JP2587987B2 - モイストペレット状養魚飼料 - Google Patents

モイストペレット状養魚飼料

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、生餌を粉末状配合飼料に対して等量以上使
用したモイストペレット状養魚飼料に関するものであ
る。
従来技術 近年、ハマチ、鯛、銀鮭、鮃などの養殖において、モ
イストペレット状の養魚飼料が盛んに使用されるように
なってきた。
モイストペレットは、名が示すように水分を多く含む
ペレットであり、一般に鯵、鰯、秋刀魚、鯖、イカナ
ゴ、その他の雑魚などを未冷凍のまま、または冷凍した
後、生餌とし、これら生餌と、魚粉、ミネラル、植物性
油粕類、穀類、そうこう類、成長促進剤、海草などから
なる粉末状配合飼料と粘結剤を混合し、ペレット化した
ものである。
生餌は、ミンチ状、スライス状、切身状いずれでも使
用され、モイストペレット中に含まれる水分は生餌中の
魚から出てくるものと配合飼料中に含まれるものとから
なり、一般に生餌/配合飼料=5/5の場合、水分は約50
%に達する(通常、生餌中の水分は約75〜85%であ
る)。本発明はこのような含水分が多いモイストペレッ
ト状養魚飼料に関するものである。
発明の解決しようとする問題点 モイストペレットは海水中で離散し難く、魚の斃死率
が少ない、魚の成長が速いなどの長所があるが、配合飼
料や粘結剤に要するコストが高く、経済性に問題がある
とされる。
生餌である鰯などは安価であるので、できるだけ生餌
配合比率を増すのが経済的であるが、生餌配合率が50%
以上になると、公知の粘結剤、アルギン酸ナトリウム、
グアガム、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシメチ
ルセルロースなどの単独使用では、十分な粘結力が得ら
れず、粘結剤の添加量をかなり多くしなければならず、
製品にべとつきを生じて、ペレット間で付着し合い、魚
が食べ易い形状が得られない等の問題があり、生餌配合
率50%以上で、経済的で、魚の食べ易い硬さを保持する
実用性がある製品を得ることはできなかった。
そこで、本発明では、養魚飼料としてモイストペレッ
トを製造する際、最も重要な役割を果たす粘結剤に着眼
し、少量の粘結剤の使用でも硬さが大で、べとつきがな
く、ペレット間に接合を生じないモイストペレットを得
ることができる粘結剤を開発し、生餌配合率の高いモイ
ストペレットを経済的に提供することを目的としてい
る。
問題を解決するための手段 本発明では、粘結剤としてカルボキシメチルセルロー
スナトリウムと部分酸型ポリアクリル酸塩(カルボキシ
ル基を一部フリーな状態で含むポリアクリル酸塩)を特
定の条件下で併用することによって、生餌配合量を大幅
に増加しても、べとつき感のない、硬さのある、使用し
やすいモイストペレット状養魚飼料を経済的に得ること
ができることを見出した。即ち、本発明の養魚飼料は、
生餌50重量部以上と、魚粉を主成分とする粉末状配合飼
料50重量部以下との混練りにより製造されたものである
が、粘結剤として a)25℃における1%水溶液の粘度が1000cps以上のカ
ルボキシメチルセルロースナトリウムを、上記モイスト
ペレット重量に対して0.5〜10重量%と b)80メッシュパス50%以上の粒度を有し、平均分子量
が100万以上である部分酸型ポリアクリル酸塩を、上記
カルボキシメチルセルロースナトリウム重量に対して10
重量%以下、添加混合することによって安定して実用性
あるモイストペレット状の養魚飼料が提供できる。
本発明において使用するカルボキシメチルセルロース
ナトリウムは、一般に平均エーテル化度(以下、エーテ
ル化度はすべて平均エーテル化度を示す)0.45以上の水
溶性のものであればよいが、1%水溶液の粘度が25℃で
B型粘度計30rpmの条件(東京計器製ブルックフィール
ド型、BM型)で1000cps以上であることが必要である。
エーテル化度が高すぎると相乗効果が少なくなるた
め、特に限定されないが、エーテル化度0.45〜1.0のカ
ルボキシメチルセルロースナトリウムを使用するのが望
ましい。
このようなカルボキシメチルセルロースナトリウムの
市販品としては、第一工業製薬製のセロゲンF−3Hやセ
ロゲンF−BSH−12などが例示できる。
他方、部分酸型ポリアクリル酸塩は、溶解速度に優
れ、効果発現が早くなるという点から、80メッシュパス
50%以上の粒度を有するのが好ましく、粒度が小である
程良好な効果が得られることがわかっている。また、部
分酸型ポリアクリル酸塩の分子量は、100万以上である
のが好ましい。分子量は次の式により算出される。
▲〔η〕2N-NaOH 25℃▼=4.27×10-4P0.69Mw=94×P ここで〔η〕:固有粘度 P :重合度 Mw :分子量 ポリアクリル酸塩としては、ナトリウム、カリウム、
リチウム等のアルカリ金属塩、アンモニウム塩、それら
の混合塩が使用できるが、ナトリウム、カリウム又はア
ンモニウムの使用が好ましく、特に経済性及び安全性の
上からナトリウム塩又はカリウム塩の使用が好ましい。
なお、本発明では、これらの塩の一部が酸型で残存する
化合物を使用するが、この部分あ酸型化合物における酸
型と塩型のモル比(COOH/COOM−但し、MはNa、Kなど
を示す)は1/99〜50/50程度であるのが好ましく、特に5
/99〜30/70であるのが好ましい。
部分酸型ポリアクリル酸塩が所望の効果示す理由は、
カルボン酸が何らかの架橋結合をし、吸水力を増すため
と考えられる。
酸型(COOH基)が少なすぎると、モイストペレットの
べとつきが増大し、逆に酸型(COOH基)が多すぎると、
保形性(粘結性)が小さくなり好ましくない。ただし、
このような場合にも、本発明の基本的な効果、例えばモ
イストペレットの硬さに関しては十分な結果が得られ
る。
部分酸型ポリアクリル酸塩の添加率はカルボキシメチ
ルセルロースナトリウムの添加量に対して0.1〜10重量
%が適当である。
部分酸型ポリアクリル酸塩の量がカルボキシメチルセ
ルロースナトリウムの添加量の0.1重量%より少ない
と、モイストペレットの硬さが十分なものとはなり難
く、他方部分酸型ポリアクリル酸塩の量がカルボキシメ
チルセルロースナトリウムの添加量の10重量%より多い
と、出来上ったモイストペレットの表面にべとつきが生
じ易く、硬さも低下する。部分酸型ポリアクリル酸塩の
量はカルボキシメチルセルロースナトリウムの添加量の
0.3〜5重量%程度であるのが特に好ましい。
このように、部分酸型ポリアクリル酸塩のカルボキシ
メチルセルロースナトリウムに対する使用量が少量域の
みで有効であり、これは非常に特異な現象である。これ
よりカルボキシメチルセルロースナトリウムの使用量、
さらには粘結剤全体の使用量も少量で優れた効果が発揮
される。
なお、本発明において、他の糊剤、例えばグアガム、
アルギン酸ナトリウム、カゼイン酸ナトリウム、キサン
タンガム等、天然、半合成、合成など飼料用粘結剤とし
て一般に使用されている化合物を併用することは可能で
ある。また、カルボキシメチルセルロースナトリウムと
部分酸型ポリアクリル酸塩は、一般に魚粉などの粉末状
配合飼料と予め混合して使用されるが、生餌のミンチ化
前、ミンチ化工程又はペレット化する工程で添加使用し
てもよい。更に、本発明の養魚飼料には、ビタミン、ミ
ネラル、抗生物質など通常養魚飼料に添加される物質が
いずれも配合可能である。
実施例1〜7 魚粉(境港産)に対し、カルボキシメチルセルロース
ナトリウムと部分酸型ポリアクリル酸ナトリウムを第1
表の割合で添加混合し、粉末状配合材料Aを得た。
他方、生餌(冷凍鰯)をミートチョッパー(平賀工作
所製)にてミンチ化して、生餌Bを得た。
このようにして得た粉末状配合材料Aと生餌Bを、第
1表の如く配合割合を変化させて混合し、造粒機(平賀
工作所製)でペレット化し、モイストペレットを得た。
ペレットの直径は13mmとした。
第1表の結果から、本発明に従った実施例1〜4で
は、モイストペレットとして実用性ある製品が得られる
が、粘結剤として部分酸型ポリアクリル酸塩を併用しな
い実施例5や粘度の低いカルボキシメチルセルロースナ
トリウムを使用した実施例6では実用性ある硬さの製品
が得られないことがわかる。
実施例8〜10 使用する部分酸型ポリアクリル酸塩(COOH/COONaのモ
ル比が15/85である部分酸型ポリアクリル酸ナトリウ
ム)の粒度を変化させて実施例1と同様の試験をした。
その結果を第2表に示す。
第2表の結果から、本発明に従った実施例8、9では
安定して実用性あるモイストペレットが得られるが、部
分酸型ポリアクリル酸ナトリウムとして粒度の大きなも
のを使用した実施例10ではやや安定性に欠ける製品が得
られることがわかる。
実施例11〜14 生餌配合割合を増加させて、実施例1〜4と同様の試
験をした。なお、この場合粘結剤を増量した。その結果
を第3表に示す。
第3表の結果から、本発明に従った実施例11、12では
実用性あるモイストペレットが得られるが、部分酸型ポ
リアクリル酸塩を多く使用した実施例13、14ではかえっ
て柔らかくなり実用性ある製品が得られないことがわか
る。
実施例15〜18 分子量の異なる部分酸型ポリアクリル酸塩を使用して
実施例1〜4と同様の試験をした。その結果を第4表に
示す。
第4表の結果から、本発明に従った実施例15、16では
実用性あるモイストペレットが得られるが、分子量の少
ない部分酸型ポリアクリル酸塩を使用した実施例17、18
では実用性ある硬さのある製品が得られないことがわか
る。
発明の効果 本発明では、実施例に示すように、生餌50重量%以上
使用しても、少量の粘結剤(例えば製品重量の約1.0重
量%)の使用で、適度の硬さを有し、しかもべとつきの
ない、実用性あるモイストペレット状養魚飼料の提供を
可能とするものであり、非常に経済的、かつ性能のよい
モイストペレット状養魚飼料の提供を可能とする。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】生餌50重量部以上と、魚粉を主成分とする
    粉末状配合飼料50重量部以下との混練りにより製造され
    たモイストペレットであって、 a)25℃における1%水溶液の粘度が1000cps以上のカ
    ルボキシメチルセルロースナトリウムを、上記モイスト
    ペレット重量に対して、0.5〜10重量%と b)80メッシュパス50%以上の粘度を有し、平均分子量
    が100万以上である部分酸型ポリアクリル酸塩を、上記
    カルボキシメチルセルロースナトリウム重量に対して、
    10重量%以下、 添加混合してなること特徴とするモイストペレット状養
    魚飼料。
  2. 【請求項2】上記カルボキシメチルセルロースナトリウ
    ムの平均エーテル化度が0.45以上であることを特徴とす
    る請求項(1)記載の養魚飼料。
  3. 【請求項3】上記部分酸型ポリアクリル酸塩が上記カル
    ボキシメチルセルロースナトリウム重量に対して0.1〜1
    0重量%の割合で添加されることを特徴とする請求項
    (1)又は(2)記載の養魚飼料。
  4. 【請求項4】上記部分酸型ポリアクリル酸塩の酸型と塩
    型のモル比が、1/99〜50/50である請求項(1)〜
    (3)いずれか1項記載の養魚飼料。
  5. 【請求項5】上記ポリアクリル酸塩がナトリウム、カリ
    ウム又はアンモニウム塩である請求項(1)〜(4)い
    ずれか1項記載の養魚飼料。
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