JP2017214872A - ターボ過給機付エンジン - Google Patents

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Abstract

【課題】大型及び小型のターボ部を有するターボ過給機が付設されたエンジンにおいて、吸気抵抗を低減し過給効率を向上させる。【解決手段】ターボ過給機3は、中速〜高速回転域動作用の大型ターボ部3Aと、低速回転域動作用の小型ターボ部とを備える2ステージ型のターボ過給機である。大型ターボ部3Aは、大ターボ軸L2の大型コンプレッサケース31C側がエンジン出力軸L1に接近するように、大ターボ軸L2がエンジン出力軸L1に対して傾きを持つ状態で、エンジン本体10に対して配置されている。大コンプレッサ室の上流側の吸気通路を構成する吸気導入管40は、エンジン本体10の後側面10Bに沿って引き回されている。大ターボ軸L2の前記傾きの分だけ、吸気導入管40の曲げ度合いを鈍角的に設定することができ、吸気導入管40内を流れる吸気のフロー抵抗を抑制できる。【選択図】図10

Description

本発明は、エンジン本体に、2つの独立したターボ部を有するターボ過給機が付設されたターボ過給機付エンジンに関する。
ターボ過給機付エンジンでは、エンジンの排気エネルギーを利用して吸気を過給するターボ過給機が、エンジン本体の一側壁に隣接して取り付けられる。ターボ過給機のハウジング内には排気通路及び吸気通路が備えられ、前記排気通路にはタービンを収容するタービン室が連通され、前記吸気通路にはコンプレッサ扇車を収容するコンプレッサ室が連通される。前記排気通路にはエンジン本体から排気が供給され、前記吸気通路にはエンジン本体に供給する吸気が流通する。排気によって前記タービンはタービン軸回りに回転し、前記タービン軸に連結されたコンプレッサ室のコンプレッサ扇車を回転させ、吸気を過給する。
従来、2つの独立したターボ部を、前記排気経路に直列状に配置してなるターボ過給機が知られている。例えば特許文献1には、主としてエンジンの中速から高速回転域で動作する大型ターボ部と、主として低速回転域で動作する小型ターボ部とを備えた2ステージ型のターボ過給機が開示されている。これら大型及び小型ターボ部は、各々タービン室及びコンプレッサ室と、これら両室間に延びるタービン軸とを備えている。
特許4941512号公報
ターボ過給機においては、過給効率を向上させるため、吸気のフローになるべく抵抗(吸気抵抗)を生じさせないようにして、コンプレッサ室に吸気を供給することが求められる。しかし、2ステージ型のターボ過給機を備えるエンジンの場合、吸気通路のルートが複雑化する一方で装置のコンパクトも求められることから、吸気抵抗の低減が難しい場合がある。また、慣例的にターボ過給機は、そのタービン軸がエンジン本体のクランク軸(出力軸)と平行になるように、エンジン本体に対して組み付けられている。このことが、吸気通路のレイアウトの自由度に制限を加える一因となっていることを、本発明者らは認識した。
本発明の目的は、大型及び小型のターボ部を有するターボ過給機が付設されたエンジンにおいて、吸気抵抗を低減し過給効率を向上させることが可能なターボ過給機付エンジンを提供することにある。
本発明の一局面に係るターボ過給機付エンジンは、気筒及びエンジン出力軸を備えるエンジン本体と、前記エンジン本体に隣接して配置され、前記エンジン本体から排気が供給される排気通路と前記エンジン本体へ吸気を供給する吸気通路とを有し、前記吸気を過給するターボ過給機と、を備え、前記ターボ過給機は、前記排気通路に連通する大タービン内蔵の大タービン室及び前記吸気通路に連通する大コンプレッサ内蔵の大コンプレッサ室と、これら両室間に延びて前記大タービンと前記大コンプレッサとを連結する大タービン軸とを含み、前記エンジン本体の中速から高速回転域で主に動作する大型ターボ部と、前記排気通路に連通する小タービン内蔵の小タービン室及び前記吸気通路に連通する小コンプレッサ内蔵の小コンプレッサ室と、これら両室間に延びて前記小タービンと前記小コンプレッサとを連結する小タービン軸とを含み、前記エンジン本体の低速回転域で主に動作する小型ターボ部と、を含み、前記大コンプレッサ室は、前記吸気通路において前記小コンプレッサ室よりも上流側に配置され、前記大タービン軸の軸線である大ターボ軸及び前記小タービン軸の軸線である小ターボ軸は、大略的に前記エンジン出力軸と同方向に延びるように配置されており、前記気筒の軸方向における平面視において、前記大ターボ軸が前記エンジン出力軸に対して非平行であって、前記大ターボ軸の大コンプレッサ室側の方が前記大タービン室側よりも前記エンジン出力軸に近くなるように、前記大型ターボ部が前記エンジン本体に対して配置されていることを特徴とする。
このターボ過給機付エンジンによれば、大ターボ軸の大コンプレッサ室側がエンジン出力軸に接近するように、大ターボ軸が傾きを持つ状態で大型ターボ部が配置される。このため、大コンプレッサ室の上流側の吸気通路を構成する上流吸気配管がエンジン本体側から引き回されているような場合に、前記傾きの分だけ前記上流吸気配管の曲げ度合いを鈍角的に設定することが可能となる。従って、大コンプレッサ室へ流入する吸気の吸気抵抗を低減することができる。
上記のターボ過給機付エンジンにおいて、前記平面視において、前記小ターボ軸が、前記大ターボ軸と前記エンジン出力軸との間に位置するように、前記小型ターボ部が配置されていることが望ましい。
このターボ過給機付エンジンによれば、小コンプレッサ室へ吸気が導入される開口(小ターボ軸に沿った開口)が、前記平面視において、自ずと大コンプレッサ室の軸心とエンジン本体の側面との間に位置することになる。従って、吸気通路において上流側の大コンプレッサ室から下流側の小コンプレッサ室へ向かうコンプレッサ間吸気通路を、極力短く、しかも曲がりの少ない吸気通路として構成し易くなる。従って、コンプレッサ間吸気通路における吸気抵抗を低減することが可能となる。
この場合、前記平面視において、前記小ターボ軸の前記小コンプレッサ室側が、前記大ターボ軸に最も接近するように、前記小型ターボ部が配置されていることがより望ましい。これにより、前記コンプレッサ間吸気通路を、一層短く且つ曲がりの少ない吸気通路として構成し易くなる。
上記のターボ過給機付エンジンにおいて、前記エンジン本体は、直列に配置された複数の気筒を備え、前記大コンプレッサ室が、前記エンジン本体の気筒列方向の側面付近に配置されていることが望ましい。
大コンプレッサ室がエンジン本体の気筒列方向の側面付近に配置されているレイアウトでは、前記上流吸気配管の曲げ度合いが鋭角的になり易い。とりわけ、エンジン本体の気筒列方向の側面に沿って前記上流吸気配管が引き回されている場合には、前記上流吸気配管が鋭角的に曲がった直後に大コンプレッサ室に接続されることになる。従って、大ターボ軸がエンジン出力軸に接近するように傾きを持つ本発明に係るターボ過給機付エンジンに、上記レイアウトは好適である。
本発明によれば、大型及び小型のターボ部を有するターボ過給機が付設されたエンジンにおいて、吸気抵抗を低減し過給効率を向上させることが可能なターボ過給機付エンジンを提供することができる。
図1は、本発明の実施形態に係るターボ過給機付エンジンの斜視図である。 図2は、上記エンジンのターボ過給機部分を一部破断して示す斜視図である。 図3は、前記ターボ過給機の斜視図である。 図4は、前記ターボ過給機の側面図である。 図5は、ターボ過給機付エンジン及びその周辺部品の構成と、吸気及び排気のフローとを模式的に示す図である。 図6は、エンジン本体の低速回転域における、ターボ過給機内の吸気フローを示した、ターボ過給機の側面図である。 図7は、エンジン本体の中速及び高速回転域における、ターボ過給機内の吸気フローを示した、ターボ過給機の側面図である。 図8は、上記エンジンの上面図である。 図9は、上記エンジンの側面図である。 図10は、図9のX−X線断面図である。 図11は、図9のXI−XI線断面図である。 図12は、比較例に係るターボ過給機の配置を示す模式図である。 図13は、実施形態に係るターボ過給機の配置を示す模式図である。 図14は、実施形態に係るターボ過給機を、コンプレッサ側から見た側面図である。
[エンジンの概略構成]
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態に係るターボ過給機付エンジンを詳細に説明する。先ずは、当該エンジンの概略構成について説明する。図1は、本発明の実施形態に係るターボ過給機付エンジン1の斜視図、図2は、エンジン1のターボ過給機3の部分を一部破断して示す斜視図である。図1、図2及び他の図面において、前後、左右、上下の方向表示を付している。これは説明の便宜のためであり、実際の方向を必ずしも示すものではない。
ターボ過給機付エンジン1は、多気筒型のエンジン本体10と、エンジン本体10の左側面に連結された排気マニホールド14と、吸気マニホールド18(図8参照)と、エンジン本体10の左方に隣接して配置されたターボ過給機3とを含む。図1では除去した状態を示しているが、排気マニホールド14の周囲はマニホールドインシュレータ15で囲まれ、エンジン本体10の左側面はエンジン本体インシュレータ16で覆われ、ターボ過給機3の周囲はターボインシュレータ17で覆われている。
エンジン本体10は、直列四気筒のディーゼルエンジンであり、シリンダブロック11と、シリンダブロック11の上面に取り付けられたシリンダヘッド12と、シリンダヘッド12の上方に配置されたシリンダヘッドカバー13とを備えている。シリンダブロック11は、燃料の燃焼室を形成する4つの気筒2(図5、図11参照)を備えている。
排気マニホールド14は、各気筒2の排気ポート25から排出される排気ガスを一つの流路に集合させるマニホールド通路を内部に備えている。排気マニホールド14の入気側はシリンダヘッド12に連結され、出気側はターボ過給機3に接続されている。吸気マニホールド18は、一つの吸気通路から各気筒2の吸気ポート24に吸気を供給するマニホールド通路を内部に備えている。
ターボ過給機3は、エンジン本体10の左後方の側部に隣接して配置され、エンジン本体10から排出される排気エネルギーを利用して、エンジン本体10へ導入される吸気を過給する装置である。ターボ過給機3は、エンジン本体10の全回転域において動作して吸気を過給する大型ターボ部3Aと、低速回転域で主に動作して吸気を過給する小型ターボ部3Bとを備えている。本実施形態では、大型ターボ部3Aの下方に小型ターボ部3Bが連設されている。大型ターボ部3A及び小型ターボ部3Bは各々、前方側に配置されるタービン室と、後方側に配置されるコンプレッサ室とを備える。ターボ過給機3内には、前記各タービン室を経由し、エンジン本体10から排気が供給される排気通路と、前記各コンプレッサ室を経由し、エンジン本体10へ供給される吸気が流通する吸気通路とが備えられている。つまり、前記各タービン室はエンジン本体10の排気経路に、前記各コンプレッサ室はエンジン本体10の吸気経路に、各々組み込まれている。
マニホールドインシュレータ15は、高温の排気が流通する排気マニホールド14から発せられる熱によって周辺部品が熱害を受けないよう遮熱するインシュレータである。エンジン本体インシュレータ16は、排気マニホールド14及びターボ過給機3から発せられる熱から、シリンダヘッドカバー13、ハーネス、センサ類を保護する。ターボインシュレータ17は、同じく高温の排気が流通するターボ過給機3のタービン室の周囲を覆い、周辺部品の熱害を抑止するインシュレータである。
[ターボ過給機の外観構成]
図3は、ターボ過給機3の斜視図、図4は、ターボ過給機3の側面図である。大型ターボ部3Aは、前方側に配置された大型タービンケース31Tと、後方側に配置された大型コンプレッサケース31Cとを備える。同様に、小型ターボ部3Bは、前方側に配置された小型タービンケース32Tと、後方側に配置された小型コンプレッサケース32Cとを備える。各々、大型タービンケース31Tの下方に小型タービンケース32Tが、大型コンプレッサケース31Cの下方に小型コンプレッサケース32Cが配置されている。
大型タービンケース31Tは、排気通路に連通する大タービン室33(図5)を区画する。大型タービンケース31Tは、板金製のケースからなる板金ハウジング311と、板金ハウジング311の下端を支持する上フランジ部312と、ターボ過給機3からの排気の出口となる排気口を備えた排気側フランジ部313とを含む。排気側フランジ部313には、排気通路の下流側配管が接続される。
小型タービンケース32Tは、排気通路に連通する小タービン室35(図5)を区画する。小型タービンケース32Tは、鋳鉄性のケースからなるハウジングであり、排気通路の上流側には排気導入フランジ部321が、下流側には下フランジ部322が一体的に備えられている。排気導入フランジ部321は、排気マニホールド14との連結を行うためのフランジ部であり、ターボ過給機3への排気の入口となる排気導入口51Aが形成されている。下フランジ部322は、大型タービンケース31Tとの連結を行うためのフランジ部である。
大型タービンケース31Tの上フランジ部312の下面からは、フランジスタッド312Aが下方に向けて突設されている。一方、小型タービンケース32Tの下フランジ部322には、フランジスタッド312Aを受容する貫通孔が備えられている。下フランジ部322の上に上フランジ部312が載置され、フランジスタッド312Aを利用して両者がボルト締結されることによって、大型タービンケース31Tと小型タービンケース32T(大型ターボ部3Aと小型ターボ部3B)とが一体化されている。
大型コンプレッサケース31Cは、吸気通路に連通する大コンプレッサ室34(図5)を区画する。大型コンプレッサケース31Cは、例えばアルミニウム製のケースからなり、吸気導入フランジ部314、大スクロール部315及び第1カップリング部316を含む。吸気導入フランジ部314は、ターボ過給機3への吸気の入口となる吸気導入口45Aが形成されたフランジ部である。大スクロール部315は、大コンプレッサ室34の一部を形成し、大コンプレッサ34B(図5)の周囲に渦巻き状の吸気通路を形成する部分である。第1カップリング部316は、大スクロール部315の下流端に位置し、その内径が大スクロール部315の上流部分よりも拡径された円筒型の部分である。第1カップリング部316は、下方に向けて開口しており、大型コンプレッサケース31Cからの吸気の出口となる。
小型コンプレッサケース32Cは、吸気通路に連通する小コンプレッサ室36(図5)を区画する。上記の大コンプレッサ室34は、吸気通路においてこの小コンプレッサ室36よりも上流側に配置されている。小型コンプレッサケース32Cは、例えばアルミニウム製のケースからなり、第2カップリング部323、小スクロール部324、下流ハウジング325及び吸気吐出フランジ部326を含む。
第2カップリング部323は、小型コンプレッサケース32Cへの吸気の入口となる円筒型の部分であり、上方に向けて開口している。第2カップリング部323は、第1カップリング部316と同じ内径を有する円筒体であり、両カップリング部316、323は、両者の開口が上下方向に正対するように配置されている。第2カップリング部323の下流側は、小コンプレッサ室36の入口に連通している。
両カップリング部316、323間は、円筒管からなるコールドデカップラ317が介在されている。コールドデカップラ317は、可撓性を有する円筒管の外周面にフッ素ゴム等のシール層を有するカップリングパイプである。コールドデカップラ317の上端部分は、第1カップリング部316に気密に内挿され、下端部分は第2カップリング部323に気密に内挿され、中間部分は外部に露出している。
小スクロール部324は、小コンプレッサ室36の一部を形成し、小コンプレッサ36B(図5)の周囲に渦巻き状の吸気通路を形成する部分である。下流ハウジング325は、小スクロール部324の下流側の吸気通路や小コンプレッサ室36をバイパスする吸気通路(吸気バイパス通路49)を形成している。吸気吐出フランジ部326は、ターボ過給機3への吸気の出口となる吸気吐出口48Aが形成されているフランジ部である。
ターボ過給機3の組立方法について説明する。まず、大型ターボ部3A及び小型ターボ部3Bが個別に組み立てられる。つまり、大型タービンケース31Tと大型コンプレッサケース31Cとが一体化されて大型ターボ部3Aが製作され、小型タービンケース32Tと小型コンプレッサケース32Cとが一体化されて小型ターボ部3Bが製作される。続いて、小型ターボ部3Bの上から大型ターボ部3Aが組み付けられる。この際、第2カップリング部323には、予めコールドデカップラ317が嵌め込まれる。そして、上フランジ部312に突設されているフランジスタッド312Aを下フランジ部322の前記貫通孔に挿通させると同時に、第1カップリング部316がコールドデカップラ317に嵌り込むように、大型ターボ部3Aが小型ターボ部3Bの上に載置され、ボルト締め等が行われることによって両者が組み付けられる。
上述のような組み付けの態様は、作業効率が良い。この組み付け性を確保しつつ、吸気通路を流通する吸気フローの抵抗を如何に低減するかが問題となる。つまり、フランジスタッド312A及びコールドデカップラ317の嵌め込みを同時に行うという組み付け上の制限下で、可及的に吸気抵抗(圧損)を低減できるように、ターボ過給機3内の吸気通路を設定することが望ましい。後記で詳述するが、本実施形態のターボ過給機3は、この要請を満たすものである。
[エンジンの内部的構成]
図5は、ターボ過給機付エンジン1及びその周辺部品の構成と、吸気及び排気のフローとを模式的に示す図である。エンジン1は、エンジン本体10と、エンジン本体10に燃焼用の空気を導入するための吸気通路P1と、エンジン本体10で生成された燃焼ガス(排気)を排出するための排気通路P2と、これら吸気通路P1及び排気通路P2の一部を各々構成する通路を備えたターボ過給機3と、排気通路P2の下流端付近に配置された排気浄化装置70と、吸気通路P1と排気通路P2との間に配置されたEGR(Exhaust Gas Recirculation)装置80とを備えている。
エンジン本体10の各気筒2には、ピストン21、燃焼室22、クランク軸23、吸気ポート24、排気ポート25、吸気弁26及び排気弁27が備えられている。図5では、1つの気筒2が示されている。ピストン21は、気筒2内に往復運動可能に収容されている。燃焼室22は、気筒2内においてピストン21の上方に形成されている。燃焼室22には、図略のインジェクタからディーゼル燃料が噴射される。前記インジェクタから噴射された燃料は、吸気通路P1から供給される空気と混合して燃焼室22内で自着火する。ピストン21は、この燃焼による膨張力で押し下げられて上下方向に往復運動する。
クランク軸23は、エンジン本体10の出力軸であり、ピストン21の下方に配設されている。ピストン21とクランク軸23とは、コネクティングロッドを介して互いに連結されている。クランク軸23は、ピストン21の往復運動に応じて、その中心軸回りに回転する。吸気ポート24は、吸気通路P1から供給される空気(吸気)を気筒2に導入する開口である。排気ポート25は、気筒2内での燃料の燃焼によって生成された排気を排気通路P2に導出するための開口である。吸気弁26は、吸気ポート24を開閉する弁であり、排気弁27は排気ポート25を開閉する弁である。
吸気通路P1には、吸気のフローの上流側から順に、エアクリーナ41、ターボ過給機3のコンプレッサ部(大コンプレッサ室34及び小コンプレッサ室36)、インタークーラ42及びスロットルバルブ43が設けられている。吸気通路P1の下流端は、吸気マニホールド18(図8)を介して吸気ポート24に接続されている。エアクリーナ41は、吸気通路P1に取り入れる空気を浄化する。インタークーラ42は、吸気ポート24を通して燃焼室22に送る吸気を冷却する。スロットルバルブ43は、燃焼室22に送る吸気の量を調整するバルブである。なお、吸気通路P1においてターボ過給機3の上流側には、ブローバイガスを燃焼室22に送るブローバイ還流路411が接続されている。吸気は、後記で詳述するターボ過給機3の前記コンプレッサ部を通過する際に過給される。
排気通路P2の上流端は、排気マニホールド14を介して、排気ポート25に接続されている。排気通路P2には、排気のフローの上流側から順に、ターボ過給機3のタービン部(小タービン室35及び大タービン室33)、排気浄化装置70が設けられている。排気浄化装置70は、排気中のNOxを一時的に吸蔵し後に還元するNOx吸蔵還元触媒を含む触媒装置71と、排気中の粒子状物質を捕集するDPF(Diesel Particulate Filter)72とからなる。排気が有する運動エネルギーは、当該排気がターボ過給機3の前記タービン部を通過する際に回収される。
EGR装置80は、エンジン本体10から排出された排気の一部(EGRガス)を吸気に還流させるための装置である。EGR装置80は、排気通路P2と吸気通路P1とをそれぞれ連通させる第1EGR通路81及び第2EGR通路84と、これら通路81、84を各々開閉する第1EGRバルブ82及び第2EGRバルブ85とを有する。第1EGR通路81には、EGRクーラ83が設けられている。EGRガスは、第1EGR通路81の通過途中にEGRクーラ83により冷却されて、その後、吸気通路P1に流入する。一方、第2EGR通路84にはEGRクーラは設けられておらず、EGRガスは高温のまま吸気通路P1に流入可能である。第1、第2EGR通路81、84は、排気通路P2のターボ過給機3よりも上流側の部分と、吸気通路P1のスロットルバルブ43よりも下流側の部分とを連通している。従って、ターボ過給機3の前記タービン部へ導入される前の排気が、吸気と共に吸気ポート24に供給される。
[ターボ過給機の詳細]
続いて、本実施形態に係るターボ過給機3の詳細構造について、図3〜図5を参照して説明する。既述の通りターボ過給機3は、中速〜高速回転域動作用の大型ターボ部3Aと低速回転域動作用の小型ターボ部3Bとを備える。大型ターボ部3Aは、大タービン室33及び大コンプレッサ室34を備える。同様に、小型ターボ部3Bは、小タービン室35及び小コンプレッサ室36を備える。大タービン室33及び小タービン室35は排気通路P2に連通しており、大コンプレッサ室34及び小コンプレッサ室36は吸気通路P1に連通している。
大タービン室33には大タービン33Tが、大コンプレッサ室34には大コンプレッサ34Bが、各々内蔵されている。大タービン33Tと大コンプレッサ34Bとは、大タービン軸37で連結されている。大タービン軸37は、大タービン室33と大コンプレッサ室34との間に延び、大タービン軸37の一端に大タービン33Tが取り付けられ、他端に大コンプレッサ34Bが取り付けられている。大タービン33Tは、排気のフロー(運動エネルギー)を受け取り、大タービン軸37の軸回り回転する。大コンプレッサ34Bは、同じく大タービン軸37の軸回りに回転して吸気を圧縮(過給)する。大タービン33Tが排気の運動エネルギーを受けて回転すると、大コンプレッサ34Bも大タービン軸37の軸回りに一体回転する。
大タービン33Tとしては、複数の翼を有しこれら翼に排気が衝突することで大タービン軸37の軸回りに回転するインペラを用いることができる。この大タービン33Tは、排気の流速(タービン容量)を変更する可変ベーン機構39が付設されたVGT(Variable Geometry Turbocharger)仕様とされている。可変ベーン機構39は、大タービン33Tの外周部に配置され、角度変更が可能な複数のノズルベーンを含む。前記ノズルベーンの角度が調整されることによって、大タービン33Tに流入する排気の流路面積が変更され、これにより排気の流速が調整される。前記ノズルベーンの角度は、VGTアクチュエータ39Aによって調整される。この可変ベーン機構39の搭載される分、大タービン室33(大型タービンケース31T)は大型化を要する。
小タービン室35には小タービン35Tが、小コンプレッサ室36には小コンプレッサ36Bが、各々内蔵されている。小タービン35Tと小コンプレッサ36Bとは、小タービン軸38で連結されている。小タービン軸38は、小タービン室35と小コンプレッサ室36との間に延び、小タービン軸38の一端に小タービン35Tが取り付けられ、他端に小コンプレッサ36Bが取り付けられている。小タービン35Tは、排気の運動エネルギーを受け取り、小タービン軸38の軸回り回転する。小コンプレッサ36Bは、同じく小タービン軸38の軸回りに回転して吸気を圧縮(過給)する。小タービン35Tが排気の運動エネルギーを受けて回転すると、小コンプレッサ36Bも小タービン軸38の軸回りに一体回転する。本実施形態では、小タービン35Tとして、流入する排気の流速を変更不能な、いわゆるFGT(Fixed Geometry Turbocharger)が用いられている。
大タービン33Tの容量は小タービン35Tの容量よりも大きく、また、大コンプレッサ34Bの容量は小コンプレッサ36Bの容量よりも大きく設定されている。これにより、大型ターボ部3Aは、小型ターボ部3Bよりも大きな流量の排気によって大タービン33Tを回転させ、大コンプレッサ34Bの回転によってより大きな流量の吸気を過給することが可能である。
ターボ過給機3には、その機内において吸気通路P1の一部を担う通路として、過給機内吸気通路44が備えられている。過給機内吸気通路44は、吸気導入通路45、コンプレッサ間通路46、下流通路47、出口通路48及び吸気バイパス通路49を含む。吸気導入通路45は、ターボ過給機3内において最も上流側の吸気通路であり、大タービン軸37の軸方向から大コンプレッサ室34内の大コンプレッサ34Bに向かう通路である。コンプレッサ間通路46は、大コンプレッサ34Bの外周のスクロール部(大スクロール部315)から、小コンプレッサ室36内の小コンプレッサ36Bの軸心へ向けて吸気を案内する通路である。上述の第1カップリング部316、第2カップリング部323及びコールドデカップラ317は、コンプレッサ間通路46の一部を形成している。
下流通路47は、小コンプレッサ36Bの外周のスクロール部(小スクロール部324)から、出口通路48に向かう通路である。出口通路48は、ターボ過給機3内において最も下流の吸気通路であり、インタークーラ42に接続される通路である。このように、吸気のフローにおいて、大コンプレッサ34Bが小コンプレッサ36Bの上流側に配置されている。
吸気バイパス通路49は、小コンプレッサ室36をバイパスする通路、すなわち、小コンプレッサ36Bに吸気を与えることなく、吸気を下流に導く通路である。具体的には吸気バイパス通路49は、大コンプレッサ室34と小コンプレッサ室36とを繋ぐコンプレッサ間通路46の途中から分岐し、下流通路47と共に出口通路48に合流している。吸気バイパス通路49には、該通路49を開閉する吸気バイパス弁491が配置されている。上述の下流ハウジング325は、下流通路47及び吸気バイパス通路49を主に区画するハウジングである。
吸気バイパス弁491が全閉となり吸気バイパス通路49を閉鎖している状態では、吸気の全量が小コンプレッサ室36に流入する。一方、吸気バイパス弁491が開弁している状態では、吸気の多くは小コンプレッサ室36をバイパスし、吸気バイパス通路49を通して下流側に流れる。すなわち、小コンプレッサ室36に収容されている小コンプレッサ36Bは、吸気のフローに対して抵抗となるため、吸気バイパス弁491が開弁している状態では、吸気の多くはより抵抗の小さい吸気バイパス通路49に流入する。吸気バイパス弁491は、負圧式のバルブアクチュエータ492により開閉される。
ターボ過給機3には、その機内において排気通路P2の一部を担う通路として、過給機内排気通路50が備えられている。過給機内排気通路50は、排気導入通路51、連絡通路52、小スクロール通路53、ターボ間通路54、大スクロール通路55、排出通路56及び排気バイパス通路57を含む。排気導入通路51、連絡通路52及び小スクロール通路53は小型タービンケース32T内に形成される通路、大スクロール通路55及び排出通路56は大型タービンケース31T内に形成される通路、ターボ間通路54及び排気バイパス通路57は両ケース31T、32Tに跨って形成される通路である。本実施形態では、小タービン35T(即ち小タービン室35)が、排気通路P2において大タービン33T(即ち大タービン室33)の上流側に配置されている。
排気導入通路51は、ターボ過給機3内において最も上流側の排気通路であり、エンジン本体10側から排気を受け入れる通路である。連絡通路52は、排気導入通路51の下流に連なり、排気を小タービン室35に向けて導く通路である。小スクロール通路53は、小タービン室35の一部を形成しており、小タービン35Tへ向けて排気を導く通路である。連絡通路52の下流端は、小スクロール通路53の上流部に連なっている。小スクロール通路53は、小タービン35Tの外周を周回するように配置された渦巻き状の通路であり、下流に向けて流路幅が徐々に狭くなっている。排気は、小スクロール通路53から小タービン35Tの径方向中心に向けて流入し、小タービン35Tを小タービン軸38の軸回りに回転させる。
ターボ間通路54は、小タービン35Tと大スクロール通路55の上流部とを繋ぐ通路である。ターボ間通路54の上流部分は、小タービン室35から小タービン35Tの軸方向に延び出す部分であり、下流部分は、大スクロール通路55の上流部に連なる部分である。小タービン35Tの外周から径方向内側に流入し小タービン35Tに対して膨張仕事を為した排気は、ターボ間通路54から取り出され、大タービン33Tに向かうことになる。
大スクロール通路55は、大タービン室33の一部を形成しており、大タービン33Tへ向けて排気を導く通路である。大スクロール通路55は、大タービン33Tの外周を周回するように配置された渦巻き状の通路であり、下流に向けて流路幅が徐々に狭くなっている。排気は、大スクロール通路55から大タービン33Tの径方向中心に向けて流入し、大タービン33Tを大タービン軸37の軸回りに回転させる。排出通路56は、ターボ過給機3内において最も下流の排気通路であり、大タービン室33から大タービン33Tの軸方向に延び出している。大タービン33Tの外周から径方向内側に流入し大タービン33Tに対して膨張仕事を為した排気は、排出通路56から取り出される。排出通路56の下流端は、排気側フランジ部313に設けられた開口であり、下流の排気浄化装置70に至る排気通路に接続される。
排気バイパス通路57は、小タービン室35をバイパスする通路、すなわち、小タービン35Tに排気を作用させることなく、排気を下流(大タービン33T)に導く通路である。具体的には排気バイパス通路57は、排気導入通路51と連絡通路52との間から分岐し、大スクロール通路55の上流部に合流しており、小スクロール通路53及びターボ間通路54をバイパスしている。排気バイパス通路57には、該通路57を開閉する排気バイパス弁6が配置されている。排気バイパス弁6は、実際に排気バイパス通路57を開閉する弁本体61と、弁本体61を動作させるバルブアクチュエータ6Aとを含む。
排気バイパス弁6(弁本体61)が全閉となり排気バイパス通路57を閉鎖している状態では、排気の全量が小タービン室35に流入する。なお、EGR装置80が作動して、EGRガスの還流が実施されている場合は、エンジン本体10から排出された排気から前記EGRガスを除いたガスの全量が、小タービン室35に流入する。一方、排気バイパス弁6が開弁している状態では、排気の多くは小タービン室35をバイパスして下流側の大タービン室33(大スクロール通路55)に流れ込む。すなわち、小タービン室35に収容されている小タービン35Tは、排気のフローに対して抵抗となるため、排気バイパス弁6が開弁している状態では、排気の多くはより抵抗の小さい排気バイパス通路57に流入する。つまり、排気は、小タービン35Tを通過せずに下流側に流れる。
換言すると、排気バイパス弁6が如何に動作しようとも、排気は必ず大タービン室33の大タービン33Tを通過する。つまり、常に大型ターボ部3Aが動作して吸気の過給を行わせることができるので、ターボ過給機3による吸気の過給圧を高くし、エンジンシステム全体でのエネルギー効率を高めることができる。
[ターボ過給機の動作]
ターボ過給機3は、エンジン本体10の低速回転域においては、小型ターボ部3B及び大型ターボ部3Aが協働して吸気を過給し、エンジン本体10の中速から高速回転域においては大型ターボ部3Aが吸気を過給する。
排気バイパス弁6は、エンジン本体10が低速回転域で動作している場合には全閉とされ、連絡通路52及び小スクロール通路53を通して小タービン35Tに排気が供給される。小タービン35Tはイナーシャが小さいため、たとえ排気流量が小さくても早期に回転数が上昇し、小コンプレッサ36Bによる過給力を高めることができる。その後、排気は、ターボ間通路54及び大スクロール通路55を通過し、大タービン33Tに供給される。すなわち、低速回転域では大タービン33T及び小タービン35Tの双方が回転し、これに伴い大コンプレッサ34B及び小コンプレッサ36Bも回転する。従って、大型ターボ部3A及び小型ターボ部3Bの双方が動作して、吸気を過給することができる。
この際、大タービン33Tに付設されている可変ベーン機構39の開度は小さく設定される。すなわち、図略の制御装置は、VGTアクチュエータ39Aが図略のノズルベーンを所定角度だけ回動させ、排気の流路面積が小さくなるように制御する。これにより、大タービン33Tに流入する排気の流速が高められ、低速回転域における大コンプレッサ34Bによる過給力を高めることができる。
一方、エンジン本体10が中速〜高速回転域で動作している場合に、排気バイパス弁6は全開とされ、排気は排気バイパス通路57を通して専ら大タービン33Tに供給される。つまり、排気のフロー抵抗を極力抑えて、大タービン33Tに排気を供給することができるので、エネルギー効率を高めることができる。この際、可変ベーン機構39のノズルベーン開度は、予め設定された所定の過給圧を得るための基本ベーン開度とされる。
バルブアクチュエータ6Aは、電動式のアクチュエータ装置からなり、弁本体61を単純に開閉させるだけでなく、全閉から全開の間で弁本体61の開度を調整することが可能である。弁本体61の開度は、運転条件毎に、過給圧が目標の圧力になるように設定される。目標の過給圧及び弁本体61の開度は、エンジン回転数とエンジン負荷とによって予め設定されている。バルブアクチュエータ6Aは、その設定に従い、弁本体61の開度を制御する。
次に、吸気のフローについて説明する。図6は、低速回転域におけるターボ過給機3内の吸気フローを、図7は、中速から高速回転域におけるターボ過給機3内の吸気フローを各々示した、ターボ過給機3の側面図である。低速回転域では、図6において矢印F0で示すように、吸気は吸気導入口45Aを通して大型コンプレッサケース31C(大コンプレッサ室34)内に入る。このときの吸気のフロー方向は、大コンプレッサ34Bの回転軸(大タービン軸37)に向かう方向である。
大タービン33Tに連動して大コンプレッサ34Bが軸回りに回転している場合、吸気は過給される。吸気は、矢印F1で示すように、大スクロール部315において大コンプレッサ34Bの外周をスクロールした後に下方に向かい、コールドデカップラ317を通して小型コンプレッサケース32Cに流れ込む。その後、矢印F21で示すように、吸気は小コンプレッサ36Bの回転軸(小タービン軸38)に向かうように小コンプレッサ室36に入り、小コンプレッサ36Bによって過給される。続いて吸気は、小コンプレッサ36Bの外周の小スクロール部324を経て、下流ハウジング325に向かう。そして、矢印F3で示す通り、吸気は吸気吐出フランジ部326の吸気吐出口48Aを通して、ターボ過給機3の外部に吐出される。
中速から高速回転域では、吸気バイパス弁491が全閉となり吸気バイパス通路49を閉鎖するので、吸気のフロー経路は、小コンプレッサ室36に入った後の経路が低速回転域とは異なるものとなる。すなわち、図7において、矢印F0及び矢印F1の経路は、図6と同じである。しかし、小型コンプレッサケース32Cに入り込んだ後、矢印F22で示すように、吸気は小コンプレッサ室36へは向かわず、下流ハウジング325内の吸気バイパス通路49を通過する。そして、矢印F3で示す通り、吸気は吸気吐出口48Aを通してターボ過給機3の外部に吐出される。
[ターボ軸の配置についての説明]
図8は、ターボ過給機付エンジン1の上面図、図9は、該エンジン1の側面図、図10は、図9のX−X線断面図、図11は、図9のXI−XI線断面図である。図8に示されているように、ターボ過給機3の大型コンプレッサケース31Cには、吸気導入管40が接続されている。吸気導入管40は、エアクリーナ41(図5)と、大型コンプレッサケース31Cの後端に設けられた吸気導入口45A(図3、図4)とを接続する管部材である。吸気導入管40は、エンジン本体10の後側面付近に沿って右方から左方に延び、その下流部分は前方に湾曲し、最下流端は吸気導入口45Aに結合されている。図中に矢印F0で示すように、この吸気導入管40を通して、エアクリーナ41によって浄化された吸気が大型コンプレッサケース31Cに供給される。
図11に示されているように、エンジン本体10において直列に配置された4つの気筒2の配列方向は、エンジン本体10の前後方向(気筒列方向)であって、エンジン出力軸(クランク軸23)も前後方向に延びている。図10、図11には、前記エンジン出力軸の延在方向に相当する直線L1(以下、エンジン出力軸L1という)を示している。エンジン本体10は、上面視(気筒2の軸方向における平面視)で大略的に、前後方向に長い矩形の形状を有し、後方側に後側面10B(気筒列方向の側面)を、左方側に左側面10Lを有している。
ターボ過給機3の配置位置は、エンジン本体10の左側面10Lに隣接し、後側面10Bに近く、またエンジン本体10の上端(シリンダヘッドカバー13)付近の位置である。これにより、大コンプレッサ室34を有する大型コンプレッサケース31Cは、左側面10Lの上端近傍における後側面10B付近に配置されている。既述の通り、ターボ過給機3において大型ターボ部3Aは上方に、小型ターボ部3Bは下方に配置されている。図9のX−X線は、大型ターボ部3Aを前後方向に通過する線分(図10がその線分の断面図)、XI−XI線は、小型ターボ部3Bを前後方向に通過する線分(図11がその線分の断面図)である。
図10、図11には、大タービン軸37の延在方向に相当する直線L2(大タービン軸の軸線)と、小タービン軸38の延在方向に相当する直線L3(小タービン軸の軸線)とが各々描かれている(以下、大ターボ軸L2、小ターボ軸L3という)。大ターボ軸L2及び小ターボ軸L3は、エンジン出力軸L1と完全に平行ではないが、大略的にエンジン出力軸L1と同じく前後方向に延びている。
大ターボ軸L2は、上面視において、エンジン出力軸L1に対して非平行であって、大ターボ軸L2の後端側がエンジン本体10の左側面10Lに近づくように配置されている。すなわち大ターボ軸L2は、大型コンプレッサケース31C(大コンプレッサ室34)側の方が、大型タービンケース31T(大タービン室33)側よりもエンジン出力軸L1に近くなるように配置されている。このような大ターボ軸L2の配置関係を持つように、大型ターボ部3Aがエンジン本体10に対して配置されている。
小ターボ軸L3は、上面視において、エンジン出力軸L1に対して非平行であって、小ターボ軸L3の前端側がエンジン本体10の左側面10Lに近づくように配置されている。すなわち、小ターボ軸L3は、小型タービンケース32T(小タービン室35)側方が、小型コンプレッサケース32C(小コンプレッサ室36)側よりもエンジン出力軸L1に近くなるように配置されている。このような小ターボ軸L3の配置関係を持つように、小型ターボ部3Bがエンジン本体10に対して配置されている。
図11に示されているように、小ターボ軸L3は、上面視において、大ターボ軸L2とエンジン出力軸L1との間に位置している。つまり、小ターボ軸L3の方が、大ターボ軸L2よりもエンジン出力軸L1に近い側に配置されている。また、大ターボ軸L2と小ターボ軸L3とは、エンジン出力軸L1に対する傾きが互いに逆方向である。このため、大ターボ軸L2と小ターボ軸L3とを延長すると、後方側において両者は交差することとなる。実際のターボ過給機3では、上面視において、小タービン軸38の小型コンプレッサケース32C側の端部が、大タービン軸37に最も接近するように、小型ターボ部3Bが大型ターボ部3Aに対して配置されている。
[作用効果]
以上説明した本実施形態に係るターボ過給機付エンジン1によれば、次のような作用効果を奏する。ターボ過給機付エンジン1のターボ過給機3は、中速〜高速回転域動作用の大型ターボ部3Aと、低速回転域動作用の小型ターボ部3Bと、を備える2ステージ型のターボ過給機である。過給機内吸気通路44において、大型ターボ部3Aの大コンプレッサ室34は小型ターボ部3Bの小コンプレッサ室36よりも上流側に配置されている。そして、大ターボ軸L2及び小ターボ軸L3は、大略的にエンジン出力軸L1と同じく前後方向に延びるように、大型ターボ部3A及び小型ターボ部3Bがエンジン本体10に対して配置されている。
このようなターボ過給機付エンジン1において、大型ターボ部3Aは、大ターボ軸L2の大型コンプレッサケース31C側の端部がエンジン出力軸L1に接近するように、大ターボ軸L2がエンジン出力軸L1に対して傾きを持つ状態で、エンジン本体10に対して配置されている。ここで、大コンプレッサ室34の上流側の吸気通路を構成する吸気導入管40(上流吸気配管)は、エンジン本体10の後側面10Bに沿って引き回されている。このような吸気の導入経路が取られる場合、大ターボ軸L2の前記傾きの分だけ吸気導入管40の曲げ度合いを鈍角的に設定することが可能となる。従って、大コンプレッサ室34へ流入する吸気の吸気抵抗を低減することができる。
この点を、図12及び図13に基づいて説明する。図12は比較例に係るターボ過給機30の配置を、図13は実施形態に係るターボ過給機3の配置を各々示す模式的な上面図である。図12の比較例では、エンジン出力軸L1に対して、大ターボ軸L20及び小ターボ軸L30が平行になるように、ターボ過給機30がエンジン本体10に対して組み付けられている。従来の一般的な2ステージ型のターボ過給機では、このようなターボ軸の配置が慣例的に採用されている。
図12の比較例によれば、ターボ過給機30に吸気を供給する吸気導入管400の下流部分は、その曲げ度合いを鋭角的に設定せざるを得なくなる。つまり比較例では、吸気の進入方向となる大ターボ軸L20が、エンジン出力軸L1に対して傾きを持たない。このため、エンジン本体10の後側面10Bに沿って吸気導入管400を引き回し、その下流端を大型ターボ部3Aの大型コンプレッサケース31Cに接続しようとすると、吸気導入管400の下流部分をほぼ直角に湾曲させねばならない。従って、吸気導入管400内を流れる吸気は、図中の矢印F01で示すように大きく湾曲するルートで大型ターボ部3Aに流入することとなり、吸気抵抗が大きくなる。
これに対し、図13に示す、本実施形態に沿ったターボ過給機3の配置では、吸気導入管40の曲げ度合いを緩く設定することができる。すなわち、本実施形態では、大ターボ軸L2が、エンジン出力軸L1に対して傾きを持つ。その傾きは、吸気の進入側となる大ターボ軸L2の後端側がエンジン出力軸L1に接近し、前端側がエンジン出力軸L1から離間するような傾きである。このため、エンジン本体10の後側面10Bに沿って吸気導入管40を引き回し、その下流端を大型ターボ部3Aの大型コンプレッサケース31Cに接続する場合、吸気導入管40の下流部分は大ターボ軸L2の傾きの分だけ曲げ度合いを緩く設定することができる。このことは、図中の矢印F0で示すように、吸気導入管40内を流れる吸気フローのルートの湾曲を比較的小さくし、吸気抵抗を抑制することに貢献する。従って、大型ターボ部3Aによる吸気の過給効率を高めることができる。
また、図13に示すように、小ターボ軸L3が、大ターボ軸L2とエンジン出力軸L1との間に位置するように、小型ターボ部3Bが配置されている。さらに、小ターボ軸L3の後端側が、大ターボ軸L2に最も接近するように、小型ターボ部3Bが配置されている。このような配置関係の利点を、図14に基づいて説明する。
図14は、本実施形態に係るターボ過給機3を、コンプレッサ側から見た側面図である。図14では、先の図6での説明と同様に、大型コンプレッサケース31Cから小型コンプレッサケース32Cに向かう吸気を、矢印F21で示している。図5において説明したコンプレッサ間通路46は、大スクロール部315の下流から第1カップリング部316、コールドデカップラ317、第2カップリング部323、及び、小コンプレッサ室36に連なるコンプレッサ導入通路327からなる、上下方向に略直線状に延びる吸気通路である。このような形態のコンプレッサ間通路46は、上記の大、小ターボ軸L2、L3の配置によって実現されている。
小ターボ軸L3が、大ターボ軸L2とエンジン出力軸L1との間に存在するので、小コンプレッサ室36へ吸気が導入される開口(小コンプレッサ36Bと対向するコンプレッサ導入通路327の下流開口)が、自ずと大コンプレッサ室34の軸心(大ターボ軸L2)とエンジン本体10の左側面10Lとの間に位置することになる。従って、図14において反時計方向にスクロールしている大スクロール部315を通して小型コンプレッサケース32Cへ向かうコンプレッサ間通路46を、極力短く、しかも曲がりの少ない吸気通路として構成することができる。このことは、矢印F21の通りにコンプレッサ間通路46内を流れる吸気の抵抗を低減する。
さらに、小ターボ軸L3の後端側が、大ターボ軸L2の後端側に接近する配置とされていることも、コンプレッサ間通路46を、一層短く且つ曲がりの少ない吸気通路として構成し易くしている。本実施形態では、大タービン室33内に可変ベーン機構39が配置されていることから、大型タービンケース31Tは比較的大型となる。一方、小タービン室35の小タービン35TはFGTであるので、さほど大型化しない。このため、もし大ターボ軸L2と小ターボ軸L3とが平行であるならば、ターボ過給機3の後端側において大ターボ軸L2と小ターボ軸L3とが大きく左右方向に大きく離れるレイアウトになる。この場合、コンプレッサ間通路46は湾曲を伴った長い通路となる。これに対し、本実施形態では、大ターボ軸L2と小ターボ軸L3とが後端において接近しているので、大スクロール部315の下流端から概ね鉛直下方に延びる態様のコンプレッサ間通路46を設定することができる。
このようなコンプレッサ間通路46を設定することにより、図4に基づき説明した通りの、フランジスタッド312Aを下フランジ部322の前記貫通孔に挿通させると同時に、第1カップリング部316がコールドデカップラ317に嵌り込むように、大型ターボ部3Aと小型ターボ部3Bとを組み付けるという効率的な製造の態様を採用することが可能となる。
また、大コンプレッサ室34を区画する大型コンプレッサケース31Cが、エンジン本体10の後側面10B付近に配置されている。このようなレイアウトでは、吸気導入管40の曲げ度合いが鋭角的になり易い。とりわけ、本実施形態では吸気導入管40が後側面10Bに沿って引き回されており、吸気導入管40の下流部分が前方に曲がった直後に大型コンプレッサケース31Cに接続されねばならない。従って、大ターボ軸L2がエンジン出力軸L1に接近するように傾きを持つ本発明に係るターボ過給機付エンジン1に、上記レイアウトは好適である。
以上説明した通り、本発明によれば、大型、小型ターボ部3A、3Bを有する2ステージ型のターボ過給機3が付設されたエンジン1において、ターボ過給機3の過給機内吸気通路44における吸気フローの抵抗を低減することができる。これにより、吸気の圧力損失が抑制され、ターボ過給機3の過給効率を向上させることができる。
[変形実施形態の説明]
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば図11において、小ターボ軸L3の前端側がエンジン出力軸L1に接近するよう、小ターボ軸L3がエンジン出力軸L1に対して傾斜している例を示した。これに代えて、小ターボ軸L3がエンジン出力軸L1と平行になるよう、小型ターボ部3Bをエンジン本体10に対して配置するようにしても良い。また、大タービン室33内に可変ベーン機構39が配置される例を示したが、大タービン33TもFGTとしても良い。
1 ターボ過給機付エンジン
10 エンジン本体
10R 後側面(気筒列方向の側面)
2 気筒
23 クランク軸(エンジン出力軸)
3 ターボ過給機
3A 大型ターボ部
3B 小型ターボ部
31 大型ターボハウジング
32 小型ターボハウジング
33 大タービン室
33T 大タービン
34 大コンプレッサ室
34B 大コンプレッサ
35 小タービン室
35T 小タービン
36 小コンプレッサ室
36B 小コンプレッサ
37 大タービン軸
38 小タービン軸
P1 吸気通路
P2 排気通路
L1 エンジン出力軸
L2 大ターボ軸
L3 小ターボ軸

Claims (4)

  1. 気筒及びエンジン出力軸を備えるエンジン本体と、
    前記エンジン本体に隣接して配置され、前記エンジン本体から排気が供給される排気通路と前記エンジン本体へ吸気を供給する吸気通路とを有し、前記吸気を過給するターボ過給機と、を備え、
    前記ターボ過給機は、
    前記排気通路に連通する大タービン内蔵の大タービン室及び前記吸気通路に連通する大コンプレッサ内蔵の大コンプレッサ室と、これら両室間に延びて前記大タービンと前記大コンプレッサとを連結する大タービン軸とを含み、前記エンジン本体の中速から高速回転域で主に動作する大型ターボ部と、
    前記排気通路に連通する小タービン内蔵の小タービン室及び前記吸気通路に連通する小コンプレッサ内蔵の小コンプレッサ室と、これら両室間に延びて前記小タービンと前記小コンプレッサとを連結する小タービン軸とを含み、前記エンジン本体の低速回転域で主に動作する小型ターボ部と、を含み、
    前記大コンプレッサ室は、前記吸気通路において前記小コンプレッサ室よりも上流側に配置され、前記大タービン軸の軸線である大ターボ軸及び前記小タービン軸の軸線である小ターボ軸は、大略的に前記エンジン出力軸と同方向に延びるように配置されており、
    前記気筒の軸方向における平面視において、前記大ターボ軸が前記エンジン出力軸に対して非平行であって、前記大ターボ軸の大コンプレッサ室側の方が前記大タービン室側よりも前記エンジン出力軸に近くなるように、前記大型ターボ部が前記エンジン本体に対して配置されている、ターボ過給機付エンジン。
  2. 請求項1に記載のターボ過給機付エンジンにおいて、
    前記平面視において、前記小ターボ軸が、前記大ターボ軸と前記エンジン出力軸との間に位置するように、前記小型ターボ部が配置されている、ターボ過給機付エンジン。
  3. 請求項2に記載のターボ過給機付エンジンにおいて、
    前記平面視において、前記小ターボ軸の前記小コンプレッサ室側が、前記大ターボ軸に最も接近するように、前記小型ターボ部が配置されている、ターボ過給機付エンジン。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のターボ過給機付エンジンにおいて、
    前記エンジン本体は、直列に配置された複数の気筒を備え、
    前記大コンプレッサ室が、前記エンジン本体の気筒列方向の側面付近に配置されている、ターボ過給機付エンジン。
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