JPH0627234U - 車両用空気調和装置 - Google Patents

車両用空気調和装置

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JPH0627234U
JPH0627234U JP064746U JP6474692U JPH0627234U JP H0627234 U JPH0627234 U JP H0627234U JP 064746 U JP064746 U JP 064746U JP 6474692 U JP6474692 U JP 6474692U JP H0627234 U JPH0627234 U JP H0627234U
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duct
evaporator
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洋之 山口
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日本電装株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 通風路の圧損を増加させることなく、冷媒蒸
発器に生じる凝縮水の吹き上げを防止すること。 【構成】 冷媒蒸発器5を収容するクーラケース21に
は、冷媒蒸発器5より生じる凝縮水を受けるためのドレ
インパン23が一体に設けられている。また、クーラケ
ース21には、冷媒蒸発器5の前面側で、クーラケース
21と冷媒蒸発器5との間に装着されたパッキン24を
介して、両者5、21の間が気密に塞がれている。冷媒
蒸発器5の下方には、冷媒蒸発器5の下面より漏れ出た
漏れ風の流れを抑制するための仕切壁25がドレインパ
ン23と一体に設けられている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は車両用空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用空気調和装置では、冷媒蒸発器より滴下する凝縮水が送風空気によって 吹き上げられ、冷媒蒸発器を収容するクーラケース内からヒータケース側へ漏れ 出たり、あるいは送風空気とともに吹出口より車室内に吹き出される虞がある。 そこで、従来より、クーラケースの送風口に凝縮水の吹き上げを防止する防止 用ガイドが設置されている。 また、実開昭64−28716号公報に開示された空気調和装置では、冷媒蒸 発器の下側に設置されたドレインパンと冷媒蒸発器の下面との間に、空気の流入 側と流出側とを区画する仕切壁を設けることで凝縮水の吹き上げを防止する技術 が提案されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、防止用ガイドを設置した場合は、送風口の開口面積が小さくなるこ とで通風路の圧損が増大し、性能低下を招く。 また、上記公報に開示された空気調和装置は、冷媒蒸発器とクーラケースとの 間がシールされておらず、送風空気の一部が冷媒蒸発器を迂回して流れる構造で ある。従って、冷媒蒸発器とドレインパンとの間に仕切壁を設けて空気の流入側 と流出側とを区画することにより、冷媒蒸発器を迂回する空気が仕切壁によって 遮断されて圧損が増大し、防止用ガイドを設置した場合と同様に、性能低下を招 くことになる。 本考案は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、通風路の圧損を 増加させることなく、冷媒蒸発器より生じる凝縮水の吹き上げを防止した車両用 空気調和装置の提供にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記目的を達成するために、車室内に向かって送風空気を導くダク トと、空気と冷媒との熱交換を行うコア部を有し、このコア部に空気が流入する 流入側にて前記ダクトとの間が気密に塞がれた状態で前記ダクト内に配された冷 媒蒸発器と、この冷媒蒸発器の下側に設けられて、前記冷媒蒸発器より生じる凝 縮水を受けるドレインパンとを備え、 前記冷媒蒸発器の下面と前記ドレインパンとの間で、前記コア部に流入した送 風空気の一部が前記冷媒蒸発器の下面より漏れ出て流れる漏れ風の経路に、この 経路の通風断面積を減少して前記漏れ風の流れを抑制する仕切壁を設けたことを 技術的手段とする。
【0005】
【作用】
上記構成を成す本考案の車両用空気調和装置は、冷媒蒸発器とダクトとの間が 、コア部の流入側で気密に塞がれていることから、冷媒蒸発器に送風されたすべ ての送風空気がコア部に流入する。従って、コア部に流入した後、冷媒蒸発器の 下面より漏れ出る漏れ風の量も極少量である。 そして、冷媒蒸発器の下面より漏れ出た漏れ風は、その経路に設けられた仕切 壁によって流れが抑制されることにより、漏れ風の流速も低減する。これにより 、冷媒蒸発器より生じる凝縮水が、漏れ風によって冷媒蒸発器の風下側へ吹き上 げられることもない。 なお、仕切壁は、漏れ風の経路の通風断面積を減少して漏れ風の流れを抑制す るもので、漏れ風の流れを遮断するものではない。
【0006】
【実施例】
次に、本考案の車両用空気調和装置の一実施例を図1ないし図3を基に説明す る。 図1は車両用空気調和装置の全体構成図である。 本実施例の車両用空気調和装置1は、車室内に送風空気を導くダクト2、この ダクト2内に車室内へ向かう空気流を生じさせる送風機3、ダクト2内に配され た冷凍サイクル4の冷媒蒸発器5およびヒータコア6を備える。 ダクト2の上流端には、車室内空気を取り入れるための内気導入口7および車 室外空気を取り入れるための外気導入口8が形成され、その内気導入口7および 外気導入口8は、選択された内外気モードに応じて作動する内外気切替ダンパ9 によって開閉される。 送風機3は、遠心式のファン3aと、このファン3aを回転駆動するモータ3 bより成り、モータ3bに印加される電圧値に応じて送風量を可変する。 ダクト2の下流端には、車室内に連通する複数の吹出口10、11、12が設 けられており、これらの各吹出口10、11、12は、吹出口モードに応じて作 動する各ダンパ10a、11a、12aによってそれぞれ開閉される。
【0007】 冷凍サイクル4は、電磁クラッチ13aを介して車両のエンジン(図示しない )によって駆動される冷媒圧縮機13、この冷媒圧縮機13で圧縮された高温高 圧の冷媒をクーリングファン14の送風を受けて凝縮液化する冷媒凝縮器15、 冷媒凝縮器15より導かれた冷媒を一時蓄えて液冷媒のみを流すレシーバ16、 レシーバ16より導かれた冷媒を減圧膨脹する減圧装置17、この減圧装置17 で減圧された低温低圧の冷媒を送風機3の送風を受けて蒸発させる冷媒蒸発器5 より構成され、それぞれ冷媒配管18によって環状に接続されている。 なお、本実施例の冷媒蒸発器5は、図3(冷媒蒸発器5の斜視図)に示すよう に、冷媒通路を成す偏平管5aとコルゲートフィン5bとを交互に積層して構成 されたもので、空気と冷媒との熱交換を行うコア部50と一対のタンク部51と を有する。また、コルゲートフィン5bには、熱交換効率を高めるために、多数 のルーバ(図示しない)が形成されている。 ヒータコア6は、エンジン冷却水を熱源として、ヒータコア6を通過する空気 を加熱するもので、そのヒータコア6を通過する空気量は、エアミックスダンパ 19によって調節される。
【0008】 本実施例のダクト2は樹脂製で、送風機3を収容するブロワケース20、冷媒 蒸発器5を収容するクーラケース21、およびヒータコア6を収容するヒータケ ース22より構成される。 そして、クーラケース21には、冷媒蒸発器5の下側に、冷媒蒸発器5より生 じる凝縮水を受けるためのドレインパン23が一体に設けられている。ドレイン パン23は、最底部に凝縮水を排水するための排水孔23aを有し、この排水孔 23aに向かって各壁面が傾斜して設けられている。従って、冷媒蒸発器5より 滴下した凝縮水は、ドレインパン23の傾斜面に落下した後、排水孔23aより クーラケース21の外部へ排出される。 また、クーラケース21は、冷媒蒸発器5の前面側(コア部50に空気が流入 する流入側)で、冷媒蒸発器5の周囲と重なり合うシール壁21aが形成されて おり、クーラケース21と冷媒蒸発器5との間に装着されたパッキン24を介し て、冷媒蒸発器5の前面側にてクーラケース21と冷媒蒸発器5との間が気密に 塞がれている。なお、冷媒蒸発器5の後面側では、両者(5、21)の間に間隙 が設けられている。
【0009】 さらに、冷媒蒸発器5の下方には、ドレインパン23と一体に形成された板状 の仕切壁25(樹脂製)が設けられている。この仕切壁25は、冷媒蒸発器5の 下側を流れる漏れ風の経路に設けられて、その経路の通風断面積を減少すること で漏れ風の流れを抑制し、漏れ風の流速を低減するものである。なお、漏れ風と は、冷媒蒸発器5のコア部50に流入した送風空気の一部が、コルゲートフィン 5bに形成されたルーバ(図示しない)の隙間を通過して冷媒蒸発器5の下面よ り漏れ出たものである。 仕切壁25は、ダクト2の通風方向(図1の左右方向)において、コア部50 の流出側寄りに位置し、図2に示すように、冷媒蒸発器5の幅方向(図2の左右 方向)に所定の幅(本実施例では冷媒蒸発器5の幅より小さい)を有して、ドレ インパン23の傾斜面より上方へ突設されている。この仕切壁25は、冷媒蒸発 器5の下面とドレインパン23との間を完全に遮断するものではなく、図2に示 すように、仕切壁25の上部に一定の空間が確保されている。
【0010】 次に、本実施例の作動を説明する。 送風機3の作動によって送風された空気が冷媒蒸発器5のコア部50に流入し 、冷媒との熱交換によって冷却される。ここで、コア部50に流入した送風空気 の一部は、コルゲートフィン5bに形成されたルーバの隙間を通って冷媒蒸発器 5の下側に漏れ出た後、冷媒蒸発器5の下側を流れて、ドレインパン23との間 隙を通ってクーラケース21内からヒータケース22側へ流出する。この冷媒蒸 発器5の下側に漏れ出た漏れ風は、漏れ風の経路に設けられた仕切壁25によっ て、その流れが抑制されることにより、漏れ風の流速が低減される。この結果、 冷媒蒸発器5に生じた凝縮水は、漏れ風によって吹き上げられることはなく、ド レインパン23に滴下して排水孔23aより排出される。
【0011】 〔変形例〕 なお、本実施例では、板状を成す仕切壁25を示したが、図4(仕切壁25の 断面図)に示すように、ダクト2の通風方向に所定の厚みを有するものも良い。 また、仕切壁25を複数設けて、図5および図6に示すように、適宜な箇所に 設置しても良い。なお、図5はダクト2の通風方向を示す仕切壁25の断面図、 図6は仕切壁25の正面図である。 仕切壁25はドレインパン23とともに樹脂製のクーラケース21と一体に形 成したが、仕切壁25を別体で作成してドレインパン23に固定する構造として も良い。この場合、仕切壁25は、樹脂以外の材料(例えば鉄)で作成しても良 い。 仕切壁25は、ドレインパン23より上方に突設する形状としたが、冷媒蒸発 器5の下面側より下方へ突設する形状としても良い。
【0012】
【考案の効果】
本考案の車両用空気調和装置は、仕切壁によって冷媒蒸発器の下面より漏れ出 た空気の流れを抑制することにより、その流速を低減して冷媒蒸発器に生じる凝 縮水の吹き上げを防止することができる。また、冷媒蒸発器の下側に漏れ出た漏 れ風は、仕切壁によってその流れが完全に遮断されるものではなく、冷媒蒸発器 の下側を流れて流出することができる。従って、仕切壁を設けることによる圧損 の増加は問題にならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る車両用空気調和装置の全体構成
図である。
【図2】本実施例に係るドレインパンと仕切壁を示す断
面図である。
【図3】本実施例に係る冷媒蒸発器の斜視図である。
【図4】本実施例の変形例を示す仕切壁の断面図であ
る。
【図5】本実施例の変形例を示す仕切壁の断面図であ
る。
【図6】本実施例の変形例を示す仕切壁の正面図であ
る。
【符号の説明】
1 車両用空気調和装置 2 ダクト 5 冷媒蒸発器 21 クーラケース 23 ドレインパン 25 仕切壁 50 コア部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車室内に向かって送風空気を導くダクト
    と、 空気と冷媒との熱交換を行うコア部を有し、このコア部
    に空気が流入する流入側にて前記ダクトとの間が気密に
    塞がれた状態で前記ダクト内に配された冷媒蒸発器と、 この冷媒蒸発器の下側に設けられて、前記冷媒蒸発器よ
    り生じる凝縮水を受けるドレインパンとを備え、 前記冷媒蒸発器の下面と前記ドレインパンとの間で、前
    記コア部に流入した送風空気の一部が前記冷媒蒸発器の
    下面より漏れ出て流れる漏れ風の経路に、この経路の通
    風断面積を減少して前記漏れ風の流れを抑制する仕切壁
    を設けたことを特徴とする車両用空気調和装置。
JP1992064746U 1992-09-17 1992-09-17 車両用空気調和装置 Expired - Lifetime JP2590630Y2 (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5061041A (ja) * 1973-10-03 1975-05-26
JPS5935111U (ja) * 1982-08-30 1984-03-05 カルソニックカンセイ株式会社 自動車用空気調和装置のク−リングユニツト飛水防止構造
JPS6428716U (ja) * 1987-08-10 1989-02-20

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