JP2593409Y2 - キーボードスイッチ - Google Patents

キーボードスイッチ

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JP2593409Y2
JP2593409Y2 JP1992089505U JP8950592U JP2593409Y2 JP 2593409 Y2 JP2593409 Y2 JP 2593409Y2 JP 1992089505 U JP1992089505 U JP 1992089505U JP 8950592 U JP8950592 U JP 8950592U JP 2593409 Y2 JP2593409 Y2 JP 2593409Y2
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晴夫 吉田
修 神島
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    • H01H2235/00Springs
    • H01H2235/03Two serial springs

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、POS(point
of sale)端末、ECR(電子式キャッシュレジ
スタ)等の入力部に用いられるキーボードスイッチの改
良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のキーボードスイッチ
は、図4に示すように、ハウジング10に形成されたキ
ーステム案内孔12にキーステム14を摺動可能に嵌合
し、キートップ16の押圧でキーステム14を下方へ摺
動することによって、キーステム14に組み込まれたコ
イルばね18の先端部を可動接点として、プリント基板
20の上面に設けられた固定接点22、22間を接続す
るように構成されていた。24はキーステム14にキー
トップ16を取付けるための取付板である。
【0003】しかし、図4に示したキーボードスイッチ
は、キーステム案内孔12の内周とキーステム14の外
周の間隙から塵埃や水が侵入し易いという問題があるた
め、本出願人は、既に図5に示すようなキーボードスイ
ッチを提案した(実願平3−74274号ご参照)。す
なわち、キートップ16の裏面側を覆うプロテクトチッ
プ26をキーステム14に取付け、プロテクトチップ2
6の下面に形成された環状溝27と、ハウジング10の
キーステム案内孔12の外周縁部に形成された環状溝2
9との間に、圧縮状態で弾性筒体28を装着することに
よって、キーステム案内孔12の内周とキーステム14
の外周の間隙から塵埃や水が侵入しないようにした。
【0004】弾性筒体28は、合成ゴムなどの弾性材料
で一体に形成された、外向きの小さな鍔28aを有する
大径円筒部28bと、テーパ円筒部28cと、小径円筒
部28dとからなっている。プロテクトチップ26は、
ビスのような取付具によってキーステム14に取付けら
れた円板26aと、この円板26aの外周縁に一体に形
成された短い筒体26bと、この筒体26bの開放端部
に一体に形成された外向き鍔26cおよび内向き鍔26
dとからなり、円板26aには筒体26bの内周に沿っ
て弾性筒体28の一側端部を気密に係合する環状溝27
が形成されている。外向き鍔26cはキートップ16の
下端内周に嵌合してキートップ16に固着している。内
向き鍔26dは弾性筒体28の鍔28aに係合して抜け
止めとなっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、図5に
示した提案例を、スイッチ部をメンブレンスイッチで形
成したキーボードスイッチに利用した場合、つぎのよう
な問題点があった。弾性筒体28がキートップ16を復
帰させる機能をもち、コイルばね18がメンブレンスイ
ッチを加圧する機能をもつことになるので、作動力特性
においてスイッチオンの点とボトム点のずれが大きくな
り、操作性能が低下するという問題点があった。
【0006】すなわち、ストローク値と押圧力の関係を
示す作動力特性Kaは図6に示すようになり、ストロー
ク値が0からSp(ピーク点Pに対応)を経てSb(ボ
トム点Bに対応)に至るまでは弾性筒体28の弾性変形
のみによる特性となり、Sb以降はコイルばね18の弾
性変形による特性が加わった特性となるので、スイッチ
オンの点Qとボトム点Bのずれが大きくなる。また、押
圧力がピーク点Pに達すると弾性筒体28が座屈を起こ
して急激にボトム点Bまで下がり、キートップ16にク
リック感が伝わる。そして、さらにキートップ16を押
圧して、コイルばね18が押圧力Poをメンブレンスイ
ッチに加える点Qaに至ってオンとなる。点線Maはコ
イルばね18だけについての作動力特性を表わす。
【0007】このため、専門のオペレータがキー操作す
る場合のように、個々のキーの押圧時間が短く押圧する
距離(ストローク値)が浅い(短い)場合に、キートッ
プ16を押圧したのにスイッチオンしない場合が生じる
ことがあるという問題点があった。本考案は、上述の問
題点に鑑みてなされたもので、作動力特性におけるスイ
ッチオン点とボトム点のずれを小さくして操作性能を向
上させることのできるキーボードスイッチを提供するこ
とを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、ハウジングに
形成されたキーステム案内孔にキーステムを摺動可能に
嵌合し、このキーステムの摺動でコイルばねを押圧する
ことによって、メンブレンスイッチのスイッチング動作
をさせるようにしたキーボードスイッチにおいて、前記
コイルばねは、先端部が前記メンブレンスイッチに臨設
した第1コイルばねと、この第1コイルばねの末端側に
一体に連設された第2コイルばねとを具備し、前記第1
コイルばねの先端部が前記メンブレンスイッチに接触す
るまでは前記第2コイルばねを圧縮係合し、接触後は前
記第2コイルばねの圧縮係合を解除するばね係合機構を
設けてなることを特徴とするものである。
【0009】
【作用】メンブレンスイッチ加圧用のコイルばねを一体
に連設した第1、第2コイルばねで形成し、ばね係合機
構によって、第1コイルばねの先端部がメンブレンスイ
ッチに接触するまでは、第2コイルばねを所定の圧力
(初圧)で圧縮係合し、第1コイルばねの先端部がメン
ブレンスイッチに接触した後は、この圧縮係合を解除し
て所定の初圧がメンブレンスイッチに加わる。このた
め、作動力特性におけるスイッチオン点とボトム点のず
れを小さくすることができる。
【0010】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図1から図3まで
を用いて説明する。これらの図において図4から図6ま
でと同一部分は同一符号とする。図1において、10は
合成樹脂で成型加工されたハウジングで、このハウジン
グ10には、上部に突設した上部案内筒(例えば案内円
筒)30と下部に突設した下部案内筒32と貫通孔とに
よって、キーステム案内孔12が形成されている。前記
ハウジング10の上面の前記上部案内筒30の外周縁部
には、環状溝34が形成されている。
【0011】35は合成樹脂で成型加工されたキーステ
ムで、このキーステム35は、前記キーステム案内孔1
2に摺動可能に嵌合するほぼ円筒状の摺動体36と、こ
の摺動体36の上部外周縁に一体に突設された幅広鍔状
のプロテクトチップ55とからなっている。前記摺動体
36の中間部には閉塞板部38が一体に形成され、この
閉塞板部38の上側には、角柱空間の上部に円柱空間を
連設した形状の段差を有する係合凹部40が形成され、
下側には側壁に係合孔42、42を有する係合凹部44
が形成されている。
【0012】46は合成樹脂で成型加工されたキートッ
プで、このキートップ46の下面の中央部には、前記摺
動体36の係合凹部40に圧入して係止する係止突起4
8が一体に突設されている。前記キートップ46の下面
には、位置決め用の係合凹部50、50および52、5
2が形成されている。前記キートップ46の外周の相対
向する一対の一部には、内側に突出した係止突部54、
54が一体に形成されている。
【0013】前記プロテクトチップ55の上部には、前
記キートップ46の係合凹部50、50および52、5
2のそれぞれと係合して回転を阻止する位置決め用の係
合凸部56、56および57、57が一体に形成されて
いる。前記プロテクトチップ55の下部外周には環状溝
58が形成されている。
【0014】前記プロテクトチップ55の外周縁の相対
向する一対の一部には、下方に突設した突出片59、5
9が一体に形成され、この突出片59、59の先端部の
外側には、前記キートップ50の係止突部58、58に
係合する係合段部60、60が形成されている。この係
止突部54、54と係合段部60、60の係合時におけ
る係合長さAは、キートップ46を摺動体36から抜き
去るときの抜去力に関係し、この長さAを所定長さにす
るために、突出片59、59の先端部の肉厚Bが決めら
れる。
【0015】すなわち、成型時の反りなどでキートップ
46と摺動体36の係合長さAが所定値より大きくなり
抜去力が大きくなり過ぎて抜け難かったり、所定値より
小さくなり抜去力が小さくなり過ぎて抜け易かったりす
るのを防止するために、A+B(すなわち突出片59の
本体部分の厚さ)を一定とすると、Aを一定に保つため
にBを所定長さにし、もってキートップ46の抜去力を
一定にすることができる。
【0016】62は合成ゴムなどの弾性材料で形成され
た弾性筒体で、この弾性筒体62は、前記弾性筒体28
と同様に、圧縮状態で前記プロテクトチップ55と前記
ハウジング10のキーステム案内孔12の外周縁との間
に装着され、前記キーステム案内孔12と前記摺動体3
6の間隙を気密に覆うためのものである。すなわち、前
記弾性筒体62は、大径円筒部64と、相対的に肉薄の
テーパ円筒部66と、小径円筒部68とを一体に形成し
てなり、この大径円筒部64の端部が前記プロテクトチ
ップ55の環状溝58に気密状態で当接し、小径円筒部
68の端部が前記ハウジング10の環状溝34に気密状
態で当接するように構成されている。
【0017】70は合成樹脂で成型加工されたストッパ
ーで、このストッパー70は、前記摺動体36の係合凹
部44内に遊嵌する筒体部(例えば円筒体部)72と、
この筒体部72の下部に一体に形成された抜け止体部7
4とからなり、前記筒体部72には、ほぼ切り起こした
形状の係止片76、76が一体に形成され、この係止片
76、76の先端部には、前記摺動体36の係合凹部4
4の側壁に形成された係合孔42、42の下縁に係合す
る係合段部78、78が形成されている。
【0018】前記筒体部72の下部内縁には、ばね押え
突部80、80が形成されている。このばね押え突部8
0、80と前記係合凹部44とはばね係合機構81を形
成している。前記抜け止体部74は、前記ハウジング1
0の下部案内筒32の側壁に突き当たることによって、
キーステム案内孔12内で回転するのを止める回転止め
を兼用している。
【0019】82はメンブレンスイッチ加圧用のコイル
ばねで、このコイルばね82は、第1コイルばねとして
の小径コイルばね84と、第2コイルばねとしての大径
コイルばね86とを一体に連設して形成されている。前
記大径コイルばね86は、前記ばね係合機構81によっ
て、前記小径コイルばね84の先端部がメンブレンスイ
ッチに接触するまでは所定の圧力で圧縮係合され、前記
小径コイルばね84の先端部がメンブレンスイッチに接
触した後は、この圧縮係合が解除される。換言すると、
前記小径コイルばね84は、その先端部がメンブレンス
イッチに接触した時点で前記ばね係合機構81による前
記大径コイルばね86の圧縮係合が解除されるように構
成されている(例えば、隣接する素線を密着して巻回し
た密着巻コイルばねで構成されている)
【0020】すなわち、前記大径コイルばね86は、係
合凹部44の端面である閉塞板部38の下面と、ストッ
パー70の筒体部72のばね押え突部80、80との間
に、所定の圧力で圧縮された状態で(すなわち初圧が加
えられた状態で)係合されている。前記小径コイルばね
84は、前記ストッパー70の筒体部72の下部から、
前記ばね押え突部80、80と非接触で、初圧が加えら
れていない状態で下方へ突出し、その先端部がメンブレ
ンスイッチに臨設している。
【0021】90はプリント基板で、このプリント基板
90の上面には、プリント配線(図示省略)やこのプリ
ント配線に接続された固定接点92が設けられている。
前記プリント基板90の上には、スペーサ94を介して
FPC(フレキシブルプリント基板)96が設けられ、
このFPC96の下面には前記固定接点92と接離する
可動接点98が設けられている。前記FPC96の上に
は前記ハウジング10が設けられている。このとき、前
記コイルばね82の小径コイルばね84は、前記可動接
点98および固定接点92の上部に位置するように配置
されている。
【0022】まず、前記実施例の組立について説明す
る。ハウジング10の上部案内筒30の外周縁部に形成
された環状溝34に、弾性筒体62の小径円筒部68の
端部を係合する。ついでキーステム35の摺動体36を
キーステム案内孔12に上側から嵌合挿入し、摺動体3
6と一体に形成されたプロテクトチップ55の環状溝5
8に弾性筒体62の大径円筒部64の端部を係合し、摺
動体36の先端部に下側からストッパー70を係止す
る。この係止は、摺動体36の係合孔42、42の下縁
にストッパー70の係止片76、76の係合段部78、
78を係合することによって行なわれる。
【0023】このとき、同時に、ストッパー70の筒体
部72内には、大径コイルばね86が圧縮状態で装着さ
れて初圧が付与されている。すなわち、大径コイルばね
86の一端側は摺動体36の係合凹部44内に係合し、
他端側はストッパー70のばね押え突部80、80に係
合している。
【0024】ついで、キーステム35のプロテクトチッ
プ55の係合凸部56、56と57、57にキートップ
46の係合凹部50、50と52、52を係合して位置
合わせしつつ、摺動体36の係合凹部40にキートップ
46の係止突起48を圧入して係合する。このとき、キ
ートップ46が図2に矢印で示すように移動し、その係
止突部54、54がプロテクトチップ55の突出片5
9、59の係合段部60、60に係合し、キートップ4
6がキーステム35に係止する。
【0025】つぎに、前記実施例のスイッチング動作に
ついて説明する。キートップ46を押圧してキーステム
35の摺動体36を下方へ摺動すると、これに伴ってコ
イルばね82も下方へ移動し、小径コイルばね84の先
端部がFPC96を介して可動接点98を固定接点92
に接触させ、スイッチオンとなる。
【0026】このとき、キートップ46の移動量である
ストローク値とキートップ46への押圧力の関係を示す
作動力特性Kbは図3に示すようになる。ストローク値
が0からSp(ピーク点Pに対応)を経てSb(ボトム
点Bに対応)に至るまでは、弾性筒体62の弾性変形の
みによる特性であって従来例と同様であるが、Sb以降
の特性が従来例のKaと異なる。
【0027】すなわち、小径コイルばね84は、その先
端部がメンブレンスイッチに接触した時点でばね係合機
構81による大径コイルばね86の圧縮係合を解除する
ように構成されている(例えば、密着巻コイルばねで構
成されている)ので、ストローク値がSb(ボトム点B
に対応)に至っ小径コイルばね84の先端部がFPC
96に接触すると、大径コイルばね86の係合が解除さ
れ大径コイルばね86に予め付与されていた初圧Pfが
FPC96に加わる。この初圧Pfを図6のPoと同一
にすれば、スイッチオン点Qbをボトム点Bに一致させ
ることができる。なお、初圧PfはPoと同一である必
要はない。図3から明らかなように、少なくとも初圧P
fがゼロであった従来例よりもスイッチオン点Qbをボ
トム点Bに近づけることができる。
【0028】一方、押圧力がピーク点Pに達したときに
弾性筒体62が座屈を起こして急激にボトム点Bまで下
がり、キートップ16にクリック感が伝わる。すなわ
ち、弾性筒体62は、摺動体36と一体に形成されたプ
ロテクトチップ55を介して押圧力を受けて弾性変形
し、スイッチオン時に押圧力が座屈荷重に達してテーパ
円筒部66が座屈を起こし、キートップ46にクリック
感が伝わる。キートップ46への押圧を解除すると、弾
性筒体62のテーパ円筒部66の弾性およびコイルばね
82の弾性によって初期状態に復帰する。図3におい
て、点線Mbはコイルばね82だけについての作動力特
性を表わす。
【0029】前記実施例では、第1コイルばねを小径の
コイルばねで形成し、第2コイルばねを大径コイルばね
で形成してばね係合機構の構造が簡単になるようにした
が、本考案はこれに限るものでなく、実施例とは逆に、
第1コイルばねを大径コイルばねで形成し、第2コイル
ばねを小径コイルばねで形成してもよいし、または第
1、第2コイルばねを同一径のコイルばねで形成するよ
うにしてもよい。
【0030】前記実施例では、キーステムを一体に形成
された摺動体とプロテクトチップで形成したため、スト
ッパーがキーステムと別体となるキーボードスイッチに
本考案を利用したので、ばね係合機構は、第2コイルば
ねの一端側を係合するためにキーステムに形成された係
合凹部と、第2コイルばねの他端側を係合するためにス
トッパーに形成されたばね押え突起とで形成するように
したが、本考案はこれに限るものでなく、第1コイルば
ねの先端部がメンブレンスイッチに接触するまでは第2
コイルばねを圧縮係合し、接触後は第2コイルばねの圧
縮係合を解除するものであればよい。
【0031】例えば、摺動体とプロテクトチップが別体
に形成されたり、プロテクトチップが省略されたキーボ
ードスイッチに本考案を利用する場合には、摺動体に上
下に貫通する係合孔を形成し、この係合孔の下端部に形
成したばね押え突起と、この係合孔の上部に圧入係止す
るキートップの係合凸部の先端部とでばね係合機構を形
成するようにしてもよい。
【0032】前記実施例では、メンブレンスイッチをプ
リント基板の上にスペーサおよびFPCを積層固着した
タイプとしたキーボードスイッチについて本考案を利用
するようにしたが、本考案はこれに限るものでなく、補
強板の上に、上面に固定接点を固着した下側FPC、ス
ペーサ、下面に可動接点を固着した上側FPCを順次積
層固着したメンブレンスイッチのキーボードスイッチに
ついても利用することができる。
【0033】前記実施例では、キートップ復帰用に弾性
筒体を用いたキーボードスイッチについて説明したが、
本考案はこれに限るものでなく、例えば、メンブレンス
イッチ加圧用のコイルばねとは別にキートップ復帰用の
コイルばねを用いたキーボードスイッチについても利用
することができる。
【0034】
【考案の効果】本考案によるキーボードスイッチは、上
記のように、メンブレンスイッチ加圧用のコイルばねを
一体に連設した第1、第2コイルばねで形成し、ばね係
合機構によって、第1コイルばね(例えば密着巻コイル
ばね)の先端部がメンブレンスイッチに接触するまで
は、第2コイルばねを所定の圧力(例えば初圧Pf)
圧縮係合し、第1コイルばねの先端部がメンブレンスイ
ッチに接触した後は、この圧縮係合を解除して所定の
力(例えば初圧Pf)がメンブレンスイッチに加わり、
作動力特性におけるスイッチオン点とボトム点のずれを
小さくするように構成した。
【0035】このため、キーを押圧する距離(ストロー
ク値)が浅い場合でも確実にスイッチオンさせることが
でき、専門のオペレータによるブラインドタッチの操作
時でも確実にスイッチオンさせることができ、操作性能
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるキーボードスイッチの一実施例を
示すもので、(a)は要部の正断面図、(b)は要部の
側断面図である。
【図2】図1の一部の要部を示す拡大斜視図である。
【図3】実施例における作動特性図である。
【図4】従来例のキーボードスイッチの要部を示す正断
面図である。
【図5】本出願人が既に提案したキーボードスイッチの
要部を示す正断面図である。
【図6】図5のキーボードスイッチのスイッチ部をメン
ブレンスイッチとしたをキーボードスイッチの作動特性
図である。
【符号の説明】
10…ハウジング、 12…キーステム案内孔、 3
4、58…環状溝、35…キーステム、 36…摺動
体、 44…係合凹部、46…キートップ、 54…係
止突部、 55…プロテクトチップ、59…突出片、
60…係合段部、 62…弾性筒体、64…大径円筒
部、 66…テーパ円筒部、 68…小径円筒部、70
…ストッパー、 72…筒体部72、 74…抜け止体
部、76…係止片、 78…係合段部、 80…ばね押
え突部、81…ばね係合機構、 82…コイルばね、8
4…小径コイルばね(第1コイルばねの一例)、86…
大径コイルばね(第2コイルばねの一例)、90…プリ
ント基板、 92…固定接点、 94…スペーサ、96
…FPC、 98…可動接点、 B…ボトム点、Pf…
初圧、 Qa、Qb…スイッチオン点。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 神島 修 東京都品川区戸越6丁目5番5号 エス エムケイ株式会社内 (72)考案者 坂井 要介 東京都品川区戸越6丁目5番5号 エス エムケイ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−243918(JP,A) 実開 昭56−11423(JP,U) 実開 昭59−161228(JP,U) 実開 昭60−174037(JP,U) 実開 平1−51234(JP,U) 実開 昭62−33124(JP,U) 実開 平2−12125(JP,U) 実開 平3−22325(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01H 13/00 - 13/76

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジングに形成されたキーステム案内孔
    にキーステムを摺動可能に嵌合し、このキーステムの摺
    動でコイルばねを押圧することによって、メンブレンス
    イッチのスイッチング動作をさせるようにしたキーボー
    ドスイッチにおいて、前記コイルばねは、先端部が前記
    メンブレンスイッチに臨設した第1コイルばねと、この
    第1コイルばねの末端側に一体に連設された第2コイル
    ばねとを具備し、前記第1コイルばねの先端部が前記メ
    ンブレンスイッチに接触するまでは前記第2コイルばね
    を圧縮係合し、接触後は前記第2コイルばねの圧縮係合
    を解除するばね係合機構を設けてなることを特徴とする
    キーボードスイッチ。
  2. 【請求項2】キーステムの先端部に抜け止め用のストッ
    パーを固着し、第1コイルばねは小径コイルばねとして
    なり、第2コイルばねは大径コイルばねとしてなり、ば
    ね係合機構は、前記大径コイルばねの一側端部を係合す
    るために前記キーステムに形成された係合凹部と、前記
    大径コイルばねの他側端部を係合するために前記ストッ
    パーに形成されたばね押え突部としてなる請求項1記載
    のキーボードスイッチ。
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