JP2586461Y2 - 把手付き紙スリーブを有する合成樹脂製容器 - Google Patents
把手付き紙スリーブを有する合成樹脂製容器Info
- Publication number
- JP2586461Y2 JP2586461Y2 JP1992056398U JP5639892U JP2586461Y2 JP 2586461 Y2 JP2586461 Y2 JP 2586461Y2 JP 1992056398 U JP1992056398 U JP 1992056398U JP 5639892 U JP5639892 U JP 5639892U JP 2586461 Y2 JP2586461 Y2 JP 2586461Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- container
- handle
- paperboard
- synthetic resin
- sleeve
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、薄肉の合成樹脂製の容
器の胴部外周壁が板紙スリーブで補強されており、該板
紙スリーブは、引き起こすことにより略Ｃ字状の把手を
形成できる切込み線が形成されている使い捨てタイプの
合成樹脂製の容器に関する。
器の胴部外周壁が板紙スリーブで補強されており、該板
紙スリーブは、引き起こすことにより略Ｃ字状の把手を
形成できる切込み線が形成されている使い捨てタイプの
合成樹脂製の容器に関する。
【０００２】
【従来の技術】紙製のコップあるいは耐水性フィルムと
紙とのラミネートシートで形成された容器等において、
紙製の把手が付設されたものは、既に数種類のものが知
られているが、いずれも実開平３ー２３０１１号公報に
示されるごとく、容器本体とは別に成形した把手を貼着
したものであり、製造工程と使用材料の増加によりコス
トアップを免れない問題があり、また把手取付強度も接
着剤に左右される問題も有していた。
紙とのラミネートシートで形成された容器等において、
紙製の把手が付設されたものは、既に数種類のものが知
られているが、いずれも実開平３ー２３０１１号公報に
示されるごとく、容器本体とは別に成形した把手を貼着
したものであり、製造工程と使用材料の増加によりコス
トアップを免れない問題があり、また把手取付強度も接
着剤に左右される問題も有していた。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、板紙ブラン
クスの打ち抜き成形時に、把手形成用の切込み線を切り
込むのみで、製造工程および使用材料の増加を伴うこと
がなく、把手取付強度も安定し、かつ合成樹脂製容器か
らの板紙スリーブの抜脱も防止できる把手付き紙スリー
ブを有する合成樹脂製容器を提供することを課題として
いる。
クスの打ち抜き成形時に、把手形成用の切込み線を切り
込むのみで、製造工程および使用材料の増加を伴うこと
がなく、把手取付強度も安定し、かつ合成樹脂製容器か
らの板紙スリーブの抜脱も防止できる把手付き紙スリー
ブを有する合成樹脂製容器を提供することを課題として
いる。
【０００４】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本考案は、板紙スリーブの内面に、合成樹脂製容器
が容器形状への成形加工手段により接着させられること
なく密着させられており、該板紙スリーブは、１枚の板
紙ブランクスが両端の積層接着部で接着させらており、
また該スリーブには前記積層接着部の両側に左右一対の
略Ｃ字状の把手形成用の、内外二重の輪郭線たる切込み
線が線対称に形成されていると共に、該両側の内外二重
の輪郭線の少なくとも各何れか一方の輪郭線に接して板
紙ブランクスの切除部が形成されており、該切除部に容
器周壁の一部が埋め込み状に入り、突部とされていると
いう構成を採用した。
め、本考案は、板紙スリーブの内面に、合成樹脂製容器
が容器形状への成形加工手段により接着させられること
なく密着させられており、該板紙スリーブは、１枚の板
紙ブランクスが両端の積層接着部で接着させらており、
また該スリーブには前記積層接着部の両側に左右一対の
略Ｃ字状の把手形成用の、内外二重の輪郭線たる切込み
線が線対称に形成されていると共に、該両側の内外二重
の輪郭線の少なくとも各何れか一方の輪郭線に接して板
紙ブランクスの切除部が形成されており、該切除部に容
器周壁の一部が埋め込み状に入り、突部とされていると
いう構成を採用した。
【０００５】
【作用】板紙スリーブに切込み線で形成された把手は、
該板紙スリーブから互いに引き起こされ、表面同士を重
ねられた状態で把手として把持されるが、取付の強度は
板紙スリーブの材質と把手の形状ならびにブランクス両
端の積層接着部の強度のみに依存し、接着剤の材質と
か、接着状態とかに左右されることが無いので、全製品
について均一に維持される。
該板紙スリーブから互いに引き起こされ、表面同士を重
ねられた状態で把手として把持されるが、取付の強度は
板紙スリーブの材質と把手の形状ならびにブランクス両
端の積層接着部の強度のみに依存し、接着剤の材質と
か、接着状態とかに左右されることが無いので、全製品
について均一に維持される。
【０００６】板紙スリーブの内面に密着している合成樹
脂製容器は、真空，圧空，射出等の成形加工手段によっ
て、板紙スリーブに接着されることなく密着させられて
いるものであり、成形金型に板紙スリーブを配置したの
ちに成形加工を行うことにより製造され、一体化される
ものであるから、板紙ブランクスの打ち抜き成形時に、
把手形成用の切込み線を切り込み、かつ選定された切込
み線に接する切除部を打ち抜く以外には、何らの工程増
も材料の使用量の増加もなくコストアップを招くことも
なしに、把手付きで、しかも紙スリーブが容器本体から
抜脱することの無い容器を成形できる。
脂製容器は、真空，圧空，射出等の成形加工手段によっ
て、板紙スリーブに接着されることなく密着させられて
いるものであり、成形金型に板紙スリーブを配置したの
ちに成形加工を行うことにより製造され、一体化される
ものであるから、板紙ブランクスの打ち抜き成形時に、
把手形成用の切込み線を切り込み、かつ選定された切込
み線に接する切除部を打ち抜く以外には、何らの工程増
も材料の使用量の増加もなくコストアップを招くことも
なしに、把手付きで、しかも紙スリーブが容器本体から
抜脱することの無い容器を成形できる。
【０００７】合成樹脂製容器を、薄く透明度の大きい材
料製とすれば板紙スリーブの表裏両面に印刷を施し、容
器の内外両面から異別の印刷面が視認できるようにして
も衛生上の問題は全く生じない。
料製とすれば板紙スリーブの表裏両面に印刷を施し、容
器の内外両面から異別の印刷面が視認できるようにして
も衛生上の問題は全く生じない。
【０００８】
【実施例】図１ないし図４は実施の一例を示しており、
板紙スリーブ１の内面には、ポリスチレン，ポリプロピ
レン等の熱可塑性合成樹脂製の薄肉の容器２が、接着さ
せられることなく密着させられている。
板紙スリーブ１の内面には、ポリスチレン，ポリプロピ
レン等の熱可塑性合成樹脂製の薄肉の容器２が、接着さ
せられることなく密着させられている。
【０００９】板紙スリーブ１は、図４に示されるごとく
扇形に打ち抜き成形された板紙ブランクス３の両端４，
５を接着して截頭逆円錐筒状とされたものであり、成形
金型内に予めセットされ、熱可塑性合成樹脂シートを用
いた真空成形，圧空成形あるいは熱可塑性合成樹脂の射
出成形により、図１ないし図３に示されるごとく、板紙
スリーブ１の内面と容器２とが接着されることなく密着
させられる。
扇形に打ち抜き成形された板紙ブランクス３の両端４，
５を接着して截頭逆円錐筒状とされたものであり、成形
金型内に予めセットされ、熱可塑性合成樹脂シートを用
いた真空成形，圧空成形あるいは熱可塑性合成樹脂の射
出成形により、図１ないし図３に示されるごとく、板紙
スリーブ１の内面と容器２とが接着されることなく密着
させられる。
【００１０】図示例の板紙スリーブ１には、板紙ブラン
クス３の両端４，５が接着された積層接着部６の両側に
左右一対の略Ｃ字状の把手７，１７形成用の、内外二重
の輪郭線たる切込み線８，９，１０，１１が、積層接着
部６の両側に線対称に形成されている。
クス３の両端４，５が接着された積層接着部６の両側に
左右一対の略Ｃ字状の把手７，１７形成用の、内外二重
の輪郭線たる切込み線８，９，１０，１１が、積層接着
部６の両側に線対称に形成されている。
【００１１】図１および図３において、符号１２，１３
は、把手７，１７を爪等で引き起こしやすくするため、
板紙ブランクス３に設けた切除部であり、この切除部１
２，１３内は、前記容器２の形成時に、図２に示される
ごとく、熱可塑性合成樹脂製の容器周壁１４の一部が埋
め込み状に入り突部１５とされ、この突部１５により、
板紙スリーブ１が容器２から抜脱するのが防止されてい
る。
は、把手７，１７を爪等で引き起こしやすくするため、
板紙ブランクス３に設けた切除部であり、この切除部１
２，１３内は、前記容器２の形成時に、図２に示される
ごとく、熱可塑性合成樹脂製の容器周壁１４の一部が埋
め込み状に入り突部１５とされ、この突部１５により、
板紙スリーブ１が容器２から抜脱するのが防止されてい
る。
【００１２】図示例の場合、図１に示されるごとく、把
手７，１７が板紙スリーブ１の積層接着部６の両側に形
成されているので、図３に示されるごとく把手７，１７
を引き起こし、飲料の入った容器２を持ち上げた場合
に、把手７，１７の基部１６，１８の材質，形状によっ
て定まる強度の外に、積層接着部６の強度も付加されて
把手７，１７による容器の保持強度がより大きくなる。
手７，１７が板紙スリーブ１の積層接着部６の両側に形
成されているので、図３に示されるごとく把手７，１７
を引き起こし、飲料の入った容器２を持ち上げた場合
に、把手７，１７の基部１６，１８の材質，形状によっ
て定まる強度の外に、積層接着部６の強度も付加されて
把手７，１７による容器の保持強度がより大きくなる。
【００１３】把手７，１７が略Ｃ字状であり、把手７，
１７の引き起こしにより、略半円形の残片１９，２０が
容器２の外面に残存するので、容器２内に熱い液体が入
れられている場合にも、把手７，１７を把持する指が、
容器２の外面に接触することなく、安全に容器２を把持
できる。
１７の引き起こしにより、略半円形の残片１９，２０が
容器２の外面に残存するので、容器２内に熱い液体が入
れられている場合にも、把手７，１７を把持する指が、
容器２の外面に接触することなく、安全に容器２を把持
できる。
【００１４】
【考案の効果】本考案では、板紙ブランクスの打ち抜き
成形時に、把手形成用の切込み線を切り込み、該切込み
線に接して切除部を打ち抜くので製造工程および使用材
料の増加を伴うことなく把手付きの紙スリーブを有し、
かつ容器本体から該紙スリーブが脱落することのない合
成樹脂製紙容器を製造できる効果がある。
成形時に、把手形成用の切込み線を切り込み、該切込み
線に接して切除部を打ち抜くので製造工程および使用材
料の増加を伴うことなく把手付きの紙スリーブを有し、
かつ容器本体から該紙スリーブが脱落することのない合
成樹脂製紙容器を製造できる効果がある。
【００１５】また把手は板紙スリーブに略Ｃ字状の切込
み線で形成され、把手の基部は板紙スリーブと一連に連
続しているので、把手取付強度は、板紙スリーブの材質
と、把手の形状ならびに板紙ブランクスの両端の積層接
着部の強度とによって定まる一定の強度となり、接着剤
の種類と接着状態とに起因する取付強度の不安定要素を
全く具備しないので、安全性の高い把手付き紙スリーブ
を有する合成樹脂製容器を提供できる効果も有する。
み線で形成され、把手の基部は板紙スリーブと一連に連
続しているので、把手取付強度は、板紙スリーブの材質
と、把手の形状ならびに板紙ブランクスの両端の積層接
着部の強度とによって定まる一定の強度となり、接着剤
の種類と接着状態とに起因する取付強度の不安定要素を
全く具備しないので、安全性の高い把手付き紙スリーブ
を有する合成樹脂製容器を提供できる効果も有する。
【図１】把手引き起こし前の実施の一例の正面図であ
る。
る。
【図２】図１中Ｘ−Ｘ線断面図である。
【図３】図１に示すものの把手を引き起こした状態の側
面図である。
面図である。
【図４】図１に使用された板紙ブランクスの展開図であ
る。
る。
１ 板紙スリーブ ２ 合成樹脂製の容器 ３ 板紙ブランクス ４，５ 両端 ６ 積層接着部 ７，１７ 把手 ８，９，１０，１１ 切込み線１２，１３ 切除部 １５ 突部
Claims (1)
- 【請求項１】 板紙スリーブの内面に、合成樹脂製容器
が容器形状への成形加工手段により接着させられること
なく密着させられており、該板紙スリーブは、１枚の板
紙ブランクスが両端の積層接着部で接着させられてお
り、該積層接着部の両側に線対称に、左右一対の略Ｃ字
状の把手形成用の内外二重の輪郭線である切込み線が形
成され、該両側の内外二重の輪郭線の少なくとも各何れ
か一方の輪郭線に接して板紙ブランクスの切除部が形成
されており、該切除部に容器周壁の一部が埋め込み状に
入り、突部とされている把手付き紙スリーブを有する合
成樹脂製容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992056398U JP2586461Y2 (ja) | 1992-07-17 | 1992-07-17 | 把手付き紙スリーブを有する合成樹脂製容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992056398U JP2586461Y2 (ja) | 1992-07-17 | 1992-07-17 | 把手付き紙スリーブを有する合成樹脂製容器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0610143U JPH0610143U (ja) | 1994-02-08 |
| JP2586461Y2 true JP2586461Y2 (ja) | 1998-12-09 |
Family
ID=13026104
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1992056398U Expired - Lifetime JP2586461Y2 (ja) | 1992-07-17 | 1992-07-17 | 把手付き紙スリーブを有する合成樹脂製容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2586461Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5332208B2 (ja) * | 2008-01-16 | 2013-11-06 | 凸版印刷株式会社 | 注出口付き紙容器 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6047227U (ja) * | 1983-09-08 | 1985-04-03 | 株式会社吉野工業所 | 飽和ポリエステル樹脂製二軸延伸壜 |
-
1992
- 1992-07-17 JP JP1992056398U patent/JP2586461Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0610143U (ja) | 1994-02-08 |
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