JP2589176Y2 - 流体封入式筒型マウント - Google Patents

流体封入式筒型マウント

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JP2589176Y2
JP2589176Y2 JP1990066644U JP6664490U JP2589176Y2 JP 2589176 Y2 JP2589176 Y2 JP 2589176Y2 JP 1990066644 U JP1990066644 U JP 1990066644U JP 6664490 U JP6664490 U JP 6664490U JP 2589176 Y2 JP2589176 Y2 JP 2589176Y2
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良二 神田
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東海ゴム工業 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (技術分野) 本考案は、内部に封入された流体の流動作用に基づい
て防振効果を得るようにした、自動車用メンバマウント
やボデーマウント等として好適に用いられ得る流体封入
式筒型マウントの構造に関するものである。
(背景技術) 従来から、互いに連結されるべき部材間に介装され
て、それら両部材間での振動の伝達を軽減する防振連結
体の一種として、互いに径方向に所定距離を隔てて配さ
れた内筒金具と外筒金具とが、それらの間に介装された
ゴム弾性体にて連結されてなる構造を有し、内外筒金具
間に入力される振動を、ゴム弾性体の弾性に基づいて防
振するようにした、所謂筒型マウントが知られている。
ところで、このような筒型マウントにあっては、各振
動荷重の入力方向において要求される防振性能および連
結性能等に応じて、それら各振動荷重の入力方向におけ
る特性をチューニングすることが必要となるのであり、
例えば、自動車用メンバマウントやデフマウント、ボデ
ーマウント等として用いる場合には、互いに直交する三
方向において、それぞれ、相異なる特性が要求されるこ
ととなる。
すなわち、かかる自動車用メンバマウント等において
は、車両前後方向に入力される振動を遮断して優れた乗
り心地を実現させるために、車両前後方向に相当するマ
ウント軸直角方向で低動ばね特性が要求されると共に、
車両左右方向のロール剛性を高めて操縦安定性を確保す
るために、車両左右方向に相当するマウント軸直角方向
で高剛性が要求される一方、車両発進時や制動時或いは
悪路走行時などにおけるメンバ等のばたつきを抑えて優
れた乗り心地を実現させるために、車両上下方向に相当
するマウント軸方向で高減衰特性が要求されるのであ
る。
そこで、従来から、自動車用メンバマウント等では、
軸直角方向一方向に内筒金具を挟んだ両側において、内
外筒金具間を軸方向に延びるすぐり部を設けることによ
り、車両前後方向での低動ばね化を図る一方、それとは
略直交する軸直角方向に内筒金具を挟んだ両側におい
て、ゴム弾性体の変形を規制するインターリング等を配
設することにより、車両左右方向での高剛性化を図るこ
とが、一般に行なわれている。
しかしながら、このような構造のメンバマウントで
は、車両上下方向に相当する軸方向において、有効な減
衰特性が得られないために、車両上下方向に入力される
振動によって乗り心地が悪化してしまうという問題を内
存していたのであり、また、車両左右方向に相当する軸
直角方向における剛性も、未だ充分に得ることができ
ず、満足できる操縦安定性が得難かったのである。
(解決課題) ここにおいて、本考案は、上述の如き事情を背景とし
て為されたものであって、その解決課題とするところ
は、軸直角方向一方向における低動ばね特性と、それに
直交する軸直角方向における高剛性、更に軸方向におけ
る高減衰特性が、何れも、有効に発揮され得、自動車用
メンバマウント等として好適に用いられ得る筒型マウン
トを提供することにある。
(解決手段) そして、かかる課題を解決するために、本考案にあっ
ては、(a)互いに径方向に所定距離を隔てて配された
内筒金具および外筒金具と、(b)該内筒金具と該外筒
金具との間に介装されて、それら両金具を連結するゴム
弾性体と、(c)前記内筒金具を軸直角方向一方向に挟
んだ両側において、該内筒金具と前記外筒金具との間に
形成された、軸方向に延びる一対のすぐり部と、(d)
該一対のすぐり部の対向方向に対して略直交する軸直角
方向一方向に前記内筒金具を挟んだ両側において、前記
ゴム弾性体の外周面に開口して形成された一対のポケッ
ト部が、前記外筒金具でそれぞれ流体密に覆蓋されるこ
とにより、該内筒金具と前記外筒金具との間に形成され
た、内部に所定の非圧縮性流体が封入されてなる、互い
に独立した一対の流体室と、(e)それら各流体室内の
マウント軸方向中間部分において、前記外筒金具の側か
ら前記内筒金具の側に向かって所定高さで突出して、該
流体室内をマウント軸方向両側部分に分割せしめると共
に、その突出端面と該流体室内面との間に、それら分割
された両側部分を相互に連通する連通流路を形成する仕
切手段と、(f)前記ゴム弾性体にて構成された、前記
流体室を形成する前記ポケット部の軸方向両側壁部にお
いて、該ポケット部の底部側部分を挟むようにして位置
せしめられることにより、前記各流体室のマウント軸方
向両側壁部にそれぞれ埋設配置されて、前記仕切手段の
突出方向とは逆に、前記内筒金具の側から前記外筒金具
の側に向かって、マウント軸方向の投影で突出先端部が
該仕切手段と重なり合う高さで突出し、該流体室のマウ
ント軸方向両側壁部を拘束する拘束手段とを、有するこ
とを特徴とする流体封入式筒型マウント。
(実施例) 以下、本考案を更に具体的に明らかにするために、本
考案の実施例について、図面を参照しつつ、詳細に説明
することとする。
先ず、第1図及び第2図には、本考案を、サスペンシ
ョン・メンバのボデー本体に対する取付部位に介装され
るメンバマウントに対して適用したものの一具体例が示
されている。それらの図中、10は、内筒金具であって、
その径方向外方には、外筒金具12が、所定距離を隔てて
略同心的に配されていると共に、それら内筒金具10と外
筒金具12とが、それら両金具10、12間に介装された略厚
肉円筒形状を呈するゴム弾性体14によって、互いに連結
せしめられている。そして、かかるメンバマウントにあ
っては、その内筒金具10がボデー本体に対して、外筒金
具12がサスペンション・メンバに対して、それぞれ取り
付けられることにより、ボデー本体とサスペンション・
メンバとの間に介装されて、それらを防振連結するよう
になっているのである。
より詳細には、前記内筒金具10は、厚肉円筒形状をも
って形成されている。また、該内筒金具10には、軸方向
両側部分において、それぞれ、拘束手段としての略環状
の拘束金具26が、外嵌固定されている。
また、かかる内筒金具10の径方向外方には、略薄肉円
筒形状を呈する金属スリーブ16が、径方向に所定距離を
隔てて同心的に配置せしめられている。なお、該金属ス
リーブ16は、その軸方向一方の端部において、径方向外
方に広がる外フランジ部28を一体的に備えている。
そして、第3図に示されているように、これら内筒金
具10と金属スリーブ16との間に、全体として略厚肉円筒
形状を呈するゴム弾性体14が介装されて、それら内筒金
具10と金属スリーブ16とが、該ゴム弾性体14にて連結さ
れている。また、金属スリーブ16における外フランジ部
28の外面上には、軸方向外方に所定高さで突出する環状
のストッパゴム19が、ゴム弾性体14によって一体的に形
成されている。そうして、かかるゴム弾性体14は、その
内周面に対して内筒金具10の外周面が、またその外周面
に対して金属スリーブ16の内周面が、それぞれ固着され
て成る一体加硫成形品18として構成されているのであ
る。
また、かかる一体加硫成形品18には、内筒金具を軸直
角方向一方向に挟んだ両側において、それぞれ、内筒金
具10と金属スリーブ16との間に介装されたゴム弾性体14
の内部を、軸方向に貫通して延びる、すぐり部としての
スリット20が形成されている。そして、これら一対のス
リット20、20により、ゴム弾性体14における、該スリッ
ト20、20が対向位置する軸直角方向のばね特性が柔らか
く設定されているのである。
更にまた、前記金属スリーブ16には、その軸方向略中
央における、上記一対のスロット20、20の対向方向に対
して直交する径方向一方向に対向位置する部分に、それ
ぞれ、略矩形状の窓部22が設けられていると共に、ゴム
弾性体14には、それらの窓部22、22が位置する部位にお
いて、それぞれ、外周面上に開口するポケット部24が形
成されている。要するに、ゴム弾性体14には、上記一対
のスリット20、20の対向方向に対して直交する径方向両
側部分において、それぞれ金属スリーブ16に設けられた
窓部22を通じて開口する一対のポケット部24、24が、互
いに独立して形成されているのである。なお、これらの
ポケット部24、24の軸方向両壁部を構成するゴム弾性体
14内には、それぞれ、該ポケット部24の底部側部分を挟
むようにして、内筒金具10に対して嵌着された前記一対
の拘束金具26、26が埋設状態で固着されて位置せしめら
れている。
そして、このような一体加硫成形品18にあっては、必
要に応じて縮径加工が施されてゴム弾性体14に対して予
備圧縮が加えられた後、第1図及び第2図に示されてい
るように、その金属スリーブ16に対して、外筒金具12
が、外挿固定されている。
かかる外筒金具12は、略円筒形状を呈していると共
に、その軸方向一方の端部において、径方向外方に広が
る外フランジ部30を一体的に有している。そして、その
外フランジ部30が、金属スリーブ16の外フランジ部28に
対して重ね合わされるようにして外挿され、その後、絞
り加工されて金属スリーブ16の外周面に嵌着される一
方、外フランジ部30の外周縁部において、金属スリーブ
16の外フランジ部28に対してかしめ固定されると共に、
軸方向他端側の開口周縁部において、金属スリーブ16の
軸方向端面に対して当接されることにより、該金属スリ
ーブ16に対して固着されているのである。また、かかる
外筒金具12の内周面には、その略全面に亘って、薄肉の
シールゴム層32が加硫接着されており、該外筒金具12が
金属スリーブ16に対して外挿、嵌着された際、それらの
間で挟圧されることにより、それら両部材12、16間にお
けるシール性が確保され得るようになっている。
そうして、このような外筒金具12の装着によって、前
記一体加硫成形品18におけるポケット部24、24の開口
(窓部22、22)が、それぞれ、流体密に覆蓋されている
のであり、以てそれらの内部に、所定の非圧縮性流体が
封入されてなる一対の流体室34、34が、互いに独立して
形成されているのである。
なお、それらの流体室34中に充填される封入流体とし
ては、水やアルキレングリコール、ポリアルキレングリ
コール、シリコーン油、或いはそれらの混合物等が、好
適に用いられる。また、かかる流体の流体室内への注入
は、例えば、前記一体加硫成形品18に対する外筒金具12
の外挿操作を、流体中にて行なうこと等によって、有利
に為され得ることとなる。
さらに、これらの流体室34、34内には、それぞれ、仕
切手段としての仕切部材36が、収容配置されている。か
かる仕切部材36は、第4図にも示されているように、全
体として円弧状に湾曲した平板形状を呈していると共
に、その外周部分において、前記一体加硫成形品18に設
けられたポケット部24の開口部に対応した形状の嵌着部
38が、一体的に設けられている。
そして、これらの仕切部材36、36は、前記外筒金具12
の外挿に先立って、一体加硫成形品18のポケット部24、
24内に、それぞれ挿入配置せしめられることによって、
それぞれ、その嵌着部38の外周面がポケット部24の開口
部に嵌合されると共に、該嵌着部38の背面が外筒金具12
に当接されて、該外筒金具12に対して固定的に支持せし
められているのであり、以て各流体室34内において、外
筒金具12側から内筒金具10側に向かって所定高さで突出
する状態で、配設せしめられている。
また、そのような配設状態下、各仕切部材36は、図1,
2から明らかなように、その突出先端部分が、流体室34
のマウント軸方向両側壁部に埋設配置された拘束金具2
6,26の突出先端部分に対して、マウント軸方向の投影で
重なり合うように、それら仕切部材36と拘束金具26,26
の突出高さが設定されている。
そうして、かかる仕切部材36、36の配設によって、各
流体室34の内部が、該仕切部材36を挟んでマウント軸方
向両側に位置する二つの分割室40、40に仕切られている
と共に、該仕切部材36の突出端面と流体室34の内周面と
の間に、それら両分割室40、40を相互に連通する連通流
路42が形成されているのである。また、ここにおいて、
かかる連通流路42にあっては、その内部を流動せしめら
れる流体の共振作用に基づいて、マウント軸方向に入力
される振動に対する減衰効果が発揮され得るように、そ
の断面積や長さ等がチューニングされている。
従って、このような構造とされたメンバマウントにあ
っては、スリット20、20が対向する軸直角方向において
は、それらのスリット20、20の作用によってゴム弾性体
14が低ばね化されていることから、かかる方向への内筒
金具10と外筒金具12との相対的変位が容易に許容され得
て、柔らかいばね特性が有利に発揮され得るのである。
なお、スリット20、20が対向する軸直角方向に、内筒金
具10と外筒金具12とが相対的に変位せしめられた際に
は、各流体室34が変形して内部に流体の流動が惹起され
ることとなるが、かかる流体室34の変形量は僅かであ
り、且つその内部における流体の流動によって大きな内
圧変動が生じるようなこともないことから、そのような
流体室34の変形や流体の流動によって、スリット20、20
にて発揮される柔らかいばね特性が阻害されるようなこ
とはない。
また一方、スリット20、20の対向方向に対して直交す
る軸直角方向においては、スリットが形成されていない
ことから、ゴム弾性体14自体の硬いばね特性が有効に発
揮され得ることに加えて、かかる方向に内筒金具10と外
筒金具12とが相対的に変位せしめられた際には、流体室
34が収縮乃至は拡張方向に変形されることとなって、収
縮変形せしめられる側の流体室34内に封入された流体が
逃げ場を失い内圧上昇が惹起されることから、かかる流
体の圧力(流体の拡張剛性)によって、それら内筒金具
10と外筒金具12との相対的変位に対する大きな抵抗力が
発揮され得るのであり、それによって高いマウント剛性
が、より効果的に発揮され得るのである。
更にまた、マウント軸方向においては、振動入力時
に、内筒金具10と外筒金具12とが、かかる方向に相対的
に変位せしめられた際、各流体室34内において仕切部材
36が軸方向に変位(振動)せしめられることに伴って、
両分割室40、40間で連通流路42を通じての流体の流動が
生ぜしめられることとなるのであり、そして、かかる流
体の共振作用に基づいて、マウント軸方向に入力される
振動に対し、優れた減衰効果が発揮され得るのである。
また、特に、本実施例のメンバマウントにあっては、
各流体室34のマウント軸方向両側壁部における変形が、
拘束金具26によって規制されることから、マウント軸方
向の振動入力時における両分割室40、40間での相対的な
容積変化が、より効果的に生ぜしめられ得て、連通流路
42内を流動せしめられる流体による減衰効果が、一層有
効に発揮され得ることとなる。なお、かかるメンバマウ
ントに対して、軸方向に大きな振動荷重が入力された際
には、外筒金具12の外フランジ部30が、ストッパゴム19
を介して、内筒金具10側に取り付けられる図示しない当
接部材に対して当接することにより、内筒金具10と外筒
金具12の過大な変位およびゴム弾性体14の過大な変形が
防止されるようになっている。
そして、それ故、かかるメンバマウントを、そのスリ
ット20、20が車両前後方向において、また流体室34、34
が車両左右方向において、それぞれ対向位置すると共
に、マウント軸方向が車両上下方向となる状態で、ボデ
ー本体とサスペンション・メンバとの間に装着せしめる
ようにすれば、車両前後方向に入力される振動の遮断
と、車両上下方向に入力される振動の減衰とが、何れも
有利に為され得て、良好なる乗り心地が実現され得ると
共に、車両左右方向のロール剛性が有利に確保され得
て、優れた操縦安定性が発揮され得るのである。
以上、本考案の実施例について詳述してきたが、これ
は文字通りの例示であって、本考案は、かかる具体例に
のみ限定して解釈されるものではない。
例えば、マウント軸直角方向一方向におけるばね特性
を柔らかくするために設けられるすぐり部は、必ずし
も、マウント軸方向に貫通して形成する必要はない。
また、流体室内に配される仕切手段の具体構造は、前
記実施例のものに限定されるものは決してなく、例え
ば、内筒金具の外周面から径方向外方に向かって一体的
に突出して形成することも可能である。
さらに、前記実施例では、本考案を、自動車用メンバ
マウントに対して適用したものの一具体例を示したが、
本考案は、その他、自動車用デフマウントやボデーマウ
ント等、互いに直交する軸直角方向の二方向と、軸方向
とに、それぞれ、異なる防振特性が要求されることとな
る各種の筒型マウントに対して、有利に適用され得るこ
とは、勿論である。
その他、一々列挙はしないが、本考案は、当業者の知
識に基づいて、種々なる変更、修正、改良等を加えた態
様において実施され得るものであり、また、そのような
実施態様が、本考案の主旨を逸脱しない限り、何れも、
本考案の範囲内に含まれるものであることは、言うまで
もないところである。
(考案の効果) 以上の説明から明らかなように、本考案に従う構造と
された流体封入式筒型マウントにあっては、一対のすぐ
り部が対向位置するマウント軸直角方向において、それ
らのすぐり部の作用によって低動ばね特性が発揮される
と共に、それらすぐり部の対向方向に略直交するマウン
ト軸直角方向では、かかる方向で対向位置する流体室内
に封入された流体の拡張剛性に基づいて、高剛性が発揮
され得るのであり、更にマウント軸方向においては、連
通流路を通じて流動せしめられる流体の共振作用に基づ
いて、大きな減衰効果が有効に発揮され得るのである。
しかも、かかる流体封入式筒型マウントにおいては、
マウント軸方向の振動入力時に各流体室のマウント軸方
向両側壁部における変形が拘束手段にて規制されること
により、流体室において仕切手段で分割された両側間で
の相対的な容積変化、延いては連通流路を通じての流体
流動が、一層効果的に生ぜしめられて、極めて優れた減
衰効果か発揮され得る。
そして、それ故、例えば、本考案を自動車用メンバマ
ウントに適用することによって、車両前後方向における
低動ばね特性と、車両左右方向における高剛性特性、お
よび車両上下方向における高減衰特性が、何れも有利に
達成され得るのであり、以て車両の優れた乗り心地と操
縦安定性とを、共に高度に満足せしめ得るメンバマウン
トが、有利に実現され得ることとなるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に従う構造とされたメンバマウントの
一実施例を示す縦断面図であって、第2図におけるI−
I断面に相当する図であり、第2図は、第1図における
II−II断面図である。また、第3図は、第1図に示され
ているメンバマウントを構成する一体加硫成形品を示す
縦断面説明図である。更にまた、第4図は、第1図に示
されているメンバマウントを構成する仕切部材を示す斜
視図である。 10:内筒金具、12:外筒金具 14:ゴム弾性体、18:一体加硫成形品 20:スリット、34:流体室 36:仕切部材、38:嵌着部 40:分割室、42:連通流路

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに径方向に所定距離を隔てて配された
    内筒金具および外筒金具と、 該内筒金具と該外筒金具との間に介装されて、それら両
    金具を連結するゴム弾性体と、 前記内筒金具を軸直角方向一方向に挟んだ両側におい
    て、該内筒金具と前記外筒金具との間に形成された、軸
    方向に延びる一対のすぐり部と、 該一対のすぐり部の対向方向に対して略直交する軸直角
    方向一方向に前記内筒金具を挟んだ両側において、前記
    ゴム弾性体の外周面に開口して形成された一対のポケッ
    ト部が、前記外筒金具でそれぞれ流体密に覆蓋されるこ
    とにより、該内筒金具と前記外筒金具との間に形成され
    た、内部に所定の非圧縮性流体が封入されてなる、互い
    に独立した一対の流体室と、 それら各流体室内のマウント軸方向中間部分において、
    前記外筒金具の側から前記内筒金具の側に向かって所定
    高さで突出して、該流体室内をマウント軸方向両側部分
    に分割せしめると共に、その突出端面と該流体室内面と
    の間に、それら分割された両側部分を相互に連通する連
    通流路を形成する仕切手段と、 前記ゴム弾性体にて構成された、前記流体室を形成する
    前記ポケット部の軸方向両側壁部において、該ポケット
    部の底部側部分を挟むようにして位置せしめられること
    により、前記各流体室のマウント軸方向両側壁部にそれ
    ぞれ埋設配置されて、前記仕切手段の突出方向とは逆
    に、前記内筒金具の側から前記外筒金具の側に向かっ
    て、マウント軸方向の投影で突出先端部が該仕切手段と
    重なり合う高さで突出し、該流体室のマウント軸方向両
    側壁部を拘束する拘束手段とを、 有することを特徴とする流体封入式筒型マウント。
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