JP2586973Y2 - 垂直循環式立体駐車装置 - Google Patents

垂直循環式立体駐車装置

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JP2586973Y2
JP2586973Y2 JP1992092160U JP9216092U JP2586973Y2 JP 2586973 Y2 JP2586973 Y2 JP 2586973Y2 JP 1992092160 U JP1992092160 U JP 1992092160U JP 9216092 U JP9216092 U JP 9216092U JP 2586973 Y2 JP2586973 Y2 JP 2586973Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、複数のパレットを上
下方向ループ状に循環させ、駐車効率の向上を意図した
地下埋設垂直循環式立体駐車装置に関し、詳しくは、同
装置に車両を乗り入れた後に、降車した運転者が同装置
から出る際に使用する歩行通路を改良した垂直循環式立
体駐車装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の車社会における駐車場不足を解決
し、土地の有効利用及び駐車効率の向上を図ることを目
的とする垂直循環式立体駐車装置として、本件出願人は
実開平4−130672号公報に記載の考案を提案して
いる。
【0003】同駐車装置は、車両載置用のパレットを取
り外し可能に保持する複数の吊枠体を垂直方向に循環せ
しめる垂直循環装置を地下に埋設し、前記吊枠体の循環
経路中最高位置の吊枠体に保持されたパレット上に地表
面から車両を乗り入れて地中に多数の車両を格納する垂
直循環式立体駐車装置であって、循環及び格納時の車両
方向を入庫進入時の車両方向と直角に交わる方向とする
とともに、前記最高位置に来た吊枠体のパレットを持上
げ旋回可能として、前進で入庫した車両が出庫時にも前
進で出庫できる構成としたものである。
【0004】前記構成の駐車装置は、前進入庫、前進出
庫が可能となるので、不慣れなドライバーでも容易に入
出庫作業を行うことができ、接触事故などを防止するこ
とができるとともに、駐車装置の利用促進が図れるとい
う効果がある。
【0005】ところで、前記のような構成の駐車装置に
あっては、前記最高位置の吊枠体のパレット上に車両を
乗り入れた運転者は、車両から降りた後に同駐車装置の
外部へ歩いて出なければならない。
【0006】そこで、最上段のパレットの側方に、該パ
レットと隣接させて歩行通路を設ける必要がある。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかし、前記パレット
は前記吊枠体に保持されて循環移動するものである。し
たがって、前記歩行通路は、前記パレットの循環を妨げ
ることがあってはならない。
【0008】本考案は前記事情に鑑みてなされたもの
で、パレットの循環を妨げることのない歩行通路を備え
た垂直循環式立体駐車装置を提供しようとするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本考案は、垂直方向に配設されたそれぞれ一対の上
部及び下部スプロケットと、前記上部スプロケットと下
部スプロケットとに平行に巻き掛けられたチェ−ンと、
該チェ−ン間に等間隔を開けてチェ−ンと一体動可能且
つ平衡状態維持可能に設けられた適数の吊枠体とからな
り、前記いずれかのスプロケットを回転駆動することに
より前記吊枠体を垂直循環せしめる循環装置が地下棟内
に収容され、前記各吊枠体内には、地表面から入庫する
車両を載置するパレットが取り外し可能にそれぞれ保持
されるとともに、前記吊枠体の循環経路における最高位
置の吊枠体の長手方向側方には車両出入口が設けられ、
前記最高位置の吊枠体の下方には該最高位置の吊枠体内
に保持されたパレットを持ち上げ支持して旋回せしめる
パレット昇降旋回装置が設けられ、前記吊枠体の循環経
路中最高位置の吊枠体の長手方向側方には、前記パレッ
トをその長手方向と車両進入方向とが一致する状態で支
持するパレット支持部材が対向して設けられ、このパレ
ット支持部材の左右両側には、該パレット支持部材に支
持されたパレットの両脇に水平にいちするとともに前記
吊枠体の循環開始直前に該吊枠体の循環通路から外れる
ように上方に傾動して退避する通路デッキが設けられて
なる構成としたものである。
【0010】
【作用】駐車すべき車両を本考案の駐車装置に受け入れ
る時には、まず、最高位置の吊枠体に載置されているパ
レットが、パレット昇降旋回装置によって吊枠体から外
れるまで押し上げられる。そして、同装置により90度
旋回させられた後下降させられて、パレット支持部材に
支持される。これにより、駐車すべき車両の進行方向
と、該車両が載置されるパレットの長手方向とが一致す
る。
【0011】パレットがパレット支持部材に支持された
後に、通路デッキがパレット支持部材の両脇に水平状態
になるまで下降傾動する。その後、前記パレット上に車
両が前進で進入して載置される。
【0012】前記パレット上に乗り込んだ車両から降車
した運転者は、前記通路デッキ上を歩いて駐車装置外部
へ出る。
【0013】次に、前記吊枠体の循環開始に先立って、
前記各通路デッキが吊枠体の循環経路から外れるまで上
方へ傾動して退避する。そして、車両を載置した前記パ
レットが、前記パレット昇降旋回装置によって前記パレ
ット支持部材上から持ち上げられて旋回させられ、吊枠
体内へ戻される。
【0014】その後、循環装置の作動によって、車両を
載せたパレットが地下方向に循環移動して駐車が完了す
る。
【0015】出庫時には、出庫すべき車両を載置したパ
レットを保持している吊枠体が最高位置まで循環移動さ
せられ、該吊枠体に保持されているパレットがパレット
昇降旋回装置によって吊枠体から外れるまで押し上げら
れ、車両の前部が出口方向に向くように90度旋回させ
られる。そして、該パレットはパレット支持部材上に載
置される。すると、前記通路デッキが下降傾動して前記
パレット支持部材上に載置されたパレットの左右両脇に
位置する。運転者は、この通路デッキ上を歩行して車両
に乗り込み、車両を前記パレット上から前進で出庫させ
る。
【0016】車両が出庫した後には、パレット支持部材
上に支持されているパレットは、次に入庫して来る車両
を受け入れるか、あるいは、入庫する車両がない場合に
は、前記通路デッキが上方へ傾動した後に、パレット昇
降旋回装置によって押し上げられて90度旋回させら
れ、再び吊枠体内に戻される。
【0017】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0018】図1は、本考案装置の概略を示す全体側面
図、図2は本考案装置の上部付近の構造を示す斜視図で
ある。
【0019】本考案装置は、まず、地中に埋設された地
下棟6内に、一対の平行な上部スプロケット1,1と、
該上部スプロケット1,1の下方に設けられた一対の平
行な下部スプロケット3,3とを具備している。そし
て、該上部及び下部スプロケットには、2本のチェーン
5,5が平行に巻き掛けられており、前記スプロケット
を適宜の駆動装置によって回転駆動することにより、巻
き掛けられたチェーン5,5が回転するものである。
【0020】なお、上部と下部のいずれのスプロケット
を駆動スプロケットとするかは適宜選択できるが、メン
テナンス等の便宜を考慮すれば、地表面に近い位置にあ
る上部スプロケット1,1を駆動スプロケットとし、下
部スプロケットを被駆動スプロケットとすることが好ま
しい。
【0021】前記平行なチェーン5,5間には、適数の
吊枠体7が、互いに等間隔を開けてチェーン5と一体動
可能且つ平衡状態維持可能に設けられている。
【0022】前記吊枠体7は、図2に示すように、その
内部に後述するパレット23,25を取り外し可能に載
置するための略直方体形状の枠体であり、底部及び長手
方向左右両側にクロスメンバーが無く、その長手方向が
前記スプロケットの軸方向と一致するように設けられて
いる。
【0023】前記吊枠体7の上部枠14の中央からは、
吊枠体を吊り下げ支持するための支持軸9が吊枠体7の
長手方向前後両側へ向かってそれぞれ突出し、該支持軸
9は、前記チェーン5に所定間隔を開けて固着されたア
タッチメント15の端部に回動自在に止着されている。
図示した実施例では、前記アタッチメント15は、一端
が前記チェーン5に固着され、他端が前記支持軸9を回
動自在に支持する4枚の鋼板によって構成されている
が、その他、例えば、二等辺三角形のプレートを用い、
その底辺をチェーン5に固着し、頂点側で吊枠体7を支
持する構造とすることもできる。
【0024】前記吊枠体7の支持軸9の先端には、ロー
ラ11が取り付けられており、該ローラ11は、前記チ
ェーン5の外側に設けられたトラック状のガイドレール
17に常に把持されて案内されている。
【0025】以上によって本考案の駐車装置における循
環装置10が構成されるものであり、上部スプロケット
1の回転によって、吊枠体7群がチェーン5と一体的
に、且つ平衡状態を常に維持しながら垂直循環するもの
である。
【0026】前記各吊枠体7には、それぞれ2枚のパレ
ット23,25が上下2段重ねとして取り外し可能に載
置されている。
【0027】上下2段のパレット23,25は、いずれ
も、前記吊枠体7の内部に適合する大きさの長方形のも
のであり、その長手方向左右両側部には、前記吊枠体7
の枠部に引っ掛かって抜け落ちを防止するための突出縁
23a,25aが設けられている。また、前記2段のパ
レット23,25の内、少なくとも上段パレット23に
は、その長手方向に対して垂直なフォークポケット23
bが適当間隔を開けて平行に設けられている。
【0028】前記循環装置10は、循環経路中の最高位
置の吊枠体7a内に載置されたパレットが地表面Sより
も若干低くなるように地下棟6内に配設され、前記吊枠
体7aの長手方向側方に設けられた地上の車両出入口2
から前記最高位置のパレット7a上に乗り入れられた車
両Cを、吊枠体7の循環移動によって地中に収納するも
のである。
【0029】前記最高位置の吊枠体7aの下方には、パ
レット昇降旋回装置27が配設されている。
【0030】前記パレット昇降旋回装置27は、図3に
示すように、フレーム29と、該フレーム上に取り付け
られたX形リンク31と、該X形リンク31上に取り付
けられた固定テーブル33と、該固定テーブル33上に
旋回可能に設けられた旋回テーブル35とからなる。
【0031】前記X形リンク31は、その一方リンクの
上端31cが固定テ−ブル33に回動可能に軸支され、
他方リンクの下端31aがフレ−ム29に対して回動可
能に軸支されるとともに、前記一方リンクの下端31b
が前記フレ−ム29に沿ってロ−ラ32で移動させら
れ、前記他方リンクの上端31dが前記固定テ−ブル3
に沿ってロ−ラ32で移動するようになっており、シ
リンダ34の作動によってリンク31の交差角度を変更
し、固定テ−ブル33の昇降を可能とするものである。
【0032】前記旋回テーブル35は、図4に示す如
く、前記固定テーブル33上に軸受け37を介して取り
付けられ、前記軸受け37の内輪39を内歯歯車で構成
し、この内歯歯車と噛合する外歯歯車41を前記内歯歯
車内に設け、前記外歯歯車がモータ42で回転すること
によって内歯歯車とともに固定テーブル33上を旋回す
るものである。
【0033】この旋回テーブル35は、前記固定テーブ
ル33より小さな長方形のものであり、その内部には、
旋回テーブル35の長手方向左右両側方に同時に延出す
る張出部材43a,43b,43c,43dが収納され
ている。これらの張出部材は、前記パレット23,25
を押し上げて旋回させるときに旋回テーブル35から延
出させ、パレットを安定的に支持するためのものであ
る。
【0034】前記張出部材43a,43b,43c,4
3dの延出のための構造について説明すると、各張出部
43a,43b(43c,43dも同じ)は、図5に
示すように、一側面にラック45a,45bが取り付け
られた角柱体であり、さらに旋回テ−ブル35との間に
それぞれ低摩擦部材47を介して、旋回テ−ブル35の
両側内部に図3に示すように2本ずつ収容されている。
該2本の張出部材43a,43b(同43c,43d)
は、それぞれラック45a,45bが形成された側面を
対向させて所定間隔を開けて設けられており、そのラッ
ク45a,45bに同時に噛合するピニオン49がモ−
タ50で回転させられることにより、互いに逆方向に向
かって延出及び収納が行われる機構となっている。
【0035】前記構成のパレット昇降旋回装置27は、
前記パレット23,25を吊枠体7の下側から押し上げ
て取り外した後、所定角度旋回せしめ、その後再び吊枠
体内に載置する作動を行うためのものである。
【0036】すなわち、本考案では、図7に示すよう
に、入庫してくる車両の進行方向とパレットの長手方向
とが通常状態では直交する位置関係にあるため、前記パ
レット昇降旋回装置27によって、車両入出庫時にパレ
ット23,25の長手方向を車両進行方向と一致させる
とともに、入出庫に際して常に前進入庫、前進出庫を可
能にしようとするものである。
【0037】なお、図7において、二点鎖線で示すパレ
ットは、吊枠体7に載置されたパレット23,25の通
常姿勢を示し、実線で示すパレットは、前記パレット昇
降旋回装置27によって押し上げ旋回され、その長手方
向が車両進入方向と一致する状態に保持されたパレット
を示すものである。
【0038】また、図中、符号8は、車両を地下棟6内
に受け入れる際、又は地下棟6内から車両が出庫する際
に、車両進行方向とパレット23,25の長手方向とを
一致させた状態でパレット23,25を一時的に支持す
るためのパレット支持部材である。これらのパレット支
持部材8,8は、車両出入口2の床部の先端部と駐車装
置奥側の地下棟6の側壁とから、互いに向かい合うよう
にそれぞれ水平に突設されている。
【0039】前記各パレット支持部材8,8の左右両側
には、通路デッキ60a,60a,60b,60bがそ
れぞれ設けられている。これらの通路デッキ60a,6
0a,60b,60bは、入庫する車両Cから降りた運
転者又は出庫する車両Cに乗り込む運転者の歩行用の通
路となるものである。
【0040】前記通路デッキ60a,60a,60b,
60bの構成について説明する。前記各通路デッキ60
a,60a,60b,60bは、それぞれ長方形の長板
体であり、前記車両出入口2側と、駐車装置奥側の地下
棟6の側壁とに、互いに向かい合うように取り付けら
れ、前記最高位置の吊枠体7aの長手方向左右両側方か
ら、該最高位置の吊枠体7a内へ突入するように配置さ
れている(図6参照)。
【0041】車両出入口2側の各通路デッキ60a,6
0aは、その基部61a,61a側が、前記車両出入口
2の床部であって前記パレット支持部材8の左右両側位
置に軸支されている。また、駐車装置奥側の各通路デッ
キ60b,60bは、その基部61b,61b側が、前
記地下棟6の側壁であって前記パレット支持部材8の左
右両側位置に軸支されている。そして、これらの各通路
デッキ60a,60a,60b,60bは、いずれも、
前記基部61a,61a,61b,61b側を中心とし
てその先端部62a,62a,62b,62b側が上方
へ回動し、車両出入口2側の通路デッキ60a,60a
と駐車装置奥側の通路デッキ60b,60bとが側面視
でハ字形となるように傾動するものである(図9参
照)。
【0042】前記各通路デッキ60a,60a,60
b,60bは、水平状態となったときに、対向するもの
同士の先端部(62aと62b)が互いに隣接して連な
るような長さとされている。
【0043】また、前記各通路デッキ60a,60a,
60b,60bの裏面には、各通路デッキ60a,60
a,60b,60bを傾動させるための伸縮作動体が配
置されている。この伸縮作動体としては、油圧シリンダ
又は電動シリンダなどが用いられ、図面実施例では油圧
シリンダ63a,63a,63b,63bとされてい
る。
【0044】前記各油圧シリンダ63a,63a,63
b,63bは、そのピストンロッド64a,64a,6
4b,64bの先端部が前記各通路デッキ60a,60
a,60b,60bの裏面に軸支されるとともに、シリ
ンダ65a,65a,65b,65bの下端が前記車両
出入口2側の地下棟6の側壁及び駐車装置奥側の地下棟
6の側壁に軸支されている。そして、前記各通路デッキ
60a,60a,60b,60bは前記油圧シリンダ6
3a,63a,63b,63bを構成するピストンロッ
ド64a,64a,64b,64bの伸縮により傾動さ
せられる。
【0045】前記各通路デッキ60a,60a,60
b,60bは、前記各油圧シリンダ63a,63a,6
3b,63bによって、水平状態から先端部62a,6
2a,62b,62b側が上方へ回動して全体が上方へ
傾動するが、その傾動の程度は、図9に示すように、前
記吊枠体7の循環経路Rから外方へ外れ、前記吊枠体7
の循環の障害とならない状態となるまででよい。
【0046】前記各通路デッキ60a,60a,60
b,60bには、歩行者のための手すり66a,66
a,66b,66bがそれぞれ設けられている。これら
の手すり66a,66a,66b,66bは、複数本の
棒部材を矩形形状に平面的に連結して構成されている
が、各連結部及び前記通路デッキ60a,60a,60
b,60bへの取付部はそれぞれ回動自在な軸止め構造
とされている。その結果、各手すり66a,66a,6
6b,66bは、各通路デッキ60a,60a,60
b,60bの上方傾動に伴って平行四辺形状に適宜変形
し、通路デッキ60a,60a,60b,60bの傾動
を妨げることはない。
【0047】前記のように構成される通路デッキ60
a,60a,60b,60bは次のように作動する。
【0048】前記のように、車両Cの入出庫に際して
は、最高位置の吊枠体7aに保持されたパレット23,
25が前記パレット昇降旋回装置27によって押し上げ
旋回され前記パレット支持部材8,8によって、その長
手方向と車両進入方向とが一致する状態で保持される。
その後、基部61a,61a,61b,61bを中心と
して上方へ回動して吊枠体7の循環経路Rから外れるよ
うに退避していた前記各通路デッキ60a,60a,6
0b,60bが、前記油圧シリンダ63a,63a,6
3b,63bの作動によって水平状態となるまでその先
端部62a,62a,62b,62b側を下方へ回動さ
せられる。
【0049】これにより、前記パレット支持部材8,8
に支持されたパレット23,25の長手方向左右両脇に
歩行通路が形成される。そこで、該パレット23,25
上に乗り込んだ車両Cから降車した運転者(入庫の場
合)、又は、該パレット23,25上に載置されていた
車両Cへ乗り込む運転者(出庫の場合)は、前記通路デ
ッキ60a,60b上を歩行して車両から離れ又は車両
に接近する。
【0050】そして、入庫の場合には、運転者が駐車装
置外部へ出ると、前記通路デッキ60a,60a,60
b,60bの先端部62a,62a,62b,62bが
上方へ回動し、前記吊枠体7の循環経路Rから外方へ退
避する。その後、パレット昇降旋回装置27の作動によ
り前記車両Cが載置されたパレット23,25が前記パ
レット支持部材8,8上から押し上げ旋回され、前記循
環経路中最高位置の吊枠体7a内へ戻され、車両Cが前
記上部スプロケット1,1の回転によって地下内へ送ら
れる。
【0051】一方、出庫の場合には、前記のように通路
デッキ60a,60bを通って出庫する車両に運転者が
乗り込み、前進運転で駐車装置外部へ発進した後に、前
記通路デッキ60a,60a,60b,60bの先端部
62a,62a,62b,62bが上方へ回動し、前記
通路デッキ60a,60a,60b,60bが前記吊枠
体7の循環経路Rから外方へ退避する。
【0052】このように、前記通路デッキ60a,60
a,60b,60bは、車両Cの入出庫時以外は、前記
吊枠体7の循環経路Rから外方へ退避するように構成さ
れているため、通路デッキ60a,60a,60b,6
0bが前記吊枠体7の循環運動の障害となることはな
い。
【0053】本実施例においては、図1に示すように、
前記循環装置10の側方であって車両進入路12の地下
に、適数段の車両格納棚4が、前記吊枠体7同士の間隔
と同一の間隔で設けられている。
【0054】図10及び図11に示すように、車両格納
棚4は、水平かつ平行に配設されたレール51、51が
基礎とされている。該レール51,51間には、レール
に沿って走行車輪54で走行自在となる走行桁53が、
前記吊枠体7の長手方向と平行に設けられている。そし
て、該走行桁53の略中央部には昇降機55が設けら
れ、該昇降機55を中心としてその両側に前記上段パレ
ットのフォークポケット23b,23bに適合する2本
のフォーク57,57が昇降自在に設けられている。前
記走行桁53、昇降機55及びフォーク57によって、
車両格納棚4と吊枠体7間で、前記上段のパレット23
ごと車両を移動する移送装置52が構成されるものであ
る。
【0055】この移送装置52の作動について説明する
と、まず、前記循環装置10の作動によって車両を載せ
たパレット23,25が車両格納棚4の側方に運ばれて
来る。ここで循環装置10の作動は停止し、前記走行桁
53がパレット方向に自走してフォーク57が上段パレ
ット23のフォークポケット23bに挿入される。その
後、前記昇降機55の作動によって、上段パレット23
が下段パレット25から外れるまでフォーク57が上昇
する。下段パレット25から外れた上段パレット23
は、前記走行桁53が元の位置に戻ることにより車両格
納棚4に収納される。
【0056】各吊枠体7には、それぞれ上下2段にパレ
ットが重ねて載置されているので、上段のパレット23
が車両格納棚4内に移送収容された後でも吊枠体7が空
になることがなく、さらに車両を載せることができる。
【0057】なお、図面に示す実施例では、循環装置1
0の一側方にのみ車両格納棚4を設けた構成の駐車装置
を用いて説明したが、車両格納棚を、循環装置10の
両側に設けることができるのは勿論である。
【0058】また、以上には、循環装置10の側方に車
両格納棚4を設けるとともに、吊枠体7に載置されるパ
レットを上下2段重ねとした構成の実施例について説明
したが、車両格納棚を具備せず、かつ、吊枠体7に載置
されるパレットを1枚とした構成とすることも可能であ
る。この場合には、パレットにはフォークポケットが不
要であることは言うまでもない。
【0059】
【考案の効果】本考案によれば、前進入庫、前進出庫が
可能となるので、不慣れなドライバーでも容易に入出庫
作業を行うことができ、接触事故等を防止することが可
能となる。また、車両に乗降するための通路デッキが吊
枠体の循環経路から退避するため、吊枠体の循環の妨げ
となることがないという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案装置の概略を示す全体側面図である。
【図2】本考案装置の上部付近の構造を示す斜視図であ
る。
【図3】パレット昇降旋回装置を示す斜視図である。
【図4】図3におけるA−A断面図である。
【図5】図3におけるB−B断一部側面図である。
【図6】通路デッキの構造を示す側面図である。
【図7】パレットの旋回作動の説明図である。
【図8】パレット上に車両が乗り込んだ状態を示す側面
図である。
【図9】上方へ傾動した通路デッキを示す側面図であ
る。
【図10】車両格納棚及び移送装置の平面図である。
【図11】車両格納棚及び移送装置の側面図である。
【符号の説明】
1 上部スプロケット 2 車両出入口 3 下部スプロケット 4 車両格納棚 5 チェーン 6 地下棟 7 吊枠体 8 パレット支持部材 10 循環装置 23,25 パレット 27 パレット昇降旋回装置 60a,60b 通路デッキ R 循環経路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 服部 成俊 横浜市金沢区釜利谷町1番地 東急車輌 製造株式会社 パーキングシステム事業 部内 (72)考案者 山本 昌人 横浜市金沢区釜利谷町1番地 東急車輌 製造株式会社 パーキングシステム事業 部内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04H 6/14

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂直方向に配設されたそれぞれ一対の上
    部及び下部スプロケットと、前記上部スプロケットと下
    部スプロケットとに平行に巻き掛けられたチェ−ンと、
    該チェ−ン間に等間隔を開けてチェ−ンと一体可能且つ
    平衡状態維持可能に設けられた適数の吊枠体とからな
    り、前記いずれかのスプロケットを回転駆動することに
    より前記吊枠体を垂直循環せしめる循環装置が地下棟内
    に収容され、前記各吊枠体内には、地表面から入庫する
    車両を載置するパレットが取り外し可能にそれぞれ保持
    されるとともに、前記吊枠体の循環経路における最高位
    置の吊枠体の長手方向側方には車両出入口が設けられ、
    前記最高位置の吊枠体の下方には該最高位置の吊枠体内
    に保持されたパレットを持ち上げ支持して旋回せしめる
    パレット昇降旋回装置が設けられ、前記吊枠体の循環経
    路中最高位置の吊枠体の長手方向側方には、前記パレッ
    トをその長手方向と車両進入方向とが一致する状態で支
    持するパレット支持部材が対向して設けられ、このパレ
    ット支持部材の左右両側には、該パレット支持部材に支
    持されたパレットの両脇に水平に位置するとともに前記
    吊枠体の循環開始直前に該吊枠体の循環経路から外れる
    ように上方に傾動して退避する通路デッキが設けられて
    なることを特徴とする垂直循環式立体駐車装置。
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