JP2592608Y2 - 複数ターボ過給機付エンジンの冷却通路構造 - Google Patents

複数ターボ過給機付エンジンの冷却通路構造

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JP2592608Y2
JP2592608Y2 JP1993034244U JP3424493U JP2592608Y2 JP 2592608 Y2 JP2592608 Y2 JP 2592608Y2 JP 1993034244 U JP1993034244 U JP 1993034244U JP 3424493 U JP3424493 U JP 3424493U JP 2592608 Y2 JP2592608 Y2 JP 2592608Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両用の例えば水平対
向式エンジンの左右バンクにそれぞれターボ過給機を備
えた複数ターボ過給機付エンジンにおいて、複数のター
ボ過給機を強制水冷する冷却通路構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数のターボ過給機を備えたエン
ジンにおけるターボ過給機の冷却通路構造に関しては、
例えば実開平3−47434号公報の先行技術がある。
この先行技術において、エンジンの片側に第1のターボ
過給機と第2のターボ過給機を配設し、エンジン本体の
冷却水取水口に1本の冷却水供給通路を連通し、その通
路の途中から2本の冷却水通路を分岐し、各冷却水通路
を第1と第2のターボ過給機にそれぞれ連通して冷却す
ることが示されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記先行技
術のものにあっては、エンジン本体からの1本の冷却水
供給通路を途中から2本に分岐して2つのターボ過給機
に連通する構成であるから、左右のバンクにターボ過給
機が離れて配置されるエンジンに適応すると、以下のよ
うな問題がある。即ち、2つのターボ過給機が離れて配
置されるので、エンジン本体から2つのターボ過給機に
至る冷却水通路の長さが非常に長くなり、エンジン側が
1本の冷却水通路であるから通路抵抗が大きくなる。こ
のためターボ過給機への冷却水の流れが悪化して、ター
ボ過給機の冷却効率が悪くなる。
【0004】本考案は、このような点に鑑み、複数のタ
ーボ過給機が左右バンクに離れて配置されるエンジンに
おいて、冷却水通路を短縮化して冷却効率等を向上する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本考案は、左右バンクにそれぞれターボ過給機が配置さ
れる複数ターボ過給機付エンジンにおいて、エンジン本
体の左右バンクの各ウォータジャケットから、各ターボ
過給機に連通して冷却水を導く冷却水通路を独立して設
けたことを特徴とする。
【0006】
【作用】上記構成による本考案では、エンジン本体の左
右バンクにそれぞれ配置されるターボ過給機に、その左
右バンクのウォータジャケットから非常に短い冷却水通
路で独立して連通される。このため左右バンクのウォー
タジャケットを流れる冷却水が、通路抵抗の小さい状態
で直ちに各ターボ過給機に流入して、各ターボ過給機が
効率良く冷却される。
【0007】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図2において、水平対向式エンジンに本考案の一
実施例を適用した場合について説明する。先ずエンジン
本体20はクランクケース21の左右バンクL,Rにシ
リンダヘッド22,23を水平に結合して構成され、こ
のエンジン本体20の後部に変速機24を連結して縦置
き配置される。またエンジン本体20は、右バンクRの
シリンダヘッド23の方が左側のシリンダヘッド22よ
り車体前方にずれてバンクオフセットされている。
【0008】エンジン本体20の中心の上方にはチャン
バー25が水平に設置される。このチャンバー25の左
右には吸気マニホールド26,27が一体的に設けられ
て、この吸気マニホールド26,27の端部を左右のシ
リンダヘッド22,23の上部に連結することにより、
略めがね橋状に橋渡しして設置される。吸気マニホール
ド26,27は逆U字形に屈曲して形成され、真円の通
路を確保しつつ滑らかにシリンダヘッド22,23側に
連通するようになっている。そしてチャンバー25の後
部にはスロットル弁28を有するスロットルボデー29
が略水平に連結され、このスロットルボデー29の更に
後部に大型の空冷式インタークーラ30が配置される。
【0009】空冷式インタークーラ30はコア部30a
の前後に出口タンク30bと入口タンク30cを結合し
て構成され、房内のスペースを用いて広い空冷面積を有
するように大型に形成され、変速機24側の上方に水平
に設置される。そしてインタークーラ30の出口タンク
30b側がスロットルボデー29に連通される。
【0010】排気系について説明すると、プライマリタ
ーボ過給機40がエンジン本体20の左バンクLの直後
に、セカンダリターボ過給機41が右バンクRの直後
に、それぞれ所定の高さで配置される。これらの両ター
ボ過給機40,41は、いずれもブロワ側を車体前方に
してインタークーラ30に沿った状態で略水平に設置さ
れる。一方、エンジン本体20の左右バンクL,Rの下
部には排気マニホールド37が結合され、この排気マニ
ホールド37同志が連通管34により連通され、且つ排
気管38を介して両ターボ過給機40,41のタービン
40a,41aにそれぞれ連結される。
【0011】次いで吸気系について説明すると、房外吸
気ダクト50がレゾネータ51を介してエアクリーナ5
2に連結され、このエアクリーナ52からのダクト53
に吸気管54が連結され、この吸気管54が右側の吸気
マニホールド27の下を挿通してセカンダリターボ過給
機41のブロワ41bの前端に連結される。また吸気管
54の途中にはクランク状に折り曲がった吸気管55が
接続され、この吸気管55が吸気マニホールド27、ス
ロットルボデー29の下を挿通して左側に引回され、プ
ライマリターボ過給機40のブロワ40bの前端に連結
される。そして両ターボ過給機40,41のブロワ40
b,41bの側部からそれぞれ吸気管56,57が、イ
ンタークーラ30の下を通って後方に延設され、その端
部がインタークーラ30の入口タンク30cの下部に連
結される。
【0012】ここでセカンダリターボ過給機の排気系と
吸気系には、図示しない排気制御弁、吸気制御弁等が設
けられる。そして例えばエンジン運転領域が低中速域の
シングルターボ領域において、これらの弁を閉じること
で、エンジン本体20からの排気の全てが、連通管34
等によりプライマリターボ過給機40のタービン40a
にのみ導入して、プライマリターボ過給機40のみが過
給作動する。また高速域のツインターボ領域では、これ
らの弁を開くことで、エンジン本体20の左右バンク
L,Rの排気が、排気マニホールド37と排気管38に
よりそれぞれプライマリターボ過給機40とセカンダリ
ターボ過給機41のタービン40a,41aに導入し
て、両ターボ過給機40,50が過給作動することが可
能になっている。
【0013】図1において、上記複数ターボ過給機付エ
ンジンの冷却系について説明する。先ず、エンジン本体
20の前方にラジエータ1、リザーブタンク2を備えた
加圧注水タンク3、ウォータポンプ4等が配置される。
エンジン本体20では、左バンクLのシリンダや燃焼室
の周囲にウォータジャケット10が形成され、このウォ
ータジャケット10から分岐するウォータジャケット1
1が右バンクRのシリンダや燃焼室の周囲に形成され
る。
【0014】そこでウォータポンプ4の吐出ポート4b
がウォータジャケット10に連通され、左右バンクL,
Rのウォータジャケット10,11の出口側の冷却水通
路60,61は連結通路62により相互に連通され、一
方の冷却水通路60はヒータ8、冷却水通路63を介し
てウォータポンプ4の吸入ポート4aに冷却水が循環す
るように連通される。また他方の冷却水通路61はラジ
エータ1、冷却水通路64、サーモスタット9を介して
同様にウォータポンプ4の吸入ポート4aに冷却水が循
環するように連通される。
【0015】一方、連結通路62は冷却水通路65によ
りスロットルボデー29、ISCバルブ7を介してヒー
タ出口側の冷却水通路63に連通され、ウォータジャケ
ット11から分岐する冷却水通路66がオイルクーラ5
を介してウォータポンプ4の吸入ポート4aに連通され
る。また加圧注水タンク3が通路67によりウォータポ
ンプ4の吸入ポート4aとラジエータ1の入口側にそれ
ぞれ冷却水を補給するように連通される。
【0016】更に、ターボ過給機40,41の冷却系路
について説明すると、プライマリターボ過給機40がエ
ンジン本体20の左バンクLの直後に、セカンダリター
ボ過給機41が右バンクRの直後にそれぞれ配置され
る。そこで左右のシリンダヘッド22,23にはウォー
タジャケット10,11からそれぞれ分岐したウォータ
ギヤラリ10a,11aが形成され、各ギャラリ10
a,11aからそれぞれ非常に短い冷却水通路68,6
9によりプライマリとセカンダリのターボ過給機40,
41に分離独立して連通され、各ターボ過給機40,4
1の冷却水出口側がいずれも冷却水通路70,71によ
り加圧注水タンク3に連通される。
【0017】次に、この実施例の作用について説明す
る。先ず水平対向式エンジンの運転時において、シング
ルターボモードではプライマリターボ過給機40のみが
作動することで、そのブロワ40bの回転に伴う吸入負
圧により房外吸気ダクト50から取入れられる空気が、
レゾネータ51、エアクリーナ52、ダクト53、吸気
管55を介してブロワ40bに吸入される。そしてブロ
ワ40bで圧縮した空気が吸気管56を介してインター
クーラ30に流入し、圧縮により温度上昇した空気が大
型のインタークーラ30の冷却フィンに広範囲で触れて
有効に冷却され、空気密度の大きいものになる。この圧
縮空気は更に、スロットルボデー29のスロットル弁2
8の開度により流量調整してチャンバ25に流入して左
右に分割され、吸気マニホールド26,27の小さい通
路抵抗により滑らかに左右のシリンダヘッド22,23
の各気筒に供給されるのであり、こうして高い充填効率
を得るように過給する。
【0018】次いで、ツインターボモードにおいてプラ
イマリターボ過給機40と共にセカンダリターボ過給機
41も作動すると、セカンダリターボ過給機41のブロ
ワ41bにも空気が吸入される。そしてこのブロワ41
bで圧縮した空気が吸気管57により同様にインターク
ーラ30に流入し、プライマリターボ過給機40からの
空気と合流して、高い過給圧を有する多量の空気を連続
して均一に得ると共に、その多量の空気が大型のインタ
ークーラ30で効率良く冷却される。そしてこの多量の
圧縮空気が吸気マニホールド26,27により、同様に
シリンダヘッド22,23の各気筒に供給されて更に充
填効率を増大するように過給する。
【0019】またエンジン運転時には、ウォータポンプ
4が駆動して冷却系路や加圧注水タンク3の冷却水を吸
入し、且つその冷却水を吐出する。そこでウォータポン
プ4から吐出した冷却水は先ずエンジン本体20のウォ
ータジャケット10,11を流れて、左右バンクL,R
のシリンダや燃焼室が冷却される。この場合にエンジン
冷態時には冷却水がヒータ8、スロットルボデー29等
を経由して循環し、エンジン暖機によりサーモスタット
9が開くと、冷却水はラジエータ1を経由して循環し外
気により冷却される。
【0020】一方、エンジン本体20の左右バンクL,
Rのウォータジャケット10,11の冷却水の一部は、
各ギャラリ10a,11aによりそれぞれ取出される。
そして冷却水は短い冷却水通路68,69により通路抵
抗の小さい状態で、順次良好にプライマリとセカンダリ
のターボ過給機40,41にそれぞれ独立して流入し、
このため各ターボ過給機40,41は効率良く冷却され
る。この場合にターボ過給機40,41の出口側は冷却
水通路70,71により多量の冷却水が貯留する加圧注
水タンク3に連通されるため、ターボ過給機40,41
がウォータポンプ4から離れて配置されていても、ター
ボ過給機40,41には常に冷却水が充分に充満して確
実に冷却される。
【0021】以上、本考案の実施例について説明した
が、V型エンジン等にも適応することができる。
【0022】
【考案の効果】以上に説明したように、本考案による
と、複数のターボ過給機が左右バンクに離れて配置され
る複数ターボ過給機付エンジンにおいて、エンジン本体
の左右バンクの各ウォータジャケットから、各ターボ過
給機に連通して冷却水を導く冷却水通路を独立して設け
たので、冷却水通路が短縮化し、通路抵抗が小さくなっ
て冷却効率が向上し、冷却系路も簡素化する。各ターボ
過給機の出口側は加圧注水タンクに連通されるので、タ
ーボ過給機には常に冷却水を満たして確実に冷却するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る複数ターボ過給機付エンジンの冷
却通路構造の実施例を示す回路図である。
【図2】水平対向式エンジンに本考案を適用した場合の
全体の排気系と吸気系を示す平面図である。
【符号の説明】
20 エンジン本体 L 左バンク R 右バンク 40 プライマリターボ過給機 41 セカンダリターボ過給機 10,11 ウォータジャケット 10a,11a ウォータギャラリ 68,69 冷却水通路

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右バンクにそれぞれターボ過給機が配
    置される複数ターボ過給機付エンジンにおいて、 エンジン本体の左右バンクのウォータジャケットか
    ら、各ターボ過給機に連通して冷却水を導く冷却水通路
    独立して設けたことを特徴とする複数ターボ過給機付
    エンジンの冷却通路構造。
  2. 【請求項2】 複数のターボ過給機の冷却水出口側は、
    いずれも加圧注水タンクを介してウォータポンプの吸入
    ポートに連通されることを特徴とする請求項1記載の複
    数ターボ過給機付エンジンの冷却通路構造。
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