JP2543951B2 - 循環式紙幣入出金機 - Google Patents

循環式紙幣入出金機

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JP2543951B2
JP2543951B2 JP63133212A JP13321288A JP2543951B2 JP 2543951 B2 JP2543951 B2 JP 2543951B2 JP 63133212 A JP63133212 A JP 63133212A JP 13321288 A JP13321288 A JP 13321288A JP 2543951 B2 JP2543951 B2 JP 2543951B2
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deposit
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bill
pool
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広一 五井
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Laurel Bank Machine Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、入金収納し紙幣を出金紙幣として再利用
する際に、出金不良を引き起こすことなく集積収納でき
るようになした循環式紙幣入出金機に関するものであ
る。
「従来の技術とその課題」 従来、この種の循環式紙幣入出金機としては、特開昭
60−100283号公報に示すものが知られている。
この循環式紙幣入出金機は、入金口から投入された入
金紙幣がプール部を経てスタッカ内にまで搬送されるよ
うに構成されたものであって、前記プール部の上方位置
には、該プール部内に複数の紙幣を集積状態で収納する
ための集積車が配置されている。
ところで、この循環式紙幣入出金機に設置される集積
車は、半径方向外方に向けて突出した多数の羽根の間に
紙幣を一枚ずつ狭持させ、この羽根の間に狭持した紙幣
をかき落とし板によって、順次かき落とすように構成さ
れたものであって、その設置に際しては、多くのペース
が必要となっていた。
この発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであっ
て、スペースを多く必要とする集積車を用いることな
く、紙幣をプール部、スタッカ内に集積させる技術であ
り、この集積に際して紙幣の折り曲げが発生したとして
も、該紙幣を円滑に払い出すことのできる、プール部、
スタッカ部に係る紙幣送り込み、送り出し装置の提供を
目的とするものである。
「課題を解決するための手段」 上記目的を達成するため、本発明は、入金投入部に投
入された入金紙幣をプール部に一時貯留した後、該プー
ル部の下部に設けられたゲートを開放して、該入金紙幣
をスタッカ内に設けられた底板上に上方から投入して集
積させ、また、このスタッカ内の紙幣を出金紙幣とし
て、該スタッカ内の下方側から一枚ずつ繰り出すように
した循環式紙幣入出金機において、前記プール部におい
て前記入金紙幣が送り込まれる方向の前方および後方に
それぞれ設けられた側板と、これらの内、送り込まれる
方向の後方に側板の上部に設けられた第1開口部の、こ
の第1開口部を通じて入金紙幣をプール部内に一枚ずつ
繰り出す第1繰り出し機構と、 前記スタッカにおいて前記出金紙幣が送り出される方
向の前方および後方にそれぞれ設けられた側板と、これ
ら内、送り出される方向の前方の側板の下部に設けられ
た第2開口部と、この第2開口部を通じて、前記スタッ
カ内の紙幣を出金紙幣として一枚ずつ繰り出す第2繰り
出し機構とから構成されてなり、前記第1開口部が設け
られた側板と、前記第2開口部が設けられた側板とは同
一の側に設けられ、また、前記第2繰り返し機構は、前
記底板の中央部付近に設けられて、そのローラ面が紙幣
の表面と摩擦する蹴り出しローラと、前記第2開口部の
近傍に設けられて、そのローラ面が紙幣の送り出し方向
前方の端部と接触し摩擦により搬送力を与える繰り出し
ローラとから構成されている。
「作用」 この発明によれば、入金紙幣が送り込まれる第1開口
部と、出金紙幣として送り出される第2開口部とが同一
の側に位置する側板に設けられているので、入金紙幣と
して送り込まれた紙幣が、出金紙幣として送り出される
際には移動方向が転換され、入金紙幣の後端部が、出金
紙幣の前端部となって送り出されることになる。
これによって、例えば、第1繰り出し機構による紙幣
の繰り出しの勢いがよく、該紙幣が停止位置を越え、そ
の前端部がプール部の前方側板により折り曲げられた場
合であっても、該紙幣を出金紙幣として繰り出す際に
は、その後端部側から繰り出されることになるので、該
紙幣の前端部が折り曲ったことが紙幣の繰り出しに影響
を与えず、該繰り出しを円滑に行うことができる。
「実施例」 この発明が適用される紙幣入金紙幣の構成を第1図〜
第6図(B)を参照して説明する。
まず、第1図を参照して、紙幣入出金機の概略構成に
ついて説明する。
第1図において、符号1で示すものは、紙幣入出金機
の装置本体であって、この装置本体1の前面側には、テ
ラーによって紙幣の入金、出金が行われる入金投入部
2、出金投出部3がそれぞれ設けられ、この装置本体1
の内部には、前者の入金投入部2ろ起点とする入金ルー
ト4、後者の出金投出部3を終着点とする出金ルート5
(後述する)が設けられている。
前記入金ルート4は、入金系搬送モータ6によって駆
動される搬送ベルト7の移動経路に沿って、受け入れ機
構8、入金鑑別部9、第1のゲート10、第2のゲート1
1、第3のゲート12、最後に入金紙幣の排除機構13が順
次設けられたものである。
これら各構成要素について説明すると、前記受け入れ
機構8は、入金投入部2内に投入された入金紙幣を、集
積状態で下方から支持する、内方に向かって下方に傾斜
する載置板16と、集積された該入金紙幣の傾斜下方側端
面に接触される前板17と、前記載置板16に近接離間する
ように設けられて、該入金紙幣を上方から押圧するビル
プレス部材18と、前記載置板16からその上部が突出する
ように設けられて、該入金紙幣を搬送ベルト7に一枚ず
つ繰り出す繰り出しローラ19とから構成されたものであ
る。
なお、符号19aは、繰り出しローラ19と同期して入金
紙幣を送り出す蹴り出しローラであり、また、前記載置
板16と前記前板17との間の紙幣繰り出し口には、図示し
てないが、入金紙幣を搬送ベルト7に送り出す前に、該
入金紙幣の先端を揃えるためのシャッタが開閉駆動自在
に設けられている。
そして、このシャッタはシャッタソレノイド20によっ
て、前記ビルプレス部材18はビルプレスモータ21によっ
てそれぞれ駆動されるようになっている。
なお、前記入金投入部2に投入された入金紙幣を搬送
ベルト7に繰り出す場合には、ビルプレス部材18によっ
て該入金紙幣を載置板16上に押圧した上で、シャッタを
開状態とし、この状態で繰り出しローラ19を駆動させる
ようにする。これによって、載置板16上の入金紙幣を繰
り出しローラ19との摩擦によって一枚ずつ分離搬送する
ことができる。
また、このように入金紙幣を入金ルート4に繰り出す
前段階として、シャッタを閉じた状態(ビルプレス部材
18による紙幣の押圧は行わない)で繰り出しローラ19及
び蹴り出しローラ19aを数回転させるようにする。これ
によって、前記入金紙幣におけるシャッタ17接触側の端
面の揃えを行うことができる。
前記入金鑑別部9は、前記繰り出しローラ19によって
繰り出された紙幣の金種を判別かつ計数し、また、この
紙幣が正券であるか否かを判別するものである。
前記第1のゲート10は、ゲートソレノイド22によって
切り換え動作されるように構成されたものであって、前
記入金鑑別部9による鑑別の結果、紙幣が正券であり、
かつ万券である場合等に、該紙幣を入金ルート4から第
1のゲート10の下方に位置する第1のプール部23に送り
込む。また、前記第2のゲート11は、第1のゲート10と
同様に、ゲートソレノイド24によって切り換え動作され
るように構成されたものであって、前記入金鑑別部9に
よる鑑別の結果、紙幣が正券であり、かつ千券である場
合等に、該紙幣を入金ルート4から第2のゲート11の下
方に位置する第2のプール部25に送り込む。
前記第3のゲート12は、第1のゲート10、第2のゲー
ト11と同様に、ゲートソレノイド26によって切り換え動
作されるように構成されたものであって、紙幣が万券、
千券の正券以外の紙幣、すなわち万券、千券の損券、五
千券である場合、又は前記第1のプール部23、第2のプ
ール部25から紙幣がオーバーフローした場合等に、これ
ら紙幣を、第3のゲート12の下方に位置する第3のプー
ル部27に送り込む。
前記排除機構13は、前記各ゲート10〜12によって分類
されなかった紙幣、つまり偽券、判別不能券(二重送り
券等)が送り込まれるものであり、これら偽券等は、装
置本体1の前面側に設けられた排除口28を通じて、テラ
ーに取り出されるようになっている。
次に、前記各プール部23・25・27について説明する
と、各プール部23・25・27の下部には、これらプール部
23・25・27内に振り分けられた紙幣を下方から支持する
ゲート23A・25A・27Aが設けられている。これらゲート2
3A・25A・27Aは、プールゲート開閉モータ30によってそ
れぞれが開閉されるものであり、かつプールゲート開閉
モータ30に対するゲート23A・25A・27Aの開放指示を、
各テラーが操作するテラーズマシン(74・75)(後述す
る)または出金制御部(71)(後述する)からの命令
(収納要求)に基づいて行うものである。
また、前記ゲート23A・25A・27Aが閉じられた状態で
は、この閉状態をプールゲートロックソレノイド31Aに
よって保持するようになっている。
一方、前記プール部23・25・27には、該プール部23・
25・27を一括して前方のテラーの居る側に、二点鎖線で
示す如く引き出すためのスライド機構(図示略)が設け
られている。なお、このスライド機構によるプール部23
・25・27の引き出しはテラー自身が手動により行い、ま
た、プール部23・25・27が実線で示すように、装置本体
1内に挿入された場合には、このプール部23・25・27の
位置をプール部ロックソレノイド31Bによって保持する
ようになっている。なお、前記プール部ロックソレノイ
ド31Bによるプール部23・25・27のロック解除は、後述
するテラーズマシン(74・75)からの命令(返却要求)
に基づいて行われる。
ここで、前記各プール部23・25・27に、入金ルート4
を通じて搬送された紙幣を送り込む送り出し機構32・33
・34(第1繰り出し機構)について説明する。
これら送り出し機構32・33・34は、ゲート10・11・12
とプール部23・25・27との間にそれぞれ設けられたもの
であって、前記入金系搬送モータ6によって駆動され
て、前記ゲート10・11・12によって案内された紙幣にそ
れぞれ接触し摩擦により搬送力を与える送り込みローラ
32A・33A・34Aと、これら送り込みローラ32A・33A・34A
によって従動されて、これら送り込みローラ32A・33A・
34Aとの間に紙幣を狭んで送り出す従動ローラ32B′・33
B′・34B′(符号32B′のみ第2図(A)〜(C)に示
す)と、この従動ローラ32B′・33B′・34B′に半径方
向外方に突出するように設けられた複数のゴム製羽根32
B・33B・34B・・(符号32Bのみの第2図(A)(C)に
示す)を有する羽根車32C・33C・34Cとから構成されて
いる。そして、これら前記送り込みローラ32A・33A・34
Aの回転によって、前記各羽根車32C・33C・34C・・との
間に紙幣が一枚ずづ送り込まれ、各プール部23・25・27
内に一枚ずつ送り込まれるとともに、送り込まれた紙幣
の後端を各羽根32B・33B・34B・・が上方から叩き落と
すことにより、後続の紙幣が衝突することなく、集積さ
れるようになっている(プール部23・25・27への紙幣送
り込みについては第2図(A)〜第2図(D)を参照し
て後述する)。
次に、前記プール部23・25・27の下方にそれぞれ位置
する万券スタッカ35、千券スタッカ36、入金スタッカ37
について説明する。
前記万券スタッカ35及び千券スタッカ36は、同一に構
成されており、前記プール部23・25を通じてそれぞれ投
入された万券、千券を収納する収納部35A・36Aを有し、
各収納部35A・36Aの内部に、水平状態を維持しつつ昇降
し、かつ、その上面に各万券、千券が載置される載置板
35B・36Bと、水平軸35a・36aを中心に図示時計方向に90
度強回動自在であり、その回動先端部35b・36bに揺動自
在に支持され、且つ載置板35B・36B上の紙幣を押圧する
ビルプレス部材35C・36Cとから構成されたものである。
また、前記収納部35A・36Aの下部には、前記載置板35
B・36B上に載置された紙幣を繰り出すための繰り出しロ
ーラ38・39及び蹴り出しローラ38a・39a(第2繰り出し
機構)が設けられている。これら繰り出しローラ38・39
及び蹴り出し38a・39aは、前記載置板35B・36Bが最下位
置にあるときに、その上部が、これら載置板35B・36Bか
ら突出するように設けられて、該載置板35B・36B上の最
下に位置する紙幣を、その摩擦により、出金ルート5に
一枚ずつ繰り出すようにしたものである。
なお、前記載置板35B・36Bは、これら各昇降が符号40
・41で示すエレベータモータによって行なわれるととも
に、前記第1のプール部23、第2のプール部25から入金
紙幣を受け取ろうとする場合に、載置板35B・36B上に載
置される紙幣の最上面位置が前記プール部23、25の各ゲ
ート23A・25Aに近接する位置にまで移動し、また、前記
第1のプール部23、第2のプール部25から入金紙幣を受
け取った後、または、前記繰り出しローラ38・39によっ
て載置板35B・36B上の紙幣を出金ルート5に繰り出す場
合に、第1図に実線で示す最下位置に待機するようにな
っている。
また、前記ビルプレス部材35C・36Cの回動は、符号42
・43で示すビルプレスモータによって行われる。なお、
前記ビルプレス部材35C・36Cによる紙幣の押圧は、前記
入金鑑別部9の鑑別(計数)結果に基づき載置板35B・3
6B上の紙幣が一定枚以下になった場合に行う。つまり、
載置板35B・36B上に載置された紙幣の最下面が、繰り出
しローラ38・39に対し一定の摩擦力を以て接するように
したものである。
また、前記載置板35B・36B上に一定枚数以上の紙幣が
ある場合には、紙幣の自重によって繰り出しローラ38・
39との間に一定の摩擦が生ずるために、特に、前記ビル
プレス部材35C・36Cによって載置板35B・36Bの紙幣を繰
り出しローラ38・39側に押圧する必要はない。
また、前記入金投入部2と同様に、前記万券スタッカ
35、千券スタッカ36の紙幣繰り出し口には、図示しない
シャッタが設けられており、各万券、千券を繰り出す際
に、各シャッタソレノイド35D・36Dによって開状態とな
るように動作される。
次に、入金スタッカ37の構成について詳細に説明す
る。
この入金スタッカ37が、前記万券スタッカ35、千券ス
タッカ36と異なる点は、載置板35B・36Bとビルプレス部
材35C・36Cとの双方の機能を有する第1の載置板45の構
成にある。この第1の載置板45は、前記載置板35B・36B
と同様に水平状態を維持しつつ、エレベータモータ46に
よって昇降するように構成されたものであって、その上
面側に位置する収納部37Aには、第3のプール部27を経
由して投入された入金紙幣が集積状態で収納され、ま
た、その下面側に位置する収納部37Bには、例えば五千
券である紙幣が集積状態で収納されるとともに、該載置
板45の下面で該収納部37B内の紙幣を上方から押圧する
ようになっている。
また、前記収納部37Bの下部には、該収納部37B内の紙
幣を下方から支持する第2の載置板47(底板)と、この
第2の載置板47から一部を上方にに突出させて、上下方
向に変位する底板48と、前記第2の載置板47の上面か
ら、その上部が突出するように設けられて、その摩擦に
より、収納部37B内の紙幣を下から一枚ずつ出金ルート
5に繰り出しローラ49及び繰り出しローラ49a(第2繰
り出し機構)とが設けられている。
前記底板48は、前記第1の載置板45が紙幣を押圧する
力によって下方に変位するとともに、この変位に基づい
て、該第1の載置板45の押圧力を検出するものであっ
て、この検出結果に基づき、後述する入金制御部(73)
が、エレベータモータ4による第1の載置板45の昇降を
制御して、該載置板45が収納部37B内の紙幣に対して常
時に一定の圧力を付与するようにし、これによって、該
紙幣の最下面が、繰り出しローラ49に対し一定の摩擦力
を以て接するようにしたものである。
なお、この入金スタッカ37では、万券スタッカ35に収
納された万券、千券スタッカ36に収納された千券と異な
り、五千券を循環させず、再利用しないようにしたが、
これは、紙幣の払出が5千券の場合に多くて1枚であ
り、それ以上の払出しを必要とすることがないからであ
る。
また、前記第1の載置板45上に、第3のプール部27を
通じて入金紙幣を載置させようとする場合には、該第1
の載置板45上に装置される紙幣の最上面位置をプール部
27のゲート27Aに近接させるようにする。
また、前記入金スタッカ37の紙幣繰り出し口には、前
記万券スタッカ35、千券スタッカ36と同様に、図示しな
いシャッタが設けられており、収納部37B内の紙幣を繰
り出す際に、シャッタソレノイド37Cによって開状態と
なるように動作されるようになっている。
更に、上述した万券スタッカ35、千券スタッカ36、入
金スタッカ37は、装置本体1に対して着脱自在に構成さ
れており、該装置本体1から取り外したときに、確スタ
ッカ35〜37内に紙幣が装填され、これら各スタッカ35〜
37内から紙幣の回収がなされるようになっている。な
お、このような紙幣の装填、回収は、それぞれ業務開始
前あるいは業務終了後に通常なされるものである。
次に、第2図(A)〜第2図(D)を参照して、送り
出し機構32によるプール部23への紙幣の蹴り出し、蹴り
出しローラ38a及び繰り出しローラ38によるスタッカ35
からの紙幣繰り出しについて説明する(送り出し機構33
・34、繰り出しローラ39・49、蹴り出しローラ39a・49a
についても同様であるので、その説明を省略する。) 前記プール部23を構成するケーシング23Bの一方側の
側板23C上部(プール部の側板上部)には、第2図
(A)で示すように、送り出し機構32によって送り出さ
れた紙幣がその表面を水平にして通過される開口部23D
(第1開口部)が設けられ、この開口部23Dにより、該
紙幣が矢印で示すような方向に沿ってプール部23内に送
り込まれるようになっている。
また、前記スタッカ35を構成するケーシング35Eの一
方側の側板35F下部(スタッカの側板下部)には、蹴り
出しローラ38aによって蹴り出され、かつ繰り出しロー
ラ38によって繰り出される紙幣がその表面を水平にして
通過される開口部35G(第2開口部)が設けられ、この
開口部35Gにより、万券スタッカ35内の紙幣が、出金ル
ート5に繰り出されるようになっている。
前記プール部23を構成するケーシング23Bの側板23C
と、前記万券スタッカ35を構成するケーシング35Eの側
板35Fとは、略一平面をなすものであり、これによって
プール部23の開口部23Dと万券スタッカ35の開口部35Gと
は同一の側に配置されるようになっている。
また、前記万券スタッカ35から紙幣を繰り出す機構で
ある蹴り出しローラ38は、載置板35Bが収納部である35A
の最下位置に移動したときに、該載置板35Bの前後に対
して略中央部に配置されものであり、これによって、正
常に集積された紙幣の下面中央部に当接するものである
(蹴り出しローラ38aが紙幣を蹴り出す前の状態におい
て)。
次に、前記開口部23Dと開口部35Gが前記位置に設けら
れたことによる作用を順に説明する。
(1) 入金紙幣が通過する開口部23Dと、出金紙幣が
通過する開口部35Gが同一の側の側板23C・35Fにそれぞ
れ設けられているので、入金紙幣として送り込まれた符
号Sで示す紙幣が、出金紙幣として送り出される際には
移動方向が転換され、入金紙幣の後端部が、出金紙幣の
前端部となって送り出されることになる。
(2) これによって、例えば、送り出し機構32による
紙幣の繰り出しの勢いがよく、該紙幣が停止位置を越
え、その前端部S1がプール部23の前方側板(符号23Eで
示す)により折り曲げられた場合(この状態を第2図
(C)で示す)であっても、該紙幣を出金紙幣として繰
り出す際には、第2図(B)に示すように、その後端部
S2側から繰り出されることになるので、正常に集積され
た紙幣よりも、多少繰り出しに要する時間はかかるもの
の、数枚の紙幣を巻き込み、開口部35Gでジャムを引き
起こして、機械がダウンするようなことはなく、せいぜ
い次の紙幣との搬送間隔が狭くなって、搬送エラーとし
て排除される程度である。
ここで、前記万券スタッカ35の開口部35Gが一方側の
側板35Fになく、かつ、符号35Hで示す他方側の側板下部
にあり、該開口部の近傍に繰り出しローラ38に相当する
繰り出しローラがあると仮定すれば、前述したように紙
幣Sの前端部S1が折れ曲がった場合には、第2図(D)
で示す如く、蹴り出しローラ38aの回転によっても紙幣
Sを送ることげできず、また、第2図(D)に示す開口
部(35G)に紙幣を送り込むことができたとしても、そ
の際に正常に集積されていた紙幣数枚を巻き込んでロッ
クしてしまうジャムを引き起こすことになり、その結
果、紙幣の出金処理自体ができなくなる。
次に、前記出金ルート5について説明すると、この出
金ルート5は、出金系搬送モータ55によって駆動される
搬送ベルト56の移動経路に沿って、前述した繰り出しロ
ーラ38・38・49、出金判別部57、ゲート58・59、受け出
し機構60が順次設けられ、前記ゲート58から分岐する出
金排除部61が設けられたものである。
これら各構成要素について説明すると、出金判別部57
は、繰り出しローラ38・39・49によって繰り出された紙
幣の金種判別、計数を行うとともに、この紙幣に搬送エ
ラーが生じていないか否か、この紙幣が二枚重ねになっ
ていないか否かを判別するものであり、この判別結果に
応じて、前記ゲート58の切り変えを行わせるものであ
る。
前記ゲート58は、ゲートソレノイド62によって切り換
え動作されるものであり、この切り換えは、前述した出
金判別部57の判別結果に基づいて行われようになってい
る。つまり、前記出金判別部57による紙幣判別の結果、
該紙幣が異金種である、搬送エラーが発生している、二
重エラーが発生していると判別された場合には、該紙幣
を出金排除部61に排除し、一方、前記出金判別部57によ
る紙幣判別の結果、前記紙幣が正常なものと判別された
場合には、該紙幣を、受け出し機構60内の出金投出部3
に案内する。
前記受け出し機構60は、その出金投出部3と外部との
間に設けられたシャッタ63を開閉駆動するシャッタモー
タ64を有するものであって、前記シャッタ63が開となっ
た状態で、前記出金投出部3内の正常紙幣が、出金を要
求したテラー自身によって受け取り可能となる。なお、
この出金投出部3に搬送された紙幣をキャンセルとする
場合には、テラー自身が手動により該紙幣を総合排除部
65に排除するようにする。
また、前記ゲート59は、ゲートソレノイド66によって
切り換え動作されるものであり、この切り換えによっ
て、出金ルート5で搬送された紙幣を、連結搬送部67を
通じて入金ルート4に送るようになっている。
なお、前記連結搬送路67へのゲート59の切り換えは、
各テラーズマシン(74・75)から、(i)分配要求、
(ii)回収要求が出されたときに行われる。そして、こ
こで、前記の(i)分配要求、(ii)回収要求が出され
る場合には、業務開始時に行うべきスタッカ35〜37に対
する紙幣の装填、回収が、前面側に位置する入金スタッ
カ37についてのみ成されることが前提となる。
(i)分配要求について、 業務開始前に、入金スタッカ37のみを装置本体1から
取り外して、その収納部37Bに紙幣を装填し(まず始め
に装填する紙幣は、万券あるいは千券である)、この
後、該入金スタッカ37を装置本体1に戻した場合には、
前記収納部37Bに収納した万券、千券を、出金ルート5
→ゲート59→連結搬送路67→入金ルート4→第1のゲー
ト10または第2のゲート11を通じて、万券スタッカ35、
千券スタッカ36にそれぞれ分配する必要がある。
このような紙幣の分配を行わせたいときに出すテラー
ズマシンからの要求が、「分配要求」である。なお、前
記テラーズマシンからの要求に従って、入金スタッカ37
の収納部37Bから万券、千券を排出した後には、再度、
入金スタッカ37を装置本体1から取り外して、その収納
部37B内に本来収納されるべき五千券を装填する。
(ii)回収要求について、 業務終了後に、前記万券スタッカ35、千券スタッカ36
内に収納された万券、千券を、脱着される入金スタッカ
37に回収する場合には、これら収納部35A・36Aの万券、
千券を、出金出金ルート5→ゲート59→連結搬送路67→
入金ルート4→第3のゲート12を通じて、前記入金スタ
ッカ37の収納部37Aに搬送する。このような入金スタッ
カ37に対する紙幣の回収を行わせたいときに出すテラー
ズマシンからの要求が、「回収要求」である。そして、
このような回収要求を出して、入金スタッカ37に万券、
千券を回収した後には、前記入金スタッカ37を装置本体
1から取り出し、その収納部37Aの紙幣を金庫等に移す
ことになる。なお、上述したような分配要求、回収要求
は、入金スタッカ37のみを装置本体1から脱着する1ボ
ックス管理の場合に出されるものであり、万券スタッカ
35、千券スタッカ36を含んだ3つのスタッカ35〜37を脱
着させる3ボックス管理の場合には出されない。
なお、第1図に示す記号「CLT」「BRK」は、その近傍
に位置する繰り出しローラ19・38・39・49及び蹴り出し
ローラ19a・38a・39a・49aのブレーキ、これらローラを
駆動するモータ6・55との間に設けられたクラッチをそ
れぞれ示すものである。
次に、第3図を参照して、第1図及び第2図に示す紙
幣入出金機を制御するための制御装置について説明す
る。
この制御装置は、出金機構70を制御するための出金制
御部71と、入金機構72を制御するための入金制御部73
と、各テラーによって操作されるテラーズマシン(テン
キー、各種ファンクションキーを有するキーボードによ
って構成される)74・75からの各要求に基づいて、前記
出金制御部71、入金制御部72を総合的に管理する総合制
御部76とから構成されるものである。
なお、前記出金機構70は、第1図に示す「シャッタソ
レノイド35D・36D・38C、ビルプレスモータ42・43、出
金系搬送モータ55、ゲートソレノイド62・66、シャッタ
モータ64等からなる駆動系、出金判別57及び前記駆動系
によって動作されるシャッタ、ビルプレス、ゲート等の
位置を検出する各種センサ類からなるセンサ系」によっ
て構成され、また、前記入金機構72は、第1図に示す
「入金系搬送モータ6、シャッタソレノイド20、ビルプ
レスモータ21、ゲートソレノイド22・24・26、プールゲ
ート開閉モータ30、プールゲートロックソレノイド31
A、プール部ロックソレノイド31B、エレベータモータ40
・41・46等からなる駆動系、入金鑑別部9及び前記駆動
系によって動作されるシャッタ、ビルプレス、ゲート、
載置板等の位置を検出する各種センサ類からなるセンサ
系」によって構成される。
また、前記入金機構70と出金制御部71との間、前記入
金機構72と入金制御部73との間には、自己診断機構77・
78がそれぞれ設けられており、これら自己診断機構77・
78によって、出金機構70、入金機構72に設けられた駆動
系、センサ系の動作チェックが行われ、あるいは各出金
機構70、入金機構72において発生する紙幣ジャム、機構
ジャム(動作不良)、センサダウン(動作不良)が検出
されるようになっている。
そして、前記自己診断機構77・78による検出結果は、
動作不良データとして前記出金制御部71あるいは入金制
御部72にそれぞれ供給されるようになっている。
前記出金制御部71は、その記憶部に「レディフラグセ
ットエリアE1」、「ダウンフラグセットエリアE2」、
「出金フラグセットエリアE3」を有するものであり、前
記入金制御部73は、その記憶部に「レディフラグセット
エリアE4」、「ダウンフラグセットエリアE5」、「収納
フラグセットエリアE6」を有するものであり、また、前
記総合制御部76は、その記憶部に「禁止フラグセットエ
リアE7」、「出金保留フラグセットエリアE8」、「収納
保留フラグセットエリアE9」を有するものである(各エ
リアE1〜E9にセットされるフラグについては以下のフロ
ーチャートで説明する)。
また、前記総合制御部76には、各テラーズマシン74・
75から出された(イ)出金要求、(ロ)入金要求、
(ハ)収納要求、(ニ)返却要求、(ホ)分配要求、
(ヘ)回収要求(前記要求(ハ)〜(ヘ)については一
部既述)が入力されるようになっており、更に、これら
入力に基づいて、該総合制御部76から、前記出金制御部
71に向けて出金命令、分配命令、回収命令が出力
され、また、入金制御部73に向けて入金命令、収納
命令、返却命令(1)〜(3)、BP(ビルプレス)
命令が出力されるようになっている。
一方、前記出金制御部71からは、前記出金命令、
分配命令、回収命令に基づく(ト)BP要求、前記分
配命令、回収命令に基づく(チ)収納要求が、また、
前記入金制御部73からは、前記入金命令に基づいて演
算された入金計数データDが、それぞれ総合制御部76に
向けて出力されるようになっている。なお、前記入金制
御部73から出力される入金計数データDは、総合制御部
76を経て各テラーズマシン74・75に逐次供給され、どれ
ほどの額の紙幣がプール部23・25・27に貯留されたか
を、各命令を出したテラーに対して示すようになってい
る(前記各要求(イ)〜(チ)、命令〜について
は、以下のフローチャートで説明する)。
第4図を参照して、前記出金制御部71の出金系制御プ
ログラムについて説明する。
なお、以下の説明において使用するステップnは、図
面上SPnに対応するものとする。
<ステップ1> 電源オン <ステップ2> 出金機構70の駆動系、センサ系の動作チェックを行
う。
<ステップ3> 自己診断機構77の出力に基づき、出金機構70の駆動
系、センサ系が動作不良を起こしていないか否かを判断
し、YESの場合にはステップ7に進み、また、NOの場合
にはステップ4に進む。
<ステップ4> 出金機構70がタウンしたことを示す出金系ダウンフラ
グをダウンフラグセットエリアE2にセットして(ステッ
プ58・74・85参照)、次のステップ5に進む。
<ステップ5> ステップ2において出金機構70の動作チェックをした
結果、(1)ビルプレスモータ42・43に異常があり、か
つビルプレス部材35C・36Cが載置板35B・36Bの昇降を妨
げる位置にある、(2)また、後述するステップ14にお
いて行われたビルプレス解除の結果、同様に、ビルプレ
ス部材35C・36Cを載置ば35B・36Bの昇降を妨げない位置
(第1図に示す位置)にまで回動させることができない
といった「ビルプレスエラー」が生じているか否かを判
断し、YESの場合にステップ6に、NOの場合にステップ
7に進む。
なお、このステップ5で、ビルプレス部材35C・36Cが
載置板35B・36Bの昇降を妨げない位置にあるか否かを判
断したのは、ビルプレス部材35C・36Cが載置板35B・36B
の昇降を妨げる位置にあると、当然に、載置板35B・36B
が、プール部23・25からの入金紙幣を受け取るために上
昇することができず、これによって、(正常な)入金機
構72による万券、千券の入金処理に影響を与えるからで
ある。
<ステップ6> 出金機構70の動作不良が入金機構72による入金処理に
影響を与える種類のものであることを示すため、レディ
フラグセットエリアE1の出金系レディフラグをリセット
する。
<ステップ7> 出金機構70に異常がなく(一部異常があったとして
も)、ビルプレスエラーがないことにより、入金機構72
の正常使用に影響を与えないことを示す出金系レディフ
ラグを、レディフラグセットエリアE1にセットする(ス
テップ56参照)。
<ステップ8> テラーズマシン74・75から出力された(イ)出金要求
に基づく、総合制御部7からの出金命令が出されてい
る(ステップ81を参照)か否かを判断し、NOの場合には
次のステップ17に進み、また、YESの場合にステップ9
に進む。
なお、前記「(イ)出金要求」とは、テラーが必要と
する所定額の紙幣を払い出させるための要求である。
<ステップ9> 出金フラグセットエリアE3に出金フラグをセットする
(出金フラグについてはステップ67〜69の説明を参照の
こと)。
<ステップ10> 総合制御部76からの出金命令に基づいて、万券スタ
ッカ35、千券スタッカ36に収納されている万券、千券の
収納量が前記したように一定枚数以上あるか否かを判断
し、収納量が一定枚数に達っせず、ビルプレスを与える
必要があると判断したYESの場合にステップ11に進み、N
Oの場合にステップ12に進む。
また、入金スタッカ37の収納部37Bに収納された五千
券については、底板48の変位から前記第1の載置板45の
押圧力が不足してビルプレスを与える必要があると判断
したYESの場合には、前記と同じくステップ11に進み、N
Oの場合にステップ12に進む。
<ステップ11> 万券スタッカ35、千券スタッカ36内の万券、千券に対
するビルプレスが必要な場合、ビルプレスモータ42・43
が作動され、ビルプレス部材35C・36Cが水平軸35a・36a
を中心に、第1図中図示時計方向に90度前後回動され、
載置板35B・36B上の万券、千券に対する押圧動作を行
う。
また、入金スタッカ37の収納部37B内の五千券に対す
るビルプレスが必要な場合、前記第1の載置板45を昇降
させるエレベータモータ46は入金機構72側にあることか
ら、総合制御部76に対して(ト)BP要求を出力し、この
(ト)BP要求に基づいて、総合制御部76が入金制御部73
に対しBP命令を出力する(ステップ82〜83参照)。
なお、この(ト)BP要求及びBP命令は、入金機構72
のエレベータモータ46を動作させて、第1の載置板45
に、収納部37B内の紙幣をビルプレスさせるために出力
されるものであり、底板48が変位して一定の押圧力が得
られた場合には、(ト)BP要求、BP命令はその出力が
停止され、第1の載置板45はその位置で停止することに
なる。
<ステップ12> 出金ルート5を通じて各スタッカ35〜37から出金投出
部3に対して紙幣の出金を行い、かつ出金判別部57にお
いて、この出金紙幣の計数確認を行う。
<ステップ13> 計数が終了したか否かを判断し、YESの場合に次のス
テップ14に進み、また、NOの場合にステップ10〜12を繰
り返す。
<ステップ14> 万券スタッカ35、千券スタッカ36においてビルプレス
部材35C・36Cが動作されていた場合に、該ビルプレス部
材35C・36Cを第1図に示す待機位置にまで移動させるべ
く、ビルプレスモータ42・43を前記と逆の動作をさせ
る。
<ステップ15> 自己診断機構77の出力に基づき、出金機構70による出
金計数処理時(ステップ12)に、エラーが発生したか否
か、あるいはビルプレス解除時に、ビルプレス部材35C
・36Cの解除が正常になされたか否か等を判断し、YEの
場合にステップ16に進み、またNOの場合に元のステップ
4に戻る。
<ステップ16> ステップ9で出金フラグセットエリアE3にセットした
出金フラグをリセットして、次のステップ17に進む。
<ステップ17> テラーズマシン74・75から出力された(ホ)分配要求
に基づいて、総合制御部76から分配命令が出力されて
いる(ステップ87参照)か否かを判断し、YESの場合に
はステップ18に進み、また、NOの場合にステップ19に進
む。
<ステップ18> 入金スタッカ37の収納部37Bに収納した紙幣(万券、
千券)を、出金ルート5→ゲート59→連結搬送路67→入
金ルート4→第1のゲート10・第2のゲート11→第1の
プール部23・第2のプール部25を通じて、万券スタッカ
35、千券スタッカ36内にそれぞれ分配する。
なお、この場合、入金機構72は、入金鑑別部9の鑑別
結果に基づいてゲートソレノイド22・24を切り換え動作
させてゲート10・11をプール部23・25側に切り換え、分
配処理を自動的に行う。
そして、このような分配処理が行われる場合には、第
1のプール部23もしくは第2のプール部25が満杯になる
毎に、分配処理が一時中断されるとともに、総合制御部
76に対して(チ)収納要求が出力され、更に、この収納
要求が、総合制御部76から入金制御部73に向けて収納
命令(1)として出力される(ステップ70参照)。そし
て、このような収納命令(1)によって、入金機構72
側のエレベータモータ40・41を動作させて、各載置板35
B・36B上に既に載置される紙幣の最上面位置を、各プー
ル部23・25の各ゲート23A・25A直下の位置にまで上昇さ
せ、更に、プールゲート開閉モータ30を動作させて、各
ゲート23A・25Aを開放させるように動作させる。
このようにして、各プール部23・25の分配紙幣を載置
板35B・36B上に受け渡した後、載置板35B・36Bを第1図
の最下位置まで戻し、一時中断した分配処理を再開し、
以後、入金スタッカ37の収納部37Bに収納されている分
配すべき紙幣(万券、千券)がなくなるまで、上記動作
が繰り返されることにより、分配処理がなされる。
<ステップ19> テラーズマシン74・75から出力された(ヘ)回収要求
に基づいて、総合制御部76から回収命令が出力されて
いる(ステップ89参照)か否かを判断し、YESの場合に
はステップ20に進み、また、NOの場合に元のステップ8
に進む。
<ステップ20> 万券ステップ35、千券スタッカ36内の万券、千券を、
出金ルート5→ゲート59→連結搬送路67→入金ルート4
→第3のゲート13→第3のプール部27を通じて、入金ス
タッカ37の収納部37Aに回収する。
なお、この場合、入金機構72は、ゲートソレノイド22
・24を動作させてゲート10・11・12を切り換え、搬送さ
れる紙幣が、すべてプール部27に案内されるように、自
動的に制御される。
そして、そのような回収処理が行われる場合には、ス
テップ18と同様に、第3のプール部27が満杯になる毎
に、回収処理が一時中断されるとともに、総合制御部76
に対して(チ)収納要求が出力され、更に、この収納要
求が、総合制御部76から入金制御部73に向けて収納命
令(2)として出力される(ステップ70参照)。そし
て、このような収納命令(2)によって、エレベータ
モータ46を動作させて、載置板45上に既に載置される紙
幣の最上面位置を、プール部27のゲート27A直下の位置
にまで上昇させ、更に、プールゲート開閉モータ30を動
作させて、ゲート27Aを開放させるように動作させる。
そして、前記した分配処理の時と同様な作用を繰り返
す。
なお、この回収処理において、入金スタッカ37の収納
部37Bに収納される五千券を、収納部37Aに回収するよう
にすることも可能である。
次に、第5図(A)・第5図(B)を参照して、前記
入金制御部73の入金系制御プログラムについて説明す
る。
<ステップ22> 電源オン <ステップ23> 入金機構72の駆動系、センサ系の内、昇降動作する載
置板35B・36B・45に係わる駆動系、センサ系(以下、単
に、ELV系の駆動系、センサと称す)を除いた部分の動
作チェックを行う。
<ステップ24> 自己診断機構78の出力に基づき、ELV系を除いた入金
機構72の駆動系、センサ系が動作不良を起こしてしない
かを判断し、NOの場合にはステップ25に進み、また、YE
Sの場合にはステップ26に進む。
<ステップ25> 入金機構72がダウンしたことを示す入金系ダウンフラ
グをダウンフラグセットエリアE5にセットして(ステッ
プ58・61・85参照)、次のステップ26に進む。
<ステップ26> 出金制御部71のレディフラグセットエリアE1に出金系
レディフラグがセットされているか否かを総合制御部76
を介して判断し(ステップ6〜7参照)、YESの場合に
次のステップ27に進む。
なお、NOの場合には、このステップ26で待機するが、
この待機は、少なくともビルプレスエラーの無いことが
確認できていないことであり、(ステップ5参照)、こ
の状態でELV系の駆動系、センサ系の動作チェックを行
うことは危険を伴うため、このステップで待機するよう
に制御されている。
もちろん、このステップで待機している間は、装置全
体がダウンしていることに等しいものである。
<ステップ27> 少なくとも、出金機構70のビルプレスエラーの無いこ
とが確認できると、入金機構72の駆動系、センサ系の
内、エレベータモータ40・41・46に係わる駆動系センサ
系の動作チェックを行う。
<ステップ28> ELV系の駆動系、センサ系にエラーが発生していない
か否かを判断し、YESの場合にステップ29に進み、ま
た、NOの場合にステップ30に進む。
<ステップ29> 入金機構72に異常がなく(一部異常があったとして
も)、ELV系にエラーが無いことにより出金機構70の正
常使用に影響を与えないことを示す入金系レディフラグ
を、レディフラグセットエリアE4にセットする(ステッ
プ57参照)。
<ステップ30> ELV系にエラーがあると、まず、万券スタッカ35、千
券スタッカ36内の載置板35B・36Bがそれぞれ収納部35A
・36Aの最下位置にあるか否か、つまり繰り出しローラ3
8・39及び蹴り出しローラ38a・39aによって万券、千券
の出金を行い得る状態にあるか否かを判断し、YESと場
合にステップ29に進み、また、NOの場合にステップ31に
進む。
<ステップ31> ステップ27の動作チェックに基づき、万券スタッカ3
5、千券スタッカ36内の載置板35B・36Bがそれぞれ収納
部35A・36Aの最下位置に設定可能か否かを判断し、YES
の場合にはステップ32に進んで、載置板35B・36Bを各下
端位置に設定し(ステップ32)、また、NOの場合には次
のステップ33に進む。
<ステップ33> 入金機構72の動作不良が出金機構70の出金に影響を与
える種類のものであることを示すため、レディフラグセ
ットエリアE4の入金系レディフラグをリセットし、次の
ステップ34に進む。
なお、ステップにより示さないが入金スタッカ37の載
置板45に係る駆動系、センサ系に動作不良がある場合に
ついては、ステップ28の「NO」から直ちにステップ33に
進む。
<ステップ34> テラーズマシン74・75から出力された(ロ)入金要求
に基づいて、総合制御部76から入金命令が出力されて
いる(ステップ64参照)か否かを判断し、NOの場合には
次のステップ39に進み、また、YESの場合にステップ35
に進む。
なお、前記「(ロ)入金要求」とは、入金投入部2を
通じて各スタッカ35〜37内に紙幣を入金させたいときに
出す要求である。
<ステップ35> 入金ルート4を通じて入金投入部2から該当する第1
〜第3のプール部23・25・27内に紙幣の一時貯留を行
い、かつ入金ルート4の途中に設けられた入金鑑別部9
において、この入金紙幣の計数を行なう。
<ステップ36> ステップ35で示す入金処理が終了したか否かを判断
し、YESの場合にステップ37に進み、また、NOの場合に
前ステップ35に戻る。
<ステップ37> 自己診断機構78の出力に基づき、前記入金処理時にエ
ラーが発生していなかったか否かを判断し、NOの場合に
ステップ25に戻り、また、YESの場合に次のステップ38
に進む。
<ステップ38> ステップ35において行った入金処理による計数結果、
つまり、プール部23・25・27に一時貯留された紙幣の総
額を、入金計数データDとして総合制御部76に出力す
る。そして、この総合制御部76は、前記入金計数データ
Dを、入金要求を行った側のテラーズマシン74・75にそ
れぞれ供給する。
<ステップ39> 前記ステップ35において一時貯留した紙幣の計数結果
をテラーが正しいものとした場合に、テラーズマシン74
・75から(ハ)収納要求が出力されるが、この(ハ)収
納要求に基づいて出力される収納命令(3)が、総合
制御部76から出力されている(ステップ70参照)か否か
を判断し、NOの場合にはステップ45に進み、また、YES
の場合にはステップ40に進む。
<ステップ40> 収納フラグセットエリアE6に収納フラグをセットする
(この収納フラグについてはステップ78〜80の説明を参
照のこと)。
<ステップ41> エレベータモータ40・41・46を動作させて各載置板35
B・36B・45上に載置される紙幣の最上面位置を、各プー
ル部23・25・27の各ゲート23A・25A・27A直下の位置に
まで上昇させ、更に、プールゲート開閉モータ30を動作
させて、各ゲート23A・25A・27Aを開放させるように動
作させる。その後、前記各載置板35B・36Bを第1図に示
す最下位置にまで下降させ、載置板45を収納部37B内の
紙幣に対し所定の圧力を付与する位置にまで下降させ
る。
<ステップ42> ステップ41で示す収納処理が終了したか否かを判断
し、YESの場合に次のステップ43に進む。
<ステップ43> 自己診断機構78の出力に基づき、前記ステップ41の収
納処理時にエラーか発生していなかったか否かを判断
し、YESの場合にステップ44に進み、また、NOの場合に
元のステップ30に戻る。
<ステップ44> ステップ40において収納フラグセットエリアE6にセッ
トした収納フラグをリセットする。
<ステップ45> 前記ステップ35において一時貯留した紙幣の計数結果
をテラーが誤りであるとした場合に、テラーズマシン74
・75から(ニ)返却要求が出力されるが、この(ニ)返
却要求に基づいて出力される返却命令(ステップ72参
照)が、総合制御部76から出力されているか否かを判断
し、NOの場合にはステップ51に進み、また、YESの場合
にステップ46に進む。
<ステップ46> プール部ロックソレノイド31Bによるプール部23・25
・27のロック状態を解除する。
<ステップ47> ステップ45において(ニ)返却要求を入力した側のエ
ラーが、手動により前記プール部23・25・27を一点鎖線
で示す位置に引き出したならば、次のステップ48に進
む。
<ステップ48> 前記プール部23・25・27が手動により引き出されたな
ららば、これらプール部23・25・27内の紙幣をテラーに
取り出させる。
<ステップ49> 前記テラーによって引き出されたプール部23・25・27
が第1図に実線で示す位置に戻ったか否かを判断し、YE
Sの場合に次のステップ50に進む。
<ステップ50> プール部ロックソレノイド31Bによってプール部23・2
5・27をロック状態に保持する。
<ステップ51> 総合制御部76からのBP命令(この命令は、前記ステ
ップ11のBP要求に対応する)(ステップ83参照)が入力
されたか否かを判断し、YESの場合にステップ52に進ん
で、エレベータモータ46により第1の載置板45を下降制
御し、また、NOの場合に元のステップ34に戻る。
次に、第6図(A)・第6図(B)を参照して、総合
制御部76の制御プログラムについて説明する。
<ステップ55> 電源オン <ステップ56> レディフラグセットエリアE1に出金系レディフラグが
セットされているか否かを判断し(ステップ6〜7参
照)、YESの場合にステップ57に進み、また、NOの場合
にステップ59に進む。
<ステップ57> レディフラグセットエリアE4に入金系レディフラグが
セットされているか否かを判断し(ステップ29・33参
照)、YESの場合にステップ58に進み、また、NOの場合
にステップ59に進む。
<ステップ58> ダウンフラグセットエリアE2に出金系ダウンフラグが
セットされ(ステップ4参照)、かつダウンフラグセッ
トエリアE5に入金系ダウンフラグがセットされている
(ステップ25参照)か否かを判断し、NOの場合にステッ
プ60に進み、また、YESの場合にステップ59に進む。
<ステップ59> 禁止フラグセットエリアE7に設けられた入金禁止フラ
グセットエリア(i)と出金禁止フラグセットエリア
(ii)との双方に、入金機構72、出金機構70の両方が使
用できないことを示す出金禁止フラグと入金禁止フラグ
とをそれぞれセットし、元のステップ56に戻る。
<ステップ60> 禁止フラグセットエリアE7の(i)(ii)に入金禁止
フラグ、出金禁止フラグがそれぞれセットされているの
であれは、これを共にリセットする。
<ステップ61> ダウンフラグセットエリアE5に入金系ダウンフラグが
セットされている(ステップ25参照)か否かを判断し、
YESの場合に次のステップ73に進んで、禁止フラグセッ
トエリアE7の(i)に入金禁止フラグをセットし、これ
によって、テラーによる入金を禁止させる(ステップ7
3)。
また、NOの場合には、ステップ62に進んで、禁止フラ
グセットエリアE7(i)の入金禁止フラグをリセットす
る(ステップ62)。
<ステップ63>〜<ステップ64> テラーズマシン74・75から(ロ)入金要求が出力され
ているか否かを判断し、YESの場合には、入金制御部73
に対して入金命令を出力し、また、NOの場合には次の
ステップ65に進む。
<ステップ65> テラーズマシン74・75から(ハ)収納要求が、出金制
御部71から(チ)収納要求が出力されているか否かを共
に判断し、NOの場合にはステップ66に進み、また、YES
の場合にはステップ67に進む。
<ステップ66> 収納保留フラグセットエリアE9に収納保留フラグがセ
ットされているか否かを判断し、セットされている場合
にステップ67に進み、また、リセットされてる場合にス
テップ71に進む(この収納保留フラグのセット・リセッ
トについてはステップ68・69が参照)。
<ステップ67> 出金フラグがセットされているか(ステップ9参
照)、リセットされているか(ステップ16)を判断し、
セットされている場合にステップ68に進み、またリセッ
トされている場合にステップ69に進む。
<ステップ68> 収納保留フラグセットエリアE9に、現在(イ)出金要
求に基づく出金処理が行われて、各スタッカ35〜37に対
する一時貯留紙幣の収納処理ができないことを示す収納
保留フラグをセットする。
<ステップ69>〜<ステップ70> 収納保留フラグセットエリアE9の収納保留フラグをリ
セットし(ステップ69)、更に入金制御部73に対してス
テップ18・20において出力された(ハ)収納要求、テラ
ーズマシン74・75から出力された(チ)収納要求にそれ
ぞれ対応する収納命令(1)〜(3)を出力した後
(ステップ70)、次のステップ71に進む。
<ステップ71>〜<ステップ72> テラーズマシン74・75から(ニ)返却要求が出力され
ているか否かを判断し、YESの場合には、入金制御部73
に対して返却命令を出力し(ステップ72)、また、NO
の場合には次のステップ74に進む。
<ステップ74> ダウンフラグセットエリアE2に出金系ダウンフラグが
セットされている(ステップ4参照)か否かを判断し、
YESの場合に次のステップ84に進んで、禁止フラグセッ
トエリアE7の(ii)に出金禁止フラグをセットし、これ
によって、テラーによる出金を禁止させる(ステップ8
4)。
また、NOの場合には、ステップ75に進んで、禁止フラ
グセットエリアE7の(ii)の出金禁止フラグをリセット
する(ステップ75)。
<ステップ76> テラーズマシン74・75から(イ)出金要求が出力され
ているか否かを判断し、NOの場合にステップ77に進み、
また、YESの場合にステップ78に進む。
<ステップ77> 出金保留フラグセットエリアE8に出金保留フラグがセ
ットされているか否かを判断し、セットされている場合
にステップ78に進み、また、リセットされている場合に
ステップ82に進む(この収納保留フラグのセット・リセ
ットについてはステップ79・80参照)。
<ステップ78> 収納フラグがセットされているか(ステップ40参
照)、リセットされているか(ステップ44参照)を判断
し、セットされている場合にステップ79に進み、またリ
セットされている場合にステップ80に進む。
<ステップ79> 出金保留フラグセットエリアE8に、現在(ハ)・
(チ)収納要求に基づく収納処理が行われて、各スタッ
カ35〜37からの紙幣の出金処理ができないことを示す出
金保留フラグをセットする。
<ステップ80>〜<ステップ81> 出金保留フラグセットエリアE8の出金保留フラグをリ
セットし(ステップ80)、出金制御部71に対して出金
命令を出力して(ステップ81)、次のステップ82に進
む。
<ステップ82>〜<ステップ83> 出金制御部71から(ト)BP要求が出力されている(ス
テップ11参照)か否かを判断し、YESの場合には、入金
制御部73に対してBP命令を出力し(ステップ83)、ま
た、NOの場合には次のステップ85に進む。
<ステップ85> 禁止フラグセットエリアE7の(i)(ii)の双方に入
金禁止フラグ、出金禁止フラがセットされていないか否
か(以下に示す分配命令、回収命令による処理は入金
系、出金系の一方がダウンした場合に行うことができな
いから)を判断し、YESの場合にステップ86に進み、ま
たNOの場合にステップ56に戻る。
<ステップ86>〜<ステップ87> テラーズマシン74・75から(ホ)分配要求が出力され
ているか否か(ステップ18参照)を判断し、YESの場合
には、出金制御部71に対して分配命令を出力し(ステ
ップ87)、また、NOの場合には次のステップ88に進む。
<ステップ88>〜<ステップ89> テラーズマシン74・75から(ヘ)回収要求が出力され
ているか否か(ステップ20参照)を判断し、YESの場合
には、出金制御部71に対して回収命令を出力し(ステ
ップ89)、また、NOの場合には元のステップ56に戻り、
前記ステップ57〜ステップ87を繰り返す。
以上説明したように、上記のように構成された循環式
紙幣入出金機によれば、送り出し機構32による紙幣の繰
り出しの勢いがよく、該紙幣が停止位置を越え、その前
端部S1がプール部23の前方側板(符号23Eで示す)によ
り折り曲げられるといった不具合が生じた場合(この状
態を第2図(C)で示す)であっても、該紙幣を出金紙
幣として繰り出す際には、第2図(B)に示すように、
その後端部S2側から繰り出されることになるので、該紙
幣Sの前端部S1が折れ曲がることによるジャムは発生せ
ず、機械ダウンの発生率が少なくなって、取引を円滑に
行うことができる。
また、出金紙幣としての紙幣を繰り出す第2繰り出し
機構としての蹴り出しローラ38aは、載置板35Bが最下位
置にまで下降した場合において、該載置板35Bの前後に
対する略中央部付近に設けられたものであるので、入金
紙幣として送り込まれた紙幣Sの前端部S1が一部送り曲
がっていたとしても、該紙幣Sの裏側面は、前記蹴り出
しローラ37aと確実に摩擦することになり、この点にお
いても、紙幣の繰り出しを円滑うことができるという効
果がある。
また、前記プール部23(25・27)への紙幣送り込み、
集積の際しては、特に集積車の設置を必要としないの
で、これによって省ペース化を図ることが可能となる。
「発明の効果」 以上詳細に説明したように、この発明によれば、入金
紙幣が送り込まれる第1開口部と、出金紙幣として送り
出される第2開口部とが同一の側の側板に設けられてい
るので、入金紙幣として送り込まれた紙幣が、出金紙幣
として送り出される際には移動方向が転換され、入金紙
幣の後端部が、出金紙幣の前端部となって送り出される
ことになる。
これによって、例えば、第1繰り出し機構による紙幣
の繰り出しの勢いがよく、該紙幣が停止位置を越え、そ
の前端部がプール部の前方側板により折り曲げられた場
合であっても、該紙幣を出金紙幣として繰り出す際に
は、その後端部側から繰り出されることになるので、該
紙幣の前端部が折れ曲がることによるジャムは発生せ
ず、機械ダウンの発生率が少なくなって、取引を円滑に
行うことができる。
また、出金紙幣を繰り出す第2繰り出し機構としての
蹴り出しローラは、底板の中央部付近に設けられたもの
であるので、入金紙幣として送り込まれた紙幣の前端部
が一部送り曲がっていたとしても、該紙幣の裏面板は、
前記蹴り出しローラと確実に摩擦することになり、この
点においても、紙幣の繰り出しを円滑うことができると
いう効果がある。
また、前記プール部への紙幣送り込み、集積の際して
は、特に、集積車の設置を必要としないので、これによ
って省スペース化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図(B)は、本発明の一実施例を示す図で
あって、第1図は紙幣入出金機における紙幣の流れの概
要を示す側面図、第2図(A)〜第2図(D)はプール
部に設けらた開口部とスタッカに設けられた開口部との
位置関係及び、これら位置の違いによる作用の相違を説
明するための説明図、第3図は紙幣入出金機の制御系を
示すブロック図、第4図は出金制御部の制御プログラム
を示すフローチャート、第5図(A)及び第5図(B)
は入金制御部の制御プログラムを示すフローチャート、
第6図(A)及び第6図(B)は総合制御部の制御プロ
グラムを示すフローチャートである。 2……入金投入部、23……第1のプール部、23C……一
方側の側板(プール部の側板)、23D……開口部(第1
開口部)、25……第2のプール部、27……第3のプール
部、32〜34……送り出し機構(第1繰り出し機構)、35
……万券スタッカ、35B……載置板(底部)、35F……一
方側の側板(スタッカの側板)、35G……開口部(第2
開口部)、36……千券スタッカ、36B……載置板(底
板)、37……入金スタッカ、38・39・49……繰り出しロ
ーラ(第2繰り出し機構)、38a・39a・49a……蹴り出
しローラ(第2繰り出し機構)、47……第2の載置板
(底板)。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入金投入部に投入された入金紙幣をプール
    部に一時貯留した後、該プール部の下部に設けられたゲ
    ートを開放して、該入金紙幣をスタッカ内に設けられた
    底板上に上方から投入して集積させ、また、このスタッ
    カ内の紙幣を出金紙幣として、該スタッカ内の下方側か
    ら一枚ずつ繰り出すようにした循環式紙幣入出金機にお
    いて、 前記プール部において前記入金紙幣が送り込まれる方向
    の前方および後方にそれぞれ設けられた側板と、これら
    の内、送り込まれる方向の後方の側板の上部に設けられ
    た第1開口部の、この第1開口部を通じて入金紙幣をプ
    ール部内に一枚ずつ繰り出す第1繰り出し機構と、 前記スタッカにおいて前記出金紙幣が送り出される方向
    の前方および後方にそれぞれ設けられた側板と、これら
    の内、送り出される方向の前方の側板の下部に設けられ
    た第2開口部と、この第2開口部を通じて、前記スタッ
    カ内の紙幣を出金紙幣として一枚ずつ繰り出す第2繰り
    出し機構とから構成されてなり、 前記第1開口部が設けられた側板と、前記第2開口部が
    設けられた側板とは同一の側に設けられ、また、前記第
    2繰り返し機構は、前記底板の中央部付近に設けられ
    て、そのローラ面が紙幣の表面と摩擦する蹴り出しロー
    ラと、前記第2開口部の近傍に設けられて、そのローラ
    面が紙幣の送り出し方向前方の端部と接触し摩擦により
    搬送力を与える繰り出しローラとから構成されているこ
    とを特徴とする循環式紙幣入出金機。
JP63133212A 1988-05-31 1988-05-31 循環式紙幣入出金機 Expired - Lifetime JP2543951B2 (ja)

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