JP2585947Y2 - 電子機器筐体 - Google Patents

電子機器筐体

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JP2585947Y2
JP2585947Y2 JP2103693U JP2103693U JP2585947Y2 JP 2585947 Y2 JP2585947 Y2 JP 2585947Y2 JP 2103693 U JP2103693 U JP 2103693U JP 2103693 U JP2103693 U JP 2103693U JP 2585947 Y2 JP2585947 Y2 JP 2585947Y2
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housing
screw
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hole
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勉 星野
彰 杉山
孝市郎 須田
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は電子回路ユニットが収納
され複数段設けて使用される電子機器筐体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来における電子機器筐体の第1の例に
ついて図17ないし図20を参照して説明する。図17
において1は各表面を開放した骨組を構成する筐体本体
で、図19に示すように内部に電子回路ユニット101
が収納されている。2は筐体本体1の上面部を追う上面
板、3は筐体本体1の底面部を覆う底面板で、これらは
適宜な手段で筐体本体1に取り付けられている。
【0003】4は筐体本体1の右側面を覆う右側面板
で、ねじ5によって上面板2と底面板3とに取り付けら
れている。6は筐体本体1の左側面を覆う左側面板で、
右側面板4と同様に取り付けられている。
【0004】7は筐体本体1の前面を覆う前面板で、ね
じ8により右側面板4と左側面板5に取り付けられてい
る。この前面板7にはねじ8を通す孔9、10が形成さ
れている。孔9はねじ8を外すことなく前面板7を取り
外せるようにするためのもので、ねじ8の頭部直径より
大きい直径を有する部分9aと、ねじ8のねじ部直径よ
り大きく且つ頭部直径より小さい直径を有する部分9b
とが上下方向に任意の距離で連続する形状となってい
る。
【0005】孔10は振動などにより前面板7が自然に
外れてしまうことを防ぐために通常の透孔となってい
る。11は前面板7の上縁に形成された鍔で、これは上
面板2の縁に係止されている。これによりねじ8をすべ
て外した場合にも前面板7が上面板2に保持され、前面
板7を取り外す際にこれが自然に落下することを防止す
る。
【0006】以上の構成において前面板7を取り外す際
には、図18に示すようねじ8を前面板7を付勢しない
位置まで緩め、前面板7をねじ8の頭部が孔9の部分9
aを遮らない位置まで垂直方向に移動させ、図19に示
すように筐体1の前面部から手前側に取り外している。
【0007】従来における電子機器筐体の第2の例につ
いて図21および図22を参照して説明する。この従来
例の筐体は、床置きによりビルドアップ方式で設ける場
合には最下段の筐体を直接床に置いて積み重ね、壁掛け
によりビルドアップ方式で設ける場合には筐体に設けた
壁掛け金具を用いて各筐体を壁に取り付けている。
【0008】図21および図22は筐体の外観を示すた
めに筐体本体が示されていない。図において51は上面
板、52は右側面板、53は左側面板、54は前面板、
55は背面板、56は壁掛け金具である。壁掛け金具5
6の一部は背面板55の上縁および下縁にはねじ58に
より取り付けられ、壁掛け金具56の他の部分は背面板
55の上方および下方に突出され、この突出部には孔5
7が形成されている。
【0009】筐体Aを壁に掛けて設ける場合には、壁掛
け金具56の突出部を壁に当接し、ねじ59を壁掛け金
具56の孔57に通して壁に形成されているねじ孔に螺
挿する。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】前述した電子機器筐体
の第1の従来例における問題点について説明する。筐体
を複数段積み重ねて使用するビルドアップ方式の場合
に、前面板7を上下方向に移動させるには、上段に積み
重ねた筐体の前面板7および底面板3が互いに緩衝しな
いように、図20に示すように筐体Aの前面板7の間に
少なくとも前面板7を取り外す際に必要とする移動量分
の隙間12を確保しなければならず、また底面板3にも
各前面板7の鍔11が干渉しないだけの逃げを設けなけ
ればならない。
【0011】このため、筐体をビルドアップ方式で設け
る場合には、外観が悪くなるという問題があり、また筐
体の底面板3の形状が複雑になって価格が高くなるとい
う問題がある。
【0012】また、従来の鍔11の形状では、前面板7
を取り外す際に前面板7を確実に保持するためには前面
板7と筐体本体1との間に少なくとも指が入る隙間が必
要となり、前面板7を手前にある程度開けなければなら
ず、前面板7を開け過ぎた場合には鍔11が上面板2か
ら外れた前面板7が落下する恐れがあって取扱いが面倒
である。
【0013】前述した電子機器筐体の第2の従来例にお
ける問題点について説明する。壁掛け金具56が筐体の
背面板の上方および下方に突出するために、筐体を壁掛
けで上下方向に並べて設ける場合に、下段の筐体と上段
の筐体との間に下段の筐体に設けた壁掛け金具56の突
出部を位置させるためのスペースを確保する必要があ
る。
【0014】このスペースには筐体間で配線されるケー
ブルをはじめとする多数のケーブルが通されることにな
り、筐体をビルドアップ方式で設ける場合には、外観が
悪くなり、また電波障害の原因ともなるという問題があ
る。
【0015】第1の考案は前記事情に基づいてなされた
もので、外観が良く、加えて経済性および取扱い性を向
上させた電子機器筐体を提供することを目的とする。第
2の考案は前記事情に基づいてなされたもので、外観が
良く、加えて経済性向上させ、電波障害となる原因を取
り除いた電子機器筐体を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に第1の電子機器筐体は、電子回路ユニットが収納され
る筐体本体と、この筐体本体の前面部および背面部を覆
う前面板および背面板と、筐体本体の上面部および底面
部を覆う上面板および底面板と、前記筐体本体の左右両
側面を覆う一対の側面板とを具備し、前記前面板の上縁
に前記上面板に向けて折れ曲がるL字形爪が形成され、
前記上面板の前縁に前記前面板と平行な曲げ縁片が形成
されるとともに、前記L字形爪が挿入される挿入位置と
前記L字形爪が係止される係止位置とが水平方向に並ん
だ係止孔が前記上面板および前記曲げ縁片にかけて形成
され、且つ前記筐体本体にはねじが取り付けられるとと
もに、前記前面板には前記ねじを通して前記前面板を前
記筐体本体に取り付ける取り付け孔が形成され、この取
り付け孔は、前記ねじの頭部直径より大きい直径を有す
る大径部と、前記ねじの頭部直径より小さい直径を有す
る小径部とが水平方向に連続する形状をなし、さらに前
記L字形爪が前記係止孔と係止される位置が、前記取り
付け孔の大径部と前記筐体本体の前記ねじと合う位置で
あることを特徴とする。
【0017】前記目的を達成するために第2の考案の電
子機器筐体は、電子回路ユニットが収納される筐体本体
と、この筐体本体の前面部および背面部を覆う前面板お
よび背面板と、筐体本体の上面部および底面部を覆う上
面板および底面板と、前記筐体本体の左右両側面を覆う
一対の側面板とを具備し、前記背面板の左縁または右縁
の一方の縁に前側に向けて曲げられて前記筐体本体と当
接する曲げ縁片が形成され、前記背面板には前記筐体本
体に取り付けるねじを通す孔および壁に取り付ける取り
付けるねじを通す孔が形成されるとともに前記曲げ縁片
には前記筐体本体に取り付けるねじ孔が形成され、且つ
前記背面板には前側に向けて曲げられた爪が形成され、
前記筐体本体には前記爪が係止する係止孔が形成される
とともに、この係止孔は、前記爪が係止される係止部
と、この係止部に対して前記曲げ縁片が形成された側に
位置して前記爪が挿入される挿入部とが水平方向に連続
して形成されたものであることを特徴とする。
【0018】
【作用】第1の考案の作用について述べる。前面板の爪
を上面板に形成された係止孔の挿入位置に挿入し、前面
板を水平方向に移動して爪を係止孔の係止位置に係止さ
せる。また、前面板の取り付け孔の大径部に筐体本体に
取り付けられたねじを挿入し、前面板の水平方向の移動
によりねじを取り付け孔の小径部に位置させて、前面板
を筐体本体に取り付ける。
【0019】そして、前面板をねじの頭部が孔を遮らな
い位置まで水平方向に移動させた時に、上面板に設けら
れた係止孔と係止している前面板の爪は上面板の曲げ縁
片に係止するために、前面板を外すべく爪を支点に前面
板を手前に持ち上げても前面板我はずれることがなく確
実に手で保持される。
【0020】この状態のまま爪が上面板の曲げ縁片に係
止されない位置まで、前面板を前記移動と反対方向に移
動させることで取り外すことができる。第2の考案の作
用について述べる。
【0021】筐体を壁掛けで設ける場合には、背面板を
ねじにより壁に取り付ける。次いで、筐体本体の係止孔
の挿入部に背面板の爪を挿入し、筐体本体を水平方向に
移動して爪を係止孔の係止部に係止させ、その後背面板
の曲げ縁片を筐体本体にねじにより取り付ける。これに
より筐体本体は壁に取り付けられる。
【0022】
【実施例】第1の考案の実施例について図1ないし図8
を参照して説明する。図1、図2および図4において2
1は各表面を開放した骨組を構成する筐体本体で、図4
に示すように内部に電子回路ユニット101が収納され
ている。図1ないし図4において22は筐体本体21の
上面部を追う上面板で、これは適宜な手段で筐体本体1
に取り付けられている。図4において23は筐体本体2
1の底面部を覆う底面板で、これは適宜な手段で筐体本
体1に取り付けられている。
【0023】24は筐体本体1の右側面を覆う右側面板
で、ねじ25によって筐体本体21に取り付けられてい
る。26は筐体本体21の左側面を覆う左側面板で、右
側面板4と同様に取り付けられている。27は筐体本体
1の背面を覆う背面板で、これは筐体本体21に適宜な
手段によって取り付けられている。
【0024】28は筐体本体1の前面を覆う前面板であ
る。この前面板28の上下四隅部のうち3か所には取り
付け孔29が夫々形成され、1か所には取り付け孔30
が形成されている。
【0025】取り付け孔29、30は、筐体本体21の
前面部の上下四隅部に夫々前側に向けて取り付けられた
ねじ31、31Aを通すもので、取り付け孔29はねじ
31を外すことなく前面板28を取り外せるようにする
ためのものである。
【0026】取り付け孔29は、ねじ31の頭部直径よ
り大きい直径を有する部分29aと、ねじ31のねじ部
直径より大きく且つ頭部直径より小さい直径を有する部
分29bとが水平方向に任意の距離で連続する形状とな
っている。取り付け孔30は振動などにより前面板28
が自然に外れてしまうことを防ぐために通常の透孔とな
っている。
【0027】前面板28の上縁において水平方向に間隔
を存した2か所には、上面板22に向けて水平に折れ曲
がるL字形爪32が形成されている。すなわち、このL
字形爪32は先端部32aが左側または右側に向けて直
角に屈曲してL字形をなしている。
【0028】上面板22の前縁は下側に向けて直角に折
り曲げられて前面板28と平行な曲げ縁片33が形成さ
れている。また、前面板28の一対のL字形爪32に対
向した位置における箇所には、上面板22の前縁および
曲げ縁片33に夫々係止孔34が夫々形成されている。
この係止孔34は、L字形爪32が挿入される挿入位置
AとL字形爪32が係止される係止位置Bとを有してい
る。
【0029】なお、L字形爪32が係止孔24の係止位
置Bで係止される位置は、取り付け孔29の大径部29
aと筐体本体21のねじ31と合う位置である。このよ
うに構成された電子機器筐体を組み立てる場合について
説明する。
【0030】図1に示すように前面板28を筐体本体2
1の前面部に配置する。なお、前面板28の取り付け孔
30に挿入されるねじ31Aは予め外しておく。図1お
よび図5に示すように前面板28のL字形爪32を上面
板22に形成された係止孔34の挿入位置Aに挿入し、
図2および図6に示すように前面板28を水平方向に移
動してL字形爪32を係止孔34の係止位置Bに移動し
て係止させる。
【0031】また、前面板28の取り付け孔29の大径
部29aに筐体本体21に取り付けられたねじ31を挿
入し、図7に示すように前面板28の水平方向の移動に
よりねじ31を取り付け孔29の小径部29bに位置さ
せる。これによりねじ31の頭部と小計部29bとが係
止する。
【0032】また、ねじ31Aを前面板28の取り付け
孔29を通して筐体四体21に形成されたねじ孔(図示
せず)に螺挿する。これにより前面板28を筐体本体2
1に取り付ける。
【0033】次に前面板28を取り外す場合について説
明する。図4に示すようにねじ31Aを外し、ねじ31
を前面板28を付勢しない位置まで緩める。次いで、前
面板28をねじ31の頭部が取り付け孔29の大径部2
9aと合致する位置まで水平方向に移動させ、図3に示
すようにL字形爪32を支点として前面板28を持ち上
げる。
【0034】この時、図6に示すようにL字形爪32が
係止孔34と曲げ縁片33に係止されるために前面板3
4を落下させることなく手で保持することができる。こ
の状態のままL字形爪32が係止されない位置まで前面
板28を前記の水平方向とは反対方向に移動させ、図4
に示すように手前に取り外す。
【0035】図は筐体を3段に積み重ねて設けた状態を
示している。本考案の電子機器筐体によれば、ビルドア
ップ方式の構造において、前面板28を取り外す際に水
平方向に移動させ、前面板28に形成した爪32を上面
板22に形成した孔34に係止するようにしたので、前
面板28を落下させる恐れなく確実に手で保持でき、ま
た各筐体の前面板28間に隙間を設ける必要がなく、底
面板23にも逃げを形成する必要がないために、外観が
良く、加えて経済性および取扱い性を向上させることが
できる。
【0036】第2の考案の実施例について図9ないし図
16を参照して説明する。本考案の一実施例について図
9ないし図13を参照して説明する。図9は筐体の分解
斜視図、図10は筐体の組み立て図である。図中61は
筐体本体で、図9に示すように内部に電子回路ユニット
101が収納されている。62は筐体本体61の上面部
を追う上面板で、これは適宜な手段で筐体本体61に取
り付けられている。図9において63は筐体本体61の
底面部を覆う底面板で、これは適宜な手段で筐体本体1
に取り付けられている。
【0037】64は筐体本体1の右側面を覆う右側面
板、65は筐体本体61の左側面を覆う左側面板、66
は筐体本体61の前面を覆う前面板で、これらは筐体本
体61に適宜な手段によって取り付けられている。
【0038】67は筐体本体1の背面を覆う背面板であ
る。背面板の左縁または右縁の一方の縁、例えば図11
において右縁に前側に向けて曲げられて筐体本体と当接
する曲げ縁片68が形成されている。右側面板64には
曲げ縁片68を逃げる切欠部64aが形成されている。
【0039】また、背面板67の左縁には筐体本体61
に取り付けるねじ71を通す取り付け孔69が形成さ
れ、曲げ縁片68には筐体本体61に取り付けるねじ7
2を通す取り付け孔70が形成されている。
【0040】背面板67の三方の隅部には壁取り付け孔
73が夫々形成され、一方の隅部には壁取り付け孔74
が形成されている。これら取り付け孔73、74は背面
板67を壁に取り付けるねじ75、76を通す孔であ
る。
【0041】取り付け孔73は、ねじ75の頭部直径よ
り大きい直径を有する部分と、ねじ75のねじ部直径よ
り大きく且つ頭部直径より小さい直径を有する部分とが
垂直方向に連続する形状となっている。取り付け孔74
は振動などにより背面板67が自然に外れてしまうこと
を防ぐために通常の透孔となっている。
【0042】さらに、背面板に四隅には前側に向けて水
平に曲げられた爪77が夫々形成されている。これら爪
77は図13に示すように上向きの鍵形をなしている。
筐体本体61の背面部の四隅には爪77が係止する係止
孔78が夫々形成されている。これら係止孔78は図1
3および図13に示すように、爪77が係止される係止
部78aと、この係止部78aに対して背面板67の曲
げ縁片68が形成された側に位置して爪77が挿入され
る挿入部78bとが水平方向に連続して形成されたもの
である。
【0043】なお、81は筐体を最上段に設けた場合に
上面板62に被せるトップカバーである。このように構
成された筐体を筐体を壁掛けで設ける場合について説明
する。
【0044】図11に示すように背面板67を筐体本体
61から外してねじにより壁に取り付ける。すなわち、
背面板67を壁に当接し、ねじ75を各壁取り付け孔7
3の大径部に通して壁に螺挿する。
【0045】この状態で背面板67を下げてねじ75を
各壁取り付け孔73の小径部に位置させる。さらに、ね
じ76を壁取り付け孔73に通して壁Cに螺挿する。次
いで、筐体本体61を背面板67の前側に配置し、筐体
本体61の各係止孔78の挿入部78bに背面板67の
各爪77を挿入し、筐体本体61を背面板67の曲げ縁
片68とは反対側に向けて水平方向に移動して各爪77
を各係止孔78の係止部78aに係止させる。
【0046】ここで、図13に示すようにSの長さをT
の長さより長くすることにより、筐体本体61の上下方
向のずれの外れを防止する。前記の背面板67の移動に
より曲げ縁片68が筐体本体61に当接する。そして、
ねじ71を背面板67の各取り付け孔69に通して筐体
本体61に形成されているねじ孔(図示せず)に螺挿す
る。また、ねじ72を曲げ縁片68の取り付け孔70に
通して筐体本体61に形成されているねじ孔79に螺挿
する。これにより筐体本体は壁に取り付けられる。
【0047】このように本考案の電子機器筐体によれ
ば、筐体を壁掛けで設けるために専用の壁掛け金具を用
いる必要がなく部品コストが低減され、さらに筐体を壁
掛けによりビルドアップ方式で設ける場合に、下段の筐
体と上段の筐体との間に壁掛け金具を設けるためのスペ
ースを開ける必要がなく、外観が良好になるとともに、
このスペースに配線を通すことがなく、この配線による
電波障害の発生を防止することができる。
【0048】図14は筐体を3段にして壁掛けで設けた
構成を示している。各筐体の背面板67を位置決め部材
80で連結して位置決めを図っている。図15は筐体を
壁掛けで多数段設けた場合を示している。
【0049】図16は筐体を床置きにして多数段設けた
場合を示している。この場合には、床固定具82をねじ
83で床に固定し、最下段の筐体をねじ84で床固定具
82に固定する。そして、各筐体を上下に積み重ね、上
段の筐体の底面板63と下段の筐体の上面板62とをね
じ85で固定する。
【0050】適宜な筐体に転倒防止具86をねじ87で
取り付け、この転倒防止具86をねじ88で壁に固定し
て筐体の転倒を防止している。なお、第1の考案および
第2の考案は前述した実施例に限定されずに種々変形し
て実施することができる。
【0051】
【考案の効果】以上説明したように第1の考案の電子機
器筐体によれば、ビルドアップ方式の構造において、前
面板を取り外す際に水平方向に移動させ、前面板に形成
した爪を上面板に形成した孔に係止するようにしたの
で、前面板を落下させる恐れなく確実に手で保持でき、
また各筐体の前面板間に隙間を設ける必要がなく、底面
板にも逃げを形成する必要がないために、外観が良く、
加えて経済性および取扱い性を向上させることができ
る。
【0052】以上説明したように第2の考案の電子機器
筐体によれば、筐体を壁掛けで設ける場合には、背面板
をねじにより壁に取り付け、次いで筐体本体の係止孔の
挿入部に背面板の爪を挿入し、筐体本体を水平方向に移
動して爪を係止孔の係止部に係止させ、その後背面板の
曲げ縁片を筐体本体にねじにより取り付けるので、筐体
を壁掛けで設けるために専用の壁掛け金具を用いる必要
がなく部品コストが低減され、さらに筐体を壁掛けによ
りビルドアップ方式で設ける場合に、下段の筐体と上段
の筐体との間に壁掛け金具を設けるためのスペースを開
ける必要がなく、外観が良好になるとともに、このスペ
ースに配線を通すことがなく、この配線による電波障害
の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の考案の一実施例にかかわる電子機器筐体
を示す一部切欠斜視図。
【図2】同実施例の電子機器筐体において前面板を取り
付けた状態を示す斜視図。
【図3】同実施例の電子機器筐体において前面板を取り
外す状態を示す斜視図。
【図4】同実施例の電子機器筐体において前面板を取り
外した状態を示す斜視図。
【図5】同実施例において前面板の爪と上面板の係止孔
との関係を示す図。
【図6】同実施例において前面板の爪と上面板の係止孔
との関係を示す図。
【図7】同実施例において前面板の取り付け孔とねじと
の関係を示す図。
【図8】同実施例において電子機器筐体を複数段積み重
ねた状態を示す斜視図。
【図9】第2の考案の一実施例にかかわる電子機器筐体
を示す分解斜視図。
【図10】同実施例の電子機器筐体を背面側から見た斜
視図。
【図11】同実施例の電子機器筐体における背面板を示
す斜視図。
【図12】同実施例の電子機器筐体において背面板に筐
体本体を取り付ける状態を示す斜視図。
【図13】同実施例の背面板の爪と筐体本体の孔との関
係を示す図。
【図14】同実施例において電子機器筐体を壁掛けによ
り複数段設けた状態を示す模式図。
【図15】同実施例において電子機器筐体を壁掛けによ
り複数段設けた状態を示す図。
【図16】第1の考案の電子機器筐体を床設置により複
数段設ける状態を示す分解斜視図。
【図17】第2の考案が対象とする従来例にかかわる電
子機器筐体を示す斜視図。
【図18】同従来例にかかわる電子機器筐体を示す斜視
図。
【図19】同従来例にかかわる電子機器筐体を示す斜視
図。
【図20】同従来例にかかわる電子機器筐体を複数段積
み重ねた状態を示す斜視図。
【図21】第2の考案が対象とする従来例にかかわる電
子機器筐体を示す斜視図。
【図22】同じ従来例にかかわる電子機器筐体を示す斜
視図。
【符号の説明】
21…筐体本体、 22…上面板、23
…底面板、 24…側面板、26…側
面板、 27…背面板、28…前面
板、 29…取り付け孔、32…爪、
33…曲げ縁片、34…係止
孔、 61…筐体本体、62…上面
板、 63…底面板、64…側面板、
65…側面板、66…前面板、
67…背面板、68…曲げ縁片、
69…孔、70…孔、
71…ねじ、73…孔、 74
…孔、77…爪。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−120676(JP,A) 実開 昭57−197673(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H05K 5/02 H05K 5/03

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子回路ユニットが収納される筐体本体
    と、この筐体本体の前面部および背面部を覆う前面板お
    よび背面板と、筐体本体の上面部および底面部を覆う上
    面板および底面板と、前記筐体本体の左右両側面を覆う
    一対の側面板とを具備し、 前記前面板の上縁に前記上面板に向けて折れ曲がるL字
    形爪が形成され、前記上面板の前縁に前記前面板と平行
    な曲げ縁片が形成されるとともに、前記L字形爪が挿入
    される挿入位置と前記L字形爪が係止される係止位置と
    が水平方向に並んだ係止孔が前記上面板および前記曲げ
    縁片にかけて形成され、且つ前記筐体本体にはねじが取
    り付けられるとともに、前記前面板には前記ねじを通し
    て前記前面板を前記筐体本体に取り付ける取り付け孔が
    形成され、この取り付け孔は、前記ねじの頭部直径より
    大きい直径を有する大径部と、前記ねじの頭部直径より
    小さい直径を有する小径部とが水平方向に連続する形状
    をなし、 さらに前記L字形爪が前記係止孔に係止される位置が、
    前記取り付け孔の大径部と前記筐体本体の前記ねじと合
    う位置であることを特徴とする電子機器筐体。
  2. 【請求項2】 電子回路ユニットが収納される筐体本体
    と、この筐体本体の前面部および背面部を覆う前面板お
    よび背面板と、筐体本体の上面部および底面部を覆う上
    面板および底面板と、前記筐体本体の左右両側面を覆う
    一対の側面板とを具備し、 前記背面板の左縁または右縁の一方の縁に前側に向けて
    曲げられて前記筐体本体と当接する曲げ縁片が形成さ
    れ、前記背面板には前記筐体本体に取り付けるねじを通
    す孔および壁に取り付ける取り付けるねじを通す孔が形
    成されるとともに前記曲げ縁片には前記筐体本体に取り
    付けるねじ孔が形成され、 且つ前記背面板には前側に向けて曲げられた爪が形成さ
    れ、前記筐体本体には前記爪が係止する係止孔が形成さ
    れるとともに、この係止孔は、前記爪が係止される係止
    部と、この係止部に対して前記曲げ縁片が形成された側
    に位置して前記爪が挿入される挿入部とが水平方向に連
    続して形成されたものであることを特徴とする電子機器
    筐体。
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