JP2587993B2 - モイストペレット状養魚飼料 - Google Patents

モイストペレット状養魚飼料

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JP2587993B2 JP63131223A JP13122388A JP2587993B2 JP 2587993 B2 JP2587993 B2 JP 2587993B2 JP 63131223 A JP63131223 A JP 63131223A JP 13122388 A JP13122388 A JP 13122388A JP 2587993 B2 JP2587993 B2 JP 2587993B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、生餌を粉末状配合飼料に対して等量以上使
用したモイストペレット状養魚飼料に関するものであ
る。
従来技術 近年、ハマチ、鯛、銀鮭、鮃などの養殖において、モ
イストペレット状の養魚飼料が盛んに使用されるように
なってきた。
モイストペレットは、名が示すように水分を多く含む
ペレットであり、一般に鰺、鰯、秋刀魚、鯖、イカナ
ゴ、その他の雑魚などを未冷凍のまま、または冷凍した
後、生餌とし、これら生餌と、魚粉、ミネラル、植物性
油粕類、穀類、そうこう類、成長促進剤、海草などから
なる粉末状配合飼料と粘結剤を混合し、ペレット化した
ものである。
生餌は、ミンチ状、スライス状、切身状いずれでも使
用され、モイストペレット中に含まれる水分は生餌中の
魚から出てくるものと配合飼料中に含まれるものとから
なり、一般に生餌/配合飼料=5/5の場合、水分は約50
%に達する(通常、生餌中の水分は約75〜85%であ
る)。本発明はこのような含水分が多いモイストペレッ
ト状養魚飼料に関するものである。
発明の解決しようとする問題点 モイストペレットは海水中で離散し難く、魚の斃死率
が少ない、魚の成長が速いなどの長所があるが、配合飼
料や粘結剤に要するコストが高く、経済性に問題がある
とされる。
生餌である鰯などは安価であるので、できるだけ生餌
配合比率を増すのが経済的であるが、生餌配合率が50%
以上になると、公知の粘結剤、アルギン酸ナトリウム、
グアガム、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシメチ
ルセルロースなどの単独使用では、十分な粘結力が得ら
れず、粘結剤の添加量をかなり多くしなければならず、
製品に水浮きを生じて、ペレット間で付着し合い、魚が
食べ易い形状が得られない等の問題があり、生餌配合率
50%以上で、経済的で、魚が食べ易い硬さを保持する実
用性ある製品を得ることはできなかった。
ここで水浮きとは、モイストペレットに含まれる冷凍
生餌中の氷が外気温で解凍され、水がモイストペレット
表面に浮き出ることを指す。この水浮きの発生は、ペレ
ット間に付着を起こす原因となり、特に夏期には問題と
なる。
そこで、本発明では、養魚飼料としてモイストペレッ
トを製造する際、最も重要な役割を果たす粘結剤に着眼
し、少量の粘結剤の使用でも硬さが大で、水浮きがな
く、ペレット間に接合を生じないモイストペレットを得
ることができる粘結剤を開発し、生餌配合率の高いモイ
ストペレットを経済的に提供することを目的とする。
問題を解決するための手段 本発明では、粘結剤としてカルボキシメチルセルロー
スナトリウムとポリアクリル酸又はその塩を特定の条件
下で併用することによって、生餌配合量を大幅に増加し
ても、水浮きのない、硬さのある、使用しやすいモイス
トペレット状養魚飼料を経済的に得ることができること
を見出した。即ち、本発明の養魚飼料は、生餌50重量部
以上と、魚粉を主成分とする粉末配合飼料50重量部以下
との混練りにより製造されたものであるが、粘結剤とし
て a)25℃における1%水溶液の粘度が1000cps以上のカ
ルボキシメチルセルロースナトリウムを、上記モイスト
ペレット重量に対して0.5〜10重量%と b)16メッシュ全通の粒度を有し、平均分子量が20万以
上100万未満であるポリアクリル酸又はその塩を、上記
カルボキシメチルセルロースナトリウム重量に対して10
重量%以下、添加混合する ことによって安定して実用性あるモイストペレット状の
養魚飼料が提供できる。
本発明において使用するカルボキシメチルセルロース
ナトリウムは、一般に平均エーテル化度(以下、エーテ
ル化度はすべて平均エーテル化度を示す)0.45以上の水
溶性のものであればよいが、1%水溶液の粘度が25℃で
B型粘度計30rpmの条件(東京計器製ブルックフィール
ド型、BM型)で1000cps以上であることが必要である。
エーテル化度が高すぎると相乗効果が少なくなるた
め、特に限定されないが、エーテル化度0.45〜1.0程度
のカルボキシメチルセルロースナトリウムを使用するの
が望ましい。
このようなカルボキシメチルセルロースナトリウムの
市販品としては、第一工業製薬製のセロゲンF−3Hやセ
ロゲンF−BSH−12などが例示できる。
他方、ポリアクリル酸又はその塩は、溶解速度に優
れ、効果発現が早くなるという点から、粒度が粗いこと
は好ましくない。少なくとも粒度は16メッシュ全通であ
ることが必要である。また、ポリアクリル酸又はその塩
の分子量は、20万以上100万未満である。分子量は次の
式により算出される。
▲〔η〕2N-NaOH 25℃▼=4.27×10-4P0.69 Mw=94×P ここで〔η〕:固有粘度 P:重合度 Mw:分子量 なお、本発明で使用するポリアクリル酸塩にはナトリ
ウム、カリウム、アンモニウム等が含まれ、また、部分
酸型ポリアクリル酸塩が使用されてもよい。更に、部分
架橋型ポリアクリル酸及びそのナトリウム、カリウム、
アンモニウム塩等が、本発明のb)成分として使用され
てもよい。
ポリアクリル酸又はその塩の添加率はカルボキシメチ
ルセルロースナトリウムの添加量に対して0.1〜10重量
%が適当である。
ポリアクリル酸又はその塩の量がカルボキシメチルセ
ルロースナトリウムの添加量の0.1重量%より少ない
と、モイストペレットの硬さが十分なものとはなり難
く、他方ポリアクリル酸又はその塩の量がカルボキシメ
チルセルロースナトリウムの添加量の10重量%より多い
と、出来上がったモイストペレットの表面に水浮きが生
じ易く、硬さも低下する。ポリアクリル酸又はその塩の
量はカルボキシメチルセルロースナトリウムの添加量の
0.3〜5重量%程度であるのが特に好ましい。
このように、ポリアクリル酸又はその塩のカルボキシ
メチルセルロースナトリウムに対する使用量が少量域で
有効であり、これはごく限定された範囲にのみ効果のあ
る特異な現象である。これよりカルボキシメチルセルロ
ースナトリウムの使用量、さらには粘結剤全体の使用量
も少量で優れた効果が発揮される。
なお、本発明において、他の糊剤、例えばグアガム、
アルギン酸ナトリウム、カゼイン酸ナトリウム、キサン
タンガム等、天然、半合成又は合成系の飼料用粘結剤と
して一般に使用されている化合物を併用することは可能
である。本発明におけるカルボキシメチルセルロースナ
トリウムとポリアクリル酸又はその塩は、一般に魚粉な
どの粉末状配合飼料と予め混合して使用されるが、生餌
のミンチ化前、ミンチ化工程又はペレット化工程で添加
使用してもよい。更に、本発明の養魚飼料には、ビタミ
ン、ミネラル、抗生物質など通常養魚飼料に添加される
物質がいずれも配合可能である。
実施例1〜7 魚粉(境港産)に対し、カルボキシメチルセルロース
ナトリウムとポリアクリル酸又はその塩を第1表の割合
で添加混合し、粉末状配合材料Aを得た。
他方、生餌(冷凍鰯)をミートチョッパー(平賀工作
所製)にてミンチ化して、生餌Bを得た。
このようにして得た粉末状配合材料Aと生餌Bを、第
1表の如く配合割合を変化させて混合し、造粒機(平賀
工作所製)でペレット化し、モイストペレットを得た。
ペレットの直径は13mmとした。
注)1.実施例5〜7は比較例である。
2.カルボキシメチルセルロースナトリウムの種類a〜c
は次の通りである。
a.第一工業製薬製のハロゲンF−3H 1%水溶液の粘度1000cps、エーテル化度0.60 b.第一工業製薬製のハロゲンF−BSH−12 1%水溶液の粘度7000cps、エーテル化度0.71 a.第一工業製薬製のハロゲンF−SH 1%水溶液の粘度300cps、エーテル化度0.64 3.ポリアクリル酸としては、分子量80万、粒度は16
通を各々使用した。なお、(H)は酸、(Na)はナトリ
ウム塩、(K)はカリウム塩を使用したことを示す。
4.製品の性状は、5人のモニターによる感触試験によっ
た。
◎:非常に硬い ○:硬い △:やや軟らかい ×:軟らかい 第1表の結果から、本発明に従った実施例1〜4で
は、モイストペレットとして実用性ある製品が得られる
が、粘結剤としてポリアクリル酸又はその塩を併用しな
い実施例5や粘度の低いカルボキシメチルセルロースナ
トリウムを使用した実施例6では実用性ある硬さの製品
が得られないことがわかる。
実施例8〜11 生餌配合割合を増加させて、実施例1〜4と同様の試
験をした。なお、この場合粘結剤を増量した。その結果
を第2表に示す。
注)1.実施例10及び11は比較例である。
2.カルボキシメチルセルロースナトリウムの種類は第1
表のbと同じ。
3.ポリアクリル酸塩は第1表と同じ範囲のものを使用し
た。(K)はカリウム塩、(N)はアンモニウム塩、
(Na)はナトリウム塩を示す。
4.製品の性状は、第1表の同様の試験をした。
第2表の結果から、本発明に従って実施例8、9では
実用性あるモイストペレットが得られるが、ポリアクリ
ル酸塩を多く使用した実施例10、11では実用性ある製品
が得られないことがわかる。
発明の効果 本発明では、実施例に示すように、生餌を50重量%以
上使用しても、少量の粘結剤(例えば製品重量の約1.0
重量%)の使用で、適度の硬さを有し、しかも水浮きが
ない、実用性あるモイストペレット状養魚飼料の提供を
可能とするものであり、非常に経済的、かつ性能のよい
モイストペレット状養魚飼料の提供を可能とする。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】生餌50重量部以上と、魚粉を主成分とする
    粉末状配合飼料50重量部以下との混練りにより製造され
    たモイストペレットであって、 a)25℃における1%水溶液の粘度が1000cps以上のカ
    ルボキシメチルセルロースナトリウムを、上記モイスト
    ペレット重量に対して、0.5〜10重量%と b)16メッシュ全通の粒度を有し、平均分子量が20万以
    上100万未満であるポリアクリル酸又はその塩を、上記
    カルボキシメチルセルロースナトリウム重量に対して、
    10重量%以下、 添加混合してなることを特徴とするモイストペレット状
    養魚飼料。
  2. 【請求項2】上記カルボキシメチルセルロースナトリウ
    ムの平均エーテル化度が0.45以上であることを特徴とす
    る請求項(1)記載の養魚飼料。
  3. 【請求項3】上記ポリアクリル酸又はその塩が上記カル
    ボキシメチルセルロースナトリウム重量に対して0.1〜1
    0重量%の割合で添加されることを特徴とする請求項
    (1)又は(2)記載の養魚飼料。
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