JPH0740375U - 車両のキャブサスペンション装置 - Google Patents

車両のキャブサスペンション装置

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JPH0740375U
JPH0740375U JP7080593U JP7080593U JPH0740375U JP H0740375 U JPH0740375 U JP H0740375U JP 7080593 U JP7080593 U JP 7080593U JP 7080593 U JP7080593 U JP 7080593U JP H0740375 U JPH0740375 U JP H0740375U
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JP
Japan
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cab
suspension
frame
air bellows
bellows
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JP7080593U
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義昭 南部
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UD Trucks Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャブをフレーム上で上下方向へ揺動自由に
連結するサスペンションリンクと、キャブをフレームと
の間で弾性的に支持するエアベローズを備える車両のキ
ャブサスペンション装置において、サスペンションリン
クのストロークに伴うキャブの前後方向への変位で、サ
スペンションスプリング(エアベローズ)が捩れて損傷
するのを有効に防止できるようにする。 【構成】 エアベローズ20の上部22をキャブ側に固
定すると共に、同じく下部23をフレーム側に固定の係
合部24でその外周に支持する一方、エアベローズ20
の下部23とフレーム側の係合部24との間にサスペン
ションリンクのストロークに伴うキャブの前後方向への
変位を許容する所定の隙間mを設定する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は車両のキャブサスペンション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両の良好な乗り心地を確保するため、キャブをフレームとの間で弾性的に支 持するキャブサスペンション装置が設けられる(実公平4ー26313号公報) 。その一例を説明すると、図3のようにキャブ3の前部はチルトヒンジ1を介し てフレーム2上に前方へ傾倒可能に取り付けられる。キャブ3を上下方向へ揺動 自由に支持するのがサスペンションリンク4で、その基端はフレーム2側のブラ ケット5にピン結合され、その前方に伸びる先端にチルトヒンジ1が結合される 。リンク4先端とフレーム2との間にキャブ3の前部を弾性的に支持するコイル スプリング6が介装される。
【0003】 キャブ3の後部については、図4のようにキャブマウントメンバ7と、その上 方に掛かるサブフレーム8が設けられ、サブフレーム8のチルトロック装置9で キャブ3の係合部が拘束される。キャブマウントメンバ7とサブフレーム8との 間にコイルスプリング10が介装され、そのバネ力でキャブ3の後部を支持する ようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、このような従来例ではキャブサスペンションのストローク軌跡がサ スペンションリンク4で決まるため、サスペンションがストロークするときに車 両の前後方向へ少しキャブ3が変位することになる。したがって、サスペンショ ンスプリング6,10に前後方向への変形が生じるので、スプリング6,10が 捩れて損傷しやすいという不具合があった。なお、キャブ3のサスペンションス トロークに伴う前後方向への変位量をmで表す。
【0005】 この考案はこのような問題点を考慮してなされたもので、サスペンションスプ リングにエアベローズを用い、サスペンションのストロークに伴うスプリングの 捩れを抑えて、その耐久性を高めることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そのため、キャブをフレーム上で上下方向へ揺動自由に連結するサスペンショ ンリンクと、キャブをフレームとの間で弾性的に支持するエアベローズを備える 車両のキャブサスペンション装置において、エアベローズの上部をキャブ側に固 定すると共に、同じく下部をフレーム側に固定の係合部でその外周に支持する一 方、エアベローズの下部とフレーム側の係合部との間にサスペンションリンクの ストロークに伴うキャブの前後方向への変位を許容する所定の隙間を設定する。
【0007】
【作用】
エアベローズはサスペンションリンクのストロークに伴うキャブの前後方向へ の変位量で上部と下部に捩れが作用するが、ベローズの内圧で上部に下部を合わ せる自動調芯が行われるため、ベローズの捩れを少なく抑えることができる。キ ャブサスペンションのリバンド時には、エアベローズの分担荷重が小さくなるた め、ベローズの自動調芯が有効に働くので、フレーム側との摩擦係数を特に小さ く設定しなくても、ベローズの捩れは防止できる。
【0008】
【実施例】
図1はキャブのサスペンションスプリングとして使用されるエアベローズ20 の断面形状を表すもので、エア圧を充填する袋状のベローズ21と、その上部と 下部を形成するピストン22,23とで構成される、ピストンアッパ22はベロ ーズ21の上側開口部を密封する円盤部材で、その上面にキャブ側の平面が結合 される。ピストンロワ23はベローズ21の下側開口部を密封する底付きの筒形 に作られ、その内部に後述するピストンソケット24が係合するようになってい る。
【0009】 ピストンソケット24はフレーム側の平面でエアベローズ20と同軸上の筒形 に形成され、その外周とピストンロワ23の内周との間にサスペンションリンク (図3参照)のストロークに伴うキャブの前後方向への変位を許容する所定の隙 間mが設定される。25と26はピストンアッパ22とピストンロワ23にベロ ーズ21を締め付けるベルトを示す。
【0010】 このような構成により、エアベローズ20はサスペンションリンクのストロー クに伴ってキャブが前後方向へ変位すると、図2のようにピストンロワ23とピ ストンソケット24が密に係合する場合、キャブの前後方向への変位量mでピス トンアッパ22がピストンロワ23と偏芯してベローズ21の捩れを生じるが、 この例ではピストンロワ23がベローズ21の内圧でラジアル方向に受けて、ピ ストンソケット24との隙間mをピストンアッパ22に追従して移動する。
【0011】 つまり、キャブの変位量を吸収する自動調芯が行われるため、ベローズ21の 捩れを少なく抑えることができる。キャブサスペンションのリバンド時には、エ アベローズ20の分担荷重が小さくなるため、ベローズ21の自動調芯が有効に 働くので、フレーム側の平面に対するピストンロワ23の摩擦係数を小さく設定 しなくても、ベローズ21の捩れは防止できる。
【0012】
【考案の効果】
以上要するにこの考案によれば、キャブをフレーム上で上下方向へ揺動自由に 連結するサスペンションリンクと、キャブをフレームとの間で弾性的に支持する エアベローズを備える車両のキャブサスペンション装置において、エアベローズ の上部をキャブ側に固定すると共に、同じく下部をフレーム側に固定の係合部で その外周に支持する一方、エアベローズの下部とフレーム側の係合部との間にサ スペンションリンクのストロークに伴うキャブの前後方向への変位を許容する所 定の隙間を設定したので、サスペンションのストロークに伴うキャブの前後方向 への変位でエアベローズの捩れを生じることが少なく、サスペンションスプリン グの良好な耐久性を確保できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】キャブサスペンションに使用されるエアベロー
ズの断面図である。
【図2】同じくエアベローズの作用説明図である。
【図3】従来技術を説明するキャブフロントサスペンシ
ョンの構成図である。
【図4】同じくキャブリヤサスペンションの構成図であ
る。
【符号の説明】
20 エアベローズ 21 ベローズ 22 ピストンアッパ 23 ピストンロワ 24 ピストンソケット

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャブをフレーム上で上下方向へ揺動自
    由に連結するサスペンションリンクと、キャブをフレー
    ムとの間で弾性的に支持するエアベローズを備える車両
    のキャブサスペンション装置において、エアベローズの
    上部をキャブ側に固定すると共に、同じく下部をフレー
    ム側に固定の係合部でその外周に支持する一方、エアベ
    ローズの下部とフレーム側の係合部との間にサスペンシ
    ョンリンクのストロークに伴うキャブの前後方向への変
    位を許容する所定の隙間を設定したことを特徴とする車
    両のキャブサスペンション装置。
JP1993070805U 1993-12-28 1993-12-28 車両のキャブサスペンション装置 Expired - Lifetime JP2590746Y2 (ja)

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JP2590746Y2 JP2590746Y2 (ja) 1999-02-17

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