JP2594723Y2 - 取引処理装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、クレジットカード等の
記憶媒体を用いて取引を行なう取引処理装置に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】従来、クレジット取引処理装置１０１の
端末装置は、図９に示すように構成されており、クレジ
ットカードをカード読取部１０２に挿入し、カードに記
憶されているデータを読み取り、データ入力部１０３に
より入力された内容と併せて外部中央処理装置と通信を
行い、その結果を伝票１０６に印字して出力するもので
ある。そして、伝票１０６は装置後部の伝票収納部１０
５に露出して収納されていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
装置においては、伝票が露出しているため、装置後方か
ら見て外観上好ましいものではなかった。また、伝票が
なくなった場合には、新しい伝票を伝票収納部に収納し
た後、その伝票を印字手段の正規の位置に送り込まねば
ならないという手間がかかっていた（例えば、特開昭６
１−１１３９５号 公報参照）。

【０００４】本考案は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、伝票の装填を極めて容易に行う
ことができ、かつ装填した伝票を簡単で確実に印字手段
に送り込むことができる取引処理装置を提供することを
目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本考案の取引処理装置は、記憶媒体に記憶された記
録データを読み取る読取手段と、取引に関する取引デー
タを入力するための入力手段と、該入力手段により入力
された取引データ等を伝票に印字する印字手段と、装置
本体と着脱可能に設けられ、前記伝票を収納するケース
と、該ケース内に設けられ、伝票を印字手段に送り込む
送出手段と、装置本体に対する前記ケースの着脱を案内
するガイド部とを備えている。

【０００６】

【作用】上記の構成を有する本考案の取引処理装置にお
いては、読取手段により記憶媒体に記憶された記録デー
タを読み取り、入力手段により取引に関する取引データ
を入力して、印字手段により入力された取引データ等を
伝票に印字する。また、伝票を収納し、その伝票を印字
手段に送り込む送出手段を有するケースが、装置本体と
着脱可能であり、そのケースは、ガイド部により装置本
体に案内されて着脱される。例えば、ケース内部に伝票
が無くなった場合、ガイド部に沿ってケースを装置本体
から外し、新たな伝票をケース内に装填し、その伝票を
送出手段にセットする。そして、ケースをガイド部に沿
って装置本体に装着すると、印字時には、送出手段によ
りケース内の伝票が印字手段に送り込まれる。

【０００７】

【実施例】以下、本考案を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。

【０００８】図１及び図２に示すように、本実施例のク
レジット取引処理装置１１は主にクレジットカード等に
記憶されたデータを読み取るための本考案の読取手段と
してのカードリーダ部１２と、各種データを入力する本
考案の入力手段としてのキーボード１８，１９と、モデ
ム４０と、自動ダイヤル装置４１と、伝票に印字するた
め本考案の印字手段としてのプリンタ２１と、装置全体
を制御するための制御手段としての制御部３１と、各種
データ等の記憶されるメモリ８０とから構成され、モデ
ム４０と自動ダイヤル装置４１とは電話回線Ｔを介して
外部中央処理装置４２と接続されている。

【０００９】本装置の前方（図１の右方）にはクレジッ
トカードを挿入するカード挿入部１６が設けられ、ここ
から挿入されたカードが送りローラ１４ａ，１４ｂ，１
４ｃと、押えローラ１５ａ，１５ｂ，１５ｃとにより、
カード搬送路１７に沿って装置後方へ搬送されるように
構成されており、送りローラ１４ｂと送りローラ１４ｃ
との間にはクレジットカードに記憶されたデータを読み
取るための読取ヘッド１３が設けられている。以上の構
成でカードリーダ部１２を構成する。

【００１０】プリンタ２１は、プラテン２５と、ペーパ
ー押えローラ２６と、プラテン２５に平行に直線運動す
るキャリッジ２３と、キャリッジ２３に搭載されたドッ
トプリントヘッド２２と、リボンカセット２４とより構
成される。

【００１１】図３乃至図４に示すように、本考案のケー
スとしてのペーパーカセット２８は後述するように装置
本体に対し着脱可能に設けられ、ペーパーカセット下３
３とそのペーパーカセット下３３に回動可能に支持され
たペーパーカセット上３２から成る。また、その内部に
は本考案の送出手段としてのピントラクタ２９と、これ
を保持しガイドするトラクタ駆動軸３８及びトラクタガ
イド軸３９と、伝票３０を案内する伝票案内板３４と、
伝票３０を押さえて正しく引き出すための伝票押えバネ
３７と、伝票３０が無くなったときに伝票押さえバネ３
７に押されて右方に摺動するレバー３５と、レバー３５
を左方に引いている引きバネ３６が設けられている。

【００１２】また、レバー３５が右方に摺動して移動す
る位置にはマイクロスイッチ４０が設けられており、マ
イクロスイッチ４０がレバー３５により押下されると、
伝票切れが検知されるように制御されている。

【００１３】図６を用いて駆動装置について説明する
と、モータ７０の軸に設けられたピニオンギヤ７１に第
１アイドルギヤプーリ７２が係合され、第１アイドルギ
ヤプーリ７２と第２アイドルギヤプーリ７７が第１タイ
ミングベルト７３で連結され、第１アイドルギヤプーリ
７２とプラテンプーリ７５が第２タイミングベルト７４
で連結されている。また、第２アイドルギヤプーリ７７
とトラクタ駆動軸３８に設けられたトラクタギヤ７６が
係合している。

【００１４】モータ７０の回転駆動力がピニオンギヤ７
１から第１アイドルギヤプーリ７２に伝えられ、更に、
第１タイミングベルト７３により第２アイドルギヤプー
リ７７へ、第２タイミングベルト７４によりプラテンプ
ーリ７５に伝えられる。また、第２アイドルギヤプーリ
７７の回転駆動力はトラクタギヤ７６に伝えられる。プ
ラテンプーリ７５の回転によりプラテン２５が回転し、
トラクタギヤ７６の回転によりトラクタ駆動軸３８が回
転する。

【００１５】また、図５に示すようにペーパーカセット
２８の側面には第１凸部５１と第２凸部５２が設けられ
ている。そして、図７に示すように装置本体の後部の凹
所６０の内側には、第１凸部５１及び第２凸部５２と係
合するガイド部６１が形成されている。

【００１６】次に、クレジット取引処理装置１１の作用
について説明する。

【００１７】クレジットカードをカード挿入部１６に挿
入すると、図示を省略するセンサがそれを読み取り、送
りローラ１４ａ乃至１４ｃと押えローラ１５ａ乃至１５
ｃによりカードは左方に送られ、読取ヘッド１３により
クレジットカードに記憶されたデータが読み取られる。

【００１８】そして、モデム４０，自動ダイヤル装置４
１が外部中央処理装置４２と接続され、更に、クレジッ
トカードによる取り引き内容等を表示部２０を見ながら
キーボード部１８，１９から入力し、通信データとキー
ボード１８，１９から入力されたデータとから得られる
処理結果が、プリンタ２１に送られる。

【００１９】ペーパーカセット２８中の伝票３０が、ピ
ントラクタ２９とプラテン２５及びペーパ押えローラ２
６によりプリンタ２１に送り込まれ、プリンタ２１では
プラテン２５に平行に直線運動するキャリッジ２３に搭
載されたドットプリントヘッド２２が、リボンカセット
２４から引き出されリボンの上から、プラテン２５の外
周に巻かれるように送り込まれた伝票３０に前記取引処
理結果を印字する。印字され出力された伝票３０をミシ
ン目から切断することで操作を終了する。

【００２０】伝票３０が無くなったときには、伝票押さ
えバネ３７が右方に動きレバー３５を引きバネ３６に逆
らって同じく右方に摺動させ、レバー３５の右端がマイ
クロスイッチ４０を押し、伝票３０が無くなったことが
検知される。

【００２１】そして、図８（ａ）に示す状態から、ペー
パーカセット２８後端を持ち上げて第１凸部５１をガイ
ド部６１の凹部６１ａから外し、そのまま第２凸部５２
をガイド部６１に沿って後方へ外し、ペーパーカセット
２８を装置本体から取り外す。ペーパーカセット２８の
装着時にはこの逆の動作を行う。

【００２２】装置本体からペーパーカセット２８を取り
外した上で、ペーパーカセット上３２を図３中一点鎖線
のように回転させて開け、新たな伝票３０を装填して紙
の先端をピントラクタ２９にセットし、再び装置本体に
装着する。キーボード１８にある紙送りキーを押すこと
により伝票３０の先端は所定の位置に送られる。ここで
伝票３０はファンホールド紙であり折り畳まれて収納さ
れているためにピントラクタ２９に引き出された伝票は
何枚も同時にピントラクタ２９側に上昇するが、伝票押
さえバネ３７に阻止されて正しく送られることになる。

【００２３】また、こうしたプリンタ２１では印字され
る用紙は後端が少なくともペーパー押えローラ２６とプ
ラテン２５に保持されている必要があり、伝票３０など
では最後の一枚には印字することができないことがあ
る。そうした場合にはミシン目で仕切られた伝票の最後
から２枚目を印字中に伝票がなくなったことを検知しな
ければならない為、印字位置から伝票切れ検知位置まで
の距離を取ることがこのように必要になるわけである。

【００２４】以上、詳述したことから明らかなように、
本実施例のクレジット取引処理装置では、伝票３０が納
められたペーパーカセット２８が装置本体から着脱可能
である為、伝票３０の交換を容易に行うことができる。
また、伝票３０が外部に露出することなく、外観上も好
ましい。

【００２５】また、伝票切れをレバー３５とマイクロス
イッチにより検知するように構成されているため、伝票
切れを容易に知ることができる。

【００２６】尚、本考案は以上詳述した実施例に限定さ
れるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲の変更は
可能である。

【００２７】

【考案の効果】以上、詳述したことから明らかなよう
に、本考案の取引処理装置では、伝票が納められたケー
スが装置本体から着脱可能である為、伝票の交換を容易
に行うことができると共に、ケース内に新たな伝票を装
填し、ケースをガイド部に沿って装置本体に装着する
と、印字時には、送出手段によりケース内の伝票を印字
手段に確実に送り込むことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】クレジット取引処理装置の断面図である。

【図２】電気的な構成を示すブロック図である。

【図３】ペーパーカセット内部の構成図である。

【図４】ペーパーカセット内部の構成図である。

【図５】ペーパーカセットの側面図である。

【図６】駆動装置の構成図である。

【図７】本体装置を後方からみた斜視図である。

【図８】（ａ）はペーパーカセットを本体に装着した状
態の説明図である。 （ｂ）はペーパーカセットの後端を持ち上げた状態の説
明図である。

【図９】従来のクレジット取引処理装置の斜視図であ
る。

【符号の説明】

１１ クレジット取引処理装置 １２ カードリーダー部 １８ キーボード ２１ プリンタ ２８ ペーパーカセット

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 記憶媒体に記憶された記録データを読み
   取る読取手段と、 取引に関する取引データを入力するための入力手段と、該入力手段により入力された 取引データ等を伝票に印字
   する印字手段と、 装置本体と着脱可能に設けられ、前記伝票を収納するケ
   ースと、 該ケース内に設けられ、前記伝票を前記印字手段に送り
   込む送出手段と、 前記装置本体に対する前記ケースの着脱を案内するガイ
   ド部と を備えた ことを特徴とする取引処理装置。