JP2594704Y2 - 収納ボックス開閉機構 - Google Patents
収納ボックス開閉機構Info
- Publication number
- JP2594704Y2 JP2594704Y2 JP1993028857U JP2885793U JP2594704Y2 JP 2594704 Y2 JP2594704 Y2 JP 2594704Y2 JP 1993028857 U JP1993028857 U JP 1993028857U JP 2885793 U JP2885793 U JP 2885793U JP 2594704 Y2 JP2594704 Y2 JP 2594704Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- opening
- storage box
- retainer
- closing mechanism
- door
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Vehicle Step Arrangements And Article Storage (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、乗用車等の車両のイン
ストルメントパネルに設けられる収納ボックスの開閉機
構に関する。
ストルメントパネルに設けられる収納ボックスの開閉機
構に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の車両においては、一般に、図6
に示したようにインストルメントパネルの適所に収納ボ
ックス1が設けられる。従来、例えば図7に示されるよ
うに、収納ボックス1の収納口2に被着するドア3が、
リンク部材4,5を介して回動可能に支持されている。
ドア3を支持するリンク部材4,5は、収納ボックス1
の両側に一対設けられるが、それらの基端部4a,5a
が収納ボックス1に枢支されるようになっている。ま
た、リンク部材4,5は、収納ボックス1の両側に開設
された開口6に挿通し、この開口6内で枢動し得る。
に示したようにインストルメントパネルの適所に収納ボ
ックス1が設けられる。従来、例えば図7に示されるよ
うに、収納ボックス1の収納口2に被着するドア3が、
リンク部材4,5を介して回動可能に支持されている。
ドア3を支持するリンク部材4,5は、収納ボックス1
の両側に一対設けられるが、それらの基端部4a,5a
が収納ボックス1に枢支されるようになっている。ま
た、リンク部材4,5は、収納ボックス1の両側に開設
された開口6に挿通し、この開口6内で枢動し得る。
【0003】図9はこのような収納ボックス開閉機構の
概略構成を示しており、図示のように、リンク部材4,
5の基端部4a,5aは収納ボックス1に枢支されてい
て、それぞれの他端にドア3が連結されている。また図
9はドア3が開いた状態を示しているが、このときリン
ク部材4,5が上記開口6内の一方の移動端に偏寄して
いるため、この開口6は開放状態となる。
概略構成を示しており、図示のように、リンク部材4,
5の基端部4a,5aは収納ボックス1に枢支されてい
て、それぞれの他端にドア3が連結されている。また図
9はドア3が開いた状態を示しているが、このときリン
ク部材4,5が上記開口6内の一方の移動端に偏寄して
いるため、この開口6は開放状態となる。
【0004】ところが、このように開放したままの開口
6は、美観上又はそこに小物等が落下する等の点で問題
がある。そこで従来、図8に示したようにこの開口6の
内側から、スリット入りのフェルト材7等をあてがって
いた。即ち図8において、少なくとも開口6を覆い得る
面積を有するフェルト材7を、その周辺部の適所で図
中、×印により示したように熱カシメ等の方法により固
着する。そしてリンク部材4,5を、このフェルト材7
のスリット7aに挿通し、この挿通した状態でリンク部
材4,5を枢動するようにしていた。
6は、美観上又はそこに小物等が落下する等の点で問題
がある。そこで従来、図8に示したようにこの開口6の
内側から、スリット入りのフェルト材7等をあてがって
いた。即ち図8において、少なくとも開口6を覆い得る
面積を有するフェルト材7を、その周辺部の適所で図
中、×印により示したように熱カシメ等の方法により固
着する。そしてリンク部材4,5を、このフェルト材7
のスリット7aに挿通し、この挿通した状態でリンク部
材4,5を枢動するようにしていた。
【0005】しかしながら、リンク部材4,5が、ドア
3を開閉すべく上記開口6内で枢動する際、フェルト材
7との間で擦り音を発生させ、ドア3の開閉フィーリン
グ等の点で問題となっていた。またフェルト材7を固定
するために熱カシメ等の工程を必要とするため、生産性
等の点でも改善の余地があった。
3を開閉すべく上記開口6内で枢動する際、フェルト材
7との間で擦り音を発生させ、ドア3の開閉フィーリン
グ等の点で問題となっていた。またフェルト材7を固定
するために熱カシメ等の工程を必要とするため、生産性
等の点でも改善の余地があった。
【0006】そこで本考案は、特に擦り音の発生を防止
すると共に、生産性及び商品性を向上し得る収納ボック
ス開閉機構を提供することを目的とする。
すると共に、生産性及び商品性を向上し得る収納ボック
ス開閉機構を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本案収納ボックス開閉機
構は、ボックス収納口を開閉するドアと、このドアを回
動可能に支持するリンク部材と、このリンク部材が枢動
し得るようにその軌道に沿って開設された開口と、を有
しているが、特に一端が上記ボックス側に、また他端が
上記リンク部材にそれぞれ固着又は連結した折曲自在な
リテーナを付設し、上記リテーナは上記リンク部材と連
動して、上記ドアが開いたときに上記開口の内側に展開
構成されるようにしたものである。
構は、ボックス収納口を開閉するドアと、このドアを回
動可能に支持するリンク部材と、このリンク部材が枢動
し得るようにその軌道に沿って開設された開口と、を有
しているが、特に一端が上記ボックス側に、また他端が
上記リンク部材にそれぞれ固着又は連結した折曲自在な
リテーナを付設し、上記リテーナは上記リンク部材と連
動して、上記ドアが開いたときに上記開口の内側に展開
構成されるようにしたものである。
【0008】前記リテーナは、その折曲部がインテグラ
ルヒンジにより構成されるように、樹脂成形されてい
る。
ルヒンジにより構成されるように、樹脂成形されてい
る。
【0009】
【作用】ドアの開閉に伴って、リンク部材はその軌道に
沿って開設された開口内で枢動し、特に開口内の一方の
移動端まで移動することによりドアが開くが、このとき
リンク部材はその移動端に偏寄しているため、そのまま
では開口は開放状態となる。このため、ボックス側とリ
ンク部材との間に、該リンク部材と連動するようにした
折曲自在なリテーナが付設されており、このリテーナが
開口の内側に展開構成されることにより、該開口を塞ぐ
ことができる。これにより一定の美観を確保すると共
に、開口からの小物等の落下を有効に防止することがで
きる。
沿って開設された開口内で枢動し、特に開口内の一方の
移動端まで移動することによりドアが開くが、このとき
リンク部材はその移動端に偏寄しているため、そのまま
では開口は開放状態となる。このため、ボックス側とリ
ンク部材との間に、該リンク部材と連動するようにした
折曲自在なリテーナが付設されており、このリテーナが
開口の内側に展開構成されることにより、該開口を塞ぐ
ことができる。これにより一定の美観を確保すると共
に、開口からの小物等の落下を有効に防止することがで
きる。
【0010】
【実施例】以下、図1乃至図5に基づき、従来例と同一
部材には同一符号を用いて、本考案の収納ボックス開閉
機構の一実施例を説明する。図1に示すように、本案収
納ボックス開閉機構は、収納ボックス1の収納口2を開
閉するドア3と、このドア3を回動可能に支持するリン
ク部材4,5と、該リンク部材4,5が枢動し得るよう
にその軌道に沿って開設された開口6と、を有してお
り、これらの基本構成は従来例の場合と実質的に同様で
ある。
部材には同一符号を用いて、本考案の収納ボックス開閉
機構の一実施例を説明する。図1に示すように、本案収
納ボックス開閉機構は、収納ボックス1の収納口2を開
閉するドア3と、このドア3を回動可能に支持するリン
ク部材4,5と、該リンク部材4,5が枢動し得るよう
にその軌道に沿って開設された開口6と、を有してお
り、これらの基本構成は従来例の場合と実質的に同様で
ある。
【0011】図1から明らかなように、特に収納ボック
ス1側の内壁面とリンク部材4との間には、折曲自在な
リテーナ8が付設されている。このリテーナ8の一端部
8aは、図2に示されるように、開口6の至近位置の上
記内壁面に固着される。この場合、図3に示すように、
該一端部8aに形成した孔8a1 にビス9を挿通させ
て、締付固定することができる。またリテーナ8の他端
部8bは、例えば図3のようにピン状に形成され、この
他端部8bが、リンク部材4に形成した孔4bに回転自
在に嵌着する。
ス1側の内壁面とリンク部材4との間には、折曲自在な
リテーナ8が付設されている。このリテーナ8の一端部
8aは、図2に示されるように、開口6の至近位置の上
記内壁面に固着される。この場合、図3に示すように、
該一端部8aに形成した孔8a1 にビス9を挿通させ
て、締付固定することができる。またリテーナ8の他端
部8bは、例えば図3のようにピン状に形成され、この
他端部8bが、リンク部材4に形成した孔4bに回転自
在に嵌着する。
【0012】リテーナ8は、ポリプロピレン等の適宜の
樹脂材料により成形されるが、この実施例では図3に示
されるように、複数の折曲部8cを介して折曲自在とな
っている。そして各折曲部8cは、図4に示されるよう
にインテグラルヒンジにより構成される。
樹脂材料により成形されるが、この実施例では図3に示
されるように、複数の折曲部8cを介して折曲自在とな
っている。そして各折曲部8cは、図4に示されるよう
にインテグラルヒンジにより構成される。
【0013】リンク部材4は、その軌道に沿って開設さ
れた開口6内で枢動するが、その一方の移動端まで移動
することにより、ドア3が開く(図9をも参照のこ
と)。このときリテーナ8は、各折曲部8cが伸長し
て、図5において実線により示したように展開状態とな
る。そして図3にも示されているように、該リテーナ8
は、開口6の内側に展開構成され、これにより該開口6
は塞がれる。従って、特に開口6まわりの一定の美観を
確保して商品性を高めると共に、該開口6からの小物等
の落下を有効に防止する。
れた開口6内で枢動するが、その一方の移動端まで移動
することにより、ドア3が開く(図9をも参照のこ
と)。このときリテーナ8は、各折曲部8cが伸長し
て、図5において実線により示したように展開状態とな
る。そして図3にも示されているように、該リテーナ8
は、開口6の内側に展開構成され、これにより該開口6
は塞がれる。従って、特に開口6まわりの一定の美観を
確保して商品性を高めると共に、該開口6からの小物等
の落下を有効に防止する。
【0014】またリンク部材4が上記とは反対側の移動
端まで、開口6内で移動することにより、ドア3は閉じ
る(図1参照)が、このときリテーナ8の各折曲部8c
が折曲し、図1及び図5(二点鎖線参照)に示されるよ
うに折曲状態で収納される。リンク部材4の枢動に連動
してリテーナ8が的確に展開又は折曲作動するように、
折曲部8cを設定し、簡単な構成でありながら所期の目
的を達成することができる。
端まで、開口6内で移動することにより、ドア3は閉じ
る(図1参照)が、このときリテーナ8の各折曲部8c
が折曲し、図1及び図5(二点鎖線参照)に示されるよ
うに折曲状態で収納される。リンク部材4の枢動に連動
してリテーナ8が的確に展開又は折曲作動するように、
折曲部8cを設定し、簡単な構成でありながら所期の目
的を達成することができる。
【0015】このようにドア3の開閉に伴い、リンク部
材4がその軌道に沿って枢動し、これに対応してリテー
ナ8が上記のように展開又は折曲状態となり、特にその
展開時には開口6に対する言わば目隠しとして機能す
る。その場合において、リテーナ8はインテグラルヒン
ジにより構成される折曲部8cを介して、円滑に展開・
折曲し、他の部材と干渉することがないため擦り音の発
生の危険が全くない。
材4がその軌道に沿って枢動し、これに対応してリテー
ナ8が上記のように展開又は折曲状態となり、特にその
展開時には開口6に対する言わば目隠しとして機能す
る。その場合において、リテーナ8はインテグラルヒン
ジにより構成される折曲部8cを介して、円滑に展開・
折曲し、他の部材と干渉することがないため擦り音の発
生の危険が全くない。
【0016】
【考案の効果】上述したように本考案によれば、リテー
ナにおいてインテグラルヒンジを有効活用したことによ
り、擦り音の発生を無くすと共に、良好なドア開閉フィ
ーリングを得ることができる。またインテグラルヒンジ
を用いたことにより、回転結合構造を採用することな
く、リテーナの円滑な作動が達成され、構造が簡素化さ
れ得ると共にスペース上極めて有利である。更にリテー
ナを装着するために従来の熱カシメ等の方法を用いない
で済み、生産性を向上することができる。
ナにおいてインテグラルヒンジを有効活用したことによ
り、擦り音の発生を無くすと共に、良好なドア開閉フィ
ーリングを得ることができる。またインテグラルヒンジ
を用いたことにより、回転結合構造を採用することな
く、リテーナの円滑な作動が達成され、構造が簡素化さ
れ得ると共にスペース上極めて有利である。更にリテー
ナを装着するために従来の熱カシメ等の方法を用いない
で済み、生産性を向上することができる。
【図1】本考案の収納ボックス開閉機構の一実施例にお
ける側断面図である。
ける側断面図である。
【図2】本考案の収納ボックス開閉機構における開口ま
わりの斜視図である。
わりの斜視図である。
【図3】本考案の収納ボックス開閉機構に係るリテーナ
の分解斜視図である。
の分解斜視図である。
【図4】本考案の収納ボックス開閉機構に係るリテーナ
折曲部の部分拡大図である。
折曲部の部分拡大図である。
【図5】本考案の収納ボックス開閉機構に係るリテーナ
の作動を示す斜視図である。
の作動を示す斜視図である。
【図6】従来の収納ボックス開閉機構に係る車両のイン
ストルメントパネルまわりの斜視図である。
ストルメントパネルまわりの斜視図である。
【図7】従来の収納ボックスの分解斜視図である。
【図8】従来の収納ボックスにおけるフェルト材を設け
た開口の正面図である。
た開口の正面図である。
【図9】従来の収納ボックスの閉じ状態の側断面図であ
る。
る。
1 収納ボックス 2 収納口 3 ドア 4 リンク部材 5 リンク部材 6 開口 8 リテーナ 8c 折曲部 9 ビス
Claims (2)
- 【請求項1】 ボックス収納口を開閉するドアと、この
ドアを回動可能に支持するリンク部材と、該リンク部材
が枢動し得るようにその軌道に沿って開設された開口
と、を有する収納ボックス開閉機構において、 一端が上記ボックス側に、また他端が上記リンク部材に
それぞれ固着又は連結した折曲自在なリテーナを付設
し、上記リテーナは上記リンク部材と連動して、上記ド
アが開いたときに上記開口の内側に展開構成されるよう
にしたことを特徴とする収納ボックス開閉機構。 - 【請求項2】 前記リテーナは、その折曲部がインテグ
ラルヒンジにより構成されるように、樹脂成形されてい
ることを特徴とする請求項1に記載の収納ボックス開閉
機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993028857U JP2594704Y2 (ja) | 1993-05-31 | 1993-05-31 | 収納ボックス開閉機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993028857U JP2594704Y2 (ja) | 1993-05-31 | 1993-05-31 | 収納ボックス開閉機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0687582U JPH0687582U (ja) | 1994-12-22 |
JP2594704Y2 true JP2594704Y2 (ja) | 1999-05-10 |
Family
ID=12260059
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993028857U Expired - Lifetime JP2594704Y2 (ja) | 1993-05-31 | 1993-05-31 | 収納ボックス開閉機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2594704Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-05-31 JP JP1993028857U patent/JP2594704Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0687582U (ja) | 1994-12-22 |
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