JP2589685B2 - 雑音吸収具 - Google Patents
雑音吸収具Info
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- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03H—IMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
- H03H1/00—Constructional details of impedance networks whose electrical mode of operation is not specified or applicable to more than one type of network
- H03H1/0007—Constructional details of impedance networks whose electrical mode of operation is not specified or applicable to more than one type of network of radio frequency interference filters
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04B—TRANSMISSION
- H04B15/00—Suppression or limitation of noise or interference
-
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- H03H—IMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
- H03H1/00—Constructional details of impedance networks whose electrical mode of operation is not specified or applicable to more than one type of network
- H03H2001/0021—Constructional details
- H03H2001/0028—RFI filters with housing divided in two bodies
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、電子機器の電線に外嵌され、電子機器内部
で発生した雑音電流、或は外部で発生し電線を通して電
子機器へ流れ込む雑音電流を吸収する雑音吸収具に関す
る。
で発生した雑音電流、或は外部で発生し電線を通して電
子機器へ流れ込む雑音電流を吸収する雑音吸収具に関す
る。
[従来の技術] 電線に流れる雑音を吸収する方法として、電線の周囲
に磁性体であるフェライトを外嵌させ、このフェライト
により電線を流れる雑音電流を吸収する技術が知られて
いる。
に磁性体であるフェライトを外嵌させ、このフェライト
により電線を流れる雑音電流を吸収する技術が知られて
いる。
従来、このような電線を流れる雑音電流をフェライト
を使って吸収する場合、2つ割りにされたリング状のフ
ェライトを粘着テープなどを使って単に電線の周囲を包
むように取り付けるにすぎなかった。
を使って吸収する場合、2つ割りにされたリング状のフ
ェライトを粘着テープなどを使って単に電線の周囲を包
むように取り付けるにすぎなかった。
[発明が解決しようとする問題点] したがって、フェライトを粘着テープなどで取り付け
るため、外れやすく、手間がかかり、継続的に使用する
ためには様々な問題があった。また、フェライトとして
導電性のものを選択すると、電子機器内で、短絡、触電
等が発生する原因となった。さらに、2分割されたリン
グ状のフェライトは、その閉磁路を形成する磁気回路が
分割面で遮断されやすく、特にフェライトの分割面にエ
アギャップが生じると磁気抵抗が増大し、雑音吸収効果
が低下する問題があった。
るため、外れやすく、手間がかかり、継続的に使用する
ためには様々な問題があった。また、フェライトとして
導電性のものを選択すると、電子機器内で、短絡、触電
等が発生する原因となった。さらに、2分割されたリン
グ状のフェライトは、その閉磁路を形成する磁気回路が
分割面で遮断されやすく、特にフェライトの分割面にエ
アギャップが生じると磁気抵抗が増大し、雑音吸収効果
が低下する問題があった。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたも
ので、電線の周囲に磁性体を確実に且つ継続的に外嵌保
持させることができ、付け替え、取り外しも容易にで
き、分割接合面における磁気抵抗を増大させず、電線に
流れる雑音電流を良好に吸収し雑音を防止し得る雑音吸
収具を提供するものである。
ので、電線の周囲に磁性体を確実に且つ継続的に外嵌保
持させることができ、付け替え、取り外しも容易にで
き、分割接合面における磁気抵抗を増大させず、電線に
流れる雑音電流を良好に吸収し雑音を防止し得る雑音吸
収具を提供するものである。
[問題を解決するための手段] このような問題を解決するためになされた第1の発明
は、電線の外周部を包囲するリング形状に形成され軸方
向に分割された磁性体と、該磁性体を各々収納するケー
ス部を有し該ケース部を開閉可能とした保持ケースと、
からなり、電子機器の電線に外嵌される雑音吸収具にお
いて、前記磁性体の分割接合面は、互いに嵌合し合う形
状に形成されていることを特徴とする。
は、電線の外周部を包囲するリング形状に形成され軸方
向に分割された磁性体と、該磁性体を各々収納するケー
ス部を有し該ケース部を開閉可能とした保持ケースと、
からなり、電子機器の電線に外嵌される雑音吸収具にお
いて、前記磁性体の分割接合面は、互いに嵌合し合う形
状に形成されていることを特徴とする。
また第2の発明は、電線の外周部を包囲するリング形
状に形成され軸方向に分割された磁性体と、該磁性体を
各々収納するケース部を有し該ケース部を開閉可能とし
た保持ケースと、からなり、電子機器の電線に外嵌され
る雑音吸収具において、前記磁性体の分割接合面は、該
磁性体の中心軸を含む平面に対して所定角度を有する平
面からなり、しかも、分割された各磁性体に形成される
一対の分割接合面が所定角度をなすように形成されてい
ることを特徴とする。
状に形成され軸方向に分割された磁性体と、該磁性体を
各々収納するケース部を有し該ケース部を開閉可能とし
た保持ケースと、からなり、電子機器の電線に外嵌され
る雑音吸収具において、前記磁性体の分割接合面は、該
磁性体の中心軸を含む平面に対して所定角度を有する平
面からなり、しかも、分割された各磁性体に形成される
一対の分割接合面が所定角度をなすように形成されてい
ることを特徴とする。
上記構成の雑音吸収具における磁性体としては、マン
ガン・亜鉛系又はニッケル・亜鉛系などのフェライトが
好適であり、ケイ素鋼などの金属磁芯、或はモリブデン
等の圧粉磁芯を使用することもできる。また磁性体の形
状は、軸方向に2分割され、電線の外周部を包囲するリ
ング形状であり、中央に電線挿通用の孔をもつ円盤状又
は円筒状とする。また、分割された磁性体の分割接合面
は、その箇所における磁気抵抗をできるだけ少なくする
ために、磁束通過のための基本断面より接合面積を充分
大きくするように形成される。このために、分割接合面
が互いに嵌合し合う形状となるように磁性体を分割した
り、また、分割接合面が磁性体の中心軸を含む平面に対
して所定角度を有するように磁性体を分割することによ
り、分割接合面の面積を大きくしている。保持ケースと
しては、分割された2つの磁性体をそれぞれ収納する2
つのケース部を弾性変形可能な合成樹脂により一体形成
し、両ケース部を合わせて閉鎖する構造とし、一方のケ
ース部の両側部に両ケース部をクランプする係止爪を設
けてもよいし、ケース部の一側部にヒンジ部を設け、2
つのケース部をヒンジ部を介して開閉可能な構造として
もよい。
ガン・亜鉛系又はニッケル・亜鉛系などのフェライトが
好適であり、ケイ素鋼などの金属磁芯、或はモリブデン
等の圧粉磁芯を使用することもできる。また磁性体の形
状は、軸方向に2分割され、電線の外周部を包囲するリ
ング形状であり、中央に電線挿通用の孔をもつ円盤状又
は円筒状とする。また、分割された磁性体の分割接合面
は、その箇所における磁気抵抗をできるだけ少なくする
ために、磁束通過のための基本断面より接合面積を充分
大きくするように形成される。このために、分割接合面
が互いに嵌合し合う形状となるように磁性体を分割した
り、また、分割接合面が磁性体の中心軸を含む平面に対
して所定角度を有するように磁性体を分割することによ
り、分割接合面の面積を大きくしている。保持ケースと
しては、分割された2つの磁性体をそれぞれ収納する2
つのケース部を弾性変形可能な合成樹脂により一体形成
し、両ケース部を合わせて閉鎖する構造とし、一方のケ
ース部の両側部に両ケース部をクランプする係止爪を設
けてもよいし、ケース部の一側部にヒンジ部を設け、2
つのケース部をヒンジ部を介して開閉可能な構造として
もよい。
[作用] 上記のように構成された第1発明の雑音吸収具では、
分割された磁性体を開閉可能なケース部に収納し、この
ケース部を電線を挟むようにして閉じ合わせることによ
り、当該雑音吸収具は電線に取り付けられる。この時、
ケース部に収納された磁性体は、分割接合面が互いに接
触して、電線を包囲するリング形状に接合される。
分割された磁性体を開閉可能なケース部に収納し、この
ケース部を電線を挟むようにして閉じ合わせることによ
り、当該雑音吸収具は電線に取り付けられる。この時、
ケース部に収納された磁性体は、分割接合面が互いに接
触して、電線を包囲するリング形状に接合される。
なお、互いに嵌合し合う形状に形成された磁性体の分
割接合面は、磁束通過のための基本断面、即ち磁性体の
中心軸を含む平面にて分割した場合に形成される断面よ
り充分に大きな面積を有するため、分割接合面における
磁気抵抗は増大せず、その結果、磁性体には充分な磁束
密度が生じるため、電線に流れる雑音電流は良好に吸収
される。
割接合面は、磁束通過のための基本断面、即ち磁性体の
中心軸を含む平面にて分割した場合に形成される断面よ
り充分に大きな面積を有するため、分割接合面における
磁気抵抗は増大せず、その結果、磁性体には充分な磁束
密度が生じるため、電線に流れる雑音電流は良好に吸収
される。
また、分割接合面が互いに嵌合し合う形状にされてい
るので、磁性体を接合形状に組み合わせることが容易で
あると共に、磁性体がリング状に接合され、分割接合面
が互いに嵌合し合うと、分割接合面の横ズレが防止さ
れ、また仮に横ズレが生じたとしても自動的にこれを修
正するように作用する。
るので、磁性体を接合形状に組み合わせることが容易で
あると共に、磁性体がリング状に接合され、分割接合面
が互いに嵌合し合うと、分割接合面の横ズレが防止さ
れ、また仮に横ズレが生じたとしても自動的にこれを修
正するように作用する。
次に、第2発明の雑音吸収具では、第1発明と同様
に、分割された磁性体をケース部に収納し、このケース
部を閉じ合わせることにより、当該雑音吸収具は電線に
外嵌され、この時、ケース部に収納された磁性体は、分
割接合面が互いに接触して、電線を包囲するリング形状
に接合される。
に、分割された磁性体をケース部に収納し、このケース
部を閉じ合わせることにより、当該雑音吸収具は電線に
外嵌され、この時、ケース部に収納された磁性体は、分
割接合面が互いに接触して、電線を包囲するリング形状
に接合される。
なお、磁性体の中心軸を含む平面に対して所定角度を
有する平面からなるように形成された磁性体の分割接合
面は、磁束通過のための基本断面より充分に大きな面積
を有しているので、分割接合面における磁気抵抗は増大
せず、その結果、磁性体には充分な磁束密度が生じるた
め、電線に流れる雑音電流は良好に吸収される。
有する平面からなるように形成された磁性体の分割接合
面は、磁束通過のための基本断面より充分に大きな面積
を有しているので、分割接合面における磁気抵抗は増大
せず、その結果、磁性体には充分な磁束密度が生じるた
め、電線に流れる雑音電流は良好に吸収される。
また、分割された各磁性体に形成される一対の分割接
合面が所定角度をなすように形成されており、分割され
た磁性体は互いに嵌合し合うため、磁性体をリング形状
に組み合わせることが容易であると共に、磁性体が嵌合
し合うと、分割接合面における横ズレが防止され、また
仮に横ズレが生じたとしても自動的にこれを修正するよ
うに作用する。
合面が所定角度をなすように形成されており、分割され
た磁性体は互いに嵌合し合うため、磁性体をリング形状
に組み合わせることが容易であると共に、磁性体が嵌合
し合うと、分割接合面における横ズレが防止され、また
仮に横ズレが生じたとしても自動的にこれを修正するよ
うに作用する。
[実施例] 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。第
1図は、本実施例の雑音吸収具の磁性体41を示し、この
磁性体41は、フェライト製の円盤を2分割した上片41a
と下片41bとから構成され、中央に電線を挿通させる孔4
2が上片41aと下片41bにかけて穿設される。
1図は、本実施例の雑音吸収具の磁性体41を示し、この
磁性体41は、フェライト製の円盤を2分割した上片41a
と下片41bとから構成され、中央に電線を挿通させる孔4
2が上片41aと下片41bにかけて穿設される。
なお、磁性体41の分割線は、中心孔42から両方向に
「Λ」形又は「V」形に形成されている。従って、第2
図に示すようにその分割接合面43は屈曲して形成され、
上片41aと下片41bとは芯ズレを起こさないように接合
し、分割接合面の面積は、磁束通過のための基本断面44
(中心軸を含む平面にて切断した場合の断面)の面積に
比べ充分に大きい。このため、磁性体41において閉磁路
が形成された際、増大しがちな分割接合面43での磁気抵
抗を減少させることができる。なお、フェライトの上片
41aと下片41bとは、雑音吸収帯域の異なる別種類のもの
を組み合わせてもよい。すると雑音吸収帯域をより広く
することができる。
「Λ」形又は「V」形に形成されている。従って、第2
図に示すようにその分割接合面43は屈曲して形成され、
上片41aと下片41bとは芯ズレを起こさないように接合
し、分割接合面の面積は、磁束通過のための基本断面44
(中心軸を含む平面にて切断した場合の断面)の面積に
比べ充分に大きい。このため、磁性体41において閉磁路
が形成された際、増大しがちな分割接合面43での磁気抵
抗を減少させることができる。なお、フェライトの上片
41aと下片41bとは、雑音吸収帯域の異なる別種類のもの
を組み合わせてもよい。すると雑音吸収帯域をより広く
することができる。
第3図は上記の磁性体41を収納する保持ケース25を示
している。この保持ケース25は2分割された磁性体41の
上片41aを収納する上ケース25aと下片41bを収納する下
ケース25bとから構成され、上ケース25aと下ケース25b
は、一側部においてヒンジ部28を介して開閉可能に、弾
性変形可能な合成樹脂(例えばナイロン、ポリエチレ
ン)により一体成形される。また、上ケース25aの他側
部の下方に突出した突出片25tには方形孔26が穿設さ
れ、下ケース25bの対応箇所にはこの方形孔26に係止可
能な係止爪27が突設される。更に、上ケース25aの天井
面と下ケース25bの内側底面には第4図に示すように、
クッション部材29が接着材等により取着される。
している。この保持ケース25は2分割された磁性体41の
上片41aを収納する上ケース25aと下片41bを収納する下
ケース25bとから構成され、上ケース25aと下ケース25b
は、一側部においてヒンジ部28を介して開閉可能に、弾
性変形可能な合成樹脂(例えばナイロン、ポリエチレ
ン)により一体成形される。また、上ケース25aの他側
部の下方に突出した突出片25tには方形孔26が穿設さ
れ、下ケース25bの対応箇所にはこの方形孔26に係止可
能な係止爪27が突設される。更に、上ケース25aの天井
面と下ケース25bの内側底面には第4図に示すように、
クッション部材29が接着材等により取着される。
このような保持ケース25では、上ケース25a内に磁性
体41の上片41aを収納し、下ケース25b内に下片41bを収
納した状態で、第4図のように両ケースが閉じられ、遊
端側に設けた方形孔26と係止爪27が係合しクランプされ
るが、このとき、クッション部材29の付勢作用もあって
磁性体41の分割接合面43はほとんど隙間のない状態で接
合し、磁性体41は保持ケース25内に安定して保持され
る。
体41の上片41aを収納し、下ケース25b内に下片41bを収
納した状態で、第4図のように両ケースが閉じられ、遊
端側に設けた方形孔26と係止爪27が係合しクランプされ
るが、このとき、クッション部材29の付勢作用もあって
磁性体41の分割接合面43はほとんど隙間のない状態で接
合し、磁性体41は保持ケース25内に安定して保持され
る。
このように構成された本実施例の雑音吸収具は、例え
ば電子機器の電源線の外周部を包囲するように外嵌さ
れ、電源線を流れる雑音電流を磁性体41により吸収す
る。この雑音吸収具の磁性体41の分割接合面43は充分に
大きく形成され、分割接合面43における磁気抵抗が増大
しないようにされているため、雑音吸収時に充分な磁束
密度を生じさせ、雑音電流は良好に吸収される。また、
本実施例の磁性体は、分割接合面43が互いに嵌合し合う
ように屈曲しているので、上片41aと下片41bとを接合形
状に組み立てることが容易であり、しかも上片41aと下
片41bとが芯ズレを生じても自動的に芯ズレを修正する
ように作用するため、確実に分割接合面43を密着させる
ことができる。なお、電源線に外嵌固定する雑音吸収具
の個数や位置は測定機を使用して雑音の吸収率を測定し
ながら最適な状態に決定することが好ましい。
ば電子機器の電源線の外周部を包囲するように外嵌さ
れ、電源線を流れる雑音電流を磁性体41により吸収す
る。この雑音吸収具の磁性体41の分割接合面43は充分に
大きく形成され、分割接合面43における磁気抵抗が増大
しないようにされているため、雑音吸収時に充分な磁束
密度を生じさせ、雑音電流は良好に吸収される。また、
本実施例の磁性体は、分割接合面43が互いに嵌合し合う
ように屈曲しているので、上片41aと下片41bとを接合形
状に組み立てることが容易であり、しかも上片41aと下
片41bとが芯ズレを生じても自動的に芯ズレを修正する
ように作用するため、確実に分割接合面43を密着させる
ことができる。なお、電源線に外嵌固定する雑音吸収具
の個数や位置は測定機を使用して雑音の吸収率を測定し
ながら最適な状態に決定することが好ましい。
次に、第5図及び第6図は、第2実施例の雑音吸収具
を示している。
を示している。
第1実施例では、磁性体41の分割線を「Λ」形又は
「V」形に形成しているが、第5図に示すように、本実
施例では、磁性体51の分割線を、中心孔52から両方向に
「Ω」形又は に形成したものであり、他の部分の構成については、第
1実施例と全く同様である。この場合も、第6図に示す
ように、その分割接合面53は屈曲しているので、上片51
aと下片51bは芯ズレを起こさないように接合し、その分
割接合面の面積は磁性体51の基本断面54の面積より充分
に大きく、分割面での磁気抵抗の増大を防止できる。
「V」形に形成しているが、第5図に示すように、本実
施例では、磁性体51の分割線を、中心孔52から両方向に
「Ω」形又は に形成したものであり、他の部分の構成については、第
1実施例と全く同様である。この場合も、第6図に示す
ように、その分割接合面53は屈曲しているので、上片51
aと下片51bは芯ズレを起こさないように接合し、その分
割接合面の面積は磁性体51の基本断面54の面積より充分
に大きく、分割面での磁気抵抗の増大を防止できる。
次に、第7図及び第8図は、第3実施例の雑音吸収具
を示している。
を示している。
第7図に示すように、本実施例では、磁性体31の分割
線が、リング状に形成された磁性体31の中心孔32から、
磁性体31の中心軸を含む平面と一致することなく、しか
も両側斜上方に向かうように形成され、小形の上片31a
が大形の下片31bの中央上部に嵌合するように接合され
る。
線が、リング状に形成された磁性体31の中心孔32から、
磁性体31の中心軸を含む平面と一致することなく、しか
も両側斜上方に向かうように形成され、小形の上片31a
が大形の下片31bの中央上部に嵌合するように接合され
る。
従って、第8図に示すようにその分割接合面33の面積
は磁性体31の基本断面34の面積に比べ、充分に大きい。
即ち、基本断面34とは、磁性体31の中心軸を含む平面に
て磁性体を分割した場合の断面であり、その面積は、分
割接合面がとりうる面積の最小となるため、この中心軸
を含む平面と一致しないように、即ちこの平面に対して
所定角度を有するように形成された本実施例の分割接合
面33の面積は基本断面34の面積より大きくなるのであ
る。このため、分割接合面33において増大しがちな磁気
抵抗を減少させることができる。
は磁性体31の基本断面34の面積に比べ、充分に大きい。
即ち、基本断面34とは、磁性体31の中心軸を含む平面に
て磁性体を分割した場合の断面であり、その面積は、分
割接合面がとりうる面積の最小となるため、この中心軸
を含む平面と一致しないように、即ちこの平面に対して
所定角度を有するように形成された本実施例の分割接合
面33の面積は基本断面34の面積より大きくなるのであ
る。このため、分割接合面33において増大しがちな磁気
抵抗を減少させることができる。
また、第7図に示す磁性体31は、2つの分割面がいず
れも中心孔32から斜め上方に向かうように形成されてい
るので、上片31aと下片31bとを所定の形状に組立易く、
接合した時に上片31aと下片31bとが芯ズレを生じても自
動的に芯ズレを修正するように作用するため、芯ズレを
防止でき、確実に分割接合面33を密着させることができ
る。
れも中心孔32から斜め上方に向かうように形成されてい
るので、上片31aと下片31bとを所定の形状に組立易く、
接合した時に上片31aと下片31bとが芯ズレを生じても自
動的に芯ズレを修正するように作用するため、芯ズレを
防止でき、確実に分割接合面33を密着させることができ
る。
[発明の効果] 以上説明したように、第1発明及び第2発明の雑音吸
収具によれば、分割された磁性体を開閉可能なケース部
に収納し、このケース部を電線を挟むように閉じ合わせ
るだけで、簡単に雑音吸収具を電線に取付けることがで
きると共に、この取付けた状態を確実に保持でき、また
取り外しも容易に行うことができる。
収具によれば、分割された磁性体を開閉可能なケース部
に収納し、このケース部を電線を挟むように閉じ合わせ
るだけで、簡単に雑音吸収具を電線に取付けることがで
きると共に、この取付けた状態を確実に保持でき、また
取り外しも容易に行うことができる。
また、電線を包囲するリング形状に接合された各磁性
体は、その分割接合面の面積が磁束通過のための基本断
面より充分に大きくなるように形成され、しかも、リン
グ形状に接合された磁性体の横ズレを防止して、安定し
た接合状態が保持されるようにされているので、分割接
合面での磁気抵抗が増大することがなく、常に最大限の
雑音吸収能力を発揮することができる。
体は、その分割接合面の面積が磁束通過のための基本断
面より充分に大きくなるように形成され、しかも、リン
グ形状に接合された磁性体の横ズレを防止して、安定し
た接合状態が保持されるようにされているので、分割接
合面での磁気抵抗が増大することがなく、常に最大限の
雑音吸収能力を発揮することができる。
図は本発明の実施例を示し、第1図は第1実施例の磁性
体の正面図、第2図は同断面と接合面を示す斜視図、第
3図は同磁性体を収納する保持ケースの斜視図、第4図
はその雑音吸収具の断面図、第5図は第2実施例の磁性
体の正面図、第6図は同断面と接合面を示す斜視図、第
7図は第3実施例の磁性体の正面図、第8図は同断面と
接合面を示す斜視図である。 41……磁性体 25……保持ケース 25a……上ケース(ケース部) 25b……下ケース(ケース部)
体の正面図、第2図は同断面と接合面を示す斜視図、第
3図は同磁性体を収納する保持ケースの斜視図、第4図
はその雑音吸収具の断面図、第5図は第2実施例の磁性
体の正面図、第6図は同断面と接合面を示す斜視図、第
7図は第3実施例の磁性体の正面図、第8図は同断面と
接合面を示す斜視図である。 41……磁性体 25……保持ケース 25a……上ケース(ケース部) 25b……下ケース(ケース部)
Claims (2)
- 【請求項1】電線の外周部を包囲するリング形状に形成
され軸方向に分割された磁性体と、 該磁性体を各々収納するケース部を有し該ケース部を開
閉可能とした保持ケースと、 からなり、電子機器の電線に外嵌される雑音吸収具にお
いて、 前記磁性体の分割接合面は、互いに嵌合し合う形状に形
成されていることを特徴とする雑音吸収具。 - 【請求項2】電線の外周部を包囲するリング形状に形成
され軸方向に分割された磁性体と、 該磁性体を各々収納するケース部を有し該ケース部を開
閉可能とした保持ケースと、 からなり、電子機器の電線に外嵌される雑音吸収具にお
いて、 前記磁性体の分割接合面は、該磁性体の中心軸を含む平
面に対して所定角度を有する平面からなり、しかも、分
割された各磁性体に形成される一対の分割接合面が所定
角度をなすように形成されていることを特徴とする雑音
吸収具。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62010734A JP2589685B2 (ja) | 1987-01-20 | 1987-01-20 | 雑音吸収具 |
DE8800494U DE8800494U1 (ja) | 1987-01-20 | 1988-01-18 | |
DE19883801188 DE3801188A1 (de) | 1987-01-20 | 1988-01-18 | Elektrischer rauschabsorber |
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