JP3603925B2 - 自動取引装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、顧客の操作により紙幣の預け入れや支払い等を自動的に行う自動取引装置に関するもので、特に、決済端末等、小型の自動取引装置に関し、運用の高速化に適するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動取引装置は、顧客が金融機関に預け入れる紙幣を取り込んだり、金融機関に預けられている紙幣を顧客に支払うものであり、顧客が預け入れた紙幣および顧客に支払うための紙幣を収納するための紙幣収納庫が設けられている。
従来の自動取引装置では、一般的に紙幣を金種別に収納することとしており、少なくとも、千券と万券は別々の紙幣収納庫に収納しているものが多い。これに加え、個々の紙幣収納庫を取り出すことなく紙幣の補充および回収を行えるように補充回収カセットを備えているため、複数の紙幣収納庫が必要で、装置が大型化するという問題があった。
【0003】
この問題を解決するため、千券又は万券のいずれか一方を専用の紙幣収納庫に収納し、他方の紙幣を補充回収カセットに収納し、千券と万券を分けて運用させることで、紙幣収納庫の数を減らして小型化を図った自動取引装置が提案されている。
この種の自動取引装置では、入金取引の際には、紙幣入出金口に入金された紙幣を取り込み、鑑別部で正損・計数・鑑別等を行い、正常な紙幣は、紙幣収納庫に隣接して設けられる一時保留部に集積し、取引成立後に、金種毎に紙幣収納庫や補充回収カセットに収納するようになっている。また、入金取引の際に異常な紙幣が投入された場合には、鑑別部でその異常を検知し、正常な紙幣と分けて集積するためのエスクロウ部に異常な紙幣を集積し、投入された紙幣の全てを鑑別部で正損・計数・鑑別等した後に、エスクロウ部から異常な紙幣を繰り出して紙幣入出金口に送り、顧客に返却するようになっている。これにより、入金取引の際に、鑑別不能等の紙幣を顧客に返却する時間を短縮し、一取引の高速処理化を図っていた。
【0004】
また、出金取引の際には、顧客が出金取引を選択した後に、顧客が暗証番号や出金金額等の出金取引に必要な情報を入力している間に、自動取引装置では、あらかじめ経験的に出金取引に必要とされる枚数の紙幣を紙幣収納庫から繰り出して、前記エスクロウ部に紙幣を集積しておく。そして、顧客が出金金額を入力し、出金取引が成立した場合には、あらかじめエスクロウ部に集積していた紙幣から紙幣入出金口に繰り出して出金するようにしていた。これにより、出金取引の高速処理化を図っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の自動取引装置では、顧客が出金取引を選択した後に、例えば、紙幣収納庫から千券を経験によって決定される枚数を繰り出し、エスクロウ部に集積させ、出金金額分を出金して取引終了後に、複数枚の千券がエスクロウ部に残っている場合には、エスクロウ部から紙幣収納庫に千券を再び戻す動作が必要である。このため、次の取引を行うまでに時間がかかってしまう問題があった。このような動作は、自動取引装置の処理にとっては、無駄な動作であり、また、かかる動作中に紙幣ジャム等の不測の事態を招くこともあるため、できるだけ行わなくてもよくすることが好ましい。そこで、入金および出金取引の高速処理化に適し、小型な自動取引装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そのため、本発明は、出金紙幣を集積させる上下動可能なステージと、前記ステージの上方に開閉可能に設けられ、閉じた状態で紙幣を集積するサブステージと、前記サブステージの上方に設けられ、前記サブステージ上または前記ステージ上に紙幣を集積可能で、前記サブステージ上または前記ステージ上の紙幣を繰り出し可能な繰り出し集積機構と、を有する一時プール装置を備え、入金取引の際に、入金紙幣の鑑別を行って、異常と判断された紙幣を前記サブステージ上に集積させ、前記入金紙幣の鑑別が終了した後に、前記サブステージ上の紙幣を顧客に返却することを特徴とする。
【0007】
なお、前記一時プール装置のサブステージは、2枚の板状体を回転可能に接続すると共に上下動する部材に回転可能に取り付けた構造として、前記2枚の板状体を広げた状態で前記ステージの上方に位置させた状態を、前記サブステージの閉じた状態とし、前記2枚の板状体を折り畳むようにして前記ステージの上方から退避させた状態を、前記サブステージの開いた状態とすることを特徴とする。
また、前記一時プール装置に、サブステージの上下動時にサブステージの回転を抑えるロック機構と、その回転時に前記ロックを解除するロック解除機構とを設けたことを特徴とする。
また、前記一時プール装置のサブステージの上方にカムを配置し、このカムにサブステージの板状体の自由端が摺動することにより、サブステージが折り畳まれるように回転するようにしたことを特徴とする。
【0008】
また、全ての取引の受付可能時に、前記一時プール装置のサブステージを開いてステージ上にあらかじめ紙幣を集積させておき、出金取引の際には、そのステージ上に集積された紙幣を出金用に使用することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施の形態の自動取引装置を示す側面図である。
図において、自動取引装置1には紙幣入出金機2が内蔵されている。紙幣入出金機2は顧客の預け入れ要求や支払い要求に応じて紙幣の入金動作や出金動作を行うもので、内部には、紙幣を収納する紙幣収納庫3、この紙幣収納庫3より小型の紙幣収納庫であって本実施の形態に特有の一時プール装置4、紙幣の鑑別を行う鑑別部5、預け入れる紙幣を受け入れるとともに支払う紙幣を払い出す接客口6、紙幣を収納するとともに紙幣収納庫3に対して紙幣の補充または回収を行う補充回収カセット7、出金動作時に顧客が取り忘れた紙幣を収納する取り忘れ紙幣収納庫8および出金動作時や回収動作時に鑑別部5により真券と鑑別されなかった紙幣を収納するリジェクト紙幣収納庫9がそれぞれ設けられている。
【0010】
紙幣収納庫3の上部には一時保留部10が設けられている。この一時保留部10は、複数のローラ群等を備えて紙幣の分離繰り出しおよび集積を行う分離繰り出し集積部11と、この分離繰り出し集積部11の下に開閉可能に備えられる図示しないシャッタ等から構成され、シャッタを閉状態として分離繰り出し集積部11の動作によりこのシャッタ上に紙幣を集積して一時保留させるとともに、シャッタ上に一時保留させた紙幣を分離繰り出し集積部11の動作により繰り出す動作、シャッタを開いて該シャッタ上の紙幣を紙幣収納庫3に収納する動作、および、シャッタを開状態として分離繰り出し集積部11の動作により紙幣収納庫3内の紙幣を繰り出す動作を行う。
【0011】
また、紙幣収納庫3内にはステージ3aが上下動可能に設けられ、紙幣はこのステージ3a上に積載される。鑑別部5は紙幣の金種、真偽、正損等を鑑別する。なお、この鑑別部5は双方向に搬送される紙幣のどちらでも鑑別可能となっている。
一時プール装置4には、出金紙幣を集積させるとともに集積状態で紙幣を搭載して上下動可能なステージ4aと、ステージ4aの上方に開閉可能に設けられ閉じた状態で入金返却紙幣を一時的に集積するサブステージ4bと前記サブステージ4b上方に設けられ、閉じた状態のサブステージ4b上に紙幣を集積させ、またサブステージ4bが開いた状態ではステージ4a上に紙幣を集積させるとともにサブステージ4b上あるいはステージ4a上の紙幣を繰り出す繰り出し集積機構を有している。
【0012】
補充回収カセット7には、紙幣の分離繰り出しを行う分離繰り出し部12、紙幣を内部に引き入れる集積部13,14が設けられている。また、分離繰り出し部12に対応して紙幣収納部15が設けられ、集積部13に対応して回収された紙幣が収納される回収部16が設けられ、集積部14に対応して紙幣補充の際に出金用紙幣として不適と判定された紙幣が収納されるリジェクト紙幣収納部17が設けられている。
【0013】
紙幣収納部15にはステージ15aが上下動可能に設けられており、紙幣はこのステージ15a上に積載される。ステージ15aの位置は紙幣の枚数によって上下に変化し、分離繰り出し部12による紙幣の繰り出しに伴い、ステージ15aは上昇する。16aは仕切り板で、この仕切り板16aと、回収部16の図示しないステージ、そしてステージ15aの共働により、回収部16に収納した紙幣を前記ステージ15a上に積み替える機構が備えられ、回収部16に収納した紙幣を再度補充や出金に用いることが可能となっている。
【0014】
なお、補充回収カセット7は自動取引装置1に対して着脱可能になっている。上記の各部間には、紙幣を搬送する紙幣搬送路18が設けられている。そして、紙幣搬送路18の各分岐点には紙幣の搬送方向を切り替える切り替えブレード19a〜19gがそれぞれ設けられる。この紙幣搬送路18は所定の位置に設けられたローラ群やベルト群の駆動により紙幣を双方向に搬送可能にしている。
【0015】
自動取引装置1の前方には顧客が操作を行う顧客操作部20が設けられている。顧客操作部20は例えば表示部付きタッチパネル等で構成され、顧客が取引種別、取引金額、暗証番号等を入力できるようになっている、
なお、自動取引装置1には、上記構成の他に、図示しないが明細票印刷装置、カード処理装置等が設けられている。
【0016】
次に、自動取引装置の制御系を説明する。図2は、実施の形態の自動取引装置の一例を示すブロック図である。
図において、主制御部31は自動取引装置1の動作全体を制御するもので、この主制御部31には、顧客操作部20および紙幣入出金機2が接続されている。主制御部31には、さらに、図示していないが明細票印刷装置、カード処理装置等、自動取引装置を構成するのに必要な装置類が接続される。
【0017】
主制御部31は紙幣入出金機2の紙幣入出金機制御部32に接続され、該制御部32を制御する。紙幣入出金機制御部32は、紙幣入出金機2の動作全体を制御するもので、I/Oインタフェース回路33を介して、図1で説明した各部に接続されている。モータ駆動回路34はモータ35を駆動する回路で、このモータ35を駆動することにより分離繰り出し集積部11が作動し、一時保留部10における紙幣の集積および分離繰り出しを行う。
【0018】
モータ駆動回路36はモータ37を駆動する回路で、このモータ37を駆動することにより、紙幣収納庫3のステージ3aの上昇および下降動作を行う。
モータ駆動回路38はモータ39を駆動する回路で、このモータ39を駆動することにより、一時プール装置4への紙幣の集積を行うとともに、この一時プール装置4からの紙幣の分離繰り出しを行う。モータ駆動回路40はモータ41を駆動する回路で、このモータ41を駆動することにより、補充回収カセット7への紙幣の集積を行うとともに補充回数カセットからの紙幣の繰り出しを行う。
【0019】
モータ駆動回路42はモータ43を駆動する回路で、このモータ43を駆動することにより、紙幣搬送路18のローラ群やベルト群が作動して紙幣が搬送可能になる。なお、紙幣は双方向に搬送可能である。
マグネット駆動回路44はプランジャマグネット45を駆動する回路で、このプランジャマグネット45を駆動することにより、紙幣搬送路18に設けられた切り替えブレード19a〜19gを作動させる。
【0020】
上述した紙幣入出金機制御部32は鑑別部5にも接続されており、鑑別部5で紙幣の鑑別を行うとその鑑別情報が紙幣入出金機制御部32へ送られ、紙幣入出金機制御部32はこの情報に基づいて金種、真偽、走行状態等を鑑別する。
ここで、一時プール装置4の機構例を説明する。図3は、一時プール装置の側面図である。
【0021】
図3において、ステージ4aは、図示しないモータを駆動源として回転するプーリ61とこのプーリ61の上方に配置されたプーリ62と、両プーリ61, 62に巻きかけられたベルト63から成り立つ上下移動機構と、ステージ4aと一体になっているホルダ64にベルト63の一部をベルトクランプ65で挟み付けて固定してある。従って、プーリ61を時計方向または反時計方向に回転させてベルト63を駆動することによりステージ4aは上下動する。
【0022】
ステージ4aの下方には、ステージ4aがボトムまで下がるとステージ4aにより押されて回転するロック解除レバ66が備え付けられている。このロック解除レバ66には図示せぬトーションスプリングが取り付けられており、ステージ4aが上昇すると元の位置に戻る機構になっている。
ステージ4aの上方には、サブステージF67、サブステージR68、サブステージサポート69で構成されているサブステージ4bが設けられている。
【0023】
サブステージF67は、サブステージR68に対して下方向に折れ曲がることが可能な構造となっており、通常は図示せぬトーションスプリングによって図3に示す状態を保っている。
サブステージR68は、サブステージサポート69に対して回転自在になっている。また、サブステージR68にはギヤ70が備えつけられている。ギヤ70は、ギヤ70の下方に設けられた図示しないモータを駆動源として回転するギヤ71と噛み合いサブステージ4bを回転させる。
【0024】
サブステージ4bの上方には、サブステージ4b上あるいはステージ4a上の紙幣を繰り出す繰り出し集積機構79とカム72が設けられている。
次に、サブステージ4bの詳細例を、図3および図4をもとに説明する。図4は、サブステージの斜視図である。
図において、サブステージF67に備えつけられたカムローラ73は、サブステージ4bが回転すると前記カム72に当たりサブステージF67を折り畳む役目をする。サブステージサポート69には、サブステージ4bが上下動するときサブステージR68のロックポスト74をロックすることによりサブステージ4bの回転を止めるロックレバ75が備えてある。このロックレバ75は、前記ロック解除レバ66により回転させられる構造となっている。なお、図においては、このロックレバ75は、通常は図示せぬトーションスプリングによってロックポスト74をロックしている状態を示している。
【0025】
一方、サブステージサポート69には、ローラ76が備えつけられておりレール77に沿ってサブステージ4bを上下動可能にしている。また、サブステージサポート69には、スプリング78が引っかけられており常にサブステージ4bを下方へ引っ張っている。
次に、本発明の一時プール装置4のサブステージ4bの上下動作を説明する。
【0026】
まず、図3において、ステージ4aを上方向に動かすことによりステージ4aまたはステージ4a上に集積された紙幣に押し上げられサブステージ4bは上昇する。また、ステージ4aを下方向に動かすとスプリング78によりステージ4aまたはステージ4a上に集積された紙幣に追従してサブステージ4bは下降する。サブステージ4bの上下動時、ロックレバ75は常にロックポスト74をロックしておりサブステージ4bが回転できないようになっている。
【0027】
図5は、ロックレバ75の解除動作の説明図である。
図5において、ステージ4aが図に示す位置まで下がる。すると、まず最初にステージ4aまたはステージ4a上に集積されている紙幣に追従してサブステージ4bも下がる。サブステージ4bは、サブステージ4bに設けたギヤ70がギヤ71と噛み合うまで下がる。さらに、ステージ4aが下がるとロック解除レバ66がステージ4aに押され回転する。このとき一時プール装置4は図示せぬセンサによりステージ4aが所定の位置にきたことを検知して図示せぬモータの回転を止めステージ4aは止まる。
【0028】
そして、前記ロック解除レバ66が回転することによりロックレバ75が回転させられロックポスト74のロックが解除される。
次に、サブステージ4bの開閉動作を説明する。図6は、サブステージ4bの開閉動作を示す側面図である。
サブステージ4bに設けられたギヤ70とギヤ71にはギヤ70とギヤ71のバックラッシュを保つための図示せぬピッチリングがそれぞれに設けられており、スプリング78によりそれぞれのピッチリング同士押しつけることにより両ギヤ70, 71間のバックラッシュを保つ構造になっている。
【0029】
ギヤが図示せぬモータにより回転することによりギヤ70とギヤ70と一体のサブステージR68が回転する。サブステージR68が回転するとサブステージF67のカムローラ73がカム72に当たりカム72に沿って支点80を中心として折れ曲がる。図6は、サブステージF67が折れ曲がった状態を示している。また、一時プール装置4には、ギヤ70とギヤ71が噛み合う位置においてサブステージ4bの開および閉を検知する図示せぬセンサが設けられている。このセンサにより図示せぬモータの駆動を止める。
【0030】
次に、上述した本実施の形態の自動取引装置の動作について説明する。
ここで、紙幣収納庫3には万券のみが収納され、補充回収カセット7のステージ15a上には千券のみが収納され、一時プール装置4のステージ4aには、千券のみを集積させるものとする。
まず、自動取引装置1内に紙幣を補充する動作を説明する。図7は、補充動作を示す側面図である。
【0031】
図7において、係員が補充回収カセット7に補充したい紙幣を集積させて、適宜の操作により補充回収動作を開始させると、紙幣は、図中に示す太線のように、紙幣の種別に応じて集積場所を切り替えて集積させる。すなわち、補充したい紙幣を集積させた補充回収カセット7の紙幣は、鑑別部5で鑑別等を行われ、万券であれば一時保留部10を介して紙幣収納庫3に集積される。千券であれば、まず、数回の出金に対応可能な枚数を、ブレード19cの切り替えにより一時プール装置4のステージ4a上に集積し、残りの千券は補充回収カセット7のステージ15a上に集積させる。なお、数回の出金に対応可能な枚数は、実際の運用形態に応じて経験的に決めればよい。例えば、9枚の紙幣でよい。
【0033】
次に、自動取引装置1内から紙幣を出金する動作を説明する。図8は、出金動作を示す側面図である。
図8において、顧客が顧客操作部20を操作することにより出金取引が開始される。顧客の本人確認後に出金金額が入力されると、紙幣入出金機2内における出金動作が開始される。
【0034】
顧客が顧客操作部20を操作して万券のみを出金指定した場合、主制御部31は紙幣入出金機制御部32に対して万券のみを指定枚数出金する指示を出す。紙幣入出金機制御部32は、万券のみが出金指定された場合、分離繰り出し集積部11を駆動して紙幣収納庫3内の紙幣(万券)を1枚ずつ指定された枚数繰り出し、紙幣搬送路18へ送り出す。紙幣収納庫3から繰り出された紙幣は紙幣搬送路18を鑑別部5へ搬送され、ここで鑑別される。鑑別の結果異常がなければ、紙幣は紙幣搬送路18をさらに搬送されて接客口6へ送られる。
【0035】
鑑別の結果異常があると鑑別された紙幣は、切替えブレード19aにより搬送方向が切替えられ、紙幣搬送路18によりリジェクト紙幣収納庫9へ送られてここに収納される。指定枚数繰り出した中に異常券があった場合は、分離繰り出し集積部11を再駆動して不足分の紙幣を繰り出し、鑑別部5での鑑別結果に応じて接客口6かリジェクト紙幣収納庫9に送り込む。そして、接客口6に指定枚数の紙幣が揃うと、これを放出することで出金動作を終了する。
【0036】
千券のみが出金指定された場合、一時プール装置4のステージ4a上に集積させておいた紙幣を出金枚数分だけ1枚ずつ繰り出し、紙幣搬送路18へ送り出す。繰り出された紙幣は紙幣搬送路18上を鑑別部5へ搬送され、ここで鑑別される。鑑別の結果異常がなければ、紙幣紙幣は紙幣搬送路18をさらに搬送されて一時保留部10の図示しないシャッタ上へ送られる。鑑別の結果異常があると鑑別された紙幣は、切替えブレード19dにより搬送方向が切替えられ、紙幣搬送路18によりリジェクト紙幣収納部17へ送られてここに収納される。指定枚数繰り出した中に異常券があった場合は、分離繰り出し部12を再駆動して不足分の紙幣を繰り出し、鑑別部5での鑑別結果に応じて一時保留部10かリジェクト紙幣収納部17に送り込む。そして、一時保留部10に指定枚数の紙幣が揃うと、切替えブレード19aを作動させて搬送方向を接客口6方向に切替え、該一時保留部10から紙幣を紙幣搬送路18へ繰り出し、接客口6に送り込んで、これを放出することで出金動作を終了する。
【0037】
また、一時プール装置4のステージ4a上に集積させておいた紙幣がなくなった場合には、分離繰り出し部12を駆動して補充回収カセット7のステージ15a上の紙幣(千券)を1枚ずつ指定された枚数繰り出し、紙幣搬送路18へ送り出す。補充回収カセット7から繰り出された紙幣は紙幣搬送路18を鑑別部5へ搬送され、ここで鑑別される。鑑別の結果異常がなければ、紙幣紙幣は紙幣搬送路18をさらに搬送されて一時保留部10の図示しないシャッタ上へ送られる。鑑別の結果異常があると鑑別された紙幣は、切替えブレード19dにより搬送方向が切替えられ、紙幣搬送路18によりリジェクト紙幣収納部17へ送られてここに収納される。指定枚数繰り出した中に異常券があった場合は、分離繰り出し部12を再駆動して不足分の紙幣を繰り出し、鑑別部5での鑑別結果に応じて一時保留部10かリジェクト紙幣収納部17に送り込む。そして、一時保留部10に指定枚数の紙幣が揃うと、切替えブレード19aを作動させて搬送方向を接客口6方向に切替え、該一時保留部10から紙幣を紙幣搬送路18へ繰り出し、接客口6に送り込んで、これを放出することで出金動作を終了する。なお、上記出金取引で、一時プール装置4のステージ4a上を繰り出したときには、取引終了後に随時所定枚数の紙幣が存在するように、上述したように、補充回収カセット7から搬送して集積させる。
【0038】
次に、自動取引装置1内に紙幣を入金する動作を説明する。図9は、入金動作を示す側面図である。
図9において、まず、顧客が顧客操作部20で入金取引を選択して、入金紙幣を接客口6に投入すると、接客口6から入金紙幣を一枚ずつ搬送路18に繰り出される。繰り出された紙幣は太線で示すように搬送路18により鑑別部5へ送られ、ここで鑑別される。鑑別の結果、異常と判断された紙幣は太線で示すように、一時プール装置4に収納される。このとき、一時プール装置4のサブステージ4bは閉じており、異常券はサブステージ4b上に集積される。サブステージ4b上に集積された異常券は、すべての入金紙幣を取り込んだ後、接客口6へ送り戻されて、顧客に返却される。
【0039】
上記実施の形態によると、出金紙幣を集積させるとともに集積状態で紙幣を搭載して上下動可能なステージと、ステージの上方に開閉可能に設けられ閉じた状態で入金返却紙幣を一時的に集積するサブステージと、前記サブステージ上方に設けられ、閉じた状態のサブステージ上に紙幣を集積させ、またサブステージが開いた状態ではステージ上に紙幣を集積させるとともにサブステージ上あるいはステージ上の紙幣を繰り出す繰り出し集積機構を有する一時プール装置を備えさせることにより従来の自動取引装置に対し毎回補充回収カセットを戻す動作がなくなり取引間の時間短縮が可能となった。
【0040】
また、本発明の一時プール装置において、サブステージの開閉をサブステージ回転させカムによりサブステージを折り畳む機構にしたことによりサブステージの退避スペースを小さくすることができ自動取引装置を小型化することが可能となった。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の自動取引装置によると、一時プール装置に出金取引が選択される前に一時プール装置のステージ上に所定枚数の紙幣を集積しておき、この紙幣を出金の際に利用することができ、入金の際にはステージ上の紙幣に係わりなく異常な紙幣をサブステージ上に集積して、適宜返却することができるため、入金および出金取引の高速処理化に適し、小型な自動取引装置を提供することができる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態の自動取引装置を示す側面図
【図2】実施の形態の自動取引装置を示すブロック図
【図3】一時プール装置の側面図
【図4】サブステージの斜視図
【図5】ロックレバの解除動作の説明図
【図6】サブステージの開閉動作の説明図
【図7】補充動作を示す側面図
【図8】出金動作を示す側面図
【図9】入金動作を示す側面図
【符号の説明】
3 紙幣収納庫
4 一時プール装置
4a サブステージ
4b ステージ
5 鑑別部
6 接客口
7 補充回収カセット
10 一時保留部
Claims (5)
- 出金紙幣を集積させる上下動可能なステージと、
前記ステージの上方に開閉可能に設けられ、閉じた状態で紙幣を集積するサブステージと、
前記サブステージの上方に設けられ、前記サブステージ上または前記ステージ上に紙幣を集積可能で、前記サブステージ上または前記ステージ上の紙幣を繰り出し可能な繰り出し集積機構と、
を有する一時プール装置を備え、
入金取引の際に、入金紙幣の鑑別を行って、異常と判断された紙幣を前記サブステージ上に集積させ、前記入金紙幣の鑑別が終了した後に、前記サブステージ上の紙幣を顧客に返却することを特徴とする自動取引装置。 - 請求項1記載の自動取引装置において、
前記一時プール装置のサブステージは、2枚の板状体を回転可能に接続した構造として、
前記2枚の板状体を広げた状態で前記ステージの上方に位置させた状態を、前記サブステージの閉じた状態とし、
前記2枚の板状体を折り畳むようにして前記ステージの上方から退避させた状態を、前記サブステージの開いた状態とすることを特徴とする自動取引装置。 - 請求項2記載の自動取引装置において、
前記一時プール装置に、サブステージの上下動時にサブステージの回転を抑えるロック機構と、その回転時に前記ロックを解除するロック解除機構とを設けたことを特徴とする自動取引装置。 - 請求項2記載の自動取引装置において、
前記一時プール装置のサブステージの上方にカムを配置し、このカムにサブステージの板状体の自由端が摺動することにより、サブステージが折り畳まれるように回転するようにしたことを特徴とする自動取引装置。 - 請求項1記載の自動取引装置において、
全ての取引の受付可能時に、前記一時プール装置のサブステージを開いてステージ上にあらかじめ紙幣を集積させておき、出金取引の際には、そのステージ上に集積された紙幣を出金用に使用することを特徴とする自動取引装置。
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