JP2603377Y2 - 回転ダンパー - Google Patents

回転ダンパー

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JP2603377Y2
JP2603377Y2 JP1995003086U JP308695U JP2603377Y2 JP 2603377 Y2 JP2603377 Y2 JP 2603377Y2 JP 1995003086 U JP1995003086 U JP 1995003086U JP 308695 U JP308695 U JP 308695U JP 2603377 Y2 JP2603377 Y2 JP 2603377Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はカセット蓋、テレビの
つまみ蓋その他の回動部分や摺動部分に用いられ、その
回動や、摺動をグリース、シリコンオイルなどの粘性で
制動する回転ダンパーに関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、下面に開放した中空部を備
え、回転が伝達されるロータと、上記ロータの中空部に
下から突入し、該中空部の内面との間に粘性流体を封入
する細隙を保つキャップとを有する回転ダンパーを、実
開昭61−50840号公報により提案した。上記回転
ダンパーは、ロータと、キャップの二部材からなる。こ
のため、ロータをキャップに対し回転自在に保持するた
めにキャップの外周筒壁に半径方向内向きに突出した係
止鈎部を設け、ロータをキャップに対して下向きに押し
込むと、ロータの外周下端の環状鍔が係止鈎部を押し拡
げて通過し、通過すると係止鈎部は元通りに復元して環
状鍔に上から係合したロータを保持し、ロータがキャッ
プから上に脱出するのを防止する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ロータの保持力を高め
るには、係止鈎部の内向き突出量と、ロータの環状鍔の
外向き突出量をともに大にすることが必要であるが、そ
うするとロータをキャップに上から押込んで組立てる際
の押込力を非常に大きくしなければならない。このた
め、上記従来例では係止鈎部を有するキャップ外周筒壁
に、円周方向に等間隔に4つのスリットを上から切込
み、小さな押込力でロータをキャップに上から押込んで
組立てることができるようにしてある。しかし、このよ
うに小さな押込力で組立てができるということは、それ
と同等の応力が加わるとロータがキャップから上に脱出
し、分解して使用不能になることを意味する。又、ロー
タとキャップの間に介在する粘性流体がスリットから外
に漏出し、制動機能が低下したり、回転ダンパーの使用
個所を汚すという問題が生じる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は上記問題点を解
消するために開発されたもので、上半部外周に回転が伝
達される歯を有するギア部、このギア部の下に外周壁、
この外周壁の内周に、下面に開放した環状中空部を備え
ると共に、この環状中空部の内周に、下面に開放した中
央中空部を有する硬質のロータと、このロータの中央中
空部に下から突入する中央隆起部を底に備えると共に、
底の回りから上記ロータの外周壁の外周に起立する外周
壁を有し、上記中央中空部と中央隆起部との間に粘性流
体を封入する細隙を保つと共に、上記環状中空部と底と
の間に、粘性流体を封入する上記細隙に連通した収容部
を形成し、上記ロータの中央中空部と環状中空部とを区
画する筒形隔壁の外周との間に細隙を保つと共に、上記
ロータの外周壁の内周との間に細隙を保つように上記収
容部に突入する環状の筒壁を有する硬質のキャップと、
このキャップの外周壁の内周又は外周に嵌合する筒部を
有し、環状溝と環状突起とからなるスナップ嵌め手段で
前記筒部がキャップに取付けられる軟質の保持リングと
からなり、前記ロータの外周壁の下方に半径方向外向き
に張出した環状鍔を設け、前記保持リングの筒部の内周
に、保持リングをキャップに取付けたとき上記ロータの
外周壁の下方の環状鍔の上に接触する半径方向内向きの
環状鍔を設けると共に、上記収容部に封入された粘性流
体の上側に空間を設けたことを特徴とする。
【0005】
【実施例】図示の各実施例において、1はロータ、2は
キャップ、3は保持リングを示す。ロータ1、キャップ
2はPOM等硬質の合成樹脂で成形するが、保持リング
3はポリクロロプレン(ネオプレン)、その他の軟質合
成樹脂で成形する。
【0006】ロータ1の上半部は回りに歯を有するギア
部4、ギア部4の下に外周壁1′を有する。ロータ1は
下面に開放した中空部5を備えている。中空部5は、こ
の実施例では天井壁が高い中央中空部5aと、前記ギア
部4の歯4′の下に設けられ、上記中央中空部5aとは
筒形隔壁6で仕切られた天井壁の低い環状中空部5bか
らなる。そして、ロータ1は外周壁1′の下方に半径方
向外向きに張り出した環状鍔7を有する。尚、筒形隔壁
6の下向き長さは、外周壁1′よりも少し短い。
【0007】キャップ2はロータ1の外周壁1′の下端
が接触する底2′を備えた皿形で、中央にはロータ1の
中央中空部5a内に細隙8aを保って嵌合する高い中央
隆起部9を備えている。
【0008】ロータ1と、キャップ2を同心に位置決め
するため、キャップ2の中央隆起部9の上面の中心には
小さな窪み11があり、ロータ1の中央中空部5aの天
井壁中心に下向きに設けられた突起12が上記窪み11
に突入する。
【0009】図1,2及び図3の実施例では、キャップ
2は中央隆起部9の回りにロータ1の環状中空部5b中
に突入し、ロータ1の筒形隔壁6の外周下半部と、外周
壁1′の内周下半部との間に細隙8b,8cを保つ低い
筒壁10を備えている。
【0010】ロータ1の中央中空部5aとキャップ2の
中央隆起部9との間の細隙8aと、上記した細隙8b,
8cは蛇行状断面をなして一連に連なり、そこにグリー
ス、シリコンオイルなどの粘性流体13を収容する。
尚、環状中空部5bの、筒壁10よりも上の部分は空間
14になっていて、温度の上昇などで粘性流体13の体
積が膨張した場合、その膨張分を上記空間14に吸収し
て粘性流体13を外に洩らさないようにしてある。
【0011】さて、図1,2の実施例ではキャップ2の
底2′の周縁部から起き上がった外周壁15は低く、そ
の上端はロータ1の外周下部から張り出した環状鍔7に
下から対向する。そして、外周壁15は外周にスナップ
係合用の環状隆起16を備えている。
【0012】又、保持リング3はキャップ2と、環状鍔
7の外周の外に嵌合する筒部17と、この筒部17上に
設けられた半径方向内向きの環状顎18とを有し、断面
形状は倒L字形で、筒部17の内周下方には前記環状隆
起16とスナップ係合する環状溝19が設けてある。
【0013】細隙8aの全体と、細隙8b,8cの一部
宛に収容されるように粘性流体13をキャップ2又はロ
ータ1に所定量塗布し、次いでキャップ2の中央隆起部
9上にロータ1の中央中空部5aを、窪み11、突起1
2で位置決めして同心状に被せ、それから保持リング3
の筒部17を上からロータ1の環状鍔7と、キャップ2
の外周壁15の外に押し被せ、キャップ2の環状隆起1
6に保持リング3の環状溝19をスナップ嵌めして保持
リング3を取付けると、保持リング3の環状顎18の下
面はロータ1の環状鍔7の上面に接触する。こうして、
この実施例ではロータ1を保持リング3により回転自在
に保持することができる。
【0014】尚、保持リング3がロータ1と一緒になっ
て回転するのを防止する共回り防止手段として、取付孔
を有する外向きの突出片20を保持リング3に設け、取
付孔に通したネジを、キャップ固定用の部材22にねじ
込むようにするとよい。又、保持リング3から下に突出
するキャップ2の底部外周を例えば多角形にし、キャッ
プ固定用の部材22に設けた同形の孔や、窪みに嵌め、
キャップ2がロータ1と一緒になって回転するのを防止
する共回り防止手段21にする。
【0015】図3の実施例のキャップ2の外周壁15
は、ロータ1の環状鍔7の外周を間隔を保って囲み、該
環状鍔7よりも上に高く突出する。そして、その内周に
はスナップ係合用の環状溝23を備えている。
【0016】保持リング3はキャップ2の外周壁15の
内周と、ロータ1の環状鍔7の外周との間の環状間隔に
突入する筒部17と、この筒部17上に設けられた半径
方向内向きの環状顎18とを有し、断面形状は倒L字形
で、外周に前記環状溝23にスナップ係合する環状隆起
24が設けてある。
【0017】この実施例でも細隙8aの全体と、細隙8
b,8cの一部宛に収容されるように粘性流体13をキ
ャップ2又はロータ1に所定量塗布し、次いでキャップ
2の中央隆起部9上にロータ1の中央中空部5aを、窪
み11、突起12で位置決めして同心状に被せ、それか
ら保持リング3の筒部17をキャップ2の外周壁15の
内周と、ロータ1の環状鍔7の外周との間に上から押込
み、キャップ2の環状溝23に保持リング3の環状隆起
24をスナップ嵌めして保持リング3を取付けると、保
持リング3の環状顎18の下面はロータ1の環状鍔7の
上面に接触し、ロータ1を回転自在に保持する。この実
施例でも保持リング3に取付孔を有する外向きの突出片
20を設け、保持リング3がロータ1と一緒に共回りす
るのを防止してもよい。又、保持リング3から下に突出
する底部とキャップ固定用の部材22との間に、キャッ
プ2がロータ1と一緒になって回転するのを防止する共
回り防止手段21を設ける。
【0018】 いずれの実施例でも粘性流体13が外に洩
れるのを確実に防止するため、キャップ2の外周壁15
の内周と、ロータ1の外周壁1′の、環状鍔7よりも下
の部分との間にOリング25を配置してシールを行って
もよい。
【0019】
【考案の効果】以上で明らかなように本考案によれば、
硬質のロータは上半部外周に回転が伝達されるギア部を
備えているので、回転の伝達を受けるピニオンを固着す
るなどの手数を要しない。又、硬質のキャップの内周又
は外周に取付けた保持リングの内周の環状顎をロータの
外周の環状鍔に上から接触させ、ロータをキャップに対
して回転自在に保持する。保持リングは、キャップにス
ナップ嵌めして取付けるが、保持リングは軟質であるた
めキャップに容易にスナップ嵌めできると共に、スナッ
プ嵌めで強力に取付けることができるので、ロータを強
力に保持し、ロータがキャップから外れて分解すること
はない。
【0020】 又、ロータの中央中空部と環状中空部とを
区画する筒形隔壁の外周との間に細隙を保つと共に、ロ
ータの外周壁の内周との間に細隙を保つように収容部に
突入する環状の筒壁をキャップに設けたので、細隙の長
さを長くすることができるため、従来と同じ大きさの外
形でも大きなトルクを得ることができる。 そして、底と
環状中空部とで形成される収容部に封入された粘性流体
の上側に空間を設けたので、温度の上昇などで粘性流体
の体積が膨張した場合、その膨張分を空間で吸収できる
ため、粘性流体が外に洩れなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の回転ダンパーの第1実施例の一半を断
面にした正面図である。
【図2】図1に示す回転ダンパーの保持リングの平面図
である。
【図3】本考案の回転ダンパーの第2実施例の一半を断
面にした正面図である。
【符号の説明】
1 ロータ 1′ 外周壁 2 キャップ 2′ 底 3 保持リング 4 ギア部 5 中空部 5a 中央中空部 5b 環状中空部 6 筒形隔壁 7 環状鍔8a 細隙8b 細隙 8c 細隙 9 中央隆起部10 筒壁 13 粘性流体14 空間 15 キャップの外周壁 16 環状隆起 17 保持リングの筒部 18 環状顎 19 環状溝 21 共回り防止手段 23 環状溝 24 環状隆起

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上半部外周に回転が伝達される歯を有す
    るギア部、このギア部の下に外周壁、この外周壁の内周
    に、下面に開放した環状中空部を備えると共に、この環
    状中空部の内周に、下面に開放した中央中空部を有する
    硬質のロータと、 このロータの中央中空部に下から突入する中央隆起部を
    底に備えると共に、底の回りから上記ロータの外周壁の
    外周に起立する外周壁を有し、上記中央中空部と中央隆
    起部との間に粘性流体を封入する細隙を保つと共に、上
    記環状中空部と底との間に、粘性流体を封入する上記細
    隙に連通した収容部を形成し、上記ロータの中央中空部
    と環状中空部とを区画する筒形隔壁の外周との間に細隙
    を保つと共に、上記ロータの外周壁の内周との間に細隙
    を保つように上記収容部に突入する環状の筒壁を有する
    硬質のキャップと、 このキャップの外周壁の内周又は外周に嵌合する筒部を
    有し、環状溝と環状突起とからなるスナップ嵌め手段で
    前記筒部がキャップに取付けられる軟質の保持リングと
    からなり、 前記ロータの外周壁の下方に半径方向外向きに張出した
    環状鍔を設け、 前記保持リングの筒部の内周に、保持リングをキャップ
    に取付けたとき上記ロータの外周壁の下方の環状鍔の上
    に接触する半径方向内向きの環状鍔を設けると共に、 上記収容部に封入された粘性流体の上側に空間を設け
    た、 ことを特徴とする回転ダンパー。
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