JPH0746843Y2 - ガスケット付シール - Google Patents
ガスケット付シールInfo
- Publication number
- JPH0746843Y2 JPH0746843Y2 JP1990002055U JP205590U JPH0746843Y2 JP H0746843 Y2 JPH0746843 Y2 JP H0746843Y2 JP 1990002055 U JP1990002055 U JP 1990002055U JP 205590 U JP205590 U JP 205590U JP H0746843 Y2 JPH0746843 Y2 JP H0746843Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seal
- gasket
- sealing material
- sealing
- fitting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)
- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は回転部分を密封する密封装置に関し、具体的に
は該密封装置の固定構造に改良を加えたオイルシールに
関する。
は該密封装置の固定構造に改良を加えたオイルシールに
関する。
[従来の技術] 従来、この種の回転部材と固定部材間を密封するオイル
シールはその片方の部材に嵌合固定され密封リップを他
方の部材に摺動せしめて密封を図っており、従って嵌合
固着部の取付精度がその密封性能に大きく影響を及ぼし
設計上の重要な構成部分となっていた。
シールはその片方の部材に嵌合固定され密封リップを他
方の部材に摺動せしめて密封を図っており、従って嵌合
固着部の取付精度がその密封性能に大きく影響を及ぼし
設計上の重要な構成部分となっていた。
この固定構造としては、単に剛性の高い金属材料からな
る保持部材を直接圧入嵌合して金属同志の固着を図る
か、あるいは密封リップを形成する弾性体を固定部に配
設して弾性的固着を図るなどの構造が一般に用いられて
いる嵌合固定方法である。
る保持部材を直接圧入嵌合して金属同志の固着を図る
か、あるいは密封リップを形成する弾性体を固定部に配
設して弾性的固着を図るなどの構造が一般に用いられて
いる嵌合固定方法である。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、前記の金属固定部を直接嵌合固定する方
法では、該固定部を装着部材へ圧入時その圧接周面にど
うしても小さいひっかき傷が形成され易くシール性に問
題を残こしている。
法では、該固定部を装着部材へ圧入時その圧接周面にど
うしても小さいひっかき傷が形成され易くシール性に問
題を残こしている。
このひっかき傷を防ぐには両部材の接触面に研磨仕上げ
を施し高精度を保って圧入する必要がありコスト面から
見て解決すべき欠点を多く持っていた。
を施し高精度を保って圧入する必要がありコスト面から
見て解決すべき欠点を多く持っていた。
この欠点を解決するために様々な構造が開発されてお
り、その一例を図面を基に示すと、第3図のように、金
属材固定部(1a)の一部分に弾性体からなるリング状シ
ール材(4)を突設せしめたオイルシールが開発されて
いる。この構造では金属嵌合と弾性体固定が持つ優れた
作用効果の両方を期待しているが、しかしながら圧入金
属面の小さい表面傷部分のシール性は改善されず、さら
に圧入時剥がれたリング状シール材(4)が屑片となっ
て要部に落下付着し密封リップ(2)等を痛めるなど様
々な不具合が生じ未だ一般化できる技術レベルに達して
いない。
り、その一例を図面を基に示すと、第3図のように、金
属材固定部(1a)の一部分に弾性体からなるリング状シ
ール材(4)を突設せしめたオイルシールが開発されて
いる。この構造では金属嵌合と弾性体固定が持つ優れた
作用効果の両方を期待しているが、しかしながら圧入金
属面の小さい表面傷部分のシール性は改善されず、さら
に圧入時剥がれたリング状シール材(4)が屑片となっ
て要部に落下付着し密封リップ(2)等を痛めるなど様
々な不具合が生じ未だ一般化できる技術レベルに達して
いない。
本考案はこのような多くの欠点に鑑みてなされたもの
で、成型が簡単で取扱性に優れしかも高い密封力を発揮
するオイルシールを提供することを目的としている。
で、成型が簡単で取扱性に優れしかも高い密封力を発揮
するオイルシールを提供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 本考案は、第1図に示すようにハウジングあるいは回転
軸等の装着部材(5)に嵌合される環状の保持部材
(1)と、弾性体製の密封リップ(2)とを組み合わせ
たガスケット付シール(A)であって、前記保持部材
(1)の固定部(1a)を略筒形状に形成し、該固定部
(1a)の嵌合周面上に液体状シール材(3a)を内含した
マイクロカプセル(3)を環状に付着せしめたことを特
徴としている。
軸等の装着部材(5)に嵌合される環状の保持部材
(1)と、弾性体製の密封リップ(2)とを組み合わせ
たガスケット付シール(A)であって、前記保持部材
(1)の固定部(1a)を略筒形状に形成し、該固定部
(1a)の嵌合周面上に液体状シール材(3a)を内含した
マイクロカプセル(3)を環状に付着せしめたことを特
徴としている。
[作用] 本考案は上記のような構造によって、嵌合性と密封性さ
らには圧入工作性などが飛躍的に高められたシールとな
った。
らには圧入工作性などが飛躍的に高められたシールとな
った。
すなわち、本考案のガスケット付シール(A)は、第1
図に示すように嵌合する保持部材(1)の固定部(1a)
を筒形状に形成してその周面にマイクロカプセル(3)
を付着せしめており、該マイクロカプセル(3)は液体
状シール材(3a)を内封しているから、第2図に示すよ
うにこのガスケット付シール(A)を装着部材(5)に
装着すると、マイクロカプセル(3)は密封すべき装着
部材(4)と固定部(1a)との周面に押し潰されて破壊
され該嵌合周面間に内部の液体状シール材(3a)を流出
させる。この流動作用は該嵌合工程で発生したキズ部.
へこみ部の隅々にまで浸入充満し、余剰となった材料を
該固定部(1a)の外縁にまで放出する。
図に示すように嵌合する保持部材(1)の固定部(1a)
を筒形状に形成してその周面にマイクロカプセル(3)
を付着せしめており、該マイクロカプセル(3)は液体
状シール材(3a)を内封しているから、第2図に示すよ
うにこのガスケット付シール(A)を装着部材(5)に
装着すると、マイクロカプセル(3)は密封すべき装着
部材(4)と固定部(1a)との周面に押し潰されて破壊
され該嵌合周面間に内部の液体状シール材(3a)を流出
させる。この流動作用は該嵌合工程で発生したキズ部.
へこみ部の隅々にまで浸入充満し、余剰となった材料を
該固定部(1a)の外縁にまで放出する。
[実施例] 本考案を実施するに、マイクロカプセル(3)に封入す
る液体状シール材(3a)としては、常温あるいは加温す
ることにより弾性を残して硬化する液体ガスケットを用
いるのが一般的であるが、他に、直接双方の部材(1a)
・(5)を接着硬化せしめる接着剤を用いるとか、ある
いは油・グリース等の潤滑剤を用いても差し支えなく求
められる性能と装着状況に応じて選択できる。
る液体状シール材(3a)としては、常温あるいは加温す
ることにより弾性を残して硬化する液体ガスケットを用
いるのが一般的であるが、他に、直接双方の部材(1a)
・(5)を接着硬化せしめる接着剤を用いるとか、ある
いは油・グリース等の潤滑剤を用いても差し支えなく求
められる性能と装着状況に応じて選択できる。
また、マイクロカプセル(3)としては、単に外的負荷
によって破壊されるものに限らず、例えば加わる熱によ
つて外包を解くものであってもよい。。
によって破壊されるものに限らず、例えば加わる熱によ
つて外包を解くものであってもよい。。
[考案の効果] 以上の説明のように、本考案によると定形ガスケットが
持つ良好な取扱性をもって不定形シール材の良好な充填
浸透作用を発揮せしめたものであり極めて高い密封力が
得られるものとなった。
持つ良好な取扱性をもって不定形シール材の良好な充填
浸透作用を発揮せしめたものであり極めて高い密封力が
得られるものとなった。
この浸透作用は金属材同志の嵌合に特に有利であって、
該圧入によって金属表面に生じる縦キズ等の間隙を液体
状シール材(3a)が埋めてしまい完璧な密封性を示す。
該圧入によって金属表面に生じる縦キズ等の間隙を液体
状シール材(3a)が埋めてしまい完璧な密封性を示す。
また、保持部材(1)の嵌合力が何らかの変動によって
弱まっても強固な密着固定作用によってその脱落を免れ
る。
弱まっても強固な密着固定作用によってその脱落を免れ
る。
また、該液体状シール材(3a)は保持部材(1)の外側
周縁にまで充満するので完璧な密封力を見せる。
周縁にまで充満するので完璧な密封力を見せる。
第1図は本考案のガスケット付シールの一実施例を示す
断面図である。第2図は本考案のガスケット付シールが
装着された状態を示す部分断面図である。第3図は従来
のオイルシールを示す断面図である。 A……ガスケット付シール 1……保持部材、1a……固定部、2……密封リップ 3……マイクロカプセル、3a……液体状シール材 5……装着部材
断面図である。第2図は本考案のガスケット付シールが
装着された状態を示す部分断面図である。第3図は従来
のオイルシールを示す断面図である。 A……ガスケット付シール 1……保持部材、1a……固定部、2……密封リップ 3……マイクロカプセル、3a……液体状シール材 5……装着部材
Claims (4)
- 【請求項1】ハウジングあるいは回転軸等の装着部材
(5)に嵌合される環状の保持部材(1)と、弾性体製
の密封リップ(2)とを組み合わせたガスケット付シー
ル(A)であって; 前記保持部材(1)の固定部(1a)を略筒形状に形成
し、 該固定部(1a)の嵌合周面上に液体状シール材(3a)を
内含したマイクロカプセル(3)を環状に付着せしめた
ことを特徴としたガスケット付シール。 - 【請求項2】前記液体状シール材(3a)は液体ガスケッ
トであることを特徴とする請求項(1)記載のガスケッ
ト付シール。 - 【請求項3】前記液体状シール材(3a)は接着剤でなる
ことを特徴とする請求項(1)記載のガスケット付シー
ル。 - 【請求項4】前記液体状シール材(3a)は潤滑剤でなる
ことを特徴とする請求項(1)記載のガスケット付シー
ル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990002055U JPH0746843Y2 (ja) | 1990-01-12 | 1990-01-12 | ガスケット付シール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990002055U JPH0746843Y2 (ja) | 1990-01-12 | 1990-01-12 | ガスケット付シール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0393658U JPH0393658U (ja) | 1991-09-25 |
JPH0746843Y2 true JPH0746843Y2 (ja) | 1995-10-25 |
Family
ID=31505936
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990002055U Expired - Fee Related JPH0746843Y2 (ja) | 1990-01-12 | 1990-01-12 | ガスケット付シール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0746843Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7712891B2 (en) | 2003-12-26 | 2010-05-11 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image-forming device |
JP2007331337A (ja) | 2006-06-19 | 2007-12-27 | Brother Ind Ltd | 開閉型物品 |
JP2010091039A (ja) * | 2008-10-09 | 2010-04-22 | Gkn Driveline Japan Ltd | 連結装置 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH063266B2 (ja) * | 1983-08-17 | 1994-01-12 | トヨタ自動車株式会社 | エンジンオイルパンの取付方法 |
JPS6059897U (ja) * | 1983-09-30 | 1985-04-25 | 株式会社 土屋製作所 | 合成樹脂製ロツカカバ−の取付構造 |
JPH0448370Y2 (ja) * | 1987-10-07 | 1992-11-13 |
-
1990
- 1990-01-12 JP JP1990002055U patent/JPH0746843Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0393658U (ja) | 1991-09-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3875654A (en) | Method of manufacturing an oil seal | |
KR940018655A (ko) | 코우더가 일체형으로 내장된 누출방지성 조인트용 장착장치 | |
JP2597071Y2 (ja) | ガスケット | |
JPS6293520A (ja) | 一体化シ−ル・スラストワツシヤ | |
JPH0746843Y2 (ja) | ガスケット付シール | |
GB2105797A (en) | Rotary shaft seal | |
JPH063227Y2 (ja) | 密封装置組立体 | |
JPH0211636Y2 (ja) | ||
JPH0632527Y2 (ja) | メカニカルシール | |
JPS63167136A (ja) | ロ−タリ−ダンパ | |
JPS5835856Y2 (ja) | シ−ルワツシヤ | |
JPH0342706Y2 (ja) | ||
JPH0640372Y2 (ja) | オイルシール | |
JPH0138375Y2 (ja) | ||
JPH0328188Y2 (ja) | ||
JPH0810713Y2 (ja) | 密封装置 | |
JPH0236975Y2 (ja) | ||
JPH0515653Y2 (ja) | ||
JPH055287Y2 (ja) | ||
JP2593343Y2 (ja) | 回動式ダンパ | |
JPH0716936Y2 (ja) | ゴムパッキン | |
JPH08291868A (ja) | オイルシール | |
JPH0720450Y2 (ja) | リップ型シール | |
JPH0215080Y2 (ja) | ||
JPH0545872Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |