JP2594050B2 - 包装体およびその製造方法 - Google Patents

包装体およびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、食品などのフィルム・トレイパック方式の
包装体およびその製造方法に係り、特に包装内部の気密
性を高めることができる包装体およびその製造方法に関
する。
〔発明の背景〕
精肉、青果物、惣菜または佃煮などの生鮮食糧品を販
売する形態としては、フィルム・トレイパック方式が広
く用いられている。
従来のフィルム・トレイパック方式は、第6図に示す
ように、発泡ポリスチレン、高耐衝撃ポリスチレン、塩
ビシートなどを素材とするトレイ状の容器11上に内容物
12を載置し、内容物12の上から容器11と共にラップフィ
ルム13で覆っている。ラップフィルム13の端部は容器下
面においてまとめ添着させ、あるいはフィルム端部の添
着部を熱板などで加熱して、フィルムどうしを容器11の
底部にて熱溶着させている。
ラップフィルム13として軟質ポリ塩化ビニール、ポリ
ブタジエンなどの弾力性を有する樹脂が使用される場合
には、ラップフィルム13に張力を与えながら容器11上を
覆うようにし、フィルム端部を容器下面で添着ないしは
熱溶着する。これによって、容器上面が皺のないラップ
フィルム13によって覆われるようになる。このように、
ラップフィルム13に張力を与える包装形態はストレッチ
包装とも呼ばれている。
しかし、単にラップフィルム13の張力を保ちつつ覆う
だけでは容器11表面を覆う部分に皺が残ることがある。
そこで、皺を残さないようにするために、ポリエチレン
などの熱収縮性を有する樹脂を使用して、包装後さらに
加熱空気トンネル内を通過させ、ラップフィルム13を熱
収縮させて皺を除く工程を付加している。
このように、いわゆるストレッチ包装には、ラップフ
ィルム13に樹脂自体の弾性張力を与えながら覆うだけの
ものと、包装後に加熱してフィルムを熱収縮させるもの
との二種がある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、発泡ポリスチレンの容器11に内容物を
入れて、ポリエチレン(以下PEと略す)のラップフィル
ム13にて包装し且つPEを熱収縮させる一般的なストレッ
チ包装では、発泡ポリスチレンの容器11とPEのラップフ
ィルム13が共にガスバリヤー性が低いために気密性の点
で劣ることになり、内容物としては1〜2日鮮度が保た
れればよい日配物にのみ適したものとなる。発泡ポリス
チレン容器、PEラップフィルムによるストレッチ包装は
日配物の包装体として優れたものであるが、さらにガス
バリヤー性を付加して内容物の鮮度低下や腐敗を防ぐこ
とが要求される内容物の場合には不十分である。
また、内容物の保存性を上記ストレッチ包装よりもさ
らに高める包装形態として、第7図に示すように、発泡
ポリスチレンなどによる容器14の表面にガスバリヤー性
を有するフィルム15を接着し、且つガスバリヤー性を有
するフィルムによって形成された蓋体16を容器14の表面
の上縁部において熱溶着したものがある。この包装用容
器と、窒素ガスなどによるガス充填包装や脱酸素剤を使
用する食品保存技術を併用することにより、内容物の保
存期間を飛躍的に向上させることが可能となっている。
この種の包装体は、例えば実開昭59−178273号公報に開
示されている。
ところが、第7図に示す包装体の場合には、蓋体16が
容器14の表面のみを覆うものであり、しかも蓋体16と容
器14とが、上縁部のみにて強固に熱溶着されている。し
たがって蓋体16を容器14に熱溶着させるために、上縁部
の形状に応じた専用の熱シール機が必要となり、加熱空
気トンネルを備えた従来のストレッチ包装用の包装装置
を使用することができなくなる。また、包装用容器の大
きさ、形状が変わる毎に熱シール機の熱シーラを交換す
る必要があり、作業が煩雑である。
また、第7図の包装体では、店頭に並べられた際、購
買者にとっては、第6図に示す従来のいわゆるストレッ
チ包装と異なった印象が与えられることにもなる。
本発明は上記従来の問題点に着目してなされたもので
あり、第6図に示すいわゆるストレッチ包装と同じ形態
を留めたまま、被包装物に対する気密性を従来よりも高
めることができるようにして、保存性に優れた鮮度低下
の少ない包装体を提供し、また従来のストレッチ包装の
ための加熱空気トンネルをそのまま使用して、容器とラ
ップフィルムとの溶着作業ができるようにした包装体の
製造方法を提供することを目的としている。
〔問題点を解決するための具体的な手段〕
本発明は、 下から上へ順に基層G/接着層A/ガスバリヤー性と熱溶
着性を兼備する表層(D1またはD2)が積層されて成る容
器1に内容物2が載せられ、内容物2の上か容器1と共
に熱収縮性を有するラップフィルム3にて包まれて、前
記ラップフィルム3の端部が容器下面においてまとめら
れて添着されており且つ、前記ラップフィルム3が熱収
縮した状態で前記表層(D1またはD2)と容器上縁部10に
て熱溶着されて成ることを特徴とする包装体、 および、 下から上へ順に基層G/接着層A/ガスバリヤー性と熱溶
着性を兼備する表層(D1またはD2)が積層されて成る容
器1上に内容物2を載せ、内容物2の上から容器1と共
に熱収縮性を有するラップフィルム3にて包み、前記ラ
ップフィルム3の端部を容器下面においてまとめて添着
し、加熱空気トンネル内を通過させることにより、前記
ラップフィルム3を加熱収縮させ且つラップフィルム3
と前記表層(D1またはD2)とを容器上縁部10にて熱溶着
させることを特徴とする包装体の製造方法である。
上記各部材の符号は、第2図と第3図において示され
ている。第2図と第3図のうち主に第3図に示している
ものが、優先権の主張の基礎となっている特願昭61−95
527号に開示されている内容である。
以下、前記構成における各層の素材について説明す
る。
(基層G) 具体的な基層Gの材質は、発泡ポリスチレンまたはポ
リ塩化ビニールシートなどである。
(表層D1またはD2) 表層は、ガスバリヤー性を有する樹脂と熱溶着性を有
する樹脂との組成物(第2図に示す表層D1)、または基
層G側から順にガスバリヤー層B/接着層A1/熱溶着層H
が積層されたもの(第3図に示す表層D2)によって構成
される。
第2図に示すように、表層D1がガスバリヤー性を有する
樹脂と熱溶着性を有する樹脂との組成物によって構成さ
れる場合 この場合、一方のガスバリヤー性の樹脂が例えば塩化
ビニリデン系樹脂であり、他方の熱溶着性樹脂が例えば
エチレン系樹脂である。
塩化ビニリデン系樹脂は具体的なものとして塩化ビニ
リデン・塩化ビニール共重合体が使用される。
エチレン系樹脂として具体的には以下に列記するもの
のいずれかが使用される。
エチレン・酢酸ビニール共重合体、 エチレン・エチルアクリレート共重合体、 エチレン・メタクリル酸共重合体、 エチレン・メチルメタクリレート共重合体、 エチレン・アクリル酸共重合体 表層D1としては、例えば塩化ビニリデン系樹脂とエチ
レン系樹脂とが重量比にて9:1の割合にて混合されたも
のが使用される。
エチレン系樹脂自体もガスバリヤー性を有している
が、エチレン系樹脂を塩化ビニリデン系樹脂に混合する
ことにより、ガスバリヤー性と熱溶着の両性質が高い表
層を形成できるようになる。よって、容器において包装
の気密性を保ち、食品などの内容物の保護を十分にでき
るようになり、またラップフィルムとの熱溶着が容易に
行なえるようになる。
表層D1として塩化ビニリデン系樹脂とエチレン系樹脂
との組成物が使用される場合、この樹脂組成物を前記基
層Gに接着する場合、接着層Aとして例えばエチレン・
酢酸ビニール共重合体とロジンを主体としたホットメル
ト型の接着剤が使用される。このホットメルト型の接着
剤は押出しによって前記表層D1に対してラミネートされ
る(第4図参照)。そしてホットメルト型の接着剤を介
して表層D1を基層Gに対して熱圧着することが可能とな
る。
第3図に示すように、表層D2がガスバリヤー層B/接着層
A1/熱溶着層Hの積層体である場合 この場合、ガスバリヤー層Bの材質は、 エチレン・酢酸ビニール共重合体のケン化物、 または、 塩化ビニリデン・塩化ビニール共重合体、 塩化ビニリデンラテックスコーテドポリエステル、 塩化ビニリデンラテックスコーテドポリアミド、 あるいはニトリル樹脂、 などのいずれかが用いられる。
熱溶着層Hの材質は、基本的にはエチレン系樹脂であ
り、具体的には エチレン・酢酸ビニール共重合体、 エチレン・エチルアクリレート共重合体、 エチレン・メタクリル酸共重合体、 エチレン・メチルメタアクリレート共重合体、 エチレン・アクリル酸共重合体 のいずれかである。または上記5つの共重合体のいずれ
かとポリエチレンとの組成物も使用される。熱溶着層H
として、エチレン系樹脂とポリエチレンとの組成物を用
いることにより、溶着される相手側となるラップフィル
ムとの間の熱溶着性能を高めることが可能である。
また接着層A1の材質は、イソシアネート系接着剤など
である。この接着剤は表層D2においてガスバリヤー層B
と熱溶着層Hとを互いに接着するために使用される。さ
らにガスバリヤー層B/接着層A1/熱溶着層Hが積層され
て構成されている表層D2全体を前記基層Gに接着するた
めの接着層Aとしても、前記イソシアネート系接着剤が
用いられる。
(ラップフィルム3) ラップフィルム3の材質は、塩化ビニリデン系樹脂と
エチレン系樹脂との組成物である。すなわち前記表層D1
として使用されるガスバリヤー性樹脂と熱溶着性樹脂と
の組成物の構成と基本的には同じである。
塩化ビニリデン系樹脂は具体的には塩化ビニリデン・
塩化ビニール共重合体である。
エチレン系樹脂は具体的には、 エチレン・酢酸ビニール共重合体 エチレン・エチルアクリレート共重合体 エチレン・メタクリル酸共重合体 エチレン・メチルメタアクリレート共重合体 エチレン・アクリル酸共重合体 のいずれかである。
すなわち、ラップフィルム3は、塩化ビニリデン・塩
化ビニール共重合体と、上記エチレン系の5つの共重合
体のいずれかとの組成物である。
本発明の場合のラップフィルム3として必要とされる
性質は、ガスバリヤー性と熱溶着性に加え熱収縮性であ
る。この熱収縮性によってラップフィルム3が容器1の
上縁部10に密着し、ラップフィルム3と容器上縁部10に
おける表層(D1またはD2)とが互いに熱圧着できるよう
になる。この熱収縮性とガスバリヤー性は主に塩化ビニ
リデン系樹脂によって発揮され、エチレン系樹脂は主に
熱溶着性を発揮する。エチレン系樹脂自体もガスバリヤ
ー性と熱収縮性を有していないわけではないが、塩化ビ
ニリデン系樹脂と混合することにより、ガスバリヤー性
と熱収縮性を高め且つ熱溶着が可能なラップフィルムが
構成されるようになる。
〔発明の作用〕
基層Gの表面に設けられている表層として、ガスバリ
ヤー性樹脂と熱溶着性樹脂との組成物を使用し(第2図
における表層D1)、あるいはガスバリヤー層B/接着層A1
/熱溶着層Hが積層されたものを使用する(第3図にお
ける表層D2)ことによって、容器1自体の通気性を遮断
し、しかも容器1表面に熱溶着が可能な層を形成できる
ことになる。このように構成された容器1上に内容物2
を載せ、内容物2の上から容器1と共にラップフィルム
3にて包み、ラップフィルム3の端部を容器下面におい
てまとめる。これを、加熱空気トンネルに通すと、熱収
縮性を有するラップフィルム3が収縮し、そのときのラ
ップフィルム3に生じた張力によってラップフィルム3
自身が容器上縁部10(第1図参照)に圧接させられる。
そして加熱空気トンネルを通過する時間に、表層(D1
たはD2)の熱溶着性とラップフィルム3自体の熱溶着性
とによって両者が前記張力に基づく圧力によって溶着さ
れる。加熱空気トンネルを通過した後には、容器1の表
層(D1またはD2)とラップフィルム3とが容器上縁部10
にて溶着されており、また表層(D1またはD2)とラップ
フィルム3は共にガスバリヤー性の材質によって形成さ
れているため、容器1内の気密性が保たれ、食品などの
内容物2の酸化や腐敗を長時間防止できるようになる。
また外観自体は従来のストレッチ包装と何ら代わりがな
いため、消費者に違和感を与えることはない。
〔発明の実施例〕
以下本発明の実施例について説明する。
第1図は本発明による包装体の断面を示すものであ
る。
符号1は容器、2は内容物、3はラップフィルムであ
る。
第一実施例による容器 第2図は第一実施例による容器1の断面を示すもので
ある。
この断面において、下から順に、Gは基層、Aは接着
層、D1は表層である。
基層Gは発泡ポリスチレン層で厚さ約1.5mm、接着層
Aは、エチレン・酢酸ビニール共重合体とロジンを主体
としたホットメルト型の接着剤(例えば商品名ヒロダイ
ン7500EX89;ヒロダイン工業株式会社製)によって構成
され、厚さ約20μmである。
また、表層D1は塩化ビニリデン・塩化ビニール共重合
体90重量部とエチレン・酢酸ビニール共重合体10重量部
の組成物であり、インフレーション法で製膜された厚さ
約20μmのものである。塩化ビニリデン・塩化ビニール
共重合体はガスバリヤー性樹脂であり、エチレン・酢酸
ビニール共重合体は熱溶着性樹脂である。
第2図の第一実施例に示す容器1は例えば第4図と第
5図に示す工程によって製作される。
第4図に示すように、接着層Aを構成するエチレン・
酢酸ビニール共重合体とロジンを主体とするホットメル
ト型の接着剤は、100〜200℃程度に加熱され且つ押出さ
れ、ダイ5によってシート状とされて、ロール間を走行
する表層D1にラミネートされる。接着層Aがラミネート
された表層D1は、第5図に示すように、基層Gに対して
添装され、加圧加熱ローラ6aと加圧ロータ6bとによって
加熱して加圧される。加圧加熱ローラ6aの熱により、ホ
ットメルト型接着剤による接着層Aを介して、基層Gの
表面に表層D1がラミネートされる。この後の工程におい
て、基層Gの表面に表層D1が設けられたラミネート材料
によって、第1図に示すような容器が真空または圧空成
形される。
第二実施例による容器 第3図は第二実施例による容器1の断面を示すもので
ある。
この断面において、下から順に、Gは基層、Aは接着
層、D2は表層である。表層D2はガスバリヤー層B/接着層
A1/熱溶着層Hが積層されたものである。
上記各層のうち、基層Gは発泡ポリスチレン層で厚さ
約1.5mm、接着層Aはイソシアネート系接着剤によって
構成されている。
表層D2を構成しているガスバリヤー層Bはエチレン・
酢酸ビニール共重合体のケン化物層で厚さ約12μm、熱
溶着層Hはエチレン・酢酸ビニール共重合体とポリエチ
レンの組成物層で厚さ約20μmである。またガスバリヤ
ー層Bと熱溶着層Hを接着している接着層A1は前記接着
層Aと同じイソシネート系接着剤によって構成されてい
る。
また、ラップフィルム3としては、塩化ビニリデン・
塩化ビニール共重合体100重量部と、エチレン・酢酸ビ
ニール共重合体10重量部の組成物に対し、適当な可塑
剤、例えばATBC(アセチルトリブチルサイトレート)5
重量部と、エポキシ化植物油1.3重量部が添加されたも
のでインフレーション法で製膜された厚さは15μmのも
のが用いられる。
次に、第一実施例の容器と第二実施例の容器ならびに
ラップフィルムを使用した包装方法を説明する。
容器1上に内容物2を載置し、内容物2の上から容器
1と共にラップフィルム3にて包み、ラップフィルム3
の端部を容器下面においてまとめて添着し、念のため、
セロファンテープで貼り付けるか、あるいは熱板にてフ
ィルムどうしを容器底面にて熱溶着した包装体をつくっ
た。
次に、上記包装体を150℃程度の加熱空気トンネルに
5秒程度通す。これにより、ラップフィルム3が熱収縮
し、この収縮力によるラップフィルム3と表層D1または
D2との接圧により、また加熱空気トンネル内にてラップ
フィルム3と表層D1またはD2とが加熱されることによ
り、容器1の上縁部にてフィルムが熱溶着され、本発明
による包装体が得られる。
なお、第3図に示す第二実施例の容器において接着層
AとA1をホットメルト型接着剤とし、各層を熱圧着ラミ
ネートすることも可能である。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明によれば以下に列記する効果を
奏するようになる。
(1)従来から用いられているストレッチ包装用の加熱
空気トンネルをそのまま使用して通過させることによ
り、容器本体とラップフィルムを溶着させることができ
るので、従来のいわゆるストレッチ包装用の自動包装装
置をそのまま利用して、気密包装を行うことができるよ
うになる。したがって、新たに専用のシール機を購入な
どする必要がなく、経済的に有利となる。
(2)容器表面のフィルムとラップフィルムとを熱溶着
させるのに熱シーラを用いる必要がないので、包装用容
器の大きさ形状などが変っても使用する装置に手を加え
る必要がない。よって、作業を能率的に行うことができ
るようになる。
(3)包装された状態では、従来のいわゆるストレッチ
包装と外観において変化がないので、購買者の印象を変
えることがない。
(4)密封が完全になるので、脱酸素材の封入も可能に
なり、更に内容物の鮮度の保持期間を長くできる。また
液汁を含む食品においては液洩れが完全に防止できる。
(5)図の実施例に示すようにホットメル型の接着剤を
使用して、表層を基層に対して熱圧着する工程を減るこ
とによって、表層を基層に対して簡単に積層でき、容器
自体を低コストにて製造できるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の包装体の断面図、第2図は第一実施例
による容器の上縁部とラップフィルムとの溶着部を示す
断面図、第3図は第二実施例による容器の上縁部とラッ
プフィルムとの溶着部を示す断面図、第4図は第一実施
例による容器において表層と接着層を一体化させるため
の工程を示す側面図、第5図は第一実施例における容器
において表層を基層に熱圧着ラミネートする工程を示す
側面図、第6図は従来のいわゆるストレッチ包装による
包装体の断面図、第7図は従来の熱溶着による包装体の
断面図である。 1……容器、2……内容物、3……ラップフィルム、G
……基層、A……接着層、D1……ガスバリヤー性樹脂と
熱溶着性樹脂との組成物から成る表層、D2……ガスバリ
ヤー層/接着層/熱溶着層が積層されて成る表層、B…
…ガスバリヤー層、A1……接着層、H……熱溶着層。

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下から上へ順に基層G/接着層A/ガスバリヤ
    ー性と熱溶着性を兼備する表層(D1またはD2)が積層さ
    れて成る容器1に内容物2が載せられ、内容物2の上か
    ら容器1と共に熱収縮性を有するラップフィルム3にて
    包まれて、前記ラップフィルム3の端部が容器下面にお
    いてまとめられて添着されており且つ、前記ラップフィ
    ルム3が熱収縮した状態で前記表層(D1またはD2)と容
    器上縁部10にて熱溶着されて成ることを特徴とする包装
    体。
  2. 【請求項2】表層D1は、ガスバリヤー性を有する樹脂と
    熱溶着性を有する樹脂との組成物である特許請求の範囲
    第1項記載の包装体。
  3. 【請求項3】接着層Aは、ホットメルト型接着剤によっ
    て形成されており、表層D1がこの接着層Aによって基層
    Gに対し熱圧着されている特許請求の範囲第2項記載の
    包装体。
  4. 【請求項4】表層D2は、基層G側から順にガスバリヤー
    層B/接着層A1/熱溶着層Hが積層されたものである特許
    請求の範囲第1項記載の包装体。
  5. 【請求項5】前記ラップフィルム3は、ガスバリヤー性
    ならびに熱収縮性を有する樹脂と、熱溶着性を有する樹
    脂との組成物である特許請求第1項、第2項、第3項ま
    たは第4項記載の包装体。
  6. 【請求項6】下から上へ順に基層G/接着層A/ガスバリヤ
    ー性と熱溶着性を兼備する表層(D1またはD2)が積層さ
    れて成る容器1上に内容物2を載せ、内容物2の上から
    容器1と共に熱収縮性を有するラップフィルム3にて包
    み、前記ラップフィルム3の端部を容器下面においてま
    とめて添着し、加熱空気トンネル内を通過させることに
    より、前記ラップフィルム3を加熱収縮させ且つラップ
    フィルム3と前記表層(D1またはD2)とを容器上縁部10
    にて熱溶着させることを特徴とする包装体の製造方法。
  7. 【請求項7】表層D1は、ガスバリヤー性を有する樹脂と
    熱溶着性を有する樹脂との組成物である特許請求の範囲
    第6項記載の包装体の製造方法。
  8. 【請求項8】接着層Aは、ホットメルト型接着剤によっ
    て形成されており、表層D1がこの接着層Aによって基層
    Gに対し熱圧着されている特許請求の範囲第7項記載の
    包装体の製造方法。
  9. 【請求項9】表層D2は、基層G側から順にガスバリヤー
    層B/接着層A1/熱溶着層Hが積層されたものである特許
    請求の範囲第6項記載の包装体の製造方法。
  10. 【請求項10】ラップフィルム3は、ガスバリヤー性な
    らびに熱収縮性を有する樹脂と、熱溶着性を有する樹脂
    との組成物である特許請求の範囲第6項、第7項、第8
    項または第9項記載の包装体の製造方法。
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