JP2587118B2 - 循環式紙幣入出金機 - Google Patents

循環式紙幣入出金機

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JP2587118B2
JP2587118B2 JP1309876A JP30987689A JP2587118B2 JP 2587118 B2 JP2587118 B2 JP 2587118B2 JP 1309876 A JP1309876 A JP 1309876A JP 30987689 A JP30987689 A JP 30987689A JP 2587118 B2 JP2587118 B2 JP 2587118B2
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広一 五井
仁 鎌田
康弘 今治
幸雄 松本
正哲 江頭
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Laurel Bank Machine Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、紙幣の入金及び出金を行うとともに、入
金した紙幣を出金紙幣として再利用することのできる循
環式の紙幣入出金機に関するものである。
「従来の技術」 この種の循環式紙幣入出金機として、本出願人は特願
昭63-133211号に示す技術を先に提案した。
この循環式紙幣入出金機は、投入された紙幣を一枚ず
つ分離して繰り出す入金投入部と、該入金投入部から一
枚ずつ繰り出された紙幣を搬送する入金ルートと、該入
金ルートの途中に設けられ搬送紙幣を鑑別する鑑別部
と、該鑑別部後段の入金ルートに接続され、該鑑別部の
鑑別結果に基づいて、搬送紙幣が金種別に振り分けられ
て一時的に集積される第1、第2、第3のプール部と、
該鑑別部の鑑別結果が正常に得られなかった搬送紙幣を
排除する入金排除部と、該第1、第2、第3のプール部
の一時集積紙幣をそれぞれ受け入れて収納するととも
に、収納した紙幣を一枚ずつ分離して繰り出すことが可
能な第1、第2、第3のスタッカ部と、該第1、第2、
第3のスタッカ部から一枚ずつ繰り出された紙幣を搬送
する出金ルートと、該出金ルートの途中に設けられ、搬
送紙幣を判別する判別部と、該判別部後段の出金ルート
に接続され、判別部の判別結果に基づいて、搬送紙幣が
振り分けられて出金される出金投出部及び排除される出
金排除部と、前記判別部後段の出金ルートから前記鑑別
部前段の入金ルートへ紙幣を転送可能な転送ルートとか
ら構成されるものである。
そして、このように構成された循環式紙幣入出金機で
は、入金投入部に投入された入金紙幣が入金ルートを通
じて搬送されつつ、鑑別部の鑑別結果に応じて(鑑別結
果が正常なものが)各プール部に分類され、この後、各
プール部に分類された紙幣が対応するスタッカ部に収納
されるようになっている。また、各スタッカ部に分類さ
れた入金紙幣は、出金ルートを通じて搬送されつつ、判
別部の判別結果に応じて(判別結果が正常なものが)出
金投出部に搬送されるようになっている。
「発明が解決しようとする課題」 ところで、上記のような循環式紙幣入出金機では、3
つのスタッカ部と、入金ルート及び出金ルートを接続す
る転送ルートとが設けられているので、紙幣の入出金パ
ターンを種々設定することができ、該紙幣入出金機の汎
用性を高めることができる。
例えば、業務開始前に、スタッカ部の一つに万券及び
千券を装填し、これら万券及び千券を出金ルート、転送
ルート、入金ルート、プール部を経由して他の2つのス
タッカ部に分類装填させることができる。また、業務終
了後に、前記他の2つのスタッカ部に収納された万券及
び千券を、出金ルート、転送ルート、入金ルート、プー
ル部を経由して残りの一つのスタッカ部に回収し、これ
によって紙幣の装填、回収作業を容易に行うようにして
いる。
しかしながら、上記のような紙幣入出金機では、1つ
のスタッカ部から他の2つのスタッカ部に紙幣を装填
し、2つのスタッカ部から残りの1つのスタッカ部に紙
幣を回収するといった単純な動作しかできず、これら紙
幣の中に、鑑別不能券、走行異常の原因となる紙幣(札
折れが有る、接着剤、テープが付着しているといった紙
幣)が存在した場合に、その取り扱いが種々なされて作
業が非能率となり、この点において改良の余地が残され
ていた。
この発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであっ
て、紙幣の装填時及び回収時において、該紙幣の中に、
鑑別不能券(偽券を含む)、走行異常(二重送り、斜め
送り、近接送りなど)の原因となる紙幣(札折れが有
る、接着剤、テープが付着している紙幣)といった不良
紙幣が存在した場合に、これら不良紙幣を画一的に効率
良く分類排除させることができる循環式紙幣入出金機の
提供を目的とする。
「課題を解決するための手段」 上記目的を達成するため、本発明では以下のように構
成した。
請求項1では、投入された紙幣を一枚ずつ分離して繰
り出す入金投入部と、該入金投入部から一枚ずつ繰り出
された紙幣を搬送する入金ルートと、該入金ルートの途
中に設けられ、搬送紙幣を鑑別する鑑別部と、該鑑別部
後段の入金ルートに接続され、鑑別部の鑑別結果に基づ
いて、搬送紙幣が金種別に振り分けられて一時的に集積
される第1、第2、第3のプール部、及び鑑別部の鑑別
結果が正常に得られなかった搬送紙幣を排除する入金排
除部と、該第1、第2、第3のプール部の一時集積紙幣
をそれぞれ受け入れて収納するとともに、該収納紙幣を
一枚ずつ分離して繰り出すことが可能な第1、第2、第
3のスタッカ部と、該第1、第2、第3のスタッカ部か
ら一枚ずつ繰り出された紙幣を搬送する出金ルートと、
該出金ルートの途中に設けられ、搬送紙幣を判別する判
別部と、該判別部後段の出金ルートに接続され、判別部
の判別結果に基づいて、搬送紙幣が振り分けられて出金
される出金投出部及び排除される出金排除部と、前記判
別部後段の出金ルートから前記鑑別部前段の入金ルート
へ紙幣を転送可能な転送ルートとから構成される循環式
紙幣入出金機であって、いずれかスタッカ部から他のス
タッカ部へ紙幣を分配する分配処理に際して、前記3つ
のスタッカ部の内の1つのスタッカ部から繰り出された
紙幣を、前記出金ルート、転送ルート、入金ルートと搬
送させるとともに、該入金ルートの鑑別部の鑑別結果に
基づいて、該搬送紙幣の金種及び枚数を確認しながら該
搬送紙幣を他の2つのスタッカ部に金種別に分配収納す
る一方、鑑別部の鑑別結果が正常に得られなかった搬送
紙幣を、繰り出し元の前記1つのスタッカ部に回収させ
た後、再度分配動作させるとともに、該再度の分配動作
の際、鑑別部の鑑別結果が正常に得られなかった搬送紙
幣を、前記入金排除部に排除するように制御する自動装
填機能と、前記分配処理に際して、前記3つのスタッカ
部の内の2つのスタッカ部から繰り出された紙幣を、前
記出金ルート、転送ルート、入金ルートと搬送させると
ともに、該出金ルートの判別部の判別結果あるいは入金
ルートの鑑別部の鑑別結果に基づいて、該搬送紙幣の金
種及び枚数を確認しながら他の1つのスタッカ部に回収
する一方、判別部の判別結果あるいは鑑別部の鑑別結果
が正常に得られなかった搬送紙幣を、繰り出し元の前記
2つのスタッカ部のいずれかに回収させた後、再度、前
記回収動作をさせる自動回収機能とによって、1のスタ
ッカから他の2つのスタッカへ、あるいは他の2つのス
タッカから1のスタッカへの紙幣の分配を行う制御部を
具備してなり、前記制御部の自動装填機能に、出金ルー
トの判別部において搬送紙幣の走行異常の有無を判別
し、走行異常が検出された場合に搬送紙幣を出金ルート
から出金投出部へ排除する第1の走行異常紙幣排除機構
を更に設けたことを特徴とする。
請求項2では、請求項1において、前記制御部の自動
装填機能に、前記入金排除部に排除されて前記入金投入
部より再投入された紙幣を入金ルートを搬送させること
により再々度の分配動作を行う第1の排除紙幣装填機能
と、前記出金投出部へ排除されて前記入金投入部より再
投入された走行異常紙幣を入金ルートを搬送させること
により再々度の分配動作を行う第2の排除紙幣装填機能
とを更に設けたことを特徴とする。
請求項3では、請求項1において、前記制御部の自動
回収機能に、出金ルートの判別部において搬送紙幣の走
行異常の有無を判別し、走行異常が検出された場合に
は、搬送紙幣を出金ルートから出金排除部へ排除する第
2の走行異常紙幣排除機能と、 繰り出し元の一つのスタッカ部に回収された判別不能
紙幣あるいは鑑別不能紙幣を、該スタッカ部より再度繰
り出して出金ルートから出金排除部へ排除する異常紙幣
排除機能と、を更に設けたことを特徴とする。
「作用」 第1の発明によれば、1つのスタッカ部より他の2つ
のスタッカ部に紙幣を自動的に装填することができ、他
方、2つのスタッカ部の紙幣を残りの1つのスタッカ部
に自動的に回収することができる。また、このような紙
幣の分配処理(装填処理)と回収処理とに並行して、紙
幣の装填金額、回収金額をそれぞれチェックすることが
でき、入出金処理動作中のデータと併せて、機械内の金
種別金額、合計金額などを確実に管理することができ
る。
また、前記分配処理に際して、鑑別部の鑑別結果が正
常に得られなかった搬送紙幣を、繰出元の1つのスタッ
カ部に回収させた後、再度分配動作させ、最終的に入金
排除部に排除するようにし、一方、前記回収処理に際し
て、判別部の判別結果及びまたは鑑別部の鑑別結果が正
常に得られなかった搬送紙幣を、繰り出し元の2つのス
タッカ部のいずれかに回収させた後、再度回収動作さ
せ、最終的に元の2つのスタッカに送り込むようにして
いるので、紙幣の中に、判別不能券、鑑別不能券(偽券
を含む)といった不良紙幣が存在した場合に、これら不
良紙幣を他の正常な紙幣から分類排除させることができ
る。
第2の発明によれば、分配処理時において、走行異常
紙幣(札折れが有る、接着剤、テープが付着していると
いった不良紙幣が原因となる二重送り券、斜め送り券、
近接送り券)を、最終的に入金排除部に排除される鑑別
不能紙幣とは異なる出金投出部へ排除できる。
第3の発明によれば、入金排除部に排除された鑑別不
能紙幣を入金投入部より再投入させて入金ルートを搬送
させ、再々度の分配動作を可能とすることができる。
第4の発明によれば、第3の発明と同じく、出金投出
部へ排除された走行異常紙幣を入金投入部より再投入さ
せて入金ルートを搬送させ、再々度の分配動作を可能と
することができる。
第5の発明によれば、回収処理時において、走行異常
紙幣を、繰り出し元の2つのスタッカ部に排除された鑑
別不能紙幣あるいは判別不能紙幣とは異なる出金投出部
へ排除できる。
第6の発明によれば、回収処理時において、判別不能
紙幣あるいは鑑別不能紙幣として繰り出し元の2つのス
タッカ部に回収されたものを、該スタッカ部より出金排
除部へ排除させることができる。
「実施例」 この発明が適用される紙幣入出金機の構成を第1図及
び第2図を参照して説明する。
まず、第1図を参照して紙幣入出金機の概略構成につ
いて説明する。
図において、符号1で示すものは、紙幣入出金機の装
置本体であって、この装置本体1の前面側には、テラー
によって紙幣の入金、出金が行われる入金投入部2、出
金投出部3がそれぞれ設けられ、この装置本体1の内部
には、前者の入金投入部2を起点とする入金ルート4、
後者の出金投出部3を終着点とする出金ルート5(後述
する)が設けられている。
前記入金ルート4は、入金系搬送モータ6によって駆
動される搬送ベルト7の移動経路に沿って、受け入れ機
構8、入金鑑別部9、第1のゲート10、第2のゲート1
1、第3のゲート12、最後に入金排除部13が順次設けら
れたものである。
これら各構成要素について説明すると、前記受け入れ
機構8は、入金投入部2内に投入された入金紙幣を、集
積状態で下方から支持する、内方に向かって下方に傾斜
する載置板16と、集積された該入金紙幣の傾斜下方側端
面に接触される前板17と、前記載置板16に近接離間する
ように設けられて、該入金紙幣を上方から押圧するビル
プレス部材18と、前記載置板16からその上部が突出する
ように設けられて、該入金紙幣を搬送ベルト7に一枚ず
つ繰り出す繰り出しローラ19とから構成されたものであ
る。また、この繰り出しローラ19の後方側には繰り出し
ローラ19と同期して回転駆動され、入金紙幣を送り出す
蹴り出しローラが設けられ、また、前記載置板16と前記
前板17との間の紙幣繰り出し口には、図示してないが、
入金紙幣を搬送ベルト7に送り出す前に、該入金紙幣の
先端を揃えるためのシャッタが開閉駆動自在に設けられ
ている。
なお、このシャッタはシャッタソレノイド20によっ
て、前記ビルプレス部材18はビルプレスモータ21によっ
てそれぞれ駆動される。また、前記入金投入部2に投入
された入金紙幣を搬送ベルト7に繰り出す場合には、ビ
ルプレス部材18によって該入金紙幣を載置板16上に押圧
した上で、シャッタを開状態とし、この状態で繰り出し
ローラ19を駆動させるようにする。これによって、載置
板16上の入金紙幣を繰り出しローラ19との摩擦によって
一枚ずつ分離搬送することができる。また、このように
入金紙幣を入金ルート4に繰り出す前段階として、シャ
ッタを閉じた状態(ビルプレス部材18による紙幣の押圧
は行わない)で繰り出しローラ19及び蹴り出しローラ19
aを数回転させるようにする。これによって、前記入金
紙幣におけるシャッタ17接触側の端面の揃えを行うこと
ができる。
前記入金鑑別部9は、前記繰り出しローラ19によって
一枚ずつ繰り出された紙幣の金種を鑑別かつ計数し、ま
た、この紙幣が正券であるか否かを鑑別するものであっ
て、この鑑別結果に基づき、ゲートソレノイド22・24・
26(後述する)を駆動するものである。
前記第1のゲート10は、ゲートソレノイド22によって
切り換え動作されるように構成されたものであって、前
記入金鑑別部9による鑑別の結果、紙幣が万券である場
合等に、該紙幣を入金ルート4から第1のゲート10の下
方に位置する第1のプール部23に送り込む。また、前記
第2のゲート11は、第1のゲート10と同様に、ゲートソ
レノイド24によって切り換え動作されるように構成され
たものであって、前記入金鑑別部9による鑑別の結果、
紙幣が千券である場合等に、該紙幣を入金ルート4から
第2のゲート11の下方に位置する第2のプール部25に送
り込む。
前記第3のゲート12は、第1のゲート10、第2のゲー
ト11と同様に、ゲートソレノイド26によって切り換え動
作されるように構成されたものであって、例えば、第1
のプール部23、第2のプール部25から紙幣がオーバーフ
ローした場合、万券スタッカ35、千券スタッカ36から紙
幣がオーバーフローした場合等に切り換え動作される。
前記入金排除部13は、前記各ゲート10〜12によって分
類されなかった紙幣が送り込まれる、つまり入金鑑別部
9の鑑別結果に基づき、鑑別不能紙幣(偽券を含む)と
鑑別されたものが送り込まれるものであり、これら鑑別
不能紙幣は、装置本体1の前面側に設けられた排除口28
を通じて、テラーに取り出されるようになっている。
次に、前記各プール部23・25・27について説明する
と、各プール部23・25・27の下部には、これらプール部
23・25・27内に振り分けられた紙幣を下方から支持する
ゲート23A・25A・27Aが設けられている。これらゲート2
3A・25A・27Aは、プールゲート開閉モータ30によってそ
れぞれが開閉されるものである。
また、前記ゲート23A・25A・27Aが閉じられた状態で
は、この閉状態をプールゲートロックソレノイド31によ
って保持するようになっている。
一方、前記プール部23・25・27には、該プール部23・
25・27を一括して前方のテラーの居る側に、二点鎖線で
示す如く引き出すためのスライド機構(図示略)が設け
られている。なお、このスライド機構によるプール部23
・25・27の引き出しはテラー自身が手動により行い、ま
た、プール部23・25・27が実線で示すように、装置本体
1内に挿入された場合に、このプール部23・25・27の位
置をプール部ロックソレノイド32によって保持するよう
になっている。
次に、前記プール部23・25・27の下方にそれぞれ位置
する万券スタッカ35、千券スタッカ36、入金スタッカ37
について説明する。
前記万券スタッカ35及び千券スタッカ36は、同一に構
成されており、前記プール部23・25を通じてそれぞれ投
入された万券、千券を収納する収納部35A・36Aを有し、
各収納部35A・36Aの内部に、水平状態を維持しつつ昇降
し、かつ、その上面に各万券、千券が載置される載置板
35B・36Bと、水平軸35a・36aを中心に図示時計方向に90
度強回動自在であり、その回動先端部35b・36bに揺動自
在に支持され、且つ載置板35B・36B上の紙幣を押圧する
ビルプレス部材35c・36cとから構成されたものである。
また、前記収納部35A・36Aの下部には、前記載置板35
B・36B上に載置された紙幣を繰り出すための繰り出しロ
ーラ38・39及び蹴り出しローラ38a・39aが設けられてい
る。これら繰り出しローラ38・39及び蹴り出しローラ38
a・39aは、前記載置板35B・36Bが最下位置にあるとき
に、その上部が、これら載置板35B・36Bから突出するよ
うに設けられて、該載置板35B・36B上の最下に位置する
紙幣を、その摩擦により、出金ルート5に一枚ずつ繰り
出すようにしたものである。
なお、前記載置板35B・36Bは、これら各昇降が符号40
・41で示すエレベータモータによって行なわれるととも
に、前記第1のプール部23、第2のプール部25から入金
紙幣を受け取ろうとする場合に、載置板35B・36B上に載
置される紙幣の最上面位置が前記プール部23、25の各ゲ
ート23A・25Aに近接する位置にまで移動し、また、前記
第1のプール部23、第2のプール部25から入金紙幣を受
け取った後、または、前記繰り出しローラ38・39によっ
て載置板35B・36B上の紙幣を出金ルート5に繰り出す場
合に、第1図に実線で示す最下位置に待機するようにな
っている。
また、前記ビルプレス部材35c・36cの回動は、符号42
・43で示すビルプレスモータによって行われる。なお、
前記ビルプレス部材35c・36cによる紙幣の押圧は、前記
入金鑑別部9の鑑別(計数)結果に基づき載置板35B・3
6B上の紙幣が一定枚数以下になった場合に行う。つま
り、載置板35B・36B上に載置された紙幣の最下面が、繰
り出しローラ38・39に対し一定の摩擦力を以て接するよ
うにしたものである。
また、前記載置板35B・36B上に一定枚数以上の紙幣が
ある場合には、紙幣の自重によって繰り出しローラ38・
39との間に一定の摩擦が生ずるために、特に、前記ビル
プレス部材35c・36cによって載置板35B・36Bの紙幣を繰
り出しローラ38・39側に押圧する必要はない。
また、前記入金投入部2と同様に、前記万券スタッカ
35、千券スタッカ36の紙幣繰り出し口には、図示しない
シャッタが設けられており、各万券、千券を繰り出す際
に、各シャッタソレノイド35D・36Dによって開状態とな
るように動作される。
次に、入金スタッカ37の構成についてに説明する。
この入金スタッカ37が、前記万券スタッカ35、千券ス
タッカ36と異なる点は、その収納部37Aに収納される紙
幣の枚数が、万券スタッカ35、千券スタッカ36に収納さ
れる紙幣の枚数と比較して多いところであり、それ以外
の構成は、前記万券スタッカ35、千券スタッカ36と同様
である。
具体的には、収納部37A内に、前記載置板35B・36Bと
同様な載置板37Bが設けられ、前記ビルプレス部材35c・
36cと同様なビルプレス部材37cが設けられ、繰り出しロ
ーラ38・39及び蹴り出しローラ38a・39aと同様な繰り出
しローラ45及び蹴り出しローラ45aが設けられたもので
ある。
前記載置板37Bは、エレベータモータ46により昇降さ
れ、また、前記ビルプレス部材37cは、回動先端部37bに
揺動自在に支持されて、水平軸37aを中心に図示時計方
向に90度強回動するとともに、ビルプレスモータ47によ
り駆動されて、載置板37B上の紙幣を押圧するようにな
っている。
なお、前記載置板37B上に、第3のプール部27を通じ
て入金紙幣を載置させようとする場合には、該載置板37
B上に載置される紙幣の最上面位置をプール部27のゲー
ト27Aに近接させるようにする。
また、前記二重スタッカ37の紙幣繰り出し口には、前
記万券スタッカ35、千券スタッカ36と同様に、図示しな
いシャッタが設けられており、収納部37A内の紙幣を繰
り出す際に、シャッタソレノイド37Dによって開状態と
なるように動作されるようになっている。
更に、上述した万券スタッカ35、千券スタッカ36、二
重スタッカ37は、装置本体1に対して脱着自在に構成さ
れており、該装置本体1から取り外したときに、各スタ
ッカ35〜37内に紙幣が装填され、これら各スタッカ35〜
37内から紙幣の回収がなされるようになっている。な
お、このような紙幣の装填、回収は、それぞれ業務開始
前あるいは業務終了後に通常なされるものである。
次に、前記出金ルート5について説明すると、この出
金ルート5は、出金系搬送モータ55によって駆動される
搬送ベルト56の移動経路に沿って、前述した繰り出しロ
ーラ45・39・38、出金判別部57、ゲート58・59、受け出
し機構60が順次設けられ、前記ゲート58から分岐する出
金排除部61が設けられたものである。
これら各構成要素について説明すると、出金判別部57
は、繰り出しローラ45・39・38によって繰り出された紙
幣の金種判別、計数を行うとともに、この紙幣に札折
れ、接着剤、テープの付着が原因である走行異常、すな
わち、二重送りが発生しているか否か、搬送方向に対し
て斜めに送られているか否か、連続して搬送される紙幣
の間隔が基準以上に近すぎているか否かを判別するもの
であり、この判別結果に応じて、前記ゲート58の切り換
えを行わせるものである。
前記ゲート58は、ゲートソレノイド62によって切り換
え動作されるものであり、前記出金判別部57の判別結果
に応じて紙幣を選択的に繰り出し機構60、出金排除部61
に送るようになっている。
前記受け出し機構60は、その出金投出部3と外部との
間に設けられたシャッタ63を開閉駆動するシャッタモー
タ64を有するものであって、前記シャッタ63が開となっ
た状態で、前記出金投出部3内の紙幣がテラーによって
受け取り可能となる。なお、この出金投出部3に搬送さ
れた紙幣をキャンセルとする場合には、例えばテラー自
身が手動により該紙幣を総合排除部65に排除するように
する。
また、前記ゲート59は、ゲートソレノイド66によって
切り換え動作されるものであり、この切り換えによっ
て、出金ルート5で搬送された紙幣を、連結搬送路67を
通じて入金ルート4に送るようになっている。
なお、前記連結搬送路67へのゲート59の切り換えは、
各テラーズマシン(100・101)から分配要求、回収要求
が出されたときにそれぞれ行われる(後述する)。
また、第1図に示す記号「CLT」「BRK」は、その近傍
に位置する繰り出しローラ19・38・39・45及び蹴り出し
ローラ19a・38a・39a・45aのブレーキ、これらローラを
駆動するモータ6・55との間に設けられたクラッチをそ
れぞれ示すものである。
次に、第2図を参照して、第1図に示す紙幣入出金機
を制御するための制御装置について説明する。
この制御装置は、各テラーによって操作されるテラー
ズマシン(テンキー、各種ファンクションキーを有する
キーボードによって構成される)100・101と、出金処理
を行わせるための出金機構102と、入金処理を行わせる
ための入金機構103と、各テラーズマシン100・101から
の各要求に基づいて、各出金機構102、入金機構103を制
御する制御部104とから構成されるものである。
前記出金機構102は、シャッタソレノイド35D・36D・3
7D、ビルプレスモータ42・43・47、出金系搬送モータ5
5、ゲートソレノイド62・66、シャッタモータ64等とい
った出金処理に係る系統によって構成され、また、前記
入金機構103は、入金系搬送モータ6、シャッタソレノ
イド20、ビルプレスモータ21、ゲートソレノイド22・24
・26、プールゲート開閉モータ30、プールゲートロック
ソレノイド31、プール部ロックソレノイド32、エレベー
タモータ40・41・46等といった入金処理に係る系統によ
り構成されるものである。
また、前記テラーズマシン100・101から、制御部104
には、(i)出金要求、(ii)入金要求、(iii)収納
要求、(iv)返却要求、(v)分配要求、(vi)回収要
求が入力されるようになっており、更に、これら各要求
(i)〜(vi)に基づいて、該制御部104から、出金
命令、入金命令、収納命令、返却命令、分配命
令、回収命令がそれぞれ出力されるようになってい
る。
なお、前記要求の内、(v)分配要求と(vi)回収要
求とは、入金スタッカ37のみを装置本体1から脱着する
1ボックス管理の場合に出されるものであり、万券スタ
ッカ35、千券スタッカ36を含んだ3つのスタッカ35〜37
を脱着させる3ボックス管理の場合には出されない。
以下、前記各要求(i)〜(vi)に基づく、命令〜
の内容について順番に説明する。
(1)出金命令について、 繰り出しローラ38・39及び蹴り出しローラ38a・39aを
選択的に駆動し、テラーが必要とする額の紙幣を各スタ
ッカ35〜36内から出金ルート5を通じて出金投出部3に
払い出させる命令である。
(2)入金命令について、 入金投入部2に投入された紙幣を入金ルート4を通じ
て、対応するプール部23・25・27に一時貯留させる命令
である。なお、前記プール部23・25・27に紙幣を振り分
けるに際しては、入金鑑別部9の鑑別結果に応じてゲー
トソレノイド22・24・26を選択的に駆動させるようにす
る。
(3)収納命令について、 プール23・25・27に一時貯留された紙幣を、各プール
部35〜37に収納させる命令である(この命令は計数鑑別
結果をテラーが参照して、一時貯留紙幣を受け入れて良
いと判断した場合に出力される)。
具体的には、エレベータモータ40・41・46を動作させ
て各載置板35B・36B・37B上に載置される紙幣の最上面
位置を、各プール部23・25・27の各ゲート23A・25A・27
A直下の位置にまで上昇させ、更に、プールゲート開閉
モータ30を動作させて、各ゲート23A・25A・27Aを開放
させるように動作させ、その後、前記各載置板35B・36B
・37Bを第1図に示す最下位置にまで下降させる処理を
行わせる。
(4)返却命令について、 プール23・25・27に一時貯留された紙幣を、テラーに
返却させる命令である(この命令は計数鑑別結果をテラ
ーが参照して、一時貯留紙幣を受け入れることができな
いと判断した場合に出力される)。
具体的には、プール部ロックソレノイド32によるプー
ル部23・25・27のロック状態を解除して、これらプール
部23・25・27を手動により第1図に一点鎖線により示す
位置にまで引き出させ、更に、これらプール部23・25・
27の引き出が完了した段階で、一時貯留紙幣をテラーに
受け取らせるといった処理をさせる。
なお、テラーによる一時貯留紙幣の受け取りが完了し
た場合には、該テラー自身が前記プール部23・25・27を
第1図に実線で示す位置に再度戻し、この状態で、プー
ル部ロックソレノイド32によりプール部23・25・27をロ
ックする。
(5)分配命令について、 入金スタッカ37の収納部37Aに収納した紙幣(万券、
千券)を、万券スタッカ35、千券スタッカ36内に分配さ
せる命令である。
具体的には、業務開始前、入金スタッカ37のみを装置
本体1から取り外して、その収納部37Aに万券及び千券
を装填し、この後、該入金スタッカ37を装置本体1に戻
した場合に、前記収納部37Aに収納した万券、千券を、
出金ルート5→ゲート59→連結搬送路67→入金ルート4
→第1のゲート10、第2のゲート11→第1のプール部2
3、第2のプール部25を通じて、万券スタッカ35、千券
スタッカ36にそれぞれ分配させる処理を行わせる。
なお、このような分配処理に際しては、入金ルート4
の入金鑑別部9の鑑別結果に基づき、搬送紙幣の金種及
び枚数を検出し、この検出結果を表示部(図示略)に表
示させるようにしている(制御部104の自動装填機能に
よる:請求項1参照)。
なお、前記分配命令に従い以下の(一)〜(五)に
示す処理をも行わせることができる。
(一)前記分配処理が行われている最中に第1のプール
部23、第2のプール部25、第3のプール部27のいずれか
が満杯になった場合には、分配処理を一時中断し、かつ
この第1のプール部23、第2のプール部25、第3のプー
ル部27内の紙幣を下方のスタッカ35〜37内に収納させる
ようにしている(収納命令に基づく処理と同じ)。
(二)第3のプール部27内の紙幣をスタッカ37内に収納
させる上記(一)の処理によって、入金ルート4の入金
鑑別部9において、鑑別不能紙幣(偽券を含む)と判定
された搬送紙幣を、繰出元のスタッカ37に回収させる。
そして、分配処理が一巡した後、すなわち、上記
(一)の収納処理を行う直前におて、スタッカ37内の紙
幣が無いことを条件に分配処理が一巡したと判段し、こ
の後、再度分配動作させるとともに、該再度の分配動作
の際、入金ルート4の入金鑑別部9において、再度鑑別
不能紙幣と判定された搬送紙幣を前記入金排除部13に排
除させる(制御部104の自動装填機能による:請求項1
参照)。
なお、このような(二)の処理は紙幣の装填効率を高
めるために行うものであるとともに、再度鑑別不能紙幣
と判定された紙幣を、テラー自身により確認できるよう
になっている。
(三)出金ルート5の出金判別部57において、搬送紙幣
の走行異常の有無を判別し、走行異常が検出された場合
に、該搬送紙幣を出金ルート5から出金投出部3へ排除
させる(制御部104の第1の走行異常紙幣排除機能によ
る:請求項1参照)。
なお、このような(三)の処理は、走行異常紙幣の繰
り出し元のスタッカ37に戻すようにしても、再繰出が確
実となるように集積される保証がないため、走行異常紙
幣を直ちに排除させるようにしたものである。そして、
この場合、入金排除部13と異なる出金投出部3へ排除す
るため、鑑別不能紙幣と走行異常紙幣とを区別すること
ができ、走行異常と判別された原因、例えば、札折れの
有無、接着剤・テープの付着などの有無をテラー自身に
より確認できるようになっている。
(四)前記(二)で説明した入金排除部13に排除された
鑑別不能紙幣を、テラーにより入金投入部2より再々投
入させて入金ルート4を搬送させ、再度分配処理を行わ
せる。そして、このような再々分配処理により、再々度
鑑別不能となった紙幣は最終的に入金排除部13に送られ
るようになっている(制御部104の第1の排除紙幣装填
機能による:請求項2参照)。
なお、このような(四)の処理は、入金排除部13に排
除された鑑別不能紙幣を再々度分配動作をさせて、紙幣
の装填効率を高めるものである。
(五)前記(三)で説明した出金投出部3に排除された
走行異常紙幣を、テラーにより入金投入部2より再投入
させて入金ルート4を搬送させ、再度の分配処理を行わ
せる。そして、このように再分配処理により、再度走行
異常となった紙幣は最終的に入金排除部13に送られるよ
うになっている(制御部104の第2の排除紙幣装填機能
による:請求項2参照)。
なお、このような(五)の処理は、(四)と同様に、
出金投出部3に排除された走行異常紙幣を再度分配動作
をさせて、紙幣の装填効率を高めるものである。
(6)回収命令について、 万券スタッカ35、千券スタッカ36内の万券、千券を、
入金スタッカ37の収納部37Aに回収させる命令である。
具体的には、業務終了後に、前記万券スタッカ35、千
券スタッカ36内に収納された万券、千券を、出金ルート
5→ゲート59→連結搬送路67→入金ルート4→第3のゲ
ート12を通じて、前記入金スタッカ37の収納部37Aに搬
送させるようにしている。つまり、ゲートソレノイド22
・24・26を動作させてゲート10・11・12を切り換え、搬
送される紙幣が、すべてプール部27に案内されるよう
に、自動制御させるようにしている。
なお、このような回収処理に際しては、出金ルート5
の出金判別部57の判別結果あるいは入金ルート4の入金
鑑別部9の鑑別結果に基づき、搬送紙幣の金種及び枚数
を検出し、この検出結果を表示部(図示略)に表示させ
るようにしている(制御部104の自動回収機能による:
請求項1参照)。
そして、このような回収命令を出して、入金スタッ
カ37に万券、千券を回収した後には、前記入金スタッカ
37を装置本体1から取り出し、その収納部37Aの紙幣を
金庫等に移すことになる。
なお、前記回収命令に従い以下の(一)〜(四)に
示す処理をも行わせることができる。
(一)回収処理が行われている最中に第3のプール部27
が満杯になった場合には、回収処理を一時中断し、かつ
この第3のプール部27内の紙幣を下方のスタッカ37内に
収納させるようにしている(収納命令に基づく処理と
同じ)。
(二)出金ルート5の出金判別部57の判別結果あるいは
入金ルート4の入金鑑別部9の鑑別結果に基づき、判別
結果及び鑑別結果が正常に得られなかった判別不能紙
幣、鑑別不能紙幣(偽券を含む)を、繰り出し元の万券
スタッカ35、千券スタッカ36のいずれかに回収させる。
そして、回収処理が一巡した後、再度回収動作させ、
再度判別不能紙幣、鑑別不能紙幣と判定させた紙幣を、
繰り出し元の万券スタッカ35、千券スタッカ36のいずれ
かに回収させる(制御部104の自動回収機能による:請
求項1参照)。
なお、このような(二)の処理は紙幣の回収効率を高
めるために行うものである。
(三)出金ルート5の出金判別部57において搬送紙幣の
走行異常の有無を判別し、走行異常が検出された場合に
は、搬送紙幣を出金ルート5から出金排除部61へ排除さ
せる(制御部104の第2の走行異常紙幣排除機能:請求
項3参照)。
なお、このような(二)の処理は、自動回収中の走行
異常紙幣を出金排除部へ排除する点が特徴となるもの
で、スタッカ37内への回収集積が確実とならない紙幣を
直に分離させるものである。
(四)前記(二)の処理により、繰り出し元のスタッカ
35・36に回収された判別不能紙幣あるいは鑑別不能紙幣
を、これらスタッカ35・36より再々度繰り出して出金ル
ート5から出金排除部61へ排除する(制御部104の異常
紙幣排除機能:請求項3参照)。
なお、このような(四)の処理は、自動回収中に判別
不能紙幣あるいは鑑別不能紙幣として繰り出し、元のス
タッカ35・36に回収されたものを、該スタッカ35・36よ
り出金排除部61へ排除させることにより、判別不能紙幣
あるいは鑑別不能紙幣を、紙幣を正常な紙幣及び走行異
常紙幣から確実に区別させるようにしている。
なお、前記回収処理では、第1回目、第2回目の回収
処理時における、繰り出し元のスタッカ35・36への紙幣
の分類を入金鑑別部9の鑑別結果と出金判別部57の判別
結果との双方に基づき行うようにしたが、出金判別部57
の判別結果のみにより分類するようようにしてもよい。
本実施例では、回収処理において外部に流通した紙幣が
直接入金されるために、チェックを二重に行いその管理
を厳密に行うようにした。
「発明の効果」 以上詳細に説明したように、 (一)第1の発明に示す自動装填機能、自動回収機能に
よれば、分配処理、装填処理に際して、鑑別部の鑑別結
果が正常に得られなかった搬送紙幣を、繰出元の1つの
スタッカ部に回収させた後、再度分配動作させ、最終的
に入金排除部に排除するようにし、一方、回収処理に際
して、判別部の判別結果及びまたは鑑別部の鑑別結果が
正常に得られなかった搬送紙幣を、繰り出し元の2つの
スタッカ部のいずれかに回収させた後、再度回収動作さ
せ、最終的に元の2つのスタッカに送り込むようにして
いるので、紙幣の中に、判別不能券、鑑別不能券(偽券
を含む)といった不良紙幣が存在した場合に、これら不
良紙幣を他の正常な紙幣から効率良く分類排除させるこ
とができる効果が得られる。
また、この第1の発明に示す第1の走行紙幣排除機能
によれば、分配処理時において、走行異常紙幣(札折れ
が有る、接着剤、テープが付着しているといった不良紙
幣が原因となる二重送り券、斜め送り券、近接送り券)
を、最終的に入金排除部に排除される鑑別不能紙幣とは
異なる出金投出部へ排除できることから、走行異常と判
別された原因、例えば、札折れの有無、接着剤・テープ
の付着などの有無をテラー自身が目視により確実に確認
することができる。
(二)第2の発明に示す第1の排除紙幣装填機能では、
入金排除部に排除された鑑別不能紙幣を入金投入部より
再投入させて入金ルートを搬送させて、再々度の分配動
作を可能とする。また、第2の発明に示す第2の排除紙
幣装填機能では、出金投出部へ排除された走行異常紙幣
を入金投入部より再投入させて入金ルートを搬送させ、
再々度の分配動作を可能とする。
すなわち、第2の発明では、第1の排除紙幣装填機
能、第2の排除紙幣装填機能によって、紙幣の装填効率
を高めることができる効果を得ることができる。
(三)第3の発明の第2の走行異常紙幣排除機能では、
回収処理時において、走行異常紙幣を、正常紙幣、判別
不能紙幣及び鑑別不能紙幣とは異なる出金投出部へ排除
できることから、走行異常と判別された原因、例えば、
札折れの有無、接着剤・テープの付着などの有無をテラ
ー自身が目視により確実に確認することができる。ま
た、第3の発明に示す異常紙幣排除機能によれば、回収
処理時において、判別不能紙幣あるいは鑑別不能紙幣と
して繰り出し元のスタッカ部に回収されたものを、該ス
タッカ部より出金排除部へ排除させるようにしたので、
紙幣の中に、判別不能券(偽券)といった不良紙幣が存
在した場合に、これら不良紙幣を、他の正常な紙幣及び
走行異常紙幣から効率良く分類排除させることができ
る。
すなわち、第3の発明では、第2の走行異常紙幣排除
機能、異常紙幣排除機能によって、紙幣の回収処理時に
検出した走行異常紙幣、判別及び鑑別不能紙幣を、他の
正常な紙幣からそれぞれ分類排除することができ、これ
によって回収処理時に検出した不良紙幣を効率良く取り
扱うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明の一実施例を示す図であっ
て、第1図は紙幣入出金機の全体を示す概略構成図、第
2図は紙幣入出金機の制御系を示す機能ブロック図であ
る。 2……入金投入部、3……出金投出部、4……入金ルー
ト、5……出金ルート、9……入金鑑別部(鑑別部)、
13……入金排除部、23……第1のプール部、25……第2
のプール部、27……第3のプール部、35……万券スタッ
カ(スタッカ部)、36……千券スタッカ(スタッカ
部)、37……入金スタッカ(スタッカ部)、57……出金
判別部(判別部)、61……出金排除部、67……連結搬送
路(転送ルート)、104……制御部(自動装填機能・自
動回収機能/第1の走行紙幣排除機能・第1の排除紙幣
装填機能・第2の排除紙幣装填機能・第2の走行異常紙
幣排除機能・異常紙幣排除機能)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 幸雄 東京都北区東田端1丁目12番6号 ロー レル精機株式会社東京研究所内 (72)発明者 江頭 正哲 東京都北区東田端1丁目12番6号 ロー レル精機株式会社東京研究所内 (56)参考文献 特開 昭63−189347(JP,A) 実開 昭56−95771(JP,U)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】投入された紙幣を一枚ずつ分離して繰り出
    す入金投入部と、該入金投入部から一枚ずつ繰り出され
    た紙幣を搬送する入金ルートと、該入金ルートの途中に
    設けられ、搬送紙幣を鑑別する鑑別部と、該鑑別部後段
    の入金ルートに接続され、鑑別部の鑑別結果に基づい
    て、搬送紙幣が金種別に振り分けられて一時的に集積さ
    れる第1、第2、第3のプール部、及び鑑別部の鑑別結
    果が正常に得られなかった搬送紙幣を排除する入金排除
    部と、該第1、第2、第3のプール部の一時集積紙幣を
    それぞれ受け入れて収納するとともに、該収納紙幣を一
    枚ずつ分離して繰り出すことが可能な第1、第2、第3
    のスタッカ部と、該第1、第2、第3のスタッカ部から
    一枚ずつ繰り出された紙幣を搬送する出金ルートと、該
    出金ルートの途中に設けられ、搬送紙幣を判別する判別
    部と、該判別部後段の出金ルートに接続され、判別部の
    判別結果に基づいて、搬送紙幣が振り分けられて出金さ
    れる出金投出部及び排除される出金排除部と、前記判別
    部後段の出金ルートから前記鑑別部前段の入金ルートへ
    紙幣を転送可能な転送ルートとから構成される循環式紙
    幣入出金機であって、 いずれかスタッカ部から他のスタッカ部へ紙幣を分配す
    る分配処理に際して、 前記3つのスタッカ部の内の1つのスタッカ部から繰り
    出された紙幣を、前記出金ルート、転送ルート、入金ル
    ートと搬送させるとともに、該入金ルートの鑑別部の鑑
    別結果に基づいて、該搬送紙幣の金種及び枚数を確認し
    ながら該搬送紙幣を他の2つのスタッカ部に金種別に分
    配収納する一方、鑑別部の鑑別結果が正常に得られなか
    った搬送紙幣を、繰り出し元の前記1つのスタッカ部に
    回収させた後、再度分配動作させるとともに、該再度の
    分配動作の際、鑑別部の鑑別結果が正常に得られなかっ
    た搬送紙幣を、前記入金排除部に排除するように制御す
    る自動装填機能と、 前記分配処理に際して、前記3つのスタッカ部の内の2
    つのスタッカ部から繰り出された紙幣を、前記出金ルー
    ト、転送ルート、入金ルートと搬送させるとともに、該
    出金ルートの判別部の判別結果あるいは入金ルートの鑑
    別部の鑑別結果に基づいて、該搬送紙幣の金種及び枚数
    を確認しながら他の1つのスタッカ部に回収する一方、
    判別部の判別結果あるいは鑑別部の鑑別結果が正常に得
    られなかった搬送紙幣を、繰り出し元の前記2つのスタ
    ッカ部のいずれかに回収させた後、再度、前記回収動作
    をさせる自動回収機能とによって、1のスタッカから他
    の2つのスタッカへ、あるいは他の2つのスタッカから
    1のスタッカへの紙幣の分配を行う制御部を具備してな
    り、 前記制御部の自動装填機能に、出金ルートの判別部にお
    いて搬送紙幣の走行異常の有無を判別し、走行異常が検
    出された場合に搬送紙幣を出金ルートから出金投出部へ
    排除する第1の走行異常紙幣排除機構を更に設けたこと
    を特徴とする循環式紙幣入出金機。
  2. 【請求項2】前記制御部の自動装填機能に、 前記入金排除部に排除されて前記入金投入部より再投入
    された紙幣を入金ルートを搬送させることにより再々度
    の分配動作を行う第1の排除紙幣装填機能と、 前記出金投出部へ排除されて前記入金投入部より再投入
    された走行異常紙幣を入金ルートを搬送させることによ
    り再々度の分配動作を行う第2の排除紙幣装填機能と、 を更に設けたことを特徴とする請求項1記載の循環式紙
    幣入出金機。
  3. 【請求項3】前記制御部の自動回収機能に、 出金ルートの判別部において搬送紙幣の走行異常の有無
    を判別し、走行異常が検出された場合には、搬送紙幣を
    出金ルートから出金排除部へ排除する第2の走行異常紙
    幣排除機能と、 繰り出し元の一つのスタッカ部に回収された判別不能紙
    幣あるいは鑑別不能紙幣を、該スタッカ部より再度繰り
    出して出金ルートから出金排除部へ排除する異常紙幣排
    除機能と、を更に設けたことを特徴とする請求項1記載
    の循環式紙幣入出金機。
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