JPS6313026Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 （産業上の利用分野） 本考案はプリンタにおける印刷用紙案内テーブ
ル装置に係り、たとえば領収紙などのロール状に
巻回された印刷用紙および挿入された伝票類に印
刷ができるようにしたレジスタにおいて、切断さ
れた印刷用紙を取り出す装置に関する。

（従来の技術） 従来この種レジスタは、第１図ａに示すように
レジスタ本体１の前部には前側から後側に向つて
下方に傾斜したテーブル部２が形成され、ロール
状に巻回されて前記レジスタ本体１内に収納され
ている印刷用紙３はテーブル部２の上面に送り出
され、このテーブル部２の上面に臨ませられたプ
ラテン４とこのプラテン４の上方に設けた印刷ヘ
ツド５とにて構成したプリンタ部６に印刷され、
印刷された印刷用紙３はテーブル部２の上面に案
内されて前方に送り出され、カツター７にて切断
されレシート紙として本体１の前面に開口した取
出部から取り出すように構成されている。

またこの従来のレジスタ本体１の前面開口部か
らテーブル部２の上面に沿つて伝票類８を挿入し
前記プリンタ部６にて印刷できるようになつてい
る。

（考案が解決しようとする問題点） 上記従来の装置では、ロール状に巻回された印
刷用紙をプリンタ部６に引出して印刷する場合に
おいて、カツターにて切断されたレシート紙は短
かく、レシート紙の前端が開口部より内方に位置
しているとレシート紙の取り出しが容易にできな
い問題を有しており、またこの従来の装置では前
面の開口部から伝票類８を挿入して印刷する場
合、第１図ｂに示すように伝票類８が次のレシー
ト紙となる印刷用紙３の下側に挿入され、印刷ヘ
ツド５に対して正常に挿入されず、印刷用紙３が
折れ曲り次のレシート発行も円滑に行われなくな
る問題を有している。

本考案は上記問題点に鑑みなされたもので、印
刷用紙から切断されたレシート紙はテーブル部の
上面途中から下方に導出されるようにし、短かく
切断されたレシート紙でも確実に取り出せるよう
にし、またテーブル部に沿つて挿入された伝票類
は印刷用紙の下側に入り込むことなく、プリンタ
部に確実に送り込まれるようにしたレジスタなど
のプリンタにおける印刷用紙案内テーブル装置を
提供するものである。

〔考案の構成〕

（問題点を解決するための手段） 本考案のプリンタにおける印刷用紙案内テーブ
ル装置は、外面に開口された伝票類挿入部より挿
入された伝票類を内方に配設されたプリンタ部に
案内するとともにロール状に巻回された印刷用紙
をプリンタ部から前方に配設されたカツター位置
に案内するテーブル部を有しており、このテーブ
ル部の前面下部に開口された印刷用紙取出口に連
通する案内口をこのテーブル部の上面に前記カツ
ター部の前方に位置して開口し、この案内口の前
縁に前記印刷用紙を案内口に案内する案内片を突
設したことを特徴とするものである。

（作 用） 本考案のプリンタにおける印刷用紙案内テーブ
ル装置は、領収紙などの印刷用紙をプリンタ部か
ら案内口に案内片によつて案内し、この状態でプ
リンタ部で印刷用紙に印刷すると印刷用紙は印刷
されながら前方に送り出され、印刷終了後に印刷
用紙は少し送り出されてカツターにて切断され、
切断された印刷用紙は案内口から落下され、次に
印刷される印刷用紙の先端は数行の行送りで案内
片によつて案内口に挿入された状態で保持され
る。

そしてこの状態で伝票類に印刷するときは伝票
類の挿入部の前側から伝票類を挿入すると、印刷
用紙の先端は案内口に挿入されており、伝票類は
案内片に案内されて印刷用紙の下方に入り込むこ
となく、プリンタ部の位置まで挿入され、この状
態で印刷した伝票類は印刷後そのまま抜き出すこ
とができる。

（実施例） 次に本考案の一実施例の構造を図面第３図ない
し第６図について説明する。

１０はレジスタ本体で、前側上面一側にはキー
ボード１１が設けられ、他側にはカバー１２にて
開閉される印刷用紙収納部１３が形成されてい
る。

また前記本体１０の後側に突出した突部１４の
前面一側に表示部１５が形成され、他側にカバー
１６にて覆われるプリンタ部１７が形成され、他
側にカバー１６にて覆われるプリンタ部１７が形
成されている。

また前記本体１０の印刷用紙収納部１３とプリ
ンタ部１７との間に位置してテーブル部１８が形
成され、このテーブル部１８の前部は前方に突出
され、テーブル部１８の上面は本体１０内にて前
側から後側に向つて下方に傾斜されている。

またこのテーブル部１８の前面下部には印刷用
紙取出口１９が開口され、この印刷用紙取出口１
９に連通する案内口２０が前記テーブル部１８の
上面前側に開口され、この案内口２０の前縁に後
方に向つて上方に傾斜された案内片２１が切起し
形成されている。

また前記プリンタ部１７に位置する前記テーブ
ル部１８の内側上部に印刷用紙導入口２２が開口
され、この導入口２２に臨ませてフイードローラ
を兼ねるプラテン２３が回転自在に軸架され、こ
のプラテン２３に対してドツト形印刷ヘツド２４
が配設されている。

また前記テーブル部１８の上面には前記案内口
２０の後側に位置して電磁石２５が作動するカツ
ター２６が配設されている。さらに前記プラテン
２３にはピンチローラ２７が圧接され、さらにプ
ラテン２３の前方下部に案内ローラ２８が軸架さ
れている。

また前記テーブル部１８の上方には５mm程度の
間隙をもつて案内板２９が設けられ、この案内板
２９と前記テーブル部１８の上面との間に印刷用
紙案内部３０が形成されている。そしてこの印刷
用紙案内部３０は前記本体１０の突部１４の前側
および側方に開口した伝票類挿入部３１に連通し
ている。

さらにこの印刷用紙案内部３０のプラテン２３
とカツター２６との間に位置して印刷用紙をテー
ブル部１８の上面側に押え曲りぐせによる上方へ
の彎曲を阻止しかつ伝票類３２が印刷用紙と衝合
することなく上方に重ねられるように案内する案
内体３３が設けられている。この案内体３３は板
状に形成され前部がテーブル部１８に回動自在に
軸架され後方に向つて上方に回動されるようにな
つており、この案内体３３には連杆３４の上端が
枢着され、この連杆３４の下端は本体１０に回転
自在に軸３６にて取付けられたレバー３５の一端
に枢着され、このレバー３５の他端は電磁石３７
の吸引作動杆３８に枢着されている。また連杆３
４は下方に附勢するスプリング３９が張設されて
いる。そしてこの電磁石３７はスイツチ（図示せ
ず）の閉成によつて励磁動作され、このスイツチ
は例えばカバー１２の開放など印刷用紙の装填時
に閉成されるようになつている。

また前記印刷用紙収納部１３には印刷用紙とな
る例えばロール状に巻回された領収紙４０と記録
紙４１とを回転自在に保持する保持部４２が形成
されている。そしてこの領収紙４０と記録紙４１
とは引き出されて前記案内ロール２７に案内さ
れ、プラテン２３とピンチロール２７との間を経
て印刷用紙導入口２２からプラテン２３の回動で
印刷用紙案内部３０に導出され、前方に送り出さ
れるようになつており、領収紙４０は案内口２０
からテーブル部１８の下方に送り出され、記録紙
４１はテーブル部１８から再び印刷用紙収納部１
３の巻取り軸４３に巻取られるようになつてい
る。

また前記プリンタ部１７には印刷ヘツド２４と
領収紙４０および記録紙４１またはこの領収紙４
０と記録紙４１の上方に重ねられる伝票類３２の
間を移動するインクリボン４４が設けられてい
る。

次にこの実施例の作用について説明する。

第２図ａに示すように印刷用紙収納部１３に保
持した領収紙４０と記録紙４１とを案内ローラ２
８からプラテン２３とピンチローラ２７の間に挿
入してプラテン２３の回動で印刷用紙案内部３０
に導出する場合は、第６図鎖線で示すようにこの
とき電磁石３７の励磁動作で案内体３３は開放さ
れているため案内体３３の下面に案内されて領収
紙４０と記録紙４１とは前方に送り出され、領収
紙４０は案内口２０に案内片２１によつて案内さ
れ、また記録紙４１は印刷用紙収納部１３にて巻
取り軸４３に係着し、この状態で電磁石３７を非
励磁にして案内体３３をテーブル部１８の上面に
平行状に保持する。

この状態で印刷信号によつて印刷ヘツド２４が
作動し、領収紙４０と記録紙４１とは印刷されな
がら前方に送り出され、記録紙４１は巻き取られ
る。そして印刷終了後に領収紙４０は少し送り出
されてカツター２６にて切断され、切断された領
収紙４０は案内口２０から落下され、次の領収紙
４０の先端は第２図ｂに示すように数行の行送り
で案内片２１によつて案内口２０に挿入された状
態で保持される。

そしてこの状態で伝票類に印刷するときは伝票
類の挿入部３１の前側から伝票類３２を印刷用紙
案内部３０に挿入すると領収紙４０の先端は案内
口２０に挿入されており、記録紙４１の先端は印
刷用紙収納部１３にて巻取られているため、伝票
類３２は案内片２１に案内されて領収紙４０、記
録紙４１の下方に入り込むことなく、印刷ヘツド
２４の位置まで挿入される。そして印刷信号で印
刷ヘツド２４が作動し、伝票類に印刷され、印刷
後そのまま抜き出すことができる。

なお前記実施例では案内片２１を切起しによつ
て形成したが熔着などによつて設けてもよい。

また前記実施例ではレジスタについて説明した
がロール状に巻回した印刷用紙と伝票類とに印刷
できる各種プリンタに適用できる。

〔考案の効果〕

本考案によれば、テーブル部の前面下部に開口
された印刷用紙取出口に連通する案内口をこのテ
ーブル部の上面に開口し、この案内口に印刷用紙
を案内する案内片を設けたので、印刷用紙案内片
に案内されて案内口に誘導されて下方に印刷用紙
取出口に導出されるため、単品登録のように印刷
行数が少く、全体的に短い印刷用紙でも確実に取
出すことができ、また伝票類を挿入した際に伝票
類は案内片に案内されて挿入されるとともに印刷
用紙の先端は案内片にて案内口に挿入されている
ため印刷用紙の下側に入り込むことがなく、伝票
類の挿入が確実にできるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図ａ，ｂは従来のレジスタの説明図、第２
図ａ，ｂは本考案のレジスタの説明図、第３図は
本考案の一実施例を示すレジスタの斜視図、第４
図は同上カバーを外した状態の斜視図、第５図は
同上テーブル部の斜視図、第６図は同上断面図で
ある。 １７……プリンタ部、１８……テーブル部、１
９……印刷用紙取出口、２０……案内口、２１…
…案内片、３１……伝票類挿入部、３２……伝票
類、４０……印刷用紙としての領収紙。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 外面に開口された伝票類挿入部より挿入された
   伝票類を内方に配設されたプリンタ部に案内する
   とともにロール状に巻回された印刷用紙をプリン
   タ部から前方に配設されたカツター位置に案内す
   るテーブル部を有し、 このテーブル部の前面下部に開口された印刷用
   紙取出口に連通する案内口をこのテーブル部の上
   面に前記カツター部の前方に位置して開口し、こ
   の案内口の前縁に前記印刷用紙を案内口に案内す
   る案内片を突設したことを特徴とするプリンタに
   おける印刷用紙案内テーブル装置。