JP5332208B2 - 注出口付き紙容器 - Google Patents

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Description

本発明は、主にジュース、牛乳、ヨーグルトなどの液状食品を収納する注出口付き紙容器に関するもので、さらに詳しくは、紙基材層の両面に少なくとも熱可塑性樹脂層を積層した積層材料からなり、天部と胴部および底部からなる筒状の注出口付き紙容器に関するものである。
従来、紙基材層の両面に少なくとも熱可塑性樹脂層を積層した積層材料からなり、天部と胴部および底部からなる筒状の注出口付き紙容器は、図9に示すように、胴部(1)のブランク(B)形状が矩形形状からなり、スリーブ状に成形した段階では、容器天部側の上端部(3)の周長と容器底部側の下端部(4)の周長とが同じ長さであるが、図10に示すように、製品になった時点で容器底部側の下端部(4)の幅(L2)が容器天部側の上端部(3)の幅(L1)より狭くなってしまう問題がある。
また、胴部(1)の肩上の容器口部(2)をインサートインジェクション成形により、プラスチックでの製造時に金型を中に通すが、コア径とスリーブ径を合わさないと内側に樹脂漏れを発生し易くなり製品上ヒケを発生させる。さらに、成形時にコアを抜き差しの際に抵抗が強く胴部材の紙が伸び易いものを使用するなどの制約が必要になる。
例えば、図11に示すように、スリーブ上端部(32)に容器の蓋部(30)がインジェクション成形によってプラスチックで形成され、スリーブ下端部である容器底部の開口から食品が充填され、その底部がシールされて得られた包装容器であって、その蓋部(30)が注出口(40)を備え、注出口(40)の内縁部が脆弱開始点(31)を有し、容器の蓋部(30)の本体に、その開始点(31)を始点として、スリーブ上端部(32)近傍を周回するように、連続的に延在する弱め線(33)が形成されている筒状の包装容器が提案(例えば、特許文献1参照。)されているが、この場合も前述と同様の問題点がある。
以下に先行技術文献を示す。
特開2007−8532号公報
本発明は、このような従来技術の問題点を解決しようとするものであり、その課題とするところは、主にジュース、牛乳、ヨーグルトなどの液状食品を収納する注出口付き紙容器において、製品になった時点でストレート形状で見栄えが良く、容器口部を取り付ける際のインサートインジェクション成形時の樹脂漏れがなく、製品上ヒケを発生させない、成形性に優れた注出口付き紙容器を提供することを目的とするものである。
本発明は、紙基材層(13)の両面に少なくとも熱可塑性樹脂層(12、15)を積層した積層材料(11)からなり、天部と胴部および底部からなる筒状の注出口付き紙容器(A)において、前記紙容器(A)の胴部(1)が4枚のパネル(1A、1B、1C、1D)と該両端パネル(1A、1D)のいずれかに連設した糊代部(5)とが折り目線(a、b、c、d)を介して扇形状に連設されたブランク(B)からなり、且つ該胴部(1)のブランク(B)を容器縦方向に縦シールしてスリーブ(C)を形成し、該スリーブ(C)の上端部(3)の天部に容器口部(2)がインサートインジェクション成形によってプラスチックで形成され、さらに該スリーブ(C)の下端部(4)に容器底部が形成されていることを特徴とする注出口付き紙容器である。
また、前記ブランク(B)の上端部(3)の4つの角(9)がR状に形成され、且つ下端部(4)の4つの角(9)がエッジ状に形成されていることを特徴とする注出口付き紙容器である。
さらには、請求項1又は2記載の注出口付き紙容器において、前記ブランク(B)及び前記スリーブ(C)の扇形状が上端部(3)から下端部(4)の容器底部方向に末広がりであることを特徴とする注出口付き紙容器である。
本発明に係る注出口付き紙容器は、紙基材層の両面に少なくとも熱可塑性樹脂層を積層した積層材料からなり、天部と胴部および底部からなる筒状の注出口付き紙容器において、前記紙容器の胴部が4枚のパネルと該両端パネルのいずれかに連設した糊代部とが折り目線を介して扇形状に連設されたブランクからなり、ブランクの上端部の4つの角がR状に形成されていることにより、容器口部を取り付ける際にインサートインジェクション成型時の樹脂漏れがない。且つ、ブランクの下端部の4つの角がエッジ状に形成されており、該胴部のブランクを容器縦方向に縦シールして容器スリーブを形成し、該スリーブの上端部の天部に容器口部がインサートインジェクション成形によってプラスチックで形成され、さらに該スリーブの下端部に容器底部が形成されていることにより、出来上がり製品が側面から見てストレートになり、見栄えが良くなる。また、インサートインジェクション成形工程時のスリーブ供給もスタックした状態で供給が可能となり、金型への挿入もし易くなる。また、容器口部の製造時も金型でスリーブを挟んで上下でシールが可能となる。さらに、コアの抜き差しの抵抗が低くなり成形し易くなる。
以下に本発明の実施の形態を図1〜図8に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係る注出口付き紙容器の胴部のブランクの1実施例を示す平面図であり、図2は本発明に係る注出口付き紙容器の胴部のスリーブの1実施例を示す斜視図であり、図3は本発明に係る注出口付き紙容器の胴部の上端部及び下端部の形状を説明する説明図であり、図4は本発明に係る注出口付き紙容器の胴部の上端部及び下端部のサイズを説明する説明図であり、図5は本発明に係る注出口付き紙容器の1実施例を示す側断面図であり、図6は本発明に係る注出口付き紙容器の胴部のスリーブの上端部に容器口部をインサートインジェクション成形によって形成する方法を説明する説明図であり、図7は本発明に係る注出口付き紙容器にキャップを取り付けた状態の1実施例を示す平面図であり、図8は本発明に係る注出口付き紙容器の胴部を構成する積層材料の層構成の1実施例を示す側断面図である。
本発明に係る注出口付き紙容器は、図8に示すように、紙基材層(13)の両面に少なくとも熱可塑性樹脂層(12、15)を積層した積層材料(11)からなり、天部と胴部および底部からなる筒状の注出口付き紙容器(A)において、図1に示すように、前記紙容器(A)の胴部(1)が4枚のパネル(1A、1B、1C、1D)と該両端パネル(1A、1D)のいずれかに連設した糊代部(5)とが折り目線(a、b、c、d)を介して扇形状に連設されたブランク(B)からなり、且つ、図2に示すように、該胴部(1)のブランク(B)を容器縦方向に縦シールしてスリーブ(C)を形成し、図5に示すように、該スリーブ(C)の上端部(3)の天部に容器口部(2)がインサートインジェクション成形によってプラスチックで形成され、さらに該スリーブ(C)の下端部(4)に容器底部が形成されていることを特徴とする注出口付き紙容器である。
前記扇形状に連設された胴部(1)のブランク(B)の上端部(3)の4つの角(9)をR状(曲がっていて鋭い角のない形)に形成し、且つ下端部(4)の4つの角(9)をエッジ状に形成する。このような形状のブランク(B)をサイドシールしてスリーブ(C)状にすると、図3に示すように、前記上端部(3)の4つの角(9)がコーナ形状になり、且つ、前記下端部(4)の4つの角(9)が鋭角形状になる見栄えの良い筒状の紙容器が得られる。
さらに、図4に示すように、前記ブランク(B)の胴部(1)の上端部(3)の幅(L3)より下端部(4)の幅(L4)を広くして、該ブランク(B)及び該スリーブ(C)の扇形状を上端部(3)から下端部(4)の容器底部方向に末広がりにしているので、図7に示すように、出来上がり製品の上端部(3)の幅(L1)と下端部(4)の幅(L2)が同一サイズとなるため、側面から見てストレートになり、見栄えが良くなる。
このようなスリーブ(C)を用いることで、インサートインジェクション成形にて容器口部(2)の製造工程でのスリーブ(C)供給の際もスタックした状態で行えるので、スリーブ供給フィーダへのスリーブセットの手間の頻度が減り、合理的である。さらに、金型への挿入もし易くなり、さらに、コアの抜き差しの抵抗が低くなり成形し易くなる。
また、図6(a)に示すように、インサートインジェクション成形にて胴部(1)の上端部(3)に容器口部(肩から上)(2)を成形する製造時も、図6(b)に示すように、キャビティ(金型)(7M)とコア(マンドレル金型)(7N)とでスリーブ(C)状の胴部(1)を挟んで上下でシールが可能となる。すなわち、前記容器口部(2)と胴部(1)の上端部端縁(3A)と上端部側端(3B)との接合部(8)の接合が強固となる。
次に、本発明に係る注出口付き紙容器の胴部(1)を構成する材料、容器口部(2)の材料および該容器口部(2)のインサートインジェクション成形方法などについて説明する。
まず、本発明に係る注出口付き紙容器の胴部(1)を構成する積層材料としては、紙基材層の両面に熱可塑性樹脂層などを積層した積層材料を使用する。例えば、図8に示すように、表面側から、少なくとも、熱可塑性樹脂層(12)と紙基材層(13)と熱可塑性樹脂層(15)とを適宜に積層した積層材料(11)などが用いられる。
前記最外層の熱可塑性樹脂層(12)を形成する熱可塑性樹脂としては、熱によって溶融し、ヒートシール性を有する樹脂ならば特に制約されないが、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマー、ポリブテンポリマー、ポリエチレンまたはポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマール酸、イタコン酸などの不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリビニル系樹脂、その他などの樹脂を使用することができる。
そして、これら熱可塑性樹脂の中でも、作業性、経済性などの面から、低密度ポリエチレンを使用することが適当で、紙基材層上にエクストルージョンラミネーション法(溶融押出しラミネーション法)などによりラミネート加工を行なう。その際の厚さは、15〜50μm程度の範囲内で任意に選択して形成することが好ましい。
前記紙基材層(13)としては、化学パルプなどを主原料とするパルプから抄造した坪
量が230〜450g/m2程度の範囲内の晒しクラフト紙、マニラボール等の板紙を選択して使用することが好ましい。
前記最内層の熱可塑性樹脂層(15)を形成する熱可塑性樹脂は、前記最外層に使用する樹脂と同様の熱可塑性樹脂が使用される。例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマー、ポリブテンポリマー、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマール酸、イタコン酸などの不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、その他などの樹脂を使用することができる。
そして、これら熱可塑性樹脂の中でも、作業性、経済性などの面から、低密度ポリエチレンを使用することが好ましく、エクストルージョンラミネーション法(溶融押出しラミネーション法)などによりラミネート加工を行なう。また、該最内層の厚さは、30〜100μm程度の範囲内で任意に選択して形成することが好ましい。
ところで、前記紙容器に収納する内容物によっては、表面側から、少なくとも、熱可塑性樹脂層(12)と紙基材層(13)とガスバリア層(14)と熱可塑性樹脂層(15)とを適宜に積層した積層材料(11)などが用いられる。
前記ガスバリア層(14)については、内容物が空気中の酸素や内容物の香気成分などを遮断する目的で積層したものである。
前記ガスバリア層(14)としては、一般的には、内容物の種類、保存性、ライフサイクル期間、強度等によって選択するが、例えば、アルミニウム箔ないしその蒸着膜を有する樹脂フィルム、あるいはポリ塩化ビニリデン系樹脂もしくはエチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリビニルアルコール(PVA)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)ケン化物などのガスバリア性を有する樹脂フィルム、酸化珪素や酸化アルミニウムなどの無機酸化物を蒸着した樹脂フィルム、ナイロンMXD6樹脂フィルム、その他などを用いることができる。
このガスバリア層(14)に用いる材料としては、最近では、アルミニウム箔の廃棄処理問題などから、アルミニウム箔の代替品として、前述の無機酸化物である酸化珪素や酸化アルミニウムなどをポリエチレンテレフタレートフィルムに真空蒸着した蒸着フィルムが多用されている。
前記無機酸化物の蒸着フィルムの蒸着薄膜としては、基本的に金属の酸化物をアモルファス(非晶質)化した薄膜であれば使用可能であり、例えば、珪素(Si)、アルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、カリウム(K)、錫(Sn)、ナトリウム(Na)、ホウ素(B)、チタン(Ti)、鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、イットリウム(Y)などの金属の酸化物をアモルファス(非晶質)化した薄膜を使用することができる。
そして、これら金属の中でも、包装材料に使用する場合は、珪素(Si)、アルミニウム(Al)が好ましく、これら金属の酸化物である、酸化珪素、酸化アルミニウムを真空蒸着法などにより、薄膜化することが適当である。その際の膜厚は、10〜80nm程度の範囲内で任意に選択して形成することが好ましい。
また、前記無機酸化物の蒸着薄膜を形成するための支持体となる樹脂フィルムは、強度的に強く、耐熱性が高く、化学的に優れていれば、特に制約されるものではないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテンなどのポリオレフィン系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、ポリビニルアルコール、ポリカーボネート系樹脂、フッ素系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、アセタール系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、その他などの各種のフィルムを使用することができるが、強度などの物性面、コストなどの経済性などを考慮するとポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂からなるフィルムが好ましい。その際の該樹脂フィルムの厚さは、10〜40μm程度の範囲内で任意に選択して使用することが好ましい。
次に、前記ガスバリア層(14)と前記紙基材層(13)及び最内層の熱可塑性樹脂層(15)とを積層する方法は、例えば、ドライラミネーション方法、エクストルージョンラミネーション方法、及び該エクストルージョンラミネーション方法を利用したサンドイッチラミネーション方法などの公知の方法を使用することができる。
次に、本発明に係る注出口付き紙容器を構成する胴部(1)の上端部(3)に容器口部(2)をプラスチックで形成する方法について説明する。
まず、前記積層材料(11)で形成された下端部(4)の容器底部方向に末広がりになっている扇形状の胴部(1)のスリーブ(C)をインサートインジェクション成形機に装備した、図6(a)に示す、金型コア(7N)となるマンドレルの外面に被着させる。このマンドレルは、胴部(1)が断面矩形であれば、これに対応した矩形のものが用いられ、胴部(1)が円形であれば、これに対応した円形のものが使用される。尚、胴部(1)が扇形状をしているので、インサートインジェクション成形工程時のスリーブ供給もスタックした状態で供給が可能となり、金型への挿入もし易くなる。
次に、図6(b)に示すように、胴部(1)を外装したマンドレルを該胴部(1)の上端部(3)が容器口部(2)を形成する空間に位置するようにキャビティ(金型)(7M)に装着する。
このように、スリーブ(C)状の胴部(1)は、前記キャビティ(金型)(7M)とコア(マンドレル金型)(7N)とで挟んだ状態でセットされる。
次に、前記キャビティ(金型)(7M)に設けたゲート口(図示せず)からランナー(図示せず)を通して容器口部(2)を形成する空間にインサートインジェクション成形手段によりプラスチックを溶融状態で注入する。その後、前記溶融状態のプラスチックを冷却することで、胴部(1)の上端部(3)の上端部端縁(3A)と上端部側端(3B)とに接合する接合部(8)を形成することで容器口部(2)が一体的に強固に形成されるものである。
最後に、スリーブ状の胴部(1)が容器底部方向に末広がりになっている扇形状をしているので、成形された容器からのコア(マンドレル金型)(7N)の抜き差しの抵抗が低くなり成形し易くなる。
次に、本発明に係る注出口付き紙容器を構成する容器口部(2)を形成するために用いられるプラスチックは、例えば、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、中密度ポリエチレン樹脂(MDPE)、高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(L−LDPE)などのポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン樹脂(PP)などの
ポリプロピレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS樹脂)、アクリロニトリル−ブタジェン−スチレン共重合体(ABS樹脂)、ポリカーボネート系樹脂、エチレン−プロピレン共重合体(EP)、エチレン−αオレフィン共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン−メタクリル酸エステル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)などの樹脂、その他の熱可塑性成形用樹脂を使用することができる。また、前記容器口部(2)は、必要に応じて顔料などで着色されていてもよい。
次に、成形方法としては、射出成形法、押出成形法、その他などを用いて、射出ないし押出成形して製造することができる。而して、本発明においては、例えば、射出成形用金型の一方の金型内に胴部材をインサートし、しかる後、キャビティ(金型)およびコア(金型)の両金型を閉じた後、前記の射出成形用樹脂を射出し、インサート成形して、容器口部(2)を成形するインサートインジェクション成形方法が好ましい。
以下、本発明の実施例について詳細に説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
<実施例1>
本発明に係る注出口付き紙容器を構成する胴部(1)には、図8に示すように、紙基材層(13)として、坪量230g/m2の晒クラフト紙を使用し、最外層には、低密度ポリエチレン樹脂をエクストルージョンラミネーション方法により、厚さ30μmの熱可塑性樹脂層(12)を形成し、最内層には、低密度ポリエチレン樹脂をエクストルージョンラミネーション方法により、厚さ60μmの熱可塑性樹脂層(15)を形成した積層材料を用いた。
前記積層材料のシートを図1に示すように、下端部(4)に末広がりの扇形状のブランク(B)に打ち抜き、引き続いて、図2に示すように、このブランク(B)をサイド貼りしてスリーブ(C)状の胴部(1)を作製した。
この胴部(1)をインサートインジェクション成形機の射出成形用金型の一方のコア(金型)となるマンドレルの外面に被着させた後、容器口部(2)を成形するキャビティ(金型)とコア(金型)の両金型を閉じた後、射出成形用の熱可塑性樹脂として、低密度ポリエチレン樹脂を使用し、インサート成形して、図5に示すような、容器口部(2)を一体化した注出口付き紙容器(A)を作製した。
<実施例2>
実施例1において、胴部(1)の材料構成が、最外層面側から、低密度ポリエチレン樹脂(30μm)/晒クラフト紙(230g/m2)/低密度ポリエチレン樹脂(25μm)/酸化珪素蒸着膜(30nm)/ポリエチレンテレフタレートフィルム(12μm)/接着剤/低密度ポリエチレン樹脂フィルム(60μm)からなる積層材料を用いた以外は実施例1と同様にして実施例2の注出口付き紙容器を得た。
<評価>
前記実施例1及び実施例2の紙容器を専用の液体自動充填包装機にそれぞれ供給し、容器底部(4)の成形、ジュースの充填工程後、低密度ポリエチレン樹脂製のキャップ(6)を取り付けて、外観を観察した所、図7に示すように、出来上がり製品が側面から見てストレートになり、見栄えが良い注出口付き紙容器の製品化が可能になった。
本発明に係る注出口付き紙容器の胴部のブランクの1実施例を示す平面図である。 本発明に係る注出口付き紙容器の胴部のスリーブの1実施例を示す斜視図である。 本発明に係る注出口付き紙容器の胴部の上端部及び下端部の形状を説明する説明図である。 本発明に係る注出口付き紙容器の胴部の上端部及び下端部のサイズを説明する説明図である。 本発明に係る注出口付き紙容器の1実施例を示す側断面図である。 本発明に係る注出口付き紙容器の胴部のスリーブの上端部に容器口部をインサートインジェクション成形によって形成する方法を説明する説明図である。 本発明に係る注出口付き紙容器にキャップを取り付けた状態の1実施例を示す平面図である。 本発明に係る注出口付き紙容器の胴部を構成する積層材料の層構成の1実施例を示す側断面図である。 従来の注出口付き紙容器の胴部のブランクの1実施例を示す平面図である。 従来の注出口付き紙容器にキャップを取り付けた状態の1実施例を示す平面図である。 従来の注出口付き紙容器のその他の実施例を示す平面図である。
符号の説明
1・・・胴部
2・・・容器口部
3・・・上端部
4・・・下端部
5・・・糊代部
6・・・キャップ
8・・・接合部
9・・・角
11・・・積層材料
12・・・熱可塑性樹脂層
13・・・紙基材層
14・・・ガスバリア層
15・・・熱可塑性樹脂層
10・・・包装容器
20・・・容器スリーブ
30・・・蓋部
31・・・脆弱開始点
32・・・スリーブ上端部
33・・・弱め線
40・・・注出口
50・・・キャップ
A・・・注出口付き紙容器
B・・・ブランク
C・・・スリーブ
1A・・・パネル
1B・・・パネル
1C・・・パネル
1D・・・パネル
a、b、c、d・・・折り目線
L1・・・上端部の幅
L2・・・下端部の幅
L3・・・上端部の幅
L4・・・下端部の幅
7M・・・キャビティ(金型)
7N・・・コア(マンドレル金型)
3A・・・上端部端縁
3B・・・上端部側端

Claims (3)

  1. 紙基材層の両面に少なくとも熱可塑性樹脂層を積層した積層材料からなり、
    天部と胴部および底部からなる筒状の注出口付き紙容器において、
    前記紙容器の胴部が4枚のパネルと該両端パネルのいずれかに連設した糊代部とが折り目線を介して扇形状に連設されたブランクからなり、
    前記ブランクの上端部の4つの角がR状に形成され、且つ下端部の4つの角がエッジ状に形成されており、
    且つ該胴部のブランクを容器縦方向に縦シールしてスリーブを形成し、該スリーブの上端部の天部に容器口部がインサートインジェクション成形によってプラスチックで形成され、さらに該スリーブの下端部に容器底部が形成されていることを特徴とする注出口付き紙容器。
  2. 前記ブランク及び前記スリーブの扇形状が上端部から下端部の容器底部方向に末広がり
    であることを特徴とする請求項1に記載の注出口付き紙容器。
  3. 前記紙基材の坪量が230〜450g/m であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の注出口栓付き紙容器。
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