JP2590769B2 - 補強具 - Google Patents

補強具

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JP2590769B2
JP2590769B2 JP30504494A JP30504494A JP2590769B2 JP 2590769 B2 JP2590769 B2 JP 2590769B2 JP 30504494 A JP30504494 A JP 30504494A JP 30504494 A JP30504494 A JP 30504494A JP 2590769 B2 JP2590769 B2 JP 2590769B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、学校や図書館等で使用
される書架や棚等を補強するためのブレース等の補強具
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばスチール製の書架にあって
は、書籍を載置する平面視長方形の棚板と、棚板の4隅
を掛止する4本の支柱とからなるものが知られている。
このような書架では、書籍の重量により奥行き方向に比
較して長さの長い棚板幅方向に揺れたり、極端な場合に
は傾いて変形することがあるため、書架の背面側におい
て、鋼棒とターンバックルとを用いた筋交いを設けた
り、あるいは支柱に掛止できる1対の平板とその平板を
連結するボルトとを備えるブレースと呼ばれる補強具が
支柱間に取り付けられるものである。このブレースは、
棚板の幅寸法の1/2よりわずかに長い寸法の平板を、
その一方端において棚板中央部分に対応する位置で重合
し、その重合部分をボルトで固定するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のター
ンバックルを用いる筋交いにあっては、ターンバックル
や鋼棒、さらにはその鋼棒を支柱に接続する金具やボル
トといった部品が必要になる。つまり、単に筋交いをい
れるだけであるのに、部品点数が多くなり、その上、タ
ーンバックルを調整して適度な張力で鋼棒を緊張させて
おかなくてはならず、その取付作業に長時間を要した。
また、ブレースでは、その重合部分をボルトで固定する
ため、ボルトの頭部が棚板方向にはみ出し、その結果、
書籍を載置する際に、書籍を妨げたりあるいは傷つけた
りすることがあった。
【0004】本発明は、このような不具合を解消するこ
とを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1〜6に係
る発明(以下、本願発明と記す)は、このような目的を
達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本願の請求項1に係る発明の補強具は、フッ
ク孔を有する柱間に介設される補強具であって、外方端
に設けた爪を前記フック孔に係合させるとともに内方端
部同士を重合させて前記柱間に配設される対をなす横架
板と、これら両横架板の重合部分に設けられ係合するこ
とによって両横架板の上下方向の相対回動を防止する凹
凸係合部と、前記両横架板の重合部分にワンタッチで装
着され前記凹凸係合部の離脱を禁止するロック部材とを
具備してなることを特徴とする。
【0006】上記の構成において、横架板の外方端をが
たつくことなく柱に掛止させるには、前記爪が、横架板
の外方端から一体に突設した舌片を厚み方向に屈曲させ
ることにより形成したものであり、横架板外方端をフッ
ク孔の外側開口端面に当接させた状態で、前記爪がフッ
ク孔の内側開口端面に面接触し得るように構成されてい
ることが望ましい。
【0007】また、部品点数を少なくするには、上記の
構成に加えて、凹凸係合部を、一方の横架板に開設した
四角形の透窓と、他方の横架板を一体に膨出させてなる
上下に開口した膨出部とからなるものにし、ロック部材
を、前記膨出部の透窓を貫通した部分に閂状に貫挿した
板状のものであるように構成することが好ましい。
【0008】本願の請求項4に係る発明の補強具は、フ
ック孔を有する柱間に開設される補強具であって、外方
端に設けた爪を前記フック孔に係合させるとともに筒部
を有した内方端の筒部を除く端部同士を重合させて前記
柱間に配設される対をなす横架板と、軸心を一致させて
これら横架板の筒部に貫挿されたピンとを具備してなる
ことを特徴とする。
【0009】このような本願発明における柱としては、
代表的には、本棚を支えるためのものであり、フック孔
が棚板掛止機能を兼ね備えていることが好ましい。しか
も、本願発明は、対をなす柱間に形成される空間を境界
とし、その境界の両側に棚板を配設してなる複式の本棚
において、前記柱間に両横架板を配設しているものに好
適である。
【0010】
【作用】本願の請求項1に係る発明のこのような構成で
あれば、横架板は、その内方端部同士が重合されて、そ
の外方端の爪が柱のフック孔に係合されて柱間に配設さ
れ、重合部分に設けられた凹凸係合部により上下方向の
相対回動を防止されている。また、凹凸係合部はロック
部材により離脱が禁止されている。したがって、柱と柱
とは、ロック部材により離脱が禁止された凹凸係合部で
相対回動を防止されている対をなす横架板により強固に
連結され補強され、外方向あるいは内方向に撓むことを
抑制される。しかも、横架板は、柱のフック孔に爪が係
合して連結されるものであり、連結のために特にボルト
等の止着具を必要とせず、部品点数を少なくすることが
可能である。その上、ターンバックルやボルトの螺着操
作が不要となり、装着作業が容易になる。
【0011】また、横架板の爪を、横架板外方端から一
体に突設した舌片を厚み方向に屈曲させた構造にすれ
ば、横架板の外方端がフック孔の外側開口端面に当接
し、その状態で爪がフック孔の内側開口端面に面接触す
る。これにより、爪の先端をフック孔に挿入しつつ横架
板を厚み方向に回動させることによって、横架板の外方
端をがたつきなく柱に掛止させることができる。しか
も、爪を柱の内面に面接触させておけば、柱の微小傾動
等に伴って柱と横架板との連結部分に大きな力が作用し
ても、応力集中を制御することができ、爪やフック孔の
開口縁が変形するのを有効に防止又は抑制することがで
きる。
【0012】さらに、凹凸係合部を、一方の横架板に開
設した四角形の透窓と他方の横架板を一体に膨出させて
なる上下に開口した膨出部とで構成し、ロック部材を、
膨出部の透窓を貫通した部分に閂状に貫挿した板状のも
のにすれば、凹凸係合部及びロック部材の構造を簡素化
でき、部品点数を特に少なくすることができる。その
上、両横架板の連結部分のかさ張りを最小限にとどめる
ことができ、書架等に適用した場合には書籍を痛めな
い。
【0013】本願の請求項4に係る発明の構成であれ
ば、横架板は、その内方端の筒部を除く端部同士が重合
され、かつ筒部同士が軸心を一つにするピンにより貫挿
されて柱間に配設される。したがって、ピンが筒部を貫
挿していることにより、上下方向の相対回動が防止され
る。また、筒部を除く端部同士が重合されているので、
横架板の厚み方向の回動も同様に防止される。したがっ
て、柱と柱とは、上下方向及び厚み方向の相対回動を防
止されている対をなす横架板により、強固に連結され補
強されるものとなる。しかも、この発明の構成において
も、横架板は、柱のフック孔に爪が係合して連結される
ものであり、連結のために特にボルト等の止着具を必要
としないので、部品点数を少なくすることが可能であ
る。その上、ターンバックルやボルトの螺着操作が不要
となり、装着作業が容易になる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を参照して
説明する。
【0015】図1に示す書架Rは、複柱式と呼ばれるも
ので、奥行き方向に支柱1が3本立設されるものであ
る。すなわち、書架Rは、スチール製で、長方形状の基
台2と、基台2の中央部及び左右の側辺のそれぞれ両端
部と中央部とに立設されるフック孔3を有する支柱1
と、支柱1の上端に固定される天蓋4と、複数の棚板5
とを備えてなり、棚板5同士が突き合わされる奥行き方
向の中央位置に立設される支柱1に補強具6が取り付け
られる。支柱1は、中空の四角柱の一つの面が切除され
た形状、言い換えれば横断面形状が略コ字形の柱形状で
あり、背向する側面に、所定のピッチで複数のフック孔
3が設けられている。フック孔3は、棚板5を掛止する
ブラケット(図示しない)及び後述する補強具6が取り
付けられるもので、縦方向に長い長孔形状をしている。
書架Rそれ自体は、この分野で広く知られているものを
使用することができる。
【0016】補強具6は、対をなす横架板7と、ロック
部材8とからなり、奥行き方向の中央に立設される支柱
1に装着される。横架板7は、第1板71と第2板72
との2枚の帯状の平板からなり、第1及び第2板71、
72の外方端71a、72aにはその外方端71a、7
2aから一体に突設した長方形状の舌片を厚み方向に略
直角に屈曲させて爪9が形成してある。この実施例の場
合、爪9は、外方端71a、72aの上側端と下側端と
にそれぞれ2つづつ設けてある。また、第1板71は、
その内方端部71bに四角形の透窓71cが介設してあ
り、この透窓71cに対応して第2板72の内方端部7
2bには例えばプレス加工により一体に膨出させてなる
上下に開口した膨出部72cが設けてある。
【0017】透窓71cは、長方形状をしており、略板
厚分だけ段差が付けられた内方端部に設けられ、第2板
72の膨出部72cの大きさに対応させてある。すなわ
ち、透窓71cの内法は、膨出部72cの外形寸法より
がたつかない程度にわずかに大きくしてあり、膨出部7
2cが透窓71cに挿入された後、第1及び第2板7
1、72がその幅方向つまり上下方向に相対回動し得な
いように設定されている。一方、膨出部72cは、透窓
71c同様に、略板厚分だけ段差が付けられた内方端部
72bに、その段差を打ち消す方向に膨出しており、透
窓71cを貫通した部分、つまり第1板71の一方の面
側から透窓71cに挿入した際に、第1板71の他方の
面側に飛び出す部分が、板状のロック部材8が貫挿し得
るような高さ寸法に設定されている。ロック部材8は、
短冊状をしており、膨出部72cの上側の開口から突出
部分に貫挿した場合に、落下しないように落下止め8a
が上端側部に形成されている。この実施例では、透窓7
1cと膨出部72cとで凹凸係合部が構成されている。
【0018】このような構成において、書架Rを組み立
てた後、棚板5を装着する前に奥行き方向の中央に位置
する支柱1の棚板5を装着しない位置、つまり棚板5と
棚板5との間となる位置に横架板7を装着する。横架板
7の装着は、まず第1及び第2板71、72の爪9を対
応の支柱1のフック孔3に係合させることから始める。
すなわち、爪9は、横架板7に対して略直角に形成され
ているので、その先端をフック孔3に挿入しつつ横架板
7を回転させて、支柱1の内面に面接触状態に係合させ
る。このようにして第1板71と第2板72との爪9を
同一高さにあるフック孔3に係合させると、それぞれの
内方端部71b、72b同士は重合する。この時、膨出
部72cは透窓71cに貫入し、内方端部71b、72
b同士が重合すると、膨出部72cの先端部分は透窓7
1cから突出し、膨出部72cの上下の開口が突出した
側の透窓71cの上下辺に沿って現れる。この状態で、
膨出部72cの上側の開口からロック部材8を貫挿す
る。したがって、膨出部72cと第1板71との間にロ
ック部材8が介在し、膨出部72cの突出部分が閂をか
けられた状態となり、第1板71と第2板72との重合
部分は離脱し得ない状態になる。なお、重合部分の厚み
はおよそ板厚の4倍程度で、表面から突出しているもの
は全くない。
【0019】以上のようにして横架板7を中央部の支柱
1間に装着すると、爪9が支柱1の内面に面接触した状
態で、第1板71と第2板72とが透窓71cと膨出部
72cとロック部材8とにより連結され、内方端部71
b、72bの重合部分の離合が禁止されて支柱1同士が
連結される。すなわち、横架板7の第1板71と第2板
72との連結部分、言い換えれば内方端部71b、72
bの重合部分は、膨出部72cが略同形の透窓71cに
貫通した状態で、しかもロック部材8を貫挿して連結さ
れているので、第1板71と第2板72とがその厚み方
向に離脱することが禁止されているとともに、上下方向
への相対回動をも禁止されている。つまり、2本の支柱
1は、第1板71と第2板72とを板状のロック部材8
により連結することにより、内側にも外側にも傾動不能
に、換言すれば内及び外側に撓むことを禁止された状態
で連結されるものである。このように、横架板7を装着
するにあたって、ターンバックルやボルトを螺着すると
いった作業は一切必要ではなくなり、極めて容易に装着
できる。しかも、横架板7を装着するにあたって、ボル
ト等の止着具を一切使用しないので、部品点数を極力少
なくすることができるとともに、第1板71と第2板7
2との連結部分すなわち重合部分の表面に突出するもの
を全く形成せず、なおかつ板厚のおよそ4倍程度の厚み
にしかならないので、書籍等棚板5に載置するものの邪
魔をすることがない。
【0020】さらに、外方端71a、72aに一体に形
成された爪9は、長方形状の舌片を屈曲して形成され、
支柱1の内面に面接触しているので、支柱1の微小な傾
動等に伴って支柱1と横架板7との連結部分に大きな力
が作用しても、面に力を分散させることにより応力集中
を抑制することができる。したがって、爪9やフック孔
3の開口縁が応力の集中により変形することを有効に防
止あるいは抑制することができる。
【0021】次に、本願の請求項4に係る発明の実施例
(以下、実施例2と記す)を、図を参照して説明する。
なお、書架Rについては、上記実施例と同様でよいので
説明を省略する。
【0022】図に示す補強具106は、外方端1071
a、172a設けた爪9を支柱1のフック孔3に係合さ
せるとともに筒部171d、172dを有した内方端部
171b、172bの筒部171d、172dを除く端
部171e、172e同士を重合させて支柱1間に配設
される対をなす横架板107と、軸心を一致させてこれ
ら横架板107の筒部171d、172dに貫挿された
ピン108とを具備している。すなわち、横架板107
は、右板171と左板172とからなり、それぞれ外方
端171a、172aには、上記実施例同様に、一体に
突設した長方形状の舌片を略直角に折曲して爪9が形成
されている。一方、内方端部171b、172bは、そ
の幅方向の上縁と下縁とが板状に形成されて重合部17
1e、172eとなり、その重合部171e、172e
の間に筒部171d、172dが形成される。筒部17
1d、172dは、例えば3個間隔をあけて設けられる
もので、間隔は筒部171d、172d1つ分の長さに
設定してある。つまり、右板171と左板172とをそ
の内方端部171b、172bで重合させる時、右板1
71の筒部171dが左板172の筒部172d間に入
り込む形になる。その結果、右及び左板171、172
のそれぞれの筒部171d、172dが中心を同一直線
状に位置させて縦方向に整列し、横架板の幅寸法に近似
する長さの1本の筒体が形成される。このようにして筒
部171d、172dにより形成される筒体には、上端
に脱落防止用の筒体の外径と略同径の頭部108aを有
するピン108が貫挿される。ピン108は、その外径
が筒部171d、172dの内径と略同一で、長さが左
右板171、172の筒部171d、172dの長さを
すべて加えた長さと略等しくしてある。
【0023】このような横架板107は、上記実施例同
様、右板171及び左板172を回動させながらそれぞ
れの爪9をそれぞれの支柱1のフック孔3に係合させ
る。爪9がフック孔3に完全に係合することにより、右
及び左板171、172の内方端部171b、172b
は筒部171d、172dをその中心が一直線上に位置
した状態で縦方向に並び、筒部171d、172dの上
下部分に形成された重合部171e、172eが重合す
る。この場合、右板171の重合部171eが左板17
2の背面側に重合し、左板172の重合部172eが右
板171の正面側に重合する。この状態で、筒部171
d、172dにピン108を貫挿することにより、右板
171と左板172とが連結される。
【0024】この実施例2でも上記実施例と同様に、ピ
ン108により右板171と左板172とが連結されて
いるので、両板の離脱を容易に禁止することができ、ま
た両板が上下方向に相対回動することを確実に防止する
ことができる。しかも、右板171と左板172とは筒
部171d、172dの上下部分でその内方端部171
e、172eが重合しているので、ピン108を中心に
して回動することはない。また、部品点数を少なくさせ
ることができる等、上記実施例が奏する効果と同様の効
果を奏することはいうまでもない。
【0025】なお、本発明は以上説明した実施例に限定
されるものではない。例えば、単柱書架に装着するもの
であってもよい。また、上記それぞれの実施例では、棚
板5の幅方向に対応する方向において補強具を装着する
場合を説明したが、棚板5の奥行き方向に対向する方向
において、つまり書架の側面部分の支柱1間において装
着するものであってもよい。
【0026】さらに、膨出部72cの上下部分にも他方
の内方端部71bと重合する重合部が形成されているも
のであってもよい。つまり、上記実施例とは異なり、膨
出部72cが形成されている内方端部72bの幅寸法が
他の部分と変わることがないものである。
【0027】その他、各部の構成は図示例に限定される
ものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変
形が可能である。
【0028】
【発明の効果】本願の請求項1に係る発明は、以上に詳
述したように、横架板が、その内方端部同士が重合さ
れ、重合部分に設けられた凹凸係合部により上下方向の
相対回動を防止された状態で、凹凸係合部がロック部材
により離脱を禁止されるので、柱と柱とを、ロック部材
により離脱が禁止された凹凸係合部で相対回動を防止さ
れている対をなす横架板により強固に連結して補強する
ことができ、柱が外方向あるいは内方向に撓むことを抑
制することができる。しかも、横架板は、柱のフック孔
に爪が係合して連結されるものであり、連結のために特
にボルト等の止着具を必要としないので、部品点数を少
なくすることができる。その上、ターンバックルやボル
トの螺着操作が不要となるため、装着作業が容易にな
り、作業時間を短縮することができる。
【0029】また、横架板の爪を、横架板外方端から一
体に突設した舌片を厚み方向に屈曲させた構造にすれ
ば、横架板の外方端がフック孔の外側開口端面に当接
し、その状態で爪がフック孔の内側開口端面に面接触す
るので、横架板の外方端をがたつきなく柱に掛止させる
ことができる。しかも、爪を柱の内面に面接触させてお
けば、柱の微小傾動等に伴って柱と横架板との連結部分
に大きな力が作用しても、応力集中を制御することがで
き、爪やフック孔の開口縁が変形するのを有効に防止又
は抑制することができる。
【0030】さらに、凹凸係合部を、一方の横架板に開
設した四角形の透窓と他方の横架板を一体に膨出させて
なる上下に開口した膨出部とで構成し、ロック部材を、
膨出部の透窓を貫通した部分に閂状に貫挿した板状のも
のにすれば、凹凸係合部及びロック部材の構造を簡素化
でき、部品点数を特に少なくすることができる。その
上、両横架板の連結部分のかさ張りを最小限にとどめる
ことができ、書架等に適用した場合には書籍を痛めるこ
とを防止することができる。
【0031】本願の請求項4に係る発明の構成であれ
ば、横架板を、その内方端の筒部を除く端部同士を重合
させ、かつ筒部同士を軸心を一つにするピンにより貫挿
して柱間に配設するので、上下方向の相対回動を効果的
に防止することができる。また、筒部を除く端部同士が
重合しているので、横架板の厚み方向の回動も同様に防
止することができる。したがって、柱と柱とを、上下方
向及び厚み方向の相対回動を防止する対をなす横架板に
より、強固に連結し補強することができ、柱が外方向あ
るいは内方向に撓むことを抑制することができる。しか
も、この発明の構成においても、横架板は、柱のフック
孔に爪が係合して連結されるものであり、連結のために
特にボルト等の止着具を必要としないので、部品点数を
少なくすることができ、その上、ターンバックルやボル
トの螺着操作が不要となり、装着作業を容易にすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の請求項1に係る発明の一実施例を示す斜
視図。
【図2】同実施例の要部を拡大して示す分解斜視図。
【図3】同実施例の要部を拡大して示す正面図及び平面
図。
【図4】同実施例の第1板の正面図及び平面図。
【図5】同実施例の第2板の正面図及び平面図。
【図6】同実施例のロック部材の正面図。
【図7】同実施例の横架板の装着方法を説明する平面
図。
【図8】本願の請求項4に係る発明の一実施例(実施例
2)の要部を拡大して示す分解斜視図。
【図9】同実施例2の書架に装着された状態を示す一部
省略斜視図。
【符号の説明】
1…支柱 3…フック孔 5…棚板 6、106…補強具 7、107…横架板 8…ロック部材 9…爪 71a、72a、171a、172a…外方端 71b、72b、171b、172b…内方端部 71c…透窓 72c…膨出部 108…ピン 171b、172b

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フック孔を有する柱間に介設される補強具
    であって、外方端に設けた爪を前記フック孔に係合させ
    るとともに内方端部同士を重合させて前記柱間に配設さ
    れる対をなす横架板と、これら両横架板の重合部分に設
    けられ係合することによって両横架板の上下方向の相対
    回動を防止する凹凸係合部と、前記両横架板の重合部分
    にワンタッチで装着され前記凹凸係合部の離脱を禁止す
    るロック部材とを具備してなることを特徴とする補強
    具。
  2. 【請求項2】前記爪が、横架板の外方端から一体に突設
    した舌片を厚み方向に屈曲させることにより形成したも
    のであり、横架板外方端をフック孔の外側開口端面に当
    接させた状態で、前記爪がフック孔の内側開口端面に面
    接触し得るように構成されていることを特徴とする請求
    項1記載の補強具。
  3. 【請求項3】凹凸係合部が、一方の横架板に開設した四
    角形の透窓と、他方の横架板を一体に膨出させてなる上
    下に開口した膨出部とからなり、ロック部材が、前記膨
    出部の透窓を貫通した部分に閂状に貫挿した板状のもの
    であることを特徴とする請求項1又は2記載の補強具。
  4. 【請求項4】フック孔を有する柱間に開設される補強具
    であって、外方端に設けた爪を前記フック孔に係合させ
    るとともに筒部を有した内方端の筒部を除く端部同士を
    重合させて前記柱間に配設される対をなす横架板と、軸
    心を一致させてこれら横架板の筒部に貫挿されたピンと
    を具備してなることを特徴とする補強具。
  5. 【請求項5】柱が、本棚を支えるためのものであり、フ
    ック孔が棚板掛止機能を兼ね備えていることを特徴とす
    る請求項1、2、3又は4記載の補強具。
  6. 【請求項6】対をなす柱間に形成される空間を境界と
    し、その境界の両側に棚板を配設してなる複式の本棚に
    おいて、前記柱間に両横架板を配設していることを特徴
    とする請求項5記載の補強具。
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