JP2594055Y2 - 圧接ジョイントコネクタ - Google Patents

圧接ジョイントコネクタ

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JP2594055Y2
JP2594055Y2 JP1993062558U JP6255893U JP2594055Y2 JP 2594055 Y2 JP2594055 Y2 JP 2594055Y2 JP 1993062558 U JP1993062558 U JP 1993062558U JP 6255893 U JP6255893 U JP 6255893U JP 2594055 Y2 JP2594055 Y2 JP 2594055Y2
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cover
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groove
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修 伊東
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、被覆電線の本線に他の
被覆電線を分岐して接続したり、被覆電線の端末部同士
を接続するのに用いる圧接ジョイントコネクタに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、被覆電線の本線に他の被覆電線を
分岐して接続するのに用いる圧接ジョイントコネクタと
しては、図13〜15に示すものが知られている。
【0003】このコネクタは、コネクタハウジングa内
に、被覆電線の本線1を貫通して収容する収容孔bと、
分岐線2の端末部を挿入する有底孔状の収容孔cとが並
んで形成されるともに、ハウジングaの上面に、両収容
孔b、cにわたって交差する圧接端子dが押し込み可能
に装着された構造となっている。
【0004】そして、被覆電線の本線1を貫通側の収容
孔b内にその側面に開口した切割溝eから軸線と直角方
向に挿入するとともに、分岐線2の端末部を有底孔側の
収容孔cに軸線方向に挿入し、その後プライヤXで挟ん
で圧接端子dを押し込むと、圧接端子dの両脚がそれぞ
れの電線1、2の被覆を破って食い込んで芯線に接触す
ることによって両電線1、2間が導通され、最後に圧接
端子dの上面側がカバーfで覆われるようになってい
る。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで、圧接端子d
を圧入する場合には、上記のようにプライヤXで挟み付
けるのであるが、プライヤXは一対の挟圧部Yが軸Zを
中心として揺動する構造であることから、図15に示す
ように、プライヤXの挟圧部Yがどうしても圧接端子d
の角に掛かり、挟み付けた場合に、圧接端子dにその正
規の圧入方向に対して斜め方向の力Fが作用する。
【0006】これにより、圧接端子dが、同図の鎖線に
示すように斜め姿勢で圧入されることになり、そうする
と、被覆電線1、2に過度に食い込んで芯線を切断した
り、逆に食い込みが浅過ぎて接触不良を起こすおそれが
あった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案の圧接ジョイント
コネクタは、上記のような欠点を除去するために案出さ
れたものであって、請求項1の考案は、被覆電線を収容
するための複数本の収容溝を備えたハウジング本体と、
収容溝内に収容される被覆電線の被覆に食い込んで芯線
に接触することにより各被覆電線間を導通させる圧接端
子と、ハウジング本体を覆う状態に装着されその装着に
よって被覆電線を収容溝内に圧入するカバーと、ハウジ
ング本体及びカバーのうちカバーをハウジング本体に装
着状態とするための挟圧工具が接する面に形成され中央
部を山形に隆起させた形状の工具受け部とを備えた構成
となっている。
【0008】また、請求項2の考案は、請求項1の構成
に加え、ハウジング本体及びカバーにガイドリブ及びこ
れに嵌合するガイド溝を設け、これらのガイドリブ及び
ガイド溝の延長方向を、被覆電線の収容溝への圧入方向
に沿わせた構成となっている。
【0009】
【作用】本考案の圧接ジョイントコネクタでは、ハウジ
ング本体の収容溝に被覆電線を収容し、ハウジング本体
にカバーを被せてハウジング本体とカバーとを挟圧工具
で挟み付ける。その際、ハウジング本体とカバーの挟圧
工具の接する面には中央部が山形に隆起した工具受け部
が形成されているので、挟圧工具の両挟圧部がそれぞれ
工具受け部の頂上に掛けられる。したがって、挟み付け
た場合には、カバーとハウジング本体に、カバーの正規
の装着方向に略沿った方向の力が加えられ、カバーがハ
ウジング本体に対して正規の方向に真直に押し込まれ
る。
【0010】その結果、被覆電線が収容溝内に正規の圧
入方向に沿って圧入され、圧接端子が被覆電線の被覆に
食い込んで芯線に接触し、各被覆電線間が導通される。
【0011】また、ガイドリブとガイド溝とを形成した
請求項2の構成によれば、カバーが両者の係合に案内さ
れながらハウジング本体に対して押し込まれるようにな
る。
【0012】
【考案の効果】以上述べたように、請求項1の考案によ
れば、被覆電線を収容溝内に正規の圧入方向に沿って圧
入することができるから、圧接端子を被覆電線の被覆に
適正量食い込ませることができて、芯線が切断された
り、接触不良を起こすことを確実に防止することができ
る効果がある。
【0013】また、請求項2の考案によれば、ガイドリ
ブとガイド溝との嵌合により、カバーをハウジング本体
に対して圧入方向に沿って真直により確実に押し込むこ
とが可能になる。
【0014】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図1〜図12に基
づいて説明する。
【0015】本実施例のコネクタは、被覆電線の本線に
分岐線を接続するのに用いるものである。符号10は合
成樹脂からなるハウジング本体であって、その上面に
は、図6に示すように、被覆電線の本線1の途中をハウ
ジング本体10に対して前後に貫通して収容する貫通溝
11と、分岐線2の端末部を収容するための一端側が行
き止まりとなった端末収容溝12が、間隔をおいて互い
に平行に形成されている。
【0016】貫通溝11と端子収容溝12は、ハウジン
グ本体10の略中央高さに達する深さを持ち、長さ方向
の端部において上端の幅が少し狭められている。端末収
容溝12の行き止まり端側には、図3に示すように、分
岐線2の端末部を挿入する保持孔13が、ハウジング本
体10の底面側に向かって端末収容溝12と連続して形
成されている。それらの貫通溝11と端末収容溝12内
には、導電材からなる圧接端子15が嵌着されており、
その圧接端子15は、被覆電線をその被覆を破って圧入
させる溝17の切られた前後一対ずつの食い込み片16
を、接続部18により2組接続した構造となっている。
【0017】ハウジング本体10には、図4〜6に示す
ように、そのハウジング本体10を覆って装着される同
じく合成樹脂製のカバー24が備えられている。カバー
24の天井面には、図5に示すように、被覆電線1、2
を収容溝11、12の底部側に押圧して圧入する押圧部
25が突設されており、その押圧部25には、上記した
圧接端子15等を逃がす逃がし孔26が設けられてい
る。カバー24の左右の側面には窓孔28が開口されて
いるとともに、ハウジング本体10の側面には、その上
部側に、窓孔28の下縁に係止する仮保持用の第1の係
止突部29が1個ずつ形成され、また、下部側に、同じ
く窓孔28の下縁に係止する本保持用の第2の係止突部
30が2個ずつ並んで形成されている。
【0018】本実施例では、特に、カバー24の上面
と、ハウジング本体10の下面に、左右の幅方向の中央
部を山形に隆起させた形状の工具受け部32、33がそ
れぞれ形成されている。また、図4、6に示すように、
ハウジング本体10の前後の面には、カバー24の装着
方向である上下方向に沿ったガイドリブ34が形成され
ているとともに、カバー24の前後の面に形成された膨
出部35内に、ガイドリブ34に嵌合するガイド溝36
が形成されている。
【0019】本実施例はこのような構造であり、続いて
その組み付け手順を説明する。被覆電線をハウジング本
体10に装着するには、図1〜3及び図6に示すよう
に、被覆電線の本線1はその途中を貫通溝11の上端側
に沿って嵌め、分岐線2は、図3に示すように、その端
末部を保持孔13に挿入したのち、屈曲させつつ端末収
容溝12の上端に沿って嵌める。続いて、図4、5の矢
線に示すように、ガイドリブ34とガイド溝36を嵌合
させつつ、ハウジング本体10の上面にカバー24を被
せて押し込むと、図7、9に示すように、カバー24の
左右の下縁が第1の係止突部29を乗り越えて、第1の
係止突部29が窓孔28の下縁に係止することにより、
カバー24がハウジング本体10に仮保持される。
【0020】その際、カバー24の押圧部25は、図9
に示すように、被覆電線1、2を収容溝11、12内に
未だ押圧しないが、図8に示すように、カバー24の前
後の下縁が、本線1のハウジング本体10の前後両面側
から突出した部分を屈曲させつつ押し付けて保持する。
分岐線2もそのハウジング本体10から突出した部分が
屈曲しつつ押し付けられて保持されるが、分岐線2の端
末部は保持孔13内に屈曲して挿入されているので、位
置ずれしたり抜け出ることがない。
【0021】次に、図9に示すように、カバー24の上
面とハウジング本体10の下面とをプライヤXによって
挟み付ける。カバー24の上面とハウジング本体10の
下面には、幅方向の中央部が隆起した工具受け部32、
33が形成されているので、プライヤXの両挟圧部Yは
それぞれ工具受け部32、33の頂上部分に掛けられ、
それにより、プライヤXを挟み付けた場合に、カバー2
4とハウジング本体10には、同図の矢線に示すよう
に、その押し込み方向に沿った方向の力Fが加えられ
る。
【0022】それに加えて、互いに嵌合したガイドリブ
34とガイド溝36で案内されて、カバー24がハウジ
ング本体10に対して正規の方向に真直に押し込まれ
る。カバー24が押し込まれると、図10、11に示す
ように、カバー24の左右の下縁が第2の係止突部30
を乗り越えて第2の係止突部30が窓孔28の下縁に係
止することにより、ハウジング本体10に本保持され
る。
【0023】上記のカバー24が真直に押し込まれるの
に伴って、図10に示すように、本線1と分岐線2とが
カバー24の押圧部25により対応する収容溝11、1
2内に真直に圧入され、それぞれに嵌着された圧接端子
15の各食い込み片16が電線1、2の被覆3を適正量
破って食い込んで芯線4に接触し、本線1と分岐線2の
間が導通される。
【0024】このように、本実施例によれば、本線1と
分岐線2とを対応する収容溝11、12内に真直に圧入
することができ、圧接端子15の食い込み片16を電線
1、2の被覆3に適正量食い込ませることができて、芯
線4が切断されたり、接触不良を起こすのが確実に防止
される。なお、圧接ジョイトコネクタには、上記実施例
以外に、本線に複数本の分岐線を接続するもの、被覆電
線の端末部同士を接続するもの等の他の型式のものがあ
るが、本考案はこれらの型式のものにも同様に適用でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の組み付け前の状態の斜視図
である。
【図2】ハウジング本体の貫通溝の部分で切断した縦断
面図である。
【図3】ハウジング本体の端末収容溝の部分で切断した
縦断面図である。
【図4】カバーの装着動作を説明する斜視図である。
【図5】その縦断面図である。
【図6】カバーを仮保持した状態の平断面図である。
【図7】その斜視図である。
【図8】その縦断面図である。
【図9】カバーをプライヤで挟圧する状態の縦断面図で
ある。
【図10】カバーを本保持した状態の縦断面図である。
【図11】その斜視図である。
【図12】その縦断面図である。
【図13】従来例の斜視図である。
【図14】その平面図である。
【図15】その圧接端子の圧入動作の説明図である。
【符号の説明】
1…被覆電線(本線) 2…被覆電線(分岐線) 3…被覆 4…芯線 10…ハウジング本体 11…収容溝(貫通溝) 12…収容溝(端末収容溝) 15…圧接端子 16…食い込み片 24…カバー 25…押圧部 32、33…工具受け部 34…ガイドリブ 36…ガイド溝 X…プライヤ(挟圧工具) Y…(プライヤXの)挟圧部

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被覆電線を収容するための複数本の収容
    溝を備えたハウジング本体と、前記収容溝内に収容され
    る被覆電線の被覆に食い込んで芯線に接触することによ
    り前記各被覆電線間を導通させる圧接端子と、前記ハウ
    ジング本体を覆う状態に装着されその装着によって前記
    被覆電線を前記収容溝内に圧入するカバーと、前記ハウ
    ジング本体及び前記カバーのうちカバーをハウジング本
    体に装着状態とするための挟圧工具が接する面に形成さ
    れ中央部を山形に隆起させた形状の工具受け部とを備え
    たことを特徴とする圧接ジョイントコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記ハウジング本体及び前記カバーにガ
    イドリブ及びこれに嵌合するガイド溝を設け、これらの
    ガイドリブ及びガイド溝の延長方向を、前記被覆電線の
    収容溝への圧入方向に沿わせたことを特徴とする請求項
    1記載の圧接ジョイントコネクタ。
JP1993062558U 1993-10-26 1993-10-26 圧接ジョイントコネクタ Expired - Lifetime JP2594055Y2 (ja)

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JP5495423B2 (ja) * 2009-10-08 2014-05-21 日本圧着端子製造株式会社 接続ターミナル
JP2015065027A (ja) * 2013-09-25 2015-04-09 住友電装株式会社 スプライス用部品

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