JPH0832143B2 - ギヤモートル - Google Patents
ギヤモートルInfo
- Publication number
- JPH0832143B2 JPH0832143B2 JP60284224A JP28422485A JPH0832143B2 JP H0832143 B2 JPH0832143 B2 JP H0832143B2 JP 60284224 A JP60284224 A JP 60284224A JP 28422485 A JP28422485 A JP 28422485A JP H0832143 B2 JPH0832143 B2 JP H0832143B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lubricating oil
- speed reducer
- space
- section
- motor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【発明の詳細な説明】 ［発明の利用分野］ 本発明は、モートル部と減速機部とが仕切部材で区画
されたギヤモートルにおいて、減速機部の潤滑油がモー
トル部へ漏れるのを防ぐ為のオイルシールの機能を維持
するのに好適なものに関する。
されたギヤモートルにおいて、減速機部の潤滑油がモー
トル部へ漏れるのを防ぐ為のオイルシールの機能を維持
するのに好適なものに関する。
［発明の背景］ 従来のギヤモートルにあっては、モートル部と、モー
トル部の回転軸に連結された減速機部とが仕切部材で区
画され、モートル部によって減速機部が駆動されたと
き、減速機部の歯車群がその内部に注油された潤滑油に
よって潤滑されるようにしている。
トル部の回転軸に連結された減速機部とが仕切部材で区
画され、モートル部によって減速機部が駆動されたと
き、減速機部の歯車群がその内部に注油された潤滑油に
よって潤滑されるようにしている。
また、仕切部材及び回転軸の間にはオイルシールが設
置され、減速機部内の潤滑油が歯車群によって飛散した
とき、オイルシールにより、その潤滑油が仕切部材の回
転軸挿通部を経てモートル部へ漏れるのを防ぐようにし
ている。
置され、減速機部内の潤滑油が歯車群によって飛散した
とき、オイルシールにより、その潤滑油が仕切部材の回
転軸挿通部を経てモートル部へ漏れるのを防ぐようにし
ている。
このように、従来ギヤモートルにおいて、オイルシー
ルは減速機部内の潤滑油がモートル部へ漏れるのを防ぐ
ことを主目的としているが、オイルシール自体を保護す
ると云う点に関しては、十分な配慮がなされていない。
ルは減速機部内の潤滑油がモートル部へ漏れるのを防ぐ
ことを主目的としているが、オイルシール自体を保護す
ると云う点に関しては、十分な配慮がなされていない。
即ち、オイルシールと回転軸との摺動部間には飛散し
た潤滑油が入り込んで油膜を形成することにより、双方
の潤滑機能を果たしているが、潤滑油には歯車群の摩耗
粉が混じっているため、その摩耗粉も摺動部間に入り込
んで潤滑機能を低下させるばかりでなく、オイルシール
を損傷されてしまい、しかも回転軸の回転によって生じ
る熱によりオイルシールが劣化しやすく、従って、オイ
ルシールの寿命が著しく低下する問題がある。
た潤滑油が入り込んで油膜を形成することにより、双方
の潤滑機能を果たしているが、潤滑油には歯車群の摩耗
粉が混じっているため、その摩耗粉も摺動部間に入り込
んで潤滑機能を低下させるばかりでなく、オイルシール
を損傷されてしまい、しかも回転軸の回転によって生じ
る熱によりオイルシールが劣化しやすく、従って、オイ
ルシールの寿命が著しく低下する問題がある。
［発明の目的］ 本発明の目的は、上記事情に鑑み、オイルシールを確
実に長寿命化できるギヤモートルを提供することにあ
る。
実に長寿命化できるギヤモートルを提供することにあ
る。
［発明の概要］ 本発明では、モートル部と減速機部とが仕切部材で区
画され、上記減速機部内には減速歯車群を潤滑するため
の潤滑油が封入され、上記モートル部の回転軸は上記仕
切部材を貫通して上記減速機部に延び出し、上記回転軸
に形成されたピニオンが上記減速機部の歯車と噛み合わ
されて、上記モートル部の回転力を上記減速機部を介し
て出力するギヤモートルにおいて、上記モートル部側か
ら上記減速機部側に向かって、上記回転軸を支承する軸
受と、オイルシールと、該オイルシール用の冷却兼用潤
滑油を保留し得る空間部と、該空間部と上記減速機内部
とを遮蔽する遮蔽部材とを配設し、上記空間部内に保留
されたオイルシール用の冷却兼用潤滑油は上記減速機部
内の潤滑油よりも高い粘度の潤滑油が選択され、上記遮
蔽部材は上記回転軸の回転を許容しつつ該回転軸の径方
向に密接しうる弾性体により構成され、回転軸の径方向
に密接した弾性体と上記空間部内に保留された冷却兼用
潤滑油とによって上記減速機部内の潤滑油が上記空間部
中に浸入することを阻止し、該減速機部内の潤滑油に混
じった金属摩耗粉が上記空間部内に保留された冷却兼用
潤滑油に混じり合うのを防止することによって上記オイ
ルシールの機能を長期間維持するようにしたものであ
る。
画され、上記減速機部内には減速歯車群を潤滑するため
の潤滑油が封入され、上記モートル部の回転軸は上記仕
切部材を貫通して上記減速機部に延び出し、上記回転軸
に形成されたピニオンが上記減速機部の歯車と噛み合わ
されて、上記モートル部の回転力を上記減速機部を介し
て出力するギヤモートルにおいて、上記モートル部側か
ら上記減速機部側に向かって、上記回転軸を支承する軸
受と、オイルシールと、該オイルシール用の冷却兼用潤
滑油を保留し得る空間部と、該空間部と上記減速機内部
とを遮蔽する遮蔽部材とを配設し、上記空間部内に保留
されたオイルシール用の冷却兼用潤滑油は上記減速機部
内の潤滑油よりも高い粘度の潤滑油が選択され、上記遮
蔽部材は上記回転軸の回転を許容しつつ該回転軸の径方
向に密接しうる弾性体により構成され、回転軸の径方向
に密接した弾性体と上記空間部内に保留された冷却兼用
潤滑油とによって上記減速機部内の潤滑油が上記空間部
中に浸入することを阻止し、該減速機部内の潤滑油に混
じった金属摩耗粉が上記空間部内に保留された冷却兼用
潤滑油に混じり合うのを防止することによって上記オイ
ルシールの機能を長期間維持するようにしたものであ
る。
［発明の実施例］ 以下、本発明の一実施例を第１図および第２図につい
て説明する。第１図は本発明の一実施例を示すギヤモー
トルの全体断面図、第２図は第１図の要部の拡大図であ
る。
て説明する。第１図は本発明の一実施例を示すギヤモー
トルの全体断面図、第２図は第１図の要部の拡大図であ
る。
実施例のギヤモートルは、モートル部１と減速機部２
とが仕切部材３により区画されている。
とが仕切部材３により区画されている。
モートル部１は、両端側が回転可能に支承された回転
軸４と、回転軸４の途中位置の周りに設けられたロータ
５と、ロータ５の外周方向に配置されたステータ６と、
ステータ６の周りを取り囲むケーシング７とを備えてい
る。回転軸４の減速機部２側に位置する先端部には第１
ピニオン11が形成されている。ケーシング７には一端の
開口部に回転軸４の他端側を軸受８を介して支承するエ
ンドブラケット９が取付けられ、他端の開口部に回転軸
４の先端側を軸受10を介して支承する仕切部材３が取付
けられている。そのため、仕切部材３及び回転軸４間に
おいてモートル部１寄りの位置に軸受10が配置されてい
る。
軸４と、回転軸４の途中位置の周りに設けられたロータ
５と、ロータ５の外周方向に配置されたステータ６と、
ステータ６の周りを取り囲むケーシング７とを備えてい
る。回転軸４の減速機部２側に位置する先端部には第１
ピニオン11が形成されている。ケーシング７には一端の
開口部に回転軸４の他端側を軸受８を介して支承するエ
ンドブラケット９が取付けられ、他端の開口部に回転軸
４の先端側を軸受10を介して支承する仕切部材３が取付
けられている。そのため、仕切部材３及び回転軸４間に
おいてモートル部１寄りの位置に軸受10が配置されてい
る。
減速機部２は、回転軸４の先端部に設けられた第１ピ
ニオン11と噛合する第１ギヤ12を有し、かつ回転可能に
支承された中間軸13と、中間軸13の途中位置に設けられ
た第２ピニオン14と噛合する第２ギヤ15を有し、かつ回
転可能に支承された出力軸16と、これらを取り囲むケー
シング17とを備えている。ケーシング17には一端開口部
に仕切部材３が取付けられ、該仕切部材３とケーシング
17とによって画成された空間に、第１ギヤ12,第２ピニ
オン14,第２ギヤ15よりなる歯車群及び第１ピニオン11
を潤滑するための潤滑油18が封入されている。また、ケ
ーシング17の他端部には出力軸16が挿通されている。
ニオン11と噛合する第１ギヤ12を有し、かつ回転可能に
支承された中間軸13と、中間軸13の途中位置に設けられ
た第２ピニオン14と噛合する第２ギヤ15を有し、かつ回
転可能に支承された出力軸16と、これらを取り囲むケー
シング17とを備えている。ケーシング17には一端開口部
に仕切部材３が取付けられ、該仕切部材３とケーシング
17とによって画成された空間に、第１ギヤ12,第２ピニ
オン14,第２ギヤ15よりなる歯車群及び第１ピニオン11
を潤滑するための潤滑油18が封入されている。また、ケ
ーシング17の他端部には出力軸16が挿通されている。
前記仕切部材３は、回転軸４の先端部を挿通してお
り、モートル部ケーシング７の他端開口部と減速機部ケ
ーシング17の開口部とを塞いで、モートル部１と減速機
部２との間を区画している。
り、モートル部ケーシング７の他端開口部と減速機部ケ
ーシング17の開口部とを塞いで、モートル部１と減速機
部２との間を区画している。
従って、モートル部１の回転軸４が駆動されると、該
回転軸４の回転力が第１ピニオン11から第１ギヤ12,第
２ピニオン14,第２ギヤ15よりなる歯車群を介し出力軸1
6に伝達される。
回転軸４の回転力が第１ピニオン11から第１ギヤ12,第
２ピニオン14,第２ギヤ15よりなる歯車群を介し出力軸1
6に伝達される。
しかして、実施例では、回転軸４の先端部の外周にカ
ラー20が装着されている。カラー20は回転軸４の先端部
の外周において、一端が軸受10側に位置し、他端が第１
ピニオン11の基部側を覆うよう減速機部２側に向かって
軸方向に延びており、回転軸４と同様に回転する。
ラー20が装着されている。カラー20は回転軸４の先端部
の外周において、一端が軸受10側に位置し、他端が第１
ピニオン11の基部側を覆うよう減速機部２側に向かって
軸方向に延びており、回転軸４と同様に回転する。
そして、仕切部材３及びカラー20の間には漏油を防ぐ
オイルシール19が配設されている。オイルシール19は、
仕切部材３及びカラー20間において、軸受10に隣列した
位置にあってかつ減速機部２寄りの位置に配置されてい
る。この為、仕切部材３の回転軸挿通部にはオイルシー
ル19を収納できる形状の溝（符号せず）が設けられてい
る。
オイルシール19が配設されている。オイルシール19は、
仕切部材３及びカラー20間において、軸受10に隣列した
位置にあってかつ減速機部２寄りの位置に配置されてい
る。この為、仕切部材３の回転軸挿通部にはオイルシー
ル19を収納できる形状の溝（符号せず）が設けられてい
る。
また、仕切部材３及びカラー20の間にはオイルシール
19より減速機部２がわの位置に、潤滑油18の浸入を阻止
しかつオイルシール19用の冷却兼用潤滑油21を保留する
為の空間部22が形成されている。
19より減速機部２がわの位置に、潤滑油18の浸入を阻止
しかつオイルシール19用の冷却兼用潤滑油21を保留する
為の空間部22が形成されている。
この空間部22は、第２図に明示されるように、仕切部
材３の回転軸挿通部のオイルシール19より減速機部２が
わの位置に軸方向に適度の長さを持ちかつ半径方向に適
度の深さを持って形成された大溝23と、該大溝23のさら
に減速機部２寄りの端部に大溝23より小さな寸法で形成
され、かつカラー20の他端部との間で微小な間隙24′を
なす小溝24とによって画成されている。
材３の回転軸挿通部のオイルシール19より減速機部２が
わの位置に軸方向に適度の長さを持ちかつ半径方向に適
度の深さを持って形成された大溝23と、該大溝23のさら
に減速機部２寄りの端部に大溝23より小さな寸法で形成
され、かつカラー20の他端部との間で微小な間隙24′を
なす小溝24とによって画成されている。
さらに、空間部22と減速機部２の内部とを遮蔽する遮
蔽部材28が設けられている。この遮蔽部材28は、仕切部
材３に取付けられており、軸方向において空間部22内の
大溝23と間隙24′との間に配置されると共に、半径方向
において仕切部材３とカラー20との間に配置されて、リ
ング状に形成され、減速機部２の潤滑油18が大溝23内に
浸入するのを防いでいる。この為、遮蔽部材28はカラー
20の回転を許容しつつカラー20と密接し得るように弾性
体で成形されている。
蔽部材28が設けられている。この遮蔽部材28は、仕切部
材３に取付けられており、軸方向において空間部22内の
大溝23と間隙24′との間に配置されると共に、半径方向
において仕切部材３とカラー20との間に配置されて、リ
ング状に形成され、減速機部２の潤滑油18が大溝23内に
浸入するのを防いでいる。この為、遮蔽部材28はカラー
20の回転を許容しつつカラー20と密接し得るように弾性
体で成形されている。
冷却兼用潤滑油21は、空間部22の大溝23内に保留され
ると、オイルシール18のリップ片と回転軸４に装着され
たカラー20との間に油膜を形成して、オイルシール18と
カラー20との双方を冷却すると共に潤滑するようにして
いる。この冷却兼用潤滑油21は、減速機部２内の潤滑油
18中の摩耗粉が混じり合わないようにすると共に、キヤ
モートルの組付過程において空間部22の大溝23に注油し
たとき滴下しないようにする為、潤滑油18より粘性の高
いもの、例えばグリースからなっている。そして、仕切
部材３には、空間部22の大溝23にギヤモートルの外部か
ら注入するための注入路が設けられている。
ると、オイルシール18のリップ片と回転軸４に装着され
たカラー20との間に油膜を形成して、オイルシール18と
カラー20との双方を冷却すると共に潤滑するようにして
いる。この冷却兼用潤滑油21は、減速機部２内の潤滑油
18中の摩耗粉が混じり合わないようにすると共に、キヤ
モートルの組付過程において空間部22の大溝23に注油し
たとき滴下しないようにする為、潤滑油18より粘性の高
いもの、例えばグリースからなっている。そして、仕切
部材３には、空間部22の大溝23にギヤモートルの外部か
ら注入するための注入路が設けられている。
従って、仕切部材３と回転軸４との間にはモートル部
１がわから減速機部２がわに至るに従い、軸受10と、オ
イルシール19と、空間部22と、遮蔽部材28とが順次配設
されている。
１がわから減速機部２がわに至るに従い、軸受10と、オ
イルシール19と、空間部22と、遮蔽部材28とが順次配設
されている。
実施例は、上記の如く、仕切部材3,回転軸４に装着さ
れたカラー20間に空間部22が形成され、その空間部22の
大溝23と間隙24′との間に大溝23と減速機部２の内部と
を遮蔽する遮蔽部材28が設けられ、しかも空間部22の大
溝23に冷却兼用潤滑油21が保留され、その冷却兼用潤滑
油21がオイルシール19と回転軸４に装着されたカラー20
との間に油膜を形成して双方を冷却するので、オイルシ
ール19がカラー20の回転によって生じる熱により劣化す
るのを防ぐことができる。
れたカラー20間に空間部22が形成され、その空間部22の
大溝23と間隙24′との間に大溝23と減速機部２の内部と
を遮蔽する遮蔽部材28が設けられ、しかも空間部22の大
溝23に冷却兼用潤滑油21が保留され、その冷却兼用潤滑
油21がオイルシール19と回転軸４に装着されたカラー20
との間に油膜を形成して双方を冷却するので、オイルシ
ール19がカラー20の回転によって生じる熱により劣化す
るのを防ぐことができる。
しかも、減速機部２の潤滑油18が空間部22方向に飛散
しても、空間部22の間隙24′により、潤滑油18が空間部
22に浸入するおそれが少なくなり、また万一、潤滑油18
が間隙24′を経て空間部22の大溝23に浸入しようとして
も、その潤滑油18を遮蔽部材28によって確実に遮蔽する
ので、空間部22の大溝23に摩耗粉が浸入するおそれがな
く、従って、潤滑油18に混じりあっている摩耗粉による
悪影響を解消できる。
しても、空間部22の間隙24′により、潤滑油18が空間部
22に浸入するおそれが少なくなり、また万一、潤滑油18
が間隙24′を経て空間部22の大溝23に浸入しようとして
も、その潤滑油18を遮蔽部材28によって確実に遮蔽する
ので、空間部22の大溝23に摩耗粉が浸入するおそれがな
く、従って、潤滑油18に混じりあっている摩耗粉による
悪影響を解消できる。
従って、冷却兼用潤滑油21により、オイルシール19と
カラー20との潤滑機能を良好に保つことができる。
カラー20との潤滑機能を良好に保つことができる。
また冷却兼用潤滑油21が潤滑油18より粘性が高く、カ
ラー20外周の空間部22から滴下しないので、空間部22の
大溝23に相当する位置に前記潤滑油21を注油しておけ
ば、部品の組立作業を円滑に行え、それだけ組立作業性
を良好ならしめることができる。
ラー20外周の空間部22から滴下しないので、空間部22の
大溝23に相当する位置に前記潤滑油21を注油しておけ
ば、部品の組立作業を円滑に行え、それだけ組立作業性
を良好ならしめることができる。
さらに、仕切部材３に冷却兼用潤滑油21を空間部22の
大溝23に注入する注入路が設けられているので、その潤
滑油21の機能が消耗する前にそれを注入すれば、潤滑油
21の機能をいっそう維持させることができる。
大溝23に注入する注入路が設けられているので、その潤
滑油21の機能が消耗する前にそれを注入すれば、潤滑油
21の機能をいっそう維持させることができる。
［発明の効果］ 以上述べたように、本発明によれば、減速機部内の潤
滑油が空間部内に浸入するのを阻止すると共に、減速機
部内の潤滑油に混じりあった摩耗粉が、空間部内の冷却
兼用潤滑油に混じり合うのを防止するように構成したの
で、オイルシールが回転軸の回転によって生じる熱によ
り劣化したり、潤滑油中の摩耗粉によって損傷したりす
るのを防止して、オイルシールの機能を良好に維持で
き、従って、オイルシールを確実に長寿命化させること
ができる利点がある。
滑油が空間部内に浸入するのを阻止すると共に、減速機
部内の潤滑油に混じりあった摩耗粉が、空間部内の冷却
兼用潤滑油に混じり合うのを防止するように構成したの
で、オイルシールが回転軸の回転によって生じる熱によ
り劣化したり、潤滑油中の摩耗粉によって損傷したりす
るのを防止して、オイルシールの機能を良好に維持で
き、従って、オイルシールを確実に長寿命化させること
ができる利点がある。
第１図は本発明の実施例を示すギヤモートルの全体断面
図、第２図は第１図の要部を示す断面図である。 １……モートル部、２……減速機部、３……仕切部材、
４……回転軸、18……潤滑油、19……オイルシール、20
……カラー、21……オイルシール用の冷却兼用潤滑油、
22……空間部、23……大溝、24……小溝、24′……間
隙。
図、第２図は第１図の要部を示す断面図である。 １……モートル部、２……減速機部、３……仕切部材、
４……回転軸、18……潤滑油、19……オイルシール、20
……カラー、21……オイルシール用の冷却兼用潤滑油、
22……空間部、23……大溝、24……小溝、24′……間
隙。
フロントページの続き (72)発明者 児玉 幸一 千葉県習志野市東習志野７丁目１番１号 株式会社日立製作所習志野工場内 (72)発明者 大力 幹彦 千葉県習志野市東習志野７丁目１番１号 株式会社日立製作所習志野工場内 (72)発明者 宮永 靖亨 千葉県習志野市東習志野７丁目１番１号 株式会社日立製作所習志野工場内 (72)発明者 山本 良一 千葉県習志野市東習志野７丁目１番１号 株式会社日立製作所習志野工場内 (56)参考文献 実開 昭60−77848（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭60−148722（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭59−41366（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭58−9056（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭59−25943（ＪＰ，Ｕ)
Claims (4)
- 【請求項１】モートル部と減速機部とが仕切部材で区画
され、上記減速機部内には減速歯車群を潤滑するための
潤滑油が封入され、上記モートル部の回転軸は上記仕切
部材を貫通して上記減速機部に延び出し、上記回転軸に
形成されたピニオンが上記減速機部の歯車と噛み合わさ
れて、上記モートル部の回転力を上記減速機部を介して
出力するギヤモートルにおいて、上記モートル部側から
上記減速機部側に向かって、上記回転軸を支承する軸受
と、オイルシールと、該オイルシール用の冷却兼用潤滑
油を保留し得る空間部と、該空間部と上記減速機内部と
を遮蔽する遮蔽部材とを配設し、上記空間部内に保留さ
れたオイルシール用の冷却兼用潤滑油は上記減速機部内
の潤滑油よりも高い粘性を有する潤滑油が選択され、上
記遮蔽部材は上記回転軸の回転を許容しつつ該回転軸の
径方向に密接しうる弾性体により構成され、回転軸の径
方向に密接した弾性体と上記空間部内に保留された冷却
兼用潤滑油とによって上記減速機部内の潤滑油が上記空
間部内に浸入することを阻止し、該減速機部内の潤滑油
に混じった金属摩耗粉が上記空間部内に保留された冷却
兼用潤滑油に混じり合うのを防止することによって上記
オイルシールの機能を長期間維持するようにしたことを
特徴とするギヤモートル。 - 【請求項２】仕切部材には、冷却兼用潤滑油を空間部内
に注入する注入路が形成されていることを特徴とする特
許請求の範囲第１項に記載のギヤモートル。 - 【請求項３】モートル部と減速機部とが仕切部材で区画
され、上記減速機部内には減速歯車群を潤滑するための
潤滑油が封入され、上記モートル部の回転軸は上記仕切
部材を貫通して上記減速機部に延び出し、上記回転軸に
形成されたピニオンが上記減速機部の歯車と噛み合わさ
れて、上記モートル部の回転力を上記減速機部を介して
出力するギヤモートルにおいて、上記回転軸上に形成さ
れたピニオンのモートル部側を一部覆うように装着した
円筒状のカラーを設け、上記モートル部側から上記減速
機部側に向かって、上記回転軸を支承する軸受と、上記
カラーの外周部に挿嵌されたオイルシールと、上記カラ
ーの外周部に形成されたオイルシール用の冷却兼用潤滑
油を保留し得る空間部と、上記カラーの外周部に挿嵌さ
れ上記空間部と上記減速機部内部とを遮蔽する遮蔽部材
と、上記カラーの外周部において形成された微小な間隙
とを配設し、上記空間部内に保留されたオイルシール用
の冷却兼用潤滑油は上記減速機部内の潤滑油よりも高い
粘性を有する潤滑油が選択され、上記遮蔽部材は上記回
転軸の回転を許容しつつ該回転軸の径方向に密接しうる
弾性体により構成され、上記微小間隙と上記回転軸の径
方向に密接した弾性体と上記空間部内に保留された冷却
兼用潤滑油とによって上記減速機部内の潤滑油が上記空
間部内に浸入することを阻止し、減速機部内の潤滑油に
混じった金属摩耗粉が上記空間部内に保留された冷却兼
用潤滑油に混じり合うのを防止することによって上記オ
イルシールの機能を長期間維持するようにしたことを特
徴とするギヤモートル。 - 【請求項４】仕切部材には、冷却兼用潤滑油を空間部内
に注入する注入路が形成されていることを特徴とする特
許請求の範囲第３項に記載のギヤモートル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60284224A JPH0832143B2 (ja) | 1985-12-19 | 1985-12-19 | ギヤモートル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60284224A JPH0832143B2 (ja) | 1985-12-19 | 1985-12-19 | ギヤモートル |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6224890A Division JP2733448B2 (ja) | 1994-09-20 | 1994-09-20 | ギヤモートル及びギヤモートルにおけるオイルシールの機能維持方法 |
Publications (2)
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1985
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