JP2592732Y2 - 命綱の取付装置 - Google Patents

命綱の取付装置

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JP2592732Y2
JP2592732Y2 JP1993043996U JP4399693U JP2592732Y2 JP 2592732 Y2 JP2592732 Y2 JP 2592732Y2 JP 1993043996 U JP1993043996 U JP 1993043996U JP 4399693 U JP4399693 U JP 4399693U JP 2592732 Y2 JP2592732 Y2 JP 2592732Y2
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侃 安部
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侃 安部
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、屋根上で作業する作業
者の安全確保に使用される命綱の基端を建屋の不動部に
固定させるための命綱の取付装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建造物の屋根を建築あるいは修理,増築
等をする場合、この作業をする作業者の安全確保には命
綱が使用されている。この種の命綱は、一端が作業者の
腰に締められる専用バンド等に対して伸縮自在に取り付
けられ、他端が軒先等の建屋の不動部に固定される。そ
して、前記命綱の他端を軒先等の建屋の不動部に固定す
るために、命綱の取付装置が用いられている。従来、こ
のような命綱の取付装置は、例えば実公昭60−252
67号公報に開示されているものがある。この命綱の取
付装置は、図5に示すように、軒先の屋根上面に沿って
載置される上部アーム51と、この上部アーム51の一
端から下方に延びる垂下アーム52と、垂下アーム52
の下端から建屋側に斜下向きに張り出して形成された下
部アーム53とが一体に形成されたコ字型枠50、およ
び前記下部アーム53に摺動自在に設けられた長板より
なる挟みアーム54を骨体としている。
【0003】そして、前記垂下アーム52と挟みアーム
54との間に引張バネ55を備えていて、コ字型枠50
を上部アーム51の他端側の下縁に設けられた当板5
6、および同上部アーム51の下縁中途部に設けられた
略L字形状の衝合板57で軒先に位置決めした後に、前
記引張バネ55の引張力によって、前記当板56および
衝合板57と、挟みアーム54の摺動端に設けられた当
板58との間で軒を挟持させることにより軒先に固定さ
れる。また、挟みアーム54には、接続ロープ59の基
端59aが取り付けられている。この接続ロープ59
は、垂下アーム52に設けられたガイド環60を経て上
部アーム51の他端側に導かれる。そして、接続ロープ
59の自由端59bに上述した命綱の他端が取り付けら
れて命綱が使用される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
命綱の取付装置では、軒先への取り付けに、引張バネ5
5の引張力を利用して取り付けていることから、この命
綱の取付装置を軒先に取り付ける際には、前記引張バネ
55の弾力に抗して挟みアーム54を引き下げながら軒
を挟み込むので、軒の下側から本装置を取り付けなけれ
ばならない。また、このため軒先に梯子等を設置する必
要があり、例えば樋が庇から迫り出して設置されている
等、軒先の形状の違いから梯子の設置状態が不安定な場
合、命綱の取付装置を軒先に設置することが困難で手間
がかかるという問題があった。また、軒先からの取り外
しに関しても同様に手間がかかるという問題があった。
【0005】そこで本考案は上記課題を解消するため
に、容易に軒先への取り付けまたは取り外しを行うこと
ができる命綱の取付装置を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本考案による命綱の取付装置は、略水平方向に延びる上
部アーム2と、該上部アーム2の一端2aから下方に延
びる垂下アーム3と、該垂下アーム3の下端から前記上
部アーム2の他端2b側に張り出した下部アーム4とが
一体に形成されてなるコ字型枠1と、前記下部アーム4
の端部に枢着されて垂下アーム3側に摺動自在の挟みア
ーム5と、基端16aが該挟みアーム5の摺動部に係着
され、前記垂下アーム3から前記コ字型枠1の形に沿っ
て上部アーム2の他端2b側に導かれるとともに、その
自由端16bには命綱が取り付けられる接続ロープ16
と、前記コ字型枠1に個設され、該接続ロープ16を前
記上部アーム2の他端2b方向のみに引出する係止手段
10とを備えたことを特徴としている。
【0007】
【作用】挟みアーム5は、接続ロープ16の引出操作に
よって摺動し、コ字型枠1との間で軒を挟持する。ま
た、接続ロープ16は、ストッパ10によって引出した
状態を係止され、これによりコ字型枠1および挟みアー
ム5の軒への挟持状態が維持される。
【0008】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面を参照して具
体的に説明する。図1は本考案による命綱の取付装置の
一実施例を示す側面図、図2は同斜視図である。図1,
図2に示すように、この実施例による命綱の取付装置は
コ字型枠1と挟みアーム5とを骨体としている。まず、
コ字型枠1は、それぞれ長板状に形成された上部アーム
2,垂下アーム3および下部アーム4によって一体に形
成されている。上部アーム2は、略水平方向に延びる断
面略コ字形状の長板であり、開口部を側方に向け、長手
方向を軒先の屋根上面の勾配に沿った状態で載置され
る。垂下アーム3は、上部アーム2の一端2aより下方
に延びて形成されている。下部アーム4は、垂下アーム
3の下端から上部アーム2の他端2b側に斜下向きに張
出して形成されている。
【0009】上部アーム2の他端2b側の下縁には、長
方形の当板6が一面を下方に向けるとともに長手方向を
上部アーム2に対して直交して個設されている。また、
上部アーム2の中途部の下縁には、図1中奥行き方向に
延びる断面略L字形状の衝合板7が、内側の二面をそれ
ぞれ下方および上部アーム2の他端2b側に向けて個設
されている。さらに、当板6の一面および衝合板7の内
側の二面には、それぞれ滑り止めとしてのゴム質のクッ
ション8,8が展着されている。
【0010】一方、上部アーム2の他端2bおよび中途
部の上縁には、リング状のガイド環9,9が設けられて
おり、垂下アーム3の側面の上下位置には、それぞれリ
ング状のガイド環11a,11bが設けられている。ま
た、ガイド環9、9の間には係止手段としてのストッパ
10が個設されている。このストッパ10には、後述す
る接続ロープ16が貫入される。ストッパ10は、貫入
された接続ロープ16を一方向のみに引出可能になるよ
うに構成されている。このような構成としては、例え
ば、図3に示すように、上部アーム2の上縁に固定さ
れ、上部アーム2の長手方向に開口する枠体20に対
し、軸21を中心に回動自在な係止部材22が設けられ
ている。係止部材22は、バネ23によって図3中矢印
A方向に常に付勢されており、底部には鋸歯状に形成さ
れた噛合部24が形成されている。そして、噛合部24
の下側に貫入された接続ロープ16は、図中3矢印B方
向に引出可能となり、その逆方向では係止部材22の下
側の噛合部24に係合して係止される。また、係止部材
22に形成された解除レバー25を引き上げることによ
り、噛合部24による接続ロープ16の係止状態を解除
することができる。
【0011】次に、挟みアーム5は図1,図2に示すよ
うに、長板状に形成され、その基端5aが下部アーム4
の端部の近傍に枢着されて垂下アーム3側に摺動自在に
設けられている。この枢着部分は、挟みアーム5に鉤状
のスリットが複数個連続した位置決孔12が穿設されて
おり、この位置決孔12が下部アーム4に個設されたボ
ルト等による軸部13に嵌合してなるもので、これによ
って挟みアーム5の自由端5bの摺動半径を変えること
ができる。また、下部アーム4に個設された軸部13
は、その取付孔14が複数個(図1中二個)配設されて
いるので、軸部13の位置を変更して挟みアーム5の摺
動中心の位置を変えることもできる。また、挟みアーム
5の自由端5bには、図1中奥行き方向に延び、断面が
円弧状の当板15が設けられている。この当板15は、
挟みアーム5の自由端5bにて挟みアーム5と同方向に
摺動自在に枢着されている。さらに、当板15の上面に
は、滑り止めとしてのゴム質のクッション8が展着され
ている。
【0012】そして、挟みアーム5の自由端5bの近傍
には、接続ロープ16の基端16aが係着されている。
接続ロープ16は、垂下アーム3に設けられたガイド環
11a,11bと、上部アーム2に設けられたガイド環
9,9と、ガイド環9、9間のストッパ10とを経て上
部アーム2の他端2b側、すなわち建屋方向に導かれて
いる。ここで、垂下アーム3に設けられた二個のガイド
環11a,11bのうち、下側のガイド環11bは、上
下方向に移動可能な取付孔17が複数個(図1中三個)
設けられているので、上述した挟みアーム5の摺動中心
の変更に伴い、ガイド環11bの位置を変えて接続ロー
プ16の導き方を変えることが可能である。
【0013】また、図4に示すように、上述した命綱の
取付装置を軒先に取り付けるには、図4中一点鎖線で示
すように、挟みアーム5を下側に降ろした状態で、コ字
型枠1を当板6および衝合板7で軒先に位置決めした後
に、接続ロープ16の自由端16bを屋根側に引いて挟
みアーム5を摺動させ、当板6および衝合板7と当板1
5との間で軒を挟持する。また、接続ロープ16は、ス
トッパ10によって係止されて軒先方向に戻ることがな
いので、前記挟持状態が維持されて本装置が軒先に取り
付けられる。そして、接続ロープ16の自由端16bに
命綱を接続することによって命綱が使用される。
【0014】したがって、このように構成された命綱の
取付装置は、コ字型枠1に摺動自在に設けられた挟みア
ーム5をコ字型枠1の形状に沿って屋根側に導かれた接
続ロープ16の引っ張りで操作し、引っ張られた接続ロ
ープ16は、コ字型枠1に個設されたストッパ10によ
って係止されるので、梯子等の用具を用いずに屋根上よ
り容易に軒先に取り付けることができる。また、本装置
の取り外しの際には、ストッパ10を解除するだけで容
易に取り外すことができる。
【0015】そして、図4に示すように、庇に樋30が
設けられている等、軒先に多少の形状の変化があって
も、垂下アーム3と衝合板7との間に充分な間隔がある
ので、樋30等を避けて軒先に取り付けることができ
る。
【0016】
【考案の効果】以上説明したように本考案による命綱の
取付装置は、コ字型枠および挟みアームによる軒先への
挟持操作を、挟みアームの摺動部に係着された接続ロー
プの引出によって行うとともに、引出された接続ロープ
は、挟みアームを操作する方向のみに引出されるように
構成した係止手段によって係止されるので、軒先への取
り付けおよび取り外し操作を梯子等の用具を用いること
なく建屋の屋根上から容易に行うことができるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による命綱の取付装置の一実施例を示す
側面図。
【図2】本考案による命綱の取付装置の一実施例を示す
斜視図。
【図3】係止手段を示す側断面図。
【図4】本考案による命綱の取付装置の使用状態を示す
側面図。
【図5】従来の命綱の取付装置を示す側面図。
【符号の説明】
1…コ字型枠、2…上部アーム、2a…上部アームの一
端、2b…上部アームの他端、3…垂下アーム、4…下
部アーム、5…挟みアーム、10…係止手段としてのス
トッパ、16…接続ロープ、16a…接続ロープの基
端。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略水平方向に延びる上部アーム(2)
    と、該上部アームの一端(2a)から下方に延びる垂下
    アーム(3)と、該垂下アームの下端から前記上部アー
    ムの他端(2b)側に張り出した下部アーム(4)とが
    一体に形成されてなるコ字型枠(1)と、 前記下部アームの端部に枢着されて垂下アーム側に摺動
    自在の挟みアーム(5)と、 基端(16a)が該挟みアームの摺動部に係着され、前
    記垂下アームから前記コ字型枠の形に沿って上部アーム
    の他端側に導かれるとともに、その自由端(16b)に
    は命綱が取り付けられる接続ロープ(16)と、 前記コ字型枠に個設され、該接続ロープを前記上部アー
    ムの他端方向のみに引出する係止手段(10)とを備え
    たことを特徴とする命綱の取付装置。
JP1993043996U 1993-08-11 1993-08-11 命綱の取付装置 Expired - Lifetime JP2592732Y2 (ja)

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JPH0721872U JPH0721872U (ja) 1995-04-21
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012219561A (ja) * 2011-04-12 2012-11-12 Ever-Shoukai Co Ltd 屋根昇降用安全棒

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