JPH0427653Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (A) 考案の技術分野 本考案はPOS（Point Of Sales）システム等に
使用して、レシート等を発行するプリンタ装置に
係り、特にプリンタ装置にロール紙を自動セツト
する用紙送り機構に関す。

(B) 従来技術と問題点 以下、従来例を第１図及び第２図を参照して説
明する。第１図は本考案が適用されるプリンタ装
置の構造の概要を説明する側断面図、第２図は第
１図のＡ−A′断面図である。

第１図に示す如くプリンタ装置はロール紙１を
収容する収容部２を備え、ロール紙１は収容部２
の底部に設けられたローラ３の上に載置されるよ
うになつている。まずロール紙の自動装填を説明
する。ロール紙１をローラ３の上に載置すると、
ローラ３の矢印Ｂ方向の回転に依つてロール紙は
矢印Ｃ方向に回動する。するとロール紙１に接近
したセパレータ４がロール紙１の巻端部を拾い、
ロール紙１を解し乍らセパレータ４と収容部２の
間〓に一点鎖線で示す如く用紙５を誘導する。そ
して更にローラ３の回転を続けると用紙５の先端
はピンチ板６で押圧されたフイードローラ７に達
する。次にフイードローラ７は矢印Ｄ方向に回転
し、ピンチ板６との間に用紙５を噛み込む。する
とローラ３の回転は停止し、以後はフイードロー
ラ７の回転によつて用紙５はガイド板８と印字ヘ
ツド１０前面のガイド板９の間〓を通つて、基板
１１に取付けられたプラテン１２と印字ヘツド１
０から構成されて印字部に達する。そして、ここ
で停止する事なくフイードローラ７の回転で更に
用紙５は送られて、店名のような限定された内容
を捺印するスタンプ１３部をガイド板１４にガイ
ドされて通過し、カツタ１７の前面も通過して外
部に排出される。ロール紙１が自動装填され用紙
５の先端が外部に排出されたらプリンタ装置は稼
動を始める。まずフイードローラ７の回転を止
め、用紙５の送行を停止させたらプランジヤマグ
ネツト１５を矢印Ｅ方向に吸引させる。するとス
タンプ１３とカツタ１７はコイルばね１６の引張
力に抗して矢印Ｆ方向に突出し、用紙５に捺印と
用紙５の切断を同時に行う。そしてほぼ同時に印
字ヘツド１０に依つて所要の印字を行う。然る後
用紙５はフイードローラ７の回転に依つて所定寸
法送られ、前記した動作が繰り返される。

以上のような構成であるので、用紙５を使い切
つた場合はロール紙１を単に収容部２のローラ３
の上に載置するのみで、後はすべて自動的に給紙
が行なわれるようになつている。

以上説明した構造に於て、用紙５の給紙を円滑
に行う為には、用紙５の連続したガイド手段が不
可欠である。しかし乍ら第２図に示す如く印字ヘ
ツド１０前面のガイド板９では印字範囲をカバー
する窓１８を設ける必要がある。この為ガイド板
９の幅に対して窓１８が大きい為に左右の連続部
分が細くなり、強度上弱く変形や破損が起きる欠
点があつた。そしてプラテン１２と印字ヘツド１
０の間〓は１mm以下と狭い為に、この部分にガイ
ド板９を支承なく固定するには設計及び組立上の
困難が伴う欠点が有つた。

(C) 考案の目的 本考案の目的は上記欠点を解決し、プリンタ部
分のガイド板を省略しても、円滑に用紙の搬送が
行える用紙送り機構を提供するにある。

(D) 考案の構成 上記目的を達成する為に本考案に於いては、用
紙５をロール状にして収容する用紙収容部２と、
用紙収容部２から搬出された用紙５に印字する印
字ヘツド１０と、用紙収容部２から印字ヘツド１
０に用紙５を案内するガイド手段６′，８と、印
字ヘツド１０で印字された用紙５に捺印するスタ
ンプ部１３と、印字ヘツド１０からスタンプ部１
３に用紙５を案内するガイド部材１９と、用紙５
の自動装填時にガイド溝の幅を広げるようにガイ
ド部材１９を移動させるレバ２３を有する用紙装
填用スイツチ２２とを備えたものである。

(E) 考案の実施例 以下、本考案の一実施例を第３図を参照して説
明する。第３図は本考案に依るプリンタ装置の構
造の概要を説明する側断面図である。図に於て、
６′はピンチ板、１１′は基板、１４′はガイド板、
１９はガイド部材、２０はコイルばね、２１は支
点、２２はスイツチ、２３はレバ、２４は連結杆
である。全図を通じ同一符号のものは同一物であ
る。

図に示す如く、本考案に依るプリンタ装置に於
ては印字ヘツド前面のガイド板は省略し、ガイド
板８とピンチ板６′の端部を可能な限度迄プラテ
ン及び印字ヘツド１０に近接せしめてある。そし
て印字ヘツド１０とスタンプ１３の間にはガイド
部材１９を揺動可能に設けた。ガイド部材１９は
コイルばね２０の押圧力に抗して支点２１を軸に
矢印Ｇ方向に回動するようになつて居り、連結杆
２４に依つてスイツチ２２のレバ２３と連結して
いる。従つて、以上説明した構造でロール紙１の
自動装填を行う場合は、従来技術同様に収容部２
のローラ３の上にロール紙１を載置する。然る後
スイツチ２２のレバ２３を矢印Ｈ方向に倒すとス
イツチ２２はON状態になり、ローラ３は矢印Ｂ
方向に回転を始める。ここでレバ２３が矢印Ｈ方
向に倒れると、連結杆２４に依つてガイド部材１
９は２点鎖線で表示したように矢印Ｇ方向に傾
き、用紙５の先端の挿通が容易な広い開口状態と
なる。かくして印字ヘツド１０の部分のガイド板
を省略してもロール紙１の用紙５は従来技術で説
明した如く、フイードローラ７で送られてスムー
ズに印字部、スタンプ部、カツタ部を通過して外
部に排出される。ロール紙１が自動装填され用紙
５が外部に排出されたら、スイツチ２２のレバ２
３を元の位置に戻し、同時にガイド部材１９も原
位置に復する。そしてプリンタ装置は稼動を始め
る。

まずフイードローラ７の回転を止め、用紙５の
送行を停止させたらプランジヤマグネツト１５を
矢印Ｅ方向に吸引させる。するとスタンプ１３と
カツタ１７はコイルばね１６の引張力に抗して矢
印Ｆ方向に突出し、用紙５に捺印と用紙５の切断
を同時に行う。そしてほぼ同時に印字ヘツド１０
に依つて所要の印字を行う。然る後用紙５はフイ
ードローラ７の回転に依つて所定寸法送られ、前
記した動作が繰り返し行なわれる。

(F) 考案の効果 以上説明したように本考案に依る構造を適用す
る事に依り印字ヘツド前面のガイド板を省略して
も、用紙を円滑にスタンプ部及びカツタ部へ送行
する事が可能となり、印字ヘツド前面のガイド板
に依る各種障害を無くする事が出来、装置の信頼
性向上及び製造コストの低減化に果す効果は大き
い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案が適用されるプリンタ装置の構
造の概要を説明する側断面図、第２図は第１図の
Ａ−A′断面図、第３図は本考案に依るプリンタ
装置の構造の概要を説明する側断面図である。 図に於て、１はロール紙、２は収容部、３はロ
ーラ、４はセパレータ、５は用紙、６，６′はピ
ンチ板、７はフイードローラ、８，９，１４，１
４′はガイド板、１０は印字ヘツド、１１，１
１′は基板、１２はプラテン、１３はスタンプ、
１５はプランジヤマグネツト、１７はカツタ、１
８は窓、１９はガイド部材、２２はスイツチ、２
３はレバ、２４は連結杆である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 用紙５をロール状にして収容する用紙収容部２
   と、 前記用紙収容部２から搬出された前記用紙５に
   印字する印字ヘツド１０と、 前記用紙収容部２から前記印字ヘツド１０に前
   記用紙５を案内するガイド手段６′，８と、 前記印字ヘツド１０で印字された前記用紙５に
   捺印するスタンプ部１３と、 前記印字ヘツド１０から前記スタンプ部１３に
   前記用紙５を案内するガイド部材１９と、 前記用紙５の自動装填時にガイド溝の幅を広げ
   るように前記ガイド部材１９を移動させるレバー
   ２３を有する用紙装填用スイツチ２２とを備えた
   ことを特徴とする用紙送り機構。