JPH0744807U - 回転ダンパー - Google Patents

回転ダンパー

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JPH0744807U
JPH0744807U JP003086U JP308695U JPH0744807U JP H0744807 U JPH0744807 U JP H0744807U JP 003086 U JP003086 U JP 003086U JP 308695 U JP308695 U JP 308695U JP H0744807 U JPH0744807 U JP H0744807U
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annular
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転ダンパーにおいて、ロータがキャップか
ら外れて分解したり、キャップがロータと一緒になって
回転することがないようにする。 【構成】 ロータ1及びキャップ2とは別に成形した保
持リング3を使用し、この保持リング3によってロータ
1をキャップ2に対して保持するようにし、ロータ1の
外周下方に環状鍔7を設け、キャップ2の内周又は外周
にロータ1の環状鍔7に上から接触する保持リング3を
スナップ嵌めして取付けるとともに、キャップ2の下方
に突出する下端部外周に多角形部21を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案はカセット蓋、テレビのつまみ蓋その他の回動部分や摺動部分に用い られ、その回動や、摺動をグリース、シリコンオイルなどの粘性で制動する回転 ダンパーに関する。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は、下面に開放した中空部を備え、回転が伝達されるロータと、上記 ロータの中空部に下から突入し、該中空部の内面との間に粘性流体を封入する細 隙を保つキャップとを有する回転ダンパーを、実開昭61−50840号公報に より提案した。 上記回転ダンパーは、ロータと、キャップの二部材からなる。このため、ロー タをキャップに対し回転自在に保持するためにキャップの外周筒壁に半径方向内 向きに突出した係止鈎部を設け、ロータをキャップに対して下向きに押し込むと 、ロータの外周下端の環状鍔が係止鈎部を押し拡げて通過し、通過すると係止鈎 部は元通りに復元して環状鍔に上から係合したロータを保持し、ロータがキャッ プから上に脱出するのを防止する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ロータの保持力を高めるには、係止鈎部の内向き突出量と、ロータの環状鍔の 外向き突出量をともに大にすることが必要であるが、そうするとロータをキャッ プに上から押込んで組立てる際の押込力を非常に大きくしなければならない。 このため、上記従来例では係止鈎部を有するキャップ外周筒壁に、円周方向に 等間隔に4つのスリットを上から切込み、小さな押込力でロータをキャップに上 から押込んで組立てることができるようにしてある。しかし、このように小さな 押込力で組立てができるということは、それと同等の応力が加わると ロータが キャップから上に脱出し、分解して使用不能になることを意味する。又、ロータ とキャップの間に介在する粘性流体がスリットから外に漏出し、制動機能が低下 したり、回転ダンパーの使用個所を汚すという問題が生じる。
【0004】
【課題を解決するための手段】
そこで本考案は、ロータ(1)及びキャップ(2)とは別に成形した保持リン グ(3)を使用し、この保持リング(3)によってロータ(1)をキャップ(2 )に対して保持するようにしたのであって、ロータ(1)の外周下方に環状鍔( 7)を設け、キャップ(2)の内周又は外周にロータ(1)の環状鍔(7)に上 から接触する保持リング(3)をスナップ嵌めして取付けるとともに、キャップ (2)に共回り防止手段(21)を設けたことを特徴とする。
【0005】
【実施例】
図示の各実施例において、1はロータ、2はキャップ、3は保持リングを示す 。ロータ、キャップはPOM等硬質の合成樹脂で成形するが、保持リングはポリ クロロプレン (ネオプレン)、その他のゴム質の軟質合成樹脂で成形してもよ い。
【0006】 ロータ1の上半部は回りに歯を有するギア部4になっている。ロータは下面に 開放した中空部5を備えている。中空部5は、この実施例では天井壁が高い中央 中空部5aと、前記ギア部4の歯4′の下に設けられ、上記中央中空部5aとは 筒形隔壁6で仕切られた天井壁の低い環状中空部5bからなる。そして、ロータ は外周壁1′の下方に半径方向外向きに張り出した環状鍔7を有する。尚、筒形 隔壁6の下向き長さは、外周壁1′よりも少し短い。
【0007】 キャップ2はロータの外周壁1′の下端が接触する底2′を備えた皿形で、中 央にはロータの中央中空部5a内に細隙8aを保って嵌合する高い中央隆起部9 を備えている。
【0008】 ロータ1と、キャップ2を同心に位置決めするため、キャップの中央隆起部9 の上面の中心には小さな窪み11があり、ロータの中央中空部5aの天井壁中心 に下向きに設けられた突起12が上記窪みに突入する。
【0009】 図1,2及び図3の実施例では、キャップ2は中央隆起部9の回りにロータ1 の環状中空部5b中に突入し、ロータ1の筒形隔壁の外周下半部と、外周壁1′ の内周下半部との間に細隙8b,8cを保つ低い筒壁10を備えている。
【0010】 ロータ1の中央中空部5aとキャップ2の中央隆起部9との間の細隙8aと、 上記した細隙8b,8cは蛇行状断面をなして一連に連なり、そこにグリース、 シリコンオイルなどの粘性流体13を収容する。尚、環状中空部5bの、筒壁1 0よりも上の部分14は空間になっていて、温度の上昇などで粘性流体の体積が 膨張した場合、粘性流体を外に洩らさないためその膨張分を上記空間で吸収する 。
【0011】 さて、図1,2の実施例ではキャップ2の底の周縁部から起き上がった外周壁 15は低く、その上端はロータの外周下部から張り出した環状鍔7に下から対向 する。そして、外周壁15は外周に環状隆起16を備えている。
【0012】 又、保持リング3はキャップと、環状鍔の外周の外に嵌合する筒部17と、こ の筒部上に設けられた半径方向内向きの環状顎18とを有し、断面形状は倒L字 形で、筒部17の内周下方には前記環状隆起16とスナップ係合する環状溝19 が設けてある。
【0013】 細隙8aの全体と、細隙8b,8cの一部宛に収容されるように粘性流体をキ ャップ又はロータに所定量塗布し、次いでキャップ上にロータを窪み11、突起 12で位置決めして同心状に載せ、それから保持リングの筒部17を上からロー タの環状鍔7と、キャップの外周壁15の外に押し被せ、キャップの環状隆起1 6に保持リングの環状溝19をスナップ嵌めして保持リングを取付けると、保持 リングの環状顎18の下面はロータの環状鍔7の上面に接触する。こうして、こ の実施例ではロータを保持リングにより回転自在に保持することができる。
【0014】 尚、保持リング3がロータと一緒になって回転するのを防止するには、取付け 孔を有する外向きの突出片20を保持リングに設け、取付孔に通したネジを、キ ャップ固定用の部材にねじ込むようにするとよい。又、保持リング3から下方に 突出するキャップの下端部外周を例えば多角形部21とし、キャップ固定用の部 材22に設けた同形の孔や、窪みに嵌めてもよい。上記の多角形部21は共回り 防止手段に相当している。
【0015】 図3の実施例のキャップの外周壁15は、ロータの環状鍔7の外周を間隔を保 って囲み、該鍔7よりも上に高く突出する。そして、その内周には環状溝23を 備えている。
【0016】 保持リング3はキャップの外周壁15の内周と、ロータの環状鍔7の外周との 間の環状間隔に突入する筒部17と、この筒部上に設けられた半径方向内向きの 環状顎18とを有し、断面形状は倒L字形で、外周に前記環状溝21にスナップ 係合する環状隆起24が設けてある。
【0017】 この実施例でも細隙18aの全体と、細隙18b,18cの一部宛に収容され るように粘性流体をキャップ又はロータに所定量塗布し、次いでキャップ上にロ ータを窪み11、突起12で位置決めして同心状に載せ、それから保持リングの 筒部17をキャップの外周壁15の内周と、ロータの環状鍔7の外周との間に上 から押込み、キャップの環状溝23に保持リングの環状隆起24をスナップ嵌め して保持リングを取付けると、保持リングの環状顎18の下面はロータの環状鍔 7の上面に接触し、ロータを回転自在に保持する。この実施例でも保持リングに 取付孔を有する外向きの突出片20を設け、保持リングがロータと一緒に共回り するのを防止してもよい。又、キャップの外周壁15の外面に共回り防止手段で ある多角形部21を設け、キャップを回転しないように固定部材22に固定して もよい。
【0018】 図4の実施例は図1,2の実施例とほゞ同じで、相違するのはロータ1の環状 中空部5b中に突入する筒壁10をキャップ2が備えて居らず、このためロータ 1とキャップ2との間には細隙8b,8cが無い点である。この実施例の場合は ロータ1の中央中空部5aと、キャップ2の中央隆起部9との間の細隙8aにだ け収容されるように粘性流量をキャップ又はロータに所定量塗布し、図1,2の 実施例で述べたと同様にしてロータ1とキャップ2を保持リング3で組立てれば よい。
【0019】 これによりロータ1の環状中空部5bの内部全体は空気で満ちて空気だまりと なり、細隙8aに収容された粘性流体はこの環状中空部5b内に流入しない。
【0020】 いずれの実施例でも粘性流体が外に洩れるのを確実に防止するため、キャップ の外周壁15の内周と、ロータの外周壁の、環状鍔7よりも下の部分との間にO リング25を配置してシールを行なってもよい。
【0021】
【考案の効果】
以上で明らかなように本考案によれば、キャップの内周又は外周にスナップ嵌 めして取付けた保持リングによりロータをキャップに対して回転自在に保持する ことができる。そして、保持リングはキャップに対しスナップ嵌めして取付けて あるので、ロータを強力に保持し、ロータがキャップから外れて分解することは ない。又、キャップに共回り防止手段を設けたので、キャップがロータと一緒に なって回転することがない。 さらに、キャップの底面が保持リングから下方に突出するようにすれば、共回 り防止効果をさらに高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の回転ダンパーの第1実施例の一半を断
面にした正面図である。
【図2】図1に示す回転ダンパーの保持リングの平面図
である。
【図3】本考案の回転ダンパーの第2実施例の一半を断
面にした正面図である。
【図4】本考案の回転ダンパーの他の一実施例の一半を
断面にした正面図である。
【符号の説明】
1 ロータ 2 キャップ 3 保持リング 4 ギア部 5 中空部 6 筒形隔壁 7 環状鍔 8a 細隙 13 粘性流体 15 キャップの外周壁 16 環状隆起 17 保持リングの筒部 18 環状顎 19 環状溝 21 多角形部 23 環状溝 24 環状隆起

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下面に開放した中空部を備え、回転が伝
    達されるロータと、このロータの中空部に下から突入
    し、該中空部の内面との間に粘性流体を封入する細隙を
    保つキャップとを有する回転ダンパーにおいて、 前記ロータ(1)の外周下方に環状鍔(7)を設け、前
    記キャップ(2)の内周又は外周に前記ロータ(1)の
    前記環状鍔(7)に上から接触する保持リング(3)を
    スナップ嵌めして取付けるとともに、前記キャップ
    (2)に共回り防止手段(21)を設けたことを特徴と
    する回転ダンパー。
  2. 【請求項2】 請求項第1項に記載の回転ダンパーにお
    いて、前記キャップ(2)の底面が前記保持リング
    (3)から下方に突出していることを特徴とする回転ダ
    ンパー。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008053574A1 (fr) * 2006-10-31 2008-05-08 Nifco Inc. Amortisseur de rotation
KR100934340B1 (ko) * 2007-10-24 2009-12-29 가부시키가이샤 니프코 댐퍼장치

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