JP2592204Y2 - パワーアンプ用温度補償回路 - Google Patents
パワーアンプ用温度補償回路Info
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- JP2592204Y2 JP2592204Y2 JP1992070335U JP7033592U JP2592204Y2 JP 2592204 Y2 JP2592204 Y2 JP 2592204Y2 JP 1992070335 U JP1992070335 U JP 1992070335U JP 7033592 U JP7033592 U JP 7033592U JP 2592204 Y2 JP2592204 Y2 JP 2592204Y2
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- JP
- Japan
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- power amplifier
- temperature compensation
- compensation circuit
- temperature
- noise
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- Amplifiers (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、パワーアンプ用温度
補償回路に関し、特に、MR装置の高周波電源用の温度
補償回路として有用である。
補償回路に関し、特に、MR装置の高周波電源用の温度
補償回路として有用である。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来のMR装置の高周波電源に
おけるパワーアンプの一例の回路図である。このパワー
アンプ501は、入力信号を増幅し、RFパルス発生の
ためのRF電力を、MR装置のRFコイルRCに供給す
るものである。FETは増幅素子、VRはバイアス用可
変抵抗、LPFはローパスフィルタ、Rは抵抗、Eはバ
イアス電源、Ciは直流カット用コンデンサ、HCはチ
ョークコイル、Coは出力用コンデンサ、51はパワー
アンプ用温度補償回路である。パワーアンプ用温度補償
回路51は、温度補償素子としてのPN接合ダイオード
31と,コンデンサCPとを並列に接続した構成であ
る。
おけるパワーアンプの一例の回路図である。このパワー
アンプ501は、入力信号を増幅し、RFパルス発生の
ためのRF電力を、MR装置のRFコイルRCに供給す
るものである。FETは増幅素子、VRはバイアス用可
変抵抗、LPFはローパスフィルタ、Rは抵抗、Eはバ
イアス電源、Ciは直流カット用コンデンサ、HCはチ
ョークコイル、Coは出力用コンデンサ、51はパワー
アンプ用温度補償回路である。パワーアンプ用温度補償
回路51は、温度補償素子としてのPN接合ダイオード
31と,コンデンサCPとを並列に接続した構成であ
る。
【0003】パワーアンプ用温度補償回路51の温度補
償動作は次のようになる。増幅素子FETの温度が上昇
すると、バイアス電流が規定値以上に増加しようとす
る。ところが、増幅素子FETの温度上昇に伴ってPN
接合ダイオード31の温度も上がるため、PN接合ダイ
オード31の順方向電圧が減少し、バイアス電圧VGが
下がる。バイアス電圧VGが下がると、バイアス電流が
減少する。結局のところ、バイアス電流の増加と減少が
相殺され、バイアス電流は規定値に維持される。
償動作は次のようになる。増幅素子FETの温度が上昇
すると、バイアス電流が規定値以上に増加しようとす
る。ところが、増幅素子FETの温度上昇に伴ってPN
接合ダイオード31の温度も上がるため、PN接合ダイ
オード31の順方向電圧が減少し、バイアス電圧VGが
下がる。バイアス電圧VGが下がると、バイアス電流が
減少する。結局のところ、バイアス電流の増加と減少が
相殺され、バイアス電流は規定値に維持される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記パワーアンプ用温
度補償回路51は、RFパルスのため、RFパルスと相
似波形のRFノイズを受ける。図4は、このRFノイズ
のバイアス電圧VGへの影響の説明図である。パワーア
ンプ用温度補償回路51が検波器として機能し、RFノ
イズの負側のエンベロープを取り出すが、このエンベロ
ープがローパスフィルタLPFおよび抵抗Rを通ってバ
イアス電圧VGに伝わってしまい、好ましくない影響を
与える問題点がある。そこで、この考案の目的は、RF
ノイズの影響を受けないように改良したパワーアンプ用
温度補償回路を提供することにある。
度補償回路51は、RFパルスのため、RFパルスと相
似波形のRFノイズを受ける。図4は、このRFノイズ
のバイアス電圧VGへの影響の説明図である。パワーア
ンプ用温度補償回路51が検波器として機能し、RFノ
イズの負側のエンベロープを取り出すが、このエンベロ
ープがローパスフィルタLPFおよび抵抗Rを通ってバ
イアス電圧VGに伝わってしまい、好ましくない影響を
与える問題点がある。そこで、この考案の目的は、RF
ノイズの影響を受けないように改良したパワーアンプ用
温度補償回路を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この考案のパワーアンプ
用温度補償回路は、パワーアンプの増幅素子の温度を温
度補償素子で検出し,その温度に応じて前記増幅素子の
バイアス電圧/電流を制御することにより温度補償を行
なうパワーアンプ用温度補償回路において、温度補償素
子としてPINダイオードを用いると共に,そのPIN
ダイオードからローパスフィルタを介して制御信号を取
り込むことを構成上の特徴とするものである。
用温度補償回路は、パワーアンプの増幅素子の温度を温
度補償素子で検出し,その温度に応じて前記増幅素子の
バイアス電圧/電流を制御することにより温度補償を行
なうパワーアンプ用温度補償回路において、温度補償素
子としてPINダイオードを用いると共に,そのPIN
ダイオードからローパスフィルタを介して制御信号を取
り込むことを構成上の特徴とするものである。
【0006】
【作用】この考案のパワーアンプ用温度補償回路では、
温度補償素子としてPINダイオードを用いるが、PI
Nダイオードは順方向電流に応じて導電率変調を行なう
素子なので、RFノイズに対して抵抗とみなしてよい。
温度補償素子が抵抗とみなせれば、パワーアンプ用温度
補償回路は減衰器として機能し、RFノイズを減衰させ
るが、高周波のままローパスフィルタLPFに伝える。
すると、ローパスフィルタLPFは高周波を通さないか
ら、バイアス電圧VGに影響を与えないようになる。
温度補償素子としてPINダイオードを用いるが、PI
Nダイオードは順方向電流に応じて導電率変調を行なう
素子なので、RFノイズに対して抵抗とみなしてよい。
温度補償素子が抵抗とみなせれば、パワーアンプ用温度
補償回路は減衰器として機能し、RFノイズを減衰させ
るが、高周波のままローパスフィルタLPFに伝える。
すると、ローパスフィルタLPFは高周波を通さないか
ら、バイアス電圧VGに影響を与えないようになる。
【0007】
【実施例】以下、図に示す実施例によりこの考案をさら
に詳しく説明する。なお、これによりこの考案が限定さ
れるものではない。図1は、MR装置の高周波電源にお
けるパワーアンプの回路図である。このパワーアンプ1
01は、入力信号を増幅し、RFパルス発生のためのR
F電力を、MR装置のRFコイルRCに供給するもので
ある。FETは増幅素子、VRはバイアス用可変抵抗、
LPFはローパスフィルタ、Rは抵抗、Eはバイアス電
源、Ciは直流カット用コンデンサ、HCはチョークコ
イル、Coは出力用コンデンサである。11は、この考
案の一実施例のパワーアンプ用温度補償回路である。
に詳しく説明する。なお、これによりこの考案が限定さ
れるものではない。図1は、MR装置の高周波電源にお
けるパワーアンプの回路図である。このパワーアンプ1
01は、入力信号を増幅し、RFパルス発生のためのR
F電力を、MR装置のRFコイルRCに供給するもので
ある。FETは増幅素子、VRはバイアス用可変抵抗、
LPFはローパスフィルタ、Rは抵抗、Eはバイアス電
源、Ciは直流カット用コンデンサ、HCはチョークコ
イル、Coは出力用コンデンサである。11は、この考
案の一実施例のパワーアンプ用温度補償回路である。
【0008】パワーアンプ用温度補償回路11は、温度
補償素子としてのPINダイオード1と,コンデンサC
Pとを並列に接続した構成である。
補償素子としてのPINダイオード1と,コンデンサC
Pとを並列に接続した構成である。
【0009】パワーアンプ用温度補償回路11の温度補
償動作は次のようになる。増幅素子FETの温度が上昇
すると、バイアス電流が規定値以上に増加しようとす
る。ところが、増幅素子FETの温度上昇に伴ってPI
Nダイオード1の温度も上がるため、PINダイオード
1の順方向電圧が減少し、バイアス電圧VGが下がる。
バイアス電圧VGが下がると、バイアス電流が減少す
る。結局のところ、バイアス電流の増加と減少が相殺さ
れ、バイアス電流は規定値に維持される。
償動作は次のようになる。増幅素子FETの温度が上昇
すると、バイアス電流が規定値以上に増加しようとす
る。ところが、増幅素子FETの温度上昇に伴ってPI
Nダイオード1の温度も上がるため、PINダイオード
1の順方向電圧が減少し、バイアス電圧VGが下がる。
バイアス電圧VGが下がると、バイアス電流が減少す
る。結局のところ、バイアス電流の増加と減少が相殺さ
れ、バイアス電流は規定値に維持される。
【0010】図2は、RFノイズのバイアス電圧VGへ
の影響の説明図である。パワーアンプ用温度補償回路1
1が減衰器として機能し、RFノイズを減衰させるが、
高周波のままローパスフィルタLPFに伝える。ローパ
スフィルタLPFは高周波を通さないから、バイアス電
圧VGに影響を与えない。従って、パワーアンプ101
は、RFノイズの影響を受けない。
の影響の説明図である。パワーアンプ用温度補償回路1
1が減衰器として機能し、RFノイズを減衰させるが、
高周波のままローパスフィルタLPFに伝える。ローパ
スフィルタLPFは高周波を通さないから、バイアス電
圧VGに影響を与えない。従って、パワーアンプ101
は、RFノイズの影響を受けない。
【0011】
【考案の効果】この考案のパワーアンプ用温度補償回路
によれば、パワーアンプがRFノイズの影響を受けるこ
とを防止できるようになる。
によれば、パワーアンプがRFノイズの影響を受けるこ
とを防止できるようになる。
【図1】この考案の一実施例のパワーアンプ用温度補償
回路を含むMR装置の高周波電源用パワーアンプの回路
図である。
回路を含むMR装置の高周波電源用パワーアンプの回路
図である。
【図2】図1のパワーアンプ用温度補償回路のRFノイ
ズに対する等価的な回路図である。
ズに対する等価的な回路図である。
【図3】従来のパワーアンプ用温度補償回路を含むMR
装置の高周波電源用パワーアンプの回路図である。
装置の高周波電源用パワーアンプの回路図である。
【図4】図3のパワーアンプ用温度補償回路のRFノイ
ズに対する等価的な回路図である。
ズに対する等価的な回路図である。
1 PINダイオード 11 パワーアンプ用温度補償回路 101 パワーアンプ CP コンデンサ VG バイアス電圧 LPF ローパスフィルタ
Claims (1)
- 【請求項1】 パワーアンプの増幅素子の温度を温度補
償素子で検出し,その温度に応じて前記増幅素子のバイ
アス電圧/電流を制御することにより温度補償を行なう
パワーアンプ用温度補償回路において、温度補償素子と
してPINダイオードを用いると共に,そのPINダイ
オードからローパスフィルタを介して制御信号を取り込
むことを特徴とするパワーアンプ用温度補償回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992070335U JP2592204Y2 (ja) | 1992-10-09 | 1992-10-09 | パワーアンプ用温度補償回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992070335U JP2592204Y2 (ja) | 1992-10-09 | 1992-10-09 | パワーアンプ用温度補償回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0634321U JPH0634321U (ja) | 1994-05-06 |
JP2592204Y2 true JP2592204Y2 (ja) | 1999-03-17 |
Family
ID=13428453
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992070335U Expired - Lifetime JP2592204Y2 (ja) | 1992-10-09 | 1992-10-09 | パワーアンプ用温度補償回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2592204Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3942479B2 (ja) * | 2002-04-26 | 2007-07-11 | 株式会社ルネサステクノロジ | 高周波電力増幅モジュール |
JP4744786B2 (ja) * | 2003-04-23 | 2011-08-10 | ルネサスエレクトロニクス株式会社 | 高周波電力増幅モジュール |
GB2533767B (en) * | 2014-12-16 | 2019-06-19 | Leonardo Mw Ltd | Integrated circuits and methods of manufacturing. |
-
1992
- 1992-10-09 JP JP1992070335U patent/JP2592204Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0634321U (ja) | 1994-05-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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