JP2591456B2 - ふっ素含有排水の処理方法及び処理システム - Google Patents

ふっ素含有排水の処理方法及び処理システム

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JP2591456B2
JP2591456B2 JP5315229A JP31522993A JP2591456B2 JP 2591456 B2 JP2591456 B2 JP 2591456B2 JP 5315229 A JP5315229 A JP 5315229A JP 31522993 A JP31522993 A JP 31522993A JP 2591456 B2 JP2591456 B2 JP 2591456B2
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利広 岡部
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  • Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
  • Removal Of Specific Substances (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ふっ素含有排水の処理
方法及び処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のふっ素含有排水の凝集沈澱処理シ
ステムは図3に示すように、排水中ふっ素濃度を50〜
500mg/l程度から1〜2mg/l程度まで処理す
る場合、第1沈澱槽2の前の水槽1中の排水に、pH7
付近に調整しつつ、ふっ素濃度2に対しカルシウム濃度
2の割合で過剰の(2倍当量の)カルシウム塩を加え、
第1沈澱槽2でふっ化カルシウムを沈澱させて排水中の
ふっ化物を除去する。
【0003】更に、第1沈澱槽2の上澄水に第2沈澱槽
4の前の水槽3で、pH7付近に調整しつつ、ふっ素濃
度5〜20mg/lに対しアルミニウム塩を約2200
〜4500mg/l注入し、第1沈澱槽2で沈澱し切ら
なかったふっ素分を水酸化アルミニウムと共に共沈除去
する。第2沈澱槽4の上澄水は、pH7付近に調整等の
必要な処理をしたうえで放流する。第1沈澱槽2と第2
沈澱槽4の沈澱物7は脱水して、産業廃棄物として埋立
て等の処理をする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この従来のふっ素含有
排水の凝集沈澱処理システムでは、ふっ素濃度が5〜2
0mg/lまで希薄になっている排水から、さらにふっ
素を除去するために2段目の沈澱槽でアルミニウム塩を
注入せねばならないが、希薄なものを共沈させるために
は、2200〜4500mg/lの非常に多量のアルミ
ニウム塩が必要とされる。そして、アルミニウム塩は、
そのまま多量の水酸化アルミニウムの沈澱物(産業廃棄
物)となってしまう。産業廃棄物の処理場が不足してい
る昨今、産業廃棄物の削減は、重要な課題になってい
る。
【0005】本発明の目的は、アルミニウムの反応効率
を上げ、処理結果物として発生する沈澱物の量を減じる
ようにしたふっ素含有排水の処理方法及び処理システム
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係るふっ素含有排水の処理方法及び処理シ
ステムは、カルシウム塩・アルミニウム塩注入工程と、
前段ふっ化物除去工程と、アルミニウム塩注入工程と、
後段ふっ化物除去工程とを有するふっ素含有排水の処理
方法であって、カルシウム塩・アルミニウム塩注入工程
は、カルシウム塩に加えてアルミニウム塩を排水原水に
注入する処理であり、前段ふっ化物除去工程は、前記工
程を経た排水原水中からふっ化カルシウムとふっ素イオ
ンと共に共沈する水酸化アルミニウムを沈澱させてふっ
化物を除去し、その上澄水を後工程に給液する処理であ
り、アルミニウム塩注入工程は、給液された上澄水にア
ルミニウム塩を注入する処理であり、後段ふっ化物除
去工程は、アルミニウム塩が注入された上澄水中に残留
するふっ素分を水酸化アルミニウムとの共沈により除去
する処理である。
【0007】また原水処理槽と、前段沈澱槽と、上澄水
処理槽と、後段沈澱槽と、カルシウム塩注入設備と、ア
ルミニウム塩注入設備とを有するふっ素含有排水の処理
システムであって、原水処理槽は、カルシウム塩に加え
アルミニウム塩を排水原水に添加する処理を行うもの
であり、前段沈澱槽は、原水処理槽からの排水原水を受
け入れて該排水原水中からふっ化カルシウムとふっ素イ
オンと共に共沈する水酸化アルミニウムを沈澱させる処
理を行うものであり、上澄水処理槽は、前段沈澱槽より
の上澄水にアルミニウム塩を添加する処理を行うもの
であり、後段沈澱槽は、アルミニウム塩が添加された上
澄水中に残留するふっ素分を水酸化アルミニウムとの共
沈により沈澱させる処理を行うものであり、カルシウム
塩注入設備は、原水処理槽にカルシウム塩を供給するも
のであり、アルミニウム注入設備は、原水処理槽と上澄
水処理槽とにアルミニウム塩を供給するものである。
【0008】
【作用】原水処理槽内の排水原水にカルシウム塩に加え
てアルミニウム塩を添加することにより、共沈効果を高
めてアルミニウム塩の使用量を減少させるとともに、排
水原水から分離された上澄水に添加するアルミニウム塩
の添加量を減少させてアルミニウム塩によって生じる沈
澱物の量を大幅に減少させる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図によって説明す
る。
【0010】(実施例1)図1は、本発明の実施例1を
示すフロー図である。図において、本発明に係るふっ素
含有排水処理システムは、原水処理槽11と、前段沈澱
槽12と、上澄水処理槽13と、後段沈澱槽14と、カ
ルシウム塩注入設備15と、アルミニウム塩注入設備1
6とを有している。
【0011】原水処理槽11は、排水原水にカルシウム
塩とアルミニウム塩とを添加する処理を行うものであ
り、前段沈澱槽12は、原水処理槽11からの排水原水
を受け入れて該排水原水中からふっ化カルシウムとふっ
素イオンと共に共沈する水酸化アルミニウムを沈澱させ
る処理を行うものである。
【0012】上澄水処理槽13は、前段沈澱槽12より
の上澄水にアルミニウム塩を添加する処理を行うもので
あり、後段沈澱槽14は、アルミニウム塩が添加された
上澄水中に残留するふっ素分を水酸化アルミニウムとの
共沈により沈澱させる処理を行うものである。
【0013】カルシウム塩注入設備15は、原水処理槽
11にカルシウム塩を供給するものであり、アルミニウ
ム注入設備16は、原水処理槽11と上澄水処理槽13
とにアルミニウム塩を供給するものである。
【0014】以上の構成により、本発明は、カルシウム
塩・アルミニウム塩注入工程と、前段ふっ化物除去工程
と、アルミニウム塩注入工程と、後段ふっ化物除去工程
とを順に行い、ふっ素含有排水からふっ素分を除去する
ものである。
【0015】カルシウム塩・アルミニウム塩注入工程で
は、原水処理槽11内の排水原水に、酸又はアルカリで
pH7付近に調整しながら、カルシウム塩とアルミニウ
ム塩とを注入し、この注入処理された排水原水を前段沈
澱槽12内に給液する。尚、原水処理槽11内の排水原
水中におけるふっ素濃度は、後段の上澄水処理槽13内
の上澄水中におけるふつ素濃度より濃厚であるため、ア
ルミニウム塩は効率的に働く。
【0016】前段ふっ化物除去工程では、前段沈澱槽1
2内において、前記注入処理された排水原水中からふっ
化カルシウムとふっ素イオンと共に共沈する水酸化アル
ミニウムを沈澱させてふっ化物の沈澱物7を除去する。
また前段沈澱槽12内の上澄水を上澄水処理槽13内に
給液する。
【0017】アルミニウム塩注入工程では、上澄水処理
槽13内に給液された上澄水にアルミニウム塩を注入
し、この注入処理済の上澄水を後段沈澱槽14内に給液
する。
【0018】後段ふっ化物除去工程では、後段沈澱槽1
4内において、アルミニウム塩が注入された上澄水中に
残留するふっ素分を水酸化アルミニウムとの共沈により
除去する。
【0019】尚、原水処理槽11で過剰に注入された分
のアルミニウム塩はそのまま上澄水処理槽13内でも働
くだけでなく、原水処理槽11でアルミニウム塩が効率
的に働いた分、アルミニウム塩の注入は少なくて済む。
後段沈澱槽14の上澄水はpH調整等の必要な処理をし
たうえで放流する。前段沈澱槽12と後段沈澱槽14の
沈澱物7は脱水して、産業廃棄物として埋立て等の処理
をする。
【0020】例えば、排水中ふっ素濃度150mg/l
を本発明でふっ素濃度5mg/l以下に処理したとこ
ろ、従来方法で処理した場合よりも、アルミニウム塩の
使用料は約24.5%(4,500mg/l排水→3,
400mg/l排水),沈澱物の量は約25%(115
Kg/m3排水→86Kg/m3排水)減少した。
【0021】(実施例2)図2は本発明の実施例2を示
すフロー図である。本実施例では、2カ所の注入点それ
ぞれにアルミニウム塩の注入設備16,18を持ち独立
して注入制御できるようになっている。また、排水原水
のふっ素濃度を測定するためのふっ素イオンメータ19
を備え、ふっ素濃度に応じたアルミニウム塩の量を注入
できるようになっている。そのほかの構成及び機能は実
施例1と同様である。ふつ素濃度の変動の激しい排水の
処理に適用すれば、アルミニウム塩の節約と沈澱物の減
容化になる
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、1段目の
処理槽にもアルミニウム塩を注入してアルミニウム塩を
よりふっ素濃度が濃厚な排水に接触させることにより、
共沈効果を高めてアルミニウム塩の使用量を減少せしめ
ると同時に、2段目の処理槽で過剰に注入されるアルミ
ニウム塩の量を大幅に減少せしめることができ、2段目
で発生する過剰のアルミニウム塩によって生じる沈澱物
の量を大幅に減少せしめることができるという効果を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を示すフロー図である。
【図2】本発明の実施例2を示すフロー図である。
【図3】従来のふっ素含有排水の凝集沈澱処理システム
を示すフロー図である。
【符号の説明】
11 原水処理槽 12 前段沈澱槽 13 上澄水処理槽 14 後段沈澱槽 15 カルシウム塩注入設備 16 アルミニウム塩注入設備 18 アルミニウム塩注入設備 19 ふっ素イオンメータ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カルシウム塩・アルミニウム塩注入工程
    と、前段ふっ化物除去工程と、アルミニウム塩注入工程
    と、後段ふっ化物除去工程とを有するふっ素含有排水の
    処理方法であって、 カルシウム塩・アルミニウム塩注入工程は、カルシウム
    に加えてアルミニウム塩を排水原水に注入する処理で
    あり、 前段ふっ化物除去工程は、前記工程を経た排水原水中か
    らふっ化カルシウムとふっ素イオンと共に共沈する水酸
    化アルミニウムを沈澱させてふっ化物を除去し、その上
    澄水を後工程に給液する処理であり、 アルミニウム塩注入工程は、給液された上澄水にアルミ
    ニウム塩を注入する処理であり、 後段ふっ化物除去工程は、アルミニウム塩が注入された
    上澄水中に残留するふっ素分を水酸化アルミニウムとの
    共沈により除去する処理であることを特徴とするふっ素
    含有排水の処理方法。
  2. 【請求項2】 原水処理槽と、前段沈澱槽と、上澄水処
    理槽と、後段沈澱槽と、カルシウム塩注入設備と、アル
    ミニウム塩注入設備とを有するふっ素含有排水の処理シ
    ステムであって、 原水処理槽は、カルシウム塩に加えてアルミニウム塩
    排水原水に添加する処理を行うものであり、 前段沈澱槽は、原水処理槽からの排水原水を受け入れて
    該排水原水中からふっ化カルシウムとふっ素イオンと共
    に共沈する水酸化アルミニウムを沈澱させる処理を行う
    ものであり、 上澄水処理槽は、前段沈澱槽よりの上澄水にアルミニウ
    ム塩を添加する処理を行うものであり、 後段沈澱槽は、アルミニウム塩が添加された上澄水中に
    残留するふっ素分を水酸化アルミニウムとの共沈により
    沈澱させる処理を行うものであり、 カルシウム塩注入設備は、原水処理槽にカルシウム塩を
    供給するものであり、 アルミニウム注入設備は、原水処理槽と上澄水処理槽と
    にアルミニウム塩を供給するものであることを特徴とす
    るふっ素含有排水の処理システム。
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JPS5834193B2 (ja) * 1975-08-27 1983-07-25 昭和工事 (株) ホウフツ素化合物含有廃水の処理方法
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