JP2594200Y2 - 整水器 - Google Patents

整水器

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JP2594200Y2
JP2594200Y2 JP1992089421U JP8942192U JP2594200Y2 JP 2594200 Y2 JP2594200 Y2 JP 2594200Y2 JP 1992089421 U JP1992089421 U JP 1992089421U JP 8942192 U JP8942192 U JP 8942192U JP 2594200 Y2 JP2594200 Y2 JP 2594200Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、電解洗浄時を十分に余
裕をもって予め知ることができる整水器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、水道水等を電気分解してアルカリ
水と酸性水とを生成分離できるように構成した整水器の
一形態として、浄水器と、カルシウムタンクと、電解槽
とを直列に接続するとともに、一体的にケーシング内に
組み込んだ整水器が提示されている。
【0003】かかる整水器にあっては、まず、内部に活
性炭層や中空糸膜層を形成した浄水器によって水道水等
を浄化し、浄化した水をカルシウムタンク内を通過させ
てカルシウムを浄化水中に溶出させ、その後、整水器の
電解槽に送水し、電解によってアルカリ水と酸性水とを
アルカリ性水生成空間と酸性水生成空間とに分離生成
し、その後、カルシウムイオンを多量に含んだアルカリ
水と、酸性水とを、それぞれアルカリ水導出流路と酸性
水導出流路とを通して外部に導出し、それぞれの用途に
応じて使用できるようにしている。
【0004】また、かかる整水器は、オン動作によって
電解槽へ電圧を印加し、電解作用を行わせるための浄水
・整水切替スイッチを具備している。従って、浄水のみ
を得たい場合には、同スイッチをオフして、整水器を用
いることになる。
【0005】さらに、整水器は、通常、電解槽を長期に
わたり使用すると、アルカリ性水生成空間及び酸性水生
成空間に配置した電極へ不純物が付着し、電解能力を劣
化することになるので、電極に逆電圧を印加して付着物
の除去、即ち、電極洗浄を行っている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記した整水
器は、未だ、以下の解決すべき課題を有していた。
【0007】即ち、かかる電極の洗浄動作は、通常、所
定積算時間の電解槽の使用で、操作盤上の要洗浄ランプ
を点灯させ、使用者が洗浄スイッチを作動して所定の洗
浄動作を行わせたり、自動的に洗浄モードへ移行させて
いた。
【0008】しかし、いったん、洗浄動作に移行させた
場合、電極洗浄中は、整水の供給は行われなくなる。即
ち、使用者は、電極洗浄中は、洗浄方式にもよるが、2
分〜数時間、待機せざるを得ないことになる。このよう
に、不意の要洗浄表示や洗浄モードへの移行は不都合が
多く、使用者の使用勝手を著しく不便なものとしてい
た。
【0009】本考案は、上記した課題を解決することが
できる整水器を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案は、電解槽の電極
に、正逆の電圧を選択的に印加することにより、アルカ
リ性水と酸性水との生成、及び、前記電極の洗浄を行え
るように構成した整水器であって、電解槽の使用状態の
遷移と、電極の洗浄状態の遷移とを、リアルタイムで表
示する電解槽状態表示部を具備することを特徴とする整
水器に係るものである。
【0011】また、本考案は、前記電解槽状態表示部
を、複数の表示体から形成し、電解槽の使用状態の遷移
と、電極の洗浄状態の遷移とを、表示体数の増減により
表示するように構成したことにも特徴を有する。
【0012】
【実施例】本考案に係る整水器Aを、以下、実施例を参
照して具体的に説明する。
【0013】 (構成) 図1に、本考案に係る整水器Aを、システムキッチンの
流し台B上に載置した状態を示し、図2に整水器Aの内
部構造を概念的に示す。
【0014】図2に示すように、整水器Aは、そのケー
シング10の内部に、浄水器11と、カルシウムタンク12
と、電解槽13と、制御部14とを内蔵しており、また、そ
の表面に、図1及び図2に示すように、操作盤15を取付
けている。
【0015】また、図2において、後述するように (図
9参照) 、活性炭部35c と中空糸膜部35d とを具備する
浄水器11の流入口11a は、原水配管16a によって湯水混
合栓等を取付けた蛇口等の水道水供給部17に接続されて
おり、同原水配管16a の中途には、上流側から下流側
に、順に、流路切替弁50と、安全弁51と、逆止弁52と、
定流量弁53と、熱水流入防止機構54とが介設されてい
る。
【0016】一方、同浄水器11の流出口11b は、第1浄
水供給管16b を介してカルシウムタンク12の流入側12a
に接続されており、一方、カルシウムタンク12の流出側
12bは、カルシウム成分付与後の第2浄水供給管16c を
介して電解槽13の流入口13aに接続されている。
【0017】電解槽13内には、隔膜18によって、アルカ
リ性水生成空間19と酸性水生成空間20とが区画形成され
ており、それぞれの空間19,20 内には電極21,22 が配設
されている。そして、この電極21,22 に制御部14を介し
て正負の電圧を印加することによって、電解槽13内で電
気分解を行い、それぞれの空間19,20 内にアルカリ性水
と酸性水とを生成することができる。
【0018】電解槽13は、それぞれ、アルカリ性水生成
空間19と酸性水生成空間20と連通する二つの流出口13b,
13c を具備しており、一方の流出口13b は第1アルカリ
性水導出管16d の上流端と接続されており、同アルカリ
性水導出管16d の他端には吐出口23が形成されており、
他方の流出口13c は酸性水導出管16e の上流端と接続さ
れており、同酸性水導出管16e の他端には吐水口23a が
形成されている。
【0019】また、図2に示すように、制御部14に接続
した操作盤15には、電源スイッチPSや浄水・整水切替ス
イッチ24が設けられており、同スイッチ24は後述する圧
力スイッチ28から制御部14へのオン入力によりオンし
て、電解槽13内の電極21,22 に電圧を印加してイオン水
を生成可能としている。
【0020】また、図2に示すように、本実施例では、
電解槽13のアルカリ性水生成空間13の流出口13c には配
管接続部Jの基端が接続されており、同配管接続部Jの
先端には、選択的に、実線で示す第1アルカリ性水導出
管16d の他に、二点鎖線で示す第2アルカリ性水導出管
16f を接続可能な構成としている。
【0021】そして、図2において、配管接続部Jに第
1アルカリ性水導出管16d を接続した場合には、図1に
示すように、フレキシブル管からなる第1アルカリ性水
導出管16d は、整水器Aの近傍に配設されているので、
その吐出口23は、流し台BのシンクSの隅部上に位置す
ることになる。
【0022】一方、図2において、配管接続部Jに、第
1アルカリ性水導出管16d に代えて、第2アルカリ性水
導出管16f を接続した場合には、図2, 図18及び図19に
示すように、第2アルカリ性水導出管16f は、蛇口を形
成する水道水供給部17に一体的に連結した流路切替弁50
に設けた第4連絡流路50n の流入口に接続されるので、
同連絡流路50n の流出口をなすアルカリ性水取出口50e
は、蛇口の下方をなす流し台BのシンクCの中央部に臨
むことになる。
【0023】本考案は、上記した整水器Aの構成におい
て、操作盤15に電解槽状態表示部Dを設け、電解槽13の
使用状態の遷移と、電極21,22 の洗浄状態の遷移とを、
リアルタイムで表示可能にしたことに構成上の特徴を有
する。
【0024】以下、上記した機能を有する整水器Aの詳
細な構成を、図3〜図22を参照して具体的に説明する。
【0025】 <ケーシング10> ケーシング10は、図3〜図8に示すように、平面視で両
側を後方に向けて屈曲した表面側ケーシング部材10a
と、平面視で両側を前方に向けて屈曲した背面側ケーシ
ング部材10b と、上部蓋ケーシング10c とからなり、さ
らに、上部蓋ケーシング10c は、一対の半割りケーシン
グ30,31 とから構成される。
【0026】 <水道水供給部17から浄水器11までの配管構造> 図2を参照して既に説明したように、上流側から下流側
に、順に、流路切替弁50と、安全弁51と、逆止弁52と、
定流量弁53と、熱水流入防止機構54とが介設されてい
る。
【0027】まず、流路切替弁50の構成について説明す
ると、図2に示すように、ブロック状の弁本体50a の上
面に原水流入口50b とを設けるとともに、その一側側面
に整水用原水流出口50f を設けており、さらに、その下
面に、原水直接取出口50d を設けている。
【0028】また、流路切替弁50は、その上面にアルカ
リ性水流入口50c(電極洗浄時は電極洗浄水流入口として
も機能する) を設けるとともに、その下面にアルカリ性
水取出口50e ( 電極洗浄時は電極洗浄水排出口としても
機能する) を設けている。
【0029】さらに、弁本体50内には、原水流入口50b
に接続した第1連絡通路50g と、整水用原水取出口50f
に接続した第2連絡通路50h と、原水直接取出口50d に
連通した第3連絡通路50j を設けており、第1連絡通路
50g は、流路切替軸50k の回動操作によって、第2連絡
通路50h 又は第3連絡通路50j に選択的に連通連結され
ることになる。
【0030】なお、50m は流路切替軸50k を回転するた
めの回転ハンドルである。
【0031】また、流路切換弁50の弁本体50内には、ア
ルカリ性水流入口50c とアルカリ性水取出口50e とを連
通する第4連絡通路50n が設けられている。
【0032】かかる構成において、通常使用時 (整水
時) であって、かつ、水道水供給部17の直下からアルカ
リ性水を吐出したい場合は、回転ハンドル50m の操作に
よって、流路切換軸50k は図2に示す状態にあり、水道
水供給部17に接続した原水配管16a の上流側は、第1連
絡通路50g 及び第2連絡通路50h を介して原水配管16a
の下流側と連通しており、一方、第2アルカリ性水導出
管16f は第4連絡通路50n を介してアルカリ水取出口50
e と連通している。
【0033】同様に、電極洗浄時で、かつ、水道水供給
部17の直下から酸性水を流出したい場合も、上記した通
常使用時と同様に、流路切換軸50k は図2に示す状態に
あり、水道水供給部17に接続した原水配管16a の上流側
は、第1連絡通路50g 及び第2連絡通路50h を介して原
水配管16a の下流側と連通しており、一方、第2アルカ
リ性水導出管16f は第4連絡通路50n を介してアルカリ
水取出口50e と連通している。
【0034】ただし、電解洗浄時には、アルカリ水導出
管16f と第4連絡通路50n とは、それぞれ、電極洗浄水
導出管及び電極洗浄水取出流路として作用することにな
る。
【0035】一方、回転ハンドル50m の操作によって、
流路切換軸50k を、図2において時計方向に90°回転す
ると、水道水供給部17に接続した原水配管16a の上流側
と、原水配管16a の下流側との連通は遮断されるが、同
上流側は、第3連絡通路50jを介して原水直接取出口50d
に連通連結されることになる。
【0036】次に、図14と図15を参照して安全弁51の構
成について説明すると、同安全弁51は、実質的に、原水
配管16a の中途に直交方向から突設した筒状ケーシング
51aと、同筒状ケーシング51a の基端に設けた流出孔51b
をスプリング51c の付勢力によって常時閉とする弁体5
1d とから構成されている。
【0037】かかる構成によって、異常圧が原水配管16
a 内にかかった場合、速やかに、原水を流出孔51b を通
して外部に流出することができる。
【0038】また、図14及び図15に示すように、水道水
供給部17への細菌等の流入を防止すべく設けた逆止弁52
と、定常的な流れを確保するため設けた定流量弁53と
は、ともに、筒状ケーシング52a 内に一体的に配設され
ており、配管構造のコンパクト化を図っている。
【0039】さらに、設定温度以上の加熱水の整水器A
への流入を阻止するため設けた熱水流入防止機構54は、
図14及び図15に示すように、原水配管16a の中途に直交
方向から突設した筒状ケーシング54a と、同筒状ケーシ
ング51a の突設側をなす基端部及び側部にそれぞれ設け
た設けた連通孔51b,51h と、先端側に設けた流出孔51c
と、筒状ケーシング51a 内に形状記憶合金等の熱変形バ
ネ51d とバイアスバネ51e を外周に装着し、両端にそれ
ぞれ弁体51f,51g とを取付けた弁軸51j とから形成され
ている。
【0040】かかる構成によって、常時は、原水は連通
孔51b,51h を通して原水配管16a 内を流れ、浄水器11に
給送されることになる。
【0041】しかし、熱水が流入したときは、熱変形バ
ネ51d が変形して弁軸51j を上方向に移動して、弁体51
f によって連通孔51b を閉塞するとともに、流出孔51c
を開状態にし、同流出孔51c を通して外部に排出するこ
とができる。
【0042】 <浄水器11> 浄水器11は、図4〜図6及び図8、図9に示すように、
正面視において、ケーシング10内の左側空間内に配設さ
れている。
【0043】図4及び図8から明らかなように、浄水器
11は、表側ケーシング部材10a の上縁部32と、背面側ケ
ーシング部材10b の上縁部33とによって上部を吊下状態
に支持された筒状の浄水器カートリッジ収納ケーシング
34と、同ケーシング34内に上下方向に着脱自在に収納さ
れた交換自在な浄水器カートリッジ35とからなる。
【0044】まず、浄水器カートリッジ収納ケーシング
34の構成について説明すると、図8に示すように、その
底面に、間隔を開けて、それぞれ筒状の原水流入開口部
34aと、浄水流出加工部34b とドレイン孔部34c とを設
けている。
【0045】一方、浄水器カートリッジ収納ケーシング
34の上部には、上記した表側ケーシング部材10a の上縁
部32と背面側ケーシング部材10b の上縁部33とに嵌合・
係止される鍔部34d が形成されており、同鍔部34d の上
方をなす浄水器カートリッジ収納ケーシング34の上縁部
には浄水器カートリッジ35を浄水器カートリッジ収納ケ
ーシング34内に固定保持するための固定リング34e が装
着されている。
【0046】次に、浄水器カートリッジ35の構成につい
て説明すると、図9に示すように、浄水器カートリッジ
35は、上端開口の有底筒体からなる下部ケーシング35a
と、同下部ケーシング35a の上部に水密状態に嵌合連結
した上部ケーシング35b とからなるケーシング内の周縁
部に環状の活性炭部35c を形成するとともに、同活性炭
部35c の内部には有孔の環状隔壁35s を介して同心円的
に中空糸膜部35d を配設することによって形成してい
る。
【0047】活性炭部35c には、粉状活性炭、粒状活性
炭又は繊維状活性炭を使用する。
【0048】また、浄水器カートリッジ35は、その底板
35e の周縁部と中央部とに、それぞれ、筒状の原水流入
開口部35f と浄水流出開口部35g とを突設している。
【0049】そして、かかる原水流入開口部35f と浄水
流出開口部35g とは、その上部を、それぞれ、活性炭部
35c と中空糸膜部35d とに連通連結している。
【0050】一方、図8に示すように、浄水器カートリ
ッジ35の原水流入開口部35f と浄水流出開口部35g の下
部は、それぞれ、上述した浄水器カートリッジ収納ケー
シング34の原水流入開口部34a と浄水流出開口部34b と
に嵌入されている。
【0051】 <浄水器11と原水配管16a との接続構造> 次に上記した浄水器11と原水配管16a との接続構造につ
いて説明すると、図8から明らかなように、浄水器カー
トリッジ収納ケーシング34の原水流入開口部34a 内には
ユニオン35u の上端が装着されており、同ユニオン35u
の下端には、エルボ35q の上端が接続されている。
【0052】上記したエルボ35q の下方をなす裏側ケー
シング部材10b の個所には配管接続ユニットUが配設さ
れており、同配管ユニットUは、上面側に三つの連結用
プラグP1, P2, P3を具備するとともに、その下面側に三
つの挿入孔H1, H2, H3を具備している。そして、配管ユ
ニットUの挿入孔H1にはエルボ35h の上端が回動自在に
装着されており、同エルボ35h の下端は原水配管16a に
連通連結されている。
【0053】一方、同エルボ35h の上端は、連通配管35
k を介して、エルボ35g と連通連結されている。
【0054】かかる構成によって、原水配管16a から、
エルボ35h →連通配管35k →エルボ35q →ユニオン35f
→浄水器カートリッジ35の原水流入開口部35f を介し
て、浄水器カートリッジ35内の活性炭部35c に原水を供
給することができる。
【0055】また、連結用プラグP1とエルボ35q との間
に連通配管35k を介在することによって、連結用プラグ
P1と連通配管35k 及びエルボ35q と連通配管35k の接続
時の誤差を吸収し、水濡れ等の不具合を無くしている。
【0056】 <浄水器11と第1浄水供給管16b との接続構造> 次に、浄水器11と第1浄水供給管16b との接続構造につ
いて説明すると、図8から明らかなように、浄水器カー
トリッジ収納ケーシング34の原水流出開口部34b 内に
はユニオン35m の上端が装着されており、同ユニオン35
m の下端には、エルボ35n を介して第1浄水供給管16b
の上流端が連通連結されている。
【0057】かかる構成によって、浄水器11内で浄水処
理された後の浄水を、ユニオン35m→エルボ35n →第1
浄水供給管16b を通してカルシウムタンク12に給送する
ことができる。
【0058】なお、上記構成において、ユニオン35m
は、浄水器11と原水配管16a との接続構造において用い
たユニオン35m と接続板35p によって一体的に連結さ
れ、一構成部品として構成されている。
【0059】また、ユニオン35m の中途には、浄水・整
水切替スイッチ24を作動させるための圧力スイッチ28が
取付けられている。
【0060】 <カルシウムタンク12> 図4に示すように、カルシウムタンク12はケーシング10
の中央上部に配設されており、一方、同カルシウムタン
ク12の詳細な構成が図10に示されている。
【0061】図示するように、カルシウムタンク12は、
浄水器カートリッジ収納ケーシング34の鍔部34d によっ
て上部を吊下状態に支持された筒状のカルシウムカート
リッジ収納ケーシング40と、同ケーシング40内に上下方
向に着脱自在に収納された交換自在なカルシウムカート
リッジ41とからなる。
【0062】まず、カルシウムカートリッジ収納ケーシ
ング40の構成について説明すると、同ケーシング40は、
その縦長筒状のケーシング本体40d の底部に、筒状の浄
水流入開口部40a と、浄水流出開口部40b と、両開口部
40a,40b の上部同士を合流する合流部40c からなる逆U
字状流路を形成している。
【0063】そして、浄水流入開口部40a には第1浄水
供給管16b の下流端を連通連結され、一方、浄水流出開
口部40b には第2浄水供給管16c の上流端が連通連結さ
れている。
【0064】次に、カルシウムカートリッジ41の構成に
ついて説明すると、図10に示すように、カルシウムカー
トリッジ41は、内部にカルシウム含有石を充填した縦長
筒状のカートリッジ本体41a と、カートリッジ本体41a
の上部に取付け、カルシウムカートリッジ収納ケーシン
グ40から、カートリッジ本体41a と一体的に装着・取り
外し可能なキャップ41b とからなる。
【0065】上記構成において、カートリッジ本体41a
の下部はカルシウムカートリッジ収納ケーシング40の下
部に設けた逆U字状流路の合流部40c に伸延している。
従って、第1浄水供給管16b 及び浄水流入開口部40a を
通してカルシウムカートリッジ41内に流入した浄水は、
カルシウムカートリッジ41内のカルシウム含有石からカ
ルシウム成分を流出させ、その後、浄水流出開口部40b
及び第2浄水供給管16c を通して電解槽13に給送される
ことになる。
【0066】また、カルシウムカートリッジ41の交換
は、同カートリッジ41をカルシウムカートリッジ収納ケ
ーシング40から取り外し、次にキャップ41b をカートリ
ッジ本体41a から取り外し、カルシウム含有石を交換
し、その後、逆の手順でカルシウムカートリッジ41をカ
ルシウムカートリッジ収納ケーシング40に装着すること
によって容易に行うことができる。
【0067】 <電解槽13> 図4に示すように、電解槽13は、正面視において、ケー
シング10の右側空間内に配設されており、偏平矩形状の
箱体からなるケーシング13d は、その内部に、図2を参
照して説明したように、隔壁18によって区画されたアル
カリ性水生成空間19と酸性水生成空間20とを形成してい
る。
【0068】また、図6及び図7において、Trはトラン
スを示す。
【0069】 <電解槽13と第2浄水供給管16c との接続構造> 図4に示すように、ケーシング13d の底部に設けた流入
口13a には、エルボ13e を介して第2浄水供給管16c の
下流端が連通連結されている。
【0070】 <電解槽13とアルカリ性水導出管16d,16f との接続構造
> まず、電解槽13と第1アルカリ性水導出管16d との接続
構造について説明すると、図4及び図5に示すように、
ケーシング13d の上端に設けたアルカリ性水流出口13b
には全周方向に回動ないし首振自在なエルボからなる配
管接続部Jの基端が取付けられている。
【0071】一方、同配管接続部Jの先端は、図4, 図
7, 図11及び図12に示すように、表面側ケーシング部材
10a の上部天板61a と背面側ケーシング部材10b の上部
天板61b に取付けた外部取出用垂直管62の下端に回動自
在に取付けたエルボ63と、水平連通管60を介して、接続
されている。
【0072】外部取出用垂直管62の上端は整水器Aの上
部蓋ケーシング10c を貫通して上方に突出しており、そ
の突出端には、直角方向に供給管連結管64が着脱自在に
接続されている。
【0073】そして、この供給管連結管64にフレキシブ
ル管からなる第1アルカリ性水導出管16d が連結されて
いる。
【0074】なお、図4, 図7, 図11及び図12におい
て、65は整水器Aのデザイン向上の観点から上部蓋ケー
シング10c に取付けられる化粧キャップである。
【0075】かかる構成によって、電解槽13のアルカリ
性水生成空間19で生成されたアルカリ性水を、アルカリ
性水流出口13b →配管接続部J→水平連通管60→エルボ
63→外部取出用垂直管62→供給管連結管64を通して第1
アルカリ性水導出管16d に供給でき、その後、図2に示
すように、整水器Aの近傍でコップ等に注入することが
できる。
【0076】また、図12に示すように、本実施例では、
整水器A内に一点鎖線で示すように水が侵入した場合で
あっても、立壁によって、比較的電気部の少ない後方部
位に流入水を案内し、その後、外部に流出させるように
している。従って、かかる流入水に起因する制御部14の
故障を確実に防止することができる。
【0077】次に、電解槽13と第2アルカリ性水導出管
16f との接続構造について説明すると、まず、配管接続
部Jの先端に、水平連通管60に代えて、図4及び図5に
仮想線で示す長尺の供給連結管66の上端を連結し、一
方、同供給連結管66の下端は、配管接続ユニットUの中
央に設けた連結用プラグP2に接続されることになる。
【0078】また、連結用プラグP2と連通した配管接続
ユニットUの挿入孔H2には、第2アルカリ性水導出管16
f の上流端をエルボ67を介して接続することができる。
【0079】かかる構成によって、電解槽13のアルカリ
性水生成空間19で生成されたアルカリ性水を、アルカリ
性水流出口13b →配管接続部J→供給連結管66→エルボ
67を通して第2アルカリ性水導出管16f に供給できる。
しかして、図2を参照して説明したように、第2アルカ
リ性水導出管16f は、蛇口を形成する水道水供給部17に
一体的に連結した流路切替弁50に設けた連絡流路50n の
流入口に接続されるので、同連絡流路50n の流出口に形
成された吐出口50e は、蛇口の下方をなす流し台Bのシ
ンクSの中央部に臨むことになる。
【0080】なお、第2アルカリ性水導出管16f を使用
する場合には、第1アルカリ性水導出管16d を使用する
場合に必要な水平連通管60、エルボ63、外部取出用垂直
管62、供給管連結管64を不要とすることができるので、
図1, 図3及び図4等に示す上部蓋ケーシング10c に代
えて、図18〜図20に示すように、化粧キャップ65を具備
しない上部蓋ケーシング10c を用いることができ、整水
器Aのデザインを向上することができる。
【0081】このように、本実施例では、第1アルカリ
性水導出管16d 又は第2アルカリ性水導出管16f のいず
れかを、流し台Bの構造やレイアウトによって、あるい
は使用者の好みによって、アルカリ性水の吐出先を任意
に決定することができる。従って、整水器Aの使用勝手
を著しく向上することができる。
【0082】 <電解槽13と酸性水導出管16e との接続構造> 電解槽13と酸性水導出管16e との接続構造について説明
すると、図4及び図5に示すように、ケーシング13d の
上端に設けた酸性水流出口13C にはエルボ68の基端が首
振自在に接続されており、同エルボ68の先端には供給連
結管69の上端が接続されており、一方、同供給連結管69
の下端は、配管接続ユニットUの右端に設けた連結用プ
ラグP3に接続されることになる。
【0083】また、連結用プラグP3と連通した配管接続
ユニットUの挿入孔H3には、酸性水導出管16e の上流端
をエルボ69a を介して接続することができる。
【0084】かかる構成によって、電解槽13の酸性水生
成空間20で生成された酸性水を、酸性水流出口13c →供
給連結管69→エルボ69a を通して酸性水導出管16e に供
給でき、その後、流し台BのシンクS中に排出すること
ができる。
【0085】 <制御部14と操作盤15> 図2及び図5に示すように、制御基板からなる制御部14
と操作盤15とは、図3及び図5に示すように、表面側ケ
ーシング部材10a に取付けけられている。
【0086】制御部14は、以下に説明する操作盤15上の
各種スイッチ群からの入力信号や圧力スイッチ28からの
入力信号に基づいて、電解槽13のオン・オフ制御や濃度
制御や各種表示体の点滅を行うことができる。
【0087】操作盤15は、図2及び図19に示すように、
スイッチ群として、前記した電源スイッチPS及び浄水・
整水切替スイッチ24の他に、さらに、濃度切替スイッチ
70と、洗浄スイッチ71と、浄水器の積算使用時間用タイ
マーを作動させるためのスタートスイッチ72とを具備し
ている。
【0088】また、操作盤15は、図2及び図19に示すよ
うに、表示体群としては、浄水・整水切替スイッチ24の
オン・オフ動作によって交互に点灯するアルカリ性水吐
出表示ランプL1及び酸性水吐出表示ランプL2と、濃度切
替スイッチ70の切替動作に応じて5段階表示する濃度表
示ランプL3〜L7と、現実にアルカリ性水又は酸性水が生
成されているかを示すアルカリ性水生成中表示ランプL8
及び酸性水生成中表示ランプL9と、電極洗浄が必要であ
ることを知らせる電極要洗浄表示ランプ L10と、浄水カ
ートリッジ交換表示ランプL11 と、アルカリ性水生成停
止表示ランプL12 とを具備している。
【0089】さらに、本考案では、図2及び図19に示
すように、操作盤15は電解槽状態表示部Dを具備し、電
解槽13の使用状態の遷移と、電極21,22 の洗浄状態の遷
移とを表示可能としており、例えば、洗浄スイッチ71の
オン動作後の電解槽13の累積使用量等の状態遷移を、リ
アルタイムで表示することができる。
【0090】即ち、電解槽状態表示部Dは、本実施例で
は、左側から右側に漸次高さを増大する複数の棒状ラン
プD1〜D4から形成されている。
【0091】そして、電解槽13の電極21,22 が未使用又
は完全に洗浄された状態では、整水動作中においては、
電解槽状態表示部Dを形成する全ての棒状ランプD1〜D4
が点灯することになる。
【0092】その後、電解槽13の使用時間の経過ととも
に、電解槽状態表示部Dの棒状ランプD1〜D4が、右側か
ら左側に順に消灯していき、電解槽13の状態をリアルタ
イムで使用者に知らせることができる。
【0093】一方、洗浄スイッチ71のオン動作ととも
に、電極洗浄表示ランプL10 が点灯するとともに、洗浄
時間の経過とともに、電解槽状態表示部Dの棒状ランプ
D1〜D4が、左から右側に順に点灯していき、電解槽13の
洗浄状態をリアルタイムで使用者に知らせることができ
る。
【0094】従って、使用者は常時電解槽13の状態を知
ることができるので、突然の要洗浄表示や自動洗浄が発
生せず、洗浄を行うのに都合の良い時 (当面、採水の必
要がない時) に前もって洗浄を行うことができる。
【0095】また、電解槽13の使用量に応じた洗浄時間
を設定するので、こまめに電解槽13の洗浄すれば、それ
だけ洗浄時間は短縮され、使用者の待ち時間も短くな
り、電解槽13そのものの負担も軽くなる。
【0096】従って、使用者は、整水器Aの使用勝手を
著しく向上することができる。
【0097】また、上記した電解槽状態表示部Dは、必
ずしも、使用者による手動による洗浄スイッチ71のオン
動作を要求するものではなく、電解槽13が所定使用量に
なった場合は、自動的に整水モードから洗浄モードに移
行するように制御することもできる。
【0098】さらに、図17に、アルカリ性水のみなら
ず、酸性水も積極的に使用する、即ち、アルカリ性水、
酸性水のいずれも同一の吐出口から採水される、いわゆ
る両用ないしリバーシブルタイプの整水器に使用可能な
電解槽状態表示部Dを示す。
【0099】この場合、操作盤15上に設けた電解槽状態
表示部Dは、中央から左右方向に、対称に配列した、複
数のアルカリ性水表示ランプA1〜A5と酸性水表示ランプ
B1〜B5とから形成されており、また、それぞれ、洗浄ス
イッチ73,74 を具備する。
【0100】従って、電解槽の使用に伴って、いずれか
表示ランプが点灯して状態遷移を正確に表示することに
なり、前述した実施例の場合と同様に、整水器の使用者
の使用勝手を著しく向上することができる。
【0101】なお、使用量表示は累積表示でも良いし、
一方の使用が他方の洗浄とみなされるので、アルカリ性
水側の表示ランプが要洗浄に近づくにつれて積極的に酸
性水を利用することで、点灯する表示ランプを中央に移
動させることもできる。
【0102】 <配管接続金具K> 本実施例では、配管同士や、配管とエルボ等を接続する
に際して、図13に示す配管接続金具Kを用いている。
【0103】かかる配管接続金具Kは、一対の対向する
外側湾曲部材101,102 同士を弾性を有するコ字状の連結
部材103 で一体的に連結し、かつ、両外側湾曲部材101,
102の中央部に、連結しようとする配管の端部又は配管
とエルボの端部に形成されたフランジ104,105 を挿入可
能な矩形切欠孔106,107 を設けた構成に特徴を有する。
かかる構成によって、配管の端部同士又は配管とエルボ
の端部同士を当接した後、配管接続金具Kを同当接部に
装着し、フランジ104,105 を矩形切欠孔106,107 に挿入
することによって、容易に配管同士又は配管とエルボ等
の連結を図ることができる。
【0104】 (整水器Aの作用) ついで、上記構成を有する整水器Aの使用方法につい
て、図1及び図16に示す状態遷移図を参照して説明す
る。
【0105】 <アルカリ性水をつくる場合> 電源スイッチPSを投入すると( 図16の待機モードa,b)
、アルカリ性水吐出ランプL1又は浄水吐出ランプL2
点灯し、濃度表示ランプL3〜L7のうち、前回使用時の最
終濃度状態の濃度表示ランプが点灯する。
【0106】浄水吐出ランプL2が点灯している場合は、
浄水・整水切替スイッチ24を押して、アルカリ性水ラン
プL1を点灯させる( 図16の遷移c) 。なお、既にアルカ
リ性水吐出ランプL1が点灯している場合は、浄水・整水
切替スイッチ24を押す必要はない。
【0107】濃度切替スイッチ70を押して、アルカリ性
水の濃度設定を行う。この際、濃度表示ランプL3〜L7
いずれかが点灯する。
【0108】水道水供給部17を形成する蛇口を開くと、
第1浄水供給管16b に配設した圧力スイッチ28が作動し
て (図16の遷移d) 、電解槽13が通電され、電解作用を
開始する。この際、アルカリ性水生成中表示ランプL8
点灯するとともに、電解槽状態表示部Dも点灯する。
【0109】従って、水道水が、原水配管16a →浄水器
11→カルシウムタンク12→電解槽13→配管接続部J→第
1アルカリ性水導出管16d を通して流れ、所望濃度のア
ルカリ性水をコップE内に注入することができる。
【0110】なお、配管接続部Jに、第1アルカリ性水
導出管16d に代えて、第2アルカリ性水導出管16f を接
続した場合には、所望濃度をアルカリ性水を蛇口の直下
から吐出することができる。
【0111】その後、アルカリ性水を連続で、例えば12
分間、使用した場合は、アルカリ性水生成中ランプL8
消灯する( 図16の遷移e) 。このとき浄水が吐出するこ
とになる。( 図16のモードf) 。
【0112】そして、いったん、水道水供給部17である
蛇口を閉じると( 図16の遷移g) 、再度、蛇口を開ける
までアルカリ性水は生成されない (図16の整水モード
a) 。
【0113】また、上記したアルカリ性水の生成中に、
浄水・整水切替スイッチ24を押すと、図16の整水モード
mから図16の浄水モードjにモードが変更され (図16の
遷移k) 、後述するよように浄水が生成されることにな
る。
【0114】 <浄水をつくる場合> 電源スイッチPSを投入すると( 図16の待機モードa,b)
、アルカリ性水吐出ランプL1又は浄水吐出ランプL2
点灯し、濃度表示ランプL3〜L7のうち、前回使用時の最
終濃度状態の濃度表示ランプが点灯する。
【0115】アルカリ性水吐出ランプL1が点灯している
場合は、浄水・整水切替スイッチ24を押して、浄水ラン
プL2を点灯させる( 図16の遷移c) 。なお、既に浄水吐
出ランプL2が点灯している場合は、浄水・整水切替スイ
ッチ24を押す必要はない。
【0116】水道水供給部17を形成する蛇口を開くと、
第1浄水供給管16b に配設した圧力スイッチ28が作動し
て (図16の遷移h ) 、図16の浄水モードjとなり、水道
水が、原水配管16a →浄水器11→カルシウムタンク12→
非通電状態の電解槽13→配管接続部J→第1アルカリ性
水導出管16d を通して流れ、浄水をコップE内に注入す
ることができる。
【0117】なお、配管接続部Jに、第1アルカリ性水
導出管16d に代えて、第2アルカリ性水導出管16f を接
続した場合には、浄水を水道水供給部17である蛇口の直
下から吐出することができる。
【0118】また、上記した浄水の生成中に、浄水・整
水切替スイッチ24を押すと、図16の整水モードjから図
16の浄水モードmにモードが変更され (図16の遷移k)
、前述したように、アルカリ性水が生成されることに
なる。
【0119】 <電解槽13を洗浄する場合> 電極要洗浄表示ランプ L10の点灯しブザーが鳴ったら、
又は、電解槽状態表示部Dの表示状態から洗浄が必要と
判断した場合、電源スイッチPSを押す( 図16の待機モー
ドa, b) 。
【0120】蛇口を開けて圧力スイッチ28を作動し( 図
16の遷移d, h) 、アルカリ性水又は浄水を生成する
(図16の整水モードm又は浄水モードj) 。
【0121】洗浄スイッチ71を押すと( 図16の遷移n又
はp) と、図16の洗浄モードq又はrとなり、電解槽13
に逆電圧が印加され、電極21,22 が洗浄されることにな
る。
【0122】この洗浄動作中は、電極要洗浄表示ランプ
L10が洗浄中表示ランプとして点滅し、同時にブザーを
鳴らし続ける。なお、この際、アルカリ性水生成中表示
ランプL8は消灯するが、アルカリ性水吐出表示ランプL
1, 浄水吐出表示ランプL2, 濃度表示ランプL3〜L7は変
化しない。
【0123】設定時間経過後、洗浄動作が終了し、ブザ
ーが止まり、電極要洗浄表示ランプL10が消灯するとと
もに、図16の待機モードa, bに戻る (図16の遷移s,
t)ことになる。
【0124】その後、蛇口を閉める。
【0125】また、図21及び図22に、濃度切替スイッチ
70の他の使用態様を示す。図21に示す使用態様は、濃度
切替スイッチ700 で浄水表示ランプL13 を含め、アルカ
リ性水濃度表示ランプL14 〜L18 についても一括して選
択表示可能としたものである。この場合、切替スイッチ
700 で切替えても良いし、表示ランプL13 〜L18 にそれ
ぞれ押しボタンがあっても良い。
【0126】一方、図22に示すリバーシブルタイプにお
いては、切替スイッチ701 で、浄水表示ランプL24 を含
め、酸性水濃度表示ランプL21 〜L23 及びアルカリ性水
濃度表示ランプL25 〜L27 によって、酸濃度大からアル
カリ濃度大まで濃度を選択することができる。
【0127】
【考案の効果】本考案は、電解槽の電極の洗浄機能を有
する整水器の表面に、電解槽の使用量をリアルタイムで
表示可能な電解槽状態表示部を設けたことを特徴とす
る。なお、電解槽状態表示部を、複数のランプ等の表示
体から形成し、電解槽の使用量に比例して点灯表示体数
を増減するように構成することができる。
【0128】従って、使用者は常時電解槽の状態を知る
ことができるので、突然の要洗浄表示や自動洗浄が発生
せず、洗浄を行うのに都合の良い時 (当面、採水の必要
がない時) に前もって洗浄を行うことができる。
【0129】また、電解槽の使用量に応じた洗浄時間を
設定するので、こまめに電解槽の洗浄すれば、それだけ
洗浄時間は短縮され、使用者の待ち時間も短くなり、電
解槽そのものの負担も軽くなる。従って、使用者は、整
水器の使用勝手を著しく向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る操作盤を具備する整水器の設置状
態を示す斜視図である。
【図2】同整水器の概念的構成を示す構成説明図であ
る。
【図3】同整水器の全体構成を示す斜視図である。
【図4】同断面正面図である。
【図5】図4のI-I 線による断面図である。
【図6】図4のII-II 線による断面図である。
【図7】図4のIII-III 線による断面図である。
【図8】図4のIV-IV 線による断面図である。
【図9】浄水器の断面正面図である。
【図10】カルシウムタンクの断面正面図である。
【図11】電解槽と第1アルカリ性水導出管との接続部
の断面正面図である。
【図12】図11のV−V線による断面側面図である。
【図13】配管接続金具の斜視図である。
【図14】浄水器と水道水供給部間の配管構造の正面図
である。
【図15】同平面図である。
【図16】整水器の使用方法を示す遷移図である。
【図17】操作盤の他の実施例の概念的説明図である。
【図18】本考案に係る整水器の別の態様における設置
状態を示す斜視図である。
【図19】同整水器の全体構成を示す斜視図である。
【図20】同断面側面図である。
【図21】操作盤の他の実施例の概念的説明図である。
【図22】操作盤の他の実施例の概念的説明図である。
【符号の説明】
A 整水器 11 浄水器 12 カルシウムタンク 13 電解槽 16 流水路 17 給水源 23 吐出口 24 浄水・整水切替スイッチ 25 浄水バイパス流路 27 流路切替弁

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解槽(13)の電極(21)(22)に、正逆の電
    圧を選択的に印加することにより、アルカリ性水と酸性
    水との生成、及び、前記電極(21)(22)の洗浄を行えるよ
    うに構成した整水器であって、電解槽(13)の使用状態の遷移と、電極(21)(22)の洗浄状
    態の遷移とを、 リアルタイムで表示する電解槽状態表示
    部(D) を具備することを特徴とする整水器。
  2. 【請求項2】 電解槽状態表示部(D) を、複数の表示体
    から形成し、電解槽(13)の使用状態の遷移と、電極(21)
    (22)の洗浄状態の遷移とを、表示体数の増減により表示
    することを特徴とする請求項1記載の整水器。
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