JPH1116023A - 自動取引装置および一時プール装置 - Google Patents

自動取引装置および一時プール装置

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JPH1116023A
JPH1116023A JP9167787A JP16778797A JPH1116023A JP H1116023 A JPH1116023 A JP H1116023A JP 9167787 A JP9167787 A JP 9167787A JP 16778797 A JP16778797 A JP 16778797A JP H1116023 A JPH1116023 A JP H1116023A
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Shingo Takegawa
信吾 竹川
Hideo Aoki
秀夫 青木
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入金および出金取引の高速処理化に適し、小
型な自動取引装置を提供しようとする課題があった。 【解決手段】 入金取引の際には、入金された全ての紙
幣を鑑別等を行っている間、異常と判断された紙幣を一
時プール装置4のサブステージ4b上に集積させ、全て
の入金紙幣の鑑別等が終了した後に、顧客にサブステー
ジ4b上に集積された紙幣を返却し、また、全ての取引
の受付可能時に、一時プール装置4のサブステージ4b
をステージ4a上方から退避させておき、ステージ4a
上にあらかじめ紙幣を集積させておき、出金取引の際に
は、そのステージ4a上に集積された紙幣を出金用に使
用する自動取引装置1を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、顧客の操作により
紙幣の預け入れや支払い等を自動的に行う自動取引装置
に関するもので、特に、決済端末等、小型の自動取引装
置に関し、運用の高速化に適するものである。
【0002】
【従来の技術】自動取引装置は、顧客が金融機関に預け
入れる紙幣を取り込んだり、金融機関に預けられている
紙幣を顧客に支払うものであり、顧客が預け入れた紙幣
および顧客に支払うための紙幣を収納するための紙幣収
納庫が設けられている。従来の自動取引装置では、一般
的に紙幣を金種別に収納することとしており、少なくと
も、千券と万券は別々の紙幣収納庫に収納しているもの
が多い。これに加え、個々の紙幣収納庫を取り出すこと
なく紙幣の補充および回収を行えるように補充回収カセ
ットを備えているため、複数の紙幣収納庫が必要で、装
置が大型化するという問題があった。
【0003】この問題を解決するため、千券又は万券の
いずれか一方を専用の紙幣収納庫に収納し、他方の紙幣
を補充回収カセットに収納し、千券と万券を分けて運用
させることで、紙幣収納庫の数を減らして小型化を図っ
た自動取引装置が提案されている。この種の自動取引装
置では、入金取引の際には、紙幣入出金口に入金された
紙幣を取り込み、鑑別部で正損・計数・鑑別等を行い、
正常な紙幣は、紙幣収納庫に隣接して設けられる一時保
留部に集積し、取引成立後に、金種毎に紙幣収納庫や補
充回収カセットに収納するようになっている。また、入
金取引の際に異常な紙幣が投入された場合には、鑑別部
でその異常を検知し、正常な紙幣と分けて集積するため
のエスクロウ部に異常な紙幣を集積し、投入された紙幣
の全てを鑑別部で正損・計数・鑑別等した後に、エスク
ロウ部から異常な紙幣を繰り出して紙幣入出金口に送
り、顧客に返却するようになっている。これにより、入
金取引の際に、鑑別不能等の紙幣を顧客に返却する時間
を短縮し、一取引の高速処理化を図っていた。
【0004】また、出金取引の際には、顧客が出金取引
を選択した後に、顧客が暗証番号や出金金額等の出金取
引に必要な情報を入力している間に、自動取引装置で
は、あらかじめ経験的に出金取引に必要とされる枚数の
紙幣を紙幣収納庫から繰り出して、前記エスクロウ部に
紙幣を集積しておく。そして、顧客が出金金額を入力
し、出金取引が成立した場合には、あらかじめエスクロ
ウ部に集積していた紙幣から紙幣入出金口に繰り出して
出金するようにしていた。これにより、出金取引の高速
処理化を図っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の自動取引装置では、顧客が出金取引を選択した
後に、例えば、紙幣収納庫から千券を経験によって決定
される枚数を繰り出し、エスクロウ部に集積させ、出金
金額分を出金して取引終了後に、複数枚の千券がエスク
ロウ部に残っている場合には、エスクロウ部から紙幣収
納庫に千券を再び戻す動作が必要である。このため、次
の取引を行うまでに時間がかかってしまう問題があっ
た。このような動作は、自動取引装置の処理にとって
は、無駄な動作であり、また、かかる動作中に紙幣ジャ
ム等の不測の事態を招くこともあるため、できるだけ行
わなくてもよくすることが好ましい。そこで、入金およ
び出金取引の高速処理化に適し、小型な自動取引装置を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、出金紙
幣を集積させるとともに集積状態で紙幣を搭載して上下
動可能なステージと、ステージの上方に開閉可能に設け
られ閉じた状態で入金返却紙幣を一時的に集積するサブ
ステージと、前記サブステージ上方に設けられ、閉じた
状態のサブステージ上に紙幣を集積させ、また、サブス
テージが開いた状態ではステージ上に紙幣を集積させる
とともにサブステージ上あるいはステージ上の紙幣を繰
り出す繰り出し集積機構を有する一時プール装置を備え
たことを特徴とする自動取引装置を提供する。
【0007】なお、サブステージは、2枚の板状体を回
転可能に接続して上下移動機構に対して回転可能に接続
した機構とし、このサブステージをステージ上方に位置
させてステージを搬送経路から遮るときには、2枚の板
状体を広げた状態でステージの上方に位置させ、このサ
ブステージをステージ上方から退避させるときには、2
つの回転軸で回転させて板状体を折り畳むようにして退
避させるのが好ましい。また、サブステージの上下動時
にサブステージの回転を抑えるロック機構と、その回転
時に前記ロックを解除するロック解除機構とを設けるの
が好ましい。さらに、サブステージの上方にカムを配置
し、このカムにサブステージの板状体の自由端が摺動す
ることにより、サブステージが折り畳まれるように回転
するようにするのが好ましい。
【0008】さらにまた、入金取引の際には、入金され
た全ての紙幣を鑑別等を行っている間、異常と判断され
た紙幣を一時プール装置のサブステージ上に集積させ、
全ての入金紙幣の鑑別等が終了した後に、顧客にサブス
テージ上に集積された紙幣を返却するようにしたことを
特徴とする自動取引装置を提供する。また、全ての取引
の受付可能時に、一時プール装置のサブステージをステ
ージ上方から退避させておき、ステージ上にあらかじめ
紙幣を集積させておき、出金取引の際には、そのステー
ジ上に集積された紙幣を出金用に使用することを特徴と
する自動取引装置を提供する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、本発明
の実施の形態を説明する。図1は、本発明の実施の形態
の自動取引装置を示す側面図である。図において、自動
取引装置1には紙幣入出金機2が内蔵されている。紙幣
入出金機2は顧客の預け入れ要求や支払い要求に応じて
紙幣の入金動作や出金動作を行うもので、内部には、紙
幣を収納する紙幣収納庫3、この紙幣収納庫3より小型
の紙幣収納庫であって本実施の形態に特有の一時プール
装置4、紙幣の鑑別を行う鑑別部5、預け入れる紙幣を
受け入れるとともに支払う紙幣を払い出す接客口6、紙
幣を収納するとともに紙幣収納庫3に対して紙幣の補充
または回収を行う補充回収カセット7、出金動作時に顧
客が取り忘れた紙幣を収納する取り忘れ紙幣収納庫8お
よび出金動作時や回収動作時に鑑別部5により真券と鑑
別されなかった紙幣を収納するリジェクト紙幣収納庫9
がそれぞれ設けられている。
【0010】紙幣収納庫3の上部には一時保留部10が
設けられている。この一時保留部10は、複数のローラ
群等を備えて紙幣の分離繰り出しおよび集積を行う分離
繰り出し集積部11と、この分離繰り出し集積部11の
下に開閉可能に備えられる図示しないシャッタ等から構
成され、シャッタを閉状態として分離繰り出し集積部1
1の動作によりこのシャッタ上に紙幣を集積して一時保
留させるとともに、シャッタ上に一時保留させた紙幣を
分離繰り出し集積部11の動作により繰り出す動作、シ
ャッタを開いて該シャッタ上の紙幣を紙幣収納庫3に収
納する動作、および、シャッタを開状態として分離繰り
出し集積部11の動作により紙幣収納庫3内の紙幣を繰
り出す動作を行う。
【0011】また、紙幣収納庫3内にはステージ3aが
上下動可能に設けられ、紙幣はこのステージ3a上に積
載される。鑑別部5は紙幣の金種、真偽、正損等を鑑別
する。なお、この鑑別部5は双方向に搬送される紙幣の
どちらでも鑑別可能となっている。一時プール装置4に
は、出金紙幣を集積させるとともに集積状態で紙幣を搭
載して上下動可能なステージ4aと、ステージ4aの上
方に開閉可能に設けられ閉じた状態で入金返却紙幣を一
時的に集積するサブステージ4bと前記サブステージ4
b上方に設けられ、閉じた状態のサブステージ4b上に
紙幣を集積させ、またサブステージ4bが開いた状態で
はステージ4a上に紙幣を集積させるとともにサブステ
ージ4b上あるいはステージ4a上の紙幣を繰り出す繰
り出し集積機構を有している。
【0012】補充回収カセット7には、紙幣の分離繰り
出しを行う分離繰り出し部12、紙幣を内部に引き入れ
る集積部13,14が設けられている。また、分離繰り
出し部12に対応して紙幣収納部15が設けられ、集積
部13に対応して回収された紙幣が収納される回収部1
6が設けられ、集積部14に対応して紙幣補充の際に出
金用紙幣として不適と判定された紙幣が収納されるリジ
ェクト紙幣収納部17が設けられている。
【0013】紙幣収納部15にはステージ15aが上下
動可能に設けられており、紙幣はこのステージ15a上
に積載される。ステージ15aの位置は紙幣の枚数によ
って上下に変化し、分離繰り出し部12による紙幣の繰
り出しに伴い、ステージ15aは上昇する。16aは仕
切り板で、この仕切り板16aと、回収部16の図示し
ないステージ、そしてステージ15aの共働により、回
収部16に収納した紙幣を前記ステージ15a上に積み
替える機構が備えられ、回収部16に収納した紙幣を再
度補充や出金に用いることが可能となっている。
【0014】なお、補充回収カセット7は自動取引装置
1に対して着脱可能になっている。上記の各部間には、
紙幣を搬送する紙幣搬送路18が設けられている。そし
て、紙幣搬送路18の各分岐点には紙幣の搬送方向を切
り替える切り替えブレード19a〜19gがそれぞれ設
けられる。この紙幣搬送路18は所定の位置に設けられ
たローラ群やベルト群の駆動により紙幣を双方向に搬送
可能にしている。
【0015】自動取引装置1の前方には顧客が操作を行
う顧客操作部20が設けられている。顧客操作部20は
例えば表示部付きタッチパネル等で構成され、顧客が取
引種別、取引金額、暗証番号等を入力できるようになっ
ている、なお、自動取引装置1には、上記構成の他に、
図示しないが明細票印刷装置、カード処理装置等が設け
られている。
【0016】次に、自動取引装置の制御系を説明する。
図2は、実施の形態の自動取引装置の一例を示すブロッ
ク図である。図において、主制御部31は自動取引装置
1の動作全体を制御するもので、この主制御部31に
は、顧客操作部20および紙幣入出金機2が接続されて
いる。主制御部31には、さらに、図示していないが明
細票印刷装置、カード処理装置等、自動取引装置を構成
するのに必要な装置類が接続される。
【0017】主制御部31は紙幣入出金機2の紙幣入出
金機制御部32に接続され、該制御部32を制御する。
紙幣入出金機制御部32は、紙幣入出金機2の動作全体
を制御するもので、I/Oインタフェース回路33を介
して、図1で説明した各部に接続されている。モータ駆
動回路34はモータ35を駆動する回路で、このモータ
35を駆動することにより分離繰り出し集積部11が作
動し、一時保留部10における紙幣の集積および分離繰
り出しを行う。
【0018】モータ駆動回路36はモータ37を駆動す
る回路で、このモータ37を駆動することにより、紙幣
収納庫3のステージ3aの上昇および下降動作を行う。
モータ駆動回路38はモータ39を駆動する回路で、こ
のモータ39を駆動することにより、一時プール装置4
への紙幣の集積を行うとともに、この一時プール装置4
からの紙幣の分離繰り出しを行う。モータ駆動回路40
はモータ41を駆動する回路で、このモータ41を駆動
することにより、補充回収カセット7への紙幣の集積を
行うとともに補充回数カセットからの紙幣の繰り出しを
行う。
【0019】モータ駆動回路42はモータ43を駆動す
る回路で、このモータ43を駆動することにより、紙幣
搬送路18のローラ群やベルト群が作動して紙幣が搬送
可能になる。なお、紙幣は双方向に搬送可能である。マ
グネット駆動回路44はプランジャマグネット45を駆
動する回路で、このプランジャマグネット45を駆動す
ることにより、紙幣搬送路18に設けられた切り替えブ
レード19a〜19gを作動させる。
【0020】上述した紙幣入出金機制御部32は鑑別部
5にも接続されており、鑑別部5で紙幣の鑑別を行うと
その鑑別情報が紙幣入出金機制御部32へ送られ、紙幣
入出金機制御部32はこの情報に基づいて金種、真偽、
走行状態等を鑑別する。ここで、一時プール装置4の機
構例を説明する。図3は、一時プール装置の側面図であ
る。
【0021】図3において、ステージ4aは、図示しな
いモータを駆動源として回転するプーリ61とこのプー
リ61の上方に配置されたプーリ62と、両プーリ6
1, 62に巻きかけられたベルト63から成り立つ上下
移動機構と、ステージ4aと一体になっているホルダ6
4にベルト63の一部をベルトクランプ65で挟み付け
て固定してある。従って、プーリ61を時計方向または
反時計方向に回転させてベルト63を駆動することによ
りステージ4aは上下動する。
【0022】ステージ4aの下方には、ステージ4aが
ボトムまで下がるとステージ4aにより押されて回転す
るロック解除レバ66が備え付けられている。このロッ
ク解除レバ66には図示せぬトーションスプリングが取
り付けられており、ステージ4aが上昇すると元の位置
に戻る機構になっている。ステージ4aの上方には、サ
ブステージF67、サブステージR68、サブステージ
サポート69で構成されているサブステージ4bが設け
られている。
【0023】サブステージF67は、サブステージR6
8に対して下方向に折れ曲がることが可能な構造となっ
ており、通常は図示せぬトーションスプリングによって
図3に示す状態を保っている。サブステージR68は、
サブステージサポート69に対して回転自在になってい
る。また、サブステージR68にはギヤ70が備えつけ
られている。ギヤ70は、ギヤ70の下方に設けられた
図示しないモータを駆動源として回転するギヤ71と噛
み合いサブステージ4bを回転させる。
【0024】サブステージ4bの上方には、サブステー
ジ4b上あるいはステージ4a上の紙幣を繰り出す繰り
出し集積機構79とカム72が設けられている。次に、
サブステージ4bの詳細例を、図3および図4をもとに
説明する。図4は、サブステージの斜視図である。図に
おいて、サブステージF67に備えつけられたカムロー
ラ73は、サブステージ4bが回転すると前記カム72
に当たりサブステージF67を折り畳む役目をする。サ
ブステージサポート69には、サブステージ4bが上下
動するときサブステージR68のロックポスト74をロ
ックすることによりサブステージ4bの回転を止めるロ
ックレバ75が備えてある。このロックレバ75は、前
記ロック解除レバ66により回転させられる構造となっ
ている。なお、図においては、このロックレバ75は、
通常は図示せぬトーションスプリングによってロックポ
スト74をロックしている状態を示している。
【0025】一方、サブステージサポート69には、ロ
ーラ76が備えつけられておりレール77に沿ってサブ
ステージ4bを上下動可能にしている。また、サブステ
ージサポート69には、スプリング78が引っかけられ
ており常にサブステージ4bを下方へ引っ張っている。
次に、本発明の一時プール装置4のサブステージ4bの
上下動作を説明する。
【0026】まず、図2において、ステージ4aを上方
向に動かせることによりステージ4aまたはステージ4
a上に集積された紙幣に押し上げられサブステージ4b
は上昇する。また、ステージ4aを下方向に動かせると
スプリング78によりステージ4aまたはステージ4a
上に集積された紙幣に追従してサブステージ4bは下降
する。サブステージ4bの上下動時、ロックレバ75は
常にロックポスト74をロックしておりサブステージ4
bが回転できないようになっている。
【0027】図5は、ロックレバ75の解除動作の説明
図である。図5において、ステージ4aが図に示す位置
まで下がる。すると、まず最初にステージ4aまたはス
テージ4a上に集積されている紙幣に追従してサブステ
ージ4bも下がる。サブステージ4bは、サブステージ
4bに設けたギヤ70がギヤ71と噛み合うまで下が
る。さらに、ステージ4aが下がるとロック解除レバ6
6がステージ4aに押され回転する。このとき一時プー
ル装置4は図示せぬセンサによりステージ4aが所定の
位置にきたことを検知して図示せぬモータの回転を止め
ステージ4aは止まる。
【0028】そして、前記ロック解除レバ66が回転す
ることによりロックレバ75が回転させられロックポス
ト74のロックが解除される。次に、サブステージ4b
の開閉動作を説明する。図6は、サブステージ4bの開
閉動作を示す側面図である。サブステージ4bに設けら
れたギヤ70とギヤ71にはギヤ70とギヤ71のバッ
クラッシュを保つための図示せぬピッチリングがそれぞ
れに設けられており、スプリング78によりそれぞれの
ピッチリング同士押しつけることにより両ギヤ70, 7
1間のバックラッシュを保つ構造になっている。
【0029】ギヤが図示せぬモータにより回転すること
によりギヤ70とギヤ70と一体のサブステージR68
が回転する。サブステージR68が回転するとサブステ
ージF67のカムローラ73がカム72に当たりカム7
2に沿って支点80を中心として折れ曲がる。図6は、
サブステージF67が折れ曲がった状態を示している。
また、一時プール装置4には、ギヤ70とギヤ71が噛
み合う位置においてサブステージ4bの開および閉を検
知する図示せぬセンサが設けられている。このセンサに
より図示せぬモータの駆動を止める。
【0030】次に、上述した本実施の形態の自動取引装
置の動作について説明する。ここで、紙幣収納庫3には
万券のみが収納され、補充回収カセット7のステージ1
5a上には千券のみが収納され、一時プール装置4のス
テージ4aには、千券のみを集積させるものとする。ま
ず、自動取引装置1内に紙幣を補充する動作を説明す
る。図5は、補充動作を示す側面図である。
【0031】図5において、係員が補充回収カセット7
に補充したい紙幣を集積させて、適宜の操作により補充
回収動作を開始させると、紙幣は、図中に示す太線のよ
うに、紙幣の種別に応じて集積場所を切り替えて集積さ
せる。すなわち、補充したい紙幣を集積させた補充回収
カセット7の紙幣は、鑑別部5で鑑別等を行われ、万券
であれば一時保留部10を介して紙幣収納庫3に集積さ
れる。千券であれば、まず、数回の出金に対応可能な枚
数を、ブレード19cの切り替えにより一時プール装置
4のステージ4a上に集積し、残りの千券は補充回収カ
セット7のステージ15a上に集積させる。なお、数回
の出金に対応可能な枚数は、実際の運用形態に応じて経
験的に決めればよい。例えば、9枚の紙幣でよい。
【0032】次に、出金動作を図5により説明する。図
5は出金動作を示す側面図である。顧客が千券の出金取
引を選択した場合、図5に示すようステージに集積され
ている千券を1枚ずつ搬送路18に繰り出し、鑑別部5
を通って接客口6へ必要な枚数を払い出す。ステージ上
の千券が少なくなると、例えば、通常顧客が取り引きす
る際の千券の支払い平均枚数は9枚以上であるため、ス
テージ上の千券が9枚になると補充回収カセットから再
びステージ上に千券を集積させておく。
【0033】次に、自動取引装置1内から紙幣を出金す
る動作を説明する。図6は、出金動作を示す側面図であ
る。図6において、顧客が顧客操作部20を操作するこ
とにより出金取引が開始される。顧客の本人確認後に出
金金額が入力されると、紙幣入出金機2内における出金
動作が開始される。
【0034】顧客が顧客操作部20を操作して万券のみ
を出金指定した場合、主制御部31は紙幣入出金機制御
部32に対して万券のみを指定枚数出金する指示を出
す。紙幣入出金機制御部32は、万券のみが出金指定さ
れた場合、分離繰り出し集積部11を駆動して紙幣収納
庫3内の紙幣(万券)を1枚ずつ指定された枚数繰り出
し、紙幣搬送路18へ送り出す。紙幣収納庫3から繰り
出された紙幣は紙幣搬送路18を鑑別部5へ搬送され、
ここで鑑別される。鑑別の結果異常がなければ、紙幣は
紙幣搬送路18をさらに搬送されて接客口6へ送られ
る。
【0035】鑑別の結果異常があると鑑別された紙幣
は、切替えブレード19aにより搬送方向が切替えら
れ、紙幣搬送路18によりリジェクト紙幣収納庫9へ送
られてここに収納される。指定枚数繰り出した中に異常
券があった場合は、分離繰り出し集積部11を再駆動し
て不足分の紙幣を繰り出し、鑑別部5での鑑別結果に応
じて接客口6かリジェクト紙幣収納庫9に送り込む。そ
して、接客口6に指定枚数の紙幣が揃うと、これを放出
することで出金動作を終了する。
【0036】千券のみが出金指定された場合、一時プー
ル装置4のステージ4a上に集積させておいた紙幣を出
金枚数分だけ1枚ずつ繰り出し、紙幣搬送路18へ送り
出す。繰り出された紙幣は紙幣搬送路18上を鑑別部5
へ搬送され、ここで鑑別される。鑑別の結果異常がなけ
れば、紙幣紙幣は紙幣搬送路18をさらに搬送されて一
時保留部10の図示しないシャッタ上へ送られる。鑑別
の結果異常があると鑑別された紙幣は、切替えブレード
19dにより搬送方向が切替えられ、紙幣搬送路18に
よりリジェクト紙幣収納部17へ送られてここに収納さ
れる。指定枚数繰り出した中に異常券があった場合は、
分離繰り出し部12を再駆動して不足分の紙幣を繰り出
し、鑑別部5での鑑別結果に応じて一時保留部10かリ
ジェクト紙幣収納部17に送り込む。そして、一時保留
部10に指定枚数の紙幣が揃うと、切替えブレード19
aを作動させて搬送方向を接客口6方向に切替え、該一
時保留部10から紙幣を紙幣搬送路18へ繰り出し、接
客口6に送り込んで、これを放出することで出金動作を
終了する。
【0037】また、一時プール装置4のステージ4a上
に集積させておいた紙幣がなくなった場合には、分離繰
り出し部12を駆動して補充回収カセット7のステージ
15a上の紙幣(千券)を1枚ずつ指定された枚数繰り
出し、紙幣搬送路18へ送り出す。補充回収カセット7
から繰り出された紙幣は紙幣搬送路18を鑑別部5へ搬
送され、ここで鑑別される。鑑別の結果異常がなけれ
ば、紙幣紙幣は紙幣搬送路18をさらに搬送されて一時
保留部10の図示しないシャッタ上へ送られる。鑑別の
結果異常があると鑑別された紙幣は、切替えブレード1
9dにより搬送方向が切替えられ、紙幣搬送路18によ
りリジェクト紙幣収納部17へ送られてここに収納され
る。指定枚数繰り出した中に異常券があった場合は、分
離繰り出し部12を再駆動して不足分の紙幣を繰り出
し、鑑別部5での鑑別結果に応じて一時保留部10かリ
ジェクト紙幣収納部17に送り込む。そして、一時保留
部10に指定枚数の紙幣が揃うと、切替えブレード19
aを作動させて搬送方向を接客口6方向に切替え、該一
時保留部10から紙幣を紙幣搬送路18へ繰り出し、接
客口6に送り込んで、これを放出することで出金動作を
終了する。なお、上記出金取引で、一時プール装置4の
ステージ4a上を繰り出したときには、取引終了後に随
時所定枚数の紙幣が存在するように、上述したように、
補充回収カセット7から搬送して集積させる。
【0038】次に、自動取引装置1内に紙幣を入金する
動作を説明する。図7は、入金動作を示す側面図であ
る。図7において、まず、顧客が顧客操作部20で入金
取引を選択して、入金紙幣を接客口6に投入すると、接
客口6から入金紙幣を一枚ずつ搬送路18に繰り出され
る。繰り出された紙幣は太線で示すように搬送路18に
より鑑別部5へ送られ、ここで鑑別される。鑑別の結
果、異常と判断された紙幣は太線で示すように、一時プ
ール装置4に収納される。このとき、一時プール装置4
のサブステージ4bは閉じており、異常券はサブステー
ジ4b上に集積される。サブステージ4b上に集積され
た異常券は、すべての入金紙幣を取り込んだ後、接客口
6へ送り戻されて、顧客に返却される。
【0039】上記実施の形態によると、出金紙幣を集積
させるとともに集積状態で紙幣を搭載して上下動可能な
ステージと、ステージの上方に開閉可能に設けられ閉じ
た状態で入金返却紙幣を一時的に集積するサブステージ
と、前記サブステージ上方に設けられ、閉じた状態のサ
ブステージ上に紙幣を集積させ、またサブステージが開
いた状態ではステージ上に紙幣を集積させるとともにサ
ブステージ上あるいはステージ上の紙幣を繰り出す繰り
出し集積機構を有する一時プール装置を備えさせること
により従来の自動取引装置に対し毎回補充回収カセット
を戻す動作がなくなり取引間の時間短縮が可能となっ
た。
【0040】また、本発明の一時プール装置において、
サブステージの開閉をサブステージ回転させカムにより
サブステージを折り畳む機構にしたことによりサブステ
ージの退避スペースを小さくすることができ自動取引装
置を小型化することが可能となった。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明の自動取引装
置によると、一時プール装置に出金取引が選択される前
に一時プール装置のステージ上に所定枚数の紙幣を集積
しておき、この紙幣を出金の際に利用することができ、
入金の際にはステージ上の紙幣に係わりなく異常な紙幣
をサブステージ上に集積して、適宜返却することができ
るため、入金および出金取引の高速処理化に適し、小型
な自動取引装置を提供することができる効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態の自動取引装置を示す側面図
【図2】実施の形態の自動取引装置を示すブロック図
【図3】一時プール装置の側面図
【図4】サブステージの斜視図
【図5】ロックレバの解除動作の説明図
【図6】サブステージの開閉動作の説明図
【図7】補充動作を示す側面図
【図8】出金動作を示す側面図
【図9】入金動作を示す側面図
【符号の説明】 3 紙幣収納庫 4 一時プール装置 4a サブステージ 4b ステージ 5 鑑別部 6 接客口 7 補充回収カセット 10 一時保留部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出金紙幣を集積させるとともに集積状態
    で紙幣を搭載して上下動可能なステージと、 ステージの上方に開閉可能に設けられ閉じた状態で入金
    返却紙幣を一時的に集積するサブステージと、 前記サブステージ上方に設けられ、閉じた状態のサブス
    テージ上に紙幣を集積させ、また、サブステージが開い
    た状態ではステージ上に紙幣を集積させるとともにサブ
    ステージ上あるいはステージ上の紙幣を繰り出す繰り出
    し集積機構を有する一時プール装置を備えたことを特徴
    とする自動取引装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の一時プール装置におい
    て、サブステージは、2枚の板状体を回転可能に接続し
    て上下移動機構に対して回転可能に接続した機構とし、 このサブステージをステージ上方に位置させてステージ
    を搬送経路から遮るときには、2枚の板状体を広げた状
    態でステージの上方に位置させ、 このサブステージをステージ上方から退避させるときに
    は、2つの回転軸で回転させて板状体を折り畳むように
    して退避させるようにしたことを特徴とする一時プール
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の一時プール装置におい
    て、サブステージの上下動時にサブステージの回転を抑
    えるロック機構と、その回転時に前記ロックを解除する
    ロック解除機構とを設けたことを特徴とする一時プール
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3に記載の一時プー
    ル装置において、サブステージの上方にカムを配置し、
    このカムにサブステージの板状体の自由端が摺動するこ
    とにより、サブステージが折り畳まれるように回転する
    ようにしたことを特徴とする一時プール装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の自動取引装置におい
    て、入金取引の際には、入金された全ての紙幣を鑑別等
    を行っている間、異常と判断された紙幣を一時プール装
    置のサブステージ上に集積させ、全ての入金紙幣の鑑別
    等が終了した後に、顧客にサブステージ上に集積された
    紙幣を返却するようにしたことを特徴とする自動取引装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1又は請求項5において、全ての
    取引の受付可能時に、一時プール装置のサブステージを
    ステージ上方から退避させておき、ステージ上にあらか
    じめ紙幣を集積させておき、出金取引の際には、そのス
    テージ上に集積された紙幣を出金用に使用することを特
    徴とする自動取引装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002175554A (ja) * 2000-12-08 2002-06-21 Oki Electric Ind Co Ltd 紙幣入出金機
JP2002260059A (ja) * 2001-02-28 2002-09-13 Glory Ltd 紙幣出金機

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