JPH04135351U - 印字装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 連帳用紙の交換が、簡単、迅速に行える印字
用紙を提供する。 【構成】 連帳退避キーを押すことにより、プッシュト
ラクタ２９が逆転され、伝票３０は逆紙送りされる。そ
してＰＥセンサ２６が伝票３０の終端の通過を検知する
と、更に所定量逆方向に送られ、伝票３０は用紙カセッ
ト２８中に退避される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は印字装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

図８に従来のプリンタを示す。

【０００３】 このプリンタにおいては連帳用紙１０５がプラテン１０２にプッシュトラクタ １０１により搬送され、印字ヘッド１０３で印字される。用紙の有無はＰＥセン サ１０４で検知する。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、そのような従来のプリンタにおいては、用紙サイズ、印字フォ ーマットが異なる連帳用紙を使用する際には、逆紙送り機能で連帳用紙を逆送り させてプッシュトラクタ部より外し、使用する別種の用紙をトラクタにセットす る必要があり、用紙の交換が面倒で頻繁に交換することが極めて困難であった。

【０００５】 本考案は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、用紙の交換 が簡単、且つ迅速に行える印字装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この目的を達成するために本考案の印字装置は、連帳用紙が収納され、装置本 体に着脱可能に装着される用紙カセットと、前記用紙カセット内の前記連帳用紙 を装置本体側に送り込む搬送手段と、装置本体側に設けられ、前記連帳用紙に所 望の情報を印字する印字手段とを備え、前記用紙カセットを交換する時に、前記 搬送手段を逆方向に駆動させ、前記連帳用紙を前記用紙カセット内に退避、収納 させる制御手段を備える。

【０００７】

【作用】

上記の構成を有する本考案の印字装置においては、用紙交換の際、搬送手段を 逆方向に駆動し、前記連帳用紙を用紙カセット内に退避、収納させる。そして別 の用紙カセットを装着することで用紙交換が可能となる。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案を具体化した一実施例を図面を参照して説明する。

【０００９】 図１は本考案を具体化したプリンタを備えるクレジットカード処理装置である 。

【００１０】 図１及び図２に示すように、本実施例のクレジット取引処理装置１１は主にク レジットカード等に記憶されたデータを読み取るためのカードリーダ部１２と、 各種データを入力するキーボード１８，１９と、モデム４０，自動ダイヤル装置 ４１と、伝票に印字するためプリンタ２１と、装置全体を制御するための制御手 段としての制御部３１と、各種データ等の記憶されるメモリ４３とで構成され、 モデム４０と自動ダイヤル装置４１は電話回線Ｔを介して外部中央処理装置４２ と接続されている。また制御部３１には後述のＰＥセンサ２６が接続されている 。

【００１１】 本装置の前方（図１右方）にはクレジットカードを挿入するカード挿入部１６ が設けられ、ここから挿入されたカードが送りローラ１４ａ，１４ｂ，１４ｃ、 押えローラ１５ａ，１５ｂ，１５ｃにより、カード搬送路１７に沿って装置後方 へ搬送されるように構成されており、送りローラ１４ｂと１４ｃの間にはクレジ ットカードに記憶されたデータを読みとるための読取ヘッド１３が設けられてい る。以上の構成でカードリーダ部１２を構成する。

【００１２】 プリンタ２１はプラテン２５と、プラテン２５に平行に直線運動するキャリッ ジ２３と、キャリッジ２３に搭載されたドットプリントヘッド２２と、リボンカ セット２４とよりなり、更に用紙の有無を検知するＰＥセンサ２６が設けられて いる。

【００１３】 図３に示すように、用紙カセット２８は後述するように本体装置に対し着脱可 能に設けられ、用紙カセット下３３とその用紙カセット下３３に回動可能に支持 された用紙カセット上３２から成る。またその内部にはプッシュトラクタ２９と 、これを保持しガイドするトラクタ駆動軸３８及びトラクタガイド軸３９とが設 けられている。

【００１４】 図６を用いて駆動装置について説明すると、モータ７０の軸に設けられたピニ オンギヤ７１に第１アイドルギヤプーリ７２が係合され、第１アイドルギヤプー リ７２と第２アイドルギヤプーリ７７が第１タイミングベルト７３で連結され、 第１アイドルギヤプーリ７２とプラテンプーリ７５が第２タイミングベルト７４ で連結されている。また第２アイドルギヤプーリ７７と前記トラクタ駆動軸３８ に設けられたトラクタギヤ７６とが係合している。

【００１５】 モータ７０の回転駆動力がピニオンギヤ７１から第１アイドルギヤプーリ７２ に伝えられ、更に第１タイミングベルト７３により第２アイドルギヤプーリ７７ へ、第２タイミングベルト７４によりプラテンプーリ７５に伝えられる。また第 ２アイドルギヤプーリ７７の回転駆動力はトラクタギヤ７６に伝えられる。プラ テンプーリ７５の回転によりプラテン２５が回転し、トラクタギヤ７６の回転に よりトラクタ駆動軸３８が回転する。

【００１６】 また図５に示すように用紙カセット２８の側面には第１凸部５１と第２凸部５ ２が設けられている。そして図７に示すように本体装置後部の凹所６０の内側に は第１凸部５１及び第２凸部５２と係合するガイド部６１が形成されている。

【００１７】 次に作用を説明する。

【００１８】 クレジットカードをカード挿入部１６に挿入すると、図示を省略するセンサが それを読み取り、送りローラ１４ａ乃至１４ｃと押えローラ１５ａ乃至１５ｃに よりカードは左方に送られ、読取ヘッド１３によりクレジットカードに記憶され たデータが読みとられる。

【００１９】 そしてモデム４０，自動ダイヤル装置４１が外部中央処理装置４２と接続され 、更にクレジットカードによる取り引き内容等を表示部２０を見ながらキーボー ド部１８，１９から入力し、通信データとキーボード１８，１９から入力された データとから得られる処理結果が、プリンタ２１に送られる。

【００２０】 用紙カセット２８中の伝票３０がプッシュトラクタ２９によりプリンタ２１に 送り込まれ、プリンタ２１ではプラテン２５に平行に直線運動するキャリッジ２ ３に搭載されたドットプリントヘッド２２が、リボンカセット２４から引き出さ れリボンの上から、プラテン２５の外周に巻かれるように送り込まれた伝票３０ に前記取引処理結果を印字する。印字され出力された伝票３０を用紙切断部８０ でミシン目から切断することで操作を終了する。

【００２１】 別のフォーマットの伝票と交換したい場合はキーボード１８上に設けられた連 帳退避キーを押すことにより、プッシュトラクタ２９が逆転され、伝票３０は逆 紙送りされる。そしてＰＥセンサ２６が伝票３０の終端の通過を検知すると、更 に所定量逆方向に送られ、伝票３０は用紙カセット２８中に退避される。ただし この状態でも伝票３０はプッシュトラクタ２９に掛けられた状態にある。

【００２２】 そして図４（ａ）に示す状態から、用紙カセット２８の後端を持ち上げて第１ 凸部５１をガイド部６１の凹部６１ａから外し、そのまま第２凸部５２をガイド 部６１に沿って後方へスライドさせて外し（図４（ｂ））、用紙カセット２８を 外す。

【００２３】 そして別のフォーマットの伝票の収納された用紙カセットを装置本体に装着す る。カセットの装着方法は前述した取り外し動作の逆の動作で行う。そしてキー ボード１８にある用紙セットキーを押すことにより、プッシュトラクタ２９によ り伝票３０の先端は所定の位置に送られる。

【００２４】 尚、用紙カセット２８に伝票３０を装填するときは、用紙カセット上３２を図 ３中一点鎖線のように回転させて開け、新たな伝票３０を装填して紙の先端をプ ッシュトラクタ２９にセットする。

【００２５】 以上、詳述したことから明かなように、本実施例のクレジットカード処理装置 においては、伝票３０の交換の際、プッシュトラクタ２９が逆方向に駆動され、 伝票３０が用紙カセット２８内に退避、収納される。そして別の用紙カセットを 装着することで用紙交換が可能となるので、用紙の交換が簡単、迅速に行える。

【００２６】 尚、本考案は以上詳述した実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱 しない範囲の変更は可能である。

【００２７】 例えばクレジットカード処理装置に限らずその他の印字装置を備える装置や、 通常のプリンタにも本考案は適用できる。

【００２８】

【考案の効果】

以上、詳述したことから明かなように、本考案の印字装置においては、用紙交 換の際、搬送手段を逆方向に駆動し、前記連帳用紙を用紙カセット内に退避、収 納させる。そして別の用紙カセットを装着することで用紙交換が可能となるので 、用紙の交換が簡単、迅速に行える。

【図面の簡単な説明】

【図１】クレジット取引処理装置の断面図である。

【図２】電気的な構成を示すブロック図である。

【図３】用紙カセット内部の構成図である。

【図４】（ａ）は用紙カセットを本体に装着した状態の
説明図である。（ｂ）は用紙カセットの後端を持ち上げ
た状態の説明図である。

【図５】用紙カセットの側面図である。

【図６】駆動装置の構成図である。

【図７】本体装置を後方からみた斜視図である。

【図８】従来のプリンタの構成図である。

【符号の説明】

２１ プリンタ ２８ 用紙カセット ２９ プッシュトラクタ ３０ 伝票 ３１ 制御部 ３２ ドットプリントヘッド

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 連帳用紙が収納され、装置本体に着脱可
   能に装着される用紙カセットと、前記用紙カセット内の
   前記連帳用紙を装置本体側に送り込む搬送手段と、装置
   本体側に設けられ、前記連帳用紙に所望の情報を印字す
   る印字手段とを備える印字装置であって、前記用紙カセ
   ットを交換する時に、前記搬送手段を逆方向に駆動さ
   せ、前記連帳用紙を前記用紙カセット内に退避、収納さ
   せる手段を備えたことを特徴とする印字装置。