JP2585045B2 - 物品収集設備 - Google Patents

物品収集設備

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JP2585045B2
JP2585045B2 JP2627388A JP2627388A JP2585045B2 JP 2585045 B2 JP2585045 B2 JP 2585045B2 JP 2627388 A JP2627388 A JP 2627388A JP 2627388 A JP2627388 A JP 2627388A JP 2585045 B2 JP2585045 B2 JP 2585045B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、物品収納部を備える移動車が設けられると
共に、その移動車の走行路の長手方向に沿わせて配置さ
れる棚が設けられ、その棚は、その長手方向に区画され
た複数個の棚部分の夫々に、複数種の物品を区分け状態
で収納するように構成され、前記移動車には、収集すべ
き物品が収納される棚部分の位置を示す行先情報、及
び、その棚部分から取り出す物品の種類や取り出し数量
を示す物品取り出し情報を記憶する記憶手段と、前記行
先情報及び前記物品取り出し情報を表示する表示手段
と、前記記憶手段の記憶情報に基づいて、前記表示手段
を作動させる表示制御手段と、その表示制御手段や前記
表示手段の駆動用のバッテリーとが設けられている物品
収集設備に関する。
〔従来の技術〕
上記この種の物品収集設備は、取り出すべき物品を収
納している複数個の棚部分の夫々に亘って移動車を走行
させながら、物品取り出し情報に基づいて物品を取り出
し、取り出した物品を物品収納部に収納する手順で作業
が行われることになる。
そして、取り出すべき物品が収納される棚部分の位置
を示す行先情報と、その棚部分から取り出す物品の種類
や取り出し数量を示す物品取り出し情報を、予め移動車
の記憶手段に記憶させると共に、その記憶情報に基づい
て、行先情報及び物品取り出し情報を表示手段を用いて
表示させることになる。
尚、上記表示手段は、例えば、複数個の棚部分夫々に
対応する複数個のランプ、各棚部分に収納される複数種
の物品夫々の収納位置に対応する複数個のランプ、及
び、取り出し数量を表示する数値表示器を設けて、対応
するランプを点灯させて行先情報を表示させると共に、
対応するランプの点灯や数値表示器の作動により、取り
出し物品の種類や取り出し数量を表示させるように構成
されることになるが、従来では、一旦作業を開始する
と、作業を終了するまで、行先情報及び物品取り出し情
報を常時表示させるようにしてあった。
ところで、物品取り出し作業は、移動車を複数個の棚
部分に亘って走行させながら行われることから、上記表
示手段やその表示作動を制御する表示制御手段に対する
作動用の電力を供給するバッテリーを、移動車に搭載す
ることになる。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来構成では、物品取り出し情報を常時表示させ
るようにしていたので、以下に示すような不都合があ
り、改善が望まれていた。
すなわち、上記表示手段は、移動車に搭載されたバッ
テリーから供給される電力によって表示作動することに
なるために、常時表示状態にすると、例えば、作業者が
休憩時間等で作業を中断している間にバッテリーが無駄
に消費されることになり、その無駄な電力消費に起因し
て、バッテリーの交換又は充電を頻繁に行う必要が生じ
て、移動車を効率良く使用できない不利があった。
ちなみに、作業中断時には、例えば、移動車に設けら
れることになる電源スイッチを利用して、その電源スイ
ッチを切って表示手段の表示作動を停止させるようにす
ることも考えられるが、その場合には、表示手段を作動
させる表示制御手段の作動も停止されることになり、そ
の結果、どの時点で作業を中断したかが判らなくなっ
て、中断された作業状態に対応する表示状態で表示作動
を再開させることができなくなる不利がある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、
その目的は、作業中断した表示状態から表示作動を再開
できるようにしながら、表示手段によるバッテリーの無
駄な電力消費を抑制できるようにすることにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明による物品収集設備の特徴構成は、作業中断並
びに再開を指示する手動式の指示手段と、作業中断の状
態であることを表示する作業中断表示部とが設けられ、
前記表示制御手段は、前記指示手段の作業中断指示情報
に基づいて、電力の無消費状態で前記表示手段の表示作
動を停止させると共に前記作業中断表示部を表示作動さ
せ、且つ、前記指示手段の再開指示情報に基づいて、表
示作動停止前の表示状態で前記表示手段の表示作動を再
開させると共に前記作業中断表示部の表示作動を停止さ
せるように構成されている点にある。
〔作 用〕
つまり、手動式の指示手段を用いて作業の中断並びに
再開を指示できるようにして、作業を中断する場合に
は、電力の無消費状態で前記表示手段の表示作動を停止
させると共に前記作業中断表示部を表示作動させ、作業
を再開する場合には、表示作動停止前の表示状態で表示
手段の表示作動を再開させると共に前記作業中断表示部
の表示作動を停止させるのである。
〔発明の効果〕
従って、中断した作業状態に対応する表示状態で表示
作動を再開させることができるようにしながら、作業中
断時におけるバッテリーの無駄な消費を抑制することが
でき、しかも、作業中断表示部が表示作動しているか否
かによって、表示手段が作動停止している移動車が作業
中断であるのか又は作業を全く行っていない完全停止の
状態であるのかを、他の作業者等が容易に判断すること
ができるので、他の作業者が、例えば作業中断中の移動
車を誤って他所へ移動させてしまうような、誤った操作
をする事態を回避できる。
もって、誤操作を的確に回避できながら、一回のバッ
テリー交換や充電で使用できる移動車の使用時間を伸ば
すことができ、移動車を効率良く使用できるに至った。
尚、作業中断時には作業中断表示部が表示作動する
が、この作業中断表示部は表示すべき情報を極めて限定
できるので、作業中断表示部の表示作動に電力を要する
ときでも、その消費電力を僅かなものとすることができ
る。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図に示すように、物品収集設備には、物品収納部
としての収納枠(1)(第3図参照)を備える移動車
(A)と、複数種の物品を区分け状態で収納し、且つ、
前記移動車(A)の走行路の長手方向に沿わせて並置さ
れる複数個の棚(B)とが設けられている。
第1図及び第2図に示すように、前記各棚(B)は、
その長手方向に沿って複数個に区画され、区画された各
棚部分(2)の夫々に、上下4段の荷載置部が備えら
れ、そして、各荷載置部の夫々は、横方向に3種類の物
品を収納できるようになっている。
第3図に示すように、前記移動車(A)は、前後端部
の夫々に左右一対配置される遊転輪(3)と、操縦用の
左右一対の把手部(4)とを備えた、いわゆる手押し台
車式に構成されるものであって、前記把手部(4)の近
くには、物品取り出し情報を表示する表示手段としての
設定盤兼用の表示盤(5)が設けられている。
前記収納枠(1)は、上下3段の棚部を備えるもので
あり、各棚部には、横方向に物品収納用容器(7)の2
個を収納できるようになっている。尚、各容器(7)
は、出荷先の夫々に対応するものである。
尚、第3図中、(6)は、前記棚部分(2)から取り
出した物品を仮置きするための仮置き台である。
従って、第1図に示すように、作業員は、空容器積込
み箇所(D)において、容器搬送車(8)上の空の容器
(7)を前記移動車(A)の収納枠(1)に積込んだ
後、行先情報に基づいて所望の棚部分(2)に走行さ
せ、その棚部分(2)から物品取り出し情報に基づいて
物品を取り出し、取り出した物品を物品収納情報に基づ
いて所望の容器(7)に収納する作業を行うことにな
る。そして、全ての作業が完了すると、容器卸し箇所
(E)において、物品が収納された容器(7)を回収用
のコンベヤ(9)に供給する作業を行うことになる。
但し、作業開始前や、物品が収納された容器(7)を
回収用のコンベヤ(9)に供給する作業を行った後に、
再度作業を行う前には、前記行先情報、前記物品取り出
し情報、及び、前記物品収納情報の夫々を指示するため
の物品収集用の作業データを得るために、データ受取箇
所(F)にも走行させることになる。
次に、第4図に示すブロック図に基づいて、制御構成
を述べながら物品収集作業について説明を加える。
すなわち、客先等から発行される注文書(10)の内容
がホストコントローラ(HC)に入力されると、そのホス
トコントローラ(HC)にて前記注文書(10)の内容に合
わせて発注書(11)が作成され、その発注書(11)の内
容に合わせて物品の購入が行われると共に、購入された
物品の入庫データ(12)も前記ホストコントローラ(H
C)に入力される。
前記ホストコントローラ(HC)は、前記発注書(11)
や前記入庫データ(12)の内容に基づいて各種物品の在
庫管理を行いながら、事前に入力された注文書(10)の
内容に基づいて、収集すべき物品が収納されている棚部
分(2)の位置を示す行先情報と、その棚部分(2)か
ら取り出す物品の種類や取り出し数量を示す物品取り出
し情報とからなる物品収集用の作業データを作成し、そ
の作業データを作業コントローラ(SC)に出力するよう
に構成されている。但し、前記作業データは、一台の移
動車(A)による作業量毎に区分けでき、且つ、移動車
(A)に搭載される各容器(7)の夫々に収納すべき物
品の種類及びその数量を、各容器(7)毎に判別できる
状態で形成されることになる。
前記作業コントローラ(SC)は、移動車(A)に備え
させた移動車コントローラ(IC)と作業データ等の各種
情報を交換しながら、物品収集の運行を総合的に管理す
るように構成されている。
前記作業コントローラ(SC)と前記移動車コントロー
ラ(IC)との情報交換は、読み書き制御用のコントロー
ラ(13A)、ROM(13B)、及び、RAM(13C)を備えるIC
カード(13)を、物品取り出し情報としての作業データ
を記憶する記憶手段として利用しながら行われるもので
あって、前記ICカード(13)に作業データを書き込むカ
ードライター(14)が、前記作業コントローラ(SC)に
付設されると共に、前記ICカード(13)の記憶情報を読
み取るカードリーダー(15)が、前記移動車コントロー
ラ(IC)に付設されている。
尚、第4図中、(16)は、移動車(A)に収納する容
器(7)の夫々に各別に添付する物品伝票を作成するプ
リンターであって、前記カードライター(14)の作動に
連動して作動されることになる。前記物品伝票は、物品
収集作業後において、検品のために使用されるものであ
って、空の容器(7)を収納枠(1)に積込む際に、所
定の順序で前記容器(7)に投入されることになる。
但し、前記移動車コントローラ(IC)及び前記表示盤
(5)は、前記移動車(A)に搭載された駆動用のバッ
テリー(G)から供給される電力で作動するように構成
されている。従って、電力消費による前記バッテリー
(G)の容量低下に伴って、各部が誤動作することを防
止するために、前記移動車コントローラ(IC)を利用し
て、前記バッテリー(G)の容量を監視させ、容量が設
定値以下に低下するに伴って、前記バッテリー(G)の
交換又は充電を行うように、前記表示盤(5)に付設の
警告灯(17)(第5図参照)を点灯させて警告させるよ
うにしてある。
前記移動車コントローラ(IC)は、前述の作業デー
タ、前記棚(B)に収納した物品の記憶情報、及び、各
棚部分(2)の何れであるかを分別するための分別情報
に基づいて、前記移動車(A)を走行させるための行先
情報、前記移動車(A)が走行した棚部分(2)からの
物品取り出し情報、及び、取り出した物品を収納する容
器(7)や取り出し数量を指示する収納情報の夫々を判
別して、それら情報を、表示手段としての前記表示盤
(5)に出力するように構成されている。
つまり、前記移動車コントローラ(IC)を利用して、
行先情報指示手段、物品取り出し情報指示手段、物品収
納情報指示手段、及び、表示制御手段(100)の夫々が
構成されることになる。
尚、前記移動車コントローラ(IC)は、マイクロコン
ピュータを用いて構成されるものであって、図示を省略
するが、メモリを備えており、前記ICカード(13)が移
動車側にセットされた状態において、前記ICカード(1
3)に記憶される作業データが前記メモリに転送される
ことになる。
前記行先情報指示手段は、各棚(B)の夫々に予め付
与された棚列Noと、各棚部分(2)に予め付与された棚
Noとを指示するものであり、第5図に示すように、前記
表示盤(5)には、各棚列Noに対応する部分を点灯させ
る棚列No表示部(G1)や、棚Noに対応する部分を点灯さ
せる棚No表示部(G2)が設けられている。
但し、前記棚列No表示部(G1)は、前記ICカード(1
3)が移動車側にセットされるに伴って、物品取り出し
作業の有る棚列Noの全てが点灯され、且つ、移動車
(A)が物品取り出し作業の有る棚(B)(棚列)の前
面に沿って走行するに伴って、対応する棚列Noが点滅さ
れることになる。又、前記棚No表示部(G2)は、移動車
(A)が作業の有る棚列の前面に沿って走行するに伴っ
て、その棚列のうちの作業の有る棚部分(2)の棚Noの
全てが点灯され、且つ、移動車(A)が作業の有る棚部
分(2)の前面に位置するに伴って、その棚部分(2)
の棚Noが点滅されるようになっている。従って、行先情
報の指示において、前記分別情報を利用しながら、移動
車(A)の現在位置を的確に知らせるようにしてある。
物品取り出し作業のある棚が各棚(B)の何れである
か、並びに、前記各棚部分(2)の何れであるかの分別
情報を移動車側に伝達するための構成について説明する
と、第1図及び第2図に示すように、各棚部分(2)の
夫々の上部に、棚列Noや棚Noを光信号を用いて移動車側
に送信する通信手段としての光式の通信装置(18a)が
設けられると共に、その棚側の通信装置(18a)の情報
を受信する通信手段としての光式の通信装置(18b)
が、前記移動車(A)に設けられている。
そして、第4図にも示すように、前記棚側の通信装置
(18a)の作動を制御する棚コントローラ(TC)が、棚
側に設けられることになり、前記移動車側の通信装置
(18b)は、その受信情報を前記移動車コントローラ(I
C)に伝達することになる。
又、前記両通信装置(18a),(18b)は、物品取り出
し情報指示のために、移動車側の情報を棚側に伝達する
手段に兼用されている。そして、前記棚側の通信装置
(18a)は、移動車(A)の走行路側に向けて光信号を
投射し、移動車側の通信装置(18b)は、前記棚側の通
信装置(18a)の方向に対応する車体の左横側からの信
号のみを受信するように、それらの送受信方向には指向
性が与えられている。
但し、前記両通信装置(18a),(18b)の移動車前後
方向での通信可能範囲が小さくして、1つの棚部分
(2)での作業継続中に誤って移動車(A)を走行させ
ると、そのことを通信不能情報として検出できるように
してある。そして、その検出情報に基づいて、前記移動
車(A)に付設の警報ブザー(33)(第4図参照)を作
動させるように構成してある。ちなみに、移動車(A)
を復帰走行させるに伴い、再び通信可能状態に復帰すれ
ば、前記警報ブザー(33)は停止されることになる。
前記物品取り出し情報指示手段は、基本的には、各物
品の収納箇所に対応する棚位置と、物品取り出し数量と
を指示するものであり、第5図に示すように、前記表示
盤(5)には、作業を要する棚位置つまり物品を指示す
るためのピック棚表示部(G3)と、各棚位置から取り出
すべき数量を指示するためのピック数量表示部(G4)と
が設けられている。
前記ピック棚表示部(G3)には、各棚位置に対応させ
て複数個の棚位置指示用の照光式押釦(19)が設けられ
ている。これら棚位置指示用押釦(19)は、移動車
(A)が作業の有る棚部分(2)の前面に位置するに伴
って、作業を要する棚位置に対応するものが点灯され、
且つ、点灯されたものは、次に作業を行うことを指示す
べく押操作されると点滅されるようになっている。
前記ピック数量表示部(G4)は、数値表示部(20)に
て取り出す物品の数量を表示させる他、次の機能も有し
ている。つまり、前記各棚部分(2)に収納される物品
をバラ状態で1個づつ取り出す単品取り出しか、数個づ
つユニット状にまとめられたものを取り出すユニット取
り出しか、あるいは、ケース単位で取り出すケース取り
出しかを表示するために、単品表示灯(21)とユニット
表示灯(22)とが付設されており、両表示灯(21),
(22)の消灯によりケース取り出しを、前記ユニット表
示灯(22)のみの点灯によりユニット取り出しを、さら
に、前記単品表示灯(21)のみの点灯により単品取り出
しを、夫々表示するようになっている。
又、物品取り出し情報の指示を分り易くするために、
次に述べる構成が付加されている。すなわち、第2図に
示すように、前記各棚部分(2)の各棚位置の夫々に対
応させて、取り出し対象物品を指示する指示ランプ(2
3)が配設されている。
これら指示ランプ(23)は、前述の如く、前記表示盤
(5)の棚位置指示用押釦(19)が押し操作されると、
その情報が前記棚側及び移動車側の両通信装置(18
a),(18b)を用いて棚側に伝達されて、対応するもの
が点灯するようになっている。
ちなみに、物品取り出し情報指示手段は、前記棚位置
指示用押釦(19)が押し操作されるに伴って物品取り出
し情報の指示を開始し、前記表示盤(5)に設けられた
一つの棚位置に対する取り出し作業完了の指示用の照光
式ピック完了押釦(24)(第5図参照)が押し操作され
るに伴って、一つの棚位置に対する物品取り出し情報の
指示を停止することになる。又、前記移動車コントロー
ラ(IC)のメモリは、前記両釦(19),(24)の指令に
基づいて、一つの棚位置における取り出し作業が完了し
た物品と未完了の物品とを区別して記憶するように構成
されている。さらに、前記メモリの記憶情報のうちの、
物品の取り出し完了及び未完了の情報は、適時、前記IC
カード(13)にも転送されることになる。
尚、前記ピック完了押釦(24)は、後述する収納情報
指示において、収納が完了されたことが判別されるに伴
って点灯し、そして、押し操作されると消灯されること
になる。
前記収納情報指示手段は、基本的には、各容器(7)
の下側の収納枠部分に、数量を表示するものであって、
第3図にも示すように、各容器(7)の夫々に対応させ
て、左右一対の数値表示部(25a),(25b)と、1つの
収納完了指示用の照光式押釦(26)とが設けられてい
る。
前記左右一対の数値表示部(25a),(25b)は、1つ
の容器(7)を仕切板(27)にて左右に仕切った際に
は、両者の夫々が左右の容器部分夫々に対応することに
なる。但し、仕切板(27)を設置しない場合には、左側
の数値表示部(25a)のみが作動されるようになってい
る。
ちなみに、仕切板(27)をセットするか否かは、前記
ICカード(13)を前記移動車(A)のカードリーダー
(15)にセットした際に、前記両数値表示部(25a),
(25b)をともに点灯させることにより、仕切板(27)
が要することを指示させるようにしてある。尚、前記仕
切板(27)のセットが完了すると、前記収納完了指示用
の照光式押釦(26)を押し操作することになる。
前記収納完了指示用押釦(26)は、前記数値表示部
(25a),(25b)の点灯と同時に点灯され、そして、対
応する容器(7)に対する収納作業が完了して、押し操
作されるに伴って消灯することになる。
但し、前記数値表示部(25a),(25b)は、前記収納
完了指示用押釦(26)が押し操作されても消灯せず、前
記ピック完了指示用押釦(24)が押し操作されるに伴っ
て消灯されるようになっている。
さらに、物品収集作業を、誤りなく、且つ、能率良く
行わせるために、以下に述べる各種手段が装備されてい
る。
すなわち、第5図に示すように、前記表示盤(5)に
は、表示盤用のランプチェック押釦(28)と、収納枠用
のランプチェック押釦(29)とが付設されており、それ
ら押釦(28),(29)が押されると、前記表示盤(5)
の全体や前記収納枠(1)の全体が点灯作動するように
なっている。
同様に、各棚部分(2)の夫々にも、ランプチェック
押釦(30)(第2図参照)が設けられている。
又、第5図に示すように、前記表示盤(5)には、作
業ナンバー表示部(G5)が設けられている。この作業ナ
ンバー表示部(G5)は、作業Noを表示する数値表示部
(31)とチェック釦(32)とを備え、前記チェック釦
(32)が押し操作されるに伴って、現在行っている作業
Noを表示するようになっている。尚、前記作業Noは、前
記ICカード(13)に予め記憶されている。
又、前記表示盤(5)には、作業パス用のパス釦(3
5)が設けられている。このパス釦(35)は、前記棚位
置指示用押釦(19)を操作して作業を開始した後におい
て、物品不足等により、現在実行している物品に対する
取り出し作業をパスしたい場合に押されることになる。
ちなみに、その棚部分(2)に残っている全作業をパス
したい場合には、点灯している押釦(19)を押すこと
と、それに引続いて前記パス釦(35)を押すこととを、
点灯している押釦(19)の数だけ繰返すことにより行え
るようになっている。
尚、前記パス釦(35)にて未完了物品として設定され
た物品は、本来の物品収集作業における未完了品、つま
り、パス設定されずに未完了となっている物品とは区別
されて、本来の物品収集作業においては、前記移動車コ
ントローラ(IC)にて完了物品として扱うようにしてあ
る。
但し、第4図に示すように、数値設定器(36)を用い
て前記移動車コントローラ(IC)に、パス設定した物品
の表示を指示すれば、表示部(37)にパス設定された未
完了物品のデータが表示されるようにしてある。従っ
て、表示されたデータに基づいて、未完了物品に対する
補充作業を行えるのである。
さらに、前記表示盤(5)には、作業員が休憩時間等
において作業を中断する場合には、前記表示盤(5)の
点灯による前記バッテリー(G)の無駄な消費を抑制で
きるようにするために、前記表示盤(5)における全表
示を消灯させる指示及びその消灯状態から点灯状態へ復
帰させる指示を行う手動式の操作手段としての作業中断
指示用の照光式押釦(38)が設けられている。そして、
前記移動車コントローラ(IC)は、前記表示盤(5)が
点灯状態にある時に、前記作業中断指示用押釦(38)が
押し操作されるに伴って、前記表示盤(5)の全表示を
消灯させ且つ前記作業中断指示用押釦(38)を点灯させ
ると共に、前記表示盤(5)が消灯状態にある時に前記
作業中断指示用押釦(38)が押し操作されるに伴って、
前記表示盤(5)を消灯前の表示状態で点灯を再開させ
且つ前記作業中断指示用押釦(38)を消灯するように、
表示状態を制御することになる。
従って、前記作業中断指示用押釦(38)は、作業中断
の状態であることを表示する作業中断表示部(SW)とし
ても機能する。
さらには、前記表示盤(5)に付設された押釦の何れ
もが設定時間を経過しても押し操作されない場合には、
前記表示盤(5)を自動的に消灯させて、前記バッテリ
ー(G)の無駄な電力消費を自動的に抑制することもで
きるようにしてある。
但し、前記表示盤(5)を自動的に消灯させるに伴っ
て、前記作業中断指示用押釦(38)を点灯させて、表示
の停止状態になっていることを示し、そして、前記作業
中断指示用押釦(38)による消灯状態から点灯状態への
復帰と同じ操作で、表示状態を再開できるようにしてあ
る。
そして、前記表示盤(5)を消灯状態に切り換えるた
めの処理は、後述の如く、前記表示盤(5)に作業デー
タを表示させるための処理とは別に、いわゆる割り込み
処理として実行されるようになっている。
尚、第5図中、(39)は、全作業の完了を前記移動車
コントローラ(IC)に指示するための作業完了指示用押
釦であって、前記ピック完了指示用押釦(24)と同様
に、前記ICカード(13)に記憶された全作業データに対
応する物品取り出し作業が完了するに伴って点灯し、確
認のために押し操作されるに伴って消灯することにな
る。又、(40)は、前記警報ブザー(33)の作動を強制
停止させる時に押し操作する警報解除用押釦である。
次に、第6図(イ)乃至(ハ)に示すフローチャート
に基づいて、前記移動車コントローラ(IC)の制御作動
を述べながら、前記移動車(A)の運行について説明を
加える。
電源が投入されて移動車(A)の使用が開始されるに
伴って、先ず、ランプチェックの処理を実行し、その
後、セットされたICカード(13)の情報を読込む処理を
実行する。
情報読込み後、作業の有る棚列Noを点灯する処理を実
行し、次に、前記仕切板(27)を設置して行う作業であ
るか否かをチェックし、設置を要する場合には、前記収
納完了用押釦(26)にて設置完了が指示されるまで待機
する。
仕切板設置の完了が指示されると、作業の有る棚列No
を受信したか否かをチェックし、受信した場合には、対
応する棚列Noを点滅させると共にその棚列における作業
の有る棚Noを点灯させる処理を実行する。
但し、上述したチェックで作業の有る棚列Noを受信し
ていないことを判別した場合には、非受信後において設
定時間経過しているか否かをチェックし、設定時間経過
している場合においてのみ、棚Noを点灯状態に切換える
処理や棚Noを消灯させる処理を実行するようにしてあ
る。
ちなみに、この部分の処理は、作業の有る棚列に沿っ
て走行したにも拘らず、作業を行わずに、あるいば、作
業を残して別の棚列に走行した場合の後処理として設け
られるものである。又、上記設定時間を判別させるの
は、1つの棚列における隣り合う棚部分(2)を走行す
る間において、一旦通信不能状態になっても、前回の表
示状態を維持させておくためである。
その後、作業の有る棚Noを受信したか否かをチェック
し、受信していない場合には、前述の棚列No受信のチェ
ックへ移行する。他方、作業の有る棚Noを受信している
場合には、対応する棚Noを点滅させる処理や前記棚位置
指示用押釦(19)のうちの作業の有る棚位置に対応する
ものを点灯させる処理を実行し、次に、作業の有る押釦
(19)が押されたか否かをチェックする。
前記押釦(19)が押されていない場合には、棚Noの受
信を継続しているか否かをチェックし、受信していない
場合には、棚Noを点灯状態に切換える処理や前記押釦
(19)を消灯させる処理を実行したのち、前述の棚列No
受信のチェックへ移行する。
作業の有る押釦(19)が押された場合には、押された
押釦(19)を点滅させ、ピック数量を表示させ、収納用
数量を表示させ、棚側の指示ランプ(23)を点灯させ、
収納枠側の収納完了指示用押釦(26)を点灯させ、さら
には、必要に応じて前記ユニット表示灯(21)や前記単
品表示灯(22)を消灯させる処理を実行する。
その後、前記収納完了指示用押釦(26)が押されたか
否かをチェックし、押されていない場合には、棚Noの受
信が継続しているか否かをチェックする。そして、継続
していない場合には、前記警報ブザー(33)を作動させ
て、作業員に復帰走行させることを促す。また、継続し
ている場合には、前記パス釦(35)の情報をチェックし
ながら、必要に応じてパス処理を実行する。
パス処理について説明すれば、前記パス釦(35)が押
されていると、点滅している押釦(19)を消灯させ、ピ
ック数量の表示を消灯させ、収納用数量の表示を消灯さ
せ、収納完了指示用押釦(26)を消灯させ、棚側の指示
ランプ(23)を消灯させ、さらには、必要に応じて前記
単品表示灯(21)や前記ユニット表示灯(22)を消灯さ
せる処理を実行し、その後、前述の棚位置指示用押釦
(19)のチェックに移行することになる。
前述のチェックで前記収納完了指示用押釦(26)が押
されたことが判別された場合には、その押釦(26)を消
灯させたのち、作業の有った押釦(26)の全てが押され
たか否かをチェックし、押されていない場合には、上述
の収納完了指示用押釦(26)のチェックに移行する。
作業の有った収納完了指示用押釦(26)の全てが押さ
れたことが判別された場合には、表示盤側のピック完了
押釦(24)を点灯させたのち、そのピック完了押釦(2
4)が押されるまで待機する。
そして、前記ピック完了押釦(24)が押されると、そ
のピック完了押釦(24)を消灯させ、作業の終了した棚
位置指示用押釦(19)を消灯させ、前記棚側指示ランプ
(23)を消灯させ、さらには、必要に応じて前記単品表
示灯(23)や前記ユニット表示灯(22)を消灯させる処
理を実行する。
次に、現在の棚Noでの残作業があるか否かをチェック
し、有る場合には、上述の棚位置指示用押釦(19)のチ
ェックに移行する。他方、残作業が無い場合には、作業
が終了した棚Noを消灯させる処理を実行したのち、現在
の棚列での残作業が有るか否かをチェックする。
現在の棚列での残作業が有る場合には、上述の棚列No
の受信チェックの処理に移行する。他方、残作業が無い
場合には、作業が終了した棚列Noを消灯させたのち、他
の棚列での残作業が有るか否かをチェックし、有る場合
には、上述の棚列Noの受信チェックの処理に移行するこ
とになる。
そして、物品取り出し作業がある棚(B)の全部の作
業が完了するに伴って、前記作業完了押釦(39)を点灯
させ、押し操作されるに伴って、その押釦(39)を消灯
して、全処理を終了することになる。
次に、第7図に示すフローチャートに基づいて、前記
表示盤(5)を消灯状態に切り換えるための割り込み処
理について説明する。
但し、図示を省略するが、この割り込み処理は、設定
時間毎に繰り返し自動的に起動されるようになってい
る。
すなわち、割り込み処理が起動されるに伴って、前記
作業中断用押釦(38)が押し操作されたか否かを判別
し、押し操作されている場合には、前記表示盤(5)の
表示が消灯状態にあるか否かを判別する。
前記表示盤(5)が消灯状態にある場合には、その消
灯前の表示状態となるように、各表示部を点灯させると
共に、前記作業中断用押釦(38)を消灯させることにな
り、前記表示盤(5)が点灯状態にある場合には、全表
示を消灯させると共に、前記作業中断用押釦(38)を点
灯させることになる。
つまり、前記作業中断用押釦(38)が押し操作される
毎に、前記表示盤(5)の全表示を点灯状態と消灯状態
とに切り換えることになる。
一方、前記作業中断用押釦(38)が押し操作されてい
ない場合には、前記表示盤(5)に付設された押釦の何
れもが押し操作されていないか否かを判別し、何れの押
釦も押し操作されていないことが判別されるに伴って、
その押し操作していない状態の経過時間をカウントした
後、カウント値が設定時間(例えば10分)以上に達した
か否かを判別し、何れの押釦も押し操作されていない状
態が設定時間以上に達している場合には、前記作業中断
用押釦(38)による全表示消灯と同じ処理を行って、前
記バッテリー(G)が無駄に消費されないようにする。
但し、前記表示盤(5)の押釦の何れか一つでも押し
操作された場合には、前記経過時間をカウントするカウ
ント値を零にリセットして、作業中において前記表示盤
(5)が自動的には消灯されることがないようにしてあ
る。
〔別実施例〕
上記実施例では、移動車(A)を手押し台車式に構成
した場合を例示したが、電動式の推進車輪を備えさせる
等、具体構成は各種変更できる。
又、上記実施例では、容器(7)を用いて収集させる
場合を例示したが、収納枠(1)に直接収集させるよう
にしてもよい。
又、上記実施例では、物品取り出し情報指示手段が、
棚位置のみを棚側で指示する場合を例示したが、数量を
も棚側で指示させるようにしてもよい。
又、物品収集用の作業データを移動車側に伝達する
に、ICカード(13)を用いるに代えて、作業用コントロ
ーラ(SC)と移動車コントローラ(IC)との間での通信
により伝達させる等、各種変更できる。
その他、本発明を実施する上において必要となる各部
の具体構成も各種変更できる。
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする
為に符号を記すが、該記入により本発明を添付図面の構
造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係る物品収集設備の実施例を示し、第1
図は物品収集設備の概略平面図、第2図は棚の正面図、
第3図は移動車の側面図、第4図は制御構成を示すブロ
ック図、第5図は制御構成を示すブロック図、第6図
(イ),(ロ),(ハ)は制御作動を示すフローチャー
ト、第7図は表示停止用の割り込み処理を示すフローチ
ャートである。 (A)……移動車、(B)……棚、(E)……バッテリ
ー、(SW)……作業中断表示部、(1)……物品収納
部、(2)……棚部分、(5)……表示手段、(13)…
…記憶手段、(38)……手動式の指示手段、(100)…
…表示制御手段。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】物品収納部(1)を備える移動車(A)が
    設けられると共に、その移動車(A)の走行路の長手方
    向に沿わせて配置される棚(B)が設けられ、 その棚(B)は、その長手方向に区画された複数個の棚
    部分(2)の夫々に、複数種の物品を区分け状態で収納
    するように構成され、 前記移動車(A)には、 収集すべき物品が収納される棚部分(2)の位置を示す
    行先情報、及び、その棚部分(2)から取り出す物品の
    種類や取り出し数量を示す物品取り出し情報を記憶する
    記憶手段(13)と、 前記行先情報及び前記物品取り出し情報を表示する表示
    手段(5)と、 前記記憶手段(13)の記憶情報に基づいて、前記表示手
    段(5)を作動させる表示制御手段(100)と、 その表示制御手段(100)や前記表示手段(5)の駆動
    用のバッテリー(G)とが設けられている物品収集設備
    であって、 作業中断並びに再開を指示する手動式の指示手段(38)
    と、作業中断の状態であることを表示する作業中断表示
    部(SW)とが設けられ、 前記表示制御手段(100)は、前記指示手段(38)の作
    業中断指示情報に基づいて、電力の無消費状態で前記表
    示手段(5)の表示作動を停止させると共に前記作業中
    断表示部(SW)を表示作動させ、且つ、前記指示手段
    (38)の再開指示情報に基づいて、表示作動停止前の表
    示状態で前記表示手段(5)の表示作動を再開させると
    共に前記作業中断表示部(SW)の表示作動を停止させる
    ように構成されている物品収集設備。
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