JP2592305Y2 - 歯車変速装置 - Google Patents

歯車変速装置

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JP2592305Y2
JP2592305Y2 JP1991017325U JP1732591U JP2592305Y2 JP 2592305 Y2 JP2592305 Y2 JP 2592305Y2 JP 1991017325 U JP1991017325 U JP 1991017325U JP 1732591 U JP1732591 U JP 1732591U JP 2592305 Y2 JP2592305 Y2 JP 2592305Y2
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oil seal
input shaft
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input
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聡和 祖母谷
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Suzuki Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】この考案は歯車変速装置に係
り、特に複数個のインプット歯車列が備えられたインプ
ットシャフトが第1、第2ベアリング部材を介してケー
ス部に軸支される歯車変速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】変速機、特に手動式の変速機において
は、前進走行用の例えば1速歯車列〜5速歯車列と後退
走行用のリバース歯車列とからなる変速歯車列を有して
いる。前記変速機は、これら変速歯車列の各歯車を選択
して噛合させることにより、所望の変速状態に切換えて
いる。
【0003】従来の歯車変速装置において、図5に示す
如く、トランスアクスル102は、例えば自動車(図示
せず)の前部に横置きに設置された内燃機関からの駆動
力を断続するクラッチ部(図示せず)と、複数のインプ
ット歯車列108が設けられたインプットシャフト11
0と、複数のアウトプット歯車列112が設けられ前記
インプットシャフト110と平行に配設されるアウトプ
ットシャフト114と、このアウトプットシャフト11
4外周のドライブギヤ116に噛合するリングギヤ12
0と、このリングギヤ120を固定するデフケース11
8とを有している。このデフケース118内にはデファ
レンシャルギヤ106が設けられ、このデファレンシャ
ルギヤ106を介して例えば前車輪軸を駆動させてい
る。
【0004】また、その他の歯車変速機としては、特開
昭50−36860号公報に開示される如く、出力軸が
軸方向で交互に且つ順次連続し、仕上げ研磨された周面
と、半径方向で突出した複数の短い爪から成る環状体と
を有しており、且つ切換歯車のボス内には互いに並ん
で、仕上げ研磨された内孔と出力軸の爪に係合する内側
成形部とが設けられており、さらに切換歯車が軸方向摺
動可能に出力軸の仕上げ研磨された周面に支承されてい
るものがある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで、従来の歯車
変速装置においては、図3に示す如く、クラッチ(図示
せず)の大きさによってインプットシャフト110の一
端部位のスプライン部136の寸法136Aが決められ
る。このスプライン部136の寸法136Aによって前
記インプットシャフト110のオイルシール転送部13
0の寸法130Aが決められている。
【0006】このとき、インプット歯車列108のイン
プット1速歯車108−1の歯底径(図示せず)が前記
オイルシール転送部130の寸法130Aより小さい場
合には、前記インプット1速歯車108−1の加工時に
前記オイルシール転送部130に切り込んでしまうた
め、このオイルシール転送部130を確保するには、前
記インプットシャフト110のベアリング部材126他
側からオイルシール転送部130の一側までの距離Lを
延長することとなり、つまり、インプットシャフト11
0を延長させることとなり、トランスアクスル102の
大型化を招き、実用上不利であるという不都合があっ
た。
【0007】上述した不都合を回避しつつ前記ベアリン
グ部材226他側からオイルシール転送部230一側ま
での距離Lを短縮するには、図4に示す如く、オイルシ
ール転送部230の寸法230Aを小とする方策がある
が、前記インプットシャフト210の組付上前記オイル
シール転送部230の寸法230Aは、スプライン部2
36の寸法236Aより大としなければならなかった。
【0008】また、前記インプットシャフト210の組
付時に前記スプライン部236によってオイルシール部
材228のリップ部242を損傷させ、このオイルシー
ル部材228の損傷によるオイル洩れを招く惧れがあ
り、実用上不利であるという不都合があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、この考案は、上
述不都合を除去するために、ケース部を第1、第2ケー
ス部とカバー部とにより形成し、複数個のインプット歯
車列が備えられたインプットシャフトの一端側を第1ケ
ース部に第1ベアリング部材とオイルシール部材とを介
して軸支して設けるとともに前記インプットシャフトの
他端側を第2ケース部に第2ベアリング部材を介して軸
支して設けた歯車変速装置において、前記インプットシ
ャフトにこのインプットシャフトの一端側に向かって少
なくとも前記インプット歯車列のインプット1速歯車と
オイルシール転送部とこのオイルシール転送部よりも小
径なスプライン部とを順次設け、前記第1ケース部に第
1ベアリング部材を保持する第1段差部を設けるととも
に前記オイルシール転送部外周に位置するオイルシール
部材を保持し且つ第1段差部よりも小径な第2段差部を
設け、前記オイルシール部材とインプットシャフトのオ
イルシール転送部間にはスペーサを配設したことを特徴
とする。
【0010】
【考案の実施の形態】上述の如く考案したことにより、
オイルシール部材とインプットシャフトのオイルシール
転送部間にスペーサを配設した際には、第1ベアリング
部材とオイルシール部材間との距離を小とするととも
に、インプットシャフトの組付時のオイルシール部材の
損傷を防止している。
【0011】
【実施例】以下図面に基づいてこの考案の実施例を詳細
に説明する。
【0012】図1、図2はこの発明の実施例を示すもの
である。図2において、2は自動車の前部に横置きに設
置した内燃機関(図示せず)に連結されるトランスアク
スルである。
【0013】このトランスアクスル2は、図示しないク
ラッチ部と変速歯車部4とデファレンシャルギヤ6とか
らなる。
【0014】クラッチ部は、内燃機関側からの駆動力を
変速歯車部4に対して断続するものである。
【0015】変速歯車部4は、複数のインプット歯車列
8が設けられたメイン軸たるインプットシャフト10
と、複数のアウトプット歯車列12が設けられてインプ
ットシャフト10に略平行に配置されたアウトプットシ
ャフト14とを有している。
【0016】前記デファレンシャルギヤ6は、アウトプ
ットシャフト14に固設したドライブギヤ16がデフケ
ース18に固設したリングギヤ20に噛合していること
によって前記変速歯車部4に連結されている。このデフ
ァレンシャルギヤ6には、図示しないが、左右の前輪に
夫々連結する左右の車輪軸が連結される。
【0017】前記変速歯車4とデファレンシャルギヤ6
とは、ケース部22を構成する第1、第2ケース部22
−1、22−2とカバー部24とによって包囲されてい
る。
【0018】また、前記インプットシャフト10は、第
1ケース部22−1にベアリング部材である第1ベアリ
ング部材26−1を介して軸支されているとともに、第
2ケース部22−2に第2ベアリング部材26−2を介
して軸支されている。
【0019】更に、前記インプットシャフト10の一端
側(図1において右側)を第1ケース部22−1に第1
ベアリング部材26−1とオイルシール部材28とを介
して軸支して設けるとともに、前記インプットシャフト
10の他端側(図1において左側)を第2ケース部22
−2に第2ベアリング部材26−2を介して軸支して設
ける前記トランスアクスル2において、前記インプット
シャフト10に、このインプットシャフト10の一端側
に向かって少なくとも前記インプット歯車列8のインプ
ット1速歯車8−1とオイルシール転送部30とこのオ
イルシール転送部30よりも小径なスプライン部36と
を順次設け、前記第1ケース部22−1に第1ベアリン
グ部材26−1を保持する第1段差部34を設けるとと
もに、前記オイルシール転送部30外周に位置するオイ
ルシール部材28を保持し且つ第1段差部よりも小径な
第2段差部40を設け、前記オイルシール部材28とイ
ンプットシャフト10のオイルシール転送部30間に
は、スペーサ30を配設する。
【0020】詳述すれば、第1ケース部22−1の第1
ベアリング部材26−1を保持する第1段差部34とイ
ンプットシャフト10のスプライン部36を挿入する挿
入孔部38間にオイルシール部材28を保持する第2段
差部40を設け、この第2段差部40に前記オイルシー
ル部材28を配設する。
【0021】更にまた、インプットシャフト10のスプ
ライン部36の寸法36Aにオイルシール転送部30の
寸法30Aを接近させて形成、つまりオイルシール転送
部30の寸法30Aをインプットシャフト10のスプラ
イン部36の寸法36Aよりも少し大径に形成する。そ
して、前記オイルシール部材28の内側に形成されるリ
ップ部42とオイルシール転送部30の外周間にスペー
サ32を配設し、インプット歯車列8を構成するインプ
ット1速歯車8−1からオイルシール転送部30までの
距離Lを小としている。
【0022】次に作用について説明する。
【0023】オイルシール部材28内側のリップ部42
とインプットシャフト10のオイルシール転送部30外
周にスペーサ32を配設した際には、インプット1速歯
車8−1とオイルシール転送部30間の距離Lを小とす
るとともに、前記インプットシャフト10の組付時にオ
イルシール部材28のリップ部42が、インプットシャ
フト10のスプライン部36によって損傷することを防
止している。
【0024】これにより、オイルシール部材28のリッ
プ部42を損傷させることなくインプット1速歯車8−
1とオイルシール転送部30間の距離Lを短縮でき、つ
まりインプットシャフト10を短縮することができ、ト
ランスアクスル2を小型化し得て、実用上有利である。
【0025】また、前記トランスアクスル2の組付時の
リップ部42の損傷を防止したことにより、前記トラン
スアクスル2のオイル洩れを未然に防止することができ
る。
【0026】
【考案の効果】以上詳細に説明した如くこの考案によれ
ば、ケース部を第1、第2ケース部とカバー部とにより
形成し、複数個のインプット歯車列が備えられたインプ
ットシャフトの一端側を第1ケース部に第1ベアリング
部材とオイルシール部材とを介して軸支して設けるとと
もに、インプットシャフトの他端側を第2ケース部に第
2ベアリング部材を介して軸支して設けた歯車変速装置
において、インプットシャフトにインプットシャフトの
一端側に向かって少なくともインプット歯車列のインプ
ット1速歯車とオイルシール転送部とこのオイルシール
転送部よりも小径なスプライン部とを順次設け、第1ケ
ース部に第1ベアリング部材を保持する第1段差部を設
けるとともに、オイルシール転送部外周に位置するオイ
ルシール部材を保持し且つ第1段差部よりも小径な第2
段差部を設け、オイルシール部材とインプットシャフト
のオイルシール転送部間にスペーサを配設したので、イ
ンプットシャフトを短縮することができ、歯車変速装置
を小型化し得て、実用上有利であるとともに、歯車変速
装置のオイルシール部材を損傷させることなくインプッ
トシャフトを組付けることができ、オイル洩れを未然に
防止し得て、実用上有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例のトランスアクスルの要部拡
大断面図である。
【図2】トランスアクスルの概略断面図である。
【図3】この考案の従来の技術を示すトランスアクスル
の要部拡大断面図である。
【図4】その他のトランスアクスルの要部拡大断面図で
ある。
【図5】トランスアクスルの一部切欠き断面図である。
【符号の説明】
2 トランスアクスル 4 変速歯車部 6 デファレンシャルギヤ 8 インプット歯車列 10 インプットシャフト 12 アウトプット歯車列 14 アウトプットシャフト 16 ドライブギヤ 18 デフケース 20 リングギヤ 22 ケース部 24 カバー部 26−1 第1ベアリング部材 26−2 第2ベアリング部材 28 オイルシール部材 30 オイルシール転送部 32 スペーサ 34 第1段差部 36 スプライン部 38 挿入孔部 40 第2段差部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 57/02 F16H 3/02 F16J 15/32

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース部を第1、第2ケース部とカバー
    部とにより形成し、複数個のインプット歯車列が備えら
    れたインプットシャフトの一端側を第1ケース部に第1
    ベアリング部材とオイルシール部材とを介して軸支して
    設けるとともに前記インプットシャフトの他端側を第2
    ケース部に第2ベアリング部材を介して軸支して設けた
    歯車変速装置において、前記インプットシャフトにこの
    インプットシャフトの一端側に向かって少なくとも前記
    インプット歯車列のインプット1速歯車とオイルシール
    転送部とこのオイルシール転送部よりも小径なスプライ
    ン部とを順次設け、前記第1ケース部に第1ベアリング
    部材を保持する第1段差部を設けるとともに前記オイル
    シール転送部外周に位置するオイルシール部材を保持し
    且つ第1段差部よりも小径な第2段差部を設け、前記
    イルシール部材とインプットシャフトのオイルシール転
    送部間にはスペーサを配設したことを特徴とする歯車変
    速装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3322721A1 (de) * 1983-06-24 1985-01-03 Chemische Werke Hüls AG, 4370 Marl Einkomponenten-einbrennlacke
JPH0832143B2 (ja) * 1985-12-19 1996-03-27 株式会社日立製作所 ギヤモートル
JPH0224229A (ja) * 1988-07-13 1990-01-26 Kubota Ltd 伝動機構の潤滑油供給構造

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