JP2590630Y2 - 車両用空気調和装置 - Google Patents

車両用空気調和装置

Info

Publication number
JP2590630Y2
JP2590630Y2 JP1992064746U JP6474692U JP2590630Y2 JP 2590630 Y2 JP2590630 Y2 JP 2590630Y2 JP 1992064746 U JP1992064746 U JP 1992064746U JP 6474692 U JP6474692 U JP 6474692U JP 2590630 Y2 JP2590630 Y2 JP 2590630Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant evaporator
air
refrigerant
duct
drain pan
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1992064746U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0627234U (ja
Inventor
洋之 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP1992064746U priority Critical patent/JP2590630Y2/ja
Publication of JPH0627234U publication Critical patent/JPH0627234U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2590630Y2 publication Critical patent/JP2590630Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は車両用空気調和装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】車両用空気調和装置では、冷媒蒸発器よ
り滴下する凝縮水が送風空気によって吹き上げられ、冷
媒蒸発器を収容するクーラケース内からヒータケース側
へ漏れ出たり、あるいは送風空気とともに吹出口より車
室内に吹き出される虞がある。そこで、従来より、クー
ラケースの送風口に凝縮水の吹き上げを防止する防止用
ガイドが設置されている。また、実開昭64−2871
6号公報に開示された空気調和装置では、冷媒蒸発器の
下側に設置されたドレインパンと冷媒蒸発器の下面との
間に、空気の流入側と流出側とを区画する仕切壁を設け
ることで凝縮水の吹き上げを防止する技術が提案されて
いる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、防止用ガイ
ドを設置した場合は、送風口の開口面積が小さくなるこ
とで通風路の圧損が増大し、性能低下を招く。また、上
記公報に開示された空気調和装置は、冷媒蒸発器とクー
ラケースとの間がシールされておらず、送風空気の一部
が冷媒蒸発器を迂回して流れる構造である。従って、冷
媒蒸発器とドレインパンとの間に仕切壁を設けて空気の
流入側と流出側とを区画することにより、冷媒蒸発器を
迂回する空気が仕切壁によって遮断されて圧損が増大
し、防止用ガイドを設置した場合と同様に、性能低下を
招くことになる。本考案は、上記事情に基づいて成され
たもので、その目的は、通風路の圧損を増加させること
なく、冷媒蒸発器より生じる凝縮水の吹き上げを防止し
た車両用空気調和装置の提供にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記目的を達
成するために、車室内に向かって送風空気を導くダクト
と、空気と冷媒との熱交換を行うコア部を有し、このコ
ア部に空気が流入する流入側にて前記ダクトとの間が気
密に塞がれるとともに、前記コア部から空気が流出する
流出側にて前記ダクトとの間に間隙が設けられた状態で
前記ダクト内に配された冷媒蒸発器と、この冷媒蒸発器
の下側に空間が形成されるようにして設けられて、前記
冷媒蒸発器より生じる凝縮水を受けるドレインパンと、
このドレインパンの最底部に設けられ、前記ドレインパ
ンに滴下した凝縮水を排水するための排水孔と、前記コ
ア部に流入した送風空気の一部が前記冷媒蒸発器の下面
より漏れ出て、前記冷媒蒸発器の下面の前記空間を介し
て前記間隙まで流れる漏れ風の経路に、この経路の通風
断面積を減少して前記漏れ風の流れを抑制する仕切壁を
設け この仕切壁が、前記ドレインパンの内面より前記
冷媒蒸発器の下面に向かって立設されていることを技術
的手段とする。
【0005】
【作用】上記構成を成す本考案の車両用空気調和装置
は、冷媒蒸発器とダクトとの間が、コア部の流出側にて
ダクトとの間に間隙が設けられた状態でダクト内に配さ
れている。従って、例えば、凝縮水が蒸発器の下流側表
面を伝って流れ落ちると、この凝縮水は上記間隙から冷
媒蒸発器の下側に形成された空間内に入り込み、ドレイ
ンパンの最底部に設けられた排水孔から排水されること
になる。 ここで、冷媒蒸発器とダクトとの間がコア部の
流入側で気密に塞がれているので、上記のように凝縮水
が上記間隙から上記空間内に入り込んできたとしても、
これが送風空気を直接受けるということはない。 ただ、
コア部に流入した風のうちの一部は、冷媒蒸発器の下面
から漏れ出ることもあり、この場合、この漏れ量によっ
ては、上記間隙から上記空間内に入り込んできた凝縮水
がこの漏れ風を受けてドレインパンの内面に沿って吹き
上がる力を受ける。 しかし、ドレインパンの内面より冷
媒蒸発器の下面に向かって仕切壁が立設されているの
で、凝縮水が上記漏れ風の力を受けても、この漏れ風の
流速が仕切壁によって低減するので、漏れ風によって凝
縮水が吹き上げられるということを防止できる。 なお、
仕切壁は、漏れ風の経路の通風断面積を減少して漏れ風
の流れを抑制するもので、漏れ風の流れを遮断するもの
ではない。
【0006】
【実施例】次に、本考案の車両用空気調和装置の一実施
例を図1ないし図3を基に説明する。図1は車両用空気
調和装置の全体構成図である。本実施例の車両用空気調
和装置1は、車室内に送風空気を導くダクト2、このダ
クト2内に車室内へ向かう空気流を生じさせる送風機
3、ダクト2内に配された冷凍サイクル4の冷媒蒸発器
5およびヒータコア6を備える。ダクト2の上流端に
は、車室内空気を取り入れるための内気導入口7および
車室外空気を取り入れるための外気導入口8が形成さ
れ、その内気導入口7および外気導入口8は、選択され
た内外気モードに応じて作動する内外気切替ダンパ9に
よって開閉される。送風機3は、遠心式のファン3a
と、このファン3aを回転駆動するモータ3bより成
り、モータ3bに印加される電圧値に応じて送風量を可
変する。ダクト2の下流端には、車室内に連通する複数
の吹出口10、11、12が設けられており、これらの
各吹出口10、11、12は、吹出口モードに応じて作
動する各ダンパ10a、11a、12aによってそれぞ
れ開閉される。
【0007】冷凍サイクル4は、電磁クラッチ13aを
介して車両のエンジン(図示しない)によって駆動され
る冷媒圧縮機13、この冷媒圧縮機13で圧縮された高
温高圧の冷媒をクーリングファン14の送風を受けて凝
縮液化する冷媒凝縮器15、冷媒凝縮器15より導かれ
た冷媒を一時蓄えて液冷媒のみを流すレシーバ16、レ
シーバ16より導かれた冷媒を減圧膨脹する減圧装置1
7、この減圧装置17で減圧された低温低圧の冷媒を送
風機3の送風を受けて蒸発させる冷媒蒸発器5より構成
され、それぞれ冷媒配管18によって環状に接続されて
いる。なお、本実施例の冷媒蒸発器5は、図3(冷媒蒸
発器5の斜視図)に示すように、冷媒通路を成す偏平管
5aとコルゲートフィン5bとを交互に積層して構成さ
れたもので、空気と冷媒との熱交換を行うコア部50と
一対のタンク部51とを有する。また、コルゲートフィ
ン5bには、熱交換効率を高めるために、多数のルーバ
(図示しない)が形成されている。ヒータコア6は、エ
ンジン冷却水を熱源として、ヒータコア6を通過する空
気を加熱するもので、そのヒータコア6を通過する空気
量は、エアミックスダンパ19によって調節される。
【0008】本実施例のダクト2は樹脂製で、送風機3
を収容するブロワケース20、冷媒蒸発器5を収容する
クーラケース21、およびヒータコア6を収容するヒー
タケース22より構成される。そして、クーラケース2
1には、冷媒蒸発器5の下側に、冷媒蒸発器5より生じ
る凝縮水を受けるためのドレインパン23が一体に設け
られている。ドレインパン23は、最底部に凝縮水を排
水するための排水孔23aを有し、この排水孔23aに
向かって各壁面が傾斜して設けられている。従って、冷
媒蒸発器5より滴下した凝縮水は、ドレインパン23の
傾斜面に落下した後、排水孔23aよりクーラケース2
1の外部へ排出される。また、クーラケース21は、冷
媒蒸発器5の前面側(コア部50に空気が流入する流入
側)で、冷媒蒸発器5の周囲と重なり合うシール壁21
aが形成されており、クーラケース21と冷媒蒸発器5
との間に装着されたパッキン24を介して、冷媒蒸発器
5の前面側にてクーラケース21と冷媒蒸発器5との間
が気密に塞がれている。なお、冷媒蒸発器5の後面側で
は、両者(5、21)の間に間隙が設けられている。
【0009】さらに、冷媒蒸発器5の下方には、ドレイ
ンパン23と一体に形成された板状の仕切壁25(樹脂
製)が設けられている。この仕切壁25は、冷媒蒸発器
5の下側を流れる漏れ風の経路に設けられて、その経路
の通風断面積を減少することで漏れ風の流れを抑制し、
漏れ風の流速を減速するものである。なお、漏れ風と
は、冷媒蒸発器5のコア部50に流入した送風空気の一
部が、コルゲートフィン5bに形成されたルーバ(図示
しない)の隙間を通過して冷媒蒸発器5の下面より漏れ
出たものである。仕切壁25は、図1に示すように、
クト2の通風方向(図1の左右方向)において、コア部
50の流出側寄り(具体的には、ドレインパン23の排
水孔23aより風流方向の下流側)に位置し、図2に示
すように、冷媒蒸発器5の幅方向(図2の左右方向)に
所定の幅(本実施例では冷媒蒸発器5の幅より小さい)
を有して、ドレインパン23の傾斜面より冷媒蒸発器5
の下面に向かって上方へ突設されている。この仕切壁2
5は、冷媒蒸発器5の下面とドレインパン23との間を
完全に遮断するものではなく、図2に示すように、仕切
壁25の上部に一定の空間が確保されている。
【0010】次に、本実施例の作動を説明する。送風機
3の作動によって送風された空気が冷媒蒸発器5のコア
部50に流入し、冷媒との熱交換によって冷却される。
ここで、コア部50に流入した送風空気の一部は、コル
ゲートフィン5bに形成されたルーバの隙間を通って冷
媒蒸発器5の下側に漏れ出た後、冷媒蒸発器5の下側を
流れて、ドレインパン23との間隙を通ってクーラケー
ス21内からヒータケース22側へ流出する。この冷媒
蒸発器5の下側に漏れ出た漏れ風は、漏れ風の経路に設
けられた仕切壁25によって、その流れが抑制されるこ
とにより、漏れ風の流速が低減される。この結果、冷媒
蒸発器5に生じた凝縮水は、漏れ風によって吹き上げら
れることはなく、ドレインパン23に滴下して排水孔2
3aより排出される。
【0011】〔変形例〕 なお、本実施例では、板状を成す仕切壁25を示した
が、図4(仕切壁25の断面図)に示すように、ダクト
2の通風方向に所定の厚みを有するものも良い。また、
仕切壁25を複数設けて、図5および図6に示すよう
に、適宜な箇所に設置しても良い。なお、図5はダクト
2の通風方向を示す仕切壁25の断面図、図6は仕切壁
25の正面図である。仕切壁25はドレインパン23と
ともに樹脂製のクーラケース21と一体に形成したが、
仕切壁25を別体で作成してドレインパン23に固定す
る構造としても良い。この場合、仕切壁25は、樹脂以
外の材料(例えば鉄)で作成しても良い。仕切壁25
は、ドレインパン23より上方に突設する形状とした
が、冷媒蒸発器5の下面側より下方へ突設する形状とし
ても良い。
【0012】
【考案の効果】本考案の車両用空気調和装置は、仕切壁
によって冷媒蒸発器の下面より漏れ出た空気のを抑制
することにより、その流速を低減して、冷媒蒸発器に生
じる凝縮水の吹き上げを防止することができる。また、
冷媒蒸発器の下側に漏れ出た漏れ風は、仕切壁によって
その流れが完全に遮断されるものではなく、冷媒蒸発器
の下側の空間を介して、ダクトと冷媒蒸発器との間に設
けられた間隙から流出することができる。従って、仕切
壁を設けることによる圧損の増加は問題にならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る車両用空気調和装置の全体構成
図である。
【図2】本実施例に係るドレインパンと仕切壁を示す断
面図である。
【図3】本実施例に係る冷媒蒸発器の斜視図である。
【図4】本実施例の変形例を示す仕切壁の断面図であ
る。
【図5】本実施例の変形例を示す仕切壁の断面図であ
る。
【図6】本実施例の変形例を示す仕切壁の正面図であ
る。
【符号の説明】
1 車両用空気調和装置 2 ダクト 5 冷媒蒸発器 21 クーラケース 23 ドレインパン 25 仕切壁 50 コア部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車室内に向かって送風空気を導くダクト
    と、 空気と冷媒との熱交換を行うコア部を有し、このコア部
    に空気が流入する流入側にて前記ダクトとの間が気密に
    塞がれるとともに、前記コア部から空気が流出する流出
    側にて前記ダクトとの間に間隙が設けられた状態で前記
    ダクト内に配された冷媒蒸発器と、 この冷媒蒸発器の下側に空間が形成されるようにして
    けられて、前記冷媒蒸発器より生じる凝縮水を受けるド
    レインパンと、 このドレインパンの最底部に設けられ、前記ドレインパ
    ンに滴下した凝縮水を排水するための排水孔と、 前記コア部に流入した送風空気の一部が前記冷媒蒸発器
    の下面より漏れ出て、前記冷媒蒸発器の下面の前記空間
    を介して前記間隙まで流れる漏れ風の経路に、この経路
    の通風断面積を減少して前記漏れ風の流れを抑制する仕
    切壁を設け、 この仕切壁が前記ドレインパンの内面より前記冷媒蒸
    発器の下面に向かって立設されていることを特徴とする
    車両用空気調和装置。
JP1992064746U 1992-09-17 1992-09-17 車両用空気調和装置 Expired - Lifetime JP2590630Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992064746U JP2590630Y2 (ja) 1992-09-17 1992-09-17 車両用空気調和装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992064746U JP2590630Y2 (ja) 1992-09-17 1992-09-17 車両用空気調和装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0627234U JPH0627234U (ja) 1994-04-12
JP2590630Y2 true JP2590630Y2 (ja) 1999-02-17

Family

ID=13267035

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992064746U Expired - Lifetime JP2590630Y2 (ja) 1992-09-17 1992-09-17 車両用空気調和装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2590630Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113551444B (zh) * 2021-08-18 2024-11-08 珠海格力电器股份有限公司 机载蒸发单元和机载辅助冷却系统

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5061041A (ja) * 1973-10-03 1975-05-26
JPS5935111U (ja) * 1982-08-30 1984-03-05 カルソニックカンセイ株式会社 自動車用空気調和装置のク−リングユニツト飛水防止構造
JPS6428716U (ja) * 1987-08-10 1989-02-20

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0627234U (ja) 1994-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103959003B (zh) 热交换器
CN103959001A (zh) 热交换器
JPH0842989A (ja) 熱交換器
KR101364504B1 (ko) 차량용 공조장치
JP2590630Y2 (ja) 車両用空気調和装置
KR102576259B1 (ko) 전기자동차용 냉난방 시스템
JP2006021624A (ja) 冷凍装置
JPH0960986A (ja) 冷凍サイクル装置
JP4671732B2 (ja) 車両用空調装置
JP3879301B2 (ja) 冷凍サイクル装置
EP4067131A1 (en) An air conditioning system
KR100284528B1 (ko) 기관차 냉방기의 응축기 구조
JP2003021409A (ja) 車両用空調装置
JPH0834225A (ja) 自動車用空調装置
WO2024042987A1 (ja) 空調装置
JP2002370526A (ja) 車両用空調装置
KR101237803B1 (ko) 자동차용 공조케이스
KR100917579B1 (ko) 공조장치의 배수구조
JP2002267330A (ja) 冷蔵庫
KR20240062389A (ko) 차량용 공조장치
JP3314533B2 (ja) 車両用空気調和装置
KR100958249B1 (ko) 자동차용 공기조화장치의 케이스와 증발기의 고정구조
JP4875339B2 (ja) 蓄冷式冷房ユニット
KR200245711Y1 (ko) 패키지에어콘의실내기
JP2007112271A (ja) 蓄冷パック及び蓄冷式冷房ユニット

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term