JP3103843B2 - 新規な養魚用餌料 - Google Patents

新規な養魚用餌料

Info

Publication number
JP3103843B2
JP3103843B2 JP04278744A JP27874492A JP3103843B2 JP 3103843 B2 JP3103843 B2 JP 3103843B2 JP 04278744 A JP04278744 A JP 04278744A JP 27874492 A JP27874492 A JP 27874492A JP 3103843 B2 JP3103843 B2 JP 3103843B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
feed
mixture
pellets
fish
polyoxyethylene sorbitan
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP04278744A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06125714A (ja
Inventor
▲隆▼ 粕谷
邦征 嶋田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daicel Chemical Industries Ltd filed Critical Daicel Chemical Industries Ltd
Priority to JP04278744A priority Critical patent/JP3103843B2/ja
Publication of JPH06125714A publication Critical patent/JPH06125714A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3103843B2 publication Critical patent/JP3103843B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Feed For Specific Animals (AREA)
  • Fodder In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は養魚用餌料に関する。更
に詳しくは、魚の補食率の向上、自動給餌による省力化
の実現、給餌時の自家汚染防止等に優れた新規なドライ
ペレットタイプの養魚用餌料である。
【0002】
【従来の技術及びその課題】近年、我が国の漁業は、経
済水域設定等の国際的な制約によって漁場は著しく狭め
られている。この為、タイ、ハマチ、ヒラメ、アジ、ト
ラフグ、ギンザケ等の海面養殖による養魚が盛んになっ
ている。しかし現在、海面養殖の飼料としては、多獲魚
であるイワシ、サバ、サンマ、アミ、エビ等をミンチ、
切断したり或いはそのままの形状で投与している為に、
水溶性栄養成分の溶出が多く、かつ、ミンチ等は水中で
の散逸が多い為、魚の補食率が低い。
【0003】また、最近は、魚粉、油粕、穀類、糖類、
栄養剤(ビタミン類、ミネラル類)及び、その他の養魚
用餌料原料に、粘結剤を混合した配合飼料と、生餌破砕
物を混合攪拌した後、造粒機でペレット状に成型した養
魚餌料(モイストペレットまたはオレゴンペレットと称
される)が急速に普及してきたが、養殖業者により製造
方法がまちまちであり、成型した餌料ペレットも海面に
投与すると崩れ易く餌が散逸するという問題があり、ま
た浮遊性がないので魚に摂餌されない餌料ペレットが沈
下し養殖海面を汚染するので自家汚染防止も限界にあ
る。
【0004】モイストペレットの粘結性を高めるために
粘結剤としてカルボキシメチルセルロースナトリウム
(以降、CMCと略称する)、アルギン酸ナトリウム等
の水溶性高分子を使用する事は、特公昭41−13773 号公
報に記載されている。しかし、これらの水溶性高分子を
使用したモイストペレットでも粘結力、耐海水性が弱
く、海水中に投与すると、短時間で膨潤し粘結力を低下
して崩壊してしまう。従って、魚の摂餌による湧出流の
為、生簀外への餌の散逸が著しく、魚の補食率の低下を
招くと共に漁場を汚染し、実使用には不充分である。
【0005】また、モイストペレットは、硬さが不足の
為、切口等が崩れ易く粉化が発生し好ましくない上に、
製造時に餌箱に収納した時に自重により変形し、全体が
団子状となり給餌作業性が困難となる。また、モイスト
ペレットの造粒時には配合物の混合混練を充分に行わな
いと満足な粘着力が得られない事と、粘結剤を加える事
により吸水力を高めて硬さを得ているが、反面、経時安
定性に欠け短時間で軟化し崩れ易い。
【0006】近時、一般的に実施されているように、モ
イストペレットを一時冷凍後、再解凍して給餌する場合
や、造粒成型後やや長い時間が経過したものを給餌する
場合は、成型ペレットの軟化が激しく、最悪の場合は投
餌できない状態になる事が多い。
【0007】現状のモイストペレットは養殖場での現地
製造である為、生餌種或いは生餌の使用比率が各養殖場
で異なる為に一定の品質の飼料ペレットが得られない事
が欠点であり、育成した養殖魚の味覚、肉質等も大幅に
異なる。また、各養殖業者が設備を設置する事になり経
費負担が大きい。また、水分が多いので保存性が極端に
悪く、給餌時の解凍による崩壊等取扱いが面倒である。
【0008】また、養魚用餌料としては、上記のモイス
トペレットの他に、ハマチ、タイ、ヒラメ等を代表とす
る海産魚の内、特にタイの餌料として多用されている餌
料及び内水面養殖での餌料であるハードペレット(固形
餌料)と呼称される固形ペレットがある。しかしなが
ら、ハードペレットは、給餌に際し水面に投与すると極
短時間に崩壊し散逸する事と、硬いペレットであるた
め、ハマチ等の回遊魚には適しない。ハードペレット
は、配給飼料を粉体のまま圧縮成型したものであり、粘
結剤あるいは、魚に必要な量の脂肪分の添加が出来ず、
別途、生餌あるいはモイストペレット等を給餌する事が
多い。この結果、給餌による自家汚染を誘発し海洋汚染
防止効果は期待できない状況となっている。
【0009】また、ハードペレットは良好に投餌できる
が、栄養的な欠陥、即ち、油脂分が少なく、海産魚に適
さない事と、水中での崩壊性が高く散逸し易いという欠
点を有する。
【0010】この問題点を解決すべく、馬鈴薯澱粉或い
はα澱粉、小麦粉等を添加した配合飼料に、飼料添加物
として許認可のグリセリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸
エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレング
リセリン脂肪酸エステル等の乳化剤を使用してハードペ
レットを製造する事は、特公平4−117243号公報に記載
されているが、この方法では、それぞれの乳化剤を使用
して製造安定性或いは成型性向上を目的とするのは熟練
を要する。また、ペレットの物性改善あるいは造粒時の
吐出物の状態をコントロールする事にも熟練を要する。
また、新規な飼料の目的とする油脂の多量添加を行う為
にはこれらの総ての乳化剤が適しているとは言いがた
い。
【0011】また、馬鈴薯澱粉を使用する場合、これを
α化する必要があり、高い温度(120〜140 ℃) で処理す
るが、添加水量によりダイ吐出性が変わり造粒性が不安
定になる。また、造粒時の油脂添加は6〜7%程度が限
界であり、現在求められている新飼料とはほど遠いもの
である。更にα澱粉を使用する場合、低い温度 (80〜10
0 ℃) で処理する事が可能であるが、多量の油脂添加を
する事は馬鈴薯澱粉と同様に困難である。また、成型品
が脆く粉化し易い事が難点である。
【0012】特開平3−108451号公報には、エチレンオ
キサイド付加モル数が20のポリオキシエチレンソルビタ
ンモノオレート或いはエチレンオキサイド付加モル数が
20のポリオキシエチレンソルビタンモノラウレートを単
独で添加したドライペレットが開示されている。しかし
ながら、この公報に示されているように単独でポリオキ
シエチレンソルビタン脂肪酸エステルを使用した場合、
養魚用餌料を今日所望されている油脂多量添加タイプと
する際に、製造条件によっては適性を欠く事がある。ま
た、製造条件或いは設備要因の影響により、成型品が脆
くなったり柔らかくなったりして製品化出来ない事があ
り、実用的に充分とは言いがたい。
【0013】更に、淡水魚用の乾燥ペレットが、cpm タ
イプ(カルフォルニアペレットミル社)の成型機で製造
されているが、少ない水分(蒸気で供給する)の為、機
械的に強力な加圧が必要であり、水溶性粘結剤あるいは
液状油脂の添加は困難である。海産魚、特にヒラメ、ハ
マチ、トラフグ等の雑食性でない魚類が必要とする柔軟
性を持った成型ペレットは得られない。また、このタイ
プの成型ペレットは給餌に際し、極単時間で吸水崩壊し
散逸するので、海面汚染防止には効果が期待されない。
【0014】このように、従来の養魚用餌料において、
ペレットの崩壊、散逸による海洋汚染の防止と油脂の多
量添加を同時に可能とすることは困難であり、両者を充
分に満足する養魚用餌料が要求されている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究の
結果、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルの
なかで、造粒性の最も優れたポリオキシエチレンソルビ
タンモノオレート及びポリオキシエチレンソルビタンモ
ノラウレートを選択し、それぞれのエチレンオキサイド
付加率の異なったものからなる混合物を配合する事によ
って、目的とする物性を持つ油脂多量添加型のドライペ
レットが得られる事を見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0016】すなわち本発明は、生餌を含まない養魚用
粉末飼料に、澱粉、下記の (a)もしくは(b) 、水及び油
脂を添加してなる養魚用餌料を提供するものである。 (a) ;平均付加モル数6、20及び40のポリオキシエチレ
ンソルビタンモノオレエートの混合物であって、それぞ
れの比率が図1に示すグラフのA,B,C,D及びE点
を結ぶ多角形の辺上又はその内部にある混合物 (b) ;平均付加モル数6、20及び40のポリオキシエチレ
ンソルビタンモノラウレートの混合物であって、それぞ
れの比率が図2に示すグラフのF,G,H,I,J及び
K点を結ぶ多角形の辺上又はその内部にある混合物。
【0017】本発明の養魚用餌料の特徴は、モイストペ
レットの様に生餌による粘結性を利用するのではないた
め、粘結力が充分であること、また、ハードペレットの
様に蒸気による調湿の困難さがない点が挙げられる。
【0018】本発明においては、上記の (a)又は(b) に
示すように、特定のエチレンオキサイド平均付加モル数
のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルの混合
物を使用する。これらの混合物における三種のポリオキ
シエチレンソルビタン脂肪酸エステルのそれぞれの割合
は、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートの場
合、図1に示すグラフのA,B,C,D及びE点を結ぶ
多角形の辺上又はその内部に、また、ポリオキシエチレ
ンソルビタンモノラウレートの場合、図2に示すグラフ
のF,G,H,I,J及びK点を結ぶ多角形の辺上又は
その内部にあれば適宜組み合わせることが可能である。
【0019】特に、製品ペレットの肌が重要な場合はエ
チレンオキサイド平均付加モル数が6mol のものを多用
し、吐出時の硬さが必要な場合はエチレンオキサイド平
均付加モル数が40mol のものを多用するとダイから垂れ
る事もなくカッティング性能も良好となる。このように
上記の範囲でエチレンオキサイド平均付加モル数の異な
る各成分の配合量を調整することにより、容易にペレッ
トの造粒性や物性を操作できる。
【0020】また、上記の範囲内であれば、エチレンオ
キサイド平均付加モル数が6、20、40の配合量は自由に
選択できるが、特にエチレンオキサイド平均付加モル数
が6のものを5〜35重量%、20のものを50〜90重量%、
40のものを5〜35重量%の範囲で選択するのがよい。
【0021】本発明は、特定の平均付加モル数のポリオ
キシエチレンソルビタン脂肪酸エステルを特定の比率で
含有する混合物を用いることを特徴とし、特開平3−10
8451号公報のようにエチレンオキサイド付加モル数が20
のものを単独で使用したり、本発明で規定する範囲を外
れて三成分を使用しても、本発明のごとき顕著な効果を
得ることはできない。
【0022】本発明において、ポリオキシエチレンソル
ビタン脂肪酸エステルの混合物(a)又は(b) の使用量は
特に限定されないが、総量で配合飼料に対して 0.2〜3.
0 重量%が好ましく、更に好ましくは 0.5〜1.0 重量%
である。
【0023】本発明の養魚用餌料は、生餌を使用しない
粉末飼料(以下基礎飼料という)に、澱粉類と前述の如
きポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルの混合
物 (a)又は(b) を配合し(以下配合飼料という)、これ
に水及び油脂を添加してなる新規な養魚用餌料である。
【0024】本発明に用いられる基礎飼料は、特に限定
されないが、通常の高蛋白質配合飼料を基本飼料とする
ものである。基礎飼料に用いられる代表的な動物性蛋白
質源としてはイワシミール等の魚粉があるが、この他
に、肉粉、骨粉、フェザーミール、血粉、脱脂粉乳、南
極オキアミミール、イカミール等がある。また、植物性
原料としては、油粕、穀類、糠糖類、大豆粕及び大豆
粉、澱粉類等が使用される。
【0025】また、基礎飼料には、ビタミン類としてビ
タミンB1 、ビタミンB2 、ビタミンB6 、ビタミンB
12、ビタミンC、ナイアシン、イノシトール、パラアミ
ノ安息香酸等が、ミネラル類としてりん、カルシウム、
カリウム、ナトリウム等が要求に応じて配合される。
【0026】一般に、油脂添加型のペレットには、賦形
剤として或いは成型性を高めるために馬鈴薯澱粉或いは
α澱粉、或いは小麦粉もしくは小麦粉末が添加される
が、本発明においてもこれらが添加される。通常、基礎
飼料に澱粉等を配合し、α化のため、加熱処理する。澱
粉等を配合した基礎飼料の加熱処理は、コンディショナ
ーで行なうことも、バレル内で直接行なうこともでき
る。なお、澱粉以外にも小麦粉、米糠、ふすま等を配合
することもできる。
【0027】本発明に係るポリオキシエチレンソルビタ
ン脂肪酸エステルの混合物(a) 又は(b) の配合は予めフ
スマ或いは糠或いは小麦粉等に吸着させ粉体としたもの
を基礎飼料に添加すればよい。またポリオキシエチレン
ソルビタン脂肪酸エステルの混合物を液体として配合す
る場合は、養魚用餌料製造時に添加する混練水に混合し
てもよく、或いはエクストルーダーのバレル内に直接添
加してもよい。
【0028】このようにして得た配合飼料には、水と油
脂が添加される。水及び油脂の添加も同様にコンディシ
ョナーで行なうことも、バレル内で直接行なうこともで
き、本発明に係るポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸
エステルの混合物(a) 又は(b) を配合することにより、
適度な粘りと潤滑性が発現され、常に一定の剪断力によ
り添加油脂が均一に混練される。従って、添加した油脂
の離脱も防止できるので、給餌時に於いても油脂の後添
加した場合に比し海水中での油脂の離脱がなく海洋環境
を汚染する事もなく良好である。
【0029】本発明に用いられる油脂としては、養殖水
産動物用の油脂であれば、いずれのものも使用できる
が、特に液体の油脂を使用するのが好ましい。
【0030】また、本発明の養魚用餌料には、本発明に
係わるポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルの
混合物以外の水溶性高分子、例えば、カルボキシメチル
セルロースナトリウム、カラギーナン、ザンサンガム、
アルギン酸ソーダ、グァーガム、ポリアクリル酸ソーダ
等、常用される粘結剤の併用も可能である。
【0031】対象魚によってはハマチのように油脂添加
の必要な場合とヒラメのように油脂添加の必要ない場合
があり、養魚用餌料の製造においては、造粒条件及び成
型性に大きな影響があり、押出性が不安定になる事があ
るが、本発明で規定する範囲で三成分を含有する混合物
を使用することにより、配合飼料組成、造粒条件、油脂
添加の有無に関わらず良好な製品が得られる。
【0032】養魚用餌料においては、魚種により摂餌状
況が異なるので、成型ペレットの物性(比重、沈降速
度、柔軟性等)が容易に調節可能な事が必要である。本
発明においては、上述したように、平均付加モル数の異
なるポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルの割
合を調節して配合飼料に配合することにより、設備固有
の影響を回避することが可能となり、多量の油脂添加を
行っても安定な運転が可能である。
【0033】以下に、本発明に用いられる基礎飼料、配
合飼料及びこれらを含有する本発明の養魚用餌料の一般
的な組成を示すが、これらに限定されるものではない。 (1) 基礎飼料 (a) 魚粉 60〜75 重量% (b) アルファルファーミール 1.0〜3.0 重量% (c) 大豆粕 5.0〜10.0重量% (d) ビール酵母 0.5〜3.0 重量% (e) 肝臓粉末 0.5〜1.0 重量% (f) 第一燐酸カルシウム 0.5〜2.0 重量% (g) ビタミン、ミネラル類 1.0〜2.0 重量% (2) 配合飼料 (a) (1) の基礎飼料 100 重量部 (b) 本発明のエステル混合物 0.2〜3.0 重量部 (c) 澱粉、小麦粉等 8〜15 重量部 (3) 養魚用餌料 (a) (2) の配合飼料 100 重量部 (d) 油脂 15〜50重量部 (e) 水分 25〜50重量部
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、養魚用餌料において、
従来困難であった任意の水及び油脂を添加することと、
適度な粘りと潤滑性の付与の両方が可能となり、良好な
混練性が得られ、ダイ吐出性も安定化されるので、常に
一定の品質を持った柔軟で崩れない良好な成型ペレット
が得られるものである。
【0035】また、併用する澱粉の種類を変更する事に
より、α化に必要な加熱処理の温度を調節できるので、
目的に応じペレットの比重を調節する事も可能な為、摂
餌のゆっくりしたトラフグ用或いはヒラメ用としても良
好な飼料となる。また、このペレットを給餌の為、海中
に投与しても、保型性良好で崩れない為、水溶性栄養分
の水中への溶出、また、添加油脂も充分に練りこまれて
いるので油分の離脱もなく海水の汚染も防止できる。
【0036】本発明の養魚用餌料は、崩れにくい為、生
簀外への餌の流出も防止できることと、温度設定により
任意の比重に調節できるので、魚の補食率も高まり飼料
効率が向上すると共に、散逸した餌の沈下による漁場の
環境悪化の防止にも効果がある。また、無人化した沖合
養殖での自動給餌も可能になる。
【0037】
【実施例】以下実施例にて本発明を説明するが、本発明
はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0038】実施例1〜5及び比較例1〜3 試験用の基礎飼料を下記の内容で調製した。 上記の基礎飼料100 重量部に対し、EO平均付加モル数の
異なる三種のポリオキシエチレンソルビタンモノオレエ
ートを混合したものを0.5 重量部混合し、これに馬鈴薯
澱粉10重量部を添加し、二軸エクストルーダーで造粒
し、配合飼料を得た。二軸エクストルーダーは、クリモ
トKEX−50(栗本鉄工(株))を使用した(ダイ径
9mm)。更に、造粒中、油脂及び水分を、配合飼料100
重量部に対して表1に示す量となるように配合飼料に添
加し、ドライペレットを得た。なお、添加油脂として
「理研フィードオイルΩ」(理研ビタミン (株) 製、原
材料スケソウタラ肝油)を用いた(以下の実施例でも同
様)。得られたドライペレットについて、押出時の状態
と成型品の水分、成型物の状態を評価した。表1中の評
価の記号は次の意味である(以下の実施例でも同様)。
結果を表1に示す。 ◎…最良 ○…良好 △…悪い ×…非常に悪い
【0039】
【表1】
【0040】注) 表1中、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート
混合物及び馬鈴薯澱粉の添加量は基礎飼料100 重量部に
対する重量部であり、水添加量及び油脂添加量は配合飼
料100 重量部に対する重量部である(以下同じ)。
【0041】実施例6〜10及び比較例4〜6 試験用の基礎飼料を下記の内容で調製した。 上記の基礎飼料100 重量部に対し、EO平均付加モル数の
異なる三種のポリオキシエチレンソルビタンモノラウレ
ートを混合したものを0.5 重量部混合し、これに馬鈴薯
澱粉10重量部を併用し、二軸エクストルーダーで造粒
し、配合飼料を得た。二軸エクストルーダーは、クリモ
トKEX−50(栗本鉄工(株))を使用した(ダイ径
9mm)。更に、造粒中、油脂及び水分を、配合飼料100
重量部に対して表2に示す量となるように配合飼料に添
加し、ドライペレットを得た。得られたドライペレット
について、押出時の状態と成型品の水分、成型物の状態
を評価した。結果を表2に示す。
【0042】
【表2】
【0043】実施例11〜16及び比較例7,8 試験用の基礎飼料は下記の内容で調製した。
【0044】 上記の基礎飼料100 重量部に対し、EO平均付加モル数の
異なる三種のポリオキシエチレンソルビタンモノオレエ
ートの混合物又はポリオキシエチレンソルビタンモノラ
ウレートの混合物を0.6 重量部混合し、これにα−澱粉
(タピオカ)を12重量部を併用し、二軸エクストルーダ
ーで造粒し、配合飼料を得た。二軸エクストルーダー
は、クリモトKEX−50(栗本鉄工(株))を使用し
た(ダイ径13mm)。なお、造粒中、油脂及び水分を、配
合飼料100 重量部に対して表1に示す量となるように配
合飼料に添加し、ドライペレットを得た。得られたドラ
イペレットについて、押出時の状態と成型品の水分、成
型物の状態を評価した。結果を表3に示す。
【0045】
【表3】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いられるポリオキシエチレンソルビ
タンモノオレエートの混合物における、平均付加モル数
6、20及び40のポリオキシエチレンソルビタンモノオレ
エートの比率を示すグラフである。
【図2】本発明に用いられるポリオキシエチレンソルビ
タンモノラウレートの混合物における、平均付加モル数
6、20及び40のポリオキシエチレンソルビタンモノラウ
レートの比率を示すグラフである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生餌を含まない養魚用粉末飼料に、澱
    粉、下記の (a)もしくは(b) 、水及び油脂を添加してな
    る養魚用餌料。 (a) ;平均付加モル数6、20及び40のポリオキシエチレ
    ンソルビタンモノオレエートの混合物であって、それぞ
    れの比率が図1に示すグラフのA,B,C,D及びE点
    を結ぶ多角形の辺上又はその内部にある混合物 (b) ;平均付加モル数6、20及び40のポリオキシエチレ
    ンソルビタンモノラウレートの混合物であって、それぞ
    れの比率が図2に示すグラフのF,G,H,I,J及び
    K点を結ぶ多角形の辺上又はその内部にある混合物
JP04278744A 1992-10-16 1992-10-16 新規な養魚用餌料 Expired - Fee Related JP3103843B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04278744A JP3103843B2 (ja) 1992-10-16 1992-10-16 新規な養魚用餌料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04278744A JP3103843B2 (ja) 1992-10-16 1992-10-16 新規な養魚用餌料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06125714A JPH06125714A (ja) 1994-05-10
JP3103843B2 true JP3103843B2 (ja) 2000-10-30

Family

ID=17601601

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04278744A Expired - Fee Related JP3103843B2 (ja) 1992-10-16 1992-10-16 新規な養魚用餌料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3103843B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB9723615D0 (en) * 1997-11-08 1998-01-07 Ewos Ltd Sinkable fish food pellets having good palatable properties

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06125714A (ja) 1994-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4908896B2 (ja) 爬虫類・両生類の固形飼料
JP3103843B2 (ja) 新規な養魚用餌料
JP3145808B2 (ja) 養魚用飼料
JP3080117B2 (ja) 養魚餌料用混合飼料及び養魚用餌料
GB2395414A (en) Gel feed for fish
JP5258390B2 (ja) 小麦全粒粉を配合したペットフード
JP2954341B2 (ja) 新規な養魚用飼料の製造法
JP2005176624A (ja) 常温保管及び常温流通可能な養殖魚用固形飼料
JP2892539B2 (ja) 新規な養魚用飼料
JPH11313617A (ja) アロエを用いた養魚用天然飼料及びこれを用いた養魚用飼料
JP2640533B2 (ja) 多孔性養魚飼料及びその製造方法
JP2000201631A (ja) 養魚用固形飼料
KR100381534B1 (ko) 양식어류용 사료 제조방법
JPH0937723A (ja) 養魚用シングルモイストペレット飼料の製造方法
JPH08275736A (ja) 養魚用ドライペレット
JP2775509B2 (ja) 新規な養魚用餌料
JP2003235470A (ja) 養魚用飼料
JPH0975013A (ja) 養魚用飼料ペレットの濁り防止剤
JP6043386B2 (ja) 水産用餌飼料および水産用餌飼料の製造方法
JPS63109741A (ja) 養魚飼料
JP2759427B2 (ja) 生餌を使用しない耐ブリード性に優れたモイストペレット状養魚飼料
JPS63173545A (ja) 子豚用顆粒状飼料
JP2587988B2 (ja) モイストペレット状養魚飼料
JPH02257836A (ja) セミドライ多孔性沈降型養魚飼料
JP2772625B2 (ja) モイストペレット状養魚飼料の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080901

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080901

Year of fee payment: 8

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080901

Year of fee payment: 8

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees