JPH0616684B2 - 養魚飼料の製造法 - Google Patents

養魚飼料の製造法

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JPH0616684B2
JPH0616684B2 JP60102227A JP10222785A JPH0616684B2 JP H0616684 B2 JPH0616684 B2 JP H0616684B2 JP 60102227 A JP60102227 A JP 60102227A JP 10222785 A JP10222785 A JP 10222785A JP H0616684 B2 JPH0616684 B2 JP H0616684B2
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moist
fish feed
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勝 小俣
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、養魚飼料に起因する海洋汚濁を防止すると共
に、海底にに沈下する事のない浮遊性でで魚の捕食率の
高い養魚用および集魚用飼料の製造法に関する。
(従来の技術および問題点) 近年、我が国の漁業を取り巻く環境は一段と厳しくなり
つつあり、200カイリ規制により漁獲高は年々減少し
ている状況である。このため養殖による養魚が急速に増
加している。
しかし、現在、海産養殖は安価で豊富に入手できるイワ
シやサバの生魚や冷凍魚を餌として使用し、細断、切
断、丸の形で投与しているため、餌からの栄養成分の溶
出が多く、かつ、水中でのばらけが多いため魚の捕食率
が低いという欠点がある。更に、最近は養殖場として使
用可能な海域がほぼ開発しつくされており、生産量を増
やそうとすれば、収容密を増加せざるを得ないため、養
殖漁場の持っている収容能力を遥かに越えた量の魚が飼
育され、飼育環境の悪化により、斃死率が増加すると共
に、海底に堆積した生餌が自家汚染を引き起し、赤潮の
一因になっている。
このため、最近は生餌と粉末状の配合餌料を混合し、造
粒機により粒状にした養魚飼料(以下、モイストペレッ
トと称す。)が急速に普及しつつある。モイストペレッ
トは、生餌の嗜好の良さ、および適度な水分最の保持と
配合飼料の計算された栄養素とを組合した科学飼料であ
り、粘病剤の使用により餌の散逸が防止でき、給餌の効
率が高ると共に浮遊性があるため海底に堆積しにくく、
水質汚濁の防止に効果がある。又、取り扱いが便利で給
餌も容易である。更に、ビタミン、ミネラルなどの栄養
素や飼料添加物あるいは治療薬の均一混合が可能であ
る。これまで、モイストペレットの粘結剤として、カル
ボキシメチルセルロースやアルギン酸ナトリウムなどの
水溶性高分子を使用することは、特公昭41−1377
3号公報に記載されている。
しかし、これ等の水溶性高分子を使用したモイストペレ
ットは、粘結力および耐塩性が弱く、海水に投与すると
短時間で破砕し、水中への散逸が著しく、餌料による海
洋汚濁を起し好ましくない。
又、アルギン酸ナトリウム水溶液とカルシウム塩を主成
分として使用した養魚飼料の製造法は、特公昭57−4
6350号公報に記載されている。しかし、アルギン酸
ナトリウムは、天然物であるため産地よって成分が異
り、品質が不安定である。更に、両者の組合せのゾル
態、ゲル態は不均一であり、海水中での汚濁が高く、海
洋汚染上の問題点が残されている。
(問題点を解決するための手段) 本発明者は、これらの問題点を改良するべく鋭意検討の
結果、ミクロフィブリル化セルロース粉末と水溶性高分
子からなる混合物を、イワシ、サバなどの生魚および冷
凍魚を粉砕したミンチと魚粉、栄養素および治療薬など
を配合した配合飼料を混練成形する時に、粘結剤として
使用すると極めて良好な押出作業性を示すと共に、造粒
したモイストペレットはべタつきがなく適度や粘着力を
持ち、肌が美麗である。更に、本発明の粘結剤で造粒し
たモイストペレットを給餌した結果、栄養分の溶出がな
く、浮遊性に優れ魚の捕食率が向上し、海洋汚染上著し
く良好なことを見出し本発明を完成するに至った。
即ち、本発明はミクロフィブリル化セルロース粉末と水
溶性高分子からなる混合物を粘結剤として混練成形する
ことを特徴とする養魚飼料の製造法に関するものであ
る。ここで、ミクロフィブリル化セルロース粉末は公知
の方法(例えば特開昭59−189141号明細書記載
の方法)に従って、パルプ繊維をホモジナイザーで叩解
した後、乾燥粉砕することにより得られるものである。
このミクロフィブリル化セルロース粉末は、直径0.0
5〜0.1μ程度の微細なフィブリルで、水中で極めて
嵩高になって分散しており、養魚飼料の粘着成形時に、
チキソトロピックな粘性と強固な賦賦型性により良好な
モイストペレットを造粒しうるものと思われる。
又、水溶性高分子は、水に溶けて粘稠な糊状になるもの
で、カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC−
Na)、カルボキシメチルヒドロキシエチルセルロース
(CMHEC)、カルボキシメチルヒドロキシプロピル
セルロース(CMHPC)、ザンサンガム、アルギン酸
ナトリウムなどの陰イオン性高分子および、メチルセル
ロース(MC)、ヒドロキシエチルセルロース(HE
C)ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ヒドロ
キシプロピルメチルセルロース(HPMC)、メチルヒ
ドロキシエチルセルロース(MHEC)などの非イオン
性高分子および通常養魚飼料に使用されるα−デンプ
ン、グアーガム、アラビアガム、タマリンド種子多糖
類、ローカストビーンガムどの水溶性高分子を指す。
これらは単独もしくは、組合わせて使用できる。
ミクロフィブリルセルロース粉末と水溶性高分子との割
合は、ミクロフィブリル化セルロース粉末が20〜95
重量%、水溶性高分子が80〜5重量%からなる混合物
が本発明の目的に適している。ミクロフィブリルセルロ
ースが20重量%未満では賦型効果が弱く美麗なモイス
トペレットが得られないし、水溶性高分子が5重量%未
満ではミクロフィブリル化セルロースの再分散性が悪く
なり、本発明の効果は得られない。
本発明の混合物は、モイストペレット組成物中に0.2〜
10重量%、好ましくは0.5〜5重量%添加する。混合
物が0.2重量%未満では本発明の効果は得られない。ま
た混合物が10重量%を超えると増粘性が大きくなりす
ぎて成形性が不良になる。又、本発明の混合物を粘結剤
に用いて、モイストペレットを混練成形する方法は特に
難しい条件はなく、通常使用される魚粉や飼料添加物に
粉末の状態で、ミキサーにより混合した後、生魚および
冷凍魚を切断したミンチと共にニーダーで均一混練し、
造粒機により造粒してモイストペレットする。
(実施例) 以下に実施例をあげて本発明を説明する。
なお、例中の部および%は重量基準を意味する。
実施例 1 生魚イワシをクラッシャにより切断粉砕した後、第1表
に示す配分成分を粉末ミキサーに投入して均一混合し、
ミートチョッパーを用いて造粒し、直径6.0mmのモイス
トペレットを得た。
第1表に評価結果を示したように、粘結剤としてミクロ
フィブリル化セルロース粉末1.5%とCMC−Na0.5%
とからなる混合物を用いると、造粒したモイストペレッ
トはべタつきがなく、肌が美麗で粒揃いの良好なペレッ
トを得た。更にに、その時の押出作業性は優良であっ
た。又、得られたモイストペレットを海水中に投与して
ハマチに給餌したが、海水への溶出は見られず給餌は良
好であった。
実施例2〜10 実施例1と同様な方法で、粘結剤として第1表に示す割
合で使用してモイストペレットを混練成形した結果、い
ずれも良好なペレットを得た。
比較例1〜5 実施例1と同様な方法で、粘結剤して、第1表に示す成
分を用いてモイストペレットを混練成形した結果、得ら
れたモイストペレットはベタつきがひどく、肌が悪く粒
も不揃いであった。押出作業性も不良であった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ミクロフィブリル化セルロース粉末と水溶
    性高分子からなる混合物を粘結剤として添加して混練成
    形することを特徴とする養魚飼料の製造法。
JP60102227A 1985-05-14 1985-05-14 養魚飼料の製造法 Expired - Lifetime JPH0616684B2 (ja)

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