JP2587290Y2 - 防汚性道路標識体 - Google Patents

防汚性道路標識体

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JP2587290Y2
JP2587290Y2 JP1992088662U JP8866292U JP2587290Y2 JP 2587290 Y2 JP2587290 Y2 JP 2587290Y2 JP 1992088662 U JP1992088662 U JP 1992088662U JP 8866292 U JP8866292 U JP 8866292U JP 2587290 Y2 JP2587290 Y2 JP 2587290Y2
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鋭一 服部
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Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、自動車用道路、特に
高速道路における車線を区分したり、また走行区域を規
制したりするため、路面に一時的に固定して立てられる
道路標識の防汚性円柱体に関する。
【0002】
【従来の技術】道路標識として、ゴムまたは合成樹脂で
作製された中空の円柱体とその下端のベース部とから構
成されているものが知られている(実開平1−1205
12号公報)。さらに出願人の出願に係る道路標識およ
び該標識用円柱体(実願平3−100284号)もあ
る。
【0003】一般的に、これら道路標識体は、その用途
目的よりみて、その外観は美麗に富み、しかもその標識
的機能上からみても、ドライバーの視力によって明快に
認識されなければならない。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、この道路標
識体が設置されている環境条件は決して良いとはいえ
ず、自動車の排ガス中の煤やSOx ,NOxによる化学物質か
らの汚染または道路の塵埃等により、暗黒色に変色し、
または上記化学物質により標識体表面は劣化されるの
で、その上にこれらが沈積し、この傾向は一層助長され
ている。特にこの傾向の激しいのは交通量の多い道路や
またはトンネル内、坂道道路の登坂路等で、例えば6ケ
月という短期間でも暗黒色に変色し、とりわけこの標識
の目的とされる光反射シートも汚染されてその機能を充
分発揮することができず、したがって、本来の道路標識
の目的である視線誘導機能も困難になるという問題があ
る。この問題を解決するための一つの方法として円柱体
の表面に透明塗料を塗布して標識体表面をこれら汚染か
ら保護するという試みもなされたが、塗料中の溶剤が移
染して光反射シートのビーズの固着剤をも溶出するとい
う問題があって、これとてその汚染防護という機能を十
分に果しているとは云えないのが現状である。
【0005】この考案は、上述の如き実情に対処し、特
にこれら悪環境下においても汚染せず、また汚染したと
しても短時間に容易に更新できて、常に汚染変色のない
道路標識体を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
この考案に係る防汚性道路標識体は、円柱体と該円柱体
の下端部を保持して円柱体を路面上に直立させるための
ベース部とからなる構成において、その円柱体の外周面
に透明性の合成樹脂熱収縮性チューブを被着して、取換
え可能な外皮を形成している。この場合、上記合成樹脂
熱収縮性チューブを上記円柱体外表面に複数層被着せし
め、あるいは、この合成樹脂熱収縮性チューブに上下に
わたり取換え時に引裂かれるミシン目を形成することも
可能である。上記円柱体は中空体であれば軽量となり好
ましく、またその材質は軟質体であればよく、天然ゴ
ム、合成ゴム等、特にウレタンエラストマーが好まし
い。またベース部は上記円柱体を路面に直立させるもの
であって、やや硬質のゴム,合成樹脂の部分があればよ
く、予め路面にボルト等で固定したベース部を含んでい
るが、これに限定されるものではない。したがってベー
ス部とは、円柱体を路面に直立させるための部分であれ
ばよく、その方法・構造は種々のものが含まれる。
【0007】 円柱体の外周面に被着され、該周面を被
覆する外皮は、透明性であることが必要であり、しかも
合成樹脂製の熱収縮性チューブである。そこで好ましい
透明性の合成樹脂熱収縮性チューブとしては、ポリ塩化
ビニル、電子線架橋ポリオレフィン,ポリ弗化ビニリデ
ン等があるが、透明性、耐候性等の点でポリ塩化ビニル
チューブが好適である。また熱収縮加工の際の処理温度
は、約80〜100℃が好ましく、温水処理、熱風処理
等が適用される。
【0008】なお、円柱体外皮のチューブが古くなった
り、新しいチューブに交換する際に古チューブの剥離引
裂きを容易ならしめるために、上記の如く予めチューブ
の上下にわたりミシン目を形成しておくと便利であり、
この時ミシン目の引裂開始点に指のつまみ代を設けてお
けばなお一層便利である。上記ミシン目の大きさは、大
き過ぎると熱収縮時において引裂の原因となり、反対に
小さ過ぎるとチューブ交換時の引裂きが困難となるの
で、フイルムの厚み、円柱体の直径等によって適宜選択
されることが必要である。
【0009】
【作用】道路標識を構成する円柱体の表面に熱収縮性フ
イルムで防汚性の透明外皮を形成すると、外皮は透明性
にすぐれているので道路標識体の目視的効果は未外皮の
標識体に比べて何ら変化なく、また光反射シートの機能
も何ら変わらない。そしてこの外皮により円柱体の汚染
は防がれ、たとえ汚染されてもこれを新しい外皮と取換
え交換することにより常に新しい標識体の外表面を顕出
させることができる。しかもこの外皮を予め複数枚積層
しておけば、汚染されても表面から一枚毎に剥がし取る
ことができるので合理的である。
【0010】また、一枚毎の取換え交換作業も、外皮に
予めミシン目が形成されているので古い外皮の剥離は容
易であり、一方新しいチューブの熱収縮加工作業も短時
間で完了するので交通量の多い区域においても何ら支障
なく、現場施工が可能であり能率的である。
【0011】
【実施例】以下、更に添付図面を参照して、この考案の
実施例を説明する。
【0012】図1は、この考案に係る道路標識体の一例
を示す縦断面図である。図において、10は中空の円柱
体であり、軟質の熱可塑性ウレタンエラストマーを射出
成形して形成される。そして頂部11は下部12に対し
その径は若干先細りとなっている。また最下端部は突部
13が形成されており、下部には補強用リブ14が円柱
体内側に上下方向に数条設けられている。15は光反射
シートで上部外面に2ケ所巻付けてあって、この部分が
夜間ドライバーの最も注意を惹くところである。
【0013】20は上述の如き標識体の基本構成に対
し、その外周面に被着された外皮であって、円柱体10
の外周面全体に熱収縮性チューブを被せてから所定温度
下で熱処理し、チューブ全体を収縮させて円柱体外面に
緊密に被着して形成されている(図2参照)。
【0014】16は空気孔で中空の円柱体10の折曲げ
時、その回復時の真空化を防止するためのものである。
また30は本中空円柱体10を路面上Rに設立させるた
めのベース部で、本例では、その一例として路面上Rに
直接固定されるベース本体31と円柱体10をベース本
体31に当接してからその外側より嵌合固着させるため
の押えリング32とより構成されている。ベース本体3
1は円柱体10と同様に軟質ウレタンエラストマーから
なり、円柱体10のフランジ部17とほぼ同じ外径を有
し、その外面に突条33が形成されており、ナイロン等
の硬質合成樹脂で形成されている押えリング32によ
り、ベース本体31に強固に固着される。そして、ベー
ス本体31の上面には円柱体10の下端部分に嵌合する
凸部34が一体に形成されていて、その上面中央に設け
た凹部35にはボルト孔36があり、この孔36に通さ
れたアンカーボルト37によりベース本体31を路面上
に先ず固定し、次に円柱体10をこれに当接し、その外
側から押えリング32によって円柱体は路面上Rに固定
される。これを外すときは先ず押えリング32の下端部
をドライバー等でこじ上げると容易に離脱する。本例で
は着脱自在取付形式の標識体を示したが、この考案の適
用はこれに限定されるものではなく、固定形式の標識体
にも適応される。
【0015】次に、熱収縮性チューブの被覆加工につい
て述べる。本例で用いた熱収縮性チューブはヒシチュー
ブ(塩化ビニル・・・三菱樹脂社製)、厚み0.075mm で
予めミシン目40(ミシン針11番、穴ピッチ1.5mm)を
形成させ、これを円柱体10の高さに相当する適当な長
さに切断して円柱体10の頂部11からかぶせてから約
90℃の熱風にさらして均一に全体を収縮させて外皮2
0を形成させた。本外皮20は透明性にすぐれ、光反射
シートの機能についても何らの障害もなかった。また、
ミシン目40から外皮20を引裂いたが、簡単に引裂
れ、外皮20の剥離は容易であった。
【0016】
【考案の効果】上記のとおり、請求項1に記載の道路標
識体は、円柱体と、その下端部を保持して円柱体を路面
上に直立させるためのベース部とからなる道路標識体で
該円柱体の外周面に、透明性の合成樹脂熱収縮性チュー
ブで外皮が形成されているので、車の排ガス汚染、道路
の塵埃等による汚染によって該外皮が暗黒色に汚染され
たとしても、この外皮を取換え交換することにより常に
鮮明な標識体として保持できる。さらに、この外皮を数
枚積層被覆することにより、汚染外皮を剥ぎ取ることに
よって下から新しい外皮が出現するので、汚染標識体を
洗浄する必要性はなく新しい標識体に取換え交換する
必要もない。また光反射体も常にその機能を十分発揮す
ることができる。そして、標識体がタイヤ等で踏み倒さ
れても外皮は破れることなく、耐久性、耐侯性にすぐれ
ている。
【0017】また、請求項3の道路標識体は、上記熱収
縮性チューブに予め該チューブの上下にわたりその取換
えに際し引裂用のミシン目を予め形成しているので、こ
のミシン目を利用すれば汚染外皮は容易に剥離できる。
したがって、交通量の多い道路現場においても、現場作
業として標識体の外皮の被覆形成はもとより、その取換
え交換作業も短時間で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る道路標識体の一例を示す縦断面
図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【符号の説明】
10 中空の円柱体 11 頂部 12 下部 13 突部 14 補強リブ 15 光反射シート 16 空気孔 17 フランジ部 20 外皮 30 ベース部 31 ベース本体 32 押えリング 33 突条 34 凸部 35 凹部 36 ボルト孔 37 アンカーボルト 40 ミシン目 R 路面

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円柱体と、該円柱体の下端部を保持して
    円柱体を路面上に直立させるためのベース部とから構成
    される道路標識体において、上記円柱体の外周面に透明
    性の合成樹脂熱収縮性チューブを被着して、取換え交換
    可能な外皮を形成したことを特徴とする防汚性道路標識
    体。
  2. 【請求項2】 上記合成樹脂熱収縮性チューブを上記円
    柱体外表面に複数層被着せしめた請求項1記載の防汚性
    道路標識体。
  3. 【請求項3】 上記合成樹脂熱収縮性チューブの上下に
    わたり取換時に該チューブを引裂くミシン目を形成した
    請求項1または2記載の防汚性道路標識体。
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JP2562567B2 (ja) * 1994-12-06 1996-12-11 日本メクトロン株式会社 可倒式視線誘導標識柱
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