JP2585454Y2 - キャブオーバー型車両用エンジンにおける冷却水循環管路の取付け装置 - Google Patents

キャブオーバー型車両用エンジンにおける冷却水循環管路の取付け装置

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JP2585454Y2
JP2585454Y2 JP1992054306U JP5430692U JP2585454Y2 JP 2585454 Y2 JP2585454 Y2 JP 2585454Y2 JP 1992054306 U JP1992054306 U JP 1992054306U JP 5430692 U JP5430692 U JP 5430692U JP 2585454 Y2 JP2585454 Y2 JP 2585454Y2
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cooling water
water circulation
floor panel
plate
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正俊 田代
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Daihatsu Motor Co Ltd
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Daihatsu Motor Co Ltd
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車体フレームに運転者
用キャビンの床を形成するフロワーパネルを設け、該フ
ロワーパネルの後部に水冷式のエンジンを、前部にラジ
エータを各々配設して成るキャブオーバー型の車両にお
いて、前記エンジンからラジエータへの冷却水循環通路
に対する取付け装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のキャブオーバー型の車両
においては、例えば、実公平3−16749号公報等に
記載されているように、前記フロワーパネルにおける底
板に、当該底板を上向きに凹ませて成るアーチ状のフロ
ワートンネルを前後方向に延びるように形成することに
よって、前記ラジエータを通過した後の走行風が、この
フロワートンネルを通ってエンジンに方向に吹き抜ける
ように構成する一方、このフロワートンネル内に、エン
ジンからラジエータへの冷却水循環管路を配設すると言
う構成にしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、前記フロワ
ーパネルは、その全体を、一枚の金属板からのプレス成
形によって製造するものであるから、このフロワーパネ
ルに設けるフロワートンネルの高さ寸法には、プレス成
形に際しての深絞り成形の関係より限界値が存在するこ
とにより、余り高くすることができない。
【0004】一方、エンジンにおける冷却水出口を、エ
ンジンのうち最も高い部位に設けられているものであ
る。そこで、車両の高さを出来るだけ低くするために、
前記フロワーパネルの後端部における座席を、その下部
に位置するエンジンに近付けるように低い部位に配設し
た場合において、エンジンの冷却水出口からラジエータ
への冷却水循環管路を、前記フロワートンネル内を通す
ように配設するには、当該冷却水循環管路の途中を、エ
ンジンの冷却水出口とラジエータのアッパタンクとを結
ぶ線よりも、一旦、低くするように湾曲しなければなら
ない。
【0005】その結果、前記冷却水循環管路の途中に、
空気が溜まることにより、冷却水の正常な循環が妨げら
れることになるばかりか、ラジエータからエンジン側へ
の冷却水の注入も妨げられると言う問題があった。本考
案は、この問題を、組立て性を損なったり振動及び騒音
の増大を招来したりすることなく、解消することを技術
的課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を達成す
るため本考案は、「車体フレームにキャビンの床を形成
するフロワーパネルを設け、該フロワーパネルの後部に
エンジンを前部にラジエータを各々配設する一方、前記
フロワーパネルにおける前板と後板との間における底板
に、当該底板を上向きに凹ませたフロワートンネルを前
後方向に延びるように形成して成るキャブオーバー型車
両において、前記エンジンの冷却水出口からラジエータ
のアッパタンクに至る冷却水循環管路を、前記フロワー
パネルの前板及び後板に穿設した貫通孔に挿通して前記
フロワートンネルの上面に沿って延びるように配設し、
この冷却水循環管路の前記前板に対する貫通部及び後板
に対する貫通部のうち一方の貫通部を、この冷却水循環
管路に固着したフランジを、これにゴム等の軟質弾性体
にて中空状に形成した防振用グロメットを被嵌して前記
フロワーパネルにおけるキャビンの外側面に対してボル
トにて締結した構成にする一方、前記冷却水循環管路の
前記前板に対する貫通部及び後板に対する貫通部のうち
他方の貫通部を、その貫通孔の内面に装着した軟質弾性
体製のリング状グロメット内に摺動自在に挿入した構成
にした。」ことを特徴とする。
【0007】
【作 用】エンジンの冷却水出口からラジエータのア
ッパタンクに至る冷却水循環管路を、このように、フロ
ワーパネルの前板及び後板に穿設した貫通孔に挿通して
フロワートンネルの上面に沿って延びるように配設した
ことにより、フロワーパネルの後端部における座席をそ
の下部におけるエンジンに近付けるように低い部位に設
置した場合に、前記冷却水循環管路を、フロワートンネ
ルの高さ寸法を低くした状態のままで、エンジンの冷却
水出口からラジエータのアッパタンクに向かって斜め上
向きに傾斜する略直線状にすることができるのである。
【0008】この場合において、前記冷却水循環管路の
前記前板に対する貫通部及び後板に対する貫通部のうち
一方の貫通部を、この冷却水循環管路に固着したフラン
ジを、これにゴム等の軟質弾性体にて中空状に形成した
防振用グロメットを被嵌して前記フロワーパネルにおけ
るキャビンの外側面に対してボルトにて締結した構成に
する一方、前記冷却水循環管路の前記前板に対する貫通
部及び後板に対する貫通部のうち他方の貫通部は、その
貫通孔の内面に装着した軟質弾性体製のリング状グロメ
ット内に摺動自在に挿入した構成にしたことにより、前
記冷却水循環管路を、フロワーパネルの前板及び後板に
穿設した貫通孔内に、当該冷却水循環管路の一端部から
挿入したのち、ボルト締結するたけで、フロワーパネル
の前板及び後板に穿設した貫通孔を防振用グロメット及
びリング状グロメットにて略完全に塞いだ状態にして組
付けることができるから、前記冷却水循環管路のフロワ
ーパネルに対する締結部に対して組付けることに要する
手数を、前記防振用グロメット及びリング状グロメット
を冷却水循環管路及びフロワーパネルと分離した状態で
組付ける場合よりも大幅に低減できるのである。
【0009】
【考案の効果】従って、本考案によると、キャブオーバ
ー型車両におけるフロワーパネルのプレス成形の加工性
を損なうことなく、しかも、フロワーパネルへの振動の
伝達の増大、ひいては、騒音の増大を招来することな
く、その上、組立て性の低下を招来することなく、エン
ジンの冷却性能の低下、及びエンジンに対する冷却水の
注水性の低下を確実に防止できる効果を有する。
【0010】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面について説明す
る。図において符号1は、車両の前後方向に延びる左右
一対のサイドフレーム1a,1bを備えた車体フレーム
を示し、この車体フレーム1におるけ前部上面には、金
属板を側面視において底板2a,前板2b及び後板2c
を有するように略上向きコ字状に形成したフロワーパネ
ル2が取付けられている。
【0011】このフロワーパネル2の上面には、キャビ
ン3が設けられ、このキャビン3内で、且つ、前記フロ
ワーパネル2における後部の部位には座席4が設けられ
ている。また、前記車体フレーム1の上面には、前記フ
ロワーパネル2の後部で、且つ、座席4の下部の部位に
エンジン5が、フロワーパネル2の前部の部位にラジエ
ータ6が各々搭載され、更に、前記フロワーパネル2に
おける底板2aには、当該底板2aを上向きに凹ませて
成るフロワートンネル2dが、前後方向に延びるように
形成されている。
【0012】符号7は、前記エンジン5における冷却水
出口5aから前記ラジエータ6におけるアッパタンク6
aへの冷却水循環管路を、符号8は、前記ラジエータ6
におけるロワータンク6bからエンジン5における冷却
水入口5bへの冷却水戻り循環管路を各々示す。そし
て、前記冷却水循環管路7を、前記フロワーパネル2に
おけるフロワートンネル2dの上面側に、フロワーパネ
ル2における前板2b及び後板2cを貫通するように配
設した金属パイプ7aと、該金属パイプ7aの後端とエ
ンジン5の冷却水出口5aとを接続する可撓性パイプ7
aと、前記金属パイプ7aの前端をラジエータ6のアッ
パタンク6aとを接続する可撓性パイプ7cとによって
構成する一方、前記フロワートンネル2dの上面には、
断面下向きコ字状に形成したカバー11を、前記冷却水
循環管路7を覆うように配設する。
【0013】また、前記冷却水循環管路7のうち金属パ
イプ7aがフロワーパネル2における後板2cを貫通す
る部分には、後板2における貫通孔内に、ゴム等の軟質
弾性体製のリング状グロメット9を装着して、このリン
グ状グロメット9内に、前記金属パイプ7aを摺動自在
に挿入する。一方、前記金属パイプ7aがフロワーパネ
ル2における前板2bを貫通する部分には、菱形のフラ
ンジ10を固着して、このフランジ10を、これにゴム
等の軟質弾性体にて中空状に形成した防振用グロメット
12を被嵌したのち、左右一対のボルト13にて、フロ
ワーパネル2における前板2bの両面のうちキャビン3
の外側面に対して締結する。
【0014】なお、前記防振用グロメット12は、表面
板12aと裏面板12bとを、これらの外周において一
体的に連接することによって、中空状に形成し、この表
面板12aに、図8に示すように、切り割り線12cを
設けて、この切り割り線12cにて表面板12aを、図
9に二点鎖線で示すように、外向きに開きながら、前記
フランジ10に対して被嵌するように構成されている。
または、前記ボルト13は、スリーブ14が被嵌されて
いる。
【0015】このように、エンジン5の冷却水出口5a
からラジエータ6のアッパタンク6aに至る冷却水循環
管路7を、フロワーパネル2の前板2b及び後板2cを
貫通してフロワートンネル2dの上面に沿って延びるよ
うに配設したことにより、フロワーパネル2の後端部に
おける座席4をその下部におけるエンジン5に近付ける
ように低い部位に設置した場合においても、前記冷却水
循環管路7を、フロワートンネル2dの高さ寸法を低く
した状態のままで、エンジン5の冷却水出口5aからラ
ジエータ6のアッパタンク6aに向かって斜め上向きに
傾斜する略直線状にすることができる。
【0016】一方、前記冷却水循環管路7の前記前板2
bに対する貫通部及び後板2cに対する貫通部のうち一
方の貫通部を、この冷却水循環管路7に固着したフラン
ジ10を、これにゴム等の軟質弾性体にて中空状に形成
した防振用グロメット12を被嵌して前記フロワーパネ
ル2におけるキャビン3の外側面に対してボルト13に
て締結した構成にする一方、前記冷却水循環管路7の前
記前板2bに対する貫通部及び後板2cに対する貫通部
のうち他方の貫通部は、その貫通孔の内面に装着した軟
質弾性体製のリング状グロメット9内に摺動自在に挿入
した構成にしたことにより、前記冷却水循環管路7を、
フロワーパネル2の前板2b及び後板2cに穿設した貫
通孔内に、当該冷却水循環管路7の一端部から挿入した
のち、ボルト13締結するだけで、フロワーパネル2の
前板2b及び後板2cに穿設した貫通孔を防振用グロメ
ット12及びリング状グロメット9にて略完全に塞いだ
状態にして組付けることができるから、前記冷却水循環
管路7のフロワーパネル2に対する締結部に対して組付
けることに要する手数を、前記防振用グロメット12及
びリング状グロメット9を冷却水循環管路7及びフロワ
ーパネル2と分離した状態で組付ける場合よりも大幅に
低減できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】キャブオーバー型車両の側面図である。
【図2】図1の要部を示す平面図である。
【図3】図2のIII −III 視拡大断面図である。
【図4】図3のIV−IV視拡大断面図である。
【図5】図3の要部拡大図である。
【図6】図5のVI−VI視断面図である。
【図7】図6のVII −VII 視断面図である。
【図8】中空状グロメットの斜視図である。
【図9】中空状グロメットをフランジに対して被嵌して
いる状態を示す図である。
【符号の説明】
1 車体フレーム 2 フロワーパネル 2a フロワーパネルの底板 2b フロワーパネルの前板 2c フロワーパネルの後板 2d フロワートンネル 3 キャビン 4 座席 5 エンジン 5a 冷却水出口 6 ラジエータ 6a アッパタンク 7 冷却水循環管路 9 リング状グロメット 10 フランジ 12 防振グロメット 13 取付け用ボルト

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体フレームにキャビンの床を形成するフ
    ロワーパネルを設け、該フロワーパネルの後部にエンジ
    ンを前部にラジエータを各々配設する一方、前記フロワ
    ーパネルにおける前板と後板との間における底板に、当
    該底板を上向きに凹ませたフロワートンネルを前後方向
    に延びるように形成して成るキャブオーバー型車両にお
    いて、 前記エンジンの冷却水出口からラジエータのアッパタン
    クに至る冷却水循環管路を、前記フロワーパネルの前板
    及び後板に穿設した貫通孔に挿通して前記フロワートン
    ネルの上面に沿って延びるように配設し、この冷却水循
    環管路の前記前板に対する貫通部及び後板に対する貫通
    部のうち一方の貫通部を、この冷却水循環管路に固着し
    たフランジを、これにゴム等の軟質弾性体にて中空状に
    形成した防振用グロメットを被嵌して前記フロワーパネ
    ルにおけるキャビンの外側面に対してボルトにて締結し
    た構成にする一方、前記冷却水循環管路の前記前板に対
    する貫通部及び後板に対する貫通部のうち他方の貫通部
    を、その貫通孔の内面に装着した軟質弾性体製のリング
    状グロメット内に摺動自在に挿入した構成にしたことを
    特徴とするキャブオーバー型車両用エンジンにおける冷
    却水循環管路の取付け装置。
JP1992054306U 1992-08-03 1992-08-03 キャブオーバー型車両用エンジンにおける冷却水循環管路の取付け装置 Expired - Lifetime JP2585454Y2 (ja)

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JPH0618627U JPH0618627U (ja) 1994-03-11
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JPH0613424Y2 (ja) * 1988-09-30 1994-04-06 エヌオーケー株式会社 密封装置

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JPH0618627U (ja) 1994-03-11

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