JP2591587Y2 - ボビン - Google Patents

ボビン

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JP2591587Y2
JP2591587Y2 JP1992055465U JP5546592U JP2591587Y2 JP 2591587 Y2 JP2591587 Y2 JP 2591587Y2 JP 1992055465 U JP1992055465 U JP 1992055465U JP 5546592 U JP5546592 U JP 5546592U JP 2591587 Y2 JP2591587 Y2 JP 2591587Y2
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JP
Japan
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bobbin
winding
thread
slit portion
small hole
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Application number
JP1992055465U
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JPH0611683U (ja
Inventor
欣三郎 柳
誠一 高橋
Original Assignee
シンガー日鋼株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、縫製ミシンの下糸巻き
取り用のボビンに関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来のこの種のボビンとし
て、例えば図7に示すように円筒状をなす下糸巻き筒体
11と、下糸巻き筒体11の中心軸線方向の両端にそれ
ぞれ外向きフランジ状に形成される巻き枠円板14,1
4とを有するものが知られている。そして、各巻き枠円
板14,14に小孔16,16をそれぞれ付属してい
る。この小孔16,16は、ボビンに巻き取られる下糸
の端部を係止する機能を有し、下糸の端部を一方の巻き
枠円板14の内側から小孔16に挿入して使用される。
【0003】しかしながら、このような従来のボビンに
あつては、比較的大きな巻き枠円板14,14に比較的
小さな小孔16,16を独立に形成したものであるた
め、下糸の巻き取り作業の開始時にこの小孔16が容易
に見つからず、巻き取り作業性を阻害していた。特に、
合成樹脂製の半透明又は透明のボビンにおいて、このよ
うな不具合が顕著であり、また、小さな小孔16に、巻
き枠円板14の内側から下糸を差し込む作業も困難であ
り、殊に初心者にあつては、巻き枠円板14の内側から
この小孔16に下糸を挿通させるべきところを、安易に
外側から挿入するという誤作業がなされ、そのまま縫製
作業を開始して、ミシンの回転軸に縫糸を絡み付かせて
しまうという不具合すら生じていた。
【課題を解決するための手段】
【0004】本願考案は、このような従来の技術的課題
に鑑みてなされたものであり、その構成は、円筒状をな
す下糸巻き筒体と、該下糸巻き筒体の中心軸線方向の両
端にそれぞれ外向きフランジ状に形成される巻き枠円板
とを有する縫製ミシンの下糸巻き取り用のボビンにおい
て、少なくとも一方の巻き枠円板に、外周縁の任意箇所
から前記下糸巻き筒体の外周付近にまで延在させて形成
され、下糸の太さとほぼ一致する幅を有するスリット部
と、該スリット部の最内径側先端部に接続する小孔とを
設けると共に、スリット部が、下糸巻き筒体のほぼ接線
方向に向けて直線状に延在していることを特徴とするボ
ビンである。そして、一対の巻き枠円板を、半透明材又
は透明材にて形成することができる。
【0005】このようなボビンによれば、先端部を一方
の巻き枠円板の外側とする下糸が、スリット部の外端か
ら挿入されて下糸の太さにほぼ一致する幅を有するスリ
ット部に沿つて、若干の摩擦抵抗を受けながら下糸巻き
筒体側に移動し、スリット部の最内径側先端部に形成し
た小孔に至り、小孔に確実に係止する。その後、下糸巻
き筒体の外周面に下糸を数回巻き付けることにより、下
糸のボビンへの装着作業が終了する。
【0006】スリット部を下糸巻き筒体の外周付近にま
で延在させて形成し、このスリット部の最内径側先端部
に小孔を形成したので、作業者によるスリット部に沿う
一方向の引つ張り動作のみによつて下糸が小孔にまで達
すると共に、下糸が下糸巻き筒体の外周面に良好に密着
した状態で巻き取られる。加えて、スリット部を指標と
して、スリット部を有する巻き枠円板が常に手前側とな
るように、ボビンケースにボビンをセットすることによ
り、ボビンに一定の装着状態が得られる。これにより、
縫製中のボビンに常に正しい方向の回転を与えながら、
下糸を供給することができる。そして、スリット部を、
下糸巻き筒体のほぼ接線方向に向けて直線状に形成した
ことにより、下糸をスリット部に挿入する際に、一方の
巻き枠円板の内側に位置する下糸の部分の、他方の巻き
枠円板による支障が良好に避けられるので、引つ張り力
を付与した下糸が、更に容易にスリット部から小孔にま
で導入される。
【0007】巻き枠円板を半透明材又は透明材にて形成
してある場合、小孔自体を探知することは困難である
が、小孔に接続して巻き枠円板の外周縁にまで形成され
るスリット部は探し易いと共に、その後スリット部の外
端を捜し出すことも容易である。その結果、半透明材又
は透明材にて形成されたボビンへの下糸の装着作業性が
向上する。
【0008】
【実施例】
【0009】以下、本考案の実施例について説明する。
図1〜図6は、本考案の1実施例を示す。図中において
符号1は縫製ミシンの下糸巻き取り用のボビンを示し、
円筒状をなす下糸巻き筒体2と、下糸巻き筒体2の中心
軸線方向の両端にそれぞれ外向きフランジ状に形成され
る巻き枠円板4a,4bとを有する。
【0010】そして、一方の巻き枠円板4aに、外周縁
の任意箇所から前記下糸巻き筒体2のほぼ接線方向に向
けて直線状に形成され、下糸の太さにほぼ一致する幅を
有するスリット部5を形成する。このスリット部5は、
下糸巻き筒体2の外周付近にまで延在し、スリット部5
の最内径側先端部に小孔6aを接続させる。小孔6a
は、下糸を受け入れて係止する部分であり、スリット部
5の幅よりも若干大きな直径を有し、欠円形をなしてい
る。このスリット部5及び小孔6aからなる下糸導入路
兼係止部は、少なくとも一方の巻き枠円板4aに形成す
ればよい。本実施例にあつては、他方の巻き枠円板4b
には、従来例と同様の円形の小孔6bのみを形成してあ
る。
【0011】このような構成のボビン1によれば、ボビ
ン1への下糸の巻取り作業が次のようにして行われる。
先ず、下糸の先端部を作業者の指によつて一方の巻き枠
円板4aの外側面に押し付けて保持し、下糸の中間部を
スリット部5の外端から挿入し、下糸に小孔6a方向へ
の引つ張り力を付与すれば、下糸がスリット部5に沿つ
て導入され、若干の摩擦抵抗を受けながら下糸巻き筒体
2側に移動する。スリット部5を、下糸巻き筒体2のほ
ぼ接線方向に向けて直線状に形成したので、下糸への引
つ張り力の付与に際し、他方の巻き枠円板4bによる下
糸への支障が良好に避けられるので、スリット部5に沿
つて、引つ張り力を付与した下糸が容易に導入される。
【0012】下糸は、スリット部5の下糸巻き筒体2側
の端部に形成した小孔6aに至り、スリット部5の幅よ
りも若干大きな直径を有する円形の小孔6aに確実に係
止し、スリット部5からの抜け出しが防止される。その
後、下糸巻き筒体2の外周面に下糸を数回巻き付けて下
糸を固定することにより、下糸のボビン1への装着作業
が終了する。スリット部5を下糸巻き筒体2の外周付近
にまで延在させて形成し、このスリット部5の最内径側
先端部に小孔6aを形成したので、作業者による一方向
の引つ張り動作のみによつて下糸が小孔6aにまで達す
ると共に、下糸が下糸巻き筒体2の外周面に良好に密着
した状態で巻き取られる。勿論、他方の巻き枠円板4b
に形成した小孔6bに、従来例と同様の手順にて下糸を
挿入装着することもできる。ボビン1には、その後充分
に下糸を巻き取らせる。
【0013】下糸を充分に巻き取つたボビン1は、縫製
ミシンの垂直がま又は水平がまに取り付けて使用され
る。垂直がまの場合には、図4に示すようにボビン1を
ボビンケース8に挿入して使用され、水平がまの場合に
は、図5に示すようにボビン1をボビンケース9に落と
し込んで使用される。その際、スリット部5を指標とし
て、スリット部5を有する巻き枠円板4aが常に手前側
となるように、ボビンケース8又は9にボビン1をセッ
トすることにより、ボビン1に一定の装着状態が得られ
る。これにより、縫製中のボビン1に常に正しい方向の
回転を与えながら、下糸を供給することができる。
【0014】このようなボビン1への下糸の装着作業性
の向上は、巻き枠円板4a,4bが半透明材又は透明材
にて形成されている場合に著しい。例えば、下糸巻き筒
体2及び巻き枠円板4a,4bが、半透明又は透明の合
成樹脂にて形成されている場合には、小孔6a,6b自
体を探知することは困難であるが、小孔6aに接続して
巻き枠円板4aの外周縁にまで形成されているスリット
部5は探し易いと共に、その後スリット部5の外端を捜
し出すことも容易である。
【0015】加えて、巻き枠円板4a,4bが半透明材
又は透明材にて形成されている場合には、ボビン1への
糸巻き量を、巻き枠円板4a,4bの外側から目視にて
確認することができる。
【0016】図6には、他の構造例を示し、スリット部
5の外端部に、外側に向けて次第に拡幅するテーパ部7
を形成してある。このテーパ部7を備える場合には、下
糸をテーパ部7によつて案内させつつスリット部5に導
き、小孔6aにまで挿入することができるので、下糸の
装着作業性が更に向上する。
【0017】
【考案の効果】以上の説明によつて理解されるように、
本考案によれば、ボビンへの下糸の装着作業性が著しく
向上すると共に、装着作業性が向上する結果として、安
易になされる誤作業も未然に防止されるので、ミシンの
回転軸に縫糸を絡み付かせてしまうという不具合も解消
する。更に、縫製終了後に下糸の端部をスリット部に挿
入係止させることにより、ボビンに巻き付いた下糸の弛
み止めを図つた状態で、ボビンを他所に収納することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の1実施例に係るボビンを示す正面
図。
【図2】 図1のII−II線断面図。
【図3】 同じくボビンを示す側面図。
【図4】 同じく垂直がまへの取付けを示す斜視図。
【図5】 同じく水平がまへの取付けを示す斜視図。
【図6】 同じく他の構造例を示す正面図。
【図7】 従来のボビンを示す斜視図。
【符号の説明】
1:ボビン、2:下糸巻き筒体、4a,4b:巻き枠円
板、5:スリット部、6a,6b:小孔、7:テーパ
部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D05B 57/28 B65H 75/14 B65H 75/28

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状をなす下糸巻き筒体と、該下糸巻
    き筒体の中心軸線方向の両端にそれぞれ外向きフランジ
    状に形成される巻き枠円板とを有する縫製ミシンの下糸
    巻き取り用のボビンにおいて、少なくとも一方の巻き枠
    円板に、外周縁の任意箇所から前記下糸巻き筒体の外周
    付近にまで延在させて形成され、下糸の太さとほぼ一致
    する幅を有するスリット部と、該スリット部の最内径側
    先端部に接続する小孔とを設けると共に、スリット部
    が、下糸巻き筒体のほぼ接線方向に向けて直線状に延在
    していることを特徴とするボビン。
  2. 【請求項2】 一対の巻き枠円板が、半透明材又は透明
    材にて形成されることを特徴とする請求項1のボビン。
JP1992055465U 1992-07-16 1992-07-16 ボビン Expired - Lifetime JP2591587Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS4824659U (ja) * 1971-07-29 1973-03-23
JP2675389B2 (ja) * 1989-03-14 1997-11-12 三洋電機株式会社 剥ぎ取りリールのカバーテープ固定装置

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