JP2590966B2 - ビデオテープレコーダ - Google Patents
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Description
【発明の詳細な説明】 以下の順序で本発明を説明する。
A 産業上の利用分野 B 発明の概要 C 従来の技術 D 発明が解決しようとする問題点 E 問題点を解決するための手段(第1図) F 作用 G 実施例 G1一実施例(第1図) G2他の実施例(第2図) G3他の実施例(第3図) H 発明の効果 A 産業上の利用分野 本発明は、高精細度の再生画像が得られるビデオテー
プレコーダに関する。
プレコーダに関する。
B 発明の概要 本発明は、ビデオテープレコーダにおいて、再生輝度
信号の伝送経路に、搬送色信号の周波数帯域内で、fsc
を中心とする帯域消去特性と、fsc±n・fHで谷とな
り、 で山となるような櫛形通過特性とに切換可能なフィルタ
回路を介挿し、狭帯域またはライン相関のない再生輝度
信号に対しては、フィルタ回路を帯域消去特性に切り換
えることにより、広帯域輝度信号に対応すると共に、f
sc近傍のノイズ及び精細画像の垂直方向の「ずれ」を低
減し、色画像の垂直非相関部分に起因する干渉を防止す
るようにしたものである。
信号の伝送経路に、搬送色信号の周波数帯域内で、fsc
を中心とする帯域消去特性と、fsc±n・fHで谷とな
り、 で山となるような櫛形通過特性とに切換可能なフィルタ
回路を介挿し、狭帯域またはライン相関のない再生輝度
信号に対しては、フィルタ回路を帯域消去特性に切り換
えることにより、広帯域輝度信号に対応すると共に、f
sc近傍のノイズ及び精細画像の垂直方向の「ずれ」を低
減し、色画像の垂直非相関部分に起因する干渉を防止す
るようにしたものである。
C 従来の技術 従来のビデオテープレコーダ(VTR)では、通常、カ
ラー映像信号を記録・再生する場合、記録系において輝
度信号と搬送色信号とを分割して磁気テープに記録し、
再生系において、輝度信号と搬送色信号とを混合(加
算)してカラー映像信号を得るようになっている。
ラー映像信号を記録・再生する場合、記録系において輝
度信号と搬送色信号とを分割して磁気テープに記録し、
再生系において、輝度信号と搬送色信号とを混合(加
算)してカラー映像信号を得るようになっている。
ところで、受像機側では、VTRからのカラー映像信号
を、再度、輝度信号と搬送色信号とに分離しなければな
らず、信号処理が複雑になると共に、映像信号の品質が
劣化する虞があった。
を、再度、輝度信号と搬送色信号とに分離しなければな
らず、信号処理が複雑になると共に、映像信号の品質が
劣化する虞があった。
そこで、輝度信号及び搬送色信号を分離したままで受
け渡しするための、いわゆる、S出力端子を設けて、受
像機と共に、上述の問題を解消したVTRが現れた。
け渡しするための、いわゆる、S出力端子を設けて、受
像機と共に、上述の問題を解消したVTRが現れた。
まず、第4図を参照しながら、上述のような従来のVT
Rについて説明する。
Rについて説明する。
従来のVTRの構成例を第4図に示す。
第4図において、(30)は再生系であって、1対の回
転磁気ヘッドHA及びHBの再生出力が、再生増幅器(31)
を介して、高域フィルタ(32)及び低域フィルタ(33)
に共通に供給されて、FM輝度信号YFMと低域変換色信号C
Lとが分離され、それぞれ輝度信号処理回路(34)及び
色信号処理回路(35)に供給される。周知のように、輝
度信号処理回路(34)はFM復調器(36)を含んでおり、
色信号処理回路(35)は周波数変換器(図示を省略)
と、隣接トラック・クロストーク除去用の櫛形フィルタ
を構成する1H遅延線(37)を含んでいる。両信号処理回
路(34)及び(35)から再生輝度信号Y及び再生搬送色
信号Cがそれぞれ出力される。(38)はその中心周波数
がfscに設定された帯域消去フィルタ(トラップ)であ
って、輝度信号処理回路(34)からの輝度信号Yはこの
トラップ(38)を通って、fsc近傍のノイズを除去され
て、加算器(40)に供給され、色信号処理回路(35)か
らの搬送色信号Cと複合され、増幅器(41)を介して出
力端子(1)に導出される。一方、両信号処理回路(3
4)及び(35)からの輝度信号Y及び搬送色信号Cは、
それぞれ増幅器(42)及び(43)を介して、分離状態の
ままでS出力端子(2)及び(3)に導出される。
転磁気ヘッドHA及びHBの再生出力が、再生増幅器(31)
を介して、高域フィルタ(32)及び低域フィルタ(33)
に共通に供給されて、FM輝度信号YFMと低域変換色信号C
Lとが分離され、それぞれ輝度信号処理回路(34)及び
色信号処理回路(35)に供給される。周知のように、輝
度信号処理回路(34)はFM復調器(36)を含んでおり、
色信号処理回路(35)は周波数変換器(図示を省略)
と、隣接トラック・クロストーク除去用の櫛形フィルタ
を構成する1H遅延線(37)を含んでいる。両信号処理回
路(34)及び(35)から再生輝度信号Y及び再生搬送色
信号Cがそれぞれ出力される。(38)はその中心周波数
がfscに設定された帯域消去フィルタ(トラップ)であ
って、輝度信号処理回路(34)からの輝度信号Yはこの
トラップ(38)を通って、fsc近傍のノイズを除去され
て、加算器(40)に供給され、色信号処理回路(35)か
らの搬送色信号Cと複合され、増幅器(41)を介して出
力端子(1)に導出される。一方、両信号処理回路(3
4)及び(35)からの輝度信号Y及び搬送色信号Cは、
それぞれ増幅器(42)及び(43)を介して、分離状態の
ままでS出力端子(2)及び(3)に導出される。
各出力端子(1)〜(3)と受像機(図示せず)との
接続状態により、出力映像信号の複合もしくは分離の状
態が定まる。
接続状態により、出力映像信号の複合もしくは分離の状
態が定まる。
上述のような従来のVTRにおいては、再生輝度信号Y
と再生搬送色信号Cの周波数帯域が第5図に示すように
設定されて、複合状態でそれぞれの信号成分が重ならな
いようになっている。この場合、再生映像の水平解像度
は例えば240本程度である。
と再生搬送色信号Cの周波数帯域が第5図に示すように
設定されて、複合状態でそれぞれの信号成分が重ならな
いようになっている。この場合、再生映像の水平解像度
は例えば240本程度である。
D 発明が解決しようとする問題点 ところで、近時、映像技術の発展に伴ない、VTRの分
野においても、再生画像の精細度の向上が要望されてい
る。
野においても、再生画像の精細度の向上が要望されてい
る。
これに対しては、記録系において、FM変調器の搬送波
周波数を従来よりも高く設定することにより、例えば、
第6図に示すように、5〜6MHzまで輝度信号Yの周波数
帯域を拡大して、例えば400〜500本の水平解像度を達成
することが可能である。
周波数を従来よりも高く設定することにより、例えば、
第6図に示すように、5〜6MHzまで輝度信号Yの周波数
帯域を拡大して、例えば400〜500本の水平解像度を達成
することが可能である。
ところが、前述のような従来のVTRでは、輝度信号Y
の周波数帯域が広いとき、その搬送色信号の周波数帯域
の信号成分と搬送色信号との干渉が生ずるという問題が
あった。
の周波数帯域が広いとき、その搬送色信号の周波数帯域
の信号成分と搬送色信号との干渉が生ずるという問題が
あった。
例えば、カラー映像信号を記録・再生する場合、記録
系のY/C分離回路がライン相関を利用している場合、混
入等により、相関成分であっても搬送色信号Cが輝度信
号系に残存することがある。この場合、搬送色信号Cは
輝度信号系と色信号系の双方で再生されるが、色再生系
でのみ自動位相制御(APC)処理がなされるため、双方
の信号系で再生された搬送色信号の位相が一致せず、輝
度信号Yと搬送色信号Cとを加算したときにゼロビード
妨害が発生する。
系のY/C分離回路がライン相関を利用している場合、混
入等により、相関成分であっても搬送色信号Cが輝度信
号系に残存することがある。この場合、搬送色信号Cは
輝度信号系と色信号系の双方で再生されるが、色再生系
でのみ自動位相制御(APC)処理がなされるため、双方
の信号系で再生された搬送色信号の位相が一致せず、輝
度信号Yと搬送色信号Cとを加算したときにゼロビード
妨害が発生する。
また、輝度信号Yの高域成分が搬送色信号系に混入し
て、再生画像の、例えば細かい縦縞の部分等に正しくな
い色が現れる、所謂クロスカラー妨害が発生する。
て、再生画像の、例えば細かい縦縞の部分等に正しくな
い色が現れる、所謂クロスカラー妨害が発生する。
上述のような、広帯域の輝度信号と搬送色信号との間
の干渉の問題を解消するために、本出願人は、特願昭62
−156060号において、輝度信号と搬送色信号とを加算し
てカラー映像信号を形成するカラー映像信号形成回路に
おいて、搬送色信号の周波数帯域の信号成分を分離する
分離手段と、1水平周期遅延線を含む櫛形フィルタと
を、輝度信号の伝送経路に設けた「カラー映像信号形成
回路」を既に提案している。
の干渉の問題を解消するために、本出願人は、特願昭62
−156060号において、輝度信号と搬送色信号とを加算し
てカラー映像信号を形成するカラー映像信号形成回路に
おいて、搬送色信号の周波数帯域の信号成分を分離する
分離手段と、1水平周期遅延線を含む櫛形フィルタと
を、輝度信号の伝送経路に設けた「カラー映像信号形成
回路」を既に提案している。
以下、第7図〜第10図を参照しながら、既提案による
カラー映像信号形成回路について説明する。
カラー映像信号形成回路について説明する。
既提案回路の要部の構成例を第7図に示す。
第7図において、(50)は輝度信号の伝送系に挿入さ
れる信号処理回路を全体として示し、入力端子INの輝度
信号Yが遅延線(51)及び帯域フィルタ(52)に共通に
供給され、減算器(53)において、遅延線(51)の出力
から帯域フィルタ(52)の出力が減算される。フィルタ
(52)の通過帯域は搬送色信号Cの周波数帯域と等しく
設定され、遅延線(51)の遅延時間τは帯域フィルタ
(52)の遅延時間と等しく設定される。減算器(53)の
出力は、加算器(55)に供給される。
れる信号処理回路を全体として示し、入力端子INの輝度
信号Yが遅延線(51)及び帯域フィルタ(52)に共通に
供給され、減算器(53)において、遅延線(51)の出力
から帯域フィルタ(52)の出力が減算される。フィルタ
(52)の通過帯域は搬送色信号Cの周波数帯域と等しく
設定され、遅延線(51)の遅延時間τは帯域フィルタ
(52)の遅延時間と等しく設定される。減算器(53)の
出力は、加算器(55)に供給される。
(56)は加算型の櫛形フィルタであって、遅延線(5
7)及び加算器(58)から構成され、遅延線(57)の遅
延時間は1水平周期(1H)に設定される。帯域フィルタ
(52)の出力が加算器(58)に直接に供給されると共
に、1H遅延線(57)を介して加算器(58)に供給され
る。加算器(58)の出力は、減衰器(59)によりその振
幅を半減されて、加算器(55)に供給され、加算器(5
5)の出力が出力端子OUTに導出されて、図示を省略する
が、搬送色信号と加算される。
7)及び加算器(58)から構成され、遅延線(57)の遅
延時間は1水平周期(1H)に設定される。帯域フィルタ
(52)の出力が加算器(58)に直接に供給されると共
に、1H遅延線(57)を介して加算器(58)に供給され
る。加算器(58)の出力は、減衰器(59)によりその振
幅を半減されて、加算器(55)に供給され、加算器(5
5)の出力が出力端子OUTに導出されて、図示を省略する
が、搬送色信号と加算される。
次に、第8図をも参照しながら、第7図の既提案回路
の動作について説明する。
の動作について説明する。
前出第6図に示すよすに、色副搬送波周波数fscを大
きく上廻る周波数fw(例えば5MHz)までの広い周波数の
スペクトルを有する輝度信号Yが入力端子INに供給され
ると、同図に示すように、fscを中心として、例えば±
0.5MHzの帯域幅を有する搬送色信号Cの周波数スペクト
ルと同じ周波数スペクトルの信号成分が帯域フィルタ
(52)により分離される。減算器(53)において、この
分離された信号成分が入力輝度信号から減算されて、減
算器(53)の出力は搬送色信号帯域の部分が欠除した部
分欠除スペクトルとなる。遅延線(51),帯域フィルタ
(52)及び減算器(53)により帯域消去フィルタが構成
される。
きく上廻る周波数fw(例えば5MHz)までの広い周波数の
スペクトルを有する輝度信号Yが入力端子INに供給され
ると、同図に示すように、fscを中心として、例えば±
0.5MHzの帯域幅を有する搬送色信号Cの周波数スペクト
ルと同じ周波数スペクトルの信号成分が帯域フィルタ
(52)により分離される。減算器(53)において、この
分離された信号成分が入力輝度信号から減算されて、減
算器(53)の出力は搬送色信号帯域の部分が欠除した部
分欠除スペクトルとなる。遅延線(51),帯域フィルタ
(52)及び減算器(53)により帯域消去フィルタが構成
される。
ところで、加算型の櫛形フィルタ(56)は、第8図A
に示すように、nを整数として、fsc±n・fHが減衰域
となり、 が通過域となる。
に示すように、nを整数として、fsc±n・fHが減衰域
となり、 が通過域となる。
周知のように、NTSC方式では、色副搬送波周波数fsc
を水平走査周波数fHの1/2の奇数倍に選定して、fHの整
数倍の周波数の近傍にエネルギーが集中する輝度信号Y
と、搬送色信号Cとの周波数インターリーブを行なって
いる。そして、fscをこのように選べば、搬送色信号C
を1H遅延させると、その位相が逆になって相殺される。
を水平走査周波数fHの1/2の奇数倍に選定して、fHの整
数倍の周波数の近傍にエネルギーが集中する輝度信号Y
と、搬送色信号Cとの周波数インターリーブを行なって
いる。そして、fscをこのように選べば、搬送色信号C
を1H遅延させると、その位相が逆になって相殺される。
上述のような特性の加算型櫛形フィルタ(56)に、搬
送色信号の周波数帯域の輝度信号が帯域フィルタ(52)
から供給されると、櫛形フィルタ(56)の出力は、ミク
ロには、第8図Aに周波数域を伸長して示したような櫛
形スペクトルとなる。また、その包絡線は、第6図に鎖
線で示すように周波数帯域が制限されている。
送色信号の周波数帯域の輝度信号が帯域フィルタ(52)
から供給されると、櫛形フィルタ(56)の出力は、ミク
ロには、第8図Aに周波数域を伸長して示したような櫛
形スペクトルとなる。また、その包絡線は、第6図に鎖
線で示すように周波数帯域が制限されている。
この櫛形フィルタ(56)の帯域制限櫛形スペクトルの
出力と、減算器(53)の部分欠除スペクトルの出力と
が、加算器(55)において合成されて、加算器(55)の
出力は、第8図Bに概念的に示すように、部分欠除スペ
クトルの欠除部分が帯域制限櫛形スペクトルにより補充
された部分櫛形スペクトルとなる。
出力と、減算器(53)の部分欠除スペクトルの出力と
が、加算器(55)において合成されて、加算器(55)の
出力は、第8図Bに概念的に示すように、部分欠除スペ
クトルの欠除部分が帯域制限櫛形スペクトルにより補充
された部分櫛形スペクトルとなる。
既提案回路の要部は、減算型の櫛形フィルタを用い
て、第9図に示す(50S)のように構成してもよい。こ
の第9図において、第7図に対応する部分には同一の符
号を付して重複説明を省略する。
て、第9図に示す(50S)のように構成してもよい。こ
の第9図において、第7図に対応する部分には同一の符
号を付して重複説明を省略する。
第9図において、入力端子INの輝度信号Yが帯域消去
フィルタ(トラップ)(54)及び減算器(53S)に共通
に供給され、減算器(53S)において、トラップ(54)
の出力が輝度信号Yから減算される。トラップ(54)の
中心周波数はfscに等しく設定される。トラップ(54)
の出力が減算器(55S)に直接に供給される。(56S)は
減算型の櫛形フィルタであって、遅延線(57)及び減算
器(58S)から構成される。減算器(53S)の出力が、櫛
形フィルタ(56S)及び減算器(59)を介して、減算器
(55S)に供給され、減算器(55S)の出力が出力端子OU
Tに導出される。その余の構成は前出第7図と同様であ
る。
フィルタ(トラップ)(54)及び減算器(53S)に共通
に供給され、減算器(53S)において、トラップ(54)
の出力が輝度信号Yから減算される。トラップ(54)の
中心周波数はfscに等しく設定される。トラップ(54)
の出力が減算器(55S)に直接に供給される。(56S)は
減算型の櫛形フィルタであって、遅延線(57)及び減算
器(58S)から構成される。減算器(53S)の出力が、櫛
形フィルタ(56S)及び減算器(59)を介して、減算器
(55S)に供給され、減算器(55S)の出力が出力端子OU
Tに導出される。その余の構成は前出第7図と同様であ
る。
第9図の既提案回路の動作は次のとおりである。
入力端子INに供給された広帯域の輝度信号Yのうち、
fscを中心とする信号成分がトラップ(54)により減衰
されて、トラップ(54)の出力は、第10図Bに破線で示
すように、fscの近傍がV字状に欠除した部分欠除スペ
クトルとなる。このようなトラップ(54)の出力が、減
算器(53S)において、入力端子INからの広帯域輝度信
号Yから減算されて、図示を省略するが、減算器(53
S)の出力はfscを中心とした逆V字状のスペクトルと
なる。
fscを中心とする信号成分がトラップ(54)により減衰
されて、トラップ(54)の出力は、第10図Bに破線で示
すように、fscの近傍がV字状に欠除した部分欠除スペ
クトルとなる。このようなトラップ(54)の出力が、減
算器(53S)において、入力端子INからの広帯域輝度信
号Yから減算されて、図示を省略するが、減算器(53
S)の出力はfscを中心とした逆V字状のスペクトルと
なる。
減算型の櫛形フィルタ(56S)は、前述の加算型の櫛
形フィルタ(56)とは逆に、第10図Aに示すように、n
を整数として、fsc±n・fHが通過域となり、 が減衰域となる。
形フィルタ(56)とは逆に、第10図Aに示すように、n
を整数として、fsc±n・fHが通過域となり、 が減衰域となる。
このような周波数特性の櫛形フィルタ(56S)に減算
器(53S)の出力が供給されて、減衰器(59)の出力
は、前述と同様にして、逆V字状の包絡線の帯域制限櫛
形スペクトル(図示は省略)となる。
器(53S)の出力が供給されて、減衰器(59)の出力
は、前述と同様にして、逆V字状の包絡線の帯域制限櫛
形スペクトル(図示は省略)となる。
減算器(55S)において、この減算器(59)の帯域制
限櫛形スペクトルの出力が、トラップ(54)の部分欠除
スペクトルの出力から減算されて、減算器(55S)の出
力は、第10図Bに概念的に示すように、部分欠除スペク
トルの欠除部分が帯域制限櫛形スペクトルにより補充さ
れた部分櫛形スペクトルとなる。
限櫛形スペクトルの出力が、トラップ(54)の部分欠除
スペクトルの出力から減算されて、減算器(55S)の出
力は、第10図Bに概念的に示すように、部分欠除スペク
トルの欠除部分が帯域制限櫛形スペクトルにより補充さ
れた部分櫛形スペクトルとなる。
第9図の信号処理回路(50S)は、前出第7図の加算
型の櫛形フィルタ(56)を用いた信号処理回路(50)と
同様に、搬送色信号の周波数帯域内で、fsc±n・fHで
谷となり、 で山となるような特性を有する。
型の櫛形フィルタ(56)を用いた信号処理回路(50)と
同様に、搬送色信号の周波数帯域内で、fsc±n・fHで
谷となり、 で山となるような特性を有する。
なお、トラップ(54)による減衰域が狭いが、搬送色
信号のエネルギースペクトルは、マクロには、fscの近
傍に集中しているため、特に支障はない。
信号のエネルギースペクトルは、マクロには、fscの近
傍に集中しているため、特に支障はない。
上述のような既提案回路によれば、ライン相関のある
搬送色信号成分が入力端子INの輝度信号Yに混入してい
ても、帯域フィルタ(52)及び減算器(53)もしくはト
ラップ(54)及び減算器(53S)により分離され、上述
のような特性の櫛形フィルタ(56)もしくは(56S)に
より除去されるため、色信号系との間でゼロビード妨害
を生じない。
搬送色信号成分が入力端子INの輝度信号Yに混入してい
ても、帯域フィルタ(52)及び減算器(53)もしくはト
ラップ(54)及び減算器(53S)により分離され、上述
のような特性の櫛形フィルタ(56)もしくは(56S)に
より除去されるため、色信号系との間でゼロビード妨害
を生じない。
また、この櫛形フィルタ(56)もしくは(56S)によ
り、輝度信号Yのうち、搬送色信号の周波数帯域の成分
のエネルギースペクトルの広がりが制限されるため、輝
度信号Yの高域成分が高レベルの場合でも、クロスカラ
ー妨害が抑えられる。
り、輝度信号Yのうち、搬送色信号の周波数帯域の成分
のエネルギースペクトルの広がりが制限されるため、輝
度信号Yの高域成分が高レベルの場合でも、クロスカラ
ー妨害が抑えられる。
なお、櫛形フィルタ(56)もしくは(56S)は、基本
的には、輝度信号Yの全スペクトルを通過させるため、
水平解像度が損なわれることはない。
的には、輝度信号Yの全スペクトルを通過させるため、
水平解像度が損なわれることはない。
第7図または第9図に示すような既提案の信号処理回
路を、広帯域輝度信号に対応するために、第4図に示す
ような従来のVTRの再生系(30)に介挿する場合、トラ
ップ(38)との置換が考えられる。
路を、広帯域輝度信号に対応するために、第4図に示す
ような従来のVTRの再生系(30)に介挿する場合、トラ
ップ(38)との置換が考えられる。
これにより、両信号処理回路(34)及び(35)からの
輝度信号Y及び搬送色信号Cを加算して複合出力端子
(1)から導出するときは、既提案回路によって、前述
のゼロビート妨害やクロスカラー妨害等を除去すること
ができる。
輝度信号Y及び搬送色信号Cを加算して複合出力端子
(1)から導出するときは、既提案回路によって、前述
のゼロビート妨害やクロスカラー妨害等を除去すること
ができる。
ところが、既提案回路は、第8図B及び第10図Bに示
すように、fscの近傍に通過域を有するため、通常モー
ドにおいて、fscの近傍のノイズを充分に除去すること
ができないという問題が生ずる。
すように、fscの近傍に通過域を有するため、通常モー
ドにおいて、fscの近傍のノイズを充分に除去すること
ができないという問題が生ずる。
また、輝度信号Yが櫛形フィルタの1H遅延線(57)に
より遅延されて、例えば文字のような、高域輝度信号成
分を有する精細画像の非相関部分の垂直方向の「ずれ」
が目立ち、再生画像の品位が劣化するという問題が生ず
る。
より遅延されて、例えば文字のような、高域輝度信号成
分を有する精細画像の非相関部分の垂直方向の「ずれ」
が目立ち、再生画像の品位が劣化するという問題が生ず
る。
即ち、第11図Aに示すように、幅狭の黒パルスで表わ
される高域成分が第Nラインまで引続いて存在し、第N
+1ラインから存在しないような再生輝度信号が既提案
回路に供給されると、同図Bに示すように、櫛形フィル
タから出力される輝度信号には、第Nラインの高域成分
が遅延線(57)により1H遅延されて、高域成分が本来存
在しない、次の第N+1ラインに現れてしまう。
される高域成分が第Nラインまで引続いて存在し、第N
+1ラインから存在しないような再生輝度信号が既提案
回路に供給されると、同図Bに示すように、櫛形フィル
タから出力される輝度信号には、第Nラインの高域成分
が遅延線(57)により1H遅延されて、高域成分が本来存
在しない、次の第N+1ラインに現れてしまう。
更に、記録時、櫛形フィルタを用いたY/C分離回路で
分離された輝度信号Yに搬送色信号Cの非相関成分CNS
が残存している場合、既提案回路では、この残存非相関
成分のCNSのレベルが半減されるに過ぎず、再生系にお
いて輝度信号Yと搬送色信号を加算したとき、前述のゼ
ロビート妨害が充分に抑えられないという問題が生ず
る。
分離された輝度信号Yに搬送色信号Cの非相関成分CNS
が残存している場合、既提案回路では、この残存非相関
成分のCNSのレベルが半減されるに過ぎず、再生系にお
いて輝度信号Yと搬送色信号を加算したとき、前述のゼ
ロビート妨害が充分に抑えられないという問題が生ず
る。
即ち、第12図Aに示すように、搬送色信号が第Nライ
ンまで引続いて存在し、第N+1ラインから存在しない
ようなカラー映像信号が記録系のY/C分離回路(図示せ
ず)に供給されると、同図B及びCに示すように、この
分離回路から出力される輝度信号及び搬送色信号には、
第Nラインの搬送色信号、即ち非相関成分が遅延線によ
りそれぞれ1H遅延されて、次の第N+1ラインに現れて
いる。
ンまで引続いて存在し、第N+1ラインから存在しない
ようなカラー映像信号が記録系のY/C分離回路(図示せ
ず)に供給されると、同図B及びCに示すように、この
分離回路から出力される輝度信号及び搬送色信号には、
第Nラインの搬送色信号、即ち非相関成分が遅延線によ
りそれぞれ1H遅延されて、次の第N+1ラインに現れて
いる。
そして、再生系では、同図D及びEに示すように、既
提案回路の櫛形フィルタ(56)及び色信号処理系(35)
にそれぞれ含まれる遅延線(57)及び(37)により、こ
の第Nライン及び第N+1ラインの非相関成分が更に1H
遅延されて、搬送色信号の非相関成分が本来存在しない
第N+1ライン及び第N+2ラインに現れてしまう。
提案回路の櫛形フィルタ(56)及び色信号処理系(35)
にそれぞれ含まれる遅延線(57)及び(37)により、こ
の第Nライン及び第N+1ラインの非相関成分が更に1H
遅延されて、搬送色信号の非相関成分が本来存在しない
第N+1ライン及び第N+2ラインに現れてしまう。
かかる点に鑑み、本発明の目的は、精細画像の垂直方
向の「ずれ」を抑えると共に、色画像の垂直非相関部に
起因する干渉を防止した広帯域輝度信号対応のビデオテ
ープレコーダを提供するところにある。
向の「ずれ」を抑えると共に、色画像の垂直非相関部に
起因する干渉を防止した広帯域輝度信号対応のビデオテ
ープレコーダを提供するところにある。
E 問題点を解決するための手段 本発明は、再生輝度信号及び再生搬送色信号を加算し
て複合カラー映像信号を得るようにしたビデオテープレ
コーダにおいて、搬送色信号の周波数帯域内で色副搬送
波周波数を中心とする帯域消去特性と、上記色副搬送波
周波数を中心として、水平周波数の整数倍ごとに谷とな
ると共に、水平周波数の1/2の奇数倍ごとに山となるよ
うな櫛形通過特性とに切換可能なフィルタ回路を再生輝
度信号の伝送経路に介挿し、再生輝度信号の周波数帯域
の広,狭またはライン相関の有無に応じてフィルタ回路
を帯域消去特性と櫛形通過特性とに切り換えるようにし
たビデオテープレコーダである。
て複合カラー映像信号を得るようにしたビデオテープレ
コーダにおいて、搬送色信号の周波数帯域内で色副搬送
波周波数を中心とする帯域消去特性と、上記色副搬送波
周波数を中心として、水平周波数の整数倍ごとに谷とな
ると共に、水平周波数の1/2の奇数倍ごとに山となるよ
うな櫛形通過特性とに切換可能なフィルタ回路を再生輝
度信号の伝送経路に介挿し、再生輝度信号の周波数帯域
の広,狭またはライン相関の有無に応じてフィルタ回路
を帯域消去特性と櫛形通過特性とに切り換えるようにし
たビデオテープレコーダである。
F 作用 かかる構成によれば、狭帯域またはライン相関のない
再生輝度信号に対しては、フィルタ回路が帯域消去特性
に切り換えられて、fsc近傍のノイズ及び高域成分の遅
延量が低減され、色信号の非相関成分に起因する干渉が
防止される。
再生輝度信号に対しては、フィルタ回路が帯域消去特性
に切り換えられて、fsc近傍のノイズ及び高域成分の遅
延量が低減され、色信号の非相関成分に起因する干渉が
防止される。
G 実施例 以下、第1図〜第3図を参照しながら、本発明による
ビデオテープレコーダの実施例について説明する。
ビデオテープレコーダの実施例について説明する。
G1一実施例 本発明の一実施例の構成を第1図に示す。この第1図
において、(1)〜(43)はそれぞれ前出第4図に対応
するものである。
において、(1)〜(43)はそれぞれ前出第4図に対応
するものである。
第1図において、(50)は前出第7図に示した既提案
回路の要部(以下YXフィルタと略称する)であって、ト
ラップ(38)と共通に、信号処理回路(34)からの再生
輝度信号が供給され、YXフィルタ(50)の出力が切換ス
イッチ(61)のW側固定接点に供給される。トラップ
(38)の出力はスイッチ(61)のN側固定接点に供給さ
れ、スイッチ(61)の可動接点の出力が加算器(40)に
供給される。端子(4)からのモード切換信号がオアゲ
ート(62)を介してスイッチ(61)に供給される。(7
0)はライン相関検出回路であって、再生輝度信号が供
給されて、その検出内力はオアゲート(62)を介してス
イッチ(61)に供給される。その余の構成は前出第4図
の従来例と同様である。
回路の要部(以下YXフィルタと略称する)であって、ト
ラップ(38)と共通に、信号処理回路(34)からの再生
輝度信号が供給され、YXフィルタ(50)の出力が切換ス
イッチ(61)のW側固定接点に供給される。トラップ
(38)の出力はスイッチ(61)のN側固定接点に供給さ
れ、スイッチ(61)の可動接点の出力が加算器(40)に
供給される。端子(4)からのモード切換信号がオアゲ
ート(62)を介してスイッチ(61)に供給される。(7
0)はライン相関検出回路であって、再生輝度信号が供
給されて、その検出内力はオアゲート(62)を介してス
イッチ(61)に供給される。その余の構成は前出第4図
の従来例と同様である。
第1図は実施例の動作は次のとおりである。
通常の帯域の輝度信号を再生する場合、端子(4)か
ら“Hi"の再生モード制御信号が供給され、オアゲート
(62)の出力が“Hi"となって、スイッチ(61)が図示
の接続状態とされ、トラップ(38)から出力される輝度
信号Yが加算器(40)に供給される。
ら“Hi"の再生モード制御信号が供給され、オアゲート
(62)の出力が“Hi"となって、スイッチ(61)が図示
の接続状態とされ、トラップ(38)から出力される輝度
信号Yが加算器(40)に供給される。
これにより、fscの近傍のノイズが充分除去される。
また、輝度信号Yの高域成分がYXフィルタ(50)に含ま
れる遅延線(57)により1Hの遅延を受けることがなく、
再生中の精細画像の非相関部分の垂直方向のずれが低減
される。
また、輝度信号Yの高域成分がYXフィルタ(50)に含ま
れる遅延線(57)により1Hの遅延を受けることがなく、
再生中の精細画像の非相関部分の垂直方向のずれが低減
される。
広帯域輝度信号を再生する場合、或いは輝度信号がラ
イン相関を有する場合、オアゲート(62)の出力が“L
o"となって、スイッチ(61)が図示とは逆の接続状態に
切り換えられる。これにより、輝度信号がYXフィルタ
(50)を通り、前述のようなゼロビート妨害,クロスカ
ラー妨害等が除去される。
イン相関を有する場合、オアゲート(62)の出力が“L
o"となって、スイッチ(61)が図示とは逆の接続状態に
切り換えられる。これにより、輝度信号がYXフィルタ
(50)を通り、前述のようなゼロビート妨害,クロスカ
ラー妨害等が除去される。
更に、制御端子(4)から“Lo"の広帯域モード信号
が供給されている場合であっても、前出第12図Bに示す
ような、搬送色信号の非相関成分CNSが残存した再生輝
度信号が、処理回路(34)からライン相関検出回路(7
0)に供給されたときは、第N+1ライン及び第N+2
ラインでその検出出力が“Hi"となって、スイッチ(6
1)は図示の接続状態となる。これにより、第N+1ラ
インの残存非相関部分CNSがトラップ(38)で充分除去
されて加算器(40)に供給され、再生画像のゼロビート
妨害が防止される。
が供給されている場合であっても、前出第12図Bに示す
ような、搬送色信号の非相関成分CNSが残存した再生輝
度信号が、処理回路(34)からライン相関検出回路(7
0)に供給されたときは、第N+1ライン及び第N+2
ラインでその検出出力が“Hi"となって、スイッチ(6
1)は図示の接続状態となる。これにより、第N+1ラ
インの残存非相関部分CNSがトラップ(38)で充分除去
されて加算器(40)に供給され、再生画像のゼロビート
妨害が防止される。
上述の実施例では、第7図に示したYXフィルタ(50)
を用いたが、第9図に示すようなYXフィルタ(50S)を
用いてもよく、前出特願昭62−156060号においてこれら
と共に提案したような、櫛型フィルタを含む他の信号処
理回路を用いてもよい。
を用いたが、第9図に示すようなYXフィルタ(50S)を
用いてもよく、前出特願昭62−156060号においてこれら
と共に提案したような、櫛型フィルタを含む他の信号処
理回路を用いてもよい。
G2他の実施例 次に、第2図を参照しながら、本発明によるビデオテ
ープレコーダの他の実施例について説明する。
ープレコーダの他の実施例について説明する。
本発明の他の実施例の要部の構成を第2図に示す。こ
の第2図において、(51)〜(59)はそれぞれ前出第7
図に対応するものである。
の第2図において、(51)〜(59)はそれぞれ前出第7
図に対応するものである。
第2図においては、前出第7図に示した既提案のYXフ
ィルタ(50)の減衰器(59)の出力が、切換スイッチ
(61)の可動接点及びW側固定接点を介して、加算器
(55)に供給され、スイッチ(61)のN側固定接点は無
接続とされる。帯域フィルタ(52)の出力が1H遅延線
(57)と共通に減算器(71)に供給され、この減算器
(71)において、1H遅延線(57)の出力が帯域フィルタ
(52)の出力から減算される。減算器(71)の出力が検
波器(72)に供給され、検波器(72)の出力が、オアゲ
ート(62)を介して、スイッチ(61)に供給される。
ィルタ(50)の減衰器(59)の出力が、切換スイッチ
(61)の可動接点及びW側固定接点を介して、加算器
(55)に供給され、スイッチ(61)のN側固定接点は無
接続とされる。帯域フィルタ(52)の出力が1H遅延線
(57)と共通に減算器(71)に供給され、この減算器
(71)において、1H遅延線(57)の出力が帯域フィルタ
(52)の出力から減算される。減算器(71)の出力が検
波器(72)に供給され、検波器(72)の出力が、オアゲ
ート(62)を介して、スイッチ(61)に供給される。
第2図の実施例の動作は次のとおりである。
前述のように、遅延線(51),帯域フィルタ(52)及
び減算器(53)により帯域消去フィルタ(トラップ)が
構成される。本実施例では、減衰器(59)の出力を遮断
することによって、トラップ部分の出力のみを端子OUT
に導出して、既存のトラップ(38)を省いている。ま
た、本実施例では、減算器(71)において、1H遅延線
(57)の入力信号から出力信号を減算し、この差信号を
検波器(72)に供給して、ライン相関の有無を検出して
いる。減算器(71)の出力が大きいとき、即ちライン相
関がないとき、スイッチ(61)が図示の接続状態とされ
て、減算器(53)の出力のみが端子OUTに導出される。
制御端子(4)から通常モード制御信号Nが供給された
場合も同様である。
び減算器(53)により帯域消去フィルタ(トラップ)が
構成される。本実施例では、減衰器(59)の出力を遮断
することによって、トラップ部分の出力のみを端子OUT
に導出して、既存のトラップ(38)を省いている。ま
た、本実施例では、減算器(71)において、1H遅延線
(57)の入力信号から出力信号を減算し、この差信号を
検波器(72)に供給して、ライン相関の有無を検出して
いる。減算器(71)の出力が大きいとき、即ちライン相
関がないとき、スイッチ(61)が図示の接続状態とされ
て、減算器(53)の出力のみが端子OUTに導出される。
制御端子(4)から通常モード制御信号Nが供給された
場合も同様である。
入力信号のライン相関があって、検波器(72)の出力
が小さい場合、または、端子(4)から広帯域モード制
御信号が供給された場合、スイッチ(61)が図示とは逆
の接続状態に切り換えられて、前出第7図のYXフィルタ
が形成される。
が小さい場合、または、端子(4)から広帯域モード制
御信号が供給された場合、スイッチ(61)が図示とは逆
の接続状態に切り換えられて、前出第7図のYXフィルタ
が形成される。
本実施例は、第1図の実施例と同様の作用効果を有す
ると共に、構成が簡単化される。
ると共に、構成が簡単化される。
G3他の実施例 次に、第3図を参照しながら、本発明によるビデオテ
ープレコーダの更に他の実施例について説明する。
ープレコーダの更に他の実施例について説明する。
本発明の更に他の実施例の要部の構成を第3図に示
す。この第3図において、(53S)〜(59)はそれぞれ
前出第9図に対応するものである。
す。この第3図において、(53S)〜(59)はそれぞれ
前出第9図に対応するものである。
第3図においては、前出第9図に示した既提案のYXフ
ィルタ(50S)の減衰器(59)の出力が、切換スイッチ
(61)の可動接点及びW側固定接点を介して、減算器
(55S)に供給され、スイッチ(61)のN側固定接点は
無接続とされる。減算型の櫛形フィルタ(56S)の出力
が減衰器(59)と共通に検波器(72)に供給され、検波
器(72)の出力が、オアゲート(62)を介して、スイッ
チ(61)に供給される。
ィルタ(50S)の減衰器(59)の出力が、切換スイッチ
(61)の可動接点及びW側固定接点を介して、減算器
(55S)に供給され、スイッチ(61)のN側固定接点は
無接続とされる。減算型の櫛形フィルタ(56S)の出力
が減衰器(59)と共通に検波器(72)に供給され、検波
器(72)の出力が、オアゲート(62)を介して、スイッ
チ(61)に供給される。
第3図の実施例の動作は次のとおりである。
本実施例でも、減衰器(59)の出力を遮断することに
よって、トラップ(54)の出力のみを端子OUTに導出し
て、既存のトラップ(38)を省いている。また、本実施
例では、減算型の櫛形フィルタ(56S)の出力信号を検
波器(72)に供給して、ライン相関の有無を検出してい
る。櫛形フィルタ(56S)の出力が大きくライン相関が
ないとき、スイッチ(61)が図示の接続状態とされて、
トラップ(54)の出力のみが端子OUTに導出される。制
御端子(4)から通常モード制御信号Nが供給された場
合も同様である。
よって、トラップ(54)の出力のみを端子OUTに導出し
て、既存のトラップ(38)を省いている。また、本実施
例では、減算型の櫛形フィルタ(56S)の出力信号を検
波器(72)に供給して、ライン相関の有無を検出してい
る。櫛形フィルタ(56S)の出力が大きくライン相関が
ないとき、スイッチ(61)が図示の接続状態とされて、
トラップ(54)の出力のみが端子OUTに導出される。制
御端子(4)から通常モード制御信号Nが供給された場
合も同様である。
入力信号のライン相関があって、検波器(72)の出力
が小さい場合、または、端子(4)から広帯域モード制
御信号が供給された場合、スイッチ(61)が図示とは逆
の接続状態に切り換えられて、前出第9図のYXフィルタ
が形成される。
が小さい場合、または、端子(4)から広帯域モード制
御信号が供給された場合、スイッチ(61)が図示とは逆
の接続状態に切り換えられて、前出第9図のYXフィルタ
が形成される。
本実施例は、第1図及び第2図の実施例と同様の作用
効果を有すると共に、構成が一層簡単化される。
効果を有すると共に、構成が一層簡単化される。
H 発明の効果 以上詳述のように、本発明によれば、再生輝度信号の
伝送経路に、搬送色信号の周波数帯域内で、fscを中心
とする帯域消去特性と、fsc±n・fHで谷となり、 で山となるような櫛形通過特性とに切換可能なフィルタ
回路を介挿し、狭帯域またはライン相関のない再生輝度
信号に対しては、フィルタ回路を帯域消去特性に切り換
えるようにしたので、広帯域輝度信号に対応すると共
に、fsc近傍のノイズ及び精細画像の垂直方向の「ず
れ」を低減し、色画像の垂直非相関部分に起因する干渉
を防止したビデオテープレコーダが得られる。
伝送経路に、搬送色信号の周波数帯域内で、fscを中心
とする帯域消去特性と、fsc±n・fHで谷となり、 で山となるような櫛形通過特性とに切換可能なフィルタ
回路を介挿し、狭帯域またはライン相関のない再生輝度
信号に対しては、フィルタ回路を帯域消去特性に切り換
えるようにしたので、広帯域輝度信号に対応すると共
に、fsc近傍のノイズ及び精細画像の垂直方向の「ず
れ」を低減し、色画像の垂直非相関部分に起因する干渉
を防止したビデオテープレコーダが得られる。
第1図は本発明によるビデオテープレコーダの一実施例
の構成を示すブロック図、第2図及び第3図は本発明の
他の実施例の要部の構成を示すブロック図、第4図は従
来のビデオテープレコーダの構成例を示すブロック図、
第5図及び第6図は本発明の説明のためのスペクトル
図、第7図及び第9図は既提案回路の構成例を示すブロ
ック図、第8図及び第10図は既提案回路のスペクトル
図、第11図及び第12図は本発明の説明のためのタイムチ
ャートである。 (30)は再生系、(38),(54)は帯域消去フィルタ
(トラップ)、(50),(50S)はYXフィルタ(信号処
理回路)、(56),(56S)は櫛形フィルタ、(61)は
切換スイッチ、(70)はライン相関検出回路である。
の構成を示すブロック図、第2図及び第3図は本発明の
他の実施例の要部の構成を示すブロック図、第4図は従
来のビデオテープレコーダの構成例を示すブロック図、
第5図及び第6図は本発明の説明のためのスペクトル
図、第7図及び第9図は既提案回路の構成例を示すブロ
ック図、第8図及び第10図は既提案回路のスペクトル
図、第11図及び第12図は本発明の説明のためのタイムチ
ャートである。 (30)は再生系、(38),(54)は帯域消去フィルタ
(トラップ)、(50),(50S)はYXフィルタ(信号処
理回路)、(56),(56S)は櫛形フィルタ、(61)は
切換スイッチ、(70)はライン相関検出回路である。
Claims (1)
- 【請求項1】再生輝度信号及び再生搬送色信号を加算し
て複合カラー映像信号を得るようにしたビデオテープレ
コーダにおいて、 上記搬送色信号の周波数帯域内で色副搬送波周波数を中
心とする帯域消去特性と、上記色副搬送波周波数を中心
として、水平周波数の整数倍ごとに谷となると共に、水
平周波数の1/2の奇数倍ごとに山となるような櫛形通過
特性とに切換可能なフィルタ回路を上記再生輝度信号の
伝送経路に介挿し、 上記再生輝度信号の周波数帯域の広,狭またはライン相
関の有無に応じて、上記フィルタ回路を上記帯域消去特
性と上記櫛形通過特性とに切り換えるようにしたことを
特徴とするビデオテープレコーダ。
Priority Applications (9)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62291284A JP2590966B2 (ja) | 1987-11-18 | 1987-11-18 | ビデオテープレコーダ |
US07/209,189 US4922331A (en) | 1987-06-23 | 1988-06-20 | Color video signal reproducing apparatus having trap circuit and comb-filter for filtering a chrominance signal band of a wide band luminance signal |
CA000570078A CA1320762C (en) | 1987-06-23 | 1988-06-22 | Color video signal reproducing apparatus |
AU18256/88A AU615201B2 (en) | 1987-06-23 | 1988-06-22 | Color video signal reproducing apparatus |
AT88305692T ATE138775T1 (de) | 1987-06-23 | 1988-06-22 | Wiedergabegerät für ein farbvideosignal |
DE3855319T DE3855319T2 (de) | 1987-06-23 | 1988-06-22 | Wiedergabegerät für ein Farbvideosignal |
ES88305692T ES2087853T3 (es) | 1987-06-23 | 1988-06-22 | Aparato de reproduccion de señales de video en color. |
EP88305692A EP0296827B1 (en) | 1987-06-23 | 1988-06-22 | Colour video signal reproducing apparatus |
KR1019880007579A KR0156561B1 (ko) | 1987-06-23 | 1988-06-23 | 비디오 신호 재생장치 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62291284A JP2590966B2 (ja) | 1987-11-18 | 1987-11-18 | ビデオテープレコーダ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01132291A JPH01132291A (ja) | 1989-05-24 |
JP2590966B2 true JP2590966B2 (ja) | 1997-03-19 |
Family
ID=17766884
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62291284A Expired - Lifetime JP2590966B2 (ja) | 1987-06-23 | 1987-11-18 | ビデオテープレコーダ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2590966B2 (ja) |
-
1987
- 1987-11-18 JP JP62291284A patent/JP2590966B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01132291A (ja) | 1989-05-24 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |