JPH0617163B2 - 物品収集設備 - Google Patents

物品収集設備

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JPH0617163B2
JPH0617163B2 JP14251887A JP14251887A JPH0617163B2 JP H0617163 B2 JPH0617163 B2 JP H0617163B2 JP 14251887 A JP14251887 A JP 14251887A JP 14251887 A JP14251887 A JP 14251887A JP H0617163 B2 JPH0617163 B2 JP H0617163B2
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保 山川
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、出荷先に合わせて、複数種の物品を収集する
のに使用する物品収集設備に関し、詳しくは、複数個の
物品収納部を備える移動車が設けられると共に、複数種
の物品を区分け状態で収納し、且つ、前記移動車の走行
路の長手方向に沿わせて配置される棚が設けられ、前記
棚からの物品取出し及び各物品収納部への物品収納夫々
に対する作業データを記憶する記憶手段が、前記移動車
に設けられ、前記作業データに基づいて、前記棚からの
物品取出し情報を1種類の物品づつ各別に指示する物品
取出し情報指示手段が設けられると共に、その物品取出
し情報指示手段の作動に伴って、前記物品収納部への物
品収納情報を指示する物品収納情報指示手段が設けら
れ、その物品収納情報指示手段は、前記各物品収納部の
うちの物品を収納すべきものを指示する指示具と、各物
品収納部への物品収納数量を表示する数量表示部とを備
えている物品収集設備に関する。
〔従来の技術〕
かかる物品収集設備は、取出すべき物品を収納している
棚部分に移動車を走行させ、指示された物品取出し情報
に基づいて棚から取出した物品を物品収納部に収納する
手順で作業が行われることになる。
ちなみに、移動車を走行させるに、記憶手段の情報に基
づいて行先情報を指示する行先情報手段を移動車に備え
させて、指示させた行先情報に基づいて作業者が運転し
ていく、いわゆる手動運転型と、記憶手段の情報に基づ
いて移動車を自動走行させる走行制御手段を備えさせる
ようにする、いわゆる自動運転型とがある。
又、物品収納情報を指示させるのに、単に数量を表示す
るのみならず、指示具によって物品を収納させる物品収
納部を的確に指示させるが故に、作業ミスの発生を抑制
するのに有効となる。
ところで、指示具や数量表示部の作動を収納作業の完了
に伴って停止させるに、例えば、各物品収納部夫々に対
する物品収納が完了したことを各別に手動設定する設定
具を設け、その設定具の指令に基づいて、それに対応す
る指示具や数量表示部の作動を直ちに停止するようにす
ることが考えられている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
かかる物品収集設備においては、物品取出し情報に基づ
いて、予め、指示された物品を指示された数量だけ棚か
ら取出し、次に、取出した物品を各物品収納部に分配さ
せる作業手順で、作業が行われることが多いものであ
る。そして、物品収納部への分配においてミスが発生す
ると、最終の物品収納部への分配時に、物品が過不足す
るトラブルが発生することがあり、このような場合に
は、その時点で、検品を行わせることが望まれるものと
なる。
しかしながら、上述した如く、指示具や数量表示部の作
動を、各物品収納部への物品収納が完了するに伴い直ち
に停止させるようにすると、上記トラブル発生に伴い、
その時点で検品できない不利があり、改善が望まれてい
る。
ちなみに、指示具や数量表示部の作動を、全ての物品収
納部に対する作業が完了するまで停止させないようにす
ることも考えられるが、この場合、収納が完了した物品
収納部と完了していない物品収納部との区別が分り難い
ものとなって、作業ミスの増大を招く虞れがあり、実用
し難いものである。
本発明は、上記実情に鑑み為されたものであって、その
目的は、作業ミスの発生を抑制しながらも、検品作業を
も行えるようにする点にある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明による物品収集設備の特徴構成は、前記各物品収
納部夫々に対する物品収納が完了したことを各別に手動
設定する第1設定具と、全ての物品収納部に対する物品
収納が完了したことを手動設定する第2設定具とが設け
られ、前記物品収納情報指示手段は、前記第1設定具の
指令に基づいて前記指示具のうちの対応するものの作動
を停止させ、且つ、前記第2設定具の指令に基づいて前
記数量表示部の全ての作動を停止指せるように構成され
てい点にあり、その作用及び効果は次の通りである。
〔作 用〕
すなわち、指示具の作動は、それに対応する物品収納部
の作業が完了するに伴って、第1設定具の指令に基づい
て直ちに停止させると共に、数量表示部の作動は、全て
の物品収納部に対する作業が完了するに伴って、第2設
定具の指令に基づいて停止させるのである。
〔発明の効果〕
従って、指示具の作動と停止とにより、作業が完了した
物品収納部であるか否かを、的確に作業者に知らせるこ
とができるようにしながらも、数量表示部の作動によ
り、検品作業をも適切に行わせることができるのであ
り、もって、一層便利に使用できる物品収集設備を得る
に至った。
〔実施例〕
第1図乃至第3図に示すように、物品収集設備には、物
品収納用の収納枠(1) を備える移動車(A) 、及び、複数
種の物品を区分け状態で収納し、且つ、前記移動車(A)
の走行用通路の長手方向に沿わせて並置される複数個の
棚(B) が設けられている。
前記各棚(B) は、その長手方向に沿って複数個に区画さ
れ、区画された各棚部分(2) の夫々に、上下4段の荷載
置部が備えられ、そして、各荷載置部の夫々は、横方向
に3種類の物品を収納できるようになっている。
前記移動車(A) は、前後端部の夫々に左右一対配置され
る遊転輪(3) と、操縦用の左右一対の把手部(4) とを備
えた、いわゆる手押台車式に構成されるものであって、
把手部(4) の近くには、設定盤を兼ねた表示盤(5) が設
けられている。尚、図中(6)は、棚部分(2)から取出した
物品を仮置きするための仮置き台である。
前記収納枠(1) は、上下3段の棚部を備えるものであ
り、各棚部分には、横方向に2個の容器(7)が物品収納
部として収納されている。尚、各容器(7) は、出荷先の
夫々に対応するものである。
従って、作業員は、空容器積込み箇所(D) において、容
器搬送車(8)上の空の容器(7)を収納枠(1) に積込んだの
ち、行先情報に基づいて所望の棚部分(2)に走行させ、
その棚部分(2)から物品取出し情報に基づいて物品を取
出し、取出した物品を物品収納情報に基づいて所望の容
器(7)に収納する作業を行うことになる。そして、全て
の作業が完了すると、容器卸し箇所において、物品が収
納された容器(7)を回収用のコンベヤ(9) に供給する作
業を行うことになる。さらには、前記行先情報、物品取
出し情報、及び、物品収納情報の夫々を指示するための
基本データとなる、物品収集用の作業データを得るため
に、作業に先立って、データ受取箇所(F) にも走行させ
ることになる。
次に、制御構成を述べながら説明を加える。
第4図に示すように、客先等から発行される注文書(10)
の内容がホストコントローラ(HC)に入力されると、ホス
トコントローラ(HC)にて注文書(10)の内容に合わせて発
注書(11)が作成され、その発注書(11)の内容に合わせて
物品の購入が行わせると共に、購入された物品の入庫デ
ータ(12)もホストコントローラ(HC)に入力される。
ホストコントローラ(HC)は、各種物品の在庫管理を行い
ながら、事前に入力された注文書(10)の内容に基づい
て、物品収集用の作業データを作成し、その作業データ
を作業コントローラ(SC)に出力する。但し、作業データ
は、一台の移動車(A) による作業量ごとに区分けでき、
且つ、各容器(7) の夫々に収納すべき物品の種類及びそ
の数量を判別できる状態で形成されている。
作業コントローラ(SC)は、移動車(A) に備えさせた移動
車コントローラ(IC)と作業データ等の各種情報を交換し
ながら、物品収集の運行を総合的に管理するものであ
る。
前記作業コントローラ(SC)と移動車コントローラ(IC)と
の情報交換は、読み書き制御用のコントローラ(13A)、
ROM(13B)、及び、RAM(13C)を備えるICカード(1
3)を、記憶媒体として利用しながら行われるものであっ
て、ICカード(13)に作業データを書き込む書き込み手
段として機能するカードライター(14)が、作業コントロ
ーラ(SC)に付設されると共に、ICカード(13)のデータ
を読み取る読み取り手段として機能するカードリーダー
(15)が、移動車コントローラ(IC)に付設されている。
但し、図中(16)は、移動車(A) に収納する容器(7) の夫
々に各別に保管される物品伝票を作成するプリンターで
あって、カードライター(14)の作動と同期して作動され
ることになる。尚、前記物品伝票は、物品収集作業後に
おいて、検品のために使用されるものであって、空の容
器(7)を収納枠(1)に積込む際に、所定の順序で容器(7)
に投入されることになる。
前記移動車コントローラ(IC)は、前述の作業データ、棚
(B) に収納した物品の記憶情報、及び、各棚部分(2) の
いずれであるかを分別するための分別情報に基づいて、
移動車(A) を走行させるための行先情報、移動車(A) が
走行した棚部分(2) からの物品取出し情報、及び、取出
した物品を収納する容器(7) や投入量を指示する収納情
報の夫々を判別し、それら情報を出力する。
つまり、移動車コントローラ(IC)を利用しながら、行先
情報指示手段(100)、物品取出し情報指示手段(101)、及
び、物品収納情報指示手段(102)が構成されることにな
る。
尚、前記移動車コントローラ(IC)は、マイクロコンピュ
ータを用いて構成されるものであって、もちろん、記憶
手段として機能するメモリを備えており、前記ICカー
ド(13)が、移動車側にセットされた状態において、作業
データが前記メモリに記憶されることになる。
前記行先情報指示手段(100)は、各棚(B)の夫々に予め付
与された棚列NOと、各棚部分(2) に予め付与された棚
NOと指示するものであり、第5図に示すように、前記
表示盤(5)には、各棚列NOに対応する部分を点灯させ
る棚列NO表示部(G1)や、棚NOに対応する部分を点灯
させる棚NO表示部(G2)が設けられている。
但し、棚列NO表示部(G1)は、ICカード(13)が移動車
側にセットされるに伴って、作業の有る棚列NOの全て
が点灯され、且つ、移動車(A) が作業の有る棚列の前面
に沿って走行するに伴って、対応する棚列NOが点滅さ
れることになる。又、棚NO表示部(G2)は、移動車(A)
が作業の有る棚列の前面に沿って走行するに伴って、そ
の棚列のうちの作業の有る棚NOの全てが点灯され、且
つ、移動車(A) が作業の有る棚部分(2) の前面に位置す
るに伴って、その棚部分(2) の棚NOが点滅されるよう
になっている。従って、行先情報の指示において、前記
分別情報を利用しながら、移動車(A) の現在位置を的確
に知らせるようにしてある。
前記各棚(B) のいずれであるか、並びに、前記各棚部分
(2) のいずれであるかの分別情報を移動車側に伝達する
ための構成について説明すると、各棚部分(2) の夫々の
上部に、棚列NOや棚NOを光信号を用いて移動車側に
送信する通信手段としての光式の通信装置(17)が設けら
れると共に、その棚側の通信装置(17)の情報を受信する
通信手段としての光式の通信装置(18)が、受信情報を移
動車コントローラ(IC)に伝達する状態で、前記移動車
(A)に備えられている。
但し、前記棚側の通信装置(17)の作動を制御する棚コン
トローラ(TC)が設けられると共に、前記棚側及び移動車
側夫々の通信装置(17),(18)は、物品取出し情報指示の
ために、移動車側の情報を棚側に伝達する手段に兼用さ
れている。また、前記棚側の通信装置(17)は、移動車通
路側に向けて光信号を投射し、そして、移動車側の通信
装置(18)は、車体の左横側からの信号のみを受信するよ
うに、指向性が与えられている。
前記物品取出し情報指示手段(101) は、基本的には、各
物品の収納箇所に対応する棚位置と、物品取出し量とを
指示するものであり、第5図に示すように、表示盤(5)
には、作業を要する棚位置を指示するためのピック棚表
示部(G3)と、各棚位置から取出すべき数量を指示するた
めのピック数量表示部(G4)とが備えられている。
前記ピック棚表示部(G3)には、各棚位置に対応させて複
数個の照光式押釦(19)が備えられている。これら照光式
押釦(19)は、移動車(A) が作業の有る棚部分(2) の前面
に位置するに伴って、作業を要する棚位置に対応するも
のが点灯され、且つ、点灯されたものは、次に作業を行
うことを指示すべく押操作されると点滅されるようにな
っている。
前記ピック数量表示部(G4)は、押釦(19)にて指示された
物品の数量を数値表示部(20)にて表示させる他、次の機
能も有している。つまり、物品(Xa)をケース単位で取出
すケース取出しか、数個づつユニット状にまとめられた
ものを取出すユニット取出しか、あるいは、バラ状態で
1個づつ取出す単品取出しかを表示するために、ユニッ
ト表示灯(21)、及び、単品表示灯(22)が付設されてお
り、両表示灯(21),(22) の消灯によりケース取出しを、
ユニット表示灯(21)の点灯によりユニット取出しを、さ
らに、単品表示灯(22)の点灯により単品取出しを、夫々
表示するようになっている。
又、物品取出し情報の指示を分り易くするために、次に
述べる構成が付加されている。すなわち、第2図に示す
ように、前記各棚部分(2)の各棚位置の夫々に対応させ
て、取出し対象物品指示具としての指示ランプ(23)が配
設されている。これら指示ランプ(23)は、前述の如く照
光式押釦(19)が押し操作されると、その情報が前記両通
信装置(17),(18)を用いて棚側に伝達されるに従って、
対応するものが点灯するようになっている。
ちなみに、物品取出し情報指示は、前述の照式光押釦(1
9)が押し操作されるに伴って指示を開始し、表示盤(5)
に設けた第2設定具としての作業完了用の照光式押釦(2
4)が押し操作操作されるに伴って、指示を停止するもの
である。尚、作業完了用の照光押釦(24)は、後述する収
納情報指示において、収納が完了されたことが判別され
る点灯し、そして、押し操作されると消灯される。
前記収納情報指示手段(102)は、基本的には、各容器(7)
の下側の収納枠部分に、数量を表示することによって
指示するものであって、各容器(7)の夫々に対応させ
て、左右一対の数値表示部(25a),(25b)と、1つの収納
完了用の照光式押釦(26)とが設けられている。ちなみ
に、この押釦(26)は、各容器(7) のうちの物品を収納す
べきものを指示する指示具と、各容器(7) 夫々に対する
物品収納が完了したことを各別に手動設定する第1設定
具とに共用されることになる。
左右一対の数値表示部(25a),(25b)は、1つの容器(7)
を仕切板(27)にて左右に仕切った際には、両者の夫々が
左右の容器部分夫々に対応することになる。但し、仕切
板(27)を設置しない場合には、左側の数値表示部(25a)
のみが作動される。
ちなみに、仕切板(27)をセットするか否かは、ICカー
ド(13)をセットした際に、両数値表示部(25a),(25b)を
ともに点灯させることにより、仕切板(27)が要すること
を指示させるようにしてある。尚、仕切板(27)のセット
が完了すると、収納完了用の照光式押釦(26)を押し操作
することになる。
前記収納完了用の照光式押釦(26)は、前記数値表示部(2
5a),(25b)の点灯と同時に点灯され、そして、対応する
容器(7) に対する収納作業が完了すると、押し操作され
て消灯することになる。
但し、前記数値表示部(25a),(25b)は、収納完了用の照
光式押釦(26)が押し操作されても消灯せず、前記作業完
了用の照光式押釦(24)が押し操作されるに伴って消灯さ
れるようになっている。
さらに、物品収集作業を、誤りなく、且つ、能率良く行
わせるために、以下に述べる各種手段が装備されてい
る。
すなわち、前記表示板(5) には、表示盤用のランプチェ
ック押釦(28)と、収納枠用のランプチェック押釦(29)と
が付設されており、それら押釦(28),(29)が押される
と、表示盤(5)の全体や収納枠(1) の全体が点灯作動す
るようになっている。同様に、各棚部分(2) の夫々に、
ランプチェック押釦(30)を備えさせてある。
前記表示盤(5) に、作業NO表示部(G5)を備えさせてあ
る。この作業NO表示部(G5)は、数値表示部(31)とチェ
ック釦(22)とを備え、チェック釦(32)が押し操作される
に伴って、現在行っている作業NOを表示するようにな
っている。尚、作業NOは、ICカード(13)に予め記憶
されている。
前記光通信装置(17),(18) の移動車後方向での通信可能
範囲を小さくして、1つの棚部分(2)での作業断続中に
誤って移動車(A) を走行させると、そのことを通信不能
情報として検出できるようにしてある。そして、その検
出情報に基づいて、警報ブザー(33)を作動させるように
構成してある。ちなみに、移動車(A) を復帰走行させる
に伴い、再び通信可能状態に復帰すれば、警報ブザー(3
3)は停止されることになる。
前記表示盤(5) に、作業パス用のパス釦(35)が設けられ
ている。このパス釦(35)は、棚位置指示用の照光式押釦
(19)を操作して作業を開始したのちにおいて、物品不足
等により作業をパスしたい場合に押されることになる。
ちなみち、その棚部分(2) に残っている全作業をパスし
たい場合には、点灯している照光式押釦(19)の数だけ、
パス釦(35)を押すことになる。
次に、移動車コントローラ(IC)の制御作動を第6図に示
すフローチャートに基づいて述べながら、移動車(A)の
運行について説明を加える。
すなわち、先ず、ランプチェックの処理を実行し、その
後、セットされたICカード(13)の情報を読込む処理を
実行する。
情報読込み後、作業の有る棚列NOを点灯する処理を実
行し、次に、仕切板(27)を設置して行う作業であるか否
かをチェックし、設置を要する場合には、収納完了用照
光式押釦(26)にて設置の完了が指示されるまで待機す
る。
仕切板設置の完了が指示されると、作業の有る棚列NO
を受信した否かをチェックし、受信した場合には、対応
する棚列NOを点滅さえると共にその棚列における作業
の有る棚NOを消灯させる処理を実行する。
上述したチェックで受信していないことを判別した場合
には、非受信後において設定時間経過しているか否かを
チェックし、経過している場合においてのみ、棚列NO
を点灯状態に切換える処理や棚NOを消灯させる処理を
実行する。ちなみに、この部分の処理は、作業の棚列に
沿って走行したにも拘らず、作業を行わずに、あるい
は、作業を残して別の棚列に走行した場合の後処理とし
て設けられるものである。又、上記設定時間を判別させ
るのは、1つの棚列における隣り合う棚部分(2)を走行
する間において、一旦通信不能状態になっても、前回の
表示状態を維持させておくためである。
その後、作業の有る棚NOを受信したか否かをチェック
し、受信していない場合には、前述の棚列NO受信のチ
ェックへ移行する。他方、受信している場合には、対応
する棚NOを点滅させる処理や作業の有る棚位置に対応
する指示用押釦(19)を点灯させる処理を実行し、次に、
作業の有る押釦(19)が押されたか否かをチェックする。
押釦(19)が押されていない場合には、棚NOの受信を断
続しているか否かをチェックし、受信していない場合に
は、棚NOを点灯に切換える処理や押釦(19)を消灯させ
る処理を実行したのち、前述の棚列NO受信のチェック
へ移行する。
作業の有る押釦(19)が押された場合には、押された押釦
(19)を点滅させ、ピック数量を表示させ、収納用数量を
表示させ、棚側の指示ランプ(23)を点灯させ、収納枠側
の完了釦(26)を点灯させ、さらには、必要に応じてユニ
ット表示灯(21)や単品表示灯(22)を消灯させる処理を実
行する。
その後、収納枠側の完了釦(26)が押されたか否かをチェ
ックし、押されていない場合には、棚NOの受信が断続
しているか否かをチェックする。そして、断続していな
い場合には、警報ブザー(33)を作動させて、作業者に復
帰走行させることを促す。また、断続している場合に
は、作業パス用押釦(35)の情報をチェックしながら、必
要に応じてパス処理を実行する。
前述のチェックで完了釦(26)が押されたことが判別され
た場合には、その完了釦(26)を消灯させたのち、作業の
有った完了釦(26)の全てが押されたか否かをチェック
し、押されていない場合には、上述の完了釦(26)のチェ
ックに移行する。
作業の有った完了釦(26)の全てが押されたことが判別さ
れた場合には、表示盤側の完了釦(24)を点灯させたの
ち、その釦(24)が押されるまで待機する。
そして、釦(24)が押されると、表示盤側の完了釦(24)を
消灯させ、作業の終了した棚位置指示用押釦(19)を消灯
させ、棚側指示ランプ(23)を消灯させ、さらには、必要
に応じてユニット表示灯(21)や単品表示灯(22)を点灯さ
せる処理を実行する。
次に、現在の棚NOでの残作業があるか否かをチェック
し、有る場合には、上述の押釦(19)のチェックに移行す
る。他方、残作業が無い場合には、作業が終了した棚N
Oを消灯さえる処理を実行したのち、現在の棚列での残
作業が有るか否かをチェックする。
現在の棚列での残作業が有る場合には、上述の棚列NO
の受信チェックの処理に移行する。他方、残作業が無い
場合には、作業が終了した棚列NOを消灯させたのち、
他の棚列での残作業が有るか否かをチェックし、有る場
合には、上述の棚列NOの受信チェックの処理に移行す
る。
〔別実施例〕
移動車(A) としては、推進車輪を備えたもの等、各種構
成のものが使用できる。
上記実施例では、容器(7) を用いて収集させる場合を例
示したが、収納枠(1) に直接収集させるようにしてもよ
い。
又、上記実施例では、物品取出し情報指示手段(101)
が、棚位置のみを棚側で指示する場合を例示したが、数
量をも棚側で指示させるようにしてもよい。
又、指示具と第1設定器と、照光式の押釦(26)を用いて
兼用させるに代えて、ランプとスイッチとを用いて各別
に構成してもよい。
又、物品収集用の作業データを移動車側に伝達するに、
ICカード(13)を用いるに代えて、作業用コントローラ
(SC)と移動車コントローラ(IC)との間での通信により伝
達させる等、各種変更できる。
その他、本発明を実施する上において必要となる各部の
具体構成も各種変更できる。
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為
に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構造
に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係る物品収集設備の実施例を示し、第1
図は物品収集設備の概略平面図、第2図は棚の正面図、
第3図は移動車の側面図、第4図は制御構成を示すブロ
ック図、第5図は表示盤の平面図、第6図(イ),(ロ),(ハ)
は制御作動を示すフローチャートである。 (7)……物品収納部、(24)……第2設定具、(25a),(26b)
……数量表示部、(26)……指示具、(101)……物品取出
し情報指示手段、(102)……物品収納情報表示手段、(A)
……移動車、(B)……棚。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 真島 誠一 東京都中央区銀座7−5−5 株式会社資 生堂内 (72)発明者 山川 保 東京都中央区銀座7−5−5 株式会社資 生堂内 (72)発明者 久保 茂樹 東京都中央区銀座7−5−5 株式会社資 生堂内 (56)参考文献 特開 昭63−306103(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数個の物品収納部(7)を備える移動車(A)
    が設けられると共に、複数種の物品を区分け状態で収納
    し、且つ、前記移動車(A) の走行路の長手方向に沿わせ
    て配置される棚(B)が設けられ、前記棚(B) からの物品
    取出し及び各物品収納部(7)への物品収納夫々に対する
    作業データを記憶する記憶手段が、前記移動車(A)に設
    けられ、前記作業データに基づいて、前記棚(B) からの
    物品取出し情報を1種類の物品づつ各別に指示する物品
    取出し情報指示手段(101) が設けられると共に、その物
    品取出し情報指示手段(101) の作動に伴って、前記物品
    収納部(7) への物品収納情報を指示する物品収納情報指
    示手段(102)が設けられ、その物品収納情報指示手段(10
    2) は、前記各物品収納部(7) のうちの物品を収納すべ
    きものを指示する指示具(26)と、各物品収納部(7) への
    物品収納数量を表示する数量表示部(25a),(25b) とを備
    えている物品収集設備であって、前記各物品収納部(7)
    夫々に対する物品収納が完了したことを各別に手動設定
    する第1設定具(26)と、全ての物品収納部(7) に対する
    物品収納が完了したことを手動設定する第2設定具(24)
    とが設けられ、前記物品収納情報指示手段(102) は、前
    記第1設定具(26)の指令に基づいて前記指示具(26)のう
    ちの対応するものの作動を停止させ、且つ、前記第2設
    定具(24)の指令に基づいて前記数量表示部(25a),(25b)
    の全ての作動を停止させるように構成されている物品収
    集設備。
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