JP2590746Y2 - 車両のキャブサスペンション装置 - Google Patents
車両のキャブサスペンション装置Info
- Publication number
- JP2590746Y2 JP2590746Y2 JP1993070805U JP7080593U JP2590746Y2 JP 2590746 Y2 JP2590746 Y2 JP 2590746Y2 JP 1993070805 U JP1993070805 U JP 1993070805U JP 7080593 U JP7080593 U JP 7080593U JP 2590746 Y2 JP2590746 Y2 JP 2590746Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cab
- suspension
- frame
- bellows
- air bellows
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Vibration Prevention Devices (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は車両のキャブサスペン
ション装置に関する。
ション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の良好な乗り心地を確保するため、
キャブをフレームとの間で弾性的に支持するキャブサス
ペンション装置が設けられる(実公平4ー26313号
公報)。その一例を説明すると、図3のようにキャブ3
の前部はチルトヒンジ1を介してフレーム2上に前方へ
傾倒可能に取り付けられる。キャブ3を上下方向へ揺動
自由に支持するのがサスペンションリンク4で、その基
端はフレーム2側のブラケット5にピン結合され、その
前方に伸びる先端にチルトヒンジ1が結合される。リン
ク4先端とフレーム2との間にキャブ3の前部を弾性的
に支持するコイルスプリング6が介装される。
キャブをフレームとの間で弾性的に支持するキャブサス
ペンション装置が設けられる(実公平4ー26313号
公報)。その一例を説明すると、図3のようにキャブ3
の前部はチルトヒンジ1を介してフレーム2上に前方へ
傾倒可能に取り付けられる。キャブ3を上下方向へ揺動
自由に支持するのがサスペンションリンク4で、その基
端はフレーム2側のブラケット5にピン結合され、その
前方に伸びる先端にチルトヒンジ1が結合される。リン
ク4先端とフレーム2との間にキャブ3の前部を弾性的
に支持するコイルスプリング6が介装される。
【0003】キャブ3の後部については、図4のように
キャブマウントメンバ7と、その上方に掛かるサブフレ
ーム8が設けられ、サブフレーム8のチルトロック装置
9でキャブ3の係合部が拘束される。キャブマウントメ
ンバ7とサブフレーム8との間にコイルスプリング10
が介装され、そのバネ力でキャブ3の後部を支持するよ
うになっている。
キャブマウントメンバ7と、その上方に掛かるサブフレ
ーム8が設けられ、サブフレーム8のチルトロック装置
9でキャブ3の係合部が拘束される。キャブマウントメ
ンバ7とサブフレーム8との間にコイルスプリング10
が介装され、そのバネ力でキャブ3の後部を支持するよ
うになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例ではキャブサスペンションのストローク軌跡がサ
スペンションリンク4で決まるため、サスペンションが
ストロークするときに車両の前後方向へ少しキャブ3が
変位することになる。したがって、サスペンションスプ
リング6,10に前後方向への変形が生じるので、スプ
リング6,10が捩れて損傷しやすいという不具合があ
った。なお、キャブ3のサスペンションストロークに伴
う前後方向への変位量をmで表す。
従来例ではキャブサスペンションのストローク軌跡がサ
スペンションリンク4で決まるため、サスペンションが
ストロークするときに車両の前後方向へ少しキャブ3が
変位することになる。したがって、サスペンションスプ
リング6,10に前後方向への変形が生じるので、スプ
リング6,10が捩れて損傷しやすいという不具合があ
った。なお、キャブ3のサスペンションストロークに伴
う前後方向への変位量をmで表す。
【0005】この考案はこのような問題点を考慮してな
されたもので、サスペンションスプリングにエアベロー
ズを用い、サスペンションのストロークに伴うスプリン
グの捩れを抑えて、その耐久性を高めることを目的とす
る。
されたもので、サスペンションスプリングにエアベロー
ズを用い、サスペンションのストロークに伴うスプリン
グの捩れを抑えて、その耐久性を高めることを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのため、キャブをフレ
ーム上で上下方向へ揺動自由に連結するサスペンション
リンクと、キャブをフレームとの間で弾性的に支持する
エアベローズを備える車両のキャブサスペンション装置
において、エアベローズの上部をキャブ側に固定すると
共に、同じく下部をフレーム側に固定の係合部でその外
周に支持する一方、エアベローズの下部とフレーム側の
係合部との間にサスペンションリンクのストロークに伴
うキャブの前後方向への変位を許容する所定の隙間を設
定する。
ーム上で上下方向へ揺動自由に連結するサスペンション
リンクと、キャブをフレームとの間で弾性的に支持する
エアベローズを備える車両のキャブサスペンション装置
において、エアベローズの上部をキャブ側に固定すると
共に、同じく下部をフレーム側に固定の係合部でその外
周に支持する一方、エアベローズの下部とフレーム側の
係合部との間にサスペンションリンクのストロークに伴
うキャブの前後方向への変位を許容する所定の隙間を設
定する。
【0007】
【作用】エアベローズはサスペンションリンクのストロ
ークに伴うキャブの前後方向への変位量で上部と下部に
捩れが作用するが、ベローズの内圧で上部に下部を合わ
せる自動調芯が行われるため、ベローズの捩れを少なく
抑えることができる。キャブサスペンションのリバンド
時には、エアベローズの分担荷重が小さくなるため、ベ
ローズの自動調芯が有効に働くので、フレーム側との摩
擦係数を特に小さく設定しなくても、ベローズの捩れは
防止できる。
ークに伴うキャブの前後方向への変位量で上部と下部に
捩れが作用するが、ベローズの内圧で上部に下部を合わ
せる自動調芯が行われるため、ベローズの捩れを少なく
抑えることができる。キャブサスペンションのリバンド
時には、エアベローズの分担荷重が小さくなるため、ベ
ローズの自動調芯が有効に働くので、フレーム側との摩
擦係数を特に小さく設定しなくても、ベローズの捩れは
防止できる。
【0008】
【実施例】図1はキャブのサスペンションスプリングと
して使用されるエアベローズ20の断面形状を表すもの
で、エア圧を充填する袋状のベローズ21と、その上部
と下部を形成するピストン22,23とで構成される、
ピストンアッパ22はベローズ21の上側開口部を密封
する円盤部材で、その上面にキャブ側の平面が結合され
る。ピストンロワ23はベローズ21の下側開口部を密
封する底付きの筒形に作られ、その内部に後述するピス
トンソケット24が係合するようになっている。
して使用されるエアベローズ20の断面形状を表すもの
で、エア圧を充填する袋状のベローズ21と、その上部
と下部を形成するピストン22,23とで構成される、
ピストンアッパ22はベローズ21の上側開口部を密封
する円盤部材で、その上面にキャブ側の平面が結合され
る。ピストンロワ23はベローズ21の下側開口部を密
封する底付きの筒形に作られ、その内部に後述するピス
トンソケット24が係合するようになっている。
【0009】ピストンソケット24はフレーム側の平面
でエアベローズ20と同軸上の筒形に形成され、その外
周とピストンロワ23の内周との間にサスペンションリ
ンク(図3参照)のストロークに伴うキャブの前後方向
への変位を許容する所定の隙間mが設定される。25と
26はピストンアッパ22とピストンロワ23にベロー
ズ21を締め付けるベルトを示す。
でエアベローズ20と同軸上の筒形に形成され、その外
周とピストンロワ23の内周との間にサスペンションリ
ンク(図3参照)のストロークに伴うキャブの前後方向
への変位を許容する所定の隙間mが設定される。25と
26はピストンアッパ22とピストンロワ23にベロー
ズ21を締め付けるベルトを示す。
【0010】このような構成により、エアベローズ20
はサスペンションリンクのストロークに伴ってキャブが
前後方向へ変位すると、図2のようにピストンロワ23
とピストンソケット24が密に係合する場合、キャブの
前後方向への変位量mでピストンアッパ22がピストン
ロワ23と偏芯してベローズ21の捩れを生じるが、こ
の例ではピストンロワ23がベローズ21の内圧でラジ
アル方向に受けて、ピストンソケット24との隙間mを
ピストンアッパ22に追従して移動する。
はサスペンションリンクのストロークに伴ってキャブが
前後方向へ変位すると、図2のようにピストンロワ23
とピストンソケット24が密に係合する場合、キャブの
前後方向への変位量mでピストンアッパ22がピストン
ロワ23と偏芯してベローズ21の捩れを生じるが、こ
の例ではピストンロワ23がベローズ21の内圧でラジ
アル方向に受けて、ピストンソケット24との隙間mを
ピストンアッパ22に追従して移動する。
【0011】つまり、キャブの変位量を吸収する自動調
芯が行われるため、ベローズ21の捩れを少なく抑える
ことができる。キャブサスペンションのリバンド時に
は、エアベローズ20の分担荷重が小さくなるため、ベ
ローズ21の自動調芯が有効に働くので、フレーム側の
平面に対するピストンロワ23の摩擦係数を小さく設定
しなくても、ベローズ21の捩れは防止できる。
芯が行われるため、ベローズ21の捩れを少なく抑える
ことができる。キャブサスペンションのリバンド時に
は、エアベローズ20の分担荷重が小さくなるため、ベ
ローズ21の自動調芯が有効に働くので、フレーム側の
平面に対するピストンロワ23の摩擦係数を小さく設定
しなくても、ベローズ21の捩れは防止できる。
【0012】
【考案の効果】以上要するにこの考案によれば、キャブ
をフレーム上で上下方向へ揺動自由に連結するサスペン
ションリンクと、キャブをフレームとの間で弾性的に支
持するエアベローズを備える車両のキャブサスペンショ
ン装置において、エアベローズの上部をキャブ側に固定
すると共に、同じく下部をフレーム側に固定の係合部で
その外周に支持する一方、エアベローズの下部とフレー
ム側の係合部との間にサスペンションリンクのストロー
クに伴うキャブの前後方向への変位を許容する所定の隙
間を設定したので、サスペンションのストロークに伴う
キャブの前後方向への変位でエアベローズの捩れを生じ
ることが少なく、サスペンションスプリングの良好な耐
久性を確保できるという効果が得られる。
をフレーム上で上下方向へ揺動自由に連結するサスペン
ションリンクと、キャブをフレームとの間で弾性的に支
持するエアベローズを備える車両のキャブサスペンショ
ン装置において、エアベローズの上部をキャブ側に固定
すると共に、同じく下部をフレーム側に固定の係合部で
その外周に支持する一方、エアベローズの下部とフレー
ム側の係合部との間にサスペンションリンクのストロー
クに伴うキャブの前後方向への変位を許容する所定の隙
間を設定したので、サスペンションのストロークに伴う
キャブの前後方向への変位でエアベローズの捩れを生じ
ることが少なく、サスペンションスプリングの良好な耐
久性を確保できるという効果が得られる。
【図1】キャブサスペンションに使用されるエアベロー
ズの断面図である。
ズの断面図である。
【図2】同じくエアベローズの作用説明図である。
【図3】従来技術を説明するキャブフロントサスペンシ
ョンの構成図である。
ョンの構成図である。
【図4】同じくキャブリヤサスペンションの構成図であ
る。
る。
20 エアベローズ 21 ベローズ 22 ピストンアッパ 23 ピストンロワ 24 ピストンソケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 31/00 - 39/00 F16F 15/04
Claims (1)
- 【請求項1】 キャブをフレーム上で上下方向へ揺動自
由に連結するサスペンションリンクと、キャブをフレー
ムとの間で弾性的に支持するエアベローズを備える車両
のキャブサスペンション装置において、エアベローズの
上部をキャブ側に固定すると共に、同じく下部をフレー
ム側に固定の係合部でその外周に支持する一方、エアベ
ローズの下部とフレーム側の係合部との間にサスペンシ
ョンリンクのストロークに伴うキャブの前後方向への変
位を許容する所定の隙間を設定したことを特徴とする車
両のキャブサスペンション装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993070805U JP2590746Y2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 車両のキャブサスペンション装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993070805U JP2590746Y2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 車両のキャブサスペンション装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0740375U JPH0740375U (ja) | 1995-07-18 |
JP2590746Y2 true JP2590746Y2 (ja) | 1999-02-17 |
Family
ID=13442147
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993070805U Expired - Lifetime JP2590746Y2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 車両のキャブサスペンション装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2590746Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-12-28 JP JP1993070805U patent/JP2590746Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0740375U (ja) | 1995-07-18 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071211 Year of fee payment: 9 |
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FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081211 Year of fee payment: 10 |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |