JP2591354Y2 - 高所作業車の作業台取付構造 - Google Patents

高所作業車の作業台取付構造

Info

Publication number
JP2591354Y2
JP2591354Y2 JP1993060787U JP6078793U JP2591354Y2 JP 2591354 Y2 JP2591354 Y2 JP 2591354Y2 JP 1993060787 U JP1993060787 U JP 1993060787U JP 6078793 U JP6078793 U JP 6078793U JP 2591354 Y2 JP2591354 Y2 JP 2591354Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
upper plate
lower plate
floor
plate
slewing bearing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1993060787U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0730287U (ja
Inventor
毅 多田
保 長嶋
正彦 竹内
章弘 三好
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tadano Ltd
Original Assignee
Tadano Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tadano Ltd filed Critical Tadano Ltd
Priority to JP1993060787U priority Critical patent/JP2591354Y2/ja
Publication of JPH0730287U publication Critical patent/JPH0730287U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2591354Y2 publication Critical patent/JP2591354Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願考案は、作業員搭乗用の作業
台をブーム先端部において水平旋回自在に取付けた高所
作業車の作業台取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、作業員搭乗用の作業台を大型化
(床部の大きさが例えば4m×2m程度)して、一度に
多くの作業員を搭乗させたりあるいは一度に多くの資材
を載せることができるようにした大型作業台つきの高所
作業車が開発されている。従来のこの種の大型作業台つ
きの高所作業車では、作業台はブーム先端部に取付けら
れたサポートに対して固定されているが、このような大
型作業台でもブーム先端部において水平旋回し得るよう
にすることが望まれている。
【0003】このように、大型作業台を水平旋回自在に
設置する場合には、支持強度やバランス面を考慮して、
例えば図1に示すように作業台20の支持部分(旋回部
分)を床部21におけるバランス中心付近に設けること
が好ましい。
【0004】他方、このように作業台20を大型化しよ
うとすると、当然に作業台全体の重量が大きくなり、作
業台の軽量化を図るためには床部21を薄板構造にする
ことが望まれる。
【0005】ところで、図7には、大型の作業台を水平
旋回自在に取付ける場合の、従来から一般に考えられる
作業台取付構造を示している。この図7に示す作業台取
付構造においては、作業台20の旋回中心部Pに位置す
る旋回中心床部22に、補強のために上下に間隔をもっ
て上板30と下板40とが設けられる。又、上板30と
下板40の各旋回中心部Pには、それぞれ配線挿通用や
ジョイント部19設置用となる開口31,41が形成さ
れる。他方、図1に示すようにブーム先端部3aには、
レベルシリンダ6によって起伏動せしめられるサポート
5が取付けられており、該サポート5の上面に旋回ベア
リング14の内輪15がボルト17,17で固定され
る。そして、上記下板40の開口41の内周縁部42を
旋回ベアリング14の外輪16上に周方向の複数箇所か
らボルト27,27・・で締付けることによって、作業
台20を旋回ベアリング14上に取付ける。この各ボル
ト27,27・・は、上板30の開口31から工具Kを
差し込んで螺合操作される。尚、上板30の開口31
は、下板40をボルト27,27・・で旋回ベアリング
14上に固定した後、上面被覆板28で被覆される。
【0006】又、図7に示す従来の高所作業車の作業台
20においては、その床部21の骨組みを、比較的細い
フレーム(角パイプ)を縦横に組付けて構成しており、
旋回中心床部22に連結して設けられているメインフレ
ーム123部分も、例えば図8に示すように比較的細い
角パイプ124,124が使用されている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】ところで、このような
大型作業台つきの高所作業車においては、作業台床部2
1の端部付近に大重量が加わった場合に、旋回中心床部
22の旋回ベアリング14への固定部分に大きな曲げ作
用やねじり作用が働くが、図7に示す作業台取付構造で
は、旋回中心床部22における下板40の内周縁部42
のみがボルト締めによって固定されているだけなので、
該固定部分の強度に不安が生じる。又、その固定部分を
補強するのに、該下板40の板厚さTを大きくすること
が考えられるが、その場合(板厚さを大きくする場合)
には、作業台全体が大重量化し、軽量化を図るという目
的に反することとなる。さらに、上記のように下板40
のみをボルト27で直締めしたものでは、振動や衝撃あ
るいは経時変化(材料の膨張・収縮作用や材料の劣化
等)によって該ボルト27が緩み易くなるという問題も
ある。
【0008】又、図7に示すように、作業台の旋回中心
床部22に上板30と下板40からなる上下2枚の板材
を設けたものにおいて、その下板40のみを旋回ベアリ
ング14にボルト締めするようにしたものでは、該下板
締付け用のボルト27,27・・を螺合操作する際に、
工具Kを上板30の開口31を通して行う必要があり、
下板40に形成される開口41の内径が例えば符号D1
でよいのに対して、上板側開口31の内径D2は下板側
開口41の内径D1よりかなり大きくする必要がある。
そして、このように上板側開口31の内径D2を大きく
すると、その分、強度が弱くなるという問題がある。
【0009】さらに、図7に示す作業台では、旋回中心
床部22に連結して設けられるメインフレーム123部
分の骨組みとして、図8に示すように比較的細い角パイ
プからなる複数本のフレーム材124,124を組付け
て構成しているが、このようなメインフレーム123の
構造では、フレーム本数が多くなって組付け作業が面倒
となるとともに、メインフレーム123部分の縦断面積
(図8における幅W×高さH)中のフレーム断面積(ハ
ッチング部分の合計面積)の割に曲げ及びねじり等に対
する剛性が小さいという問題がある。
【0010】本願考案は、上記したような大型作業台を
使用したものであっても、作業台取付部分の強度を大き
くすることができ、しかもその取付け用のボルトが緩み
にくくなるようにするとともに、作業台床部のメインフ
レーム部分の強度をフレーム断面積の割に強化し得るよ
うにした高所作業車の作業台取付構造を提供することを
目的としてなされたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願考案は上記課題を解
決するための手段として、次の構成を有している。
【0012】本願請求項1の考案の構成 本願請求項1の考案の作業台取付構造は、ブームの先端
部に取付けたサポートに作業員搭乗用の作業台の床部を
旋回ベアリングを介して連結することにより、作業台が
サポート上で水平旋回自在なる如く構成した高所作業車
において、作業台の床部における旋回ベアリングに対応
する旋回中心床部に、上下方向に間隔をもって上板と下
板を設け、該上板と下板の各旋回中心部にそれぞれ配線
挿通用やジョイント部設置用となる開口を形成し、下板
の上面から少なくとも上板の下面に達する長さを有する
複数の筒体を、上板と下板の各開口よりそれぞれ外側に
おいて周方向に間隔をもたせ且つ下板の上面に立設させ
た状態で配設するとともに、複数のボルトを上板の上側
から筒体を貫通して旋回ベアリングに締付けることによ
り、作業台の旋回中心床部を旋回ベアリング上に固定し
たことを特徴としている。
【0013】本願請求項1の作業台取付構造において使
用される作業台としては、一度に多人数を搭乗せしめ得
る大型のものが採用可能である。又、上板及び下板の旋
回中心部に形成される各開口は、配線挿通用やジョイン
ト部設置用となるもので、それらの作業を行う際の作業
性を損なわない範囲で可及的に小径とするのが望まし
い。上板と下板とは、上下方向に所定の間隔を保持した
状態で適宜の間隔保持部材で連結される。各筒体は円筒
形でも角筒形でもよい。又、各筒体の長さは、下板の上
面と上板の上面との間の間隔とほぼ同じかそれより僅か
に大きい長さに設定してもよいし、あるいは下板の上面
と上板の下面との間の間隔と同じ長さに設定してもよ
い。そして、各筒体として下板の上面と上板の上面との
間の間隔とほぼ同じかそれより僅かに大きい長さのもの
を使用する場合には、各筒体を下板の上面に立設させ且
つ筒体上端を上板に形成した穴を貫通して該上板上に露
出させる。他方、各筒体として下板の上面と上板の下面
との間の間隔と同じ長さのものを使用する場合には、該
各筒体を下板と上板間に介在させる。下板の開口より外
側には、周方向に複数のボルト挿通穴が形成されてい
る。又、各筒体にも、その中心部にボルトを挿通させる
ことができる大きさの穴が形成されている。そして、本
願請求項1の作業台取付構造では、複数のボルト(ボル
ト頭部)で上板の上側から各筒体の上面あるいは上板の
上面を旋回ベアリング側に押付けることにより、作業台
床部の旋回中心床部を旋回ベアリング上に固定してい
る。
【0014】本願請求項2の考案の構成 本願請求項2の考案は、請求項1の高所作業車の作業台
取付構造において、作業台の旋回中心床部に連結して設
けられる長尺のメインフレームとして、その長さ方向に
直交する方向の横幅が旋回ベアリングの外径とほぼ同幅
でしかも長さ方向に直交する方向の縦断面形状が中空で
横長偏平の閉断面構造を有するフレーム材を使用したこ
とを特徴としている。
【0015】この請求項2において、メインフレームの
一端側は、旋回中心床部に溶接等により一体的に連結さ
れている。又、該メインフレームは、一端側を旋回中心
床部に連結させた状態で、作業台床部の幅方向の中央位
置を作業台床部の外端に向けて延出させている。
【0016】
【作用】本願請求項1の作業台取付構造では、複数のボ
ルトで旋回中心床部の上板の上側から、該上板上に露出
している筒体の上面あるいは上板の上面を旋回ベアリン
グ側に押付けることによって、作業台の旋回中心床部を
旋回ベアリング上に固定しており、作業台全体がブーム
先端部のサポートに対して水平旋回し得るようになって
いる。又、この作業台取付構造では、各ボルトが筒体を
貫通して旋回ベアリングに螺合されているので、その取
付部におけるボルト締め部分の厚さが厚くなり、しかも
その締付け状態においては筒体部分がクッション機能を
有するようになる。又、該各ボルトの頭部が上板の上面
より上側で締着されるので、ボルト締め時においてボル
ト螺合用の工具を上板側の開口内に挿入する必要がなく
なり、従って、旋回中心床部に上板と下板を有するもの
であっても、上板側の開口を下板側の開口より必然的に
大きくする必要がなくなる。
【0017】本願請求項2のものでは、メインフレーム
として、旋回ベアリングの外径とほぼ同径の横幅を有し
しかも縦断面形状が中空で横長偏平の閉断面構造を有す
るフレーム材を採用しているが、メインフレームをこの
ような横幅及び断面形状にすると、比較的細いフレーム
を複数本組み合わせる場合に比して作業台床部の骨組み
の構造が簡単となり、しかもメインフレーム部分の縦断
面積中のフレーム断面積の割に曲げ及びねじり等に対す
る剛性が大きくなる。
【0018】
【考案の効果】本願請求項1の作業台取付構造によれ
ば、作業台の旋回中心床部において、複数の筒体を下板
の上面から上板の開口より外側において周方向に間隔を
もたせ且つ下板上面に立設させた状態で配置し、複数の
ボルトで各筒体の上面あるいは上板の上面を旋回ベアリ
ング側に押付けることによって旋回中心床部を旋回ベア
リング上に固定しているので、旋回中心床部におけるボ
ルト締め部分の厚さが厚くなり、作業台取付部分の強度
が大きくなる。又、各ボルトの頭部は、上板の上面より
上側で締付けているので、ボルト締め時においてボルト
螺合用の工具を上板側の開口内に挿入する必要がなくな
り、その分、上板側の開口径を小さくできて該上板部分
の強度を大きくすることができる。さらに、各ボルトに
よる締着状態においては、筒体がクッション作用を発揮
して、振動や衝撃等の外力、あるいは経時変化等による
ボルトのゆるみが緩和されるという効果がある。
【0019】本願請求項2のものでは、請求項1の高所
作業車において、作業台床部のメインフレームとして、
その横幅を旋回ベアリングの外径程度まで大きくし且つ
縦断面形状が中空で横長偏平の閉断面構造としたフレー
ム材を使用しているので、比較的細いフレームを複数本
組み合わせる場合に比して作業台床部の骨組みの構造が
簡単となって該作業台床部の組付け作業が容易となり、
しかもメインフレーム部分の縦断面積中のフレーム断面
積の割に曲げ及びねじり等に対する剛性が大きくなって
作業台床部の強度を大きくすることができるという効果
がある。
【0020】
【実施例】以下、図1〜図6を参照して本願考案の実施
例を説明すると、図1〜図5には本願考案の第1実施例
が示され、又図6には本願考案の第2実施例が示されて
いる。
【0021】この各実施例で使用されている高所作業車
は、図1に示すようにクローラ型の車両1の上部に旋回
台2を搭載し、該旋回台2に起伏シリンダ4によって起
伏動せしめられるブーム(伸縮ブーム)3の基端部を枢
着し、ブーム3の先端部3aにレベルシリンダ6によっ
て起伏動せしめられるサポート5を枢着し、さらに該サ
ポート5の上部に旋回ベアリング14を介して作業員搭
乗用の作業台20を取付けて構成されている。尚、車両
1としては、タイヤによる走行車両を採用できることは
勿論である。
【0022】そして、この高所作業車では、作業台20
内に設けた操作部29から、旋回台2の水平旋回、ブー
ム3の起伏及び伸縮、作業台20の水平旋回等の操作を
行って、作業台20を水平方向、上下方向及び水平旋回
方向にそれぞれ変位せしめ得るようになっている。尚、
作業台2は、ブーム3の起伏角度が変化してもレベルシ
リンダ6により自動で水平姿勢を維持するようになって
いる。
【0023】図1〜図5に示す第1実施例について説明
する。この第1実施例のものでは、サポート5の上部に
取付けられた旋回ベアリング14は、内輪15と外輪1
6を有している。そして、この旋回ベアリング14は、
サポート5の上面に内輪15部分をボルト17,17・
・で固定することによって取付けられている。外輪16
の上面側には、周方向に適宜の間隔をもって複数個(図
示例では合計8個)のネジ穴が形成されている。この各
ネジ穴には、後述するように作業台20を固定するため
のボルト27がそれぞれ螺合される。尚、旋回ベアリン
グ14の外輪16は、油圧モータ11からの動力で減速
機12及びギヤ13を介して回転せしめられる。
【0024】作業台20は、この第1実施例では図2に
示すように、その床部21が例えば4m×2m程度の略
長方形でかなり大型のものが採用されており、一度に多
人数の作業員を搭乗させたりあるいは一度に多量の資材
を載せたりし得るようになっている。尚、この作業台2
0は、水平旋回し得るようになっているが、便宜上、図
2において矢印A方向を前方向、矢印B方向を後方向と
いう。
【0025】作業台20の床部21は、後述するように
旋回ベアリング14に対応する位置に旋回中心床部22
を設け、該旋回中心床部22に接続する位置から後方向
に向けて比較的広幅のメインフレーム23を設けるとと
もに、旋回中心床部22及びメインフレーム23に周辺
部を支持する複数本の細い骨組み(フレーム材)を組付
けている。尚、各骨組みの上部には金網あるいは薄板等
が張設されている。
【0026】作業台20は、この実施例では、図2〜図
4に示すように、作業台床部21における幅方向の中間
部で前端部(矢印A側の端部)から後方向(矢印B方
向)に約1/3の長さだけ変位した付近(旋回中心床部2
2)を旋回ベアリング14上に載置・固定している。従
って、この作業台20は、旋回中心床部22を中心とし
て水平旋回し得るようになっている。
【0027】作業台床部21における旋回中心床部22
には、それぞれ鋼板製の上板30と下板40とを有して
いる。上板30は、例えば前後長さが約45cm、左右長
さが約50cm程度の四角形に形成されている。他方、下
板40は、上板30とほぼ同形同大きさの四角形部分に
適宜小長さだけ後方に延出する左右2つの延出部43,
43を一体成形して形成されている。又、上板30と下
板40には、それぞれ中心部に円形の開口31,41が
形成されている。この上板側の開口31の内径d2(図
4)と下板側の開口41の内径d1とは、この実施例で
はそれぞれ約30cm程度のほぼ同径に形成している。
尚、この各開口31,41は、配線挿通用やジョイント
部19設置用となるものであり、それらの作業を行う際
の作業性を損なわない範囲で可及的に小径とするのが望
ましい。
【0028】上板30と下板40間には、両者間の外周
寄り位置と内周寄り位置とにそれぞれ所定高さ(例えば
10cm程度)を有する四角形状の外周壁51と円形の内
周壁52とが介設されている。尚、この外周壁51及び
内周壁52は、上板30及び下板40に対して溶接によ
って固定されている。
【0029】上板30の開口31の縁部(以下、内周縁
部という)32には、周方向に所定間隔をもって複数個
(図示例では合計8個)の穴33,33・・が形成され
ている。この各穴33は、後述する筒体26を貫通させ
るためのもので、該筒体26の外径(例えば30〜40
mm程度)とほぼ同じかそれより僅かに大きい程度されて
いる。又、下板40の開口41の縁部(以下、内周縁部
という)42には、上板側の各穴33に対応する位置に
それぞれボルト挿通穴が形成されている。尚、上板側の
各穴33及び下板側の各ボルト挿通穴は、旋回ベアリン
グ14の外輪16に形成している各ネジ穴に対応する位
置にある。
【0030】上板30と下板40の各内周縁部32,4
2には、上板側の上記各穴33及び下板側の各ボルト挿
通穴に対応する位置に、それぞれ筒体26,26・・が
配設されている。この各筒体26,26・・は、下板4
0の内周縁部42上面から上方に向けて立設され、且つ
該各筒体26の上端がそれぞれ上板側内周縁部32の各
穴33を貫通して上板30の上面上にごく僅かに突出す
るようにして設置されいてる。又、この各筒体26は、
上板30の穴33の縁部と下板40の上面にそれぞれ溶
接されている。
【0031】作業台床部21のメインフレーム23は、
旋回中心床部22に接続する位置から作業台床部21の
後端部に達する長さを有している。そして、メインフレ
ーム23は、その一端部を下板40の延出部43,43
上に載せた状態で旋回中心床部22(上板30、下板4
0)に溶接等の手段で連結している。又、このメインフ
レーム23は、その長さ方向に直交する方向の横幅が旋
回ベアリング14の外径とほぼ同幅のかなり広幅に形成
されている。さらに、このメインフレーム23では、そ
の長さ方向に直交する方向の縦断面形状が図5に示すよ
うに中空で横長偏平の閉断面構造となっている。又、こ
の図示例のメインフレーム23では、中空部内に補強材
24を設けており、さらにその底板部分の両角部分に傾
斜部25,25を設けている。尚、メインフレーム23
の底板部分の角部に傾斜部25,25を設けると、上方
からの座屈強度が強くなる。
【0032】メインフレーム23として、上記のような
構造のフレーム材を使用すると、例えば図8に示すよう
に比較的細いフレームを複数本組み合わせて構成したも
のに比してフレーム本数が少なくなって作業台床部21
の骨組みの構造が簡単となり、しかもメインフレーム2
3部分の縦断面積中のフレーム断面積(ハッチング部分
の合計面積)の割に曲げ及びねじり等に対する剛性が大
きくなって作業台床部21の強度を強くすることができ
る。
【0033】上記構成の作業台20は、次のようにして
取付けられる。尚、この作業台の取付け時には、図4に
示す上面被覆板28(旋回中心床部22の上部を被覆し
ている)はまだ張設していない。そして、まずこの作業
台20を、旋回中心床部22部分がサポート5に取付け
た旋回ベアリング14上の所定位置に位置するようにし
て載せる。このとき、旋回中心床部22の筒体26と下
板側内周縁部42の各ボルト挿通穴が、旋回ベアリング
14の外輪16に形成したネジ穴に合致するように位置
させる。次に、複数本のボルト27,27・・を、それ
ぞれ旋回中心床部の上板30の上側から、上板30の上
面に露出している筒体26のボルト挿通穴及び下板40
のボルト挿通穴を通して旋回ベアリング14の外輪16
に形成したネジ穴に螺合・緊締すれば、この作業台20
の取付けが完了する。尚、この作業台取付作業が終わっ
た後に上面被覆板28を張設する。
【0034】この作業台取付構造では、作業台20の床
部21は、複数のボルト27,27・・で旋回中心床部
22の上板30側から、筒体26及び下板40をそれぞ
れ貫通して旋回ベアリング14の外輪16上に締着して
いるので、その取付部におけるボルト締め部分の厚さが
厚くなり(筒体長さと下板厚さの合計)、作業台取付部
分が曲げあるいはねじれ等に対して強度が大きくなる。
又、ボルト27の頭部は、上板30の上面より上側で筒
体26の上面に接触しているので、ボルト締め時におい
てボルト螺入用の工具を上板30側の開口31内に挿入
する必要がなくなり、その分、上板側の開口31の内径
2(図4)を小さくできて該上板30部分の強度を強
くすることができる。さらに、各ボルト27,27・・
による締着状態においては、筒体26部分がクッション
機能を発揮し、振動や衝撃等の外力、あるいは経時変化
等によるボルト27のゆるみが緩和される。
【0035】図6に示す第2実施例の作業台取付構造で
は、各筒体26,26・・を、上板30の内周縁部32
下面と下板40の内周縁部42上面との間に介在させた
状態で、各ボルト27,27・・を、各上板30の上面
側から該上板30と筒体26と下板40とをそれぞれ貫
通させて旋回ベアリング14の外輪16に螺合・緊締さ
せている。又、この第2実施例では、各筒体26,26
・・に上板30と下板40間における内周縁部側のスペ
ーサーとしての機能をもたせることができ、旋回中心床
部22に強度的な問題がない場合には、第1実施例にお
ける内周壁52を省略することもできる。この第2実施
例の場合は、第1実施例のものに比して、各ボルト2
7,27・・の頭部が上板30の上面を押付けているこ
とが異なるが、作用効果の点では第1実施例のものとほ
ぼ同様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願第1実施例の作業台取付構造を備えた高所
作業車の側面図である。
【図2】図1の高所作業車の作業台部分の平面図であ
る。
【図3】図2の一部拡大図である。
【図4】図3のIV−IV断面図である。
【図5】図4のV−V断面図である。
【図6】本願第2実施例の作業台取付構造を示す図4相
当断面図である。
【図7】従来から考えられる作業台取付構造を示す図4
相当断面図である。
【図8】図7のVIII−VIII断面図である。
【符号の説明】
3はブーム、3aはブーム先端部、5はサポート、11
は油圧モータ、14は旋回ベアリング、15は内輪、1
6は外輪、19はジョイント部、20は作業台、21は
床部、22は旋回中心床部、23はメインフレーム、2
6は筒体、27はボルト、30は上板、31は開口、3
2は内周縁部、40は下板、41は開口、42は内周縁
部である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−17800(JP,A) 特開 昭60−228398(JP,A) 実開 昭61−5899(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B66F 9/00 - 11/04

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブーム(3)の先端部(3a)に取付け
    たサポート(5)に作業員搭乗用の作業台(20)の床
    部(21)を旋回ベアリング(14)を介して連結する
    ことにより、作業台(20)がサポート(5)上で水平
    旋回自在なる如く構成した高所作業車において、 前記作業台(20)の床部(21)における旋回ベアリ
    ング(14)に対応する旋回中心床部(22)に、上下
    方向に間隔をもって上板(30)と下板(40)を設
    け、 該上板(30)と下板(40)の各旋回中心部(P)に
    それぞれ配線挿通用やジョイント部(19)設置用とな
    る開口(31,41)を形成し、 前記下板(40)の上面から少なくとも上板(30)の
    下面に達する長さを有する複数の筒体(26,26・
    ・)を、上板(30)と下板(40)の各開口(31,
    41)よりそれぞれ外側において周方向に間隔をもたせ
    且つ下板(40)の上面に立設させた状態で配設すると
    ともに、複数のボルト(27,27・・)を上板(3
    0)の上側から筒体(26)を貫通して旋回ベアリング
    (14)に締付けることにより、作業台(20)の旋回
    中心床部(22)を旋回ベアリング(14)上に固定し
    た、 ことを特徴とする高所作業車の作業台取付構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、作業台(20)の旋
    回中心床部(22)に連結して設けられる長尺のメイン
    フレーム(23)として、その長さ方向に直交する方向
    の横幅が旋回ベアリング(14)の外径とほぼ同幅でし
    かも長さ方向に直交する方向の縦断面形状が中空で横長
    偏平の閉断面構造を有するフレーム材を使用したことを
    特徴とする高所作業車の作業台取付構造。
JP1993060787U 1993-11-11 1993-11-11 高所作業車の作業台取付構造 Expired - Fee Related JP2591354Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993060787U JP2591354Y2 (ja) 1993-11-11 1993-11-11 高所作業車の作業台取付構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993060787U JP2591354Y2 (ja) 1993-11-11 1993-11-11 高所作業車の作業台取付構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0730287U JPH0730287U (ja) 1995-06-06
JP2591354Y2 true JP2591354Y2 (ja) 1999-03-03

Family

ID=13152364

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993060787U Expired - Fee Related JP2591354Y2 (ja) 1993-11-11 1993-11-11 高所作業車の作業台取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2591354Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4195247B2 (ja) * 2002-07-09 2008-12-10 株式会社アイチコーポレーション 作業用車両の旋回台支持機構

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0730287U (ja) 1995-06-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7665801B2 (en) Structure of upper frame for supporting cabin of construction machinery
US6206457B1 (en) Operator's cab for construction machines
US7131687B2 (en) Work vehicle
JP2591354Y2 (ja) 高所作業車の作業台取付構造
JP2000225855A (ja) 圧縮天然ガスエンジン搭載バスの車体構造
JP3621546B2 (ja) 自走式クレーンのブーム支持フレーム
JPH08184075A (ja) 建設機械の保護装置
JP4156973B2 (ja) 運転室補強構造
JP4396795B2 (ja) 建設機械のキャノピ支柱構造
JP4191585B2 (ja) 建設機械用キャブ
JPH0745407Y2 (ja) キャブオーバ型車両のピラー構造
JP4195247B2 (ja) 作業用車両の旋回台支持機構
JP3366263B2 (ja) カウンタウエイトの取付構造
JPH0710058U (ja) スイベルジョイントの取付構造
JP3456845B2 (ja) 屋根構造
JP3419380B2 (ja) 油圧ショベルのキャノピ構造及びそれを備えた小型油圧ショベル
JPH0642911Y2 (ja) トラック搭載クレーンの架装構造
JP2989120B2 (ja) バックホーのブーム構造
JP2561111Y2 (ja) 建設機械の旋回フレーム
JP3322473B2 (ja) 伸縮ブームを有する高所作業車
JP2526394Y2 (ja) 荷台鳥居の中柱の連結構造
JP2583664Y2 (ja) ロワフレームの構造
JPH059258Y2 (ja)
JP2524229Y2 (ja) パワーショベルの油圧管取付構造
JPH0715826Y2 (ja) 空気抵抗軽減装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees