JP2775509B2 - 新規な養魚用餌料 - Google Patents
新規な養魚用餌料Info
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Description
食率の向上、給餌による自家汚染防止等に優れた養魚用
飼料の製造法に関するものである。
約によって魚場は著しく狭められている。この為、タ
イ、ハマチ、ヒラメ、アジ、トラフグ、ギンザケ等の海
面養殖による養魚が盛んになっている。しかし現在、海
面養殖の餌料としては、多獲魚であるイワシ、サバ、サ
ンマ、アミエビ等をミンチ、切断、丸の形状で投与して
いる為に、水溶性栄養成分の溶出が多く、かつ、ミンチ
等は水中での散逸が多い為、魚の補食率が低い。
タミン類、ミネラル類)及び、その他の養魚用飼料原料
に粘結剤を混合した配合飼料と、生餌破砕物を混合攪拌
した後、造粒機でペレット状に成型した養魚餌料(モイ
ストペレットまたは、オレゴンペレットと称する)が急
速に普及してきたが、各養殖業者の製造方法がまちまち
であり、成型した餌料ペレットも海面に投与すると崩れ
易く餌の散逸もあり、また浮遊性がないので魚に摂餌さ
れない餌料ペレットが沈下し養殖海面を汚染するので自
家汚染防止も限界にある。
内、特にタイの餌料として多用されている餌料及び内水
面養殖での餌料であるハードペレットと呼称させる固形
ペレットがあるが、給餌に際し水面に投与すると極短時
間に崩壊し散逸するので、魚の補食率が低くなる欠点が
ある。
ットと呼称される)が多く使用されているが、魚に必要
な量の脂肪分の補給が出来ず、別途、生餌あるいはモイ
ストペレット等を給餌する事が多い。この結果、給餌に
よる自家汚染を誘発し海洋汚染防止効果は期待できない
状況となっている。
メチルセルロースナトリゥム(以降、CMCと略称す
る)、アルギン酸ナトリゥム等の水溶性高分子を使用す
る事は、特公昭41−13773号公報に記載されている。
レットは、粘結力、耐海水性が弱く、海水中に投与する
と、短時間で膨潤し粘結力を低下して崩壊してしまう。
散逸が著しく、魚の補食率の低下を招くと共に魚場を汚
染して好ましくない。
ゥム塩を主成分として使用した養魚餌料の製造方法は、
特公昭57−46350号公報に記載されている。
産地によって成分が異なり品質が不安定であるという問
題点を有している事と、ゲル生成機能を応用して造粒し
ているので、魚の摂餌後の消化吸収に、やや疑問が提起
されている。
が崩れ易く粉化が発生し好ましくない上に、製造時に餌
箱に収納した時に自重により変形し、全体が団子状にな
り給餌作業性が困難となる。
と満足な製品が得られない事と、粘結剤を加える事によ
り吸水力を高めて硬さを得ているが、半面、経時安定性
に欠け短時間で軟化し崩れ易い。
して給餌する場合とか、造粒成型後やや長い時間が経過
したものは、成型ペレットの軟化が激しく、最悪の場合
は投餌できない状態になる事が多い。
るが、栄養的な欠陥と水中での崩壊性が高く散逸し易い
欠点を有する。
てCMC等を添加する事により生餌を使用せずに、軟質で
良好な養魚用ペレットを工場生産する事に成功したもの
である。
を特徴とする。
粕、ビタミン類、ミネラル類、その他の養魚用粉末原料
および澱粉が上げられる。
ホワイトフィッシュミール、ブラウンフィッシュミール
の二種類があり、代表的な動物性蛋白質源である。この
他に適宜使用される動物性蛋白質としては、肉粉、骨
粉、フェザーミール、血粉、脱脂粉乳、南極オキアミミ
ール、イカミール等がある。
豆粕及び大豆粉、澱粉類、グルテンミール等が使用され
る。
B6、ビタミンB12、ビタミンC、ナイアシン、イノシト
ール、パラアミン安息香酸等が配合され、ミネラル類
は、りん、カルシゥム、カリゥム、ナトリゥム等が要求
に応じて配合使用される。
の役目をする)を利用するのではなく、配合飼料調整時
にCMCを添加する事により、造粒性向上及び成型性向
上、及び製造時の粉化防止効果を達成する事にある。こ
の場合、CMC単独での使用が出来るが、その他、養魚飼
料に現在使用されている水溶性高分子を適宜配合使用す
る事も可能である。また、賦型補助剤として澱粉を3〜
15%添加してもよい。
液の粘度が20cps以上、望ましくは、50cps〜5000cps、
エーテル化度(以降、DSと略称する)は、0.50以上、望
ましくは、0.70〜2.50、添加量は、1.0〜10.0重量%、
望ましくは、3.0〜6.0重量%である。
するが、一般のモイストペレッターによる製造も可能で
ある。
在、それ自体に粘結性のある原料を使用するペットフー
ド加工時に多用されるもので充分である。
ェンガー社製(米国)があり、製造に際し、バレルの加
熱あるいは冷却ができ、温度条件の調節が可能なもので
ある。
り、バレルを蒸気或いは電熱による昇温を行い摂氏80〜
130度にする事によって、澱粉のα化をより完全に行う
と共に、膨化による成型ペレットの比重調節を可能にす
る為である。これにより、多魚種に適応する餌料の製造
が可能になる。
澱粉使用時の脆さによる粉化防止と成型性向上を目的と
するものである。
ず、製造時の粉化が大きく実用製造は困難であるが、CM
Cを1重量%以上、望ましくは3〜6重量%を添加する
事により、造粒性、成型性向上及び粉化防止に顕著な効
果が得られるものである。
水及び油脂(固形或いは液状)の適当量を添加して充分
に混練しエクストルーダーで造粒、軟質で成型性良好な
ペレットを得る事ができる。
%以上のブラウンミールを70%以上配合した飼料の事で
あり、現在のモイストペレット用配合飼料の内、ハマチ
用或いはヒラメ用に該当するが、モイストペレットの場
合は、粘結剤を使用しても良好な成型ペレットを得る事
は困難であり、給餌時の崩壊による餌の散逸も多い。
を行う事により品質一定な養魚用飼料ペレットを安定供
給すると共に、労働力の確保が困難となりつつある漁業
従事者の負担を軽減する事も目的とするものである。ま
た、成型性良好であり、魚体の大きさに合致する任意の
サイズ及び形態のペレットが得られる事も特徴である。
自家汚染防止を目的として開発されたモイストペレット
と呼称される生餌破砕物と粉体の配合飼料を混練し造粒
成型したものと、ハードペレットと呼称される粉体の配
合飼料に少量の蒸気を添加し圧縮成型するものとがある
が、前者は養殖現場でのペレット製造の簡便さの為と、
見掛け上の価格の安さから、生餌破砕物の使用比率が高
く、自家汚染防止効果が半減しているのが現状である。
なり、一定の品質の餌料を給餌する事が困難である。こ
れにより、養殖魚の成長、肉質、食味等への影響が大き
く、ひいては養殖業者の経営面へも影響を及ぼす事にな
り好ましくない。
分な混練を行う事が難しく、また、給餌に際し水面へ投
与すると極短時間でペレットが吸水崩壊し散逸する。
についても、前者は使用生餌により毎回増減し易く、後
者は油脂分の添加は出来るが、その場合、造粒成型が非
常に困難になる。
したものである。
その配合飼料に一種または二種以上の粘結剤を添加する
ものである。
意に添加出来るが、好ましくは配合飼料に対して、10〜
40重量%添加する。
用されているフィードオイル(タラ肝油、イワシオイル
等)で充分であり、配合餌料に対して6〜20重量%添加
する事により、軟質で水中で保型性良好な養魚用ペレッ
トが得られる。
及び油脂を添加して混練し、エクストルーダーを使用し
て成型した養魚用飼料は、現在のモイストペレット或い
はハードペレットの問題点である給餌時の膨潤崩壊によ
る餌の散逸もなく、油脂の添加量或いは造粒時のバレル
温度の条件設定により、餌料ペレットの比重を調節する
事も可能な為、摂餌のゆっくりしたトラフグ用或いはヒ
ラメ用にとっても良好な餌料となり得る。
型性良好で崩れない為、水溶性栄養分の水中への溶出も
ないので海水の汚染も防止できる。
ので、魚の補食率も高まり餌料効率が向上すると共に、
散逸した餌の沈下による漁場の環境悪化の防止にも効果
がある。
度」とは、下記の測定条件又は測定法で評価した。
及び粘結助剤として馬鈴薯澱粉を6.0%添加しニーダー
で混合後、水、オイルの順に添加混練した混練物を造粒
機で成形した。
助剤として馬鈴薯澱粉を5.0%添加しニーダーで混合
後、水、オイルの順に添加混練した混練物を造粒機で成
形した。
本発明は、澱粉質のα化のみでは成し得なかった液状の
油脂分(一般のフィードオイル)添加を可能にするもの
であり、高価な固形油脂分を添加しなくともよい。ま
た、一般に造粒する固形飼料にはオイルを添加しても極
少量しか使用出来ないがCMCを必須粘結剤として使用す
る事により、液状コイルの多量添加が可能となったもの
である。
助剤として馬鈴薯澱粉を5.0%添加しニーダーで混合
後、水、オイルの順に添加混練した混練物を造粒機で成
形した。
ガー社製X−20型・米国)で造粒成型した。水添加量を
増加し、現モイストペレットと同形態の餌料とした。
場に冷凍保存庫が設置されている事と包装形態を考慮す
る事で解決する。また、実施例4−4,を養殖現場の生簣
で、ハマチ、タイ、ヒラメ、シマアジ、トラフグ等いず
れも魚体重0.5〜1.5kgの養殖魚に給餌したが、通常の冷
凍ペレットより集魚性がよかった。
シメチルセルロースナトリウムは、ペレット状養魚用餌
料の粘結剤として重要な役割を果たす上で、特定の物性
を有することが必要であるということが判る。
が20〜6000cpsであることが必要であり、粘度が20cps未
満であると、分子量が余りにも低いため、結合効果がな
く、保型性の面で欠けるという問題をきたし、一方、粘
度が6000cpsを超えると、団子状になって給餌作業が困
難になるばかりか、魚の補食率が低下するという問題が
起こる。
とが必要であり、エーテル化度が0.50未満であると、溶
解性の問題があり、結合効果がなく、保型性の面で欠け
るという問題をきたし、一方、エーテル化度が2.50を超
えると、入手が困難となるばかりか、CMCの単位分子量
が大きいため、単位重量中の分子数が少なく、コスト的
にも高くなるという問題が起こる。
であることが望ましい。添加量が1.0重量%未満である
と、結合効果がなく、保型性の面で欠けるという問題を
きたし、一方、添加量が10.0重量%を超えると、団子状
になって給餌作業が困難になるばかりか、魚の補食率が
低下するといった問題が起こる。
IPCシステム(飯尾電機株式会社製)を使用した。
Claims (1)
- 【請求項1】粘結剤を使用し、かつ生餌を使用しないで
魚粉を主体とした飼料原料のみで押出成型したペレット
状養魚用餌料であって、粘結剤として、1.0重量%水溶
液の粘度が20〜6000cpsで、かつエーテル化度が0.50〜
2.50であるカルボキシメチルセルロースナトリウムを1.
0〜10.0重量%の割合で添加、使用することを特徴とす
る養魚用餌料。
Priority Applications (1)
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JP2089988A JP2775509B2 (ja) | 1990-04-04 | 1990-04-04 | 新規な養魚用餌料 |
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---|---|---|---|
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Family Applications (1)
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