JP2588421B2 - 延性に優れた超高強度鋼材の製造方法 - Google Patents

延性に優れた超高強度鋼材の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、自動車などの鋼構造物に用いられる高強度
と高延性を兼ね備えた複合組織を有する超高強度鋼材の
製造方法に関する。
〔従来の技術〕
近年、自動車産業においては燃費と走行性能向上を目
指してグラム単位の軽量化が図られている。このため、
高強度鋼板の使用比率が高くなっている。しかし、ハイ
テン化率、高張力化とも現在では飽和しつつある。この
理由としては、引張り強さ(TS)100kgf/mm2を超える超
高強度鋼板は概して加工性に乏しく、また多量の強化元
素を含み溶接性が劣るなどの問題点のために部品への成
形、溶接が困難であることが考えられる。したかって、
優れた加工性と溶接性を有するTSが100kgf/mm2以上の超
高強度鋼板が開発されれば、産業上の利点はきわめて大
きいといえる。
超高強度鋼板の強化方法としては従来回復焼鈍法,
析出強化法,変態強化法が主なものであるが、回
復焼鈍法,析出強化法で強化された鋼板はTSが80kgf/
mm2を超えると延性の低下が著しく、TSが100kgf/mm2
に対する強化法としては満足できるものではない。変
態強化法に属するものに、フェライト,マルテンサイト
の2相鋼、いわゆるDual−Phase鋼(特公昭56−11741)
がある。この鋼はマルテンサイトで強度は、フェライト
で延性を確保することを狙ったもので、超高強度鋼板と
して比較的良好な強度−延性バランスを示すが、それで
もTSが100kgf/mm2級では伸び(El)の値は高々15%に過
ぎず、プレス加工などに対応しうるものではない。この
ように、従来型の超高強度鋼板は、延性を犠牲にして強
度を得ているために強度−延性バランスの指標とされて
いるTS[kgf/mm2]×El[%]の値も1800程度が限界で
あった。
このような超高強度鋼板の延性改善を図る手段とし
て、残留オーステナイトのTRIP(Transformation Induc
ed Plasticity:変態誘起塑性)効果を利用する方法が、
特公昭第58−42246に提示されている。この方法によれ
ばTSが100kgf/mm2以上で、Elが30%以上を示し、T×El
の値が3000を超す高延性高強度鋼板の製造が可能であ
る。しかしながら、この方法ではCが0.35〜0.85%と高
いことがら溶接性に問題があるため自動車用鋼板として
の適用性は狭い。
〔本発明が解決しようとする問題点〕
本発明は以上のような超高強度鋼板の持つ問題点を解
消し、低炭素濃度でMn添加鋼において2回焼鈍または焼
鈍−冷延−焼鈍の工程制御によるTRIP効果を発揮するに
充分な量の残留オーステナイトを含むフェライト+マル
テンサイト+残留オーステナイトの微細混合組織を有
し、TS×Elの値が3000を超える延性に優れた超高強度鋼
材を得ることを目的とする。
〔問題を解決するための手段〕
本発明は残留オーステナイトのTRIP効果による延性の
著しい向上を利用して延性に優れた超高強度鋼を製造し
ようというもので、その手段は低炭素濃度でMnを添加し
た鋼においてα+γ2相域の本発明者が見出した所定の
温度範囲に加熱保持し冷却したのちそのまま、または冷
延して再びα+γ2相域の本発明者が見出した別の所定
の温度範囲に加熱保持し冷却することにより結晶粒を著
しく微細化したフェライト+マルテンサイト+残留オー
ステナイトの混合組織を生成させれば、残留オーステナ
イトのTRIP効果と結晶粒微細化効果の相乗作用によって
TS×Elの値が3000以上を示し、かつTSが100kgf/mm2以上
を示す鋼が得られるという知見にもとづくものである。
〔発明の構成〕
すなわち本発明は (1)重量パーセントで C:0.05〜0.3%,Si:3%以下,Mn:4〜6%,残部Feおよ
び不可避的不純物よりなる鋼をAc1+(Ac3−Ac1)×1/1
0〜Ac1+(Ac3−Ac1)×3/4の温度域に1時間〜30時間
加熱保持して炉冷以上の冷却速度で室温まで冷却したの
ち、これをAc1〜Ac1+(Ac3−Ac1)×3/4の温度域に30
秒間〜30分間加熱保持し、任意の方法で室温まで冷却す
ることからなる延性に優れた超高強度鋼の製造方法およ
び、 (2)重量パーセントで C:0.05〜0.3%,Si:3%以下,Mn:4〜6%,残部Feおよ
び不可避的不純物よりなる鋼をAc1+(Ac3−Ac1)×1/1
0〜Ac1+(Ac3−Ac1)×3/4の温度域に1時間〜30時間
加熱保持して炉冷以上の冷却速度で室温まで冷却し、冷
間加工を施したのち、これをAc1〜Ac1(Ac3−Ac1)×3/
4の温度域に30秒間〜30分間加熱保持し、任意の方法で
室温まで冷却することを特徴とする延性に優れた超高強
度鋼材の製造方法を提供する。
本発明において製造される超高強度鋼材が非常に優れ
た延性を示す理由は残留オーステナイトのTRIP効果によ
るものである。残留オーステナイトを20〜40%含む複合
組織鋼板においてTRIP効果を効果的に起させるために
は、残留オーステナイトが歪に対して適度に安定で、か
つ微細に分布している必要がある。本発明によって製造
した鋼材に含まれる残留オーステナイトは平均粒径3μ
m以下、Ms点は液体窒素温度(−196℃)以下、組織中
に占める体積率は20〜40%である。この残留オーステナ
イトと共存する組織は等軸状のフェライトとマルテンサ
イトで、いずれも平均粒径3μm如何である。このよう
な微細かつ安定性の高い残留オーステナイトを含む微細
混合組織は2回焼鈍、および焼鈍−冷間加工−焼鈍の工
程制御によって得られるものである。一般に多重焼入れ
を行うと組織が微細化されることは良く知られている
が、本発明のような二相域加熱の場合でも冷却過程の低
温変態生成物を再び二相加熱で一部をオーステナイト化
して冷却すると、1回焼鈍だけのものより微細化され
る。本発明による低炭素−Mn添加鋼の場合はMnの効果に
よって拡散変態が大幅に抑制されて低温変態生成物は一
部ベイナイトや残留オーステナイトを含む場合もあるが
マルテンサイト主体である。マルテンサイトはそれ自体
非常に微細な素質であるので2回焼鈍による微細化も非
常に効果的に達成できる。また、二相域加熱−冷却によ
って得られるフェライト+マルテンサイト+残留オース
テナイト混合組織を冷間加工して残留オーステナイトを
マルテンサイトに歪誘起変態させておいて再び2相域に
加熱すると、加工されたフェライト,マルテンサイトは
再結晶によって更に微細化し、歪誘起マルテンサイトは
微細なオーステナイト粒に逆変態するので、2回焼鈍の
場合よりもさらに微細化することができる。こうして微
細化されたフェライト+マルテンサイト+残留オーステ
ナイト混合組織において、残留オーステナイトTRIP効果
は最大限に発揮される。
まず、本発明の化学成分的要因について述べる。
Cはオーステナイト安定化元素であり、残留オーステ
ナイトの形成に必要不可欠な元素である。Cが0.05%以
下ではオーステナイト安定化効果が不充分なため延性を
向上させるために充分な残留オーステナイト量が得られ
ない。0.3%を超えると溶接性の劣化が著しくなるので
0.3%以下とする。
Siは本発明においては引張り強さや伸びには影響を及
ぼさず、降伏点を上昇させる効果を有する元素である。
すなわち、Si含有量が低い場合には降伏点が低く、Si含
有量が高い場合には降伏点が高いのでSi含有量によって
降伏点(降伏比)の制御が可能である。3%を超えると
その効果が飽和するばかりでなく、Ac3点の上昇を招い
て製造性に困難を来すのみであるので上限を3%とす
る。
Mnはオーステナイト安定化元素であり本発明では残留
オーステナイトを得るためのCの代替元素、および結晶
粒微細化をもたらす元素として重要である。Mnを5%程
度添加すると拡散変態は大幅に抑制され、焼鈍温度から
の冷各過程で炉冷以上の冷却速度ならばマルテンサイト
以外の変態生成物は生成しないので、焼鈍時を相比率
(α:γ)と室温における相比率(α:α′+γ)が等
しいことになり、組織制御上で焼鈍温度と焼鈍時間だけ
を考慮すれば鋼板の組織中の(α:α′+γ)の比率を
制御できることになる。鋼板引張り強さは最終的な組織
比率によって決まるので、焼鈍温度と焼鈍時間を変える
ことによって鋼板の引張り強さが制御できることがわか
る。Mn添加量が4%未満では残留オーステナイト生成が
不充分で、かつ冷却過程でフェライト,パーライト,ベ
イナイトなどの変態生成物が生成しやすくなるために下
限を4%とする。6%を超えると残留オーステナイトは
さらに増加するが、必ずしも延性が向上するとは限らず
単に製造コストを上昇させるのみであるから上限を6%
とする。
このような成分を有する鋼は前述のように非常に拡散
速度が遅いため、完全オーステナイト化状態から通常考
えられる冷却速度で冷却すればほとんどがマルテンサイ
ト組織、あるいはベイナイト組織となり特別な処理を施
さないかぎり初析フェライトやパーライトを生成させる
ことはできない。よって本発明によって鋼材を製造する
場合、素材製造段階で必然的にマルテンサイトあるいは
ベイナイトの主体の組織が得られる。
そこで、マルテンサイトあるいはベイナイト組織を有
する鋼をα+γ2相域である本発明者ら見出したAc1
(Ac3−Ac1)×1/10〜Ac1+(Ac3−Ac1)×3/4の温度域
に1時間〜30時間加熱保持することによってマルテンサ
イトが焼き戻されてできる微細な炭化物、あるいはベイ
ナイト中の微細な炭化物を核にしてオーステナトを成長
させてα/γ2相域状態とし、α/γ界面でのC,Mnの分
配を進行させる。これによって、C,Mnの著しく濃縮した
オーステナイトができる。これを温室まで冷却してもオ
ーステナイトの一部はマルテンサイトに変わるもののフ
ェライト+マルテンサイト+残留オーステナイトの3相
混合組織が得られる。加熱温度がAc1+(Ac3−Ac1)×1
/10以下では炭化物を核にしたオーステナイトの生成が
不充分で、室温において充分な量の残留オーステナイト
を得ることができない。加熱温度がAc1+(Ac3−Ac1
×3/4以上では、フェライトの比率が低いためにオース
テナイト中のC,Mnの濃縮が不充分で、2次焼鈍を施して
もC,Mn濃度の高い残留オーステナイトを得られない。ま
た、1次焼鈍後にマルテンサイトが多量に生成するた
め、1次焼鈍後の冷間加工が困難になる。よって、焼鈍
温度はAc1+(Ac3−Ac1)×1/10〜Ac1+(Ac3−Ac1)×
3/4の範囲とする。焼鈍時間はα/γ間のC,Mnの分配量
に大きく影響する。Cは比較的短時間でオーステナイト
中に濃縮されるが、Mnは鋼中における拡散速度が遅いた
めに少なくとも1時間の焼鈍を施さなくては充分に濃縮
させることはできないが、30時間を超えて焼鈍してもそ
の効果は飽和するので焼鈍時間は1時間〜30時間とす
る。該温度範囲内で2相域加熱を施した鋼は、γ中にC,
Mnが著しく濃縮しているため冷却過程においては通常の
冷却速度であればマルテンサイト以外の変態生成物は生
成しないので、冷却速度は炉冷以上とする。
なお、表面肌並びに板厚の調整の必要から冷間圧延を
施す場合その冷延率は、材質特性への影響は小さく、特
にこだわるものではない。但し、冷間圧延の負荷能力形
状等の制約により、通常は80%以下となる。
この鋼を1次焼鈍したのち、再び別に見出されたAc1
〜Ac1+(Ac3−Ac1)×3/4の温度域に30秒間〜30分間保
持するという2次焼鈍を施すことによって、1次焼鈍後
の組織を更に微細化して平均粒径3μm以下の等軸状
の、フェライト+マルテンサイト+残留オーステナイト
の混合組織となる。また途中に冷間加工を施した場合
は、フェライト部の冷延組織からの再結晶、歪誘起変態
マルテンサイトからオーステナイトの逆変態によって平
均粒径2μm以下の等軸状の、フェライト+マルテンサ
イト+残留オーステナイトの混合組織となる。
本発明鋼においては、前述のように焼鈍温度からの冷
却過程で炉冷速度ならばマルテンサイト以外の変態生成
物は生成しないために焼鈍温度と焼鈍時間を変えること
によって鋼板の引張り強さが制御できる。焼鈍温度を高
くするとフェライトが減少し残留オーステナイト+マル
テンサイトの比率が高まるのでTSは高くなり、焼鈍温度
が低くなるとフェライトが増加するのでTSが下がる。2
回の焼鈍の間に冷間加工を施す場合には、加工組織を再
結晶させるのに時間がかかるため、焼鈍時間が短い場合
には未再結晶部分が多く降伏強さ(YS)が高いが、焼鈍
時間が長くなると再結晶部分が多くなり、YSは低下す
る。加熱温度がAc1以下では逆変態による残留オーステ
ナイトの生成が不充分なために良好な延性が得られな
い。加熱温度がAc1+(Ac3−Ac1)×3/4以上ではオース
テナイトの比率が高まり、1回目の焼鈍で濃縮されたC,
Mnが拡散してオーステナイト中のC,Mn濃度が希薄となる
ので生成する残留オーステナイトも歪にたいして不安定
なものになる。よって加熱温度はAc1+Ac1+(Ac3−A
c1)×3/4に限定する。加熱時間が30秒未満ではγの生
成が不充分であるので少なくとも30秒間必要であるが、
30分間以上保持しても組織的に変化が見られないので、
加熱時間は30秒間〜30分間に限定する。
〔発明の具体的開示〕
つぎに本願発明を実験例および実施例によって詳細に
説明する。
実験 C:0.19%,Si:2.05%,Mn:4.96%残部Feおよび不可避的
不純物よりなる鋼の板厚1mmの板を630℃〜730℃の各温
度で10分加熱した後空冷する熱処理を施し、JIS5号引張
試験片(GL=50mm)に加工して引張試験を行なった。本
網のAc1変態点は627℃、Ac3変態点は751℃であるので、
Ac1+(Ac3−Ac1)×1/10=639(℃)、Ac1+(Ac3−Ac
1)×3/4=720(℃)である。引張性質は第1図に示す
通りであった。本発明の加熱温度範囲にあるものはTS×
Elの値がいずれも3000以上の優れた強度−延性バランス
を示す。
本実験は本発明の対象鋼組成域の略中心の組成で実施
された。本発明鋼における特徴的成分はMnとSiであり、
上記実験より引き出される結論は本発明の鋼組成域に適
用されると考えても不当ではない。
実施例 第1表に示す化学組成を有する鋼を1次焼鈍を施した
のちそのまま、あるいは冷間圧延して2次焼鈍を施し、
板厚1.0mmの鋼板とした。この鋼板からJIS 5号引張り試
験片(GL=50mm)を採取して引張り試験を行なった。第
1表において鋼番号〜は本発明範囲、はMn過少、
はC過少である。
製造条件と引張試験の結果を第2表に示す。試験1〜
3は本発明の条件を満たしており、TS×El≧3000の強度
−延性バランスに優れた性質を示すが、試験4と5では
Mn過少の鋼とC過少の鋼は最適と思われる熱処理を
施しても安定な残留オーステナイトを得ることができ
ず、延性に乏しい。本発明の範囲内において焼鈍温度と
時間を変化させれば試番6,7,8のようにYSとTSを制御で
きるが、2次焼鈍温度が過少の試験9ではフェライト量
が過大となってTSが低く、1次焼鈍温度または2次焼鈍
温度が過大の試験10,11ではマルテンサイト量が過大と
なってElが低くなりいずれも良好な強度−延性バランス
を得ることができない。1次焼鈍と2次焼鈍の間に冷間
加工をはさんだ場合は、よりいっそう結晶粒が微細化さ
れるので、13,14に示すようにYSが高くなり強度−延性
バランスも更に向上する。
〔発明の効果〕
以上の実施例から明らかなように、本発明によればTS
×Elの値が3000を超える加工性に優れた超高強度鋼板が
製造できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法の対象鋼種の代表的組成の鋼の熱処
理後の引張強さ、伸びおよび引張強さ×伸びの加熱温度
の関係を示す図である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C22C 38/00 302 C22C 38/00 302A 38/04 38/04 (56)参考文献 特開 昭55−131130(JP,A) 特公 昭58−42246(JP,B2) 特公 昭56−11741(JP,B2)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重量パーセントで C:0.05〜0.3%,Si:3%以下,Mn:4〜6%,残部Feおよび
    不可避的不純物よりなる鋼をAc1+(Ac3−Ac1)×1/10
    〜Ac1+(Ac3−Ac1)×3/4の温度域に1時間〜30時間加
    熱保持して炉冷以上の冷却速度で室温まで冷却したの
    ち、これをAc1〜Ac1+(Ac3−Ac1)×3/4の温度域に30
    秒間〜30分間加熱保持し、任意の方法で室温まで冷却す
    ることからなる延性に優れた超高強度鋼材の製造方法。
  2. 【請求項2】重量パーセントで C:0.05〜0.3%,Si:3%以下,Mn:4〜6%,残部Feおよび
    不可避的不純物よりなる鋼をAc1+(Ac3−Ac1)×1/10
    〜Ac1+(Ac3−Ac1)×3/4の温度域に1時間〜30時間加
    熱保持して炉冷以上の冷却速度で室温まで冷却し、冷間
    加工を施したのち、これをAc1〜Ac1(Ac3−Ac1)×3/4
    の温度域に30秒間〜30分間加熱保持し、任意の方法で室
    温まで冷却することからなる延性に優れた超高強度鋼材
    の製造方法。
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