JP2593343Y2 - 回動式ダンパ - Google Patents

回動式ダンパ

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JP2593343Y2
JP2593343Y2 JP1992036674U JP3667492U JP2593343Y2 JP 2593343 Y2 JP2593343 Y2 JP 2593343Y2 JP 1992036674 U JP1992036674 U JP 1992036674U JP 3667492 U JP3667492 U JP 3667492U JP 2593343 Y2 JP2593343 Y2 JP 2593343Y2
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cap
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JP1992036674U
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Inventor
久雄 渡辺
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神明電機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、歯車等で構成された被
動部材の動きをオイル等の粘性抵抗で制動する回動式ダ
ンパのうち、特にキャップの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の回動式ダンパの一例が特開平2−
17239号公報に開示されている。この回動式ダンパ
は、ケースの内側にキャップを嵌合させ、更にこのケー
スとキャップとを金型に組み込むことによりオイルの密
閉度を高めたものであった。又、このダンパはキャップ
とロータの回動軸間にOリングを設け、このOリングを
キャップで押圧してロータの軸部の外周側面とキャップ
の開口の内周側面とを密着させ、オイルがロータとキャ
ップの隙間から外部に流出するのを防止していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、Oリングを介
してはいるもののロータとキャップの隙間はケースのオ
イル溜め部と隣接しているため、オイルがロータとキャ
ップの隙間に流入し易く、ロータの回動に伴ってオイル
はこの隙間からOリング側に流出することがあった。
又、Oリングがキャップとロータ間に挟まれるよう構成
したので、ロータの回動軸の上端部に歯車等の被動部材
を設けると、Oリングはキャップ及びロータで包囲され
このOリングを外部から直視することは難しかった。
【0004】更に、組立工程では一般にロータを配設し
たケースにオイルを充填した後、回動軸にOリングを嵌
め込んでいたので、Oリングを嵌め込む時オイルが下か
ら溢れ出てきて作業性が悪く、又、このOリングを嵌め
た後にキャップを閉じていたのでケース内に空気が溜ま
り易く、従ってケースの内圧が高くなることからオイル
が外部に流出する危険性があった。
【0005】そこで本考案の目的は、ロータとキャップ
の隙間からオイル等がOリング側に流出しにくい回動式
ダンパを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本考案は、ロータの回動軸をキャップの開口部に嵌挿
し、キャップの上面に前記開口部に沿って段差を設け、
この段差にOリングを埋設し、このOリングを被動部材
回転軸のスラスト方向に押圧し、且つ、前記ロータの
外周端部の上下に突起部を形成し、上に形成した突起部
を前記キャップの内面底部に当てると共に、下に形成し
た突起部を前記ケースの内面底部に当て回転式ダンパを
構成した。
【0007】
【作用】キャップ上面に開口部に沿って段差を設け、こ
の段差にOリングを埋設するようにしたので段差の下部
の内周側面とロータの回動軸とを摺動させるよう構成で
きる。従って、ロータの回動軸とキャップ間の隙間を殆
どなくすことができる。また、ロータの外周端部の上下
に突起部を形成し、上に形成した突起部をキャップの内
面底部に当てると共に、下に形成した突起部をケースの
内面底部に当て、回転軸に掛かるラジアル方向からの外
力に対し回転軸の傾きを防止した。従って、キャップ及
びケースに粘性流体を介してロータを摺動させること
で、回動トルクの安定化を図ることができる。
【0008】
【実施例】以下、本考案の実施例を添付図面を参照しな
がら説明する。図1は本考案に係る回動式ダンパの第1
実施例の分解斜視図、図2は同組立平面図、図3は同組
立平面図のP−P断面図、図4はケースとキャップの第
2実施例の分解斜視図、図5は同組立部分断面図、図6
はロータの平面図である。
【0009】図1の第1実施例において、回動式ダンパ
1は内部に粘性流体としてシリコンオイルを充填した略
円筒形状を成すケース2と、このケース2の開放上面2
aを塞ぐとともに中心に上下に貫通した開口部3aを有
するキャップ3と、前記ケース2内に配設され前記キャ
ップ3の開口部3aを貫通して外部に突出した回動軸4
aを有するロータ4と、前記回動軸4aの上端部4bに
固定される被動部材である歯車5と、Oリング6とによ
り構成される。尚、粘性流体であればシリコンオイル以
外の流体を用いてもよい。
【0010】ケース2はロータ4を回動駆動するための
軸受2bをこのケース2の内面底部2cの中心より立設
させ、前記軸受2bと嵌合する凹部4cをロータ4の回
動軸4a底部に形成した。又、前記ケース2は周囲が周
壁2dで囲まれた略円筒形状をなす。
【0011】前記キャップ3の上面3bには前記開口部
3aに沿って段差3cが設けられ、図3に示すようにこ
の段差3cに前記Oリング6を埋設し、前記歯車5の下
部に形成した環状凸部5bで前記Oリング6を押圧する
よう構成した。
【0012】即ち、前記キャップ3の上面に前記開口部
3aに沿って前記段差3cを設けたため、この段差3c
下部の内周側面と前記ロータ4の回動軸4aとを摺接さ
せることができ、シリコンオイルSが前記Oリング6側
に流出しにくくできる。従って、周囲の部品を汚すこと
が少なくなる他、前記Oリング6を前記段差3cに埋設
する際、シリコンオイルSが溢れ出て作業が妨げられる
ということも少なくなる。又、前記キャップ3と前記ケ
ース2とを閉じ、このケース2内から空気が抜け出た状
態で前記Oリング6を嵌めることができるので、従来の
ように前記ケース2内に溜まった空気により内圧が高く
なりシリコンオイルSが外部に溢れ出てしまうという欠
点も殆ど解消される。
【0013】又、前記キャップ3には周壁3eが形成さ
れ、この周壁3eが前記ケース2の周壁2dの内側に嵌
合することにより前記ケース2の開放上面が閉塞され
る。更に、前記周壁3eは図3に示すように前記ケース
2の底面方向にやや広がった略円錐形状をなし、この周
壁3eが前記周壁2dを径方向外方に、且つ、全周に亘
り押圧するので前記ケース2とキャップ3の密閉度を高
めることができる。従って、例えば前記ロータ4が回動
時にシリコンオイルSが前記ケース2から外部に溢れ出
るのを防ぐことができる。又、前記周壁3eの縁部外周
には切欠部3gが形成されている。この切欠部3gを設
けることにより、前記ケース2に前記キャップ3を押込
む操作がし易くなる。尚、前記ケース2の周壁2dが前
記キャップ3の周壁3eの内側に嵌合するようにしても
同様の効果が得られることはいうまでもない。
【0014】又、前記ロータ4の外周端部には上下に突
出した突起部4dが形成され、この突起部4dがケース
2の内面底部2c及びキャップ3の内面底部3fと摺動
する。尚、前記ロータ4の突起部4dは第1実施例では
図6(A)に示すように前記ロータ4の外周に環状に形
成したが、同図(B)の第2実施例に示すように突起部
4eを前記ロータ4の外周の一部に形成してもよい。
又、前記ロータ4の上面及び下面の任意の位置に前記突
起部4dを形成してもよい。
【0015】このようにロータ4の上面及び下面に突起
部4dを設け、この突起部4dがケース2及びキャップ
3の内面底部2c,3fと摺動するようにしたのでロー
タ4のがたつきを少なくすることができる。又、前記突
起部4dを設けることによりシリコンオイルSが攪拌さ
れロータ4の回動トルクの安定化を図ることができる。
更に、前記突起部4dの形状を全周、外周の一部又は両
面の任意の位置という具合に形状を変えて用いることに
より回動トルクの大きさを調節することも可能となる。
更に、ケース内面底部2cにロータ4を軸支する軸受2
bを設けることによりロータ4、キャップ3及びケース
2の出合いずれを少なくすることができ、ロータ4の回
動軸4aの倒れも防止できる。
【0016】この構成により外部から回動力が歯車5に
付勢されると、この歯車5は前記ロータ4を回動させ
る。又、前記Oリング6による摩擦抵抗及びケース2内
部に充填されたシリコンオイルによる粘性抵抗により前
記ロータ4は回動力が弱められオイルダンパの機能が発
揮される。
【0017】又、前記段差3cにOリング6を設けたこ
とによりキャップ3と歯車5間には一定の隙間Gを形成
することが可能となり、この隙間Gから前記Oリング6
の取付状態等を直視することが可能となる。
【0018】尚、図4の第2実施例に示すように前記ケ
ース2及びキャップ3の外周を角形状に形成してもよ
い。第2実施例によれば、ケース11は外周が角形状
で、4隅には突起部12a乃至12dが前記回動軸4a
方向に立設されている。
【0019】一方、キャップ13の外周も前記ケース1
1の外周と略等しい形状に成形され、前記突起部12a
乃至12dと夫々嵌合可能な孔14a乃至14dがこの
キャップ13を上下に貫通して設けられている。更に、
前記キャップ13は前記キャップ3の周壁3eと略同形
の周壁13eを備え、前記ケース11も前記ケース2の
周壁2dと略同形の周壁11dを備える。又、前記キャ
ップ13の上面には前記段差3cと略同形の段差13c
及び前記内周側面3dと略同様の内周側面13dが形成
されている。そして前記ケース11はキャップ13で閉
塞される。この構成によれば、ケース11とキャップ1
3との密閉度は前記突起部12a乃至12dが夫々前記
孔14a乃至14dとが嵌合することにより更に強めら
れ、シリコンオイルSが溢れるのを更に少なくすること
ができる。
【0020】
【考案の効果】Oリングをキャップに設けた段差に埋設
するようにしたので、段差下部の内周側面とロータの回
動軸とが摺動するよう構成できる。従って、ケース内部
に溜めた粘性流体がOリング側に溢れ出にくくなるため
周囲の部品を汚すことが少なくなり、Oリングを嵌め込
む等の作業性も向上する。又、ケースとキャップを閉じ
た後にOリングを嵌めるようにしたのでケース内に溜ま
る空気を減らすことができる。更に、Oリングを外部か
ら直視可能に取付けることができるので取付後の検査等
も容易になる。ロータの外周端部の上下に突起部を形成
し、上に形成した突起部をキャップの内面底部に当てる
と共に、下に形成した突起部をケースの内面底部に当
て、回転軸に掛かるラジアル方向からの外力に対し回転
軸の傾きを防止した。従って、キャップ及びケースに粘
性流体を介してロータを摺動させることで、回動トルク
の安定化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る回動式ダンパの第1実施例の分解
斜視図である。
【図2】同組立平面図である。
【図3】同組立平面図のP−P断面図である。
【図4】ケースとキャップの第2実施例の分解斜視図で
ある。
【図5】同組立部分断面図である。
【図6】ロータの平面図である。
【符号の説明】
1…回動式ダンパ、2,11…ケース、2c…内面底
部、3,13…キャップ、3a,13a…開口部、3
c,13c…段差、3d,13d…内周側面、3f…内
面底部、4…ロータ、4a…回動軸、4d…突起部、
…ギア、6…Oリング、S…シリコンオイル。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に粘性流体を溜めたケースと、この
    ケースの開放上面を塞ぐとともに中心に上下に貫通した
    開口部を有するキャップと、前記ケース内に配設され前
    記キャップの開口部を貫通して外部に突出した回動軸を
    有するロータと、前記回動軸の上端部に固定された被動
    部材とにより構成され、前記被動部材により回動付勢さ
    れた前記ロータが前記粘性流体の粘性抵抗を受けるよう
    にした回動式ダンパにおいて、 前記回動軸を前記キャップの開口部に嵌挿し、前記キャ
    ップの上面に前記開口部に沿って段差を設け、この段差
    にOリングを埋設し、このOリングを前記被動部材で押
    し、且つ、前記ロータの外周端部の上下に突起部を形
    成し、上に形成した突起部を前記キャップの内面底部に
    当てると共に、下に形成した突起部を前記ケースの内面
    底部に当てたことを特徴とする回動式ダンパ。
JP1992036674U 1992-05-01 1992-05-01 回動式ダンパ Expired - Lifetime JP2593343Y2 (ja)

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JPH0589990U JPH0589990U (ja) 1993-12-07
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5882547U (ja) * 1981-11-30 1983-06-04 株式会社 セコ−技研 液漏れの少ない回転ダンパ−
JP2808118B2 (ja) * 1988-07-05 1998-10-08 株式会社ニフコ プラスチック製回転ダンパーの製造方法

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