JP2594333Y2 - 無限軌道帯用弾性履板 - Google Patents

無限軌道帯用弾性履板

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JP2594333Y2
JP2594333Y2 JP1993074140U JP7414093U JP2594333Y2 JP 2594333 Y2 JP2594333 Y2 JP 2594333Y2 JP 1993074140 U JP1993074140 U JP 1993074140U JP 7414093 U JP7414093 U JP 7414093U JP 2594333 Y2 JP2594333 Y2 JP 2594333Y2
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elastic
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mounting bolt
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JPH0740381U (ja
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守 鈴木
和義 西
正弘 中島
坦克 新津
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Topy Industries Ltd
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Topy Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はブルドーザーやパワーシ
ョベルのような建設用車輌等に用いられる走行路面保護
のための無限軌道帯用弾性履板の改良に関し、弾性沓材
の背面における凸部平面に重ね合わせる平板状の金属製
保護板を少なくし、あるいは無くすことにより弾性履板
の軽量化と加工工数の低減、ならびに低コスト化をはか
ることを目的とする。
【0002】
【従来の技術】無限軌道帯用の履帯は通常その沓面に、
その長さ方向に沿って突出させた単数または複数のラグ
を有する履板を多数のリンクにより、ブッシュおよびピ
ンを介して相互に無端状に連結した鉄製のものが用いら
れているが、舗装路面上の走行に際しては路面を著しく
損傷するために、各履板の沓面に弾性の保護沓板を重合
一体化させて走行することがおこなわれている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら上記した
弾性保護沓板は、無限軌道帯の鉄製履板沓面の凹凸に対
応する凹凸形状を形成した背面の、特に凸部全面に、鉄
製の保護沓板が重合一体化されているために、重量が嵩
むばかりでなく製造上における加工工数の増大や使用鉄
材の増大が避けられない。 とくに上記した鉄製の保護
沓板を、鉄製の履板沓面の凹凸に対応させて凹凸形状に
プレス加工する場合においては、弾性履板としての加工
性が悪く著しくコスト高となり、また鉄製の保護沓板の
弾性履板背面側全面にわたる存在により、その取り付け
に際して履板沓面との間に微妙な透き間を生じやすく、
そのために弾性保護沓板の取り付けの不具合や、がたつ
きを生じて耐久性が悪い等の問題を有する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は上記した従来技
術における課題を解決し、鉄製の履板取り付け面に対応
する凹凸のプレス加工を不要とし、鉄製の保護沓板の取
り付けを少なくし、もしくは除去することによりコスト
の低減化と軽量化をはかり、しかも履板に対する取り付
け性を良好にして弾性履帯の耐久性を向上させるように
したものであって、具体的には背面に無限軌道帯の鉄製
履板沓面の凹凸に対応する凹凸形状を形成した弾性沓材
において、該弾性沓材の上記凹凸形状を形成した凸部の
うち少なくとも一方に、その長さ方向に沿って略U字状
をした取り付けボルトを埋設するとともに、該取り付け
ボルトの両端を表面より外方(鉄製履板に対する取り付
け方向)に向けて突出させてなることを特徴とした無限
軌道帯用弾性履板に関する。
【0005】また本考案は、弾性沓材の背面に凹凸形状
を形成した凸部のうち、略U字状をした取り付けボルト
を埋設しない方の凸部には、平板状の金属製保護板を貼
りつけると共に、該平板状の金属製保護板に取り付けボ
ルトの基部を一体的に取り付けてなるところの無限軌道
帯用弾性履板にも関する。
【0006】さらに本考案は、金属製の保護板に取り付
けられる弾性沓材は、その内部に、長さ方向に向けた中
空部が形成されていることを特徴とした請求項1に記載
の無限軌道帯用弾性履板にも関する。
【0007】
【作用】弾性沓材の凹凸形状を形成した凸部内に、その
長さ方向に沿って埋設された略U字状をした取り付けボ
ルトが弾性沓材を十分に補強し、金属製の保護板の装着
を必要としない。 また金属製の保護板を、鉄製の履板
沓面の凹凸に対応させて凹凸形状にプレス加工するよう
にした場合に比較して、平板状の金属製保護板が全く存
在しないか、あるいはその一部にしか取り付けられてい
ないために、無限軌道帯の履板沓面に取り付ける場合に
おいて、金属製保護板が存在しない弾性沓材の凹部にお
いて、ある程度の塑性変形を可能とし、履板沓面との間
に透き間を生じ、あるいは取り付け上の不具合を生ずる
ことがなくなり、しかも金属製保護板の存在しない部分
に相当する分だけ軽量化と材料コストの低減化をはかる
ことができる。
【0008】また弾性沓材に、その長さ方向に向けた中
空部を形成した場合においては、これを無限軌道車両に
装着して走行させた場合に、弾性沓材の沓面にかかる局
所的な応力が上記中空部により弾性沓材の全体にわたり
均一に分散される。
【0009】
【実施例】以下において本考案の具体的な内容を図1〜
3に示した各実施例をもとに説明すると、1は弾性沓
材、4はU字状ボルトをあらわす。 弾性沓材1は、ゴ
ムあるいはウレタンその他の弾性材からなり、その裏面
(図1において上面)には図示しない鉄製履板の接地側
沓面の凹凸形状に対応させた凹凸形状が形成され、中央
部には鉄製履板の突出ラグに対応する溝状の凹部2が長
さ方向に向けて形成されているとともに、該凹部2を境
としたその左右両側には表面が平坦な凸部3.3が形成
されている。
【0010】さらに弾性沓材1には内部に、その長さ方
向に向けた中空部1a.1aが、前記鉄製履板の接地側
沓面の凹凸形状による各突出ラグ間に対応するように溝
状の凹部2を避けた位置に形成されており、これにより
弾性沓材1の全体にわたる応力分散性が確保される。
U字状ボルト4は、両端を直角かつ同一方向に折り曲げ
るとともに、その先端部に螺旋状の雄螺子部4aを施し
てあり、これを前記した弾性沓材1の凸部3内に、その
長さ方向に沿って該U字状ボルト両端の雄螺子部4aを
表面より外方(鉄製履板に対する取り付け方向)に向け
て突出させた状態において埋設される。
【0011】さらに図において、5は平板状の金属製保
護板をあらわし、弾性沓材1において前記したU字状ボ
ルト4の埋設されない側の凸部3の表面に施され、弾性
沓材1の凹部2を中心とし、その片側に形成された凸部
3の平坦な表面を略覆うことができる大きさに形成さ
れ、その両端部近くには、左右対称位置に、通常の取り
付けボルト6が、先端を外方(鉄製履板に対する取り付
け方向)に向けて突出するように、その頭部6aを金属
製保護板5の裏面において溶接6bにより一体に取り付
けてあり、該金属製保護板5を取り付けた状態におい
て、鉄製履板の接地側沓面に密着重合が可能であるよう
に弾性沓材1に対して金属製保護板5を、加硫接着等の
手段により一体となるように構成している。
【0012】なおこの場合において、上記した取り付け
ボルト6を、金属製保護板5に溶接せずに、あらかじめ
金属製保護板5にボルト穴を形成しておくとともに、取
り付けボルト6のヘッド部6aを弾性沓材1側に一体に
埋設して、取り付けボルト6の先端を上記金属製保護板
5に開設したボルト穴を通して外方(鉄製履板に対する
取り付け方向)に向けて突出させるようにしてもよい。
【0013】また前記したU字状ボルト4の埋設につい
ては、図1の実施例においては溝状の凹部2を境とした
片側の凸部3のみに施しているが、両側の凸部3・3共
に施すようにすれば一層効果的である。 また図3に示
したように凸部3・3内にU字状ボルト4・4を埋設す
るとともに、弾性沓材1の長さ方向に続く凸部3の両端
寄りの部分についてのみ、略中央に上記したU字状ボル
トの雄螺子部4aを突出させる穴を形成して該穴より前
記したU字状ボルト両端の雄螺子部4aを表面より外方
(鉄製履板の取り付け方向)に向けて突出させるように
した金属製保護板5.5.5.5を施こすようにしても
よい。
【0014】さらに前記した中空部1aの形状について
は、必ずしも上記実施例のように断面円形である必要は
なく、楕円あるいは方形など格別形状の如何を問うもの
ではない。 また中空部1aの長さについても、弾性沓
材1の長さ方向に向けて、できるだけ長く連続させた方
が効果が大きいが、各実施例の場合のように弾性沓材1
の中央に開設されている鉄製履板取り付け用ボルトのボ
ルトヘッド部除け穴の存在を考慮すると、その左右両側
部分に設けただけでも十分に効果がある。
【0015】上記した構成の弾性履板を、その弾性沓材
1中に埋設されているU字状ボルト4の雄螺子部4a
を、あるいは該U字状ボルト4の雄螺子部4aと金属製
保護板5の取り付けボルト6のヘッド部6aとを、ブル
ドーザー等の無限軌道帯車両の金属製履板に形成した取
り付け穴(図示省略)内に挿入し、これにナットを螺入
させて締め付け固定して装着する。
【0016】
【考案の効果】本考案は上記した通り、背面に無限軌道
帯の鉄製履板沓面の凹凸に対応する凹凸形状を形成した
弾性沓材において、該弾性沓材の上記凹凸形状を形成し
た凸部のうち少なくとも一方に、その長さ方向に沿って
略U字状をした取り付けボルトを埋設するとともに、該
取り付けボルトの両端を表面より外方(鉄製履板の取り
付け方向)に向けて突出させてなるものであるために、
弾性沓材の凹凸形状を形成した凸部内に、その長さ方向
に沿って埋設された略U字状をした取り付けボルトが弾
性沓材を十分に補強し、金属製の保護板を必要としな
い。
【0017】そのために軽量化と材料コストの低減化を
はかることができるばかりでなく、鉄製履板沓面の凹凸
に対応する凹凸形状を形成した弾性沓材裏面の、凸部表
面のみの全部または一部に、外方に向けて取り付けボル
トの先端を突出させた平板状の金属製保護板を取り付け
るようにしたものであるために、弾性沓材の取り付け部
分の強度を十分に維持しつつ、しかも弾性沓材裏面の凹
部、あるいは該凹部とともに、凸部の金属製保護板が施
されていない部分の弾性沓材が露出し、その結果、無限
軌道帯の履板沓面に取り付ける場合において、中間部の
弾性沓材がある程度塑性変形しやすくなり、履板沓面と
の間に透き間を生じたりして取り付け上の不具合を生ず
ることがなくなり、装着性が著しく向上する。
【0018】また弾性沓材に、その長さ方向に向けた中
空部を形成した場合においては、これを無限軌道車両に
装着して走行させた場合に、弾性沓材の沓面にかかる局
所的な応力が上記中空部により弾性沓材の全体にわたり
均一に分散され、その結果損傷が最小限におさえられる
ために弾性履板の耐久性が著しく向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例をあらわした無限軌道帯用
弾性履板の全体斜視図。
【図2】図2に示した無限軌道帯用弾性履板の断面図。
【図3】本考案の第2実施例をあらわした無限軌道帯用
弾性履板の全体斜視図。
【符号の説明】
1 弾性沓材 1a 中空部 2 凹部 3 凸部 4 U字状ボルト 4a 雄螺子部 5 金属製保護板 6 取り付けボルト 6a 頭部 6b 溶接部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 新津 坦克 東京都千代田区四番町5番地9 トピー 工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−115467(JP,A) 実開 平3−15286(JP,U) 実開 平5−13888(JP,U) 実開 平5−82776(JP,U) 実開 昭59−80175(JP,U) 実開 平6−74594(JP,U) 実開 昭59−18673(JP,U) 実開 昭61−89439(JP,U) 実公 昭43−9526(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 55/28

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】背面に無限軌道帯の鉄製履板沓面の凹凸に
    対応する凹凸形状を形成した弾性沓材において、該弾性
    沓材の上記凹凸形状を形成した凸部のうち少なくとも一
    方に、その長さ方向に沿って略U字状をした取り付けボ
    ルトを埋設するとともに、該取り付けボルトの両端を表
    面より外方(鉄製履板に対する取り付け方向)に向けて
    突出させてなることを特徴とした無限軌道帯用弾性履
    板。
  2. 【請求項2】弾性沓材の背面に凹凸形状を形成した凸部
    のうち、略U字状をした取り付けボルトを埋設しない方
    の凸部平面には、平板状の金属製保護板を貼りつけると
    共に、該平板状の金属製保護板に取り付けボルトの基部
    を一体的に取り付けてなるところの請求項1に記載の無
    限軌道帯用弾性履板。
  3. 【請求項3】金属製の保護板に取り付けられる弾性沓材
    は、その内部に、長さ方向に向けた中空部が形成されて
    いることを特徴とした請求項1に記載の無限軌道帯用弾
    性履板。
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