JP2587996B2 - 廃液処理の作業性等が改善される非銀塩感光材料の処理方法 - Google Patents

廃液処理の作業性等が改善される非銀塩感光材料の処理方法

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JP2587996B2
JP2587996B2 JP63135992A JP13599288A JP2587996B2 JP 2587996 B2 JP2587996 B2 JP 2587996B2 JP 63135992 A JP63135992 A JP 63135992A JP 13599288 A JP13599288 A JP 13599288A JP 2587996 B2 JP2587996 B2 JP 2587996B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、非銀塩感光材料の自動現像機による処理に
伴って生ずる廃液(以下、「廃液」という)を処理する
方法に関し、更に詳しくは、光照射によって現像液に対
する溶解性が変化する非銀塩画像形成層を支持体上に有
する感光材料、例えば平板、凹板または凸板用感光性印
刷板、カラープルーフ用材料等を自動現像機により現像
処理する工程で生じる廃液を処理し、その一部を再利用
する方法に関する。
〔従来の技術〕
非銀塩感光材料の自動現像機による処理工程は、画像
形成層を画像様に溶出させる現像工程、およびその他必
要により例えば感光性平板印刷板の場合には水洗水、不
感脂化液、リンス液、整面液等による処理工程が含ま
れ、またカラープルーフ用材料の処理においては現像液
による処理工程の外に通常水洗水による処理工程が付加
されている。
そして、多量の感光材料を処理する場合には、処理に
よって消費された成分を補充し、一方処理によって処理
液中に溶出あるいは蒸発によって濃化する成分を除去し
て処理液成分を一定に維持する手段が採られており、上
記補充のために補充液が処理液に補充され、上記濃化成
分の除去のために処理液の一部が廃棄されている。また
処理液性能が許容限度外となるような場合には処理液全
部が廃棄される。
近年、補充液は水洗の補充液である水洗水を含めて公
害上や経済的理由から補充の量を大幅に減少させたシス
テムに変わりつつあるが、廃液は自動現像機の処理層か
ら廃液管によって導かれ、水洗水の廃液や自動現像機の
冷却水等で希釈されて下水道等に廃棄されている。
しかしながら、近年の水質汚濁防止法や各都道府県条
例による公害規制の強化により、水洗水や冷却水の下水
道や河川への廃棄は可能であるが、これら以外の廃液
(例えば、現像液、ガム液、リンス液等の廃液)の廃棄
は、実質的に不可能となっている。このため、各写真処
理業者は廃液を専門の廃液処理業者に回収料金を払って
回収してもらったり公害処理設備を設置したりしてい
る。しかしながら、廃棄処理業者に依託する方法は、廃
液を貯めておくのにかなりのスペースが必要となるし、
またコスト的にも極めて高価であり、さらに公害処理設
備は初期投資(イニシャルコスト)が極めて大きく、設
備するのにかなり広大な場所を必要とする等の欠点を有
している。さらに具体的には、廃液の公害負荷を低減さ
せる公害処理方法としては、活性汚泥法(例えば、特公
昭51−12943号及び特公昭7952号等)、蒸発法(特開昭4
9−89437号及び同56−33996号等)、電解酸化法(特開
昭48−84462号、同49−119458号、特公昭53−43478号、
特開昭49−119457号等)、イオン交換法(特公昭51−37
704号、特開昭53−383号、特公昭53−43271号等)、逆
浸透法(特開昭50−22463号等)、化学的処理法(特開
昭49−64257号、特公昭57−37396号、特開昭53−12152
号、同49−58833号、同53−63763号、特公昭57−37395
号等)等が知られてきているが未だ十分ではない。
銀塩写真感光材料の廃液の処理を簡易に行えるように
することを目的として、廃液を加熱して水分を蒸発乾固
する装置が実開昭60−70841号に開示されているが、廃
液をそのまま蒸発濃縮ないし乾固処理するため、非銀塩
感光材料の廃液の処理に適用した場合、蒸発釜の内部や
熱源に固形物が固着し、蒸発処理効率が低下し、また該
固形物の除去のための保守作業が煩わしい等の難点があ
る。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、非銀塩感光材料の廃液の処理に要す
るスペースが節減できる廃液の処理方法を提供すること
である。
本発明の他の目的は、非銀塩感光材料の廃液の処理の
作業性が改良される廃液の処理方法を提供することであ
る。
本発明の更に他の目的は、非銀塩感光材料の廃液の処
理のためのコストが低減できる廃液の処理方法を提供す
ることである。
〔発明の構成〕
本発明の目的は、非銀塩感光材料の自動現像機による
処理において、該自動現像機から排出される処理廃液の
少なくとも1種を処理して固形分と水蒸気とに分離し、
該水蒸気を冷却により水にし、該水を現像補充液の希釈
水として用いることを特徴とする非銀塩感光材料の処理
方法によって達成される。
以下、本発明について詳述する。
本発明に係る非銀塩感光材料には、光照射によって溶
解性の変化する感光性層が支持体上に塗布されているも
の、および電子写真方式等によって画像様レジスト層を
設け得る溶解性層が支持体上に設けられているものが含
まれる。
上記の感光性層が含む感光性物質の代表的なものとし
ては、例えば感光性ジアゾ化合物、感光性アジド化合
物、エチレン性不飽和二重結合を有する化合物、酸触媒
で重合を起こすエポキシ化合物、酸で分解するシリルエ
ーテルポリマーやC−O−C−基を有する化合物と光酸
発生剤との組合わせ等が挙げられる。感光性ジアゾ化合
物としては、露光によりアルカリ可溶性に変化するポジ
型のものとしてo−キノンジアジド化合物、露光により
溶解性が減少するネガ型のものとして芳香族ジアゾニウ
ム塩等が挙げられる。
本発明において処理の対象とする廃液としては、上記
非銀塩感光材料の現像(溶出)液;水洗水;ネガおよび
ポジタイプの平板PS版に用いられる不感脂化処理液,リ
ンス液および整面液等が挙げられる。
本発明において、2種以上の廃液を処理する必要があ
るときは、それらを1つにまとめて処理することが作業
性その他の点から好ましい。
次に本発明において廃液を処理して固形分と水とに分
離する手段について述べる。
本発明方法を実施するための装置は、例えば第1図の
概要図に示すように構成される。
非銀塩感光材料の処理装置から排出される廃液を容れ
た廃液タンク1はエバポレータ10の筒状部11の注入口19
にポンプP1及びフィルタF1を直列に連結して配管されて
いる。又、エバポレータ10のオーバーフロー液は該エバ
ポレータの錐状壁部12に設けられたオーバーフロー口18
からシリコンチューブによって廃液タンク1に回収され
る。該タンクには液面計5が設けられ、液量が検知でき
るようにしてある。
筒状部11と上方の錐状壁部12及び下方のくびれ部25を
有する液溜り部26によって容器を構成するエバポレータ
10は下方のスラッジ排出口14からスラッジセパレータ30
のスラッジ受け口31に配管され、該スラッジセパレータ
30の下部にある連結部35によって下部のスラッジタンク
40に結合されている。
そして、エバポレータ10、スラッジセパレータ30、ス
ラッジタンク40の間はポンプP2によって液を戻して循環
が行なわれるように液循環装置45が配管されている。
又、エバポレータ10には通電により熱および超音波を
発生する焼成物半導体を充填した発熱部材15及び網状部
材16、17が設けられている。この網状部材はどちらか一
方であっても構わない。又液面計22が設けられている。
廃液の蒸発気体は排出口13から熱交換器72を通り、冷
却器52を通り吸収タンク62の下部に連結され、凝縮器
(水)は排出口65からフィルタF2を経て回収容器68に配
管されている。
吸収タンク62の上部から下部へは非凝縮ガスの循環と
一部熱交換器72をへてエバポレータ10への還流と凝縮液
の回収容器38への送り込みを促進する還流装置70の配管
がなされている。
エバポレータ10の内部には、蒸発気体の排出口の近く
の該排出口への蒸発気体の通路に網状部材16、17の片方
又は両方を設けることが好ましい。この網状部材によ
り、廃液中に発生した気泡と共に廃液の表面から飛び散
る廃液飛沫が蒸発気体に混じって排出口から排出される
不都合を防止することができる。
この網状部材16、17は目の開きが0.5〜1.3mm程度のも
のが適当である。具体的には、例えば0.2mmφ、ピッチ
1.0mm程度のステンレススチールの金網等を用いること
ができる。またこの網状部材は図示のように2重に設け
ることが上記の効果を完全にする点から好ましい。
エバポレータ10において、蒸発気体の排出口13は錐状
壁部12の上端中央部に設け、下端部にスラッジの排出口
14を設ける態様が好ましい。このような態様において、
エバポレータ10の本体の筒状部11と蒸発気体の排出口13
との間の内壁面は垂直方向に対して20゜〜40゜の角度を
もった錐状壁部12を有することが、廃液の蒸発に伴って
廃液表面から飛び散る廃液飛沫の内壁面に付着したもの
が下方へ流下し易くなる点から好ましい。
エバポレータ10の内部には液面計22を設けることが望
ましい。そして、液面計で検出した結果によって、エバ
ポレータ内部の廃液の液面高さを所定の高さに維持する
ように廃液を供給するポンプP1の作動を制御する装置を
設けることにより、廃液のエバポレータ10への供給作業
が簡易なものとなる。
エバポレータ10において廃液が収容される部分の容積
は発熱部材によっても異なるが、発熱部材への供給電力
1Kw当たり1〜10が適当であり、好ましくは1.5〜5
である。また泡の流出、突沸を防ぐための上部の空隙部
分の容積は、廃液収容部分の容積の0.5〜4倍、より好
ましくは0.7〜2.5倍が適当である。
第1図に示す装置において、スラッジセパレータ30は
エバポレータ10内で廃液の処理によって生じたスラッジ
をエバポレータ10内から分離し収容する装置で、その下
端部にはスラッジタンク40を係合自在に連結するととも
に、該スラッジタンク40とエバポレータ10および/また
はスラッジセパレータ30とを配管で接続し、スラッジセ
パレータ30の内部の液がスラッジセパレータ30から上記
連結部35を通ってスラッジタンク40へ流れるように液を
循環させる液循環装置45を付加することが好ましい。こ
のような液循環装置45を付加することにより、スラッジ
の排出作業の作業性が改善される。
エバポレータで処理する廃液が高分子化合物の分散物
を含有している場合は、あらかじめフィルターF1でこれ
らを除いてからエバポレータへ入れることが好ましい。
このような廃液処理工程を付加することにより、エバポ
レータ内部で発熱部材による加熱により廃液から生成す
る固形物の粘性化が避けられ、さらさらした扱い易い固
形物を生成させることができる。
エバポレータ10には次のような蒸発気体の処理装置50
を付加することにより、蒸発気体中に含まれる有害な気
体(例えば、アンモニアガス、亜硫酸ガス、種々の有機
溶媒等)を極めて効果的に除去することができる。
この蒸発気体の処理装置50は、冷却器52、吸収タンク
62ならびにエバポレータ10の蒸発気体の排出口13と冷却
器52、冷却器52と吸収タンク62を接続する配管を有し、
吸収タンク62は内部に吸収剤収容部64、下端部に凝縮液
排出口65および吸収タンク62の上部から下部へ非凝縮ガ
スを循環させる配管装置71を有する。
冷却器52における冷却手段としては、例えば冷却用水
を冷却器内部の多数の細管内を通した装置が用いられ
る。
吸収タンク62は通常、垂直な円筒形シェルとすればよ
く、吸収剤は、活性炭その他目的に応じ適宜選定すれば
よい。吸収剤収容部64の大きさは廃液の処理量、廃液の
種類等により適宜選べばよいが、目安として、通常のポ
ジ型またはネガ型PS版の現像液の処理廃液を10/24時
間の割合で処理する場合、内径20mm〜100mm、高さ200mm
〜1000mm程度が適当である。
上記蒸発気体の処理装置50には、次のような非凝縮ガ
スの還流配管73を付加することが好ましい。
この態様によれば非凝縮ガス中の有害ガスの吸収がさ
らに良好になされる。
前記配管装置71と前記還流配管73を含めた還流装置70
は、吸収タンク62の上部のガスをその底部へ送る前記配
管装置71の配管の途中からエバポレータ10内へ非凝縮ガ
スを圧送する環流配管73と、エバポレータ10内へ入れる
前の該非凝縮ガスとエバポレータ10から排出された蒸発
気体との間で熱を交換する熱交換器72とを有する。
また、吸収タンク62はその凝縮液の排出口をフィルタ
装置F2に接続されていることが好ましい。このフィルタ
装置F2を通過することにより、凝縮液の不純物含有量を
さらに減少させることができる。
本発明に用いる発熱部材15の好ましい態様として、前
記のように内径5mm〜30mm、肉厚1mm〜5mm程度の耐食
性、耐熱性かつ熱伝導性の材料(例えば、ステンレスス
チール)で作られたパイプで内側がケイ素樹脂等で絶縁
被覆されたものの廃液中に入る部分の少なくとも1部の
内部に半導体組成物粉末の焼結体が充填された部材で、
半導体充填部分の必要長が廃液中に浸漬できるような形
状(例えば液中部分をコイル状にする等)にしたものが
挙げられる。半導体部材15の両端部は廃液面から上部の
エバポレータ壁面12又は24に設けたコネクター23に接続
し、外部電源に接続させる。このような態様において、
半導体部材15の廃液中の半導体充填部の長さは廃液処理
能力1g/分当たり4mm〜20mm程度が適当である。
本発明に用いる通電により熱および超音波を発生する
焼成物半導体としては、CuO、Cu2O、ZnO、NiO、Ni2O3
CdO、BaO、WO2、WO3、MoO2Yb2O3、Y2O3、Fe2O3、Fe
3O4、FeO、C、Si、Ga、Ge、Se、TiO2、TiO、Ti2O3、Co
O、Co2O3、Co3O4、Al2O3、CrO、P、As、Cr2O3、CrO3
MnO、MnO2、Mn2O3等の金属酸化物または元素、およびSi
C等の成分より選ばれる混合物の焼成物が挙げられる。
導電性の付与あるいは結着剤として上記金属酸化物の金
属元素あるいは他の元素(Ag、Au、Pt、等)あるいはSi
O2、Na2O、K2O、CaO、MgO等が添加されていてもよい。
好ましい実施態様としてとして次のような組成を有す
るものが挙げられる。
Fe2O350〜90%;MnO、CoO、NiO、FeO、CuO、CdO、ZnO
から選ばれる少なくとも1つの合計が2〜30%;Na2O、K
2O、SiO2、CaO、Al2O3から選ばれる少なくとも1つが合
計5〜30%を含む組成が好ましい半導体組成物として挙
げられる。
本発明における焼成物半導体で廃液を処理する好まし
い態様として、粒状の半導体混合物を内側をケイ素樹脂
等で絶縁被覆した耐食性、耐熱性かつ熱伝導性の中空パ
イプの内部に充填し、通電によりこの粒状物を焼結し作
られた焼成物半導体ヒーターを、処理する廃液中に浸漬
し通電することにより熱および超音波を発生させる態様
が挙げられる。
このような態様において、上記粒状半導体混合物の粒
子径は0.01mm〜0.2mm程度とし、内径5mm〜30mm、肉厚1m
m〜5mm程度の例えば内側を絶縁処理したステンレススチ
ール製中空パイプに粒状焼成物半導体を廃液処理能力1g
/分当たり4mm〜20mm程度の充填部長さになるように充填
したものを用いることができる。
本発明の方法においては、廃液を処理して固形物と水
とに分離し、分離された水を現像補充液の希釈水として
利用する。このように、廃液中に含まれる有効成分(溶
媒)を循環して再利用することにより、水資源の節減が
可能であり、また廃棄分を極度に減少させることができ
る。更に自動現像機の設置に伴う水道や排水の配管設備
の省略も可能である。
分離された水を利用する態様として、例えば自動現像
機内に設けた現像補充液の濃縮液用の希釈水を入れる希
釈水槽と、廃液から分離された水を入れる回収容器とを
配管で連結し、希釈水槽内の液量を制御して自動的に該
回収容器内の水を希釈水槽へ送る態様が挙げられる。
〔実施例〕 実施例1 第1図に示す態様の装置を用い、エバポレータ10の容
量を廃液1.6、空隙部分の容積2とし、発熱部材と
しては半導体成分(主成分はFe2O3、CoO、Cr2O3、WO2
Al2O3、Ni、Na2O、SiO2、CaO)の各粉末(平均粒径約50
μm)を内側をケイ素樹脂で焼付け塗装したステンレス
スチール製のパイプ(10mmφ)に充填部長さ200mmに充
填し、AC100V、10A、5分間通電し焼結したものを用
い、その時の通電電力AC100V、10Aとした。廃液タンク
1の容量は20、回収容器68の容量は10とした。
フィルタF1にはTC−1(トーセル製)を、吸収タンク
62の吸収剤にはヤシ殻活性炭の約1000gを、フィルタF2
にはキュノ社の活性炭カートリッジAP−117をそれぞれ
用いた。
自動現像機としては第2図に示す態様のものを用い
た。なお、第1図及び第2図において、※1と※1、※
2と※2、および※3と※3等はそれぞれ配管で接続さ
れている。
第2図において、101は現像部、102は水洗部、103は
リンス処理または不感脂化処理を行うリンス・ガム部、
101aは現像液タンク、101bは現像タンク101aのオーバー
フローを入れる現像廃液タンク、102aは水洗水タンク、
103aはリンス液またはガム液を入れるリンス・ガム液タ
ンク、104は非銀塩感光材料、105,106,107は処理液供給
パイプ、P8,P9,P10はポンプ、111は現像液の濃縮液を入
れる濃縮現像液タンク、112は濃縮現像液用の希釈水を
入れる希釈水タンク、113は濃縮現像液と希釈水とを混
合するミキシングタンクである。
現像液は下記(A)および(B)を混合して現像液と
した。
(A)濃縮現像液 ケイ酸ナトリウム(JIS規格3号) 730g 水酸化ナトリウム 220g エマルゲン950(商品名、界面活性剤、花王(株)製) 3g EDTA 1.5g 水 1 (B)水 15 現像液(使用液)は下記比率(容量比)で混合して作
成した。
(A) :(B) 母液 1 : 5 補充液 1 : 3 (注)「母液」は現像作業開始の当初に現像液タンクに
入れておく現像液。
非銀塩感光材料としてはポジ型PS版SMP−N(商品
名、コニカ(株)製)の1003mm×800mmサイズを用い、
現像液タンク101aには上記現像液を20入れ、処理液供
給ノズル105から噴射させ、循環使用し、また現像液補
充量は上記PS版1版当たり50mlとした。
水洗水タンク102aには水を15入れ、処理液供給ノズ
ル106からPS版へ噴射させ、流下して水洗水タンク102a
へ戻った水は循環して使用した。
リンス・ガム液タンク103aには下記組成のリンス液を
10入れ、処理液供給ノズル107からPS版に供給し、流
下してリンス・ガム液タンク103aへ戻った後は循環して
使用した。
リンス液 ジ(2−エチルヘキシル)スルホこはく酸 …30重量部 リン酸二水素ナトリウム・二水塩 …10重量部 クエン酸・一水塩 …2重量部 リン酸(85%) …0.3重量部 純水 …1 このようにして、上記PS版を500枚処理した後、現像
廃液22.5、水洗水タンク102a中の廃液15およびリン
ス・ガム液タンク103a中の廃液10を第1図に示す廃液
処理装置の廃液タンク1に入れ、第1図に示す廃液処理
装置で処理したところ、廃液処理の所要時間は47時間で
あった。回収された液は約43の水で、無色透明で臭い
もなく、蒸留水に類似のものであった。回収されたスラ
ッジはさらさらとした非粘着性の粒状物で、その見掛け
容積(嵩)は約0.7であった。
この実施例では、分離回収された水が回収容器68から
希釈水タンク12へ自動的に送られるように両者を配管で
結合した。
希釈水として分離回収された水を用いた現像補充液
は、希釈水として蒸留水を用いたものと性能に差異が認
められなかった。
上記処理において、消費された処理液が含む水46の
内43が回収され、回収率は93%であった。また、消費
された処理液量に対する回収された水の量の比率は91%
(重量)であった。
なお、フィルタF1の使用許容限度に至るまでの処理可
能量は1200であり、吸収タンク62の同じく処理可能量
は1600であった。また、フィルタF1に使用したフィル
タおよび吸収タンク62に使用した活性炭の交換のための
作業の所要時間は短時間であり(前者が5分程度、後者
が7分程度)、その作業は容易であった。
冷却器52の冷却水は循環して使用し、図示してない熱
交換器を通過させて大気と熱交換させた。
実施例2 非銀塩感光材料としてネガ型PS版SWN−N(商品名、
コニカ(株)製)菊全版を用い、現像液として下記を用
い、リンス・ガム槽103aには下記ガム液を入れ、上記PS
版を400枚処理した外は前記実施例1と同様の実験を行
った。
現像液(使用液)は下記比率(容量比)で混合して作
成した。
(A)濃縮現像液 ベンジルアルコール 360g トリエタノールアミンン 210g ペレックスNBL(商品名、花王(株)製、t−ブチルナ
フタレンスルホン酸ナトリウム) 180g 亜硫酸ナトリウム 90g 水 3 (B)水 (A):(B) 母液 1 : 3 補充液 1 : 3 (注)「母液」は現像処理作業の開始当初に現像液タン
クに入れておく現像液。
ガム液 デキストリン(日澱化学製) 20g カルボキシメチルセルロース 1g 75%リン酸 0.6g ニッコールOTP−100(日光ケミカルズ製) 0.2g スパン 20(花王(株)製) 0.2g 純水 20ml 希釈水に分離回収された水を用いた現像補充液は、希
釈水に蒸留水を用いたものと性能に差異が認められなか
った。
上記枚数のPS版を処理した後の現像廃液量は22、水
洗水廃液量は15およびリンス・ガム液廃液量は10、
廃液処理の所要時間は45時間であった。
回収された液は約40の水で、無色透明で臭いもな
く、蒸留水に類似のものであった。回収されたスラッジ
はさらさらとした非粘着性の粒状物で、その見掛け容積
(嵩)は約0.4であった。
この実施例では、分離回収された水が回収容器68から
希釈水タンク12へ自動的に送られるように両者を配管で
結合した。
上記処理において、消費された処理液が含む水43の
内40が回収され、回収率は93%であった。また、消費
された処理液量に対する回収された水の量の比率は85%
(重量)であった。
なお、上記廃液に対して、フィルタF1の使用許容限度
に至るまでの処理可能量は1500であり、吸収タンク62
の同じく処理可能量は1200であった。また、フィルタ
F1に使用したフィルタおよび吸収タンク62に使用した活
性炭の交換のための作業性に関しては実施例1と同様で
あった。
〔発明の効果〕
本発明によれば下記の効果を得ることができる。
(1)廃液処理に要するスペースが減少できる。
(2)廃液処理作業の作業性が改善される。
(3)廃液処理に要するコストが低減される。
(4)水資源の再利用ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に用いられる廃液処理装置の概要図、
第2図は本発明の実施例に用いた自動現像機の概略側断
面図である。 1……廃液タンク、F1,F2……フィルタ P1,P2,P3……ポンプ 10……エバポレータ、11……筒状部 12……錐状部、16,17……網状部材 15……発熱部材、26……液溜り部 30……スラッジセパレータ 40……スラッジタンク 45……液循環装置、50……蒸発気体処理装置 52……冷却器、62……吸収タンク 64……吸収剤収容部、68……回収容器 70……還流装置、71……配管装置 72……熱交換器

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非銀塩感光材料の自動現像機による処理に
    おいて、該自動現像機から排出される処理廃液の少なく
    とも1種を処理して固形物と水蒸気とに分離し、該水蒸
    気を冷却により水にし、該水を現像補充液の希釈水とし
    て用いることを特徴とする非銀塩感光材料の処理方法。
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